材料は後からついてくる
※このコラムは上田ハーローFX 週間ニュースに掲載しているものです。
今回の急激な円安については、発表される米国の経済指標や米株価の下落を無視したようなドル高となっていることもあり、「不思議だ」「おかしい」という言葉をよく聞く。確かに一部のセンチメント調査が改善を示している以外では、雇用、住宅等は依然として底入れの気配も見えない。この「おかしい」から「相場がまちがっている」になると、損失への危険信号が点灯することになる。
筆者も以前はこういうときに意地を張って考えを変えず何度か痛い目にあった経験がある。痛い目にあう前に早めに「相場が動く方向が正しい」ということに気づく必要がある。相場が先に動き理由が後からいくらでも出てくる例には事欠かない。今回の円安についても、日米の長期金利の拡大、貿易赤字に転落した日本からの円買い需要の減少、麻生政権のレイムダックなど。また、ドル高についても米政府の金融安定化策の効果が出てきた(米ドルの短期市場におけるリスクプレミアムが縮小)、FDIC(預金保険公社)が米金融機関発行の債券の債務保証を行っていて起債が盛んなことなどだ。
今回、円高を予想していた人たちは外れてしまった(筆者もその一人)が、何度か逃げるチャンスはあったと思う。
①21日移動平均線を上に抜けたとき(89.74円)
②引値が55日移動平均線を上に抜けたとき(91.83円)
③日足の一目均衡表の転換線が基準線を上に抜けたとき(90.36円)
④日足の一目均衡表の雲の中に2度目に入ったとき(91.52円)
⑤日足の引値が一目均衡表の雲の上に抜けたとき(94.16円)
⑥94.65円(1/6の高値)を上に抜けたとき
⑦95.00円(5円刻みの節目)を上に抜けたとき
⑧200日移動平均線を上に抜けたとき(100.35円)
【21、55、200日移動平均線】
source:FXmuseum,Uedaharlowfx
【一目均衡表】
source:FXmuseum,Uedaharlowfx
今回の円安は相場に対しては常に「純」で臨まなければならないということを思い起こさせてくれたようだ。















