山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
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2009年6月 9日 (火)

6/9 本日の見通し

おはようございます。本日もよろしくお願いします。

■昨日の動き

ポンド>円>ドル>ユーロ>豪ドル>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

昨日は経済指標の発表では特段注目すべきものがない中で、米格付け会社S&Pがアイルランドの長期国債格付けを引き下げ、見通しを「ネガティブ」にしたことから、ユーロ売りとなり、ユーロ/ドルは1ユーロ=1.3802ドル、ユーロ/円が1ユーロ=135.98円まで下落、ドル/円もクロス円の下落に連れ1ドル=98.20円までドルが売られました。その後は、欧州市場での株価の下落などからドルや円が底堅い動きをする一方で、市場に手掛かりがなく、米国の株価も小動きとなったことから、ドル/円は全般的に動意が薄く、98.25-73円のレンジの推移となりました。ユーロ/ドルは1.38ドルのストップロスを付け切れなかったこともあり、ショートカバーとなり、一時1.3930ドルまで戻したものの上値も重くなりました。ユーロ/円はユーロ/ドルの上昇に連れ、じりじりと137.10円まで上昇したもののクローズ間際には小幅下落しました。クローズは、ドル/円が98.53円、ユーロ/ドルが1.3901ドル、ユーロ/円が136.96円。

■本日の見通し
本日は欧州では独の国際収支(経常収支、貿易収支)と鉱工業生産の発表が予定されています。市場予想と大きなブレがない限りは材料視されにくいと思われます。むしろ、先週来米国の金利上昇に注目が集まっていることから、米2年債を中心とした金利動向や株価の動向に関心が集まるものと思います。また、本日は米3年債の入札を控えていることから、応札倍率には注意が必要です。応札が不調に終わると明日、明後日に控えている10年、30年債の入札にも影響が出ることは必至でありドルの下落につながりやすくなります。欧州では、昨日のS&Pによるアイルランド長期国債の格付け引き下げ以外にも、中東欧諸国への懸念や欧州の銀行が中東欧に抱える不良債権へのリスクが依然として残っていることから、ドル安要因以外でのユーロ買いにはつながりにくいと思われ、1ユーロ=1.40ドル以上の水準にはリスクが伴うと思われます。

■テクニカル
【ドル/円】
NR7が出現していますので、ボラティリティが高くなる可能性があり要注意です。昨日も3/19の安値の93.53円と4/28の安値の95.61円を結んだヘッド・アンド・ショルダーのネックラインの97.74円を上に抜けたままになっています。このため、ヘッド・アンド・ショルダーは未完成となったと思われ、目標値となる90円割れの可能性は遠のいたと思います。昨日の位置関係から当面は一目均衡表(日足)の雲の上限となる98.06円がサポートとなりそうです。
【ユーロ/ドル】
昨日は21日移動平均線の1.3862ドルを一時割り込みましたが、引値ではサポートされました。一目均衡表(日足)の基準線となる1.3774ドルではサポートされたことから、まだトレンドの転換とは見ていません。このレベルと、ネックラインとなる3/19の高値の1.3736ドルを割り込んでくるようであれば、4/22の安値の1.2885ドルと6/3の高値の1.4337ドルを100%としたフィボナッチの50%となる1.3611ドル近辺まで下落する可能性があります。
【ユーロ/円】
小幅下落となりましたが上昇トレンドは継続しています。ただ、6/5の高値の139.21円にははるかに及ばなかったことから、本日も下落すると139.21円が当面の高値になる可能性があります。昨日は138円にも届かなかったことから、目先は下落すると思われますが、一目均衡表(日足)の転換線の135.44円近辺で支えられるようであれば、一目均衡表の値幅論でのE計算値(5/11の高値の134.79円と5/18の安値の126.96円)で142.62円が一応の上値のめどとなりそうです。

■予想レンジ
ドル/円            97.80 ~ 99.40
ユーロ/ドル        1.3770 ~ 1.3970
ユーロ/円        136.40 ~ 137.80

■株価(bloomberg.com)
NIKKEI 225    9,865.63    +97.62    +1.00%
FTSE 100    4,405.22    -33.34    -0.75%
DAX            5,004.72    -72.31    -1.42%
DOW JONES    8,764.49    +1.36    +0.02%
S&P 500        939.14        -0.95    -0.10%
NASDAQ        1,842.40    -7.02    -0.38%

■金利(FXミュージアムより)
米国10年国債      3.9    0.07
日本10年国債     1.521    0.018
英国10年国債     3.86    -0.06
独10年国債         3.67    -0.04

■コモディティ価格
NY金(期近)      953.6    -9
NY原油(期近)     68.66    0.22

■主な発言
NZ財務省
「NZは10-12月期にリセッションから脱却の見通し」
「NZ経済は7-9月期はマイナス成長の見込み」
S&P
「アイルランドの長期ソブリン債格付けを、『AA+』から『AA』に下げ」
「格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」
タルーロFRB理事
「金融監督制度改革に向け直ちに行動すべきだ」
「中核金融機関に対する監督権限は一本化するべきだ」
「非銀行金融機関の段階的破綻処理へ法的整備を」
「金融機関幹部報酬に対するガイダンスの強化が必要」
「米景気は底入れから回復へ向かうと期待」
「景気回復は非常にのろく、新たなショックに脆弱」
「金融機関の透明性は一段と高める必要がある」
ウェーバー独連銀総裁
ECBは大規模な流動性供給策から容易に脱却できる
「ECBは景気が回復すれば直ちに過剰流動性を吸収する」
「危機からの景気立ち直りは非常に穏やかなものになる」
「潜在的な物価安定へのリスクに対処する」
シュタルクECB理事
「各国政府は財政投入の拡大自制を」
「ECBにできる最大の貢献は物価安定の維持」
「追加措置を講じる準備は整っている」
「景気改善すれば「非標準的」措置解除へ」
「ECBの政策金利1.00%は適正水準」
「利回り格差は財政の持続性への懸念を示唆」
「これまでの大幅な金融緩和、すでに奏功している」
クルーグマン教授
「米リセッションは今夏で終了の可能性」

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/9(火)         
8:01    英国      5月RICS住宅価格 
14:00    日本     4月景気先行CI指数速報
14:00    日本     4月景気一致CI指数速報
15:00    ドイツ     4月貿易収支
15:00    ドイツ     4月経常収支
19:00    ドイツ     4月鉱工業生産
23:00    米国     4月卸売在庫
23:30    ガイトナー米財務長官予算証言
02:00    米財務省3年債入札

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