山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
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2009年9月 1日 (火)

9/1 本日の見通し

おはようございます。本日もよろしくお願いします。いよいよ9月、日本の中間決算の月に入りました。

■前日の通貨の強弱

円>豪ドル>ユーロ>NZドル>ポンド>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は本邦の選挙結果を受け、思った以上に円高が進みましたが、クロス円はドルの下落もあり、それほどの影響は受けませんでした。本日は豪で準備銀行(RBA)の政策金利の発表が予定されており、市場予想通り3.0%で政策金利は据え置かれると思われますが、その後の声明ではそれほどタカ派(利上げ積極)的なトーンとなるとは思えませんので、発表後はやや豪ドルが売られるのではないかとみています。一方、ドルは昨日NY株価が下落したものの、「ドル」買いにはつながらなかったようです。シカゴPMI、ダラス連銀製造業活動指数がいずれも回復傾向を見せているものの、ドル買いにつながっていないことや、シカゴ通貨先物の投機ポジションはドルの売り超しが増えていることからも、ドルも買いにくくなっているのではないかと思われます。このため、引き続きドルは売られやすくなると思われ、クロス円は底堅い動きになるのではないでしょうか。また、本日発表される米供給管理協会(ISM)景況指数が景気の分岐点の50を超える見込みであるものの、市場の反応は限定的となると思われます。本日も円買いが先行するとみていますが、昨日の安値の92.54円を下回らなければ、週後半に控えている米雇用統計やG20をにらんだ動きになり、こう着感を強めるかもしれません。

■本日の予想レンジ

Ccy Low(下) High(上)
ドル/円 92.50 93.70
ユーロ/ドル 1.4240 1.4370
ユーロ/円 132.30 134.30
ポンド/円 150.30 152.20
豪ドル/円 77.40 78.70

■テクニカル
【ドル/円】
本年7/14以来の93円割れとなりました。昨日の安値の92.54円は本年1/21の安値の87.11円と4/6の高値の101.43円を100%としたフィボナッチ61.8%押しとなる92.57円とほぼ同じとなっています。このため、本日も92.57円がサポートとのめどとなり、ここを下抜けてしまうと7/13の安値の91.73円近辺を目指して下落していく可能性が高くなります。ここでサポートされれば、戻りは一目均衡表(日足)の転換線となる93.79円近辺です。
【ユーロ/ドル】
3日連続で高値(1.4405ドル-1.4378ドル-1.4366ドル)を切り下げてきていることから、上値の重たさが感じられます。一方の下値は一目均衡表(日足)の転換線、基準線、21日移動平均線でサポートされています。ただ、8/5の高値の1.4446ドルと8/27の高値の1.4405ドルでダブル天井を形成する可能性が残っていることから注意は必要です。昨日同様に一目均衡表(日足)の遅行線が日々線(ロウソク足)とぶつかるまでは1.42ドル台前半から1.44ドル台前半でのレンジが続くと予想しています。
【ユーロ/円】
90日移動平均線を下抜けし、ロウソク足も下にヒゲの長い陰線となりました。ロウソク足の形は「トンボ」となり、転換期を表していることから、反転する可能性がありますが、一目均衡表(日足)では、雲のねじれ(先行スパン1と先行スパン2)が交差するところが近づき、雲の厚みがなくなっていることから、転換となるか、下げが加速するかのどちらかになる可能性があります。転換となれば、8/24の高値の136.07円近辺まで上昇するのではないかと思われますが、下げが加速する場合にはひとまず7/8の安値の127.00円と8/7の高値の138.70円を100%としたフィボナッチの61.8%押しとなる131.47円近辺を目指すのではないかと思われます。

■前日のサマリー
昨日は日曜日の本邦総選挙で民主党が大勝したことなどから、政策への期待もあり、円が買われる動きが先行しました。このため、ドル/円は1ドル=93円を割り込み一時92.54円まで下落、上海総合株価指数が下落したことから、「円」と「ドル」が買われることとなり、ユーロ/ドルも1ユーロ=1.4256ドル、ユーロ/円も1ユーロ=132.16円までユーロが下落しました。ロンドン市場は休場だったものの、欧州の株価が軟調な展開となり、NY時間帯では発表されたシカゴ購買部協会景気指数が分岐点の50を回復したものの材料視されず、NYダウが下落すると、「ドル買い」につながらず「ドル売り」となったことから、クロス円が上昇しました。 クローズはドル/円が93.12円、ユーロ/ドルが1.4334ドル、ユーロ/円は133.47円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 10492.53 -41.61 -0.40%
FTSE100(英) 4908.90 39.55 0.81%
DAX(独) 5464.61 -52.74 -0.96%
NYダウ(米) 9496.28 -47.92 -0.50%
S&P500(米) 1020.62 -8.31 -0.81%
NASDAQ(米) 2009.06 -19.71 -0.97%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.40 -0.04
日本10年債 1.320 0.010
英10年債 3.55 0.00
独10年債 3.25 0.00

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 952.20 -6.60
NY原油(期近) 69.69 -3.05

■主な発言
白川日銀総裁
「わが国の景気は回復の兆し見せている」
「先行きの持ち直しの動きは緩やかなものにとどまる可能性高い」
「最終需要の回復にはまだ自信持てない」
「当面は景気・物価の下振れリスクを意識」
「時限措置の取り扱いは、予断持つことなく適切に判断」
「物価の下落圧力は長い期間にわたって残るとみている」
「中国など新興国の経済は予想よりも強めの動き」
中国国家外為管理局
「中国は外貨準備資産の安全を守る」
「中国は巨額の資本流出を阻止する」
「中国は国際収支で不確実性に直面」
「中国経済は安定化の決定的段階にある」
「中国への資本収支は純流入」
「中国は準備資産の長期的リターン向上目指す」
タドリーNY連銀総裁
「MBS購入を減らすのは「時期尚早」の公算」
「当局の出口戦略の一部は既に起こっている」
「米国は悪いインフレという結果に至らない」
リプスキーIMF筆頭副専務理事
「G20の協力継続を期待する正当な理由がある」
「世界的な回復を楽観視する正当な理由ある」
「経済統計は前向きに変化している」
「G20はインフレに対する景気刺激策重視が課題」
「インフレは短期的に脅威ではない」

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
9/1(火)
10:30 豪 7月住宅建設許可件数
10:30 豪 第2四半期経常収支
13:30 豪 準備銀行(RBA)金融政策発表
16:55 ドイツ 8月PMI製造業
16:55 ドイツ 8月失業率
16:55 ドイツ 8月失業者数
17:00 ユーロ圏 8月PMI製造業
17:30 英国 7月消費者信用残高
17:30 英国 8月PMI製造業
18:00 ユーロ圏 7月失業率
23:00 米国 7月中古住宅販売保留
23:00 米国 7月建設支出
23:00 米国 8月ISM製造業景況指数
03:30 ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演

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