山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
    ブルームバーグTV


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2009年9月 2日 (水)

9/2 本日の見通し

おはようございます。本日もよろしくお願いします。通勤電車の中にも小学生などの姿が戻ってきました。一方では新型インフルエンザへの集団感染の恐れもあり心配ですね。

■前日の通貨の強弱

円>ドル>ユーロ>ポンド>NZドル>豪ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は昨日はロンドン時間に出ていたファンド破たんの噂が金融株への不安をあおり、金融セクターを中心に株価が下落しました。今週末のG20の財務相・中央銀行総裁会議でも金融機関の高額報酬に対する規制が話し合われる見通しであることから、再び金融機関への見通しが不透明となり、市場の不安が増幅するようであれば、「円」と「ドル」が買われやすい展開となりそうです。チャートでもドル/円は7/13につけた安値の91.73円が意識されており、これを抜けると90円割れの可能性が大きくなります。また、本日は民間の指標ながら、ADPの雇用統計の発表予定されています。これにより、雇用者数の大幅な減少が示されるようであれば、NYダウの続落から「円」と「ドル」が買われやすくなると思います。また、豪ドルは昨日の豪準備銀行(RBA)の声明を受け、市場では一部早期利上げを期待してた向きの期待を裏切る内容だったことから、失望から売られていることと、原油価格が下落していることからも弱含みとなっています。本日豪4-6月期のGDPが発表されることから、内容がよければ下げ止まりの可能性があります。また、PMI(購買担当者景気指数)が市場予想に反し50を割り込んだポンドは、特に反転の材料が見つからないこと、自動車の買い替え支援策の財源(3億ポンド)がそろそろ目いっぱいとなることから、先行きの景況感についても期待が持てない状況となっています。これらのことから、本日は目先の円高を試しに行くのではないかと思われます。

■本日の予想レンジ

Ccy Low(下) High(上)
ドル/円 91.70 93.40
ユーロ/ドル 1.4130 1.4270
ユーロ/円 130.80 132.30
ポンド/円 148.70 149.90
豪ドル/円 76.10 77.20

■テクニカル
【ドル/円】
昨日は92円台でクローズしています。このため、8/31の安値の92.54円を意識しての動きとなると思います。このレベルは昨日も書きましたが、本年1/21の安値の87.11円と4/6の高値の101.43円を100%としたフィボナッチ61.8%押しとなる92.57円とほぼ同じ水準であることから下げ止まる可能性もあります。ただ、トレンドは下を向いていることから、ここを下抜けてしまうと7/13の安値の91.73円近辺を目指して下落していくと思われます。一方、ここでサポートされれば、一目均衡表(日足)の転換線となる93.79円近辺まで戻るかもしれません。
【ユーロ/ドル】
21日移動平均線、一目均衡表(日足)を下に抜け、ストキャスティックス(スロー)がデッドクロスしています。昨日までに8/27の高値の1.4405ドルを上に抜けられなかったことから、短期的にはサポートとなっている一目均衡表(日足)の雲の上限となる1.4122ドル近辺までの下落の可能性が出てきています。
【ユーロ/円】
大きな陰線となり、一目均衡表(日足)の雲の下に抜け出てきました。このため、下落が継続する可能性が高くなっています。本日の引値で、雲の下限となる132.89円を回復できないとその可能性がさらに高くなります。目先の目標は7/8の安値の127.00円と8/7の高値の138.70円を100%としたフィボナッチの61.8%押しとなる131.47円近辺となりますが、それを下に抜けると7/8の安値の127.00円が視野に入ってくると思われます。ただ、遅行線は雲の中を推移していて、雲の下限が131.79円であることから、本日の引値でここが維持されれば、下げ止まるかもしれません。

■前日のサマリー
昨日は日経225平均株価がしっかりした動きとなったことで、円売りが先行し、ドル/円は1ドル=93.38円、ユーロ/円は1ユーロ=134.15円まで上昇しました。しかし、ユーロ圏の失業率が9.5%と99年6月以来の高水準となったことや、英製造業PMIが市場予想に反した下振れしたことからユーロやポンドが下落、英欧の株価の下落から「円」と「ドル」が買われる動きとなり、ドル/円は92.89円、ユーロ/円は132.83円、ユーロ/ドルは1.4286ドルまで下落しました。NY時間帯に発表された米製造業ISMは市場予想を大幅に上回る52.9、中古住宅販売保留は前月比+3.2%と内容は良かったことで、一時NYダウが上昇したことから、ドル/円は93.45円、ユーロ/円は133.91円、ユーロ/ドルは1.4345ドルへと上昇しましたが、ロンドン時間帯から出ていたファンド破たんのルーマーなどで、金融株を中心としてNYダウが大幅な下落となると、リスク回避の「円」と「ドル」を買う動きから、ドル/円は92.81円、ユーロ/円は131.87円、ユーロ/ドルは1.4177ドルまで下落しました。 クローズはドル/円が92.91円、ユーロ/ドルが1.4226ドル、ユーロ/円は132.17円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 10530.06 37.53 0.36%
FTSE100(英) 4819.70 -89.20 -1.82%
DAX(独) 5327.29 -137.32 -2.51%
NYダウ(米) 9310.60 -185.68 -1.96%
S&P500(米) 998.04 -22.58 -2.21%
NASDAQ(米) 1968.89 -40.17 -2.00%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.36 -0.03
日本10年債 1.300 -0.020
英10年債 3.55 0.00
独10年債 3.23 -0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 956.50 3.00
NY原油(期近) 68.05 -1.91

■主な発言
豪中銀(RBA)
「世界経済の成長が再開しつつある」
「現在の政策は依然として適切」
「中国の成長は非常に力強い」
「金融市場のセンチメントは引き続き改善」
「基調インフレ率は引き続き緩和する見通し」
「豪経済は予想以上に力強い」
「輸出と企業投資はとりわけ底堅い」
「インフレが目標を一貫して下回る可能性は低い」
「向こう1年の投資は予想ほど弱くない可能性」
「2010年の豪成長率は堅調となる見通し」
「失業率は予想ほど上昇していない」
温家宝首相
「経済は極めて重要な局面にある」
「中国は政策の方向を変えない」
シュタインブリュック独財務相
「G20で最低資本基準引き上げ協議へ」
「ドイツ経済はまだ危機を脱していない」
「第4四半期と来年第1四半期に支払不能が増加も」
「ECBの利下げ、市中銀行は貸出金利に反映を」
西村副日銀総裁
「市場の回復に伴い政策の巻き戻しが適切に」
「非伝統的な金融政策は一時的なものであるべきだ」
「市場の再生は長くて緩慢なプロセスに」
ノワイエ仏中銀総裁
「より多くの通貨が国際的地位得る可能性も」
「ドルは第一の準備通貨」
「ユーロは主要な役割を担っている」
「銀行は利益を増資に活用、景気改善に貢献を」

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
9/2(水)
8:50 日本  8月マネタリーベース
10:30 豪 第2四半期GDP
18:00 ユーロ圏 7月生産者物価指数
18:00 ユーロ圏 第2四半期GDP
18:00 ユーロ圏 第2四半期家計消費支出
21:15 米国 8月ADP雇用統計
23:00 米国 7月製造業受注指数
00:30 ロックハート米アトランタ連銀総裁講演
03:00 米FOMC議事要旨(8/11-12分)

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