2/10本日の戦略-ギリシャ問題はまだまだ波乱要因-
おはようございます。昨日のユーロ相場は最近の天気(気温)のようですね。
■変化率から見た前日の通貨の強弱
NZドル>豪ドル>ユーロ>ポンド>ドル>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。
■本日の見通し
昨日はユーロ(ギリシャ問題)に振り回された1日となりました。ギリシャ救済についてはリスボン条約から、欧州圏全体での救済には踏み切れないと思われ、市場ではドイツによる2国間での救済へ期待が高まっています。昨日は要人の発言に振り回されたものの、救済への期待から、リスク回避を縮小(巻き戻す)する動きにつながったものと思われます。また、ノボトニー・オーストリア中銀総裁の「EUの構造基金に関してギリシャと協力する方策あり得ると指摘」との発言も、今後のギリシャ救済に向けて何らかの方策がとられる可能性が示唆されたとみなされ、一時的には不安感が後退するものと思われます。ただ、ギリシャの救済に対して、具体的な方策が示されているわけではないことから、ユーロに対しての弱含みの心理は継続すると思われることから、戻り売りのセンチメントが継続し、上値が重くなる可能性があります。
本日は、この後9時30分に豪住宅ローン、18時30分に英中銀(BOE)インフレレポート、英製造業受注など、22時30分に米貿易収支の発表が予定されています。また、バーナンキ米FRB議長の議会証言原稿の公表、タルーロFRB理事の議会証言、プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演、フィッシャー米ダラス連銀総裁講演が予定されていることで、米出口戦略に向けてのロードマップなどが示されるようであれば、ドルが買われやすくなると思われます。
一方、テクニカル分析ではスローストキャスティックス(期間9,3,3)では、多数の通貨ペア(下記参照)でゴールデンクロスが出現しています。かなり売られ過ぎでの水準で出現していることから、短期的な戻りのシグナルと見ることができますが、「ダマシ」の可能性もあることから、次の買いシグナル(MACD)などを待つかどうかです。
■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ポンド/ドル ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ユーロ/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
豪ドル/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ポンド/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
NZドル/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
カナダドル/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ユーロ/ポンド 21日移動平均線を上抜け
南アランド/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
メキシコペソ/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ノルウェークローネ/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
豪ドル/NZドル 一目均衡表(日足)の転換線が基準線を下抜け
■変動率からの予想レンジ 09:07→NYクローズ
Ccy
予想レンジ USDJPY
89.14 ~ 90.13 EURJPY
122.69 ~ 124.47 GBPJPY
139.80 ~ 141.91 AUDJPY
77.87 ~ 79.43 NZDJPY
61.68 ~ 62.92 CADJPY
83.36 ~ 84.74 ZARJPY
11.52 ~ 11.76 NOKJPY
15.04 ~ 15.31 MXNJPY
6.79 ~ 6.92 HKDJPY
11.44 ~ 11.58 SGDJPY
62.85 ~ 63.65 EURUSD
1.3722 ~ 1.3846
■前日のサマリー
昨日はユーロに振り回された1日となりました。東京時間帯にトリシェECB総裁が豪の滞在を早期に切り上げ帰国との報に、ギリシャに対する何らかの救済が決まったのではないかとの期待感が高まり、リスク回避の巻き戻しとなる「ドル売り」「円売り」となりました。ドル/円は朝方の1ドル=89.20円近辺から89.70円近辺、ユーロ/円は121.70円近辺から123.25円近辺、ユーロ/ドルは1.3645ドル近辺から1.3745ドル近辺へと上昇しました。しかし、20時過ぎにECBから「トリシェECB総裁は今週のEUサミットへの招請を1月中旬に受け入れていた」「トリシェECB総裁の豪からのフライト変更は単なるロジスティックなもの」との発言を受け、ユーロ/ドルが1.3697ドルへと下落すると、ユーロ/円は122.65円、ドル/円は89.53円へとそれぞれ下落しました。しかし売りが一巡すると、ユーロ/ドルが1.3774ドル、ユーロ/円が123.65円、ドル/円が89.82円まで戻しました。22時過ぎに今度はノボトニー・オーストリア中銀総裁が「ECBはギリシャ支援へ介入できず」などと発言、これを受けてユーロ/ドルは再び下落、更に、格付け機関S&Pが米シティ・グループとバンク・オブ・アメリカの格付け見通しをネガティブへダウングレードしたことなどで、リスク回避の動きとなり、ドル/円は89.32円、ユーロ/ドルは1.3692ドル、ユーロ/円は122.36円まで下落しました。その後、ドイツの連立与党筋から「欧州圏の政府がギリシャへの救済をする方向で原則合意した」との発言が伝わると、ストップロスを巻き込んでユーロ/ドルは1.3840ドルへ上昇、ユーロ/円も124.18円、ドル/円も89.76円まで上昇しました。しかし、ドイツ政府高官からは「ギリシャ救済決定に関する報道は根拠がない」と発言されたことから、ユーロ/ドルは1.37ドル台後半、ユーロ/円は123円台ミドルへと下落、ドル/円は89円台後半での小動きとなりました。
クローズはドル/円が89.70円、ユーロ/ドルが1.3796ドル、ユーロ/円は123.75円。
■株価(bloomberg.com)
Index
引値
前日比
(%) 日経225
9932.90
-18.92
-19.00%
FTSE100(英)
5111.84
19.51
38.00%
DAX(独)
5498.26
13.41
24.00%
NYダウ(米)
10058.64
150.25
152.00%
S&P500(米)
1070.52
13.78
130.00%
NASDAQ(米)
2150.87
24.82
117.00%
■金利(FXミュージアムより)
Country
利回り
前日比 米10年債
3.64
0.09
日本10年債
1.340
-0.015
英10年債
3.96
0.02
独10年債
3.15
0.01
■コモディティ価格
Commodities
引値
前日比 NY金(期近)
1077.20
11.00
NY原油(期近)
73.75
1.86
■本日の指標発表(FXミュージアムより) ポンド関連は別Blogのポンド一本勝負もご覧ください
2/10(水)
・ 08:50 日本 1月国内企業物価指数(前月比)
・ 08:50 日本 12月機械受注(前月比)
・ 09:30 豪12月住宅ローン
・ 18:00 ノルウェー 1月消費者物価指数(前月比)
・ 18:30 英国 12月製造業生産高(前月比)
・ 18:30 英国 12月鉱工業生産(前月比)
・ 19:30 英国 英中銀四半期インフレレポート
・ 22:30 米国 12月貿易収支(ドル)
・ 22:30 カナダ 12月国際商品貿易
・ 23:30 米国 タルーロ米連邦準備理事会(FRB)理事議会証言
・ 02:45 米国 プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演
・ 03:00 米国 米財務省10年債入札(250億ドル)
・ 03:20 米国 フィッシャー米ダラス連銀総裁講演
・ 04:00 米国 1月月次財政収支(ドル)




