山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
    ブルームバーグTV


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2010年3月19日 (金)

3/19本日の戦略-ギリシャ問題から再びリスク回避ムードへ-

おはようございます。季節の変わり目で三寒四温、相場も三上四下(?)。方向感の定まらない相場は難しいですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

NZドル>ドル>円>豪ドル>ポンド>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は再びギリシャ債務問題が蒸し返され、「4月2~4日にもIMFへ支援要請」という具体的な日程までが一部通信社のニュースで流れました。また、メルケル独首相は「ユーロからできの悪い国を強制退去させる」と発言がなされ、ユーロ圏でのギリシャ支援に向けた動きが後退したと受け取られないような内容となっています。ギリシャに対しては以前から言われている通り、4-5月に国債の償還を控えていることから、資金確保の問題から、この手の問題が浮上しやすい環境となっています。また、ユーロ/スイスフランでユーロが下落を続けているのもユーロ/ドルなどの下落要因とみられています。昨日、ダンティーヌスイス国立銀行理事が「拡張的な通貨政策は、いつまでも持続することはできない」「超低金利を恒久的に維持することはできない」「国内企業と消費者は、借り入れコストの上昇や市場が決定する為替レートに備えるべき」などと発言し一段のユーロ安(スイスフラン高)となったことから、ユーロの弱含みが継続する可能性があります。

一方、本日はカナダの経済指標の発表のみとなっており、市場では16時30分のトリシェECB総裁の講演や、ストロスカーンIMF専務理事の講演(ギリシャに関する発言があるかどうか)、19時35分のタッカー英MPC(金融政策委員会)委員の講演に注目が集まるものと思われます。全般的にはギリシャ問題の再燃からリスク回避モードに動きやすいことと、本邦期末の実需の円買い観測などから、ドル/円、クロス円の上値の重さが継続しそうです。

■変動率からの予想レンジ 09:22→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 89.94 ~ 90.84
EURJPY 122.09 ~ 123.69
GBPJPY 136.46 ~ 138.59
AUDJPY 82.56 ~ 83.73
NZDJPY 64.01 ~ 65.02
CADJPY 88.49 ~ 89.75
ZARJPY 12.23 ~ 12.44
NOKJPY 15.26 ~ 15.49
MXNJPY 7.14 ~ 7.24
HKDJPY 11.57 ~ 11.69
SGDJPY 64.46 ~ 65.11
EURUSD 1.3530 ~ 1.3667

■前日のサマリー
昨日の東京時間は日経平均株価が弱含みとなったことから、ロンドン時間の入りにかけてだらだらと円買いが進み、ドル/円は1ドル=90.45円近辺から90.06円まで下落、ユーロ/円も124.25円近辺から123.10円まで下落しました。特にユーロはギリシャが来月にもIMFの支援を要請する可能性との報道(ギリシャ財務省当局者は否定)が日本時間16時前に出たことも下落の要因となりました。ユーロ/ドルも同様に朝方の1.3740ドル近辺から1.3767ドルまで下落しています。ロンドン時間では、欧州勢がユーロ売りで参戦したこともあり、ユーロ/ドルが1.3648ドル、ユーロ/円が122.65円へ下落、リスク回避の円買いからドル/円が89.75円まで下落しました。その後、ギリシャサイドから否定的コメントが出されたことで、ユーロ/ドルは1.3696ドル、ユーロ/円は123.59円、ドル/円は90.34円まで反発しました。NY時間では、発表された新規失業保険申請件数が45.7万人と市場予想とほぼ同じだったものの、消費者物価指数が前月比0.0%と市場予想より小幅低下していたことで、米長期金利が低下しドル/円は90.05円まで下落したものの、日本時間0時50分ころにFRBがディスカウントレート(公定歩合)を引き上げるとの噂が流れ、ドル/円は90.81円まで上昇、ユーロ/円は123.75円までつれ高、ユーロ/ドルは1.3586ドルまで下落しました。しかし、FRB広報担当が「噂にはコメントせず」などと発言したことから、ドル買いが巻き戻される展開となりました。
クローズはドル/円が90.37円、ユーロ/ドルが1.3607ドル、ユーロ/円は122.96円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 10744.03 -102.95 -0.95%
FTSE100(英) 5642.62 -2.01 -0.04%
DAX(独) 6012.31 -11.97 -0.20%
NYダウ(米) 10779.17 45.50 0.42%
S&P500(米) 1165.83 -0.38 -0.03%
NASDAQ(米) 2391.28 2.19 0.09%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.68 0.04
日本10年債 1.360 0.015
英10年債 3.98 -0.02
独10年債 3.13 0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1127.50 3.30
NY原油(期近) 82.20 -0.73

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
3/19(金) 
・ 13:30 日本 1月全産業活動指数(前月比)
・ 16:00 ドイツ 2月生産者物価指数(前月比)
・ 16:30 ユーロ圏 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁講演
・ 16:30 その他 ストラスカーン国際通貨基金(IMF)専務理事講演
・ 19:35 英国 タッカー・イングランド銀行(BOE)理事講演
・ 21:30 カナダ 1月小売売上高(前月比)
・ 21:30 カナダ 2月消費者物価指数(前月比)
・ 00:00 メキシコ メキシコ中銀政策金利発表

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