山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
    ブルームバーグTV


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2010年5月31日 (月)

5/31本日の戦略-英米休場で実需中心の取引か-

おはようございます。5月も最終日となりました。明日から衣替えとは信じられないような気温です。だんだんとクールビスが定着してきているようですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

円>ドル>豪ドル>ユーロ>NZドル>ポンド
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
本日は英(バンクホリデー)、米(メモリアルデー)で休場となっていることに加え、月末であることもあり、本邦からはドル売りなどが出やすいと思います。また、欧州などのフィキシング(日本時間16時ころ)にもユーロ安への注意が必要かと思われます。

週末のフィッチによるスペインの格下げにつきましては、別の格付け機関S&Pが4/28に「AA+」から「AA」に1段階引き下げを行い、見通しは「ネガティブ」を継続しています。また、ムーディーズは「Aaa」で見通しについても「安定的」としています。市場ではスペインの格下げをそれほどサプライズではないとの認識していると思われ、ムーディーズによる格下げによるユーロの影響も限定的となる可能性があります。

本日これまでは月末要因での仲値のドル買いや週末の社民党の連立離脱などの本邦の政権混迷(鳩山首相への退陣要求や世論調査での支持率低下など)が嫌気されているのではないかと思います。欧州に入り、これらがどのように評価されるかだと思いますが、本格的な週明けは明日と思われることから、本日のレンジはそれほど広くならないと思います。ピボットポイント活用の場合は内側のレンジか。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
該当なし

■変動率からの予想レンジ 08:28→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 90.13 ~ 91.56
EURJPY 109.70 ~ 112.78
GBPJPY 129.42 ~ 132.80
AUDJPY 75.42 ~ 77.95
NZDJPY 60.55 ~ 62.52
CADJPY 84.79 ~ 87.32
ZARJPY 11.68 ~ 12.09
NOKJPY 13.73 ~ 14.16
MXNJPY 6.86 ~ 7.10
HKDJPY 11.56 ~ 11.75
SGDJPY 63.75 ~ 65.12
EURUSD 1.2133 ~ 1.2353

■前日のサマリー
週末の東京時間帯は木曜のNY市場で円が売られた動きが継続し、日経平均株価などが上昇すると仲値にかけての買いなどからドル/円は91.36円、ユーロ/円は112.73円まで上昇、ユーロ/ドルも1.2381ドルまで連れ高となりました。しかし、月末を前にした本邦の輸出企業のドル/円での91.50円より上のドル売りオーダーなどが意識された動きとなり、その後は軟調に推移し91.01円まで下落、ユーロ/円は111.91円、ユーロ/ドルは1.2281ドルまで下落しました。ロンドン時間に入ると欧州勢がユーロ買いで参入したこともあり、ユーロ/ドルが1.2454ドルの高値を付け、ユーロ/円も113.66円まで上昇しました。ドル/円は91.41円のこの日の高値を付けましたが、英米が月曜日に休場となることから、活発な動きは手控えられ、NY時間では発表された米個人所得などの刑事足表には反応薄でした。その後、シカゴPMIは市場予想よりやや悪い内容だったものの、ミシガン大消費者信頼感指数の改定値が市場予想より良い内容でこちらもMIXとなり、小動きが継続しました。しかし、ロンドンクローズ後に格付け機関フィッチがスペインの格付けを1段階引き下げ「AA+」とし、見通しは安定的(変更なし)とすることを発表、これを受けて市場ではユーロが売られ、クローズにかけてユーロ/ドルは1.2265ドル、ユーロ/円は111.35円まで下落、ドル/円も発表後に90.60円まで下落したものの、引値にかけては徐々に切り替えして取引を終えています。
クローズはドル/円が91.09円、ユーロ/ドルが1.2275ドル、ユーロ/円は111.81円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 9762.98 123.26 1.28%
FTSE100(英) 5188.43 -6.74 -0.13%
DAX(独) 5946.18 9.04 0.15%
NYダウ(米) 10136.63 -122.36 -1.19%
S&P500(米) 1089.41 -13.65 -1.24%
NASDAQ(米) 2257.04 -20.64 -0.91%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.29 -0.07
日本10年債 1.260 -0.004
英10年債 3.58 -0.03
独10年債 2.68 -0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1212.20 0.30
NY原油(期近) 73.97 -0.58

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/31(月) 
・ 米国(メモリアルデー)
・ 英国(バンクホリデー)
・ 08:50 日本 4月鉱工業生産速報値(前月比)
・ 09:25 米国 バーナンキ米FRB議長講演(韓国)
・ 09:25 ユーロ圏 トリシェECB総裁講演(韓国)
・ 10:00 豪4月HIA新築住宅販売(前月比)
・ 10:30 豪第1四半期経常収支
・ 12:00 NZ5月NBNZ企業信頼感
・ 14:00 日本 4月建設工事受注(前年比)
・ 14:00 日本 4月住宅着工戸数(前年比)
・ 18:00 ユーロ圏 5月サービス業信頼感
・ 18:00 ユーロ圏 5月鉱工業信頼感
・ 18:00 ユーロ圏 5月消費者信頼感確報値
・ 18:00 ユーロ圏 5月業況判断指数
・ 18:00 ユーロ圏 5月経済信頼感
・ 18:00 ユーロ圏 5月消費者物価指数・速報値(前年比)
・ 18:30 米国 プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演(韓国)
・ 21:00 南アフリカ 4月貿易収支
・ 21:30 カナダ 第1四半期GDP(四半期/年換算)
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2010年5月30日 (日)

5/31 の週の見通し

こんばんは。もうすぐ6月というのに肌寒い1日でした。ただ、歩きやすかったです。

28日に発表された25日現在のシカゴIMMの投機ポジションでは、ドルのロングは6週連続の増加となり12万コントラクトを超えています。ユーロのショート(売)は微減、円はショートが約1万コントラクトとなり、ほぼフラットにになりました。カナダドルはロングがほぼ半減の2.3万コントラクトになりました。

■IMM通貨ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY -10,238 24,051 31,994 42,232 74,226
EUR -106,736 407 45,630 152,366 197,996
GBP -75,079 1,666 10,962 86,041 97,003
CHF -12,619 1,939 11,489 24,108 35,597
CAD 23,872 -21,013 40,113 16,241 56,354
AUD 19,523 -18,857 39,367 19,844 59,211
NZD 7,662 -4,891 11,342 3,680 15,022
MXN -10,238 24,051 31,994 42,232 74,226
source:CFTC

今週は月末、月初の週となります。ただ、31日は米英の市場が休場となることから、週初はアジア株などの下落からリスク回避の動きが出やすいと思われます。また、フィッチがスペインの長期外貨建ておよび自国通貨建て発行体デフォルト格付け(IDR)を「AAA」から1段階引き下げ「AA+」とし、見通しは「安定的」としましたが、引き続きユーロの懸念要因となると思われ、ユーロの戻り売りスタンスが継続しそうです。また、英国で就任したばかりの財政赤字問題の担当閣僚だったローズ財務担当相が、議員経費を不正請求したとされる問題で辞任したことも週明けのポンドにはマイナスと働くと思われます。

今週はカナダ、豪の金融政策の発表が予定されています。カナダ中銀は3月の声明では、「一時的要因と経済活動の水準の高まりの結果、コアインフレ率は予想を若干上回っている」としながらも、「根強いカナダドル高や低水準の米国の需要が、引き続きカナダの経済活動の大きな足かせとなっている」としています。4月の声明では、「このところの経済見通しの改善を受け、こうした異例の措置の必要性はなくなりつつある。金融面での刺激の緩和を開始することが適切だ」「(刺激緩和の)程度と時期は経済活動とインフレの見通しによる。2%のインフレ目標達成に沿って対応する」としています。市場の一部では6月1日のBOC金融政策での利上げを期待する向きもあり、利上げがなされるとカナダドルの上昇につながる可能性があります。一方の豪ドルは、5月に政策金利を0.25%引き上げた際の声明では「理事会は、今回の利上げ決定によって、大半の借り手にとって金利が平均的な水準になると予想している。1年前の非常に景気刺激的な金利水準から、大幅な調整が行われたことを意味する」「理事会は引き続き需要やインフレの見通しの評価を行い、2-3%という平均的なインフレ率が達成できるよう、必要に応じて金融政策を運営していく」としており、6月1日の豪準備銀行(RBA)の金融政策は据え置くと思われ、豪ドルの上値も押さえられる可能性があります。

また、今週は4日に発表される米国の雇用統計が注目されると思われます。ここ数週間の米国の新規失業保険申請件数が小幅ながら悪化していることから、非農業部門雇用者数が大幅に減少するのであれば、ドルが売られる可能性があります。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下) High(上)
ドル/円 89.00 93.20
ユーロ/ドル 1.2000 1.2560
ユーロ/円 109.00 116.00
ポンド/円 126.70 136.30
豪ドル/円 75.00 79.50


【USD】
USD
source:CFTC

ドルは23,543コントラクトのロング増加の124,758コントラクトのロングとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】
JPY
source:CFTC

円は24,051コントラクトのショート減少の10,238コントラクトのショートとなりました。

【EUR】
EUR
source:CFTC

ユーロは407コントラクトのショート減少の106,736コントラクトのショートになりました。

【CAD】
CAD
source:CFTC

カナダは21,013コントラクトのロング減少の23,872コントラクトのロングになりました。

【NZD】
NZD
source:CFTC

NZドルは4,891コントラクトのロング減少の7,662コントラクトのロングになりました。
他のIMM通貨先物のポジション動向はアナリストレポートのIMMポジションを参照してください。(31日更新)

■イベント予定
5/31(月) 
・ 08:01 英国 5月ホームトラック住宅調査(前月比)
・ 08:50 日本 4月鉱工業生産速報値(前月比)
・ 10:00 豪4月HIA新築住宅販売(前月比)
・ 10:30 豪第1四半期企業営業利益(前期比)
・ 10:30 豪第1四半期経常収支
・ 12:00 NZ 5月NBNZ企業信頼感
・ 14:00 日本 4月建設工事受注(前年比)
・ 14:00 日本 4月住宅着工戸数(前年比)
・ 18:00 ユーロ圏 5月サービス業信頼感
・ 18:00 ユーロ圏 5月鉱工業 信頼感
・ 18:00 ユーロ圏 5月消費者信頼感確報値
・ 18:00 ユーロ圏 5月業況判断指数
・ 18:00 ユーロ圏 5月経済信頼感
・ 18:00 ユーロ圏 5月消費者物価指数速報値(前年比)
・ 21:00 南アフリカ 4月貿易収支
・ 21:30 カナダ 第1四半期GDP(年換算)
6/1(火)
・ 10:30 豪4月住宅建設許可件数(前月比)
・ 10:30 豪4月小売売上高(前月比)
13:30 豪豪準備銀行(RBA)政策金利発表
・ 14:45 スイス 第1四半期GDP(前期比)
・ 16:00 ノルウェー 5月PMI(季調済)
・ 16:30 スイス 5月SVME-購買部協会景気指数
・ 16:55 ドイツ 5月失業率(季調済)
・ 16:55 ドイツ 5月失業者数(千人単位)
・ 17:30 英国 5月PMI製造業
・ 18:00 ユーロ圏 4月失業率
22:00 カナダ中銀(BOC)銀行金利
・ 23:00 米国 4月建設支出(前月比)
23:00 米国 5月ISM製造業景況指数
6/2(水)
・ 10:30 豪第1四半期GDP(四半期比)
・ 16:15 スイス 4月小売売上高(前年比)
・ 17:30 英国 4月住宅証券融資高
・ 17:30 英国 4月消費者信用残高
・ 17:30 英国 5月PMI建設業
・ 18:00 ユーロ圏 4月生産者物価指数(前月比)
23:00 米国 4月中古住宅販売保留(前月比)
6/3(木)
・ 10:30 豪4月貿易収支
・ 18:00 ユーロ圏 4月小売売上高(前月比)
21:15 米国 5月ADP雇用統計
・ 21:30 米国 新規失業保険申請件数
・ 21:30 米国 失業保険継続受給者数
・ 23:00 米国 4月製造業受注指数
・ 23:00 米国 5月ISM非製造業景況指数
6/4(金)
・ 18:00 ユーロ圏 第1四半期GDP季調済・改定値(前期比)
・ 20:00 カナダ 5月雇用ネット変化率
・ 20:00 カナダ 5月失業率
21:30 米国 5月非農業部門雇用者数変化
21:30 米国 5月失業率
・ 21:30 カナダ 4月住宅建設許可(前月比)
・ 23:00 カナダ 5月Ivey購買部協会指数

経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2010年5月29日 (土)

円とユーロが売られた週

こんにちは。無線LANルーターを変えて、ファームウエアをアップデートしましたが、あまり改善されていないみたいです。

今週は週前半に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金総書記が「戦闘準備に入るように軍に命令した」とのニュースから極東に緊張が高まったことで、ニュース直後には円が売られる場面が見られましたが、韓国の株価が下落、アジア株価も下落したことで、リスク回避の動きから「円買い」「ドル買い」の動きとなり、ユーロが売られ、ユーロ/円は108.83円まで下落する場面も見られました。また、スペインの「スペイン・ビルバオ銀行、資金さ調達が困難に」になったとの報道、フィナンシャル・タイムズが「中国、ユーロ圏の債券保有見直しを検討」と報じたため、ユーロの弱含みが継続、しかし、中国の政府系ファンドが翌日これを否定するコメントを行ったことやロシア中銀、ドバイ系政府ファンドも外貨の運用や欧州への投資に変更がないと発言が相次ぎ、ユーロ離れのリスクが後退したこともあり、ユーロやクロス円が大幅に買い戻されました。週末は31日の英米の休場を前に小動きとなっていましたが格付け機関フィッチによるスペインの格下げが行われたことで、ユーロの懸念が再び出たようです。ただ、週を通してみるとユーロが主要通貨他にして下落、円は売られています(下のグラフ参照)。ドルは、豪ドルに対して下落した以外は、強含み(ポンド、NZドルではスクエア)になりました。

【週間騰落率(JPY)】
JPY
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

【週間騰落率(USD)】
USD
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

2010年5月28日 (金)

5/28本日の戦略-ユーロでよい材料がでてきているが、楽観にはまだ遠い-

おはようございます。本日は見事な空でした。これぞ「五月晴れ」と書きたいところですが、本来の使い方は「梅雨の時に見られる晴れ間」のことのようです。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

豪ドル>NZドル>ユーロ>ポンド>ドル>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は中国系SWF、ロシア中銀、クウェート系SWFが相次いで「欧州投資に関して変更はない」との発言を繰り返したことから、市場の懸念が後退し、株価が反発に転じたこともあり、これまで買われていた「円」と「ドル」が売られる流れとなりました。特にNYダウが200ドル超の上昇となり、1万ドルを回復したことも昨日のリスクオンの動きにつながったようです。スペインの議会が債務削減計画を承認したことやドイツ銀行が「スペインとポルトガルには、ソブリンのエクスポージャーを持っていない」とコメントしていることもよいニュースとは言えそうです。ただ、これで市場が落ち着いてきたとの判断は難しいと思われます。ユーロの上昇はまだまだ短期投機筋のショート・ポジションの巻き戻しの域にとどまっていると思われます。ただ、本日もこの流れが継続するかは次週に向けての動きをみる上で重要となってきます。

本日は本邦の失業率と消費者物価指数が発表されました。失業率は5.1%と悪化、消費者物価指数も生鮮食料品を除く前年比も1.5%低下とデフレの傾向が続いています。ただ、これまでのところ円売りの要因にはなっていません。本日は米国のPCEデフレータや個人所得、個人支出、シカゴPMI、ミシガン大消費者信頼感指数確定値の発表が予定されていますが、それほど市場にインパクトのある指標ではないことから、本日も株価の動向が為替に影響を与えることと思います。特に欧州からの不安要因が出てこなければ週末でもあり、株価もそれほど大きくは動かないのではないでしょうか。

カナダドルは次週6月1日の中銀(BOE)の金融政策で政策金利の引き上げを予想する市場の参加者もいます。昨日の原油価格上昇が支援となったといえ、利上げが実施されれば、主要な国では豪に続く利上げ国となることから、カナダドルが買われやすくなる可能性があります。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
南アランド/円 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 09:16→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 90.14 ~ 91.60
EURJPY 110.54 ~ 113.64
GBPJPY 130.53 ~ 133.91
AUDJPY 75.86 ~ 78.43
NZDJPY 61.05 ~ 63.06
CADJPY 85.27 ~ 87.84
ZARJPY 11.74 ~ 12.15
NOKJPY 13.83 ~ 14.26
MXNJPY 6.92 ~ 7.16
HKDJPY 11.56 ~ 11.75
SGDJPY 64.08 ~ 65.47
EURUSD 1.2234 ~ 1.2443

■前日のサマリー
昨日の東京時間から中国系投資ファンドが「ギリシャの財政危機は、中国の海外投資に大きな影響はないだろう」との見方を示したことや日経平均株価やアジアの株価が堅調に推移したことで、リスク回避を巻き戻す動きとなりました。ロンドン時間に入ってもロシア中銀総裁が「準備金の外貨構成に変更なし、金の比率は上昇」と発言したことに加え、スペイン議会がサパテロ首相の予算削減計画を承認したことで、スペインの株価も上昇、ドル/円は朝方の89.85円近辺からほぼ一本調子で90.61円まで上昇、ユーロ/ドルは朝方の1.2155ドル近辺から1.2343ドルまで上昇、1.2244ドルまで弱含みとなった後に1.2314ドルへ戻し、ユーロ/円も朝方の109.20円近辺から111.54円まで上昇、110.50円まで弱含みとなった後に111.40円まで戻しました。NY時間に入るとはあっぴょうされた米新規執拗保険申請件数が46万件と市場予想より悪化したことに加え、米1-3月期GDPの前期比年率が3.0%と下方修正されたことから、ドル/円では90.26円、ユーロ/ドルは1.2204ドル、ユーロ/円は110.42円まで売られましたが、NYダウが大幅に上昇したことからクローズにかけて再度リスクオンの動きとなり、ドル/円が91.09円、ユーロ/ドルが1.2395ドル、ユーロ/円が112.77円の高値をつけています。また、豪ドルが対円で77円を回復、NZドルも62円を回復しました。一方、ポンドは米英保険会社のM&Aが破談との噂でポンドが買われる場面が見られましたが、これが否定されると一時売られました。
クローズはドル/円が91.08円、ユーロ/ドルが1.2360ドル、ユーロ/円は112.57円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 9639.72 117.06 1.23%
FTSE100(英) 5195.17 157.09 3.12%
DAX(独) 5937.14 179.12 3.11%
NYダウ(米) 10258.99 284.54 2.85%
S&P500(米) 1103.06 35.11 3.29%
NASDAQ(米) 2277.68 81.80 3.73%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.36 0.17
日本10年債 1.264 0.044
英10年債 3.61 0.09
独10年債 2.70 0.06

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1211.90 -1.50
NY原油(期近) 74.55 3.04

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/28(金) 
・ 08:01 英国 5月GFK消費者信頼感調査
・ 08:30 日本 4月全国消費者物価指数(前年比)
・ 08:30 日本 4月全国消費者物価指数(除生鮮/前年比)
・ 08:30 日本 4月失業率
・ 15:15 スイス 4月貿易収支
・ 18:30 スイス 5月KOFスイス先行指数
・ 21:30 米国 4月個人支出
・ 21:30 米国 4月個人所得
・ 21:30 カナダ 第1四半期経常収支
・ 22:45 米国 5月シカゴ購買部協会景気指数
・ 22:55 米国 5月ミシガン大学消費者信頼感指数確報
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

Vol.15 サイコロジカルラインとRSI

※このコンテンツは上田ハーローFX 週間ニュースに掲載しているものです。購読(無料)は下記から。

皆様こんばんは。今週に入り、ギリシャ国債の償還(85億ユーロ)も波乱なく終わったものの、ドイツによる10の金融機関やユーロ圏の国債、CDSのカラ売り(ネーキッド取引)禁止規制が行われるなど、ユーロに対しての不透明感がなかなか払拭できません。また、ネーキッド取引禁止規制は仏の賛同を得られていないなど足並みがなかなか揃いませんね。

先週はボリンジャーバンドから反転のタイミングを探りましたが、今週は相場の過熱感から反転を探るテクニカル分析がないかを考えましょう。

相場の過熱感とは現在の価格が「買われ過ぎ」ているのか「売られ過ぎ」ているのか、どの状態にあるのかを客観的にはかろうとするものです。この過熱感をはかるテクニカル分析がサイコロジカルライン(Psychological line)というものです。サイコロジカルラインは非常にシンプルな考え方で一定期間の中で何日上昇したかを見ています。

計算式は以下となります。
(n日間で上昇した日数) ÷ n日間 × 100(%)

例えばn日間ずっと上昇し続ければ100%となりますし、下落し続ければ0%となります。一般的には25%以下のときに「売られ過ぎ」、75%以上のときは「買われ過ぎ」と見なします。この方法はシンプルでわかりやすいのですが、一方では値幅を無視して「上げ」「下げ」だけを見ているので、ダマシが多いともいえます。これに値幅を加味したものがRSI(Relative Strength Index=相対力指数)と呼ばれるものです。

計算式は以下となります。
※RSIには別の計算式もありますが、サイコロジカルラインとの比較のために下記の式を用いています。
(n日間で上昇した日の値幅の合計) ÷ {(n日間で上昇した日の値幅の合計) + (n日間で下落した日の値幅の合計)} × 100(%)

RSIもサイコロジカルラインとほぼ同じく30%以下が「売られ過ぎ」、70%以上が「買われ過ぎ」との見方をします。

相場に過熱感があるときは、過熱感の修正が入りやすくなることから、短期的な相場の反転になることがあります。ただし、強いトレンドが出ているときは過熱状態が続くことがあります。

【サイコロジカルライン、RSI】
Chart
※画像をクリックすると拡大します。

[今週の宿題]
価格の相対的な位置を知るテクニカル分析は何でしょうか。

2010年5月27日 (木)

5/27本日の戦略-ユーロ/ドル下値試し、1.20ドルの攻防ありか?-

おはようございます。今週発売された週刊エコノミストの特集で「妻が不機嫌になる理由」を取り上げていました。直接経済には関係ない(?)と思いますが。読んでみて「なるほど」と思う場面もあり、特集の意図はどこにあるのでしょうか。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

円>ドル>ポンド>豪ドル>NZドル>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日もユーロ売りの材料に事欠かない日となりました。特にFT紙が報じた「中国がギリシャ、ポルトガルを含む赤字が拡大している国々への懸念が拡大しているため、ユーロ圏債券の保有高を見直ししている」と報じたことで、こうしたユーロからの資金流質の可能性が嫌気され、ユーロは年初来安値の1.2143ドルに迫る1.2166ドルまで下落、対円に加え、対スイスフラン、対ポンドでも売られています。本日はガイトナー米財務長官、ショイブレ独財務相の会談と記者会見が予定されているものの、新しい内容が出てこないようであれば失望売りにつながる可能性があります。昨日もメルケル独首相が「ドイツはユーロを支援し、力強くすることを望む」と発言していますが、影響は限定的となりました。

昨日は「豪政府が資源税の撤回を計画している」というニュースが豪新聞のWebサイトへ掲載されていたとの一部通信社の報道があります。これを受けて豪ドルは一時上昇しました。これが正式決定されれば、豪ドルは下落から反転することになると思われます。また、フラハティ・カナダ財務相は「カナダの金融システムは力強い」「カナダは銀行課税を実施しない見通し」と発言しており、オズボーン英財務相の「英国はボルカー流の銀行規制を依然支持している」との発言とは正反対となりました。カナダは既に銀行への規制が進んでいることもあり、新たな規制を必要としないとの認識を先のG20でも示していますので、6月に予定されているG20に向けての地ならしと思われます。このため、次回G20でも規制に関してはまとまり難いと思われ、市場の不安定が継続するのではないでしょうか。こうしたことから考えるとしばらく円高局面が続く可能性があります。

昨日発表された米4月の新築住宅販売件数が前月比で大幅増となっていますが、これは住宅を新規に取得する購入者に対し、8000ドルを限度に住宅価格の10%の住宅取得控除を認める住宅取得控除が4月に終了した駆け込み需要と思われることから、短絡的に米経済指標が良いとの判断はできません。今後数カ月の経過観測が必要と思います。こうした中で、本日21時30分に米1-3月期GDPの2次速報が発表されます。また、同時刻に米新規失業保険申請件数の発表が予想されています。特に先週は雇用面で悪化したことがドル/円でのドル売りの要因の一部となったこともありますので、失業保険申請件数には注意です。全体を通してはユーロ/ドルの下値試しがあると思われますので、次のサポート1.2100ドルが機能するかどうかで、戻りにつながるか、更に下落をするのか決まるのではないでしょうか。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/スイス 21日移動平均線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 08:23→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 88.99 ~ 90.42
EURJPY 107.45 ~ 110.44
GBPJPY 127.08 ~ 130.34
AUDJPY 72.23 ~ 74.58
NZDJPY 58.39 ~ 60.25
CADJPY 82.33 ~ 84.79
ZARJPY 11.32 ~ 11.70
NOKJPY 13.35 ~ 13.76
MXNJPY 6.67 ~ 6.90
HKDJPY 11.42 ~ 11.60
SGDJPY 62.80 ~ 64.14
EURUSD 1.2035 ~ 1.2250

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は方向感がなかったものの、海外市場で買い戻された流れを引き継ぎ、序盤はドルが上昇する流れとなりました。ドル/円は90.51円、ユーロ/円は111.81円まで上昇、ユーロ/ドルは1.23ドル台ミドル近辺での小動きとなりました。その後は、市場の手掛かりが愛ことや本邦輸出企業のドル売りなどに押され、日経平均株価が上げ幅を縮小するとリスクオフの動きからドル/円は90.00円、ユーロ/円は110.50円、ユーロ/ドルは1.2771ドルまで下落しました。ロンドン時間では、欧州の株価が反発したものの、リスクオンの動きにはつながら、ドル/円は90.00円~90.40円、ユーロ/円は110.51円~111.51円、ユーロ/ドルは1.2275ドル~1.2345ドルでのレンジの動きとなりました。NY時間に入ると発表された米4月の耐久財受注が市場予想を大幅に上回る前月比+2.9%(除く輸送機器は-1.0%)となり、市場の予想を上回ったことと前月も上方修正されたことに加え、4月の米新築住宅販売件数が前月比で14.8%の大幅増となったことから、ドルが買われ、ドル/円は90.68円まで一時上昇しました。ユーロはWSJ(ウォールストリート・ジャーナル)が「スペイン・ビルバオ銀行、資金さ調達が困難に」と報じたことやスペインの格下げの噂、更にFT(フィナンシャル・タイムズ)が「中国、ユーロ圏の債券保有見直しを検討」と報じたことから、クローズにかけてユーロ/ドルは1.2166ドルまで、ユーロ/円は109.40円まで下落、ドル/円もリスクオフの動きから89.81円まで下落しました。
クローズはドル/円が89.93円、ユーロ/ドルが1.2177ドル、ユーロ/円は109.50円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 9522.66 62.77 0.66%
FTSE100(英) 5038.08 97.40 1.97%
DAX(独) 5758.02 87.98 1.55%
NYダウ(米) 9974.45 -69.30 -0.69%
S&P500(米) 1067.95 -6.08 -0.57%
NASDAQ(米) 2195.88 -15.07 -0.68%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.19 0.03
日本10年債 1.220 -0.005
英10年債 3.55 0.09
独10年債 2.64 0.07

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1213.40 15.40
NY原油(期近) 71.51 2.76

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/27(木)
・ 09:00 米国 エバンズ米シカゴ連銀総裁講演
・ 15:40 米国 ブラード米セントルイス連銀総裁講演
・ 16:15 スイス 第1四半期失業水準(前年比)
・ 18:30 南ア 4月生産者物価指数(前月比)
・ 20:00 ユーロ圏 ゴンザレス・パラモ欧州中央銀行(ECB)理事講演
・ 21:00 ユーロ圏 ガイトナー米財務長官、ショイブレ独財務相記者会見
・ 21:30 米国 第1四半期GDP2次速報(前期比年率)
・ 21:30 米国 第1四半期GDP価格指数2次速報(前期比)
・ 21:30 米国 第1四半期コアPCE2次速報(前期比)
・ 21:30 米国 第1四半期個人消費2次速報
・ 21:30 米国 新規失業保険申請件数
・ 21:30 米国 失業保険継続受給者数
・ 02:00 米国 米財務省7年債入札(310億ドル)
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2010年5月26日 (水)

5/26本日の戦略-「往って来い」からは下攻めもしにくい環境に見える-

おはようございます。昨日はオークションで手に入れたルーターを設定していました。工場出荷状態に戻してなんとかインターネットにつながったものの、極端に表示の遅いサイトがあり、メーカーのサポートページをみましたら、不具合が報告されていました。解消のためのファームウエアを本日アップする予定です。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

NZドル>豪ドル>円>ドル>ポンド>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日まで開催されていました米中戦略・経済対話は中国の財務省高官の発言として「米中、欧州債務危機がもたらす不透明感に注意を払うと強調」「米国、中国が独自の必要性に基づき為替改革を決めることを理解」「外部の雑音は人民元改革を遅らせるだけ」と中国の必要性において、人民元の改革を進めることと、時期的には欧州の債務気による不透明感が薄らいだときまで先送りされるようなニュアンスと取れます。一方、ガイトナー米財務長官は「米中の行動が世界的な回復を可能にする」「世界経済は金融危機から脱しつつある」と中国に譲歩したような内容に取れます。また、同長官は米CNBCのニュースによると欧州当局者に対し銀行へのストレステスト実施を要請するようです。米国もリーマン・ショック以降のストレステストから流れが変わった感があり、欧州でも同様の施策で転機を狙いたいのではないかと思います。こうした意味では、本日のガイトナー米財務長官とオズボーン英財務相の会談やドイツ財務相との会談が注目されます。

本日朝方にはイタリアが240億ユーロの歳出削減を閣議決定したとのニュースが入っています。ドイツの救済法案可決に続き、少しずつではありますが、欧州にも不安解消に向けてのニュースが入ってきています。ただ、ドイツがドイツ全株式のカラ売り禁止を提案との報道もあり、昨日の出所不明のECBの緊急利下げの噂など、まだまだ不安定な要因には事欠かないようです。ECBは国債買い取り資金を不胎化(吸収する)としていることから、利下げとなると、欧州の金融機関に不安があると憶測を生むことにもつながりそうです。いずれにしましても、ユーロは戻り売りのスタンスが継続されていると思われます。

昨日の極東での軍事的な緊張の高まりは、朝方も北朝鮮の4隻の潜水艦の消息が不明(捕捉できていない)とのニュースもありますが、こちらは円安要因というよりむしろ株価の下落からの円高要因となったようで、日本に直接の被害が出てこないと円売りの要因にはなり難いのではないかとみています。チャートは「往って来い」でクロス円などは下に長いヒゲを付けていることから、目先の戻りの可能性があります。ただ、引き続き戻りは売られやすいのではないかと思います。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
豪ドル/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
NZドル/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
カナダドル/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ユーロ/スイス 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 08:21→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 89.31 ~ 90.73
EURJPY 109.36 ~ 112.34
GBPJPY 127.71 ~ 130.98
AUDJPY 73.07 ~ 75.38
NZDJPY 59.26 ~ 61.12
CADJPY 82.91 ~ 85.34
ZARJPY 11.24 ~ 11.61
NOKJPY 13.43 ~ 13.83
MXNJPY 6.74 ~ 6.97
HKDJPY 11.42 ~ 11.60
SGDJPY 62.93 ~ 64.26
EURUSD 1.2224 ~ 1.2418

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は北朝鮮のキム総書記が「戦闘準備に入るように軍に命令した」とのニュースで極東の緊張を嫌気した円売りから、ドル/円は90.31円まで上昇する場面が見られましたが韓国の株価が大幅な下落となったほか、日経平均株価も大幅に下落したことで、リスクを回避する動きが強まり、ドルと円が買われる展開となりました。このためm、ロンドン・NY時間にかけてドルと円の強含みが継続し、ドル/円は89.26円、ユーロ/円は朝g他の111.50円近辺から108.83円まで、ユーロ/ドルは朝方の1.2360ドル近辺から1.2177ドルまで下落しました。NY時間では、米CNBCが「北朝鮮が軍部に戦闘用意を指示は誤り」と報じたことやカンファレンスボード発表の消費者信頼感指数が63.3と前月(57.7)から改善となり、一時200ドル以上下落していたNYダウが下げ幅を縮小したことから、円とドルをう売る動きとなり、前日とほぼ同じ水準まで回復して取引を終えました。また、ECBが0.50%の緊急利下げを行うとの噂も市場には出ていたようです。
クローズはドル/円が90.22円、ユーロ/ドルが1.2346ドル、ユーロ/円は111.36円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 9459.89 -298.51 -3.06%
FTSE100(英) 4940.68 -128.93 -2.54%
DAX(独) 5670.04 -135.64 -2.34%
NYダウ(米) 10043.75 -22.82 -0.23%
S&P500(米) 1074.03 0.38 0.04%
NASDAQ(米) 2210.95 -2.60 -0.12%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.16 -0.04
日本10年債 1.215 -0.039
英10年債 3.46 -0.08
独10年債 2.57 -0.08

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1198.00 4.00
NY原油(期近) 68.75 -1.46

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/26(水) 
・ 08:50 日本 日銀議事要旨(4月30日分)公表
・ 11:00 米国 プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演
・ 16:40 ユーロ圏 ゴンザレス・パラモ欧州中央銀行(ECB)理事講演
・ 17:00 ユーロ圏 リーカネン・フィンランド中銀総裁講演
・ 18:30 南アフリカ 4月消費者物価指数(前年比)
・ 21:30 米国 4月耐久財(除輸送用機器)
・ 21:30 米国 4月耐久財受注
・ 22:00 米国 ガイトナー米財務長官記者会見(共同)
・ 22:00 英国 オズボーン英財務相記者会見(共同)
・ 22:00 カナダ 4月住宅価格指数(前年比)
・ 23:00 米国 4月新築住宅販売件数
・ 02:00 米国 米財務省5年債入札(400億ドル)
・ 05:15 米国 ラッカー・米リッチモンド連銀総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2010年5月25日 (火)

5/25本日の戦略-ガイトナー米財務長官訪欧前で様子見か-

おはようございます。昨日、オークションで落札した無線LANのルーターが届きました。新品同様なのに、落札価格が10円でした。にもかかわらず、非常に丁寧な方でありがたかったです。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ドル>ポンド>円>豪ドル>NZドル>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は東京時間から出ていたスペインの貯蓄銀行が公的管理下に置かれたニュースが欧米でも蒸し返され、ユーロ売りの材料とされました。昨日の動きを見ているとユーロに対しての不安は払しょくされていないようです。一方、英国ではオズボーン財務相が公務員の新規採用を抑制したり、特殊法人の運営見直しを行ったりして、今年度中に国の歳出の1%に当たる62億4000万ポンドを削減することを発表したことで、これを好感してドルを除く主要な通貨に対して上昇しました。ガイトナー米財務長官が26日から英、独を訪問し、両財務相とトリシェECB総裁と会談を予定していることから、欧米での協調体制などで進展があるとユーロが買われてくる可能性があります。ただ、欧州の金融機関には破綻に対する不確かな噂などが燻り続けており、まだまだ不安定な動きが続きそうです。チャートでのサポートはユーロ/ドルが1.2143ドル(5/19安値)、ユーロ/円が109.41円(5/20安値)とみられ、現状からはこれを試しにくる可能性はまだまだ残っているといえそうです。

本日は英国の1-3月期GDPの2次速報の発表が予定されてます。財政削減計画が好感されているだけに、改定値が上方修正された場合にはポンドが買われやすくなると思われます。また、米国ではS&P/ケース・シラー住宅価格の発表が予定されていて、昨日の中古住宅販売に続き、価格の上昇がみられてくるようであればドルが買われやすくなると思いますが、420億ドルの米2年債の入札が予定されていることから、これが好調であれば、米金利の低下につながり、ドルが売られやすくなると思います。ただ、ドル/円単体でみると米金利低下は株価を押し上げる要因となることから、円が売られやすくなると思います。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ポンド 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の雲の下
ユーロ/スイス 一目均衡表(日足)の雲の下
ポンド/スイス 一目均衡表(日足)の転換線が基準線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 09:10→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 89.41 ~ 90.82
EURJPY 109.80 ~ 112.77
GBPJPY 128.04 ~ 131.27
AUDJPY 73.09 ~ 75.33
NZDJPY 59.28 ~ 61.10
CADJPY 83.43 ~ 85.80
ZARJPY 11.26 ~ 11.62
NOKJPY 13.58 ~ 13.97
MXNJPY 6.76 ~ 6.98
HKDJPY 11.43 ~ 11.62
SGDJPY 63.27 ~ 64.58
EURUSD 1.2243 ~ 1.2450

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は日経平均株価が下落したことなどから、ドル/円、クロス円の上値が重くなり、ドル/円は朝多賀の90.35円近辺から89.74円、ユーロ/円は133.35円近辺から112.08円まで下落、ユーロ/ドルも1.2555ドル近辺から1.2481ドルまで下落しました。しかし、上海総合株価指数が上昇したことや日経平均株価が下げ幅を祝したことで、下げ幅をほぼ取り戻しました。ロンドン時間にはスペイン中銀が貯蓄銀行のカハスールを管理下に置いた(東京時間から出ていたニュース)ことや他の貯蓄銀行4行の事業統合のニュースなどがあり、ユーロに対する懸念からユーロ/ドルが1.2350ドル、ユーロ/円が111.25円まで下落、ドル/円も一時89.94円まで連れ安となりました。N時間では発表された米住宅販売が件数が市場予想を上回る577万戸となったことで米株価(S&P500)が一時プラスとなると、円が売られる場面も見られましたが、引けにかけて株価が下落すると円が買われました。また、ユーロはNY時間に1.24ドルを一時回復する場面も見られましたが、安値圏でクローズしました。
クローズはドル/円が90.28円、ユーロ/ドルが1.2371ドル、ユーロ/円は111.68円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 9758.40 -26.14 -0.27%
FTSE100(英) 5069.61 6.68 0.13%
DAX(独) 5805.68 -23.57 -0.40%
NYダウ(米) 10066.57 -126.82 -1.24%
S&P500(米) 1073.65 -14.04 -1.29%
NASDAQ(米) 2213.55 -15.49 -0.69%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.19 -0.04
日本10年債 1.254 0.009
英10年債 3.54 0.00
独10年債 2.65 -0.01

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1194.00 17.90
NY原油(期近) 70.21 0.17

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/25(火)
・ 17:30 英国 第1四半期GDP2次速報(前期比)
・ 17:30 英国 第1四半期GDP2次速報(前年比)
・ 18:00 ユーロ圏 3月鉱工業新規受注(前月比)
・ 18:30 南アフリカ 第1四半期GDP(年率換算)
・ 20:00 米国 ガイトナー米財務長官記者会見
・ 22:00 米国 3月S&P/ケースシラー住宅価格指数(前年比)
・ 23:00 米国 3月住宅価格指数(前月比)
・ 23:00 米国 5月リッチモンド連銀製造業指数
・ 23:00 米国 5月消費者信頼感指数
・ 00:15 米国 ブラード米セントルイス連銀総裁講演
・ 02:00 米国 米財務省2年債入札(420億ドル)
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2010年5月24日 (月)

5/24本日の戦略-ユーロ不安定、戻り売りスタンス継続か-

おはようございます。連続の雨で、一部強く降るときもあるようですね。お気をつけてください。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

NZドル>豪ドル>ポンド>ユーロ>ドル>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
週末はNYダウが上昇したことでリスク回避を巻き戻す動きとなりましたが、日経平均株価が下落したことなどや欧州への懸念がくすぶるなかで、朝方からリスクを回避する動きにつながっているようです。本日、明日と開催される米中戦略経済対話は中国人民元の上昇容認が含まれているとみられますが、現在の世界経済の状況下で中国も慎重に対処せざるを得ず、市場のセンチメントも切り上げに関しては先送りの見方に傾いているようです。ただ、一部では6月までに切り上げの可能性を指摘する関係者もいることから、ガイトナー米財務長官やクリントン米国務長官などの発言には警戒が必要と思われます。また、中国サイドの発言(これまでは慎重論)にも注意を払っておく必要があります。

本日は米国の中古住宅販売件数の発表が予定されていますが、それほど大きな材料ではないことやユーロ圏の懸念がくすぶっている中では、経済指標は注目されない傾向です。ただ、これを受けて米株価が下落するようであれば、円が買われる要因となります。ユーロに新しいポジティブなニュースが入ってこないと市場ではユーロの戻り売り、クロス円の戻り売りと思われます。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/ドル ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ポンド/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ユーロ/スイス 一目均衡表(日足)の雲の下から中
ポンド/スイス 21日移動平均線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 08:04→NYクローズ

Ccy予想レンジ
USDJPY89.12 ~ 90.53
EURJPY111.14 ~ 114.12
GBPJPY127.96 ~ 131.16
AUDJPY73.37 ~ 75.58
NZDJPY59.95 ~ 61.78
CADJPY83.21 ~ 85.54
ZARJPY11.22 ~ 11.59
NOKJPY13.66 ~ 14.06
MXNJPY6.77 ~ 6.99
HKDJPY11.40 ~ 11.59
SGDJPY63.12 ~ 64.42
EURUSD1.2449 ~ 1.2643

■前日のサマリー
週末は東京時間帯に菅副首相兼財務相による円高けん制発言や豪準備銀行による介入への警戒感から、ドル/円、クロス円ともに反発、ドル/円は89円近辺から90.30円近辺、ユーロ/円は111円近辺から114.40円近辺、ユーロ/円は1.2455ドル近辺から1.2670ドル近辺へと大幅に戻しました。ロンドン時間に入ると、ドル/円は90.49円の高値をつけたものの、欧州株価が下落し「スペイン労組が近くゼネストを計画」と一部通信社が報道したことなどから、リスク回避の動きでドル/円は89.30円近辺、ユーロ/円は111.64円、ユーロ/ドルは1.2470ドルと上昇分を打ち消しました。NY時間にはNYダウが一時1万ドルを割れたことから、ドル/円は89円台前半、ユーロ/円は111円台後半、ユーロ/ドルは1.25ドルから1.26ドルの間での動きとなりました。その後、ゴールドマンサックスが米証券取引委員会と和解したとの噂(関係筋により否定)が流れたこともあり、NYダウがプラス圏を回復すると、ドル/円は90.42円、ユーロ/円は113円台ミドル、ユーロ/ドルは1.26ドル台手前まで上昇しました。
クローズはドル/円が90.08円、ユーロ/ドルが1.2570ドル、ユーロ/円は113.23円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 9784.54 -245.77 -2.45%
FTSE100(英) 5062.93 -10.20 -0.20%
DAX(独) 5829.25 -38.63 -0.66%
NYダウ(米) 10193.39 125.38 1.25%
S&P500(米) 1087.69 16.10 1.50%
NASDAQ(米) 2229.04 25.03 1.14%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.24 0.03
日本10年債 1.235 -0.020
英10年債 3.55 -0.01
独10年債 2.66 -0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1176.10 -12.50
NY原油(期近) 70.04 -0.76

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/24(月)
・ カナダ 休場(ビクトリア女王誕生日)
・ 13:30 日本 3月全産業活動指数(前月比)
・ 21:30 米国 4月シカゴ連銀全米活動指数
・ 23:00 米国 4月中古住宅販売件数
・ 02:30 英国 ポーゼン英中銀金融政策委員会(MPC)委員講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2010年5月23日 (日)

5/24 の週の見通し

こんばんは。今日は雨の中、図書館へ行ってきました。天気に関係なく人が多かったです。

21日に発表された18日現在のシカゴIMMの投機ポジションでは、ドルのロングが増加し10万コントラクトを超えてきました。ユーロのショート(売)は小幅に減少、また、円のショートはほぼ変わらずとなっています。NZ、カナダドルはロングが連続で減少しています。

■IMM通貨ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY -34,289 380 21,393 55,682 77,075
EUR -107,143 6,747 54,411 161,554 215,965
GBP -76,745 -4,557 10,492 87,237 97,729
CHF -14,558 2,969 10,616 25,174 35,790
CAD 44,885 -5,569 53,254 8,369 61,623
AUD 38,380 -10,818 50,564 12,184 62,748
NZD 12,553 -4,339 16,740 4,187 20,927
MXN -34,289 380 21,393 55,682 77,075
source:CFTC

週末は「ドイツ上院、ユーロ圏支援の法案を下院に続き可決」とユーロに対してポジティブな材料が出たことからユーロの買い戻しが入りました。ただ、米系ファンドや独系ファンドの破たんのうわさなどが市場に出て、NYダウが1万ドルを一時割れましたが、CDO(債務担保証券)の販売をめぐり、投資家にリスク開示をしなかったとして提訴されていた問題で、ゴールドマン・サックスが米証取引券委員会と合意に達したとの噂に、NYダウが下げ幅を縮小、キャメロン英首相は「安定したユーロは英国の国益」などと発言、NY市場では株価の動きに一喜一憂する展開となりました。トリシェECB総裁は「ユーロは危険な状態にない」「ユーロは信任されている通貨」との発言や「ユーロの購買力は強固」との主たる区ECB理事の発言などもユーロの反発を後押ししました。しかし、「ゴールドマン・サックスと米証券取引員会が合意に至っていない」との関係筋の発言で戻りも限られています。

ドイツによる法案通過はユーロにとってポジティブな材料となりました。また、EU財務相会合では、財政・金融改革作業部会の初会合が開かれ、財政規律を順守できなかった国に対して一層厳格な政策を科すことで大筋では合意に達した模様です。ただ、ドイツが提案した国家の破たん処理を秩序正しく進めるメカニズムの導入についてはファンロンパイEU大統領は「短期的にはそのようなメカニズムの導入の提案はまったくなかった」と発言しています。また、米の金融規制改革法案も米下院とのすり合わせの必要はあるものの、それほど厳しい内容とならない見通しであることから、これらに対する市場の不安感は低下しつつあると思われます。このため、週初は株価の反発と円が売られやすいものと思われます。ただ、不安が払しょくされているわけではないので、円売りもそれほど強くないのではないでしょうか。

今週は月末を控えた週であり、実需による円買いが出てくる可能性もあります。経済指標では米国の耐久財受注やGDPの第2次速報値、住宅販売やシカゴ購買部協会景気指数の発表が予定されています。市場が落ち着きを取り戻してくると、これらの経済指標に反応することも考えられます。ただ、一方では欧州型の危機が日米英で発生の恐れがあるとビーニ・スマギECB専務理事が発言していることもあり、引き続き市場では不確実な市場のうわさなどに振り回される可能性があります。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下) High(上)
ドル/円 89.00 91.50
ユーロ/ドル 1.2350 1.2800
ユーロ/円 112.00 116.00
ポンド/円 128.00 138.50
豪ドル/円 73.40 77.00


【USD】
USD
source:CFTC

ドルは21,443コントラクトのロング増加の101,215コントラクトのロングとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】
JPY
source:CFTC

円は380コントラクトのショート減少の34,289コントラクトのショートとなりました。

【EUR】
EUR
source:CFTC

ユーロは6,747コントラクトのショート減少の107,143コントラクトのショートになりました。

【CAD】
CAD
source:CFTC

カナダは5,569コントラクトのロング減少の44,885コントラクトのロングになりました。

【NZD】
NZD
source:CFTC

NZドルは4,339コントラクトのロング減少の12,553コントラクトのロングになりました。
他のIMM通貨先物のポジション動向はアナリストレポートのIMMポジションを参照してください。(24日更新)

■イベント予定
5/24(月)
・ 13:30 日本 3月全産業活動指数(前月比)
・ 21:30 米国 4月シカゴ連銀全米活動指数
23:00 米国 4月中古住宅販売件数
5/25(火)
・ 17:30 英国 第1四半期GDP二次速報(前期比)
・ 17:30 英国 第1四半期GDP二次速報(前年比)
・ 18:00 ユーロ圏 3月鉱工業新規受注(前月比)
・ 18:30 南ア 第1四半期GDP (年率換算)
22:00 米国 3月S&P/ケース・シラー総合(前年比)
・ 23:00 米国 3月住宅価格指数(前月比)
・ 23:00 米国 5月リッチモンド連銀製造業指数
・ 23:00 米国 5月消費者信頼感指数
5/26(水)
・ 08:50 日本 日銀議事要旨(4月30日分)公表
・ 18:30 南ア4月消費者物価指数(前年比)
・ 21:30 米国 4月耐久財(除輸送用機器)
21:30 米国 4月耐久財受注
・ 22:00 カナダ 4月住宅価格指数(前年比%)
23:00 米国 4月新築住宅販売件数
5/27(木)
・ 07:45 NZ4月貿易収支
・ 08:50 日本 4月通関ベース貿易収支
・ 16:15 スイス 第1四半期失業水準 (前年比)
・ 18:30 南ア4月生産者物価指数(前月比)
21:30 米国 第1四半期GDP二次速報(前期比年率)
・ 21:30 米国 新規失業保険申請件数
・ 21:30 米国 第1四半期GDP価格指数二次速報(前期比)
・ 21:30 米国 第1四半期コアPCE二次速報(前期比)
・ 21:30 米国 第1四半期個人消費二次速報
・ 21:30 米国 失業保険継続受給者数
5/28(金)
・ 07:45 NZ4月住宅建設許可(前月比)
・ 08:01 英国 5月GFK消費者信頼感調査
08:30 日本 4月全国消費者物価指数(前年比)
・ 08:30 日本 4月失業率
・ 12:00 NZ4月マネーサプライM3(前年比)
・ 15:15 スイス 4月貿易収支
・ 17:00 ノルウェー 3月失業率
・ 18:30 スイス 5月KOFスイス先行指数
・ 21:30 米国 4月PCEデフレータ(前年比)
・ 21:30 米国 4月個人支出
・ 21:30 米国 4月個人所得
・ 21:30 カナダ 第1四半期経常収支
・ 22:45 米国 5月シカゴ購買部協会景気指数
・ 22:55 米国 5月ミシガン大学消費者信頼感指数確報

経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2010年5月22日 (土)

リスク回避から円高となった週

こんにちは。今日は子供の通う小学校で授業参観があり、行ってきました。

今週は週を通して金融不安から円を買う動きが強まり、主要通貨に対して円高(下のグラフ参照)が進みましたが、週前半と後半では下落した通貨が異なりました。また、ドルは豪州通貨に対しては買われましたが、ユーロと円に対しては売られています(下のグラフ参照)。週前半は、ユーロへの懸念が継続し、ドイツが主要金融機関10行、ユーロ圏の国債、CDSの空売り禁止の規制を行ったことから、金融機関への影響が懸念され、NYダウが金融セクタを中心に大幅な下落となったことから、リスク回避の動きで「円」と「ドル」が買われ、欧州通貨が下落しました。週後半は日経平均株価が10,000円を割り込んだことや上海総合株価が下落した下落したこともあり、豪ドル、NZドルが大幅下落する一方、ユーロはECBの介入などのうわさから反発しました。

週末金曜日は市場の流動性が極端に低下し、チョッピーな動きとなりましたが、NYダウがクローズにかけてプラスを回復したことや、ドイツの上院、下院でギリシャ救済の法案が可決されたことから、リスク回避の動きをやや巻き戻し円が売られました。

【NYダウ】
DJI
source:Dow Jones

【週間騰落率(JPY)】
JPY
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

【週間騰落率(USD)】
USD
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

2010年5月21日 (金)

5/21本日の戦略-昨夜は行きすぎ。対策への期待先行か-

こんにちは。こんな時間になってしまいました。テクニカル分析ではクロス円は売られ過ぎの水準となっています。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

円>ユーロ>ドル>ポンド>NZドル>豪ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
もうすでに正午を過ぎてしまいましたが、これまでのところはNY時間帯の下落に対して、アジア時間帯の買いが入り、昨日(または本日)の安値からは戻しています。これまでのパターンでは東京・アジア時間でこのように買われことが多いのですが、欧州・NY時間で流れが変わることがありますので、円高への警戒は継続しているとみておいた方がよさそうです。ユーロは昨日もECBの緊急ミーティングの噂から介入の警戒もあり、更にこれまで下落を続けていたユーロ/豪ドルで、ユーロが急反発(豪ドルが急落)したことから、買い戻しが先行しているようです。豪ドルの損失をユーロショート(売り)の利益でカバーしたのではないかと個人的な感覚を持っていますが、シカゴの非商業ポジションでユーロのショートポジションの解消と、豪ドルのロングポジションの解消が進んだ(下の図参照)ものとみられます。

週末から土・日にかけ市場の不安心理に対する何らかの対策がなされる期待などもあると思われ、大きくポジションを傾けることはしないと思われます。米著名なアドバイザリーレポートでECBによる介入の可能性が取りあげられていたとの噂もあり、EU財務相会合も予定されていることから、欧州からの問題解決に向けた対策やドイツ発の規制問題や南欧の債務危機問題に対するG7の協調などのアナウンスの可能性もあります。ただ、一方ではドイツの一部の金融取引の規制により、欧州(特にドイツ)の金融機関に対する不安もあることから、対策が何も出てこないようであれば、週明け以降もリスク回避が継続することになりそうです。目先は昨日の安値がサポートとなりそうです。

IMM
※クリックすると拡大します

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ポンド21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 10:48→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 88.83 ~ 90.19
EURJPY 110.10 ~ 112.95
GBPJPY 126.73 ~ 129.82
AUDJPY 71.85 ~ 73.88
NZDJPY 58.65 ~ 60.35
CADJPY 82.30 ~ 84.54
ZARJPY 11.00 ~ 11.34
NOKJPY 13.47 ~ 13.85
MXNJPY 6.66 ~ 6.86
HKDJPY 11.34 ~ 11.52
SGDJPY 62.87 ~ 64.14
EURUSD 1.2342 ~ 1.2556

■前日のサマリー
昨日は東京時間帯に日経平均株価が1万円を割り込んだことなどから、リスクを回避する「円」と「ドル」買いの動きが強まり、ロンドン時間にかけてドル/円が90.85円、ユーロ/円が112.13円、ユーロ/ドルが1.2321ドルまで下落しました。特にオセアニア通貨の豪ドル/円が大きく下げ、77円近辺から75.03円まで下落するなどクロス円の下げが目立ちました。ロンドン時間に入ると、ユーロ/ドルが1.2438ドルまで買い戻される動きに連れ、ドル/円は91.60円、ユーロ/円は113.74円まで戻しましたが、NY時間帯には発表された米新規失業保険申請件数が47.1万件と市場予想から悪化したことに加え欧米の株価が下落し、NY株価が大幅下落したことで、リスク回避の円買いとなり、円は主要通貨に対して上昇、ドル/円は88.95円、ユーロ/円は109.47円、ポンド/円は126.71円、豪ドル/円は72.51円まで一時下落しました。その後はECBによる緊急ミーティングの噂が再び出て、ユーロ/ドルは1.24ドル台ミドルに合ったストップロスをつけながら1.2598ドル、ユーロ/円は113.74円まで上昇、ドル/円は90円台前半まで戻しました。
クローズはドル/円が89.68円、ユーロ/ドルが1.2487ドル、ユーロ/円は111.98円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 10030.31 -156.53 -1.54%
FTSE100(英) 5073.13 -84.95 -1.65%
DAX(独) 5867.88 -120.79 -2.02%
NYダウ(米) 10068.01 -376.36 -3.60%
S&P500(米) 1071.59 -43.46 -3.90%
NASDAQ(米) 2204.01 -94.36 -4.11%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.21 -0.16
日本10年債 1.255 -0.030
英10年債 3.56 -0.10
独10年債 2.68 -0.08

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1188.60 -4.50
NY原油(期近) 68.01 -1.86

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/21(金) 
・ 未定 日本 日銀目標金利(無担保コール翌日物)
・ 15:00 ドイツ 第1四半期GDP季調済確報(前期比)
・ 15:00 ドイツ 第1四半期個人消費確報
・ 17:00 ユーロ圏 3月経常収支
・ 17:00 ドイツ 5月IFO-景気動向
・ 17:30 英国 4月マネーサプライM4速報(前年比)
・ 18:15 米国 コーン米連邦準備理事会(FRB)副議長講演
・ 19:45 ユーロ圏 パパデモス欧州中央銀行(ECB)副総裁講演
・ 20:00 カナダ 4月消費者物価指数(前月比)
・ 21:30 カナダ 3月小売売上高(前月比)
・ 23:00 メキシコ メキシコ中銀政策金利発表
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

Vol.14 ボリンジャーバンドは統計学からの分析

※このコンテンツは上田ハーローFX 週間ニュースに掲載しているものです。購読(無料)は下記から。

皆様こんばんは。英国の総選挙の結果、与党の労働党が敗北し、13年ぶりの政権交代となりました。また、保守党が単独で過半数を獲得できなかったことから、戦後初となる保守党と自由民主党の連立政権が誕生しました。一時は連立政権に期待が高まりポンドが買われましたが、閣僚が発表され、両党首が会見を行った昨日(13日)には、期待の反動からポンドが売らています。市場心理は気まぐれですね。

先週はグランビルの第4、第8法則から高値と安値を予測する方法を紹介しました。今回は、反転のタイミングを探るテクニカル分析がないかを考えてみます。

先週紹介した移動平均線から一定の乖離率(例えば上下に3%)などの線を引いたものがエンベロープで、ボリンジャーバンドもエンベロープに近い形をしていることから、同じように思いがちですが、その内容は大きく違います。ボリンジャーバンドは標準偏差を利用しています。標準偏差は母集団の代表値(テクニカル分析では移動平均線の値=中心値)から為替レートの「ばらつき」の範囲を示したものです。標準偏差のことをσ(シグマ)と呼び、この「ばらつき」の範囲に価格が存在する確率が68.3%(下のチャートのピンクの帯)あることになります。また、標準偏差の2倍(2σ)には95.5%(下のチャートの黄色の帯)、標準偏差の3倍(3σ)には99.7%(下のチャートの白の帯)の確率で価格が存在することになります。裏を返せば、通常であれば3σや2σの中にいつも価格が存在しているということです。

Bollinger_2
※画像をクリックすると拡大します。

これがどうして反転のタイミングを探る指標になるかといいますと、標準偏差の2倍(2σ)から価格がはみ出している状態は「異常」とみることができ、いわゆる「行きすぎ」の状態に近いと推測されます。ただし、ボリンジャーバンドのバンド幅が拡大傾向(移動平均線が横ばいから上下どちらかに動きだしたとき)にあるときは、新たなトレンドが発生していることから、価格がはみ出しても反転する可能性は低く、バンド幅が拡大から縮小に向かう時に転換となる可能性が高いという特徴があります。

2010年5月20日 (木)

5/20本日の戦略-ユーロ不安定、オセアニア通貨に警戒も-

おはようございます。昨日はユーロ/スイスフランが1.40でサポートされました。FOMC議事録でも欧州の危機が米国へ波及してくる可能性を一部のメンバーが指摘していました。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ユーロ>ポンド>円>ドル>豪ドル>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はECBの緊急会見の噂やサパテロ・スペイン首相の発言(内容はサマリー参照願います)から、欧州がユーロ安を放置しないと受け取られ、ECBの介入などに対する警戒感が出たことや、昨日注目していたユーロ/スイスフランがスイス中銀の介入とみられる動きで1.40スイス近辺から1.43スイス超えまで約300ポイントの急騰となったことから、ユーロが主要通貨に対して反発しました。チャートだけを見ていると陰線の後にほぼ同じ長さの陽線が出現したことで、短期的な戻りの可能性が示唆されたように思います。ただ、ギリシャに端を発した債務危機問題の根本が解決しているわけではないので、介入に対する警戒が残るものの、警戒しながらもユーロの下値を探っていくものと思われます。方針としては、昨日の安値にストップを置いてユーロを買ってみるといったところでしょうか。

本日は既に本邦の1-3月期GDPの速報値が発表されました。前期比年率で4.9%の成長となり、5.5%の成長を見込んでいた市場からはやや失望という見られます。これまでのところ、市場への影響は限定的となりますが、特に手掛かりがなければ欧州、NY時間に蒸し返され円売りの材料とされる可能性があります。

昨日公表された米FOMCの議事録からは、大半が当分の間資産の売却を見送ることを支持しています。また、いずれは機関債・MBSを売却することを支持しています。また、本格的な回復まで資産売却を延期し、短期金利を主要な政策手段として維持することが望ましいとしています。議事録からはしばらくの間は政策金利を据え置く公算が高いと思われ、早期の利上げ期待は牽制されたと思われます。このため、ドルに対してはややネガティブな要因といえそうです。

豪ドル、NZドルは対ドルで5/6の安値を下に抜けていることから、対円でも下値を試しに行く可能性があります。豪ドル/円は2009/7/22以来76円を割り込んでいないことから、ここのサポートを切れると更に下落に拍車がかかる可能性があります。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
カナダドル/円 一目均衡表(日足)の雲の下
ユーロ/スイス 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の雲を上抜け
ポンド/スイス 21日移動平均線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 08:45→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 90.95 ~ 92.26
EURJPY 112.08 ~ 114.81
GBPJPY 130.50 ~ 133.48
AUDJPY 76.40 ~ 78.37
NZDJPY 61.15 ~ 62.77
CADJPY 86.52 ~ 88.74
ZARJPY 11.55 ~ 11.87
NOKJPY 14.09 ~ 14.45
MXNJPY 6.99 ~ 7.19
HKDJPY 11.64 ~ 11.81
SGDJPY 64.87 ~ 66.08
EURUSD 1.2275 ~ 1.2477

■前日のサマリー
昨日は東京時間では株価の下落からリスクを回避する動きとなり、ドル/円は91.55円、ユーロ/円は111.29円、ユーロ/ドルは1.2143ドルまで下落しました。売りが一巡すると、日経平均株価などが下げ幅を縮小したことで、ドル/円は92円台、ユーロ/円は112円台ミドル、ユーロ/ドルは1.22ドル台を回復しました。ロンドン時間に入るとメルケル独首相が「欧州はこの数十年で才覚な危機に直面している」などと発言したことや仏が「独のCDSなどのネーキッド取引規制に追随しない方針」と財務相が発言したことなどから下落し、ユーロ/ドルは1.2144ドル、ユーロ/円は110.85円、ドル/円は91.05円まで下落しました。NY時間には、米4月の消費者物価指数が市場予想より下振れしたことでドルが売られたものの、市場では欧州中銀(ECB)が何かアナウンスを行うとの噂(後に噂に対してECBはコメントを控えた模様)が流れ、ユーロを買い戻す動きが見られたました。スイス国立銀行(SNB=中銀)がユーロ/スイスフランでユーロ買いの市場介入を行ったとの観測が広がり、約300ポイント上昇、これを受け、ユーロ/ドルも1.23ドルを回復、ユーロ/円も113円を回復しました。更にギリシャ政府報道官が「ギリシャはEU脱退を検討していない。そのような可能性を断じて否定する」と発言、スペイン首相が「欧州は、ユーロ安を懸念している」と発言したことで、介入に対する警戒感なども出てユーロ/ドルはクローズにかけて1.24ドルを回復、ユーロ/円も114円手前まで上昇、ドル/円は90.95円まで一時下落後、91円台後半へと戻しました。
クローズはドル/円が91.70円、ユーロ/ドルが1.2415ドル、ユーロ/円は113.84円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 10186.84 -55.80 -0.54%
FTSE100(英) 5158.08 -149.26 -2.81%
DAX(独) 5988.67 -167.26 -2.72%
NYダウ(米) 10444.37 -66.58 -0.63%
S&P500(米) 1115.05 -5.75 -0.51%
NASDAQ(米) 2298.37 -18.89 -0.82%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.37 0.02
日本10年債 1.285 -0.010
英10年債 3.66 -0.09
独10年債 2.76 -0.07

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1193.10 -21.50
NY原油(期近) 69.87 0.46

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/20(木) 
・ 15:00 ドイツ 4月生産者物価指数(前月比)
・ 17:30 英国 4月小売売上高(除自動車燃料/前月比)
・ 18:00 英国 ポーゼン英中銀金融政策委員会(MPC)委員講演
・ 19:45 ユーロ圏 パパデモス欧州中央銀行(ECB)副総裁講演
・ 21:30 米国 新規失業保険申請件数
・ 21:30 米国 失業保険継続受給者数
・ 21:30 カナダ 4月景気先行指標指数(前月比)
・ 22:15 英国 タッカー英中銀(BOE)理事講演
・ 23:00 米国 4月景気先行指標総合指数
・ 23:00 米国 5月フィラデルフィア連銀指数
・ 23:00 ユーロ圏 5月消費者信頼感・速報
・ 03:00 米国 タルーロ米連邦準備理事会(FRB)理事証言
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2010年5月19日 (水)

5/19本日の戦略-ユーロ/スイスフランがねじれ模様。1.40割れを警戒。-

おはようございます。為替市場では連日ユーロの話題でもちきりですが、メキシコ湾の海底油田の事故では、今後のエネルギー問題に重大な影響を与える可能性も出ていて、将来的な原油高の可能性も否定できなくなっています。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

円>ドル>NZドル>ポンド>豪ドル>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
落ち着きを取り戻しつつあった市場ですが、ドイツによるユーロ圏国債、CDS、主要金融機関10社の空売り禁止から、ユーロの懸念が再燃しています。また、メルケル独首相が金融取引税の導入を目指す方向に支持を表明、「G20の合意に基づく方が望ましいものの、そうならない場合はEU全域での金融取引税の導入を目指す可能性がある」と発言したことで、金融株中心にNYダウも下落しました。これは欧米で高まっている金融規制強化を連想させたものと思われ、6月のサミットなどで規制強化に前向きになるようであれば、金融機関の収益悪化の要因となることから、影響が長期にわたる可能性があります。G20会合での合意は難しい(前回もまとまっていない)ことから、EUが単独での導入を目指すのかにかかってくると思います。また、ルービニNY大学教授が「欧州通貨統合に崩壊のリスクが存在する」と発言したこともユーロ売りの手掛かりとされているようです。依然としてユーロの弱い材料には反応しやすくなっています。

こうした中、本日はギリシャ国債85億ユーロの償還が予定されています。ギリシャ政府からは既にEU融資が実施され準備が出ているとのコメントも出ていることから、こちらは波乱なく終わると思います。ただ、市場が不安を抱えている状況なだけにルーマーなどが出やすく、これに振り回されないよう注意したいところです。

また、本日は米国消費者物価指数の発表が21時30分に予定されています。翌午前3時にはFOMCの議事録も公表予定です。昨日、米著名なアドバイザリーレポートではFRBによる利上げの可能性を示唆しているとの噂もあり、利上げ期待が高まるとドル/円では底堅い動きになる可能性がありますし、主要通貨に対してもドルが堅調に数位する可能性があります。

チャート上では強い下降トレンドがクロス円を中心にして発生していることから、21日移動平均線乖離も-5%を超える水準にあるものが複数存在、オシレーターのストキャスティックスも20を下回っているものも存在しています。戻り期待の買いを狙いたい状況と思いますが、こうした局面では下落トレンドが継続する傾向が強いことから、戻り期待にはロスカット(ストップロス)を決めたほうが無難です。また、ユーロ/スイスフランが介入警戒から1.40スイスフランでサポートされていますが、これを切れると更なるユーロの下落につながると思われ、こちらの動きにも警戒です。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
南アランド/円 一目均衡表(日足)の雲の下

■変動率からの予想レンジ 08:14→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 91.52 ~ 92.82
EURJPY 110.93 ~ 113.55
GBPJPY 130.36 ~ 133.30
AUDJPY 78.55 ~ 80.47
NZDJPY 63.14 ~ 64.70
CADJPY 87.47 ~ 89.66
ZARJPY 11.80 ~ 12.12
NOKJPY 14.27 ~ 14.62
MXNJPY 7.11 ~ 7.30
HKDJPY 11.71 ~ 11.88
SGDJPY 65.37 ~ 66.57
EURUSD 1.2067 ~ 1.2256

■前日のサマリー
昨日は東京時間では手掛かり難からポジション調整主体の動きとなりましたが、米上院が「返済の見込みのない国へのIFM融資に反対する法案」を可決したことなどから、リスク回避の動きで東京時間午後にはドル/円が92.34円、ユーロ/円が113.75円、ユーロ/ドルが1.2314円まで下落する場面が見られました。しかし、日経平均株価が小幅上昇、アジア株式市場が堅調に推移したことから、ロンドン時間にかけては円とドルが売られ、ドル/円は92.97円、ユーロ/円は115.45円、ユーロ/ドルは1.2434ドルまで上昇しました。ロンドン時間では発表された独ZEWが45.8と市場予想の47.0より悪かったことなどからユーロが弱含みの推移となりましたが、ユーロ/ドルは1.2365ドル、ユーロ/円は114.57円までの下落にとどまりました。NY時間には発表された米住宅着工件数が67.2万件と市場予想より良かったものの、建設許可件数が60.0万件と振るわず、為替への影響はほとんど見られませんでした。その後、ドイツ財務省筋が「ドイツ政府が、ユーロ圏国債、CDSなどのカラ売りを禁止、午前0時から」と発表さヒアことで、これを受けてユーロは一気に売られ、ユーロ/ドルが1.2255ドル、ユーロ/円は113.00円まで下落、更にNYダウが下落するとユーロは対ドルで1.2161ドル、対円で112.08円まで下落し、ドル/円も92.10円の安値を付けています。NY取引終盤にかけては金融株が下げ幅を縮小したことで、下値からはやや戻してクローズしました。
クローズはドル/円が92.24円、ユーロ/ドルが1.2202ドル、ユーロ/円は112.55円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 10242.64 6.88 0.07%
FTSE100(英) 5307.34 44.80 0.85%
DAX(独) 6155.93 89.01 1.47%
NYダウ(米) 10510.95 -114.88 -1.08%
S&P500(米) 1120.80 -16.14 -1.42%
NASDAQ(米) 2317.26 -36.97 -1.57%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.38 -0.11
日本10年債 1.290 0.010
英10年債 3.75 0.01
独10年債 2.82 -0.03

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1214.60 -13.50
NY原油(期近) 69.41 -0.67

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/19(水) 
・ 10:45 米国 ボルカー米経済再生諮問会議議長講演
・ 17:00 ユーロ圏 コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁講演
・ 17:30 英国 英中銀議事要旨
・ 18:30 南アフリカ 3月実質小売売上(前年比)
・ 21:30 米国 4月消費者物価指数(前月比)
・ 21:30 米国 4月消費者物価指数(除食品&エネルギー/前月比)
・ 21:30 米国 4月消費者物価指数(前年比)
・ 21:30 米国 4月消費者物価指数(除食品&エネルギー/前年比)
・ 未定 ユーロ圏トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁講演 
・ 未定 ユーロ圏 ギリシャ国債償還(85億ユーロ)
・ 03:00 米国 FOMC議事録
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2010年5月18日 (火)

5/18本日の戦略-ユーロドル、下攻め失敗なら短期的な戻りも-

おはようございます。昨日発生した大阪での小学生への殺人未遂事件には心が痛みます。自宅前では防ぎようがないです。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ユーロ>ドル>円>ポンド>豪ドル>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はECBが5月14日までに165億ユーロの債券を購入したことを発表、流動性吸収オペを来週実施し、購入した資金を不胎化(ふたいか=通貨量を増加させないで吸収)することから、市場がこれを好感し、ユーロの買い戻しが先行しましたが、NY時間ではNYダウが下げ幅を拡大(引けにかけてはプラスを回復)したことで、NY時間に再びリスク回避のドル買いと円がいが強まる場面が見られました。ユーロ/ドルは昨日1.2234ドルまで下落したものの、クローズにかけては1.24ドル手前まで上昇したことで、本日も1.22ドルがサポートとなると、21日移動平均からの乖離率が-4.66%に達していることなどチャートからは戻す可能性があります。ただ、下落前にサポートされていた1.25ドルが戻りのレジスタンスとなることが十分考えられます。ドル/円も92円は割れるものの、クローズでは92円台を維持していることから、チャートでは底堅く推移し、92-94円のレンジとなる可能性があります。

本日は欧州での経済指標発表が相次ぎます。17時30分には英国の消費者物価指数、18時00分にはユーロ圏の貿易収支、消費者物価指数、ドイツのZEW景況感調査が予定されています。英国では消費者物価指数の前年比が中銀のインフレターゲットの2.0%を超える3.5%となることが予想されています。インフレターゲットを外れ、中銀が金融政策を据え置いた場合には、財務相あてに中銀総裁が理由を説明する書簡を送ることになっていることから、オズボーン新財務相へ書簡を送ることになり、直ぐにではありませんが、内容に対する財務相の反応(返答)が注目されることとなりそうです。これとは別に、ドイツでは南欧諸国に比べ景況感は良いと思われることからZEW景況感調査の内容は良いと思われます。このため、同時に発表されるユーロ圏のZEW景況感調査に注目したいと思います。また、21時30分にウェーバー独連銀総裁の講演が予定されていることから、ここでの発言も注目されると思われます。

米国では21時30分に生産者物価指数、住宅着工件数、住宅許可件数の発表が予定されています。経済指標からは景気の回復傾向がみられることから、先行指標となる住宅着工の改善が示される(市場予想では住宅着工と建設許可の予想は強弱ミックス)とNYダウの上昇につながるとみられ、リスク回避の後退からドル/円、クロス円などは売られやすくなるのではないかと思われます。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
豪ドル/円 一目均衡表(日足)の雲の下
NZドル/円 90日移動平均線下抜け、一目均衡表(日足)雲の上から中
NZドル/米ドル 一目均衡表(日足)の雲の下

■変動率からの予想レンジ 08:29→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 91.84 ~ 93.16
EURJPY 113.08 ~ 115.70
GBPJPY 132.10 ~ 135.08
AUDJPY 80.03 ~ 81.97
NZDJPY 63.60 ~ 65.18
CADJPY 88.32 ~ 90.54
ZARJPY 12.03 ~ 12.35
NOKJPY 14.66 ~ 15.01
MXNJPY 7.19 ~ 7.39
HKDJPY 11.75 ~ 11.92
SGDJPY 65.91 ~ 67.12
EURUSD 1.2278 ~ 1.2447

■前日のサマリー
昨日は日経平均株価やアジア株式市場が下落したことやキャメロン英首相やオズボーン英財務相が前労働党政権の政策を批判したことなどからポンド売りとなり、ポンドが主導する形でユーロが下落しました。ドル/円は朝方の92.43円から91.75円、ユーロ/ドルは1.23ドルミドル近辺から1.2234ドル、ユーロ/円は113円台前半から112.47円まで下落しました。ロンドン時間に入るとギリシャ政府が「EU融資は18日に実行される」と発言、国債償還に向けての準備はできていることを示したものであり、ショートカバーなどからユーロ/ドルは1.23ドルを回復、ドル/円も92円台後半、ユーロ/円も114円台を回復しました。NY時間では、発表されたNY連銀製造業景気指数は19.1と市場予想の30.0を大幅に下回ったことで、米長期金利が低下、ユーロ/ドルはこの日の高値のとなる1.2415ドルまで上昇、円も買われる展開となりました。その後も米株価が下落し、マイナス幅が急拡大したことから、ドル/円は91.84円、ユーロ/ドルが1.2281ドル、ユーロ/円が112.80円へと下落しました。NY取引終盤にかけてはNYダウが下げ幅を縮小、プラスに転じたことから、ドル/円は92円台後半、ユーロ/ドルは1.24ドル手前、ユーロ/円は114円台後半まで上昇してクローズとなりました。
クローズはドル/円が92.58円、ユーロ/ドルが1.2395ドル、ユーロ/円は114.75円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 10235.76 -226.75 -2.17%
FTSE100(英) 5262.54 -0.31 -0.01%
DAX(独) 6066.92 10.21 0.17%
NYダウ(米) 10625.83 5.67 0.05%
S&P500(米) 1136.94 1.26 0.11%
NASDAQ(米) 2354.23 7.38 0.31%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.49 0.03
日本10年債 1.280 -0.015
英10年債 3.74 -0.01
独10年債 2.86 0.00

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1228.10 0.30
NY原油(期近) 70.06 -1.55

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/18(火) 
・ 17:30 英国 4月消費者物価指数(前月比)
・ 17:30 英国 4月消費者物価指数(前年比)
・ 17:30 英国 4月小売物価指数(前月比)
・ 18:00 ユーロ圏 3月貿易収支
・ 18:00 ユーロ圏 4月消費者物価指数(前月比)
・ 18:00 ユーロ圏 5月ZEW景況感調査
・ 18:00 ドイツ 5月ZEW景況感調査
・ 21:30 米国 4月生産者物価指数(前月比)
・ 21:30 米国 4月建設許可件数
・ 21:30 米国 4月住宅着工件数
・ 21:30 ユーロ圏 ウェーバー独連銀総裁講演
・ 21:30 カナダ 3月国際証券取扱高
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2010年5月17日 (月)

5/17本日の戦略-EU財務相会合などから一旦は下げ止まりか-

おはようございます。宮崎の牛や豚の口蹄疫の被害が深刻ですね。TVの報道を見ていますと、食糧自給の観点からも早期かつ長期の救済が必要に感じますね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

円>ドル>ポンド>NZドル>豪ドル>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
週末にユーロ売り材料には事欠かなかったものの、本日からEU財務相会合、明日はEU財務相理事会が予定されており、ユーロ安定化に向けて何らかのコメントが出る可能性があり、市場の期待感(ユーロ売り警戒)からユーロの下落圧力はやや減少すると思います。また、今週予定されているギリシャやアイルランド、スペイン、ポルトガルの国債の償還と発行がスムーズにいくようであれば、ユーロが買い戻される可能性があります。ただ、これらはいずれも短期的なものであり、構造的な解決策ではないことから、戻りも限られてくるのではないかと思います。

ドル/円やクロス円は株価が主体の動きとなっているように見えることから、本日も株価の動向に左右される動きとなりそうです。週末に発表されたシカゴのIMM非商業ポジションでは円ショートも減少してきていることから、それほど円高の圧力も強くないと思われます。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ドル/円 一目均衡表(日足)の雲の上から中
豪ドル/円 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
NZドル/米ドル 一目均衡表(日足)の転換線が基準線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 07:55→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 91.68 ~ 92.98
EURJPY 112.58 ~ 115.16
GBPJPY 132.61 ~ 135.52
AUDJPY 80.79 ~ 82.69
NZDJPY 64.53 ~ 66.08
CADJPY 88.12 ~ 90.32
ZARJPY 12.03 ~ 12.35
NOKJPY 14.58 ~ 14.93
MXNJPY 7.19 ~ 7.38
HKDJPY 11.76 ~ 11.93
SGDJPY 65.93 ~ 67.12
EURUSD 1.2237 ~ 1.2412

■前日のサマリー
週末の東京時間では朝方に日経平均株価の下落を嫌気してリスク回避ムードから、ドル/円が一時92.51円、ユーロ/円が115.88円まで下落しましたが円買いが一巡すると、午後からは円を売る動きが見られ、ロンドン時間早朝にはドル/円が93.10円、ユーロ/円が117.02円、ユーロ/ドルが1.2576ドルまで上昇する場面が見られました。格付け機関ムーディーズが「3か月以内のギリシャの格下げの可能性が80%超」などとコメントしたことなどからユーロが弱含みとなり、スペイン紙が「仏大統領、ユーロ離脱を示唆」と報じたことなどが材料視され、ユーロ/ドルは1.2432ドルまで下落、仏大統領報道官がこれを否定、G7財務相の電話会議への期待などから、ユーロ/ドルは1.2535ドル、ユーロ/円は116.12円まで戻しました。ドル/円も92.26円まで連れ安後、92.68円まで戻しました。しかし、G7の電話会議では「決定事項は何もない」と仏財務省報道官がコメントしたことで、再びユーロが売られ、独メルケル首相も「欧州の状況は非常に深刻で、解決策は保証されない」との発言がなされたこともユーロに対する不安感となり、ユーロ/ドルは2008年10月以来の1.2358ドルまで下落、ユーロ/円は113.50円を付けました。ドル/円もリスク回避から91.80円まで下落後、クローズにかけてはNYダウが下げ幅を縮小したことで92円台ミドルまで戻しました。
クローズはドル/円が92.45円、ユーロ/ドルが1.2360ドル、ユーロ/円は114.26円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 10462.51 -158.04 -1.49%
FTSE100(英) 5262.85 -170.88 -3.14%
DAX(独) 6056.71 -195.26 -3.12%
NYダウ(米) 10620.16 -162.79 -1.51%
S&P500(米) 1135.68 -21.76 -1.88%
NASDAQ(米) 2346.85 -47.51 -1.98%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.45 -0.07
日本10年債 1.295 -0.010
英10年債 3.75 -0.09
独10年債 2.85 -0.08

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1227.80 -1.40
NY原油(期近) 71.61 -2.79

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/17(月) 
・ 08:01 英国  5月ライトムーブ゙住宅価格(前月比) 
・ 08:50 日本 3月機械受注(前月比)
・ 08:50 日本 4月国内企業物価指数(前月比)
・ 21:30 米国 5月ニューヨーク連銀製造業景気指数
・ 22:00 米国 3月対米証券投資長期フロー
・ 22:00 米国 3月対米証券投資フロー合計
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2010年5月16日 (日)

5/17 の週の見通し

こんばんは。今日はウォーキング途中で広い麦畑を見つけました。

14日に発表された11日現在のシカゴIMMの投機ポジションでは、ユーロのショート(売)が約1万コントラクト増加し11万コントラクトと過去最高を更新しました。また、円のショートは約3万コントラクト減少し、3.5万コントラクトになりました。ドルのはロングが増加、NZはロングが増加、カナダドルはロングが4週連続で減少しています。

■IMM通貨ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY -34,669 30,943 23,265 57,934 81,199
EUR -113,890 -10,488 39,584 153,474 193,058
GBP -72,188 -6,572 10,269 82,457 92,726
CHF -17,527 -935 10,020 27,547 37,567
CAD 50,454 -1,558 58,010 7,556 65,566
AUD 49,198 -7,784 56,155 6,957 63,112
NZD 16,892 1,916 20,428 3,536 23,964
MXN -34,669 30,943 23,265 57,934 81,199
source:CFTC

週末は格付け機関が「3か月以内のギリシャ格下げの可能性80%」とのコメントを行ったことや仏は否定しているものの、「仏大統領、ユーロ離脱示唆し独首相にEU支援策参加促す」との報道がなされたこと、独メルケル首相が「欧州の状況は非常に深刻で、解決策は保証されない」と発言したことなどから、ユーロの弱い材料には事欠かなかったことや、週末に電話会議がもたれたG7では仏財務相報道官が「決定事項は何もない」と発言し、G7に期待していた市場関係者の失望も重なり、1ユーロ=1.25ドルを割り込んだユーロは1.23ドル台ミドルまで下落しています。この2日の間にG7やEUからは特に発言などがなされていないことから、週明けも引き続きユーロが売られやすい環境が続くと思われ、日本株やアジア株式が下落してオープンする可能性が高いことから、円やドルが買われやすい環境が継続しそうです。

今週は本邦の1-3月期のGDP速報値(20日)の発表が予定されており、昨年の10-12月期よりも改善されている予想となっています。内容が良かった場合に円が買われる可能性も少しはありますが、むしろ外需に依存している日本経済は、ユーロの問題が長引くと景気が悪化する可能性があり、GDPを背景というより、リスク回避での円買いになりやすい環境といえそうです。

また、ドイツではZEW景況感調査(18日)、IFO景気動向指数(21日)が予定されています。ギリシャやポルトガルなどとドイツの景況感は異なることから、ドイツの景況感が上向きとなったとしてもユーロの支援材料にはなりにくく、ユーロ問題も今後のドイツの出方にかかってくると思われます。

一方、米国ではNY連銀製造業景気指数(17日)、消費者物価指数(19日)などの発表が予定されています。雇用の回復から利上げに対する期待もありますが、ギリシャ問題から米国も長期の低金利を余儀なくされる可能性があります。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下) High(上)
ドル/円 89.90 93.50
ユーロ/ドル 1.2150 1.2600
ユーロ/円 111.50 117.00
ポンド/円 130.00 138.00
豪ドル/円 79.50 83.50


【USD】
USD
source:CFTC

ドルは35,563コントラクトのロング増加の79,772コントラクトのロングとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】
JPY
source:CFTC

円は30,943コントラクトのショート減少の34,669コントラクトのショートとなりました。

【EUR】
EUR
source:CFTC

ユーロは10,488コントラクトのショート増加の113,890コントラクトのショートになりました。

【CAD】
CAD
source:CFTC

カナダは1,558コントラクトのロング減少の50,454コントラクトのロングになりました。

【NZD】
NZD
source:CFTC

NZドルは1,916コントラクトのロング増加の16,892コントラクトのロングになりました。
他のIMM通貨先物のポジション動向はアナリストレポートのIMMポジションを参照してください。(17日更新)

■イベント予定
5/17(月)
・ 08:01 英国 5月ライトムーブ゙住宅価格(前月比)
・ 08:50 日本 3月機械受注(前月比)
・ 08:50 日本 4月国内企業物価指数(前月比)
21:30 米国 5月ニューヨーク連銀製造業景気指数
・ 22:00 米国 3月対米証券投資長期フロー
・ 22:00 米国 3月対米証券投資フロー合計
5/18(火)
・ 07:45 NZ第1四半期生産者物価-生産高(前期比)
・ 07:45 NZ第1四半期生産者物価-投入高(前期比)
・ 08:50 日本 3月第三次産業活動指数(前月比)
・ 17:30 英国 4月消費者物価指数(前月比)
・ 17:30 英国 4月消費者物価指数コア(前年比)
・ 17:30 英国 4月消費者物価指数(前年比)
・ 17:30 英国 4月小売物価指数(前月比)
・ 18:00 ユーロ圏 3月貿易収支
・ 18:00 ユーロ圏 4月消費者物価指数(前月比)
・ 18:00 ユーロ圏 5月ZEW景況感調査
18:00 ドイツ 5月ZEW景況感調査
・ 21:30 米国 4月生産者物価指数(前月比)
21:30 米国 4月建設許可件数
21:30 米国 4月住宅着工件数
・ 21:30 カナダ 3月国際証券取扱高
5/19(水)
・ 17:30 英国 英中銀議事要旨
・ 18:30 南ア 3月実質小売売上(前年比)
・ 21:30 米国 4月消費者物価指数(前月比)
・ 21:30 米国 4月消費者物価指数(除食品&エネルギー/前月比)
21:30 米国 4月消費者物価指数(前年比)
21:30 米国 4月消費者物価指数(除食品&エネルギー/前年比)
・ 03:00 米国 FOMC議事録
5/20(木)
08:50 日本 第1四半期実質GDP速報(前期比)
・ 08:50 日本 第1四半期GDPデフレーター速報(前年比)
・ 15:00 ドイツ 4月生産者物価指数(前月比)
17:30 英国 4月小売売上高(除自動車燃料/前月比)
・ 21:30 米国 新規失業保険申請件数
・ 21:30 米国 失業保険継続受給者数
・ 21:30 カナダ 4月景気先行指標指数(前月比)
・ 23:00 米国 4月景気先行指標総合指数
・ 23:00 米国 5月フィラデルフィア連銀指数
・ 23:00 ユーロ圏 5月消費者信頼感速報
5/21(金)
・ 00:00 日本 日銀目標金利(無担保コール翌日物)
・ 15:00 ドイツ 第1四半期GDP季調済確報(前期比)
・ 15:00 ドイツ 第1四半期個人消費確報
・ 17:00 ユーロ圏 3月経常収支
17:00 ドイツ 5月IFO景気動向
・ 17:30 英国 4月マネーサプライM4速報(前年比)
・ 20:00 カナダ 4月消費者物価指数(前月比)
・ 21:30 カナダ 3月小売売上高(前月比)
・ 23:00 メキシコ中銀政策金利発表

経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2010年5月15日 (土)

ユーロへの懸念継続し、質への逃避進む

こんにちは。今日もいくつかの田んぼで田植えをしていました。この時期では遅いような気もしますが。

今週もユーロに対しての懸念が続き、株価の動向が為替の動きを左右しました。格付け機関の一つがECBは流動性を提供し、支援しても構造ていな問題は残るなどのコメントをしたこと、他の格付け機関もギリシャの格下げが数段階で格下げの確率も80%とコメントしたこと、フランスの格下げのルーマーが流れたこと、金曜日に行われたG7財務相会談では「決定事項は何もない」と仏財務相報道官が発言したこと、独メルケル首相が「欧州の状況は非常に深刻で、解決策は保証されない」などユーロの下落材料に事欠かなかったことから、2008年10月以来となる1.2352ドルまで一時下落しました。また、欧州格国の株価の下落が大きかったことや週末にかけてNYダウが下落したことなどから、リスク回避の「ドル」と「円」を買う動きから、ドルは主要通貨に対して上昇、円は欧州通貨に対して上昇(下のグラフ参照)しました。また、「質への逃避」から米国債が買われ(金利は低下)、金は史上最高値を更新しました。

英ポンドは13年ぶりの政権交代で保守党と自由民主党の政権が誕生しましたが、市場の期待感が剥げ落ち週後半は下落、豪ドルは発表された雇用統計で、失業率が悪化したものの、新規雇用者数が市場予想より増加したことで一時買われましたが、中国への警戒などから週末にかけてはこちらも下落となりました。

【週間騰落率(JPY)】
JPY
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

【週間騰落率(USD)】
USD
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

2010年5月14日 (金)

5/14本日の戦略-ユーロの1.25ドル割れには注意-

おはようございます。この2日間冷え込みましたね。体調にはお気を付けください。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

円>豪ドル>NZドル>ドル>ユーロ>ポンド
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はNHKのBS今日の世界(22:00)でも報道していましたが、スペインのストやギリシャの対独スプレッドの小幅拡大、財政緊縮へ向けて懸念が残ることから、ユーロが5/6に付けた安値の1.2518ドルと面を合わせる1.2518ドルまで下落、昨日書きましたユーロ/スイスフランも5/6の安値の1.3998スイスフランに面を合わせる1.3997スイスフランまで下落しています。昨日はこのレベルで止まりましたが、本日も下値ブレイクを試すと思われます。その意味では本日ギリシャがEUに赤字削減の進捗報告書を提出することから、この内容によっては下振れの可能性も出てきます。また、昨日はユーロ/ドルで1.26ドルに中銀のビッドがあるとの噂が出ていましたが、あっさり下に抜けていることで、1.25ドルを割り込むと下げが加速する可能性があります。ただ、週末ということを考えると下げたところではショートカバーが出てくると思われ、下げの一方通行にはなり難いのではないかと思っています。

また、昨日は米司法当局が大手金融機関8社を刑事調査。大手気金融機関に対する調査は非常に広範囲(モーゲージ証券含む)。調査は初期段階とし、刑事訴追に至らない可能性もとのコメントが関係者から出ています。このため、調査の進捗によっては米国の金融不安につながる可能性もあり、短期的ではありませんが、ユーロ圏の不安とは別の要因から円が買われてくる可能性があります。本日は米国の小売売上高の発表が予定されています。このところの米雇用の回復状況や地区連銀総裁の発言内容から、米小売に対して期待がもたれていると思われます。小売りが伸びれば米個人消費に寄与することから、ドルが買われやすくなると思われます。ただ、依然としてドル/円は市場の中で関心は薄いようです。

豪ドル、NZドルは昨日の豪雇用統計が市場予想より上振れ(失業率の悪化は求職者数が増加した=仕事に就けると思う人が増えたことが要因)したことで、対ドルでは底堅く推移しました。ただ、原油価格などが下落していることや中国に対する懸念が引き続きあることから戻りも限られるのではないかと思います。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/ドル ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス
豪ドル/円 ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス
ポンド/円 一目均衡表(日足)が基準線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 08:30→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 92.03 ~ 93.32
EURJPY 114.71 ~ 117.21
GBPJPY 133.81 ~ 136.68
AUDJPY 82.01 ~ 83.90
NZDJPY 65.45 ~ 67.00
CADJPY 89.71 ~ 91.86
ZARJPY 12.17 ~ 12.48
NOKJPY 14.76 ~ 15.10
MXNJPY 7.33 ~ 7.53
HKDJPY 11.80 ~ 11.97
SGDJPY 66.39 ~ 67.58
EURUSD 1.2437 ~ 1.2587

■前日のサマリー
昨日の東京時間では手掛かりに乏しいことなどから、各通貨ともに小動きで、ドル/円は93円台前半、ユーロ/円は117円台ミドルから118円前半、ユーロ/ドルは1.26ドル台前半からミドル超えでの狭いレンジの取引となりました。ただ、10時30分に発表された豪の雇用統計が失業率こそ悪化したものの、就業者数が市場予想を上回る増加となったことで、豪ドルは上昇しました。ロンドン時間序盤には、日経平均株価などが堅調に推移したことで、円が売られ、ドル/円は93.65円、ユーロ/円は118.75円まで一時上昇、ユーロ/ドルは1.2685ドルまで小幅の上昇となりました。しかし、ギリシャ国債の対独スプレッドの拡大(小幅)したことや英新政権への失望(期待感の喪失)から、ポンドが主導して欧州通貨が売られたことで、ユーロ/ドルは1.2562ドル、ユーロ/円は116.52円、ドル/円は92.61円まで下落しました。NY市場では発表された米新規失業保険申請件数が小幅悪化したものの、市場では特に材料視されず、欧州に対する懸念が継続したことやNYダウが100ドル超の下落となったことでドルの上値が重く、米30年債入札が低調だったことから米金利が上昇、一時ドル/円は92.95円まで上昇しましたが、92.60円まで下落、ユーロ/円も117.99まで戻りの後116.05円、ユーロ/ドルは1.2597ドルの戻りから1.2517ドルまで下落しました。
クローズはドル/円が92.75円、ユーロ/ドルが1.2534ドル、ユーロ/円は116.25円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 10620.55 226.52 2.18%
FTSE100(英) 5433.73 50.28 0.93%
DAX(独) 6251.97 68.48 1.11%
NYダウ(米) 10782.95 -113.96 -1.05%
S&P500(米) 1157.44 -14.23 -1.21%
NASDAQ(米) 2394.36 -30.66 -1.26%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.53 -0.04
日本10年債 1.310 0.010
英10年債 3.84 0.00
独10年債 2.93 0.00

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1229.20 -13.90
NY原油(期近) 74.40 -1.25

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/14(金)
・ 17:00 ユーロ圏 コンスタンシオ・ポルトガル中銀総裁講演
・ 21:30 米国 4月小売売上高(除自動車)
・ 21:30 米国 4月小売売上高
・ 22:15 米国 4月設備稼働率
・ 22:15 米国 4月鉱工業生産
・ 22:55 米国 5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報
・ 23:00 米国 3月企業在庫
・ 02:40 米国 エバンズ米シカゴ連銀総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

Vol.13 グランビルの第4、第8法則と移動平均乖離率

※このコンテンツは上田ハーローFX 週間ニュースに掲載しているものです。購読(無料)は下記から。

皆様こんばんは。大型連休はどのように過ごされましたか。為替市場ではEUとIMFがギリシャに1100億ユーロの金融支援を行ったものの、同国でのデモや南欧のポルトガル、スペインのソブリンリスクが高まってきていて、ユーロが売られやすい状態が続いています。これまでの投機筋の売りから一部のリアルマネーもユーロを売りだしているとの噂も聞こえています。

先週はモメンタム、変化率(ROC)が移動平均線を先取りしていると説明しました。今週は移動平均線を使って「高値」または「安値」の目処を探る方法を考えてみたいと思います。移動平均線を(経験的に)考案したジョセフ・E・グランビルは移動平均線と価格の関係から8つのパターン(法則)があることをみつけました。この第4番目と代8番目を使えば「高値」と「安値」のだいたいの目処を計算することが可能です。

では、グランビルの第4法則と第8法則を見てみましょう。
【第4法則】
移動平均線が下降を続けている時に終値が下落し、移動平均線から大きく下離れした場合、移動平均線に向かって短期的な反発をする可能性がある。
第4法則

【第8法則】
移動平均線が上昇を続けている時に終値が上昇し、移動平均線から大きく上離れした場合、移動平均線に向かって短期的な反落をする可能性がある。
第8法則

この2つの法則で「移動平均線から大きく下離れした場合」「移動平均線から大きく上離れした場合」とありますが、「大きく」が漠然としていて、どれくらいかわかり難くく、チャートのテキストなどでも判断が難しいと書かれているものもあります。このとき、目安となるのが移動平均線乖離率です。これは、移動平均線からどれくらい離れているのかを率にしたものです。FXの21日移動平均線では上下3%~5%(通貨ペアによって異なります)、90日移動平均線では上下6%~8%(通貨ペアによって異なります)が一つの目安となります。このため、グランビルの第4法則と見られるときは、21日移動平均線の場合は「高値目処」として+3%(=移動平均線×1.03)を計算、第8法則とみられるときは「安値目処」として-3%を計算(=移動平均線×0.97)をしてみてください。ただし、強いトレンドが出ているときは更に乖離する場合がありますのでご注意ください。

[今週の宿題]
グランビルの第4、第8法則での反転を予測するため使われるテクニカル分析は何でしょうか

2010年5月13日 (木)

5/13本日の戦略-引き続き株価動向次第か-

おはようございます。5/28(金)に発売が予定されているiPadの予約がすごいようですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ドル>豪ドル>ユーロ>NZドル>円>ポンド
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
ユーロに対する懸念がなかなか解消しません。昨日もベルカIMF欧州局長が「スペインの財政削減策を評価することは時期尚早」と発言するなど、依然として警戒ムードがでています。ただ、こうした中でも昨日は欧米の株価が上昇したことで、円を売る動きが見られ、ポンドを除く主要通貨に対して円は下落しています。一方、スイスは財務相が「スイスは、現状のスイスフランの為替水準でうまくやっていくべきである」と発言、これはユーロに対するスイスフラン高容認ともとれることから、5/6の安値の1.3998スイスフランを試しに行く可能性があります。これまで何度かユーロ/スイスが下抜けしたところが、ユーロの下落の引き金となったこともあり、この水準は要注意です。

本日は米新規失業保険申請件数と失業保険継続受給者数の発表が21時30分に予定されています。雇用に対しては楽観的な見方が広がっていることで、これらの内容が良ければ株価の上昇につながる可能性があり、円売りが継続すると思われます。また、本日は米30年債の入札(160億ドル)が予定されていて、昨日同様不調となると、日米の金利差からもドルが買われる可能性があります。ドル/円はチャート上の21日移動平均線(93.23円)がレジスタンスとなっていることから、これを引値で大きく超えていけるのかが今後の方向を決めるカギとなりそうです。

昨日、豪ドルは対円では上昇したものの、対ドルでは下落しています。金価格は上昇しているものの、原油価格が続落となっていることなど、資源国通貨に対しては強弱の材料が入り混じっています。ただ、6月に向けて中国人民元の切り上げや中国当局による引き締めの懸念が水面下では燻っていることから、ユーロが落ち着いてくると、豪ドルに目が向く可能性があります。本日は10時30分に失業率などの発表が予定されていることから、市場予想より良い場合には、6月の金融政策での利上げ期待が高まるものと思われます。ただ、良い材料でも上昇が鈍い場合には、下落につながる可能性が高まります。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/スイス 21日移動平均線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 08:14→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 92.52 ~ 93.80
EURJPY 116.05 ~ 118.52
GBPJPY 136.54 ~ 139.35
AUDJPY 82.17 ~ 84.05
NZDJPY 65.62 ~ 67.16
CADJPY 90.23 ~ 92.36
ZARJPY 12.27 ~ 12.58
NOKJPY 14.93 ~ 15.27
MXNJPY 7.39 ~ 7.58
HKDJPY 11.86 ~ 12.03
SGDJPY 66.90 ~ 68.08
EURUSD 1.2475 ~ 1.2662

■前日のサマリー
昨日の東京時間では株価の動向に左右される展開となりました。ダウ先物の下落からリスク・オフの動きとなりドル/円は92.44円、ユーロ/円は116.68円、ユーロ/ドルは1.2615ドルまで下落したものの、日経平均株価が堅調に推移したことで、リスク・オフが後退、ドル/円は92.94円、ユーロ/円は117.65円、ユーロ/ドルは1.2665ドルへと上昇しました。その後、米金融当局が米モルガンスタンレーのCDO取引に関する調査を行うと米ウォール・ストリート・ジャーナルが報じたことから、リスク・オフの動きが再び出て、ドル/円は92.45円、ユーロ/円は116.57円、ユーロ/ドルは1.2605ドルまで下落しました。ロンドン時間では、ユーロがマクロ系ファンドなどからのショートカバーで対ドルで1.2740ドル、対円で118.42円まで上昇し、ドル/円もこれに連れ93.07円を付けました。しかし、キング英中銀(BOE)総裁が「英経済の下振れリスクが若干高まった」「英中銀金融政策委員会(MPC)は追加資産購入の可能性を排除していない」などとハト派的なトーンの発言をしたことでポンドが下落、ユーロも上値が重くなりました。NY時間では、欧米の株価が堅調に推移したものの、リアルマネー系のユーロ売りが続き、ユーロ/ドルは1.2611ドル、ユーロ/円は117.18円まで下落、ドル/円は米10年債の応札倍率が2.96倍と前回と比べて低調だったことで、米金利が上昇、これを受けてドル/円は93.29円まで上昇しました。
クローズはドル/円が93.25円、ユーロ/ドルが1.2614ドル、ユーロ/円は117.62円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 10394.03 -17.07 -0.16%
FTSE100(英) 5383.45 49.24 0.92%
DAX(独) 6183.49 145.78 2.41%
NYダウ(米) 10896.91 148.65 1.38%
S&P500(米) 1171.67 15.88 1.37%
NASDAQ(米) 2425.02 49.71 2.09%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.57 0.04
日本10年債 1.300 -0.015
英10年債 3.84 -0.04
独10年債 2.94 0.01

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1243.10 22.80
NY原油(期近) 75.65 -0.72

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/13(木)
・ 07:30 NZ4月ビジネスPMI
・ 10:30 豪 4月雇用者数変化
・ 10:30 豪 4月失業率
・ 17:30 英国 3月DCLG UK住宅価格(前年比)
・ 17:30 英国 3月商品貿易収支(英ポンド)
・ 20:15 ユーロ圏 ゴンザレス・パラモ欧州中央銀行(ECB)理事講演
・ 21:30 米国 4月輸入物価指数(前月比)
・ 21:30 米国 失業保険継続受給者数
・ 21:30 米国 新規失業保険申請件数
・ 23:00 南ア南ア準備銀行(SARB)政策金利発表
・ 01:30 米国 バーナンキFRB議長地区連銀の会合出席
・ 02:00 米国 米財務省30年債入札(160億ドル)
・ 02:15 米国 フィッシャー米ダラス連銀総裁講演
・ 02:30 米国 コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2010年5月12日 (水)

5/12本日の戦略-株価主導の展開が続く-

おはようございます。英でも13年ぶりに連立となりましたが政権が交代しました。残るは豪の総選挙と米国の中間選挙ですね。日本の参院選もありました。

掲載していた予想レンジに間違いがありました。訂正させていただきます。すみませんでした。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ポンド>円>ドル>豪ドル>NZドル>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はフィッチのコメントにある通り、ユーロの構造的な問題に懸念が残っていることから、ユーロの上値が重くなり、再びユーロ/ドルは1.27ドルを割り込んでいます。一方のドルは、ラッカー連銀総裁のタカ派ともとれる発言(発言は下記サマリーを参照してください)を受け、出口戦略に向けて期待が少し出たようです。ただ、現在の為替市場は「リスク」に焦点があたっていることから、株式市場の動向に左右される展開が続いており、昨日もNYダウが一時プラス圏を回復したときには円売りにつながりましたが、マイナス圏となると円が買われています。しばらくはこうした状況が続くと思われ、株安の連鎖が続くと円が買われやすい状況が継続する可能性が高まります。当面は5月6日につけた安値がサポートとなると思われますが、これを下に抜けると更なる下落につながってくる可能性があります。

英国では保守党と自由民主党の連立政権が誕生することへの期待感でポンドが買われていましたが、ブラウン英首相が辞任を表明すると材料出尽くし感から、ポンドドルは1.50ドル手間から1.4920ドル近辺へと一時下落しました。その後にキャメロン保守党党首が首相に就任するとの報道がなされたことで、ポンドは戻しましたが、ユーロ/ドルの弱含みから対ドル、対円では下落しています。ポンド今後の組閣での財務相の人選や財政赤字削減に対する発言などが材料視されると思いますが、当面は本日17時30分に発表される英雇用と18時30分に発表されるインフレレポートでの英国の景気見通しなどが注目されるのではないかと思います。

また、米国では21時30分に米貿易収支、翌朝2時には米10年債(240億ドル)の入札が予定されています。昨日の3年債の入札も堅調だったことから、10年債も堅調と思われます。本日はロックハート米アトランタ連銀総裁、ローゼングレン米ボストン連銀総裁、プラード米セントルイス連銀総裁の講演が予定されていることで、昨日のラッカー地区連銀総裁に続き、出口戦略に向けて前向きなコメントが聞かれるよであれば、金利先高期待からのドル買いにつながりやすくなると思われます。ただ、ドル/円の93円台が重いことから、上値も限られてくるのではないでしょうか

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
豪ドル/円 90日移動平均線を下抜け、一目均衡表(日足)の雲の上から中へ
NZドル/円 21日移動平均線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 13:10→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 91.94 ~ 93.20
EURJPY 115.77 ~ 118.19
GBPJPY 136.89 ~ 139.65
AUDJPY 81.80 ~ 83.65
NZDJPY 65.52 ~ 67.03
CADJPY 89.41 ~ 91.48
ZARJPY 12.12 ~ 12.42
NOKJPY 14.74 ~ 15.07
MXNJPY 7.28 ~ 7.46
HKDJPY 11.79 ~ 11.96
SGDJPY 66.50 ~ 67.66
EURUSD 1.2503 ~ 1.2715

■前日のサマリー
昨日の東京時間では瑞穂フィナンシャルグループの増資(約1兆円)を行うことで、海外勢がドルを売ったことから、ドル/円は93円台前半から92.69円へと下落、ユーロ/円も119円台前半から118.27円まで下落、これに連れる形でユーロ/ドルも1.28ドル手前から1.2723円へと下落しました。その後、アジア株価が下落したことなどで、リスク回避の動きとなり、ロンドン時間手前にドル/円は93.32円、ユーロ/円117.18円、ユーロ/ドル1.2678ドルへと下落しました。ロンドン時間で一時戻したものの、NY時間に入りラッカー米リッチモンド連銀総裁が「米雇用が成長軌道にある証拠がある。FRBは利上げを長く待ち過ぎてはならない」などと発言したことから、ドル/円は92.21円から93.15円まで上昇しましたが、格付け機関フィッチが「ECBは流動性を提供し支援するが、構造的な問題は残る」とコメントしたことでユーロ/ドルの戻りも1.2750ドルまでとなり、ユーロ/円も118.66円をNY時間の高値として各通貨ともクローズにかけては下落しました。
クローズはドル/円が92.66円、ユーロ/ドルが1.2663ドル、ユーロ/円は117.33円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 10411.10 -119.60 -1.14%
FTSE100(英) 5334.21 -53.21 -0.99%
DAX(独) 6037.71 19.80 0.33%
NYダウ(米) 10748.26 -36.88 -0.34%
S&P500(米) 1155.79 -3.94 -0.34%
NASDAQ(米) 2375.31 0.64 0.03%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.54 -0.01
日本10年債 1.310 0.005
英10年債 3.88 -0.04
独10年債 2.93 -0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1220.30 19.50
NY原油(期近) 76.37 -0.43

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/12(水)
・ 10:30 豪 3月投資貸付
・ 10:30 豪 3月住宅ローン
・ 14:00 日本 3月景気先行CI指数速報
・ 14:00 日本 3月景気一致CI指数速報
・ 15:00 ドイツ 第1四半期GDP速報(前期比)
・ 17:30 英国 4月失業保険申請件数推移
・ 17:30 英国 4月失業率
・ 18:00 ユーロ圏 3月鉱工業生産(前月比)
・ 18:00 ユーロ圏 第1四半期GDP速報(前期比)
・ 18:30 英国 英中銀四半期インフレレポート
・ 20:00 南ア3月製造業生産(前月比)
・ 21:20 米国 ロックハート米アトランタ連銀総裁講演
・ 21:30 米国 3月貿易収支
・ 21:30 カナダ 3月国際商品貿易
・ 21:30 カナダ 3月新築住宅価格指数(前月比)
・ 23:15 米国 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演
・ 02:00 米国 米財務省10年債入札(240億ドル)
・ 02:15 米国 ブラード米セントルイス連銀総裁講演
・ 03:00 米国 4月月次財政収支
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2010年5月11日 (火)

5/11本日の戦略-ショートカバー一巡で新たな材料待ち-

おはようございます。昨日の戻りは予想以上でした。値動きも大きすぎますね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ユーロ>NZドル>豪ドル>ドル>ポンド>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日発表されたEUとIMFの安定化基金の最大7500億ユーロとECBによる公社債の買い入れにより、シートカバーなどでユーロが大幅に上昇しましたが、格付け機関ムーディーズによるギリシャ債のジャンクへの策下げ示唆とポルトガルの格下げを排除しないとしたことなどから、急激な戻りに対する反動も起こり、結局ユーロ/ドルは1.27ドル台後半でクローズしています。昨日は材料視されませんでした、ウェーバー独連銀総裁が「ECBの国債購入はかなりのリスク」と発言しており、危機に対して「一枚岩」ではないという印象もぬぐえません。ただ、昨日の動きだけを見ていると、世界的な気金融危機に対しては危機感が後退しているように見えます。NYダウの大幅上昇などから、再びユーロの安の流れに戻ったかもしれません。中長期的な観点からはユーロ圏の問題がこれで解決したわけではないことから、期待感や楽観的な見通しになるには早いと思われます。

英国では、第1党の保守党と自由民主党が連立の協議を行っているもの、ブラウン労働党党首が辞任、労働党と自由民主党の蓮リスの協議を進める意向を示したことから、政局の不透明感を嫌気してポンドが弱含みに推移、今後の政局次第ではひと波乱ありそうです。

また、本日11時には中国の消費者物価指数、小売売上高など経済指標が発表されます。昨日は、中国人民銀行が適度に緩和的な金融政策を維持とコメントしていますが、消費者物価指数の上昇がみられるようであれば、中国の金融引き締めへの警戒から豪ドルなどが売られる可能性があります。その他は午前2時に米3年債入札(380億ドル)の結果が発表されますが、入札が好調で米金利が低下するようであれば、ドルの上値も重くなると思われます。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ドル/円 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の雲を上抜け、ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
豪ドル/円 一目均衡表(日足)の基準線、雲を上抜け
ポンド/円 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
NZドル/円 21日移動平均線を上抜け
カナダドル/円 一目均衡表(日足)の雲のを上抜け
南アランド/円 一目均衡表(日足)の雲の下から中へ

■変動率からの予想レンジ 08:56→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 92.62 ~ 93.87
EURJPY 117.82 ~ 120.21
GBPJPY 136.95 ~ 139.62
AUDJPY 83.16 ~ 84.98
NZDJPY 66.59 ~ 68.11
CADJPY 89.99 ~ 92.04
ZARJPY 12.26 ~ 12.56
NOKJPY 14.98 ~ 15.31
MXNJPY 7.34 ~ 7.52
HKDJPY 11.88 ~ 12.04
SGDJPY 66.95 ~ 68.07
EURUSD 1.2688 ~ 1.2843

■前日のサマリー
昨日はEUの支援策に対する期待感から買われユーロが対ドルで1.29ドル台ミドル、対円で120円手前、ドル/円が92.80円近辺でオープン、買いが一巡すると、ドル/円は91.84円、ユーロ/円が118.20円、ユーロ/ドルが1.2807ドルまで下落したものの、日本時間午前9時ころに始まった記者会見で、EUとIMF(国際通貨基金)が最大7500億ユーロの金融融資制度を創設することで合意したことが報じられ、ECBによるユーロ圏後者謝意の購入、FRBと通貨スワップによるドル供給の再開などが発表されると、市場はユーロの売りポジションを閉じる動きとなり、ロンドン時間にはユーロ/ドルが1.3095ドル、ユーロ/円が122.29円まで大幅上昇、ドル/円も93.52円まで上昇しましたが、NY時間に入るとECBによる国際買い入れは全員一致ではないことや格付け機関ムーディーズがギリシャを4週間以内にジャンクに格下げする可能性を示唆したこと、更にポルトガルの格付けを「A1」に格下げするとことを排除できないとコメントしたことから、ユーロへの不安が台頭し、クローズにかけてユーロ/ドルは1.2759ドル、ユーロ/円も118.86円まで大幅な下げとなりました。ドル/円はNYダウが400ドル強の上昇となったことで、ドル/円の下げは92.88ドルまでに留まりました。
クローズはドル/円が93.30円、ユーロ/ドルが1.2787ドル、ユーロ/円は119.30円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 10530.70 166.11 1.60%
FTSE100(英) 5387.42 264.40 5.16%
DAX(独) 6017.91 302.82 5.30%
NYダウ(米) 10785.14 404.71 3.90%
S&P500(米) 1159.73 48.85 4.40%
NASDAQ(米) 2374.67 109.03 4.81%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.54 0.12
日本10年債 1.300 0.025
英10年債 3.92 0.09
独10年債 2.95 0.16

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1200.80 -9.60
NY原油(期近) 76.80 1.69

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/11(火)
・ 08:01 英国 4月RICS住宅価格
・ 10:30 豪 4月NAB企業景況感指数
・ 10:30 豪 4月NAB企業信頼感指数
・ 16:15 ユーロ圏 オルドネス・スペイン中銀総裁講演
・ 17:30 英国 3月製造業生産高(前月比)
・ 17:30 英国 3月鉱工業生産(前月比)
・ 21:30 米国 ラッカー・米リッチモンド連銀総裁講演
・ 23:00 米国 3月卸売在庫
・ 02:00 米国 米財務省3年債入札(380億ドル)
・ 02:15 米国 ロックハート米アトランタ連銀総裁講演
・ 02:30 米国 プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2010年5月10日 (月)

5/10本日の戦略-EUの合意でユーロが戻したが楽観はできない-

おはようございます。IMFの融資などか来週のらギリシャの国債の償還はひとまず乗り切れそうです。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ユーロ>NZドル>豪ドル>ドル>ポンド>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
週末のIMF(国際通貨基金)の理事会で300億ユーロのギリシャ支援融資と、このうち55億ユーロを即時実行することを全会一致で承認しています。また、リプスキー筆頭副専務理事は「スペインやポルトガルと支援の交渉はしていない」と発言、現在の市場の混乱はギリシャ懸念を超えたものとの認識を示しています。また、EUはユーロ諸国による4400億ユーロの融資保証など、緊急支援となる安定化基金の規模を600億ユーロとすることなどで合意に向かっている模様であれ、これを好感し朝方からユーロが上昇、リスク回避ムードが後退しているようです。

ギリシャ支援に向けては、2国間による救済の融資の枠組みやIMFとEUの協調融資などから、下落に歯止めがかかり、今年に入ってから月曜日に何回か反発を見せたものの、その流れが継続せず、結果的にはユーロ/ドルは1.30ドルを割り込んでいることから、今回のEU基金に関しても短期間で詳細が決まらないのであれば、ユーロの弱含みの要因となると思います。ただ、EUがまとまらないとの見方などからシカゴの通貨先物の非商業ポジションではユーロショートが10万コントラクト(1コントラクト=125,000ユーロ)を超える売り超しとなっていたことから、短期的なポジション調整が出やすい環境で、多少の戻りにはつながると思われます。

英総選挙の結果を受け、ムーディーズは「英総選挙の結果、最上級格付けに直接の影響はない」、S&Pは「英国の信用力、総選挙後も変わらず」とコメントしていることから、短期的には格付け機関による英国の「AAA」格付けの格下げリスクはないと思われますが、組閣に手間取る(長引く)ようであれば、潜在的なポンド売りの要因となると思われます。

総じて見ると本日はリスク回避の動きが、先週末に続き後退するかどうかと思われます。日経平均株価や上海総合株価指数がプラス圏を回復するか、NYダウに比してそれほど下落しないのであれば、「円」と「ドル」が売られやすい環境となると思います。

ドイツ最大の地方選挙であるノルトライン・ウェストファーレン州議会選挙は9日に投開票が行われ、与党のキリスト教民主同盟(CDU)と自由民主党(FDP)の右派連合が80議席、釈迦民主党(SPD)が67、緑の党(Green Party)が23議席と与党の過半数割りとなりました(ZDFによる)。このままでは、メルケル独政権は州代表で構成される連邦参議院で過半数を失うことになり、ドイツが再びユーロの波乱の要因となるかもしれません。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ドル/円 一目均衡表(日足)の雲の下から中
ポンド/ドル ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ユーロ/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ドル/スイス ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス
ユーロ/ポンド ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
南アランド/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ユーロ/スイス ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ポンド/スイス 21移動平均線、一目均衡表(日足)基準線を下抜け
豪ドル/米ドル ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス

■変動率からの予想レンジ 07:37→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 90.91 ~ 92.09
EURJPY 115.21 ~ 117.42
GBPJPY 134.07 ~ 136.54
AUDJPY 80.43 ~ 82.11
NZDJPY 64.71 ~ 66.11
CADJPY 86.73 ~ 88.62
ZARJPY 11.75 ~ 12.02
NOKJPY 14.51 ~ 14.80
MXNJPY 7.02 ~ 7.18
HKDJPY 11.66 ~ 11.82
SGDJPY 65.06 ~ 66.09
EURUSD 1.2644 ~ 1.2787

■前日のサマリー
週末は日経平均株価などが下落したものの、売られ過ぎとの思惑やNY株式市場での誤発注の可能性が取りざたされたなどから、ドル/円、クロス円主導での買い戻しが続き、東京時間帯には一時ドル/円は92.78円、ユーロ/円は118.91円、ユーロ/ドルは1.2737ドルへと上昇しました。ロンドン時間に入るとG7筋から「G7財務相、ギリシャ問題について電話会議を11時30分(GMT)かに開始」との発言があり、更に「独下院、ギリシャ支援策を可決」との一部通信社の報道などが加わり、ユーロ/ドルは1.2799ドル、ユーロ/円は118円台前半、ドル/円は92.85円近辺まで上昇しました。NY時間に入ると注目されていた米雇用統計は非農業部門雇用者数が29万人の増加(予想19万人増)から大幅に上振れしたことに加え、過去2カ月も上方修正されたことからドルが買われ、ドル/円は93.27円、ユーロ/円は118.80円を付けました。しかし、NYダウが続落となり、下げ幅も一時250ドルを超えるとリスク回避の円売りの流れとなり、ドル/円は90.83円、ユーロ/円は114.59円、ユーロ/ドルは1.2609ドルまで下落しました。引けにかけてはNYダウが下げ幅を縮小したことなどから安値からは回復してクローズしています。
クローズはドル/円が91.58円、ユーロ/ドルが1.2755ドル、ユーロ/円は116.81円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 10364.59 -331.10 -3.10%
FTSE100(英) 5123.02 -137.97 -2.62%
DAX(独) 5715.09 -193.17 -3.27%
NYダウ(米) 10380.43 -139.89 -1.33%
S&P500(米) 1110.88 -17.27 -1.53%
NASDAQ(米) 2265.64 -54.00 -2.33%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.43 0.03
日本10年債 1.275 0.005
英10年債 3.83 0.03
独10年債 2.79 0.00

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1210.40 13.10
NY原油(期近) 75.11 -2.00

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/10(月) 
・ 08:50 日本  日銀議事要旨(4月6/7日開催分)
・ 15:00 ドイツ 3月貿易収支
・ 15:00 ドイツ 3月経常収支
・ 17:00 ノルウェー 4月消費者物価指数(前月比)
・ 20:00 英国 英中銀(BOE)政策金利発表
・ 21:15 カナダ 4月住宅着工件数
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2010年5月 9日 (日)

5/10 の週の見通し

こんばんは。田んぼでカラスがザリガニを捕まえていました。食べるのでしょうかね。

8日に発表された4日現在のシカゴIMMの投機ポジションでは、ユーロのショート(売)が増加し10万コントラクトを超えました。また、円のショートも増加し約6.5万コントラクトになりました。ドルのはロングに転換、NZはロングが増加しています。ただ、週半ばから円高が進んだこともあり、円のショートは減少していると見られます。各通貨のポジションは下の表を参照してください。

■IMM通貨ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY -65,612 -15,835 12,430 78,042 90,472
EUR -103,402 -14,389 36,675 140,077 176,752
GBP -65,616 -10,950 13,062 78,678 91,740
CHF -16,592 -2,979 12,665 29,257 41,922
CAD 52,012 -7,186 65,431 13,419 78,850
AUD 56,982 -9,086 68,196 11,214 79,410
NZD 14,976 2,067 18,961 3,985 22,946
MXN -65,612 -15,835 12,430 78,042 90,472
source:CFTC

7日にG7電話会合に続き、ユーロ16カ国が7日に開催した緊急首脳会合で10日に金融市場が開く前に金融安定化メカニズムを創設し、ギリシャ問題の拡大を防ぐことで合意しました。また、バローゾ欧州委員院長は「われわれは全力を挙げてユーロを防衛する」と発言しています。これを受けて、短期的には市場に落ち着きが戻るとみられますが、これが市場の安定につながるかは、今後の市場の判断と株式市場の動きによるところが大きいと思います。週明けの日経平均、上海総合株価指数、欧州、NYダウの動きに注目です。

今週は総選挙により日程が変更になっていた英中銀(BOE)の金融政策委員会が10日に開催されます。政策金利、資産買い入れプログラム伴に変更はないと思います。英国では総選挙で保守党と自由民主党の連立政権が模索されているものの、政策の違いを同すり合わせていくのか、協議が長引き政権発足が遅れるようであればポンド売りの材料となる可能性が高くなります。このほかにも英国では、鉱工業生産(11日)、失業率、4半期インフレレポート(12日)、貿易収支(13日)の発表が予定されています。

週末に発表された米雇用統計では、非農業部門雇用者数が26万人増となった上に、過去2カ月にわたり上方修正され、懸念されていた国勢調査での臨時雇用ではなく、民間の雇用の回復が示されたことから、米景気回復に期待がもたれると思われますが、ユーロの不安定な状況が続くと「質への逃避」から米国債が買われやすい状況となり、米長期金利の低下からドルは円に対して上値が重くなる可能性が高いと思います。

ギリシャ問題からの株価の下落などから、大口のファンドの解約が出てくる可能性もあり、リアルマネーなどの動きからの円高にも引き続き注意が必要となりそうです。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下) High(上)
ドル/円 89.90 94.30
ユーロ/ドル 1.2510 1.2970
ユーロ/円 113.50 118.30
ポンド/円 132.00 138.00
豪ドル/円 80.00 83.60


【USD】
USD
source:CFTC

ドルは73,356コントラクトのロング増加の44,209コントラクトのロングとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】
JPY
source:CFTC

円は15,835コントラクトのショート増加の65,612コントラクトのショートとなりました。

【EUR】
EUR
source:CFTC

ユーロは14,389コントラクトのショート増加の103,402コントラクトのショートになりました。

【CAD】
CAD
source:CFTC

カナダは7,186コントラクトのロング減少の52,012コントラクトのロングになりました。

【NZD】
NZD
source:CFTC

NZドルは2,067コントラクトのロング増加の14,976コントラクトのロングになりました。
他のIMM通貨先物のポジション動向はアナリストレポートのIMMポジションを参照してください。(10日更新)

■イベント予定
5/10(月) 
・ 15:00 ドイツ 3月貿易収支
・ 15:00 ドイツ 3月経常収支
・ 17:00 ノルウェー 4月消費者物価指数(前月比)
・ 20:00 英中銀(BOE)政策金利発表
・ 21:15 カナダ 4月住宅着工件数
5/11(火)
・ 08:01 英国 4月RICS住宅価格
・ 10:30 豪 4月NAB企業景況感指数
・ 10:30 豪 4月NAB企業信頼感指数
・ 17:30 英国 3月製造業生産高(前月比)
・ 17:30 英国 3月鉱工業生産(前月比)
・ 23:00 米国 3月卸売在庫
5/12(水)
・ 10:30 豪 3月投資貸付
・ 10:30 豪 3月住宅ローン
・ 14:00 日本 3月景気先行CI指数速報
・ 14:00 日本 3月景気一致CI指数速報
・ 15:00 ドイツ 第1四半期GDP速報(前期比)
・ 17:30 英国 4月失業保険申請件数推移
・ 17:30 英国 4月失業率
・ 18:00 ユーロ圏 3月鉱工業生産(前月比)
・ 18:00 ユーロ圏 第1四半期GDP速報(前期比)
・ 18:30 英国 英中銀四半期インフレレポート
・ 20:00 南ア3月製造業生産(前月比)
・ 21:30 米国 3月貿易収支
・ 21:30 カナダ 3月国際商品貿易
・ 21:30 カナダ 3月新築住宅価格指数(前月比)
・ 03:00 米国 4月月次財政収支
5/13(木)
・ 07:30 NZ4月ビジネスPMI
・ 10:30 豪 4月雇用者数変化
・ 10:30 豪 4月失業率
・ 17:30 英国 3月DCLG UK住宅価格(前年比)
・ 17:30 英国 3月商品貿易収支(英ポンド)
・ 21:30 米国 4月輸入物価指数(前月比)
・ 21:30 米国 失業保険継続受給者数
・ 21:30 米国 新規失業保険申請件数
・ 23:00 南ア準備銀行(SARB)政策金利発表
5/14(金)
・ 07:00 NZ4月REINZ住宅価格指数(前月比)
・ 07:45 NZ3月小売売上高指数(前月比)
・ 21:30 米国 4月小売売上高(除自動車)
・ 21:30 米国 4月小売売上高
・ 22:15 米国 4月設備稼働率
・ 22:15 米国 4月鉱工業生産
・ 22:55 米国 5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報
・ 23:00 米国 3月企業在庫

経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2010年5月 8日 (土)

リスク回避から円とドルが買われた週

こんにちは。昼間はすっかり夏らしくなってしまいました。近くの田んぼの田植えも終わり蛙の鳴き声が煩くなってきました。

本邦の大型連休中にギリシャの問題が他のユーロ諸国(ポルトガルやスペインなど)に波及する懸念が出たことや支援を要請したギリシャで大規模なゼネストがおこり、死者が出たことなどが嫌気され、ユーロの信認に対する懸念などからユーロが主要通貨に対して大幅に下落、6日はNYダウが信用不安などから下げ幅を拡大、誤発注(詳細はまだ調査中)などもあり、一時1000ドル近く下げる場面が見られたことから、リスク回避の動きが強まり、主要通貨に対して円が買われました。また、4日に豪準備銀行(RBA)から発表された金融政策では、市場の予想通り政策金利を0.25%引き上げ4.50%としたものの、RBAの声明では「今回の利上げの結果、ほとんどの借り手に対する金利が平均付近になったと予想する」「需要とインフレの見通しを査定し続け、2-3%のインフレを達成するために必要とされる金融政策を行う」「今回の利上げは、一年前に設定された極めて緩和的な状態からのかなりの調整を表している」と次回の利上げの可能性が低いことが示されたことで、リスク回避の動きの中では下げ幅を拡大しました。下の2つのグラフを見ていただきますと、リスク回避の動きで「ドル」と「円」が買われ、ドル/円では円が買われたことがわかります。また、注目されていた米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比で21万人の増加となり、3月も23万人増、2月も1.4万人減から3.9万人増に大幅に上方修正されています。更に雇用の増加は国勢調査による臨時増加ではなく民間部門の増加でした。

【週間騰落率(JPY)】
Weekly ratio(JPY)
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

【週間騰落率(USD)】
Weekly ratio(USD)
source:FXmuseum,Uedaharlowfx

2010年5月 7日 (金)

5/7本日の戦略-戻り先行だが、本日のロンドン・NYは警戒-

おはようございます。昨日はある程度の円高を予想5/6ロンド・NYに向けての戦略-思わぬ円高に警戒すべし-していましたが、まさかこれほどとは思いませんでした。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

円>ドル>NZドル>ユーロ>ポンド>豪ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日の下落はポルトガル、スペイン、イタリアに対するソブリンリスクと、アナリストが期待していた「ECBによる国債買い取りをECBが議論していなかった」「ECBは秩序あるデフォルトについて議論しなかった」(記者の質問に答えて)とトリシェECB総裁が発言したことで、新たな対策が示されなかったことへの失望とユーロに対する不安が広がり、NYダウが一時1000ドル近く下落したことから、市場はパニック売りの様相となり、リスク回避の典型的なパターンとなる「米国債」「金」「円」が買われました。

本日は利益確定や昨日の異常な下げ過ぎの反動からの戻りの可能性が高いと思いますし、現在も下値からは戻してきています。ただ、欧州時間からNY時間にかけて新たな不安感が出るともう一度下値を試しに行く可能性がありますので、特にユーロ絡みからの下落には注意です。また、本日は21時30分に米国の雇用統計が予定されています。市場ではゆるやかな雇用の回復が予想されていますが、市場の予想通りとなったとしても市場の不安感が出た場合には、経済指標は関係なくなることから、お知らにはあまり期待をしないほうがよさそうで、むしろ下振れには注意が必要となります。

また、本日は昨日行われた英総選挙の大勢が判明することになり、今のところ保守党が優勢のようで、単独で過半数が取れればポンドが買われ、連立となると織り込まれているものの、売られやすくなる可能性があります。また、オセアニア通貨では利上げ期待が出てきたNZと利上げ打ち止め感のある豪ドルで調整の深さが異なりますので、豪ドル買いには注意が必要となります。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ドル/円 一目均衡表(日足)の雲の下
豪ドル/円 一目均衡表(日足)の雲の下、90日移動平均線を下抜け
ポンド/円 一目均衡表(日足)の雲の下
NZドル/円 21日移動平均線を下抜け
カナダドル/円 一目均衡表(日足)の雲の下
南アランド/円 一目均衡表(日足)の雲の下、90日移動平均線を下抜け
豪ドル/米ドル 一目均衡表(日足)の雲の下

■変動率からの予想レンジ 08:48→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 89.94 ~ 91.00
EURJPY 112.92 ~ 114.93
GBPJPY 132.91 ~ 135.22
AUDJPY 79.17 ~ 80.73
NZDJPY 63.62 ~ 64.91
CADJPY 84.95 ~ 86.67
ZARJPY 11.47 ~ 11.72
NOKJPY 14.31 ~ 14.58
MXNJPY 6.86 ~ 7.01
HKDJPY 11.55 ~ 11.69
SGDJPY 63.99 ~ 64.92
EURUSD 1.2525 ~ 1.2660

■前日のサマリー
昨日は朝方買発表されたNZ失業率の内容が良かったことからNZドルが買われたものの、日経平均株価や上海総合株価が下落したことから、リスク回避の動きとなったものの、各通貨とも小動きとなりました。ロンドン時間もギリシャのゼネストなどを嫌気し、更に格付け機関ムーディーズが「ソブリンリスクの波及は、ポルトガル、スペイン、イタリア、英国の銀行システムに広がる可能性」と発言したことから、ユーロ/ドルが1ユーロ=1.28ドル台前半から1.2737ドル、ユーロ/円が1ユーロ=120円台後半から118.85円、ドル/円は93円台後半から93.28円へと下落しました。NY時間に入るとメルケル独首相が「ユーロは非常に深刻な状況下にある」と発言、政策金利を据え置いた欧州中銀(ECB)はトリシェ総裁の定例記者会見で、「ECBは国司アの買い取りについて議論しなかった」と発言したため、これが失望を生み欧州株価下落、NYダウも一時前日比で1000ドル近く下げたことから、質への逃避で米国債が買われ、米金利が低下、リスク回避の円買いも重なり、ストップロスを断続的にヒットしてドル/円は87.95円、ユーロ/円は110.49円、ユーロ/ドルは1.2510ドルまで下落しました。NY市場クローズにかけて株価の下げ幅が縮小したことから、売られ過ぎていたユーロやドルに買い戻しが入り下値からは戻しました。
クローズはドル/円が90.58円、ユーロ/ドルが1.2618ドル、ユーロ/円は114.29円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 10695.69 -361.71 -3.27%
FTSE100(英) 5260.99 -80.94 -1.52%
DAX(独) 5908.26 -50.19 -0.84%
NYダウ(米) 10520.32 -347.80 -3.20%
S&P500(米) 1128.15 -37.75 -3.24%
NASDAQ(米) 2319.64 -82.65 -3.44%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.39 -0.20
日本10年債 1.265 -0.015
英10年債 3.79 -0.02
独10年債 2.79 -0.07

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1197.30 22.30
NY原油(期近) 77.11 -2.86

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/7(金) 
・ 10:30 オーストラリア  豪準備銀行(RBA)四半期報告 
・ 14:45 スイス 4月失業率
・ 15:00 南アフリカ 4月外貨準備高(前月比)
・ 17:30 英国 4月生産者仕入価格(前月比)
・ 17:30 英国 4月生産者出荷価格(前月比)
・ 19:00 ドイツ 3月鉱工業生産(前月比)
・ 20:00 カナダ 4月雇用ネット変化率
・ 20:00 カナダ 4月失業率
・ 21:30 米国 4月製造業雇用者数変化
・ 21:30 米国 4月非農業部門雇用者数変化
・ 21:30 米国 4月失業率
・ 01:30 米国 プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演
・ 04:00 米国 3月消費者信用残高
・ 未定 ユーロ圏 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

Vol.12 モメンタムと変化率(ROC)は移動平均線を先取り

※このコンテンツは上田ハーローFX 週間ニュースに掲載しているものです。購読(無料)は下記から。

皆様こんばんは。ワシントンで開催されたG7で背中を押される形となり、ギリシャが支援を要請したものの、支援をめぐり5月9日に地方選挙を控えたドイツから否定的な発言が重なったことで、ギリシャは自力で市場から資金を調達することが困難になってしまいました。このため、問題はユーロの信認にまで発展し、ポルトガルやスペインといった南欧諸国でも格付け機関による格下げなどが行われ、ユーロ浮上の糸口が見えなくなってしまいました。

先週の宿題は「移動平均線を先取りしているテクニカル分析は何でしょうか」という問題でした。先週も書きましたがトレンド分析の定番は移動平均線ですが、その性質上、実際の値動きに対して判断が遅くなる傾向があります。トレンドの転換を少しでも早く知る方法があれば便利です。

本来のテクニカル分析の解説と異なりますが、モメンタムと変化率(ROC)は移動平均線を先取りしていると思っています。では、なぜこれが移動平均線を先取りをしているのかというと、移動平均線とモメンタム、変化率(ROC)の計算式を見比べていただければわかります。

n日移動平均線 = ( C1 + C2 ・・・ + Cn ) ÷ n
n日モメンタム = Cn - C1
n日変化率(ROC) = ( Cn - C1 ) ÷ C1
※Cは終値

例えば、5日移動平均線は5日間の平均を取りますが、翌日の5日移動平均線は新しい引値を加えて、6日前の引値を外します。要するに新しい引値から6日前の引値を引いた数が移動平均線に影響を与えるということになります。これを式であらわすと C6 - C1 となり、これとモメンタムの式と見比べてみてください。同じになりませんか。

ということは、モメンタムや変化率(ROC)がゼロを上回ってきたら、移動平均線が上向く可能性が高くなり、逆にゼロを下回ってきたら、移動平均線が下向く可能性が高くなることになります。

余談ですが、モメンタムと変化率(ROC)は計算日数を同じにすると形は全く同じとなり、どちらを使ってよいといえます。

▼モメンタム
http://www.fxmuseum.jp/techanalysis/momentum.html

▼変化率(ROC)
http://www.fxmuseum.jp/techanalysis/rate_of_change.html

2010年5月 6日 (木)

5/6本日の戦略-リスク回避から円が消極的ながら買われやすいか-

おはようございます。大型連休を境に気候まで大きく変わったように思います。ユーロも節目の1.3ドルを割り込んでいます。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

円>ドル>ポンド>豪ドル>NZドル>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は4日と同じリスク回避の動きながら、フィッチが米ゴールドマン・サックスの見通しをダウングレードしたことから、「ドル」より「円」が買われることになりました。欧州ではギリシャのデモに加え、周辺国のポルトガルのダウングレードが示唆されるなど、落ち着きを取り戻す手掛かりがつかめません。ウェーバー独連銀総裁、ストロスカーンIMF専務理事はギリシャの債務危機が他国へ波及するリスクが見られると指摘しています。このため、ショートカバー以外でユーロを買う動きは少ないとみられることから、市場ではユーロの戻り売りが継続するとみられます。本日は20時45分に欧州中銀の理事会と21時30分にトリシェECB総裁の定例記者会見が予定されていますが、政策金利は変更されない(できない)と思われ、トリシェECB総裁の記者会見で、ポルトガルやスペインに対する懸念を軽減する発言が聞かれれば、多少のユーロ買いにつながる可能性があります。

昨日発表された民間給与計算会社ADPの雇用調査では、市場予想とほぼ同じ3.2万人の増加となりました。前月の上方修正を加味すると、雇用は改善傾向を示しているとみられます。このため、明日の労働省発表の雇用統計にも期待がもたれると思いますが、一方では米ゴールドマン・サックスの見通しが引き下げられたことや本日22時にガイトナー米財務長官とポールソン米元財務長官の公聴会が予定されていることから、リスク回避の動きでも、「ドル」より「円」が買われやすくなる可能性が高くなります。

また、英国でも本日総選挙の投票が予定されています。開票作業は7日朝までに終わらず、現地時間で正午ごろまでずれ込む可能性があります。このため、大勢判明が遅れるようであればポンドの撹乱要因となるかもしれません。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/円 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
南アランド/円 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け、雲の上から中へ

■変動率からの予想レンジ 08:25→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 93.37 ~ 94.23
EURJPY 119.16 ~ 120.89
GBPJPY 140.52 ~ 142.50
AUDJPY 84.25 ~ 85.57
NZDJPY 66.67 ~ 67.77
CADJPY 90.20 ~ 91.63
ZARJPY 12.14 ~ 12.35
NOKJPY 15.25 ~ 15.48
MXNJPY 7.27 ~ 7.39
HKDJPY 12.00 ~ 12.12
SGDJPY 66.97 ~ 67.75
EURUSD 1.2725 ~ 1.2853

■前日のサマリー
昨日は本邦の大型連休最終日となり、市場参加者が限られたこともあり、アジア時間にはドル/円は1ドル=94.89円まで上昇しましたが、95円のオプション防戦売りに上値を押さえられると94円台後半まで下落しました。ユーロ/ドルも上値が重く、1ユーロ=1.30ドルを回復できないまま1.29ドル台での推移となりました。ユーロ/円も朝方に123円台を回復したものの、上値が重く122円台ミドルから後半へと下落しました。ロンドン時間帯に再び、ドル/円は95円を試す展開から94.98円まで上昇しましたが、再度オプションの防戦売りに阻まれたことやギリシャの首都アテネでデモ隊がビルに放火したなどのニュースからリスクを回避する動きとなり、ユーロ/ドルが1.2915ドル、ユーロ/円が122.42円まで下落しました。NY時間では、格付け機関ムーディーズがポルトガルの格付けを引き下げる可能性が非常に高いとコメントし、ダウングレードを示唆したことから、ユーロ/ドルが1.29ドルを割り込み、ストップロスを巻き込んで1.2803ドルまで下落すると、ユーロ/円も120.72円まで下落、ドル/円もユーロ/円の下落につて94.03円へと下落しました。その後、別の格付け機関フィッチが米ゴールドマン・サックスの見通しを「安定的」から「ネガティブ」へ変更したことからドルが売られ、NY午後(欧州の取引時間終了後)にリスク回避の円買いの動きが強まり、ドル/円は94円を割り込むとストップロスを巻き込んで93.54円、ユーロ/円は121.95円まで下落、ユーロ/ドルは1.2906ドルまで一時回復しましたが1.2810ドルへと再び弱含みました。
クローズはドル/円が93.81円、ユーロ/ドルが1.2814ドル、ユーロ/円は120.20円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 11057.40 - -
FTSE100(英) 5341.93 -69.18 -1.28%
DAX(独) 5958.45 -48.41 -0.81%
NYダウ(米) 10868.12 -58.65 -0.54%
S&P500(米) 1165.87 -7.73 -0.66%
NASDAQ(米) 2402.29 -21.96 -0.91%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.54 -0.05
日本10年債 1.280 -
英10年債 3.81 -0.02
独10年債 2.85 -0.09

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1175.00 5.80
NY原油(期近) 79.97 -2.77

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/6(木) 
・ 10:30 豪 3月小売売上高(前月比)
・ 10:30 豪 3月貿易収支
・ 16:15 スイス 4月消費者物価指数(前月比)
・ 17:30 英国 4月サービス業PMI
・ 17:30 英国 4月外貨準備高(前月比)
・ 19:00 ドイツ 3月製造業受注(前月比)
・ 20:45 ユーロ圏 欧州中央銀行金利発表
・ 21:30 米国 新規失業保険申請件数
・ 21:30 米国 失業保険継続受給者数
・ 21:30 ユーロ圏 トリシェECB総裁定例記者会見
・ 21:30 カナダ 3月住宅建設許可(前月比)
・ 22:00 米国 ポールソン前財務長官公聴会で証言
・ 22:00 米国 ガイトナー米財務長官公聴会で証言
・ 22:10 米国 ブラード米セントルイス連銀総裁講演
・ 22:30 米国 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演
・ 23:00 米国 ホーニッグ米カンザスシティー連銀総裁議会証言
・ 23:00 カナダ 4月Ivey購買部協会指数
・ 23:10 米国 ラッカー米リッチモンド連銀総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2010年5月 5日 (水)

5/5 本日の戦略-節目割り込み、ユーロ弱含み続きそう-

おはようございます。よい天気が続きますね。GWもいよいよ最終日です。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ドル>円>ポンド>NZドル>ユーロ>豪ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
世界的に株価が大幅に下落したことから、リスク回避の「ドル買い」と「円買い」の動きとなりました。市場の関心がユーロに向いていることや本邦勢が連休中であることから、ドル/円の通貨ペアはほとんどプレイヤーがいないこともあり、小動きの状態が続いていますし、連休明けとなる明日まではこのような状態が続くと思われます。

昨日は否定されたスペインのダウングレード噂(フィッチにより否定)や2800億ユーロの金融支援の噂(スペイン首相により否定)も根拠には乏しいものの、こうした噂でギリシャも最終的にはEUとIMFに金融支援を要請した経緯があり、ギリシャ、ポルトガルと違いスペインのGDPはEU27カ国全体の8.7%(2009年速報値)を占めていることから、スペインでリスクが高まるとユーロ全体の信認が揺らぐ可能性があります。このため、この問題を沈静化する有効な具体的な方法(EUによる基金の創設やドイツによる積極的な支援)が出てこないと問題が長期化し、中長期的なユーロの下落につながる可能性が高くなります。本日のところはユーロ売り圧力が継続していることから、引き続きユーロの戻りは売られやすくなるとみられ、オシレーターのテクニカル分析からのユーロ買いは避けたいところですし、仕掛けたとしても、撤退ラインは決めたほうが無難です。

英国は明日(6日)に総選挙が予定されており、第3局の自由民主党が支持を伸ばしていることから、保守党、労働党による単独政権は難しいとみられ、選挙結果による新政権と財政運営が今後のカギになりそうです。ただ、市場の関心はユーロに向いていることから、ユーロの下落によるポンドの上昇で底固く推移すると見られます。また、豪ドルは昨日の豪準備銀行(RBA)の政策金利の引き上げ後の声明が打ち止め感を先送りする内容と見られたことから、リスク回避が継続するとこちらも調整の下げとなる可能性が高そうです。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス
ポンド/ドル 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
ユーロ/円 一目均衡表(日足)の雲を下抜け
豪ドル/円 21日移動平均線を下抜け
ポンド/円 21日移動平均線を下抜け
NZドル/円 ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス
カナダドル/円 21日移動平均線を下抜け
南アランド/円 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
ノルウェークローネ/円 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
豪ドル/米ドル 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け、転換線が基準線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 10:25→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 94.13 ~ 94.96
EURJPY 121.75 ~ 123.40
GBPJPY 142.07 ~ 143.98
AUDJPY 85.18 ~ 86.44
NZDJPY 67.48 ~ 68.55
CADJPY 91.50 ~ 92.89
ZARJPY 12.33 ~ 12.53
NOKJPY 15.52 ~ 15.74
MXNJPY 7.43 ~ 7.55
HKDJPY 12.09 ~ 12.20
SGDJPY 68.08 ~ 68.82
EURUSD 1.2905 ~ 1.3030

■前日のサマリー
昨日は本邦が大型連休で市場参加者が限られる中、ドル/円が1ドル=95円を試す動きを見せたものの、オプションの防戦売りに阻まれ、94.98円(高値)までとなりました。また、独メルケル首相が「銀行がギリシャ支援に貢献できるいくつかの方策があり、われわれは4日にそのことについて話あう予定である」と発言したことなどから、ユーロ/円は1ユーロ=125.44円、ユーロ/ドルは1ユーロ=1.3212ドルの高値を付けました。その後は、豪準備銀行(RBA)の金融政策待ちとなり、RBAは市場予想通り性サック金利を0.25%引き上げ、4.25%としました。ただ、声明では「今回の利上げの結果、ほとんどの借り手に対する金利が平均付近になったと予想する」「需要とインフレの見通しを査定し続け、2-3%のインフレを達成するために必要とされる金融政策を行う」「今回の利上げは、一年前に設定された極めて緩和的な状態からのかなりの調整を表している」とされたことで、追加的な利上げを示唆する内容にはならず、打ち止め感から、豪ドルの高値も87.84円と朝方の高値の87.93円を上に抜けることはできませでした。また、上海総合株価指数が下げ幅を拡大し前日比で1.5%を超える下落となったことから、市場ではリスク回避のドル買い、円買いとなり、ドル/円は94円台ミドル、ユーロ/円は124円台ミドル、ユーロ/ドルは1.31ドル台ミドルへと下落しました。ロンドン時間に入ると、格付け機関フィッチがスペインを核下げるとの市場の噂が出て、ユーロ/ドルは1.3114ドルまで下落、フィッチがこのうわさを否定したものの、ロンドンで爆弾騒ぎがあり、ユーロ/ドルが1.31ドルを割り込み1.3088ドル、ユーロ/円も123.62円まで下落しました。この爆弾騒ぎは誤報とのことでしたが戻りが鈍く、欧州株価の下落が3%近くになったことや、NY市場ではNYダウが2%以上の下落となったことで、リスク回避の動きが継続し、ユーロ/ドルは1.3022ドル、ユーロ/円は123.03円を付けました。その後は、ユーロ/ドルの1.30ドルのオプションを付けに行く動きで1.30ドルを割り込み1.2980ドルまで下落、ユーロ/円も122.63円まで下落、ドル/円はイントがなく、94.32円まで下落しました。
クローズはドル/円が94.55円、ユーロ/ドルが1.2987ドル、ユーロ/円は122.79円。

■株価(bloomberg.com)

Index 引値 前日比 (%)
日経225 11057.40 132.61 1.21%
FTSE100(英) 5411.11 -142.18 -2.56%
DAX(独) 6006.86 -160.06 -2.60%
NYダウ(米) 10926.77 -225.06 -2.02%
S&P500(米) 1173.60 -28.66 -2.38%
NASDAQ(米) 2424.25 -74.49 -2.98%

■金利(FXミュージアムより)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.61 -0.07
日本10年債 1.280 -
英10年債 3.83 -0.07
独10年債 2.94 -0.12

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1169.20 -14.10
NY原油(期近) 82.74 -3.45

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/5(水) 
・ 16:55 ドイツ 4月PMIサービス業確報
・ 17:00 ユーロ圏 4月PMIサービス業確報
・ 17:00 ノルウェー 2月失業率
・ 17:30 英国 4月PMI建設業
・ 18:00 ユーロ圏 3月小売売上高(前月比)
・ 18:00 南アフリカ 4月Naamsa自動車販売(前年比)
・ 21:00 ノルウェー ノルウェー中銀(Norges Bank)政策金利発表
・ 21:15 米国 4月ADP雇用統計
・ 23:00 米国 4月ISM非製造業景況指数

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