Vol.18 オシレーターのシグナルはトレンドの転換にあらず
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皆様こんばんは。南欧の債務問題が東欧にも波及しそうになり、ユーロ/ドルは2006年3月上旬以来となる1.20ドルを割り込みました。ハンガリーの財政削減策や中国による支援の期待などからひとまず下げ渋っています。購買力平価からもユーロの1.20ドル前後は居心地がよさそうですが、果たしてここから回復していけるのでしょうか。
先週はオシレーターの代表格ストキャスティックスを取り上げました。これまでにサイコロジカルライン、RSIも取り上げてきました。オシレーターが相場の「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」を売買のポイントとしてシグナルを発することから、オシレータのシグナルでトレンドが転換したように見えます。しかしながら、オシレーターは一定期間の中の相場の過熱感をみるものであり、極短期的なトレンド転換の判断としてはともかく、長期的なトレンド転換の判断に用いるにはリスクが高いといえます。先週の課題の解答はこれにあたります。すなわち、オシレーターの最大の弱点はオシレーターのシグナルの寿命はそれほど長くないということです。
下のチャートを見ていただけると分かりますが、トレンドは下向きで、トレンドチャネルのサポート・レジスタンスできれいに動いています。チャート下のストキャスティックス(スロー)は「売りシグナル」、「買いシグナル」をきれいに表していますが、「買いシグナル」が出たからといってトレンドが上向きに変化しているわけではありません。
■ポンド円週足チャート(参考)

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価格は「売りたい人」と「買いたい人」によって決まります。このため、相場は人間が作っている(最近は人工知能なども相場形成の一翼を担う場合がありますが)といっても過言ではありません。相場では、群集心理や大衆心理が相場の過熱感を演出することから、短期的には「行き過ぎ」につながりやすくなります。ただし、こうした「行き過ぎ」は修正されやすく、修正は短期間で終わることが多いのです。また、修正が起こらないケースもあります。トレンドが強く出ているときにオシレーターが「上位張り付き」や「下位張り付き」となるのは正に修正されない状態です。
オシレーターでも長い期間や週足、月足などを使えば、長期間有効なシグナルを得ることもできますが、オシレーターの特徴を上手に利用するには短期の振幅を狙う手法と心得て、トレンド転換の判断とはしないようにしましょう。
[今週の宿題]
トレンドの転換を探るテクニカル指標は何でしょう。




