3/24 本日の戦略-EUサミット前に懸念浮上、不安は継続するか-
おはようございます。昨日は長女の小学校の卒業式でした。計画停電対象地区(幸いにも昨日は停電しなかったそうです)で来賓あいさつなどが割愛される短縮スケジュールだったそうです。
■変化率から見た前日の通貨の強弱
豪ドル>円>NZドル>ドル>ユーロ>ポンド
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。
■本日の見通し
昨日はユンケル・ユーログループ議長が「欧米、G7は必要とあれば円高是正で行動の用意」と発言したものの、影響は限定的となっています。市場ではG7による介入に関して警戒はしているものの、押し上げてくる気配はないことから、下に動いたときの介入レベルを警戒しているものと思います。このため、再び欧州に財政問題のリスクが浮上(蒸し返された)したことで、リスク回避からの円高に動きやすい地合いとなり、介入と綱引きの様相になりつつあるのではないかと思います。本日は米国で新規失業保険申請件数や耐久財受注の発表も予定されていることで、これらの内容が良ければ短期的にはドルが買われると思っています。
ユーロは本日から2日間の日程でEUサミットが開催されます。ただ、昨日早々に独の当局者がEFSF(欧州金融安定ファシリティー)の4400億ユーロの拡大計画の詳細は6月に決定と発表しています。このため、EUサミットへの関心度は薄れたと思います。一方、独メルケル首相はアイルランドの支援融資の金利引き下げについて協議していく余地があると発言、ドイツ・EU諸国がこれを認めるかが焦点となる可能性があります。また、ソクラテス首相が辞任したポルトガルでは、シルバ大統領が25日に議会に議席を持つ各党と会談する予定ですが、野党は緊縮財政に対して否定していることで、このままの状態で野党が政権を取ったとしてもポルトガルが支援要請する可能性が高くなりユーロは売られやすくなると思います。本日はドイツやユーロ圏で製造業、サービス業のPMI(購買担当者景気指数)が発表されることで、これらの内容も悪化しているとユーロの調整が続くかもしれません。
昨日、オズボーン英財務相が2011年の英GDP予想を1.7%(改定前2.1%)、2012年の英GDP予想を2.5%(改定前2.6%)にそれぞれ下方修正したことなども加わり、ポンドは下落しました。市場はMPC議事録の内容がもう少しタカ派的(利上げ賛成が4人など)を予想していたことから、肩透かしを食った感じではないでしょうか。本日は英国で小売売上高の発表が予定されていますので、前年比で4.4%まで物価が上昇していることを踏まえると、小売りが悪化している可能性があります(ただ、ロイヤル・ウエディングという特殊要因がありますが)。このため、小売りで失速が見られると利上げ観測の後退観測などが出てポンドは売られやすくなると思います。
■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/ドル ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス
ポンド/円 21日移動平均線を下抜け
■変動率からの予想レンジ 08:03→NYクローズ
|
■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は特に目立った材料はない中で、東京の金町浄水場(葛飾区)で乳児の暫定基準値の2倍を超える放射能が検出されたことから、日経225平均株価が下落、ドル/円は81円台前半から80.80円、115円手前から114.45円まで下落、ユーロ/ドルは1.41ドル台後半での小動きとなりました。ロンドン時間にはドル売りが先行し、ドル/円が80.70円、ユーロ/円が114.23円まで下落、ユーロ/ドルは1.4215ドルまで上昇する場面が見られましたが、ユーロ圏の鉱工業生産が市場予想より悪かったことに加え、発表された英中銀金融政策委員会(MPC)議事録が公開され、6対3で現状維持となったことが明らかになると市場は失望からユーロやポンドを売る動きにつながりました。NY時間には発表された新築住宅販売件数が市場予想を下回ったことでドル/円が再び81.06円から80.80円まで下落しましたが、ポルトガル政府が財政再建に向けた緊縮財政策が野党によって否決され、ソクラテス首相が辞表を提出、ポルトガルがEU支援要請に動くとの思惑などからユーロが売られて、ユーロ/ドルは1.4085ドル、ユーロ/円は113.86円まで下落しました。
クローズはドル/円が80.89円、ユーロ/ドルが1.4082ドル、ユーロ/円は113.97円。
■株価(bloomberg.co.jp)
|
■金利(bloomberg.co.jp)
|
■コモディティ価格
|
■本日の指標発表(FXミュージアムより)
3/24(木)
・ 06:45 NZ 10-12月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比
・ 08:50 日本 2月 貿易統計(通関ベース)
・ 13:00 南ア 10-12月期 四半期経常収支
・ 18:00 ユーロ圏 3月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 18:00 ユーロ圏 3月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 18:00 英国 デール英中銀金融政策委員会(MPC)委員講演
・ 18:30 英国 2月 小売売上高指数 前月比
・ 21:30 米国 2月 耐久財受注 前月比
・ 21:30 米国 2月 耐久財受注・輸送用機器除く 前月比
・ 21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 22:15 南ア 3月 南アフリカ準備銀行(中央銀行)政策金利
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。




