山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
    ブルームバーグTV


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2011年5月31日 (火)

5/31 本日の戦略-リスク許容度Upならドル売りと円売りに回帰-

おはようございます。あと1日残していますが5月も終わりです。5月は月初に大型連休があるせいか後半が長く感じてしまいます。明日からは衣替えですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ドル>円>ユーロ>豪ドル>ポンド>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はギリシャを巡る発言で、アイルランド財務相が「ギリシャは大きな困難に直面している」と発言、ビニスマギECB理事が「ギリシャの債務再編は死刑宣告になろう」「債務再編ならギリシャの銀行の破たんを引き起こそう」「ECBはギリシャ債を約450億ユーロ保有」「ギリシャの債務再編なら影響抑制できない」と英FT紙とのインタビューで発言しました。ただ、これらの内容は特に目新しいことではなく市場では材料視されませんでした。また、先ほどWSJ電子版で"ドイツがギリシャを救済へ"という記事が出て、ユーロ/ドルは1.4350ドルへと上昇しました。ドイツによる救済がなされれば、今週中にもギリシャに対するIMFとEUの融資の是非決定を前に、不安が後退するものと思われますので、ユーロは底堅く推移する可能性が高まります。

また、昨日は米S&Pが東京電力の長期信用格付けを一気に「BBB」から「B+」へ5段階引き下げました。本日8時50分に本邦鉱工業生産の発表がされますが、これらを受けて株価が下落するようだと円買いにつながる可能性があります。ただ、逆に本邦の金融機関への不安が出るようだと円売りの材料ともなりえます。

もう一つ注目すべきは、NZドルが1985年の管理相場制度の廃止以来の最高値を更新しました。キーNY首相は政府が非常に高い為替相場を懸念していると明らかにしています。今後もボラードRBNZ総裁がNZドル高に懸念を示すと思われますが、先週発表された中国のSWFによる同国国債の購入観測なども生きていることで、この基調はしばらく続くのではないかと思っています。

■USDJPY 日足(一目均衡表、パラボリック、MACD) USDJPY source: Uedaharlowfx

小幅に上昇しましたが一目均衡表(日足)の雲の中には戻りきれていません。パラボリックも売りに転換していますし、遅行線もロウソク足の下を推移していること、MACDもデッドクロスの可能性がある(位置的には下落の確率は低いかもしれませんが)ことから、雲から大きく下に離れる可能性があります。サポートは遅行線と雲が重なる80.25円か80.04円近辺とみられますので、ここを下に抜けると79.57円の下抜けを試しにくると思います。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/スイス ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ポンド/スイス ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス

■変動率からの予想レンジ 07:46→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.57 ~ 81.25
EURJPY 114.62 ~ 116.21
GBPJPY 132.54 ~ 134.02
AUDJPY 85.77 ~ 87.01
NZDJPY 65.57 ~ 66.55
CADJPY 82.18 ~ 83.24
ZARJPY 11.55 ~ 11.73
NOKJPY 14.74 ~ 14.99
MXNJPY 6.88 ~ 6.98
HKDJPY 10.34 ~ 10.43
SGDJPY 65.13 ~ 65.82
EURUSD 1.4235 ~ 1.4350

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は週明けのロンドン、NY市場が休場となり市場に手掛かりが少なかったことで、ドル/円は東京時間帯に仲値にかけての買いとみられる動きから80.95円まで上昇したものの、80.76円までとの間で狭いレンジの動きとなり、ユーロ/ドルも1.4320ドル近辺から1.4260ドル近辺、ユーロ/円も115.65円近辺から115.20円近辺までのレンジの動きとなりました。ロンドン、NY時間も狭いレンジが続いたものの、本邦の政局をにらんで小沢前民主党幹事長が内閣不信任案同調を示唆したとみられたことで、ドル/円は80.99円、ユーロ/円は115.60円近辺まで上昇しました。
クローズはドル/円が80.92円、ユーロ/ドルが1.4278ドル、ユーロ/円は115.54円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9504.97 -16.97
FTSE100(英) 5938.87 '-
DAX(独) 7160.30 -3.17
NYダウ(米) 12441.58 '-
S&P500(米) 1331.10 '-
NASDAQ(米) 2796.86 '-

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.07 -
日本10年債 1.130 0.000
英10年債 3.29 -
独10年債 2.97 -0.01

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1536.30 -
NY原油(期近) 100.59 -

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/31(火)
08:50 日本 4月 鉱工業生産・速報値 前月比
・ 10:00 NZ 5月 NBNZ企業信頼感
10:30 豪 4月 住宅建設許可件数 前月比
・ 10:30 豪 1-3月期 経常収支
・ 10:30 日本 4月 毎月勤労統計調査-現金給与総額 前年同月比
・ 14:00 日本 4月 新設住宅着工戸数 前年同月比
・ 14:45 スイス 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比
15:00 ドイツ 4月 小売売上高指数 前月比
・ 15:00 ドイツ 4月 小売売上高指数 前年同月比
16:55 ドイツ 5月 失業者数 前月比
・ 16:55 ドイツ 5月 失業率
・ 17:00 ユーロ圏 ドラギ・イタリア中銀総裁講演
18:00 ユーロ圏 5月 消費者物価指数(HICP、速報値) 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 4月 失業率
・ 18:30 南ア 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比年率
・ 18:30 南ア 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) 前年同期比
・ 18:30 南ア 1-3月期 四半期経常収支
・ 19:00 日本 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
・ 21:00 南ア 4月 貿易収支
・ 21:30 カナダ 4月 鉱工業製品価格 前月比
・ 21:30 カナダ 4月 原料価格指数 前月比
・ 22:00 カナダ カナダ銀行 政策金利
22:00 米国 3月 ケース・シラー米住宅価格指数
・ 22:00 米国 3月 ケース・シラー米住宅価格指数 前年同月比
・ 22:45 米国 5月 シカゴ購買部協会景気指数
・ 23:00 米国 5月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
・ 01:00 ユーロ圏 ノボトニーオーストリア中銀総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月30日 (月)

5/30 本日の戦略-ロンドン、米国休場で手掛かり難-

おはようございます。フランスで開催されていましたG8サミットも終わり、原子力発電については新たな枠組みが見出せなかったようです。地球温暖化もそうですが、エネルギー問題も1カ国だけががんばれば何とかなるという問題はないので、各国の利害を超えたところで協調してほしいですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ユーロ>NZドル>ポンド>豪ドル>円>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
週末はロンドン、NYが3連休前で市場参加者が少ない中でドル/円は81円を割り込んでクローズ、チャート上では日足の一目均衡表の雲を下に抜けた一方で、ユーロ/ドルは雲の中で下支えされました。本日はロンドン、NYと市場が休場となることから、週半ば1日の米ADP雇用調査か米供給管理協会(ISM)製造業景気指数の発表待ちではないかと思います。ただ、このところの米国の経済指標は新築住宅販売の一部を除く悪い内容が続いていることや原油価格が再び1バーレル=100ドルを超えてきていることから、ガソリン価格の上昇が懸念されることなどドルの戻りが重くなる要因が多いようです。これに対して、本邦の政局がらみで自民党など野党4党が内閣不信任案を提出する動きを見せていること、日銀が円高対策として金融緩和の可能性を示していることなどから、円高への一定の歯止めとなる可能性があります。

豪ドルやNZドルなどのオセアニア通貨は1日の中国の製造業PMI(購買担当者景気指数)がカギとなりそうです。いずれにしましても本日は米国の株式市場も休場ですので、動意がほとんどないのではないでしょうか。

■EURUSD 週足(ボリンジャーバンド、パラボリック、フィボナッチ、MACD) EURUSD source: Uedaharlowfx

上記にはユーロ/ドルが一目均衡表(日足)の雲に支えられていると書きましたが、先週末はパラボリックも買いに転換しています。ボリンジャーバンドが拡大から縮小に向かっていることや価格がセンターラインまで戻ってきていることで、このレベルを上に抜けると5/4の高値1.4938ドルと5/23の安値1.3969ドルを100%とした50.0%戻しの1.4451ドル、61.8%戻しの1.4566ドル近辺まで上昇の可能性があります。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ドル/円 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線、雲を下抜け
ドル/スイス 年初来安値更新
ユーロ/スイス 年初来安値更新
ポンド/スイス 年初来安値更新
豪ドル/米ドル 21日移動平均線を上抜け
NZドル/米ドル 年初来高値更新

■変動率からの予想レンジ 07:52→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.45 ~ 81.16
EURJPY 114.61 ~ 116.25
GBPJPY 132.59 ~ 134.12
AUDJPY 85.81 ~ 87.09
NZDJPY 65.59 ~ 66.60
CADJPY 82.10 ~ 83.19
ZARJPY 11.55 ~ 11.74
NOKJPY 14.75 ~ 15.00
MXNJPY 6.89 ~ 6.99
HKDJPY 10.33 ~ 10.43
SGDJPY 65.00 ~ 65.72
EURUSD 1.4232 ~ 1.4373

■前日のサマリー
週末の東京時間帯はコモディティ価格が上昇したことなどから、豪ドルなど資源国通貨が上昇、ユーロ/ドルも朝方の1.4130ドル近辺から1.4278ドル、ユーロ/円は114.70円近辺から115.70円へと上昇する一方で、ドル/円は81.35円近辺から80.90円へと下落しました。ロンドン時間に入ると、ベルギーに本拠を置く金融グループのデグシアに対して、ベルギー当局が株の売買停止とのヘッドラインが出たことから、ユーロ/ドルは1.4184ドル、ユーロ/円は114.95円、ドル/円は80.83円まで下落しました。しかし、ウエリンクECB理事が「来月、ギリシャはIMFから融資を受け取ることを確信している」と発言、リプスキーIMF理事も「ギリシャの計画には債務再編成はない」「ギリシャの次の融資に対する特別な日付はない」と発言したことなどからユーロが反発し、ユーロ/ドルは1.4299ドル、ユーロ/円は115.99円へと上昇、ドル/円も81.30円まで戻しました。NY時間では発表された米ミシガン大学消費者信頼感指数確定値こそ良かったものの、1年後のインフレ期待が4.1に低下(速報4.6)したことや中古住宅販売制約件数が前月比で11.6%の大幅な低下となったことで、ドルが主要通貨対して下落、ドル/円は80.70円まで下落、ユーロ/ドルは1.4325ドル、ユーロ/円は115.66円まで上昇してクローズしました。
クローズはドル/円が80.83円、ユーロ/ドルが1.4297ドル、ユーロ/円は115.56円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9521.94 -40.11
FTSE100(英) 5938.87 57.88
DAX(独) 7163.47 49.38
NYダウ(米) 12441.58 38.82
S&P500(米) 1331.10 5.41
NASDAQ(米) 2796.86 13.94

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.07 0.02
日本10年債 1.130 0.020
英10年債 3.29 -0.02
独10年債 2.98 -0.01

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1536.30 13.50
NY原油(期近) 100.59 0.36

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/30(月)
・ 英国 市場休場(バンクホリデー)
・ 米国 市場休場(メモリアルデー)
・ 21:30 カナダ 1-3月期 四半期経常収支
・ 21:30 カナダ 3月 月次国内総生産(GDP) 前月比
・ 21:30 カナダ 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比年率
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月29日 (日)

5/30の週の見通し -ドルに注目の週となるか-

こんばんは。本日は家族の買い物のため、浦和のショッピングセンターへ行ってきました。天候が良くなかったせいか、駐車場はいっぱいでしたが、思ったほどは混んでいませんでした。

■ドル/円 60分足 USDJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/ドル 60分足 EURUSD ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/円 60分足 EURJPY チャートをクリックすると拡大します。

週初はイタリア、スペインの国債の対独国債スプレッドが拡大したこと、格付け機関S&Pがイタリアの見通しを「ネガティブ」、格付け機関フィッチが、ベルギーの見通しを「ネガティブ」にしたことなどから、ユーロ/ドルは1.3996ドルまで下落、ユーロ/円も113.86円まで下落しました。一方のドル/円はリスク回避の動きからドルが買われ82円台前半まで上昇しました。その後は、ユーロ周辺国の国債と独国債のスプレッドが縮小したことやシュタルクECB理事の「必要ならば再び利上げをする用意がある」との発言したことから底堅く推移し、ユーロ/ドルが1.40ドル、ユーロ/円が116円を一時回復しましたが、週後半にユンケル・ユーログループ議長が「IMFはギリシャ向けの次回融資実施を拒む可能性がある」と発言、オランダのルッテ首相も「IMFによるギリシャ向けの次回融資がなければ、オランダも支援せず」と発言したことで、ユーロ/ドルが1.4067ドル、ユーロ/円が114.47円まで下落しました。ドル/円は木曜日に発表された米1-3月のGDP改定値と新規失業保険申請件数が市場予想から悪化したこと、週末に発表された米中古住宅販売製薬数が大きく下振れしたことを受けて、ドル/円は80.70円まで一時下落し、80円台後半でクローズしました。このドルの下落からユーロ/ドルは1.4307ドル、ユーロ/円は115.96円まで上昇しました。

先週はリスク回避が強まったこともあり、スイスフランが主要通貨に対して買われ、ドル/スイス、ユーロ/スイス、ポンド/スイスが年初来安値(スイスフランは高値)を更新しました。また、中国のSWFがNZ国債の購入の可能性を示したことで、NZドル/米ドルも年初来高値を更新しています。ドルは主要通貨に対して下落、円はポンドとNZドルに対して下落しましたが、他の主要通貨に対しては上昇しました。

■週間騰落率(JPY) JPY
グラフをクリックすると拡大します。 ■週間騰落率(USD) USD
グラフをクリックすると拡大します。

■今週の見通し
先週末は、ギリシャへのIMFの次回融資を巡って、パパンドレウ・ギリシャ首相は「EUとIMFの融資獲得に必要な追加健全化計画の合意を目指した野党党首との緊急協議は物別れに終わり合意に至らず」と発言、新民主主義党のサマラス党首は「経済を台無しにし、社会を荒廃させる政策には同意しない」と発言しています。ただ、レーン欧州委員会委員(経済・通貨問題担当)は「EUとIMFの支援プログラムへの支持をめぐる与野党間の合意に向けた取り組みは続く」と電子メールで声明を出しています。市場では「IMFは、ギリシャへの次回融資を実行するだろう」との見方を示していて、足許では最悪のシナリオは回避されるのではないかと思っているのではないでしょうか。IMFの次回融資についてのタイムリミットが近づいていることやドイツ、ルクセンブルグに加え、フランスまで債務再編の可能性について言及しだしたことでまだ予断は許さない状況といえそうです。

こうした中で月末、月初を迎えることになります。最大の焦点は6月3日(金)の米国の雇用統計になります。新規失業保険申請件数が悪化していたことや先月発表された失業率が上昇していたこと、平均時給が+0.1%に留まっていることなどから、雇用の増加に対して賃金が伴っていないとみられることに加えて、フィラデルフィア連銀指数、NY連銀指数、リッチモンド連銀指数が相次いで下振れしていることなどから、米供給管理協会(ISM)製造業、非製造業景気指数も下振れする可能性があります。このため、米国の6月で予定通りQE2が終了するものの、利上げの時期が当初の予定より後ろにずれるとの懸念が出ているようです。また、連邦債務の上限問題もまだまだ楽観できる段階でないなどの不安材料も残っています。チャートでも一目均衡表(日足)の雲の下に抜け出たことから、ドルの下落が継続し、ドル/円では5/5の安値の79.57円が視野に入って来ているのではないかと思います。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 79.60 82.20 ユーロ/ドル 1.4120 1.4450 ユーロ/円 113.90 116.50 ポンド/円 131.50 135.05 豪ドル/円 85.40 88.10 NZドル/円 64.60 68.50 南アランド/円 11.50 11.80


■日、週、月、年騰落データ Rate
※表をクリックすると拡大します。

■注目イベント 5/30(月)
・ 07:45 NZ 4月 貿易収支
・ 21:30 カナダ 1-3月期 四半期経常収支
・ 21:30 カナダ 3月 月次国内総生産(GDP) 前月比
・ 21:30 カナダ 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比年率
5/31(火)
・ 07:45 NZ 4月 住宅建設許可件数 前月比
・ 08:30 日本 4月 有効求人倍率
・ 08:30 日本 4月 失業率
・ 08:30 日本 4月 全世帯家計調査・消費支出 前年同月比
・ 08:50 日本 4月 鉱工業生産・速報値 前月比
・ 10:00 NZ 5月 NBNZ企業信頼感
・ 10:30 豪 4月 住宅建設許可件数 前月比
・ 10:30 豪 1-3月期 経常収支
・ 10:30 日本 4月 毎月勤労統計調査-現金給与総額 前年同月比
・ 14:00 日本 4月 新設住宅着工戸数 前年同月比
・ 14:45 スイス 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比
15:00 ドイツ 4月 小売売上高指数 前月比
・ 15:00 ドイツ 4月 小売売上高指数 前年同月比
16:55 ドイツ 5月 失業者数 前月比
・ 16:55 ドイツ 5月 失業率
18:00 ユーロ圏 5月 消費者物価指数(HICP、速報値) 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 4月 失業率
・ 18:30 南ア 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比年率
・ 18:30 南ア 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) 前年同期比
・ 18:30 南ア 1-3月期 四半期経常収支
・ 21:00 南ア 4月 貿易収支
・ 21:30 カナダ 4月 鉱工業製品価格 前月比
・ 21:30 カナダ 4月 原料価格指数 前月比
・ 22:00 カナダ カナダ銀行 政策金利
22:00 米国 3月 ケース・シラー米住宅価格指数
・ 22:00 米国 3月 ケース・シラー米住宅価格指数 前年同月比
・ 22:45 米国 5月 シカゴ購買部協会景気指数
・ 23:00 米国 5月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
6/1(水)
10:30 豪 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比
・ 10:30 豪 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) 前年同期比
・ 16:15 スイス 4月 実質小売売上高 前年同月比
・ 16:30 スイス 5月 SVME購買部協会景気指数
・ 17:00 ユーロ圏 5月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
17:30 英国 5月 製造業購買担当者景気指数(PMI)
・ 17:30 英国 4月 消費者信用残高
・ 17:30 英国 4月 マネーサプライM4 前月比
・ 17:30 英国 4月 マネーサプライM4 前年同月比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 20:30 米国 5月 チャレンジャー人員削減数 前年比
21:15 米国 5月 ADP雇用統計 前月比
・ 23:00 米国 4月 建設支出 前月比
23:00 米国 5月 ISM製造業景況指数
6/2(木)
10:30 豪 4月 貿易収支
10:30 豪 4月 小売売上高 前月比
・ 21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 21:30 米国 1-3月期 四半期非農業部門労働生産性・改定値 前期比
・ 23:00 米国 4月 製造業新規受注 前月比
6/3(金)
・ 07:45 NZ 4月 住宅建設許可件数 前月比
・ 17:00 ユーロ圏 5月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
・ 17:30 英国 5月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
21:30 米国 5月 非農業部門雇用者数変化 前月比
21:30 米国 5月 失業率
23:00 米国 5月 ISM非製造業景況指数(総合)
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2011年5月28日 (土)

5/28 シカゴ通貨先物非商業ポジション

こんにちは。今日は朝から病院に行ってきました。受けつけ開始1時間前につきましたが、すでに数人並んでいました。天候が悪くても混みぐあいにはあまり関係がないですね。

27日に発表された24日現在のシカゴIMMの非商業(投機)ポジションでは、ドルのネットショート(売)ポジションは約4万コントラクトの減少、ユーロのネットでは3週連続でロングが減少しました。円のネットではロングが減少、豪ドルは7週ぶりにネットでロングが小幅増加しました。

今週発表された非商業ポジションで目立ったのはユーロのネットのロングの減少です。ユーロロングのピーク時の99,516コントラクト(1コントラクト=125,000ユーロ)が約1カ月で19,129コントラクトへと減少しています。ただ、ロングポジションは128,460から75,182と約5万コントラクトの減少に留まる一方で、ショートポジションが28,944から56,053と約3万コントラクト増加したということです。直近半年間を見るとショートポジションは、ほぼ上限に近いのに対し、ロングポジションはまだ調整余地があるといえそうです。円はネットのロングポジションが減少し、ほぼフラットな状態といえそうです。週後半にドルが下落したことから、ネットでのショートの転換の可能性は低く、しばらくは円ロングの状態が続くのではないカと思われます。

■シカゴIMM非商業ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY 8,006 -7,367 32,188 24,182 56,370
EUR 19,129 -22,516 75,182 56,053 131,235
GBP -14,143 -13,215 28,090 42,233 70,323
CHF 14,725 -936 23,088 8,363 31,451
CAD 21,277 -5,014 31,219 9,942 41,161
AUD 53,043 2,124 63,002 9,959 72,961
NZD 13,876 1,252 23,234 9,358 32,592
MXN 8,006 -7,367 32,188 24,182 56,370
source:CFTC

【USD】 USDsource:CFTC

ドルは41,903コントラクトのショート減少の224,594コントラクトのショートとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】 JPYsource:CFTC

円は7,367コントラクトのロング減少の8,006コントラクトのロングとなりました。

【EUR】 EURsource:CFTC

ユーロは22,516コントラクトのロング減少の19,129コントラクトのロングになりました。

【CAD】 CADsource:CFTC

カナダは5,014コントラクトのロング減少の21,277コントラクトのロングになりました。

【NZD】 NZDsource:CFTC

NZドルは1,252コントラクトのロング増加の13,876コントラクトのロングとなりました。
他のIMM通貨先物のポジション動向は上田ハーローレポートのシカゴIMM非商業ポジションを参照してください。(30日更新)

2011年5月27日 (金)

5/27 本日の戦略-4週連続週末でのユーロ下落は難しそう-

おはようございます。5月下旬ですが、台風がこの週末に接近してくるようです。被災地からはそれて欲しいですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

NZドル>豪ドル>円>ポンド>ユーロ>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は米国の1-3月期GDP改定値と米新規失業保険申請件数が期待外れとなり、ドル/円はストップロスを巻き込んで81円台前半まで下落しました。本日は米個人消費支出の発表が予定されていますので、こちら市場予想と同等もしくは良ければドルは多少買われると思います。ただ、週明けの月曜日がロンドン・米国の市場休場となっていることから、ポジション調整が主体となり積極的な動きは手控えれれると思われます。このため、81円を下抜けたときのリスクには注意となりそうです。

ユーロは本日週末で4週連続の週末下落の期待(?)が市場の一部にあるようです。ただ、昨日のユンケル・ユーログループ議長の発言から1,41ドルを割り込む水準まで下落(クローズは1.41ドルを回復)しましたので、この1.40ドルレベル近辺では底堅く推移するのではないかと予想しています。来月のEU・IMF審査が完了するまではこの問題が尾を引くと思われ、ユーロの戻りを押さえる可能性は高そうです。また、IMFが融資実施を拒むと「EUが不足分を補う見通しはほとんどない」と同議長が発言していますので、債務再編の可能性が高まることになります。

先ほど発表されました本邦の全国消費者物価指数は前年比で+0.3%、生鮮食料品を除くと+0.6%となっています。ただ、この物価上昇は東日本大震災の影響によるところが大きいとみられ、夏場に向けての省エネ、公共料金の値上げや消費税の引き上げ議論などからの消費マインドの低下の可能性やサプライチェーンの回復などにより、物価指数は低下してくるものと思われ、日銀の金融政策に与える影響はほとんどないと思います。

■NZDUSD 週足(パラボリック、ストキャスティックス、トレンドチャネル) NZDUSD
source: Uedaharlowfx

昨日のNZ地元紙の報道によりNZドルが買われ、本年5月2日の年初来高値と並ぶ水準までNZドルが上昇しました。週足を見ますと2009年10月19日の高値の0.7632ドル、2010年11月1日の高値の0.7974ドル、5月2日の高値の0.8120ドルと高値が切り上がっていますので、0.8120ドルの高値を更新すれば上昇トレンドが継続すると思われます。ただ、ロウソク足のパターンでは高値をつけた翌週に比較的大きな陰線となると調整する傾向があるのと、ストキャスティックス(スロー)では80以上でデッドクロスする可能性があることで、そうなった場合には、ダブル天井とも見えなくはないので、1月31日の高値の0.7824ドル近辺までの調整がありそうです。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ドル/円 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
ポンド/ドル 21日移動平均線を上抜け
ユーロ/円 一目均衡表(日足)の雲の下(僅か)
NZドル/円 一目均衡表(日足)の転換線が基準線を上抜け
カナダドル/円 一目均衡表(日足)の雲の下

■変動率からの予想レンジ 09:03→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.90 ~ 81.66
EURJPY 113.99 ~ 115.66
GBPJPY 132.51 ~ 134.11
AUDJPY 85.75 ~ 87.06
NZDJPY 65.40 ~ 66.40
CADJPY 82.44 ~ 83.56
ZARJPY 11.56 ~ 11.75
NOKJPY 14.62 ~ 14.87
MXNJPY 6.88 ~ 6.98
HKDJPY 10.36 ~ 10.47
SGDJPY 65.01 ~ 65.75
EURUSD 1.4045 ~ 1.4216

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯はアジアの株式市場が下げ幅を縮小、上昇に転じるとドルが売られる流れとなり、ドル/円は82.09円から81.67円へと下落、ユーロ/ドルは1.4070ドル近辺から1.4190ドル、ユーロ/円は115.40円近辺から115.05円へと上昇しました。ロンドン時間では、米経済指標待ちとなり、ドル/円は81.70-82.00円、ユーロ/ドルは1.4150-1.42ドルのレンジの動きとなりました。ユーロ/円は一時116.39円まで上昇し、この日の高値をつけました。NY時間には発表された米新規失業保険申請件数、米1-3月期GDP改定値がともに市場予想から悪化していたことで、ドルが売られ、ドル/円は81.50円近辺にあったストップロスを巻き込んで81.15円まで下落しました。一方のユーロはユンケル・ユーログループ議長が「IMFはギリシャ向けの次回融資実施を拒む可能性がある」と発言、オランダのルッテ首相も「IMFによるギリシャ向けの次回融資がなければ、オランダも支援せず」と発言したことなどで、ユーロ/ドルは1.4067ドル、ユーロ/円は114.49円まで下落しました。その後、米長期金利が低下したことなどからユーロ/ドルは1.4145ドル近辺、ユーロ/円は115円近辺へと戻しました。また、NZメディアが「中国のSWFは60億NZ$のニュージーンランド試算を購入する準備ができている」と報道、イングリッシュ・ニュージーランド財務相が「中国投資有限公司(CIC)がNZの債券に投資したとしても不思議ではない」と発言したことで、NZドルが主要通貨対して上昇しました。
クローズはドル/円が81.27円、ユーロ/ドルが1.4141ドル、ユーロ/円は114.93円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9562.05 139.17
FTSE100(英) 5880.99 10.85
DAX(独) 7114.09 -56.85
NYダウ(米) 12402.76 8.10
S&P500(米) 1325.69 5.22
NASDAQ(米) 2782.92 21.54

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.06 -0.07
日本10年債 1.150 -0.025
英10年債 3.31 -0.01
独10年債 2.99 -0.05

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1522.80 -3.90
NY原油(期近) 100.23 -1.09

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/27(金)
・ 08:01 英国 5月 GFK消費者信頼感調査
・ 08:30 日本 5月 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) 前年同月比
・ 08:30 日本 4月 全国消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 08:30 日本 4月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) 前年同月比
・ 08:50 日本 4月 小売業販売額 前年同月比
・ 08:50 日本 4月 大型小売店(既存店)販売額 前年同月比
・ 15:00 英国 5月 ネーションワイド住宅価格 前月比
・ 17:00 ユーロ圏 4月 マネーサプライM3 前年同月比
・ 17:00 ユーロ圏 クラニェツ・スロベニア中銀総裁講演
・ 18:00 ユーロ圏 5月 消費者信頼感(確定値)
18:00 ユーロ圏 バイトマン独連銀総裁講演
・ 18:30 スイス 5月 KOF景気先行指数
・ 21:30 米国 4月 個人所得 前月比
21:30 米国 4月 個人消費支出(PCE) 前月比
・ 21:30 米国 4月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) 前月比
・ 22:55 米国 5月 ミシガン大学消費者態度指数・確報値
23:00 米国 4月 住宅販売保留指数 前月比
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月26日 (木)

5/26 本日の戦略-ドル円膠着、NR7だが動意はでるのか-

おはようございます。今年は家庭でも15%の省エネが求められていますので、熱中症の対策を考えないといけないですね。皆さんは対策はお済ですか。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ポンド>NZドル>ドル>円>ユーロ>豪ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
このところドル/円の値動きが少なく膠着状態となっています。本日は米国の1-3月GDP改定値、新規失業保険申請件数の発表が予定されていますが、ここでも動きがないようだと、次週月曜は米国がメモリアルデー、英国がスプリング・バンク・ホリデーとなり、欧米市場が休場となることから、ますます膠着感を強めることになりそうです。ドル/円は過去7日間で最も動きが少なかったというNR7が点灯していますので、これらの指標を受けてどちらかに動く可能性があります。昨日も書きましたが、一目均衡表(日足)では雲の上抜けと遅行線のロウソク足上抜けがかかっていますので、上に抜けたときは83円近辺までの上昇があるのではないでしょうか。

昨日も欧州ではいくつかの話題があり、シュタルクECB理事は「必要があればECBは利上げをする用意がある」と発言しています。一方では、ゴールドマンサックス・アセットマネジメントの債券共同責任者はギリシャ、アイルランド、ポルトガル、スペイン、イタリアの債券も回避していると発言、理由としてはソブリン債危機の感染懸念と警戒を強めています。ただ、一方では格付け機関フィッチは「ギリシャ問題でのドイツの銀行へのいかなる格付けの変更も予測していない」とコメントしています。本日もユーロ圏の要人の講演予定があることから、発言内容によっては振り回される可能性がありますが、プライスを見ていますと1.39ドル台後半ではサポートされています。ここは一目均衡表(日足)の雲の下限があるところですので、ここを下に抜けなければ戻ってくると思います。

また、昨日はポンドが主要通貨に対して上昇しましたが、センタンス英中銀金融政策委員が「インフレを容認し続ければ、将来的により大幅な政策調整が必要になる可能性が高まる」などと発言したことで、本日のタッカー英中銀副総裁の講演が注目されますが、同総裁はこれまで現状維持の票を投じていますので、目新しい発言がなければそれほど影響を与えることはないと思います。

■EURUSD 日足(一目均衡表、パラボリック、MACD) EURUSD source: Uedaharlowfx

上でも触れましたが、ユーロ/ドルはここ数日間の下値が一目均衡表(日足)の雲の下限でサポートされています。雲が本日切り上がってきていることから、1.4038ドルでサポートされるかが注目されるところです。ただ、遅行線はまだ雲の上を推移していることで、仮に下に抜けても1.3820ドル近辺が目先のサポートとなるとは思います。MACDを見ていますと、ゼロを下抜けてかなり下がっていますので、この近傍でゴールデンクロスすると戻りが期待できそうです。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/ドル 一目均衡表(日足)の雲の上
ポンド/円 21日移動平均線を上抜け
ユーロ/ポンド 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
南アランド/円 一目均衡表(日足)の雲の下

■変動率からの予想レンジ 07:57→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 81.61 ~ 82.35
EURJPY 114.51 ~ 116.15
GBPJPY 132.59 ~ 134.18
AUDJPY 85.55 ~ 86.87
NZDJPY 64.89 ~ 65.87
CADJPY 83.21 ~ 84.32
ZARJPY 11.54 ~ 11.73
NOKJPY 14.62 ~ 14.87
MXNJPY 6.93 ~ 7.03
HKDJPY 10.46 ~ 10.56
SGDJPY 65.29 ~ 66.03
EURUSD 1.3985 ~ 1.4158

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯はダウ先物が下落(背景に米銀5行が住宅差し押さえで訴訟を起こされる可能性がるとの報道)や海外企業による豪の資産売却の噂などでリスク回避の動きが出て、ドル/円は82.17円から80.80円、ユーロ/円は115.79円から114.70円、ユーロ/ドルは1.4105ドルから1.4016ドルへと下落しました。ロンドン時間ではユーロ/ドルが1.4011ドルまで下落しましたが、シュタルクECB理事の「必要ならば再び利上げをする用意がある」との発言にショートカバーから、ユーロ/ドルは1.4093ドル、ユーロ/円は115.72円、ドル/円も82.17円まで上昇しました。NY時間には発表された米耐久財受注が市場予想より下振れしていたものの、前月が上方修正されていたことで為替への影響は限定的となりましたが、ダマナキ欧州委員が「ギリシャ、ユーロ圏加盟継続の危機に直面、加盟維持危ぶまれる」などと発言したことで、ユーロ/ドルが1.4027ドル、ユーロ/円が115.04円、ドル/円は81.87円まで下落しましたが同委員の発言の影響力がほとんどないとの見方からユーロ/ドルは1.4118ドル、ユーロ/円は115.69円、ドル/円は82.05円まで戻しました。その後は、FHFA住宅価格指数が市場予想よりは良かったものの、原油価格が1バーレル=100ドルを超えてきたことなど強弱材料が混ざり方向感がないままドル/円は81円台後半、ユーロ/ドルは1.40ドル台後半、ユーロ/円は115円台ミドルでクローズしました。
クローズはドル/円が81.96円、ユーロ/ドルが1.4085ドル、ユーロ/円は115.44円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9422.88 -54.29
FTSE100(英) 5870.14 11.73
DAX(独) 7170.94 20.28
NYダウ(米) 12394.66 38.45
S&P500(米) 1320.47 4.19
NASDAQ(米) 2761.38 15.22

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.13 0.02
日本10年債 1.125 -0.010
英10年債 3.32 -0.02
独10年債 3.05 -0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1526.70 3.40
NY原油(期近) 101.32 1.73

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/26(木) ・ 08:50 日本 4月 企業向けサービス価格指数 前年同月比
・ 10:30 豪 1-3月期 四半期民間設備投資 前期比
・ 15:00 スイス 4月 貿易収支
・ 15:00 ドイツ 4月 輸入物価指数 前月比
・ 15:00 ドイツ 4月 輸入物価指数 前年同月比
・ 18:15 ユーロ圏 ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
18:20 ユーロ圏 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁講演
・ 20:20 英国 タッカー・イングランド銀行(BOE)副総裁講演
・ 18:30 南ア 4月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 18:30 南ア 4月 卸売物価指数(PPI) 前年同月比
・ 21:00 ユーロ圏 ビニスマギECB理事講演
21:30 米国 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値) 前期比年率
21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 22:00 ユーロ圏 ゴンザレス・パラモECB理事講演
・ 02:00 米国 米財務省7年債入札(290億ドル)
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月25日 (水)

5/25 本日の戦略-レンジの動き継続、方向感でるまでに時間必要か-

おはようございます。菅首相はG8サミットで太陽光発電の推進に舵を切るようですが、原子力が駄目だからという短絡的な結論になっていないことを願いたいです。農産物も地産地消が言われていますので、電気も大量発電での供給ではなく、地産地消にして送電ロスを軽減するのもありですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

NZドル>豪ドル>ユーロ>ポンド>円>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
先ほど発表されました本邦の通関貿易収支(季節調整済み)は4,694億円の赤字となりましたが、市場が予想していた6959.8億円の赤字よりは少なくなっています。5・10日と併せて、先週後半の高値の82.23円を昨日も超えられなかったことで、ドル/円についてはレンジの動きが継続するのではないかと思います。ただ、下値は81円台で確りしてきたことや一目均衡表(日足)の転換線が基準線を上に抜ける可能性があることで、前出の高値を抜けると3/11の高値の83.29円近辺まではあるかもしれません。チャート上はこのレベルがそこそこ重要なポイントとなっています。

昨日はコモディティの上昇、ユーロ周辺国とドイツの国債スプレッドが縮小したことなどリスク選好の動きとなり、主要通貨に対して「ドル」と「円」が売られる形となりました。先週も週初にユーロが下落、週半ばから後半にかけて上昇、週末に下落という流れとなり、なかなかリスク選好のマインドが浸透しにくいようです。ギリシャ問題も追加支援や債務再編の前に民営化と構造改革の開始が必要との論調に変わってきています。ただ、ギリシャ問題の根本的な解決には進んでおらず、同問題が欧州の銀行の格下げなどに及んだ場合にはユーロ安につながるリスクをはらんでいるといえそうです。NYダウも下げ幅を縮小しているものの、昨日のリッチモンド連銀指数にも見られるように米国の景気に対してのマインドが低下していることから、まだまだリスクに対しては警戒が必要な時期と思います。

本日は21時30分に米耐久財受注の発表が予定されていますが、東日本大震災によるサプライチェーンのダメージから自動車産業を中心に悪化している可能性が高いと思います。このため、多少の下振れがあったとしても市場は予想の範囲内と思われることから、上振れした場合にはドルが買われることになるのではないでしょうか。また、欧米の要人の講演も多数予定されていることから、ユーロ圏ではギリシャの問題、ECBによる利上げの可能性、米国では出口戦略についての発言があれば注目され、場合によっては振り回されるかもしれません。

■ZARJPY 日足(ボリンジャーバンド、パラボリック、MACD) ZARJPY
source: Uedaharlowfx

南アランド/円はMACDでゴールデンクロスする可能性が出ています。位置的にもマイナス圏内であり、ゴールデンクロスした場合には上昇の期待が持てそうです。目先の目標は4/28の12.43円となります。ただ、ボリンジャーバンドを見るとレジスタンスがセンターラインの11.87円、パラボリックでも11.88円となっていることから、ここで押さえられると再び-2σ(標準偏差2倍)に向かって下がっていく可能性が高まります。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
NZドル/米ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 08:35→NYクローズ

Ccy予想レンジ
USDJPY81.59 ~ 82.35
EURJPY114.61 ~ 116.25
GBPJPY131.79 ~ 133.35
AUDJPY85.77 ~ 87.08
NZDJPY64.70 ~ 65.67
CADJPY83.26 ~ 84.37
ZARJPY11.62 ~ 11.82
NOKJPY14.57 ~ 14.82
MXNJPY6.92 ~ 7.02
HKDJPY10.47 ~ 10.57
SGDJPY65.30 ~ 66.04
EURUSD1.4006 ~ 1.4172

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は早朝こそはリスク回避の継続で円とドルが買われる動きとなりましたが、方向感のない中でコモディティ価格が上昇したこともあり、ユーロ/ドルは1.4002ドルから1.4082ドル、ユーロ/円は114.72円から115.20円へと上昇、ドル/円は82.09円から81.75円まで下落しました。ロンドン時間帯には、独IFO景気動向指数が市場予想よりも良かったことから、ユーロが買われ、ユーロ/ドルは1.4117ドル、ユーロ/円は115.57円へと上昇、ドル/円は81.62円へと下落した後、米長期金利が上昇したこともあり81.96円まで上昇しました。NY時間では米住宅販売が市場予想を上回ったことやユーロ周辺国の国債と独国債のスプレッドが縮小したことで、ドル/円は82.21円、ユーロ/ドルは1.4133ドル、ユーロ/円は116.18円まで上昇しましたが、米長期金利が急低下したことで、ドル/円は811.82円、ユーロ/円は115.36円、ユーロ/ドルは1.4083ドルまで下落しましたが、クローズにかけては小幅戻りを見せました。
クローズはドル/円が81.94円、ユーロ/ドルが1.4097ドル、ユーロ/円は115.51円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9477.17 16.54
FTSE100(英) 5858.41 22.52
DAX(独) 7150.66 29.14
NYダウ(米) 12356.21 -25.05
S&P500(米) 1316.28 -1.09
NASDAQ(米) 2746.16 -12.74

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.11 -0.02
日本10年債 1.135 0.000
英10年債 3.30 -0.04
独10年債 3.01 -0.04

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1523.30 7.90
NY原油(期近) 99.59 1.89

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/25(水)
・ 08:50 日本 4月 貿易統計(通関ベース)
・ 08:50 日本 日銀・金融政策決定会合議事要旨
・ 12:30 日本 白川方明日銀総裁講演
・ 15:00 ドイツ 6月 GFK消費者信頼感調査
・ 17:30 英国 1-3月期 四半期国内総生産(GDP、改定値) 前期比
・ 17:30 英国 1-3月期 四半期国内総生産(GDP、改定値) 前年同期比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 21:00 ユーロ圏 ドラギ・イタリア中銀総裁講演
・ 21:00 ユーロ圏 リーカネン・フィンランド中銀総裁講演
・ 21:00 ユーロ圏 シュタルク欧州中央銀行(ECB)理事講演
・ 21:20 米国 ガイトナー米財務長官講演
・ 21:30 米国 4月 耐久財受注 前月比
・ 21:30 米国 4月 耐久財受注・輸送用機器除く 前月比
・ 21:40 英国 センタンス英中銀金融政策委員会(MPC)委員講演
・ 23:00 米国 3月 住宅価格指数 前月比
・ 23:00 米国 1-3月期 四半期住宅価格指数 前期比
・ 01:40 ユーロ圏 コスタ・ポルトガル中銀総裁講演
・ 02:00 米国 米財務省5年債入札(350億ドル)
・ 02:30 米国 コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月24日 (火)

5/24 本日の戦略-英の金融機関に懸念、欧州のリスク継続か-

おはようございます。スカイツリーのクレーンが撤去されるようですね。375メートル(東京タワーよりもまだ高いです)まで下げてから、解体して地上に下ろすそうです。最後のクレーンが撤去されるのをみたいですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ドル>円>ポンド>NZドル>ユーロ>豪ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日も格付け会社によるイタリア、ベルギーの見通しの引き下げが発表されましたが、既に市場ではユーロ売りが先行していたこともあり、1.39ドル台後半(日足一目均衡表の雲の下限)で支えられ戻しました。ギリシャ問題については欧州委員会のレーン委員(経済・通貨担当)が、数日または数週間以内に「2012年以降の資金確保の方法や資金手当てのためにギリシャが自らとる措置について決定されるだろう」と発言しています。期間的に幅あるため、どのタイミングで発表されるか不当英ですが、「パートナーや債券国を納得させるための新たな行動を取らなければならない」としていることで、決定の内容によっては懸念が高まる可能性があります。また、ビニスマギECB専務理事は「インフレ加速のリスクをECBは注視している」と述べていますが政策当局者は「インフレ期待を過剰解釈しないように」との見解を示しました。このため、6月ECB理事会で、7月の利上げを示唆する可能性については不透明と思われ、ユーロの戻りが限定的となると思われます。また、英国の銀行の格下げの噂が市場では出ているようで、こうしたリスク要因は欧州通貨を重くすると思います。

週末、昨日と米国の株価が下落する中でドル/円では「円」が買われていません。米10年債利回りも低下傾向となっていますので、金利低下との相関関係も一時的に崩れているようです。背景には週末のS&Pによる仏の金融機関の格下げ等の影響で、欧州の金融機関がドル資金を取りにくくなっているのではとの見方があります。ただ、一方では昨日も商品価格が下落、株価も弱含みが続いていることで、クロス円では円が買われやすい地合いが続いていることや82.50円近辺ではドル売りオーダーがあるというの噂もありますので、ドル/円でのドルの戻りは鈍いものと思われます。本日は米国の新築住宅販売件数や米地区連銀総裁の発言が控えていることから、積極的にドルが買われる局面にはないと思います。

■AUDJPY 日足(一目均衡表、パラボリック、ストキャスティックス、変化率)AUDJPY
source: Uedaharlowfx

豪ドル/円はストキャスティックス(スロー)が80以下ながらデッドクロスしていることに加え、一目均衡表(日足)の遅行線(緑の線)もロウソク足で止められています。パラボリック(ピンクの点)もレジスタンスとなったようで、目先の上値の重さが感じられます。サポートは一目均衡表の雲の上限85.18円となり、雲が厚いことから雲の中に一時的に入ったとしても5/5の安値の84.33円近辺ではサポートされるように思います。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/ドル 一目均衡表(日足)の雲の下へ
ユーロ/円 ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス
豪ドル/円 ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス

■変動率からの予想レンジ 08:19→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 81.66 ~ 82.41
EURJPY 114.27 ~ 115.88
GBPJPY 131.39 ~ 132.91
AUDJPY 85.38 ~ 86.65
NZDJPY 64.27 ~ 65.20
CADJPY 83.22 ~ 84.33
ZARJPY 11.56 ~ 11.75
NOKJPY 14.49 ~ 14.74
MXNJPY 6.89 ~ 6.99
HKDJPY 10.47 ~ 10.57
SGDJPY 65.23 ~ 65.96
EURUSD 1.3955 ~ 1.4116

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は週末のスペインの地方選挙で与党の社会労働党が敗北したことから、ユーロに対する懸念が高まり、リスク回避からドルが買われる展開となりました。ドル/円は朝方の81.60円近辺から82.03円まで上昇する一方で、ユーロ/ドルは1.4145ドル近辺から1.4041ドルまで下落、ユーロ/円は115.60円近辺から114.92円まで下落しました。ロンドン時間に入るとユーロ圏のPMI(購買担当者景気指数)が低買いしていたことやイタリア、スペインの国債の対独国債スプレッドが拡大したこと、格付け機関S&Pがイタリアの見通しを「ネガティブ」としたことで、ユーロが1.3968ドル、ユーロ/円は113.87円まで下落、ドル/円もリスク回避の円買いとなり81.32円まで一時下げました。ただ、ユーロが急激に下落したことで短期の利喰いの買い戻しから反発、、ロンドン時間終盤にはユーロ/ドルは1.4040ドル、ユーロ/円は114.96円、ドル/円も81.91円まで戻しました。NY時間にはNYダウが急落してオープンしたこともあり、再びリスク回避のドル買いとなったことや格付け機関フィッチが、ベルギーの見通しを「ネガティブ」にしたことで、ユーロ/ドルは1.3996ドル、ユーロ/円は114.42円まで下落したものの、ビニスマギECB専務理事が「ECBは金融機関の適正な担保に対して流動性を供給」などと発言したことで、リスク回避の動きが後退して、ユーロ/ドルは1.4069ドル、ユーロ/円は115.33円、ドル/円は82.04円まで戻しました。
クローズはドル/円が82.00円、ユーロ/ドルが1.4044ドル、ユーロ/円は115.16円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9460.63 -146.45
FTSE100(英) 5835.89 -112.60
DAX(独) 7121.52 -145.30
NYダウ(米) 12381.26 -130.78
S&P500(米) 1317.37 -15.90
NASDAQ(米) 2758.90 -44.42

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.13 -0.02
日本10年債 1.135 0.005
英10年債 3.30 -0.04
独10年債 3.01 -0.04

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1515.40 6.50
NY原油(期近) 97.70 -1.79

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/24(火)
・ 15:00 ドイツ 1-3月期 国内総生産(GDP、改定値) 前期比
・ 15:00 ドイツ 1-3月期 国内総生産(GDP、改定値) 前年同期比
・ 15:00 米国 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演(ロシア)
17:00 ドイツ 5月 IFO企業景況感指数
・ 18:00 ユーロ圏 3月 製造業新規受注 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 3月 製造業新規受注 前年同月比
・ 21:25 米国 デューク米連邦準備委員会(FRB)理事講演
・ 22:50 米国 ホーニッグ米カンザスシティー連銀総裁講演
・ 22:50 米国 プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演
23:00 米国 4月 新築住宅販売件数 年率換算件数
・ 23:00 米国 4月 新築住宅販売件数 前月比
・ 23:00 米国 5月 リッチモンド連銀製造業指数
02:00 米国 米財務省2年債入札(350億ドル)
・ 02:20 米国 ブラード米セントルイス連銀総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月23日 (月)

5/23 本日の戦略-ユーロのネガティブ材料払しょくは難しい-

おはようございます。本日はこの後9時15分過ぎに日経CNBCの為替電話レポートへの出演予定です。約2分の持ち時間なのでいつも短いと感じてしまいます。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

NZドル>ドル>ポンド>豪ドル>円>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
22日に行われましたスペインの地方選挙ではサパテロ首相率いる与党の社会労働党(与党)が敗北、同首相も「地方選挙で敗北したのは明白」と発言しています。ただ、同首相は任期を全うしたい考えであり、直ちに政局が混乱する可能性は低そうです。ただ、選挙前から言われていました与党敗北による地方政権委譲から隠し債務が明らかになる可能性があり、今後数週間はこうした懸念がユーロに付きまとうことから、ユーロの下落が継続する可能性があります。また、本日はオルドネス・スペイン中銀総裁講演が18時30分にあり、地方債務には触れないと思いますが注目されます。

本日はユーロ圏のPMI(購買担当者景気指数)の発表があるのみで、大きな経済指標の発表予定はありません。また、要人の発言もいくつかは予定されていますが、先週立て続けに浮上したユーロ圏の懸念を払しょくするには至らないと思います。先週末はリスク回避からドルが買われましたが、円がそれほど強くなかったことで、株価が続落した場合には円が買われやすくなるのではないかと思います。米国の経済指標もこのところ悪い内容が続いていることで、消極的な中では円が選好される可能性があります。

■EURJPY 日足(ボリンジャーバンド、パラボリック、MACD) EURJPY
source: Uedaharlowfx

ユーロ/円はボリンジャーバンドのミッドライン(中心線)が戻りの上値を抑えているようです。パラボリックは「買い」にトレンド転換し、MACDもマイナス圏でゴールデンクロスする可能性がありますが、4/11のアカネの123.31円、4/28の高値の121.82円と高値が切り下がってきていることで、中期的な流れでは下降トレンドが継続しているように見えます。このままパラボリックのサポートとなる113.55円を下に抜けるとボリンジャーバンドもバンド幅が拡大することから、2/28の安値の111.96円から2/4の安値の110.79円近辺を目指す可能性が高まります。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 一目均衡表(日足)の雲の上から中へ
ドル/円 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け、ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス(強弱ミックス)
NZドル/円 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
ユーロ/ポンド 一目均衡表(日足)の雲の上から中へ
NZドル/米ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 07:54→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 81.32 ~ 82.08
EURJPY 114.79 ~ 116.40
GBPJPY 131.87 ~ 133.38
AUDJPY 86.40 ~ 87.66
NZDJPY 64.53 ~ 65.46
CADJPY 83.23 ~ 84.34
ZARJPY 11.69 ~ 11.88
NOKJPY 14.60 ~ 14.84
MXNJPY 6.94 ~ 7.04
HKDJPY 10.45 ~ 10.56
SGDJPY 65.60 ~ 66.32
EURUSD 1.4093 ~ 1.4234

■前日のサマリー
週末の東京時間帯は5・10日の仲値不足観測があったものの、市場の予想とは別に小動きにとどまりました。また、日銀の政策決定会合が行われたものの、一部で予想されていた追加緩和策は発表されず、こちらも材料となりませんでした。ドル/円はは81.62円から81.77円、ユーロ/円は116.75円から117.19円、ユーロ/ドルは1.4294ドルから1.4337ドルの狭いレンジの動きとなりました。ロンドン時間では22日に実施されるスペインの地方選挙で隠し債務が明らかになる可能性があるとのWSJの観測記事などからユーロが売られ、ユーロ/ドルは1.4345ドルから1.4212ドル、ユーロ/円は117.17円から116.14円まで下落、ドル/円は81.87円から81.49円まで下落しました。NY時間に入るとドル/スイスフランが急落したことなどで一時市場が混乱したものの、その後はノルウェーがギリシャ向け資金援助を中断すると発表したこと、格付け機関フィッチがギリシャの格付けを3段階引き下げ「B+」としたこと、期限を延長した場合にデフォルト相当とするとコメントしたことなどで、ユーロが下落し、ユーロ/ドルは1.4133ドル、ユーロ/円は115.55円まで下落しました。ドル/円は一時、ユーロの下落からの欧米の株価の下落につれ81.52円まで下落しましたが、リス回避のドル買いで81.70円近辺でクローズしました。
クローズはドル/円が81.68円、ユーロ/ドルが1.4156ドル、ユーロ/円は115.66円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9607.08 -13.74
FTSE100(英) 5948.49 -7.50
DAX(独) 7266.82 -91.41
NYダウ(米) 12512.04 -93.28
S&P500(米) 1333.27 -10.33
NASDAQ(米) 2803.32 -19.99

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.15 -0.03
日本10年債 1.130 -0.025
英10年債 3.34 -0.05
独10年債 3.05 -0.06

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1508.90 16.50
NY原油(期近) 99.49 1.05

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/23(月)
・ 14:00 日本 3月 景気一致指数(CI)・改定値
・ 14:00 日本 3月 景気先行指数(CI)・改定値
16:00 ユーロ圏 バイトマン独連銀総裁講演
・ 17:00 ユーロ圏 5月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 17:00 ユーロ圏 5月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 17:50 ユーロ圏 トゥンペルグゲレル欧州中央銀行(ECB)専務理事講演
18:30 ユーロ圏 オルドネス・スペイン中銀総裁講演
・ 21:30 英国 タッカー・イングランド銀行(BOE)副総裁講演
・ 22:00 ユーロ圏 ビニスマギECB理事講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月22日 (日)

5/23の週の見通し -手掛かり材料少なくレンジの動きとなるか-

こんばんは。宮城県塩竈市にある離島、浦戸諸島で漁業支援プロジェクトです。うらと海の子再生プロジェクト漁業再生のための一助となればと思い申し込みました。

■ドル/円 60分足 USDJPY
※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/ドル 60分足 EURUSD
※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/円 60分足 EURJPY
※チャートをクリックすると拡大します。

週初はストロスカーンIMF専務理事がホテル従業員への暴行疑惑で逮捕されたことから、早朝にユーロ売りが進み、ユーロ/ドルは1.4048ドル、ユーロ/円も113.40円まで下落、リスク回避の高まりでドル/円も80.70円まで下落しました。ただ、本邦企業による海外企業のM&Aに絡む円売りの噂で円売りとなり、週半ばにはドル/円が82.23円まで上昇しました。ユーロ/ドルはユンケル・ユーログループ議長が「ソフトなギリシャ債務再編の可能性」との見方を示したことなどユーロの弱含みの材料が出たものの、欧米の株価が堅調に推移したことなどから、週後半にかけてユーロ/ドルは1.4345ドル、ユーロ/円は117.22円まで上昇しました。しかしながら、週末には格付け機関フィッチがギリシャの格付けを「B+」に格下げ、ノルウェーがギリシャへの援助支払いを中止とのニュースなどからユーロが下落して、ユーロ/ドルは1.4129ドル、ユーロ/円は115.52円まで下落、ドル/円は81.70円でクローズしました。

週を通してみると株価が堅調に推移したことなどを背景に、円は主要通貨に対して売られ、豪ドル、NZドル、南アに対して大きく下落しました。ドルも同様に資源国に対して下落しています。

■週間騰落率(JPY) JPY
※グラフをクリックすると拡大します。 ■週間騰落率(USD) USD
※グラフをクリックすると拡大します。

■今週の見通し
先週末もユーロが下落し、これで3週連続の下落となりました。主な理由を下に記します。
・ハンガリー政府と銀行が、「スイスフラン建てのモーゲージ(抵当権付き住宅ローンの返済をCHF/HUF=180.00に固定することで合意した」とのニュース
・ワイトマン独連銀総裁が「ギリシャ国債は、償還期限延長されれば、ECB担保として受け入れ不可能に」と発言したこと
・ノルウェーがギリシャに対する4200万ドルの融資を中止したこと
・格付け機関フィッチがギリシャの格付けを「B+」に3段階引き下げたこと
・格付け期間S&Pが仏金融大手クレディ・アグリコールの長期格付けを「AA-」から「A+」、短期格付けを「A-1」じゃら「A-1」へ1段階引き下げたこと
また、22日のスペインの地方選挙で政権与党の社会労働党(党首=サパテロ首相)が一部の地方で敗北する可能性があり、その結果、自治体が抱える多額の「隠れ債務」の存在が明らかになる可能性が指摘されています。選挙は17地域のうち13の地域と8,000余りの市町村で実施されます。もし「隠れ債務」の存在が今後数週間で明らかになれば、スペインに対する懸念が高まることで、ユーロ/ドルで1.40ドルを割り込む可能性も高まります。

ただ、今週は重要な経済指標の発表が少なく、独IFO景気動向指数(24日17時)、米耐久財受注(25日21時30分)、米1-3月期GDP改定値(26日21時30分)となります。ユーロ圏で新たな材料が出てこないと、方向感の持てないまま、各通貨とものにレンジの動きとなる可能性が高まります。全体としてはユーロが弱含みとなる可能性が高いことで、ドルが底堅い動きを予想しますが、クロス円も特に売られる材料が見つからないことで、株価などが下落しない限りはクロス円はしっかりした動きとなると思います。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 80.90 82.60
ユーロ/ドル 1.3970 1.4235
ユーロ/円 113.40 116.50
ポンド/円 130.20 133.70
豪ドル/円 85.40 88.10
NZドル/円 63.90 66.60
南アランド/円 11.70 11.95


■日、週、月、年騰落データ Rate
※表をクリックすると拡大します。

■注目イベント 5/23(月)
・ 14:00 日本 3月 景気一致指数(CI)・改定値
・ 14:00 日本 3月 景気先行指数(CI)・改定値
・ 17:00 ユーロ圏 5月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 17:00 ユーロ圏 5月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
5/24(火)
・ 15:00 ドイツ 1-3月期 国内総生産(GDP、改定値) 前期比
・ 15:00 ドイツ 1-3月期 国内総生産(GDP、改定値) 前年同期比
17:00 ドイツ 5月 IFO企業景況感指数
・ 18:00 ユーロ圏 3月 製造業新規受注 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 3月 製造業新規受注 前年同月比
23:00 米国 4月 新築住宅販売件数 年率換算件数
・ 23:00 米国 4月 新築住宅販売件数 前月比
・ 23:00 米国 5月 リッチモンド連銀製造業指数
5/25(水)
・ 08:50 日本 4月 貿易統計(通関ベース)
・ 15:00 ドイツ 6月 GFK消費者信頼感調査
・ 17:30 英国 1-3月期 四半期国内総生産(GDP、改定値) 前期比
・ 17:30 英国 1-3月期 四半期国内総生産(GDP、改定値) 前年同期比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
21:30 米国 4月 耐久財受注 前月比
・ 21:30 米国 4月 耐久財受注・輸送用機器除く 前月比
・ 23:00 米国 3月 住宅価格指数 前月比
・ 23:00 米国 1-3月期 四半期住宅価格指数 前期比
5/26(木)
・ 08:50 日本 4月 企業向けサービス価格指数 前年同月比
・ 10:30 豪 1-3月期 四半期民間設備投資 前期比
・ 15:00 スイス 4月 貿易収支
・ 15:00 ドイツ 4月 輸入物価指数 前月比
・ 15:00 ドイツ 4月 輸入物価指数 前年同月比
・ 18:30 南ア 4月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 18:30 南ア 4月 卸売物価指数(PPI) 前年同月比
・ 21:30 米国 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値) 前期比年率
21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
5/27(金)
・ 未定 ドイツ 5月 消費者物価指数(CPI、速報値) 前月比
・ 08:01 英国 5月 GFK消費者信頼感調査
・ 08:30 日本 5月 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) 前年同月比
・ 08:30 日本 4月 全国消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 08:30 日本 4月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) 前年同月比
・ 08:50 日本 4月 小売業販売額 前年同月比
・ 08:50 日本 4月 大型小売店(既存店)販売額 前年同月比
・ 15:00 英国 5月 ネーションワイド住宅価格 前月比
・ 17:00 ユーロ圏 4月 マネーサプライM3 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 5月 消費者信頼感(確定値)
・ 18:30 スイス 5月 KOF景気先行指数
・ 21:30 米国 4月 個人所得 前月比
21:30 米国 4月 個人消費支出(PCE) 前月比
21:30 米国 4月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) 前月比
・ 22:55 米国 5月 ミシガン大学消費者態度指数・確報値
・ 23:00 米国 4月 住宅販売保留指数 前月比
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2011年5月21日 (土)

5/21 シカゴ通貨先物非商業ポジション

こんにちは。今日は長女の通う中学校の体育祭でした。しかし、暑かったですね。

20日に発表された17日現在のシカゴIMMの投機ポジションでは、ドルのネットショート(売)ポジションは約7万コントラクトの減少、円ネットは2週連続でロングが増加、ユーロネットは2週連続でロングが減少しました。カナダドルのネットロングが1万コントラクトの減少、豪ドルのネットは6週連続でロングが減少となっています。

ユーロのネットロングは2週連続で減少、数量にして約6万コントラクト、金額にして174億ドルが買い戻されたことになります。ユーロ圏での弱い材料が出たことが原因ですので、この要因が後退すれば急激に解消されたロングの巻き戻しの可能性があります。また、円以外のポンドやカナダドル、豪ドルなどでもドルが買い戻されました。このため、ドルのネットショートも1月下旬の水準まで解消されており、ショートが増加する可能性があります。

■シカゴIMM非商業ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY 15,373 2,319 38,016 22,643 60,659
EUR 41,645 -19,802 89,941 48,296 138,237
GBP -928 -19,046 30,327 31,255 61,582
CHF 15,661 -675 24,409 8,748 33,157
CAD 26,291 -10,912 36,008 9,717 45,725
AUD 50,919 -9,402 61,179 10,260 71,439
NZD 12,624 -1,090 22,518 9,894 32,412
MXN 15,373 2,319 38,016 22,643 60,659
source:CFTC

【USD】 USD
source:CFTC

ドルは71,761コントラクトのショート減少の266,497コントラクトのショートとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】 JPY
source:CFTC

円は2,319コントラクトのロング増加の15,373コントラクトのロングとなりました。

【EUR】 EUR
source:CFTC

ユーロは19,802コントラクトのロング減少の41,645コントラクトのロングになりました。

【CAD】 CAD
source:CFTC

カナダは10,912コントラクトのロング減少の26,291コントラクトのロングになりました。

【NZD】 NZD
source:CFTC

NZドルは1,090コントラクトのロング減少の12,624コントラクトのロングとなりました。
他のIMM通貨先物のポジション動向は上田ハーローレポートのシカゴIMM非商業ポジションを参照してください。(23日更新)

2011年5月20日 (金)

5/20 本日の戦略-週末と材料難からドル円は調整が出やすいか-

おはようございます。本日もよろしくお願いします。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ユーロ>ポンド>豪ドル>NZドル>円>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
本日は5・10日であり、仲値にかけてドルが買われる可能性がありますが、日銀の金融政策決定会合が開催されますので、現状維持となるとドルが小幅売られるのではないかと思います。昨日発表された本邦の1-3月実質GDPが前期比年率で3.7%のマイナス成長となったことで、一部では日銀の緩和策期待の思惑があるようです。ただ、未曾有の東日本大震災を受け、在庫がGDPの大きな押し下げ要因となっていることから、復興の進捗による在庫の回復が既に織り込まれているとみられるため、日銀が追加緩和に踏み切る可能性は極めて低いものと考えます。また、プライスで見ても、82円台を回復しましたが、米経済指標の悪化を受け81円台に押し戻されたことで、心理的にも上値が重くなっていると思われます。

ストロスカーンIMF専務理事が「無実を証明することに注ぎたい」と辞意を表明し、辞任しました。欧州サイドでは専務理事を欧州から排出したい考えで、ラガルド仏財務相やトリシェECB総裁が候補に挙がっています。一方では新興国が候補を擁立する動きを見せていることやアジアも域内からの候補選出を促すなど不透明となっています。現在のところはリプスキー筆頭副専務理が引き継ぐこととなっていますが、欧州周辺国での債務危機が懸念されるなかで欧州以外から仮に選出されるようだと、ユーロにとってはマイナス要因となる可能性があります。ただ、足許では米国の経済指標が悪化していることやギリシャの債務再編の可能性が否定されていることで戻り基調が続いています。チャート上のポイントとなる55日移動平均線の1.43ドルを回復してきたことで、パラボリックが買い転換(1.4371ドル)すると上昇が継続すると思われます。

■AUDJPY 日足(一目均衡表、パラボリック、55日移動平均線、MACD)
AUDJPY

source: Uedaharlowfx



豪ドル/円は一目均衡表(日足)の雲にきれいにサポートされています。55日移動平均線も一時下抜けたもののすぐに回復してきていることで、底堅さが感じられます。MACDではゼロ近傍ですがゴールデンクロスする可能性があり、パラボリックも87.64円まで下がってきていますので、買い転換する可能性が高くなっています。懸念としては4/11の高値の90.01円、4/28の高値の89.58円を結んだレジスタンスラインと5/5の安値の84.33円と5/13の安値の84.90円を結んだサポートラインで三角保合いとなっているため、下に抜けると下方トレンドが継続する可能性があることです。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/ドル 一目均衡表(日足)の雲の上(日替わり)
豪ドル/円 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け(僅か)

■変動率からの予想レンジ 08:56→NYクローズ

Ccy予想レンジ
USDJPY81.29 ~ 82.05
EURJPY115.48 ~ 117.13
GBPJPY131.23 ~ 132.73
AUDJPY86.08 ~ 87.38
NZDJPY63.86 ~ 64.81
CADJPY83.57 ~ 84.70
ZARJPY11.65 ~ 11.84
NOKJPY14.59 ~ 14.84
MXNJPY6.89 ~ 6.99
HKDJPY10.42 ~ 10.53
SGDJPY65.44 ~ 66.17
EURUSD1.4178 ~ 1.4335

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は朝方発表された本邦1-3月期GDPが市場予想より下振れしたことから、ドル/円は一時81.80円近辺まで上昇したものの、材料出尽くし感から81.52円まで下落、ユーロ/ドルは1.42ドル台ミドルから1.4308ドル、ユーロ/円は116.40円から116.65円でのレンジとなりました。ロンドン時間に入ると序盤は欧州株価が軟調となったことから、ユーロが売られ、ユーロ/ドルは1.4207ドル、ユーロ/円が116.20円まで下落、ドル/円は81円後半へと上昇しました。スペインの10年債、30年債の入札が無難にこなされたことで、欧州株価が上昇、リスク・オンの動きでドル/円は80.95円、ユーロ/円は117.13円、ユーロ/ドルは1.4296ドルまで一時上昇しました。NY時間では発表された米新規失業保険申請件数が40.9万件(予想42万件)と回復傾向を見せたことから、ドル/円が82.23円まで上昇、ユーロ/ドルは1.4220ドルへと下落しました。その後、23時に発表された米中古住宅販売、フィラデルフィア連銀製造業指数、CB景気先行指数がいずれも市場予想から下振れしたことで、ドル/円は81.47円まで下落、ユーロ/ドルは1.4326ドルまで上昇、ユーロ/円は117.25円→116.27円→117.11円→116.61円と動きが荒くなりました。
クローズはドル/円が81.58円、ユーロ/ドルが1.4305ドル、ユーロ/円は116.76円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9620.82 -41.26
FTSE100(英) 5955.99 32.50
DAX(独) 7358.23 54.70
NYダウ(米) 12605.32 45.14
S&P500(米) 1343.60 2.92
NASDAQ(米) 2823.31 8.31

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.17 -0.01
日本10年債 1.155 -0.005
英10年債 3.39 0.01
独10年債 3.11 -0.01

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1492.40 -3.40
NY原油(期近) 98.44 -1.66

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/20(金)
未定 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
・ 13:30 日本 3月 全産業活動指数 前月比
・ 15:00 ドイツ 4月 生産者物価指数(PPI) 前月比
15:30 日本 白川方明日銀総裁定例記者会見
・ 16:30 ユーロ圏 メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁講演
・ 17:00 ユーロ圏 3月 経常収支
・ 20:00 カナダ 4月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 20:00 カナダ 4月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 20:00 カナダ 4月 消費者物価指数(CPIコア) 前月比
・ 20:00 カナダ 4月 消費者物価指数(CPIコア) 前年同月比
21:00 米国 ダドリー米ニューヨーク連銀総裁講演
・ 21:30 カナダ 3月 小売売上高 前月比
・ 21:30 カナダ 3月 小売売上高(除自動車) 前月比
22:45 ユーロ圏 バイトマン独連銀総裁講演
・ 23:00 ユーロ圏 5月 消費者信頼感(速報値)
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月19日 (木)

5/19 本日の戦略-目先のドル/円目標は82.50円近辺か-

おはようございます。一昨日に大手牛丼3社の値下げのニュースをやっていました。例年は4月に値下げをするはずが、今回は震災の影響もあり、5月に延期したとのことです。しかし採算がとれるのでしょうか。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

NZドル>ユーロ>豪ドル>ドル>ポンド>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
本日8時50分には本邦の1-3月期GDPが発表され、(物価変動を調整した)実質GDPは前期比年率で3.7%減となり、市場予想より悪化していました。予想以上に東日本大震災後の自粛等の影響が大きかったと思われ、福島第1原子力発電所の影響や復興の進捗状況によっては4-6月のGDPもマイナス成長の幅が大きくなることが予想されます。これまでのところは円売りの影響も限定されていますが、ロンドン時間以降の海外でGDPの弱さが材料視される可能性があります。

昨日は米FOMC議事録では、金融政策の正常化は住宅ローン担保証券(MBS)の再投資をやめることで一致しているようです。その後に、短期金利の誘導目標を引き上げ(大多数)、帆湯している資産の売却(過半数)という工程になるとの道筋が示されたように思います。ただ、時期についての明言は避けていることから、少なくとも新たな決定まではあと2~3回(12週~18週)時間が必要と思われます。これを受けてこれまで低下していた10年債利回りなども上昇に転じており、ドル買いの要因となったことや原油価格の上昇などからのNYダウの上昇もリスク選好につながり、円が主要通貨に対して下落しているものと思われます。豪ドルなども4大銀行の格下げがあったものの、確りしていることで、ひとまず戻り基調と思われます。

ただ、本日は、米国の新規失業保険申請件数(21時30分)やISMと相関の高いフィラデルフィア連銀製造業景気指数(23時)の発表が予定されていることに加え、トリシェECB総裁やダドリーNY連銀総裁などの講演が多数予定されていることから、欧州サイドからはギリシャ債務再編問題に関するネガティブコメント、米国サイドからは出口戦略(利上げ)期待に対する沈静発言がでると、再びリスク回避となる可能性が残っています。

■USDJPY 日足(一目均衡表、パラボリック、フィボナッチ、MACD) USDJPY
source: Uedaharlowfx

ドル/円はMACDもゴールデンクロスし、パラボリックでの上昇トレンドをサポートしました。一目均衡表(日足)でも昨日は雲の中を維持したことで、基準線の81.75円を上に抜けてクローズすれば雲の上限とフィボナッチ38.2%戻しの82.50円近辺まで上昇する可能性があります。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/ドル 一目均衡表(日足)の雲の下
ドル/スイス 一目均衡表(日足)の転換線が基準線を上抜け
ユーロ/ポンド 一目均衡表(日足)の雲の上

■変動率からの予想レンジ 08:56→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 81.29 ~ 82.05
EURJPY 115.48 ~ 117.13
GBPJPY 131.23 ~ 132.73
AUDJPY 86.08 ~ 87.38
NZDJPY 63.86 ~ 64.81
CADJPY 83.57 ~ 84.70
ZARJPY 11.65 ~ 11.84
NOKJPY 14.59 ~ 14.84
MXNJPY 6.89 ~ 6.99
HKDJPY 10.42 ~ 10.53
SGDJPY 65.44 ~ 66.17
EURUSD 1.4178 ~ 1.4335

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は本邦企業のM&Aに絡む材料出尽くし感から利益先行の売りとなり、ドル/円は81円台ミドルから80.97円、ユーロ/円は116.40円近辺から115.65円まで下落、ユーロ/ドルは1.4230ドル近辺から1.4287ドルまで上昇しました。ロンドン時間には豪の銀行格下げ(下記参照)を受け、リスク回避の動きからドル/円は80.94円まで一時下落、ユーロはシュタルクECB専務理事が「ギリシャの債務再編は金融部門に打撃」と警告したことなどから、ユーロ/ドルは1.4220ドル近辺、ユーロ/円は115.30円近辺へと下落しました。NY時間には目立った材料がないものの、米長期金利が上昇に転じたことで、ユーロ/ドルは1.4195ドル、ユーロ/円は115.22円まで下落しました。その後のFOMC議事録で「政策正常化への第一歩はMBS再投資の終了」「過半数のメンバーは資産売却前に利上げを選択」「出口戦略の討議は引き締め接近を意味せず」との内容となっていたことから、アクションとしてはドル買いとなり、またNYダウも上昇したことからリスク回避の巻き戻しとなり、ドル/円は81.73円、1.4283ドルまで上昇、ユーロ/円も116.37円まで上昇しました。クローズにかけてはユーロ/ドルでファンド系からの売りが出て1.4211ドルまで下落しましたが1.4150ドル近辺に戻してクローズしました。

豪ドルがロンドン時間に格付け機関ムーディーズが豪の4大銀行を「AA2」に格下げ、見通しは「安定的」としたことで朝方の86.70円近辺から下落、NY時間には85.74円をつけました。クローズは86.78円。
クローズはドル/円が81.66円、ユーロ/ドルが1.4247ドル、ユーロ/円は116.32円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9662.08 95.06
FTSE100(英) 5923.49 62.49
DAX(独) 7303.53 46.88
NYダウ(米) 12560.18 80.60
S&P500(米) 1340.68 11.70
NASDAQ(米) 2815.00 31.79

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.18 0.06
日本10年債 1.160 0.000
英10年債 3.38 0.02
独10年債 3.12 0.03

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1495.80 15.80
NY原油(期近) 100.10 3.19

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/19(木)
・ 13:30 日本 3月 鉱工業生産・確報値 前月比
17:30 英国 4月 小売売上高指数 前月比
・ 19:15 英国 タッカー・イングランド銀行(BOE)副総裁講演
・ 20:20 英国 ビーン・BOE副総裁講演
・ 21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
21:30 米国 ダドリー米ニューヨーク連銀総裁講演
22:00 ユーロ圏 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁講演
・ 22:00 ユーロ圏 トゥンペルグゲレルECB専務理事講演
・ 23:00 米国 4月 中古住宅販売件数 前月比
23:00 米国 4月 中古住宅販売件数 年率換算件数
・ 23:00 米国 4月 景気先行指標総合指数 前月比
・ 23:00 米国 5月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
・ 23:35 カナダ カーニー・カナダ中銀総裁講演
・ 02:30 米国 フィッシャー米ダラス連銀総裁講演
・ 02:40 米国 エバンズ米シカゴ連銀総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月18日 (水)

5/18 本日の戦略-チャート上からはドルの戻りの可能性も-

おはようございます。今年は節電からスーパークールビスが注目されています。無地であればTシャツでもOKというところもあるとか。通勤を考えるとその方がありがたいですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

豪ドル>NZドル>ユーロ>ポンド>ドル>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は市場の反応が一時的となりましたが、ユンケル・ユーログループ議長が「ギリシャ債務再編の可能性」があることを示唆しました。同議長は「ギリシャ債のソフトな債務再編を進めることが可能か見極める必要がある」ただ、「ギリシャ債の大規模な債務再編には断固反対」と付け加えています。また、債務再編については「ギリシャ債の債務減免を伴わない期限延長と同義」と説明しました。これまで欧州の当局では2013年半ばの恒久的なメカニズムができるまでは債権保有者に負担を負わせないとしていましたので、仮に債務減免を伴わない期間延長であっても、債務再編が前倒しで実施されると周辺国への影響が懸念され、債務問題でのユーロの信頼が再び揺らぐ可能性があります。そのときに、懸念されるのがスペインの債務問題ということになりそうです。昨日のスペインの12カ月、18カ月の政府債の入札は好調だったものの、リスクが高まると資金調達のコストがあがり、将来的にはスパイラル的に悪化する可能性も否定できません。こうした意味では本日の欧州の要人の講演(発言)内容は注目されそうです。

昨日は米住宅着工件数が大幅な下振れ、鉱工業生産も下振れとなり、米長期金利が低下、NYダウも3日連続の下落となりましたが、円が主要通貨に対しては弱含みました。一説には本邦企業による外国企業のM&A絡みのフローがでたのではというのがありました。全体を通してみると81円台を維持していることや、テクニカルのレジスタンスポイントを回復していることなどから、上値が重たいながら戻り基調となるのではないかと思います。ただ、チャート上では82円台後半がひとつの節目となる(一目均衡表の雲の上限、4月27日の高値)となると思われます。本日は米FOMCの議事公表が注目されると思いますが、6月のQE2終了に向けての規定路線となると思われますので、それほど大きな反応はないと思われます。

■EURUSD 日足(一目均衡表、パラボリック、変化率) EURUSD
source: Uedaharlowfx

ユーロ/ドルは5/16に1.4048ドルの安値をつけ一目均衡表(日足)の雲の上に抜け出てきました。変化率(21日)でもゼロ近辺へと近づき、上に抜けてくる可能性が出てきました。直近安値の1.4048ドルを下に抜けなければトレンドが転換する可能性が高いと思われ、一目均衡表(日足)の基準線の1.45ドル近辺までの上昇の可能性があると思います。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス、一目均衡表(日足)の雲の上
ドル/円 21日移動平均線を上抜け、一目均衡表(日足)の雲の下から中へ
ポンド/ドル ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ユーロ/円 一目均衡表(日足)の雲の下から中へ
豪ドル/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ポンド/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス、一目均衡表(日足)の雲の下から中へ
NZドル/円 一目均衡表(日足)の雲の上
カナダドル/円 一目均衡表(日足)の雲の下から中へ

■変動率からの予想レンジ 09:31→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 81.00 ~ 81.77
EURJPY 114.94 ~ 116.68
GBPJPY 131.45 ~ 133.01
AUDJPY 85.77 ~ 87.10
NZDJPY 63.29 ~ 64.28
CADJPY 83.08 ~ 84.25
ZARJPY 11.58 ~ 11.77
NOKJPY 14.45 ~ 14.71
MXNJPY 6.85 ~ 6.96
HKDJPY 10.39 ~ 10.49
SGDJPY 64.93 ~ 65.67
EURUSD 1.4127 ~ 1.4320

■前日のサマリー
昨日はの東京時間帯は本邦の仲値でのドル買い観測などからドル/円はじりじりと上昇、午後には本邦企業(武田薬品、東芝)による海外企業のM&A絡みでの円売りとの噂もあり、ドル/円は朝方の80.75円近辺から81.46円、ユーロ/円は朝方の114.30円近辺から115.54円近辺へと上昇、ユーロ/ドルはドルが上昇したことで一旦1.4130ドルまで下落後1.4193ドルまで上昇しました。ロンドン時間帯には英消費者物価指数(前年比)が4.5%となったことで、英の利上げ期待の高まりでポンドが買われました。また、独ZEW景況感調査が市場予想から下振れしたことやユンケル・EUグループ議長が「ソフトなギリシャ債務再編の可能性」との見方を示したことでユーロは上下に動き、1.4135ドルから1.4225ドルと振り回されました。ユーロ/円は115.20円から116.23円、ドル/円は81.77円まで上昇。NY時間は住宅着工件数、許可件数、鉱工業生産のいずれもが市場予想から下振れしたことで、ダウ先などが下落、リスク回避からドル/円は81.26円、ユーロ/円が114.93円、ユーロ/ドルは1.4123円まで下落しました。クローズにかけては下落していたNYダウなどが下げ幅を縮小したことから、リスク回避が後退し、ユーロ/ドルは1.42ドル台前半、ユーロ/円は116円手前まで戻しました。
クローズはドル/円が81.39円、ユーロ/ドルが1.4234ドル、ユーロ/円は115.89円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9567.02 8.72
FTSE100(英) 5861.00 -62.69
DAX(独) 7256.65 -130.89
NYダウ(米) 12479.58 -68.79
S&P500(米) 1328.98 -0.49
NASDAQ(米) 2783.21 0.90

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.12 -0.03
日本10年債 1.160 0.020
英10年債 3.36 -0.02
独10年債 3.09 -0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1480.00 -10.60
NY原油(期近) 96.91 -0.46

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/18(水)
・ 16:00 ユーロ圏 シュタルク欧州中央銀行(ECB)理事講演
・ 16:00 ユーロ圏 ビニスマギECB理事講演
・ 17:30 英国 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
17:30 英国 4月 失業保険申請件数
17:30 英国 4月 失業率
・ 18:00 ユーロ圏 3月 建設支出 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 3月 建設支出 前年同月比
・ 18:30 ユーロ圏 コンスタンシオECB副総裁講演
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 21:30 カナダ 4月 景気先行指数 前月比
・ 21:30 カナダ 3月 卸売売上高 前月比
03:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月17日 (火)

5/17 本日の戦略-ユーロの売り材料も目先出尽くしか-

おはようございます。脱原発から発電と送電を分離する案や東西で分かれている周波数を統一する案などが出ているようです。こういう国家の根幹をなすことは、長期ビジョンを持って決めて欲しいと思います。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ユーロ>円>ポンド>ドル>豪ドル>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日のドル/円は上下40銭以内での狭いレンジの動きとなりました。このため、過去7日間で最も変動がないNR7となっていることやチャート上でも一目均衡表(日足)の雲の下限あたりをうろうろしていることから、雲の中に戻れなければ下方向を試すのではないかと思います。手掛かりとなる経済指標としては、独ZEW景況感調査(18時)、米住宅着工件数、建設許可件数(21時30分)、米鉱工業生産(22時15分)となると思われ、独やユーロ圏の1-3月GDPが良かったことを考えると、ZEWが上振れする可能性とそれの伴うユーロ高(ドル安)の可能性があると思われます。その他はユーロ圏のEU財務相理事会となります。

昨日のEU財務相会合はポルトガルへの780億ユーロの救済策を承認しました。支援については全会一致。内容としては欧州金融安定ファシリティー(EFSF)が260億ユーロ、欧州金融安定化メカニズム(EFSM)が260億ユーロ、IMFが260億ユーロとなっています。期間3年間となっています。ギリシャの救済問題に関しては決定は下されていず、債務再編問題についても決定はされていません。このため、ギリシャ問題はしばらくユーロの弱含みの要因となると思いますが、一方では、ノボトニー・オーストリア中銀総裁は「ECBは金融政策の正常化に時間をかけ過ぎるべきではなく、また利上げ幅には議論の余地がある」との見解を示していることから、この問題が鎮静化してくるとECBへの利上げ期待からユーロが買われやすくなると思われます。

本日は英国での消費者物価指数の発表が予定されています。英国の消費者物価指数は中央銀行(BOE)がターゲットとしている2.0%を大幅に上回っていることで、いつ引き締めが行われてもおかしくない状態ですので、予想より上振れするようであればポンド買いからユーロの下落の可能性もあります(ユーロ/ポンドでユーロが売られる)。ただ、ポーゼン英金融政策委員(ハト派)の講演が19時に予定されていることから、英景気に対する弱気な見方が示されるとポンド売りにつながると思われます。

■NZDJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックス、フィボナッチ) NZDJPY source: Uedaharlowfx

最近、あまり人気のないNZドル/円ですが、目先のサポートとなる一目均衡表(日足)の雲の上限(62.70円)と3/17の安値の54.86円と4/6の高値の66.66円を100%としたフィボナッチの38.2%押しとなる62.15円に接近しています。また、5/5の安値の62.53円にも近く、サポートが集中しているところを下に抜けてしまうと下落が継続する可能性が高くなります。下抜けた場合には雲の下限と、前出フィボナッチ50%押しとなる60.76円か銅フィボナッチの61.8%押しとなる59.36円近辺が下落の目処となりそうです。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
NZドル/円 一目均衡表(日足)の雲の上から中
ドル/スイス ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス
カナダドル/円 一目均衡表(日足)の雲を下抜け

■変動率からの予想レンジ 07:41→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.37 ~ 81.13
EURJPY 113.37 ~ 115.08
GBPJPY 129.94 ~ 131.45
AUDJPY 84.51 ~ 85.81
NZDJPY 62.38 ~ 63.33
CADJPY 82.10 ~ 83.24
ZARJPY 11.41 ~ 11.60
NOKJPY 14.32 ~ 14.57
MXNJPY 6.79 ~ 6.89
HKDJPY 10.32 ~ 10.42
SGDJPY 64.16 ~ 64.88
EURUSD 1.4037 ~ 1.4237

■前日のサマリー
昨日はEU非公式財務相会合待ちの様相となり、ユーロが主導する流れとなりました。東京時間帯早朝はストロスカーンIMF専務理事が逮捕(ホテルの女性従業員に対する性的 暴行容疑)されたことで、メルケル独首相との会談が予定されていたこともあり、ユーロの対するネガティブ材料と捉えられたことなどから、ユーロ/円が113.41円、ユーロ/ドルが1.4049ドル、ドル/円も80.63円まで下落しました。ただ、更にユーロを売る材料に乏しく、売りが一巡するとドル/円は81.07円まで上昇、ユーロ/円も114.26円、ユーロ/ドルも1.4114ドルまで上昇しました。ロンドン時間では、ユーロ圏貿易黒字が市場予想より上振れしていたことなどから、ユーロ/ドルが1.4148ドル、ユーロ/円が114.55ドルまで上昇しましたが、「ユーロ圏内で国債デフォルトなら状況は最悪」「銀行システムも崩壊」と発言したことから、ユーロ/ドルが1.4092ドル、ユーロ/円が113.81円、ドル/円が80.72円まで下落しました。NY時間にはNY連銀製造業景気指数が市場予想より下振れしていた物の影響は限定的で、メルケル独首相が「2013年以前の債務再編は、ユーロ圏への信頼を著しく傷つける」などと発言したことから、ユーロが買い戻され、ユーロ/ドルは1.4245ドル、ユーロ/円は115.23円まで上昇、ドル/円は80.71円まで下落しましたが、クローズにかけては原油価格などが下落したこともあり、リスク回避の動きからユーロ/ドルは1.42ドル、ユーロ/円は115円を維持できませんでした。
クローズはドル/円が80.78円、ユーロ/ドルが1.4155ドル、ユーロ/円は114.36円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9558.30 -90.47
FTSE100(英) 5923.69 -2.18
DAX(独) 7387.54 -15.77
NYダウ(米) 12548.37 -47.38
S&P500(米) 1329.47 -8.30
NASDAQ(米) 2782.31 -46.16

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.15 -0.02
日本10年債 1.140 0.015
英10年債 3.38 0.02
独10年債 3.11 0.04

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1490.60 -3.00
NY原油(期近) 97.37 -2.28

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/17(火)
・ 10:30 豪 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
・ 17:00 南ア 4月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 17:00 南ア 4月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 17:30 英国 4月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 17:30 英国 4月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 17:30 英国 4月 小売物価指数(RPI) 前月比
・ 17:30 英国 4月 小売物価指数(RPI) 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 5月 ZEW景況感調査
18:00 ドイツ 5月 ZEW景況感調査(期待指数)
・ 19:00 英国 ポーゼン英中銀金融政策委員会(MPC)委員講演
・ 20:00 南ア 3月 小売売上高 前年同月比
・ 21:30 カナダ 3月 対カナダ証券投資額
・ 21:30 米国 4月 建設許可件数 前月比
21:30 米国 4月 建設許可件数 年率換算件数
・ 21:30 米国 4月 住宅着工件数 前月比
21:30 米国 4月 住宅着工件数 年率換算件数
・ 22:15 米国 4月 設備稼働率
22:15 米国 4月 鉱工業生産 前月比
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月16日 (月)

5/16 本日の戦略-EU財務相非公式会合の結果次第-

おはようございます。そろそろ夏のキャンプの計画を立てようかと思っていますが、今年はテントを張るのも厳しそうなので常設テントがあるキャンプ場か、ログハウスがあるところを探していて、いくつか候補ができました。行ってみてよければ報告します。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

円>ドル>ポンド>ユーロ>豪ドル>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
週末はギリシャの債務再編(まだ決定したわけではない)に対する懸念から、ユーロの調整が一段と強まりました。本日16日(時間は未定)は、非公式のEU財務相会合が開かれます。ここでは、ポルトガルへの支援アイルランドの返済金利引き下げ問題ギリシャ救済についての3点が話し合われるものと思われます。ドイツは、来月のIMFとEUによるギリシャの歳出削減状況の審査を待つとメルケル独首相等が表明していることから、ギリシャ問題に対する新たな進展はないと思われ、アイルランドの返済金利引き下げが実施されればポジティブなサプライズとなり、ユーロが反転する可能性があります。ただ、これまでの状況を見ている限り、現状からは大きく改善すると思われず、ギリシャへの追加支援などのリスクやギリシャのユーロ脱退などの噂が再び出てくる可能性があり、次の大きなイベントして考えられるIMFとEUによるギリシャの歳出削減状況の審査(前出)か、ユーロ圏の金融機関のストレステスト結果発表までは、ユーロの弱含み状態が継続すると思われます。

一方、ドル/円はリスク回避の動きから、週末のNY時間帯にはドルが買われましたが、81円台に載せきれなかったことで、株価の下落からの円買いが継続する可能性があります。今週は19日・20日に日銀の金融政策決定会合の予定があり、ここでの追加緩和の期待があるため、円高への一定の歯止めの効果はあると思いますが、ユーロに対するリスクから株価が下落する可能性もあることから、一時的に80円を割り込む円高局面には警戒が必要と思います。本日は、21時30分にNY連銀製造業景気指数、22時にバーナンキ米FRB議長の講演が予定されていますが、ユーロ圏の非公式会合に注目が集まっているため、これらの発表や講演は余程のインパクトがない限りあまり材料視されないと思います。

■EURUSD 日足(一目均衡表、パラボリック、MACD) EURUSD
source: Uedaharlowfx

ユーロ/ドルはトレンドを表すパラボリックで下降が継続している状態を示しています。MACDでもようやくMACD(移動平均の差)がゼロラインを下に抜けたにすぎません。一目均衡表(日足)では雲の中に入ってきていることに加え、遅行線も日々線を下に抜けています。直近のサポートとみられる3/7の高値の1.4035ドルを下に抜けると、一目均衡表(日足)の雲の下限となる1.3974ドルが次のサポートとなりますが、ここを下に抜けてしまうと更に下落に拍車がかかり、2/2の高値の1.3860ドルか2/14の安値の1.3428ドルと5/4の高値の1.4938ドルを100%としたフィボナッチ76.4%押しとなる1.3780ドル近辺まで下落する可能性が高まります。売られ過ぎに対する過熱感もそろそろ出てきていますので、戻りを待って売ってもよいと思います。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 一目均衡表(日足)の雲の上から中
ユーロ/円 一目均衡表(日足)の下抜け
ポンド/円 一目均衡表(日足)の下抜け
ドル/スイス 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
ユーロ/ポンド 一目均衡表(日足)の雲の上から中
NZドル/米ドル 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 07:38→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.42 ~ 81.20
EURJPY 112.98 ~ 114.70
GBPJPY 129.97 ~ 131.49
AUDJPY 84.65 ~ 85.95
NZDJPY 62.90 ~ 63.87
CADJPY 82.66 ~ 83.82
ZARJPY 11.40 ~ 11.59
NOKJPY 14.36 ~ 14.62
MXNJPY 6.82 ~ 6.92
HKDJPY 10.33 ~ 10.44
SGDJPY 64.50 ~ 65.24
EURUSD 1.3969 ~ 1.4182

■前日のサマリー
週末の東京時間帯は、日経225平均株価が上昇したことで、ドル/円は一時81.09円まで上昇しましたが、東京電力への債券放棄に関する発言を枝野官房長官が行ったことから銀行株主導で日経225平均株価が下落に転じたことやタリバンがパキスタンの治安部隊訓練施設への自爆テロ(ビンラディン容疑者殺害への報復との声明)を行ったことから、リスク回避の動きとなり、ドル/円は一時80.45円まで下落しました。ユーロ/円も115円台前半から114.35円まで下落、ユーロ/ドルは1.42ドル台後半から1.4367ドルへと上昇。ロンドン時間では発表された独1-3月期GDPとユーロ圏1-3月GDPがともに市場予想より上振れしたことで、ユーロ/ドルは1.4340ドル、ユーロ/円は115.53円へと上昇する一方、ドル/円は80.34円まで下落しました。しかし、「ギリシャは深刻な状況に直面、支援が必要」とレーン欧州委員が発言したことから、欧州株価が軟調に推移したことでユーロが下落、NY時間には米消費者物価指数の発表前にドルが買われてドル/円は80.98円まで上昇、結果は市場予想と変わらなかっことで80.48円まで下落、ミシガン大消費者信頼感指数が予想より上ブレしたことや、ユーロでギリシャでの債務再編(まだ決定したわけではない)がアイルランドへも影響を及ぼすとの懸念からユーロが売られたこと、米株価が下落したことなどからドル買いとなり、ドル/円は80.93円まで上昇、ユーロ/ドルは1.4065ドル、ユーロ/円は113.51円まで下落しました。クローズにかけてはやや戻したもののユーロは安値圏でクローズしています。
クローズはドル/円が80.86円、ユーロ/ドルが1.4104ドル、ユーロ/円は114.03円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9648.77 -67.88
FTSE100(英) 5925.87 -19.09
DAX(独) 7403.31 -40.64
NYダウ(米) 12595.75 -100.17
S&P500(米) 1337.77 -10.88
NASDAQ(米) 2828.47 -34.57

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.17 -0.05
日本10年債 1.125 0.000
英10年債 3.36 -0.01
独10年債 3.07 -0.03

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1493.60 -13.20
NY原油(期近) 99.65 0.68

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/16(月)
08:50 日本 3月 機械受注 前月比
・ 08:50 日本 4月 国内企業物価指数 前月比
・ 08:50 日本 4月 国内企業物価指数 前年同月比
・ 10:30 豪 3月 住宅ローン件数 前月比
・ 14:00 日本 4月 消費者態度指数・一般世帯
・ 18:00 ユーロ圏 4月 消費者物価指数(HICP、改定値) 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 3月 貿易収支
・ 21:30 カナダ 3月 製造業出荷 前月比
21:30 米国 5月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・ 22:00 米国 3月 対米証券投資(短期債除く)
22:00 米国 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演
・ 23:00 米国 5月 NAHB住宅市場指数
・ 01:45 カナダ カーニー・カナダ中銀総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月15日 (日)

5/16の週の見通し -ユーロのリスク継続の分岐点となる週?-

こんばんは。5月も中旬となり日中はかなり暑くなってきましたね。体が慣れるように徐々に暑くなってほしいですね。

■ドル/円 60分足
USDJPY
※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/ドル 60分足
EURUSD
※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/円 60分足
EURJPY
チャートをクリックすると拡大します。

本邦の大型連休明けとなった先週は、週を通してみると、格付け機関S&Pがギリシャの格付けを2段階引き下げたことや週後半には同国の債務再編問題がアイルランドへも波及するとの見方から、ユーロへのリスクが高まったことなどで、ドルと円が主要通貨に対して買われました。ドル/円は80円台前半から81円台前半までの狭いレンジ、ユーロ/ドルは1.44ドル台前半から1.40ドル台後半まで下落後、1.41ドル近辺まで戻し、ユーロ/円は116円台後半から113円台ミドルまで下落、114円近辺でクローズしました。また、CMEが原油先物の証拠金を引き上げたことなどからコモディティ価格も弱含みとなり、豪ドルやNZドル、カナダドルなど資源国通貨も下落しました。

週末CFTCから発表された10日(火)現在の通貨先物の非商業ポジションでは円がネットショート(売り)からロング(買い)に転換し、ドルのネットショートが減少しています。ユーロもネットロングが大幅に減少となり、5月第一週から始まったリスク回避の動きが続いていることを示しているようです。特に本邦の震災から投機筋が円ショート(売り)を積み上げていたものがほぼ解消されていると思われます。

■週間騰落率(JPY)
JPY
グラフをクリックすると拡大します。 ■週間騰落率(USD)
USD
グラフをクリックすると拡大します。

■今週の見通し
先週週末はギリシャのリスク再編問題がアイルランドへ波及するとの懸念が高まり、今週16日に開催されるユーロ圏財務相会合やEU財務相理事会でのギリシャ債務再編問題への内容が不透明との見方で、ユーロが1.40ドル台まで下落、その他の資源国通貨なども調整となったことで、週初もこの動きが継続すると思います。シュタルクECB専務理事は「ギリシャが債務支払い不能に陥っている誤った前提に基づいている」とし「債務再編が当該国およびユーロ圏全体に及ぼす甚大なマイナス影響を過小評価すべきではない」と発言しています。このため、ユーロ圏財務相会合などではギリシャ債務再編までには踏み込まず、来月のIMF・EU・ECBの審査を待つ可能性がある一方で、独ディ・ヴェルト紙では「EU・IMFはギリシャ債務再編で合意の用意、ECBとフランスは反対」を見出しとする記事を掲載しています。独財務省はコメントを控えていますが、仮に債務再編に合意をし、民間投資家へ影響が及んだ場合には更なるユーロの下落につながるものと思われます。

今週は流れを大きく変えるような経済指標の発表は予定されていません。注目されるものとしてはNY連銀製造業景気指数(16日21:30)、独ZEW景況感調査(17日18:00)、米建設許可件数、米住宅着工件数(17日21:30)、米鉱工業生産(17日22:15)、米新規失業保険申請件数(19日21:30)、米中古住宅販売、フィラデルフィア連銀指数(19日23:00)、日銀金融政策決定会合(20日未定)となります。特にユーロの調整局面が続いていることで、独ZEWの内容が悪ければユーロ/ドルでの1.40ドル割れの可能性があります。また、新規失業保険申請件数が40万件を超えた状態となっていることで、米国の金利低下が継続する可能性があり、ドル/円でのドルの上値の重さが継続するかもしれません。

他の経済指標では豪住宅ローン(16日10:30)、豪準備銀行(RBA)議事録公表(17日10:30)、英消費者物価指数(17日17:30)、英失業率、失業保険申請件数(18日17:30)があり、英消費者物価指数これらの悪化は更なるクロス円の下落につながると思われます。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 79.90 81.40
ユーロ/ドル 1.3950 1.4250
ユーロ/円 111.95 115.50
ポンド/円 129.50 133.00
豪ドル/円 84.30 86.60
NZドル/円 62.50 64.00
南アランド/円 11.10 11.70


■日、週、月、年騰落データ
Data
※表をクリックすると拡大します。

■注目イベント 5/16(月)
08:50 日本 3月 機械受注 前月比
・ 08:50 日本 4月 国内企業物価指数 前月比
・ 08:50 日本 4月 国内企業物価指数 前年同月比
・ 10:30 豪 3月 住宅ローン件数 前月比
・ 14:00 日本 4月 消費者態度指数・一般世帯
・ 18:00 ユーロ圏 4月 消費者物価指数(HICP、改定値) 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 3月 貿易収支
・ 21:30 カナダ 3月 製造業出荷 前月比
21:30 米国 5月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・ 22:00 米国 3月 対米証券投資(短期債除く)
・ 23:00 米国 5月 NAHB住宅市場指数
5/17(火)
・ 10:30 豪 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
・ 17:00 南ア 4月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 17:00 南ア 4月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 17:30 英国 4月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 17:30 英国 4月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 17:30 英国 4月 小売物価指数(RPI) 前月比
・ 17:30 英国 4月 小売物価指数(RPI) 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 5月 ZEW景況感調査
18:00 ドイツ 5月 ZEW景況感調査(期待指数)
・ 20:00 南ア 3月 小売売上高 前年同月比
・ 21:30 カナダ 3月 対カナダ証券投資額
・ 21:30 米国 4月 建設許可件数 前月比
21:30 米国 4月 建設許可件数 年率換算件数
・ 21:30 米国 4月 住宅着工件数 前月比
21:30 米国 4月 住宅着工件数 年率換算件数
・ 22:15 米国 4月 設備稼働率
22:15 米国 4月 鉱工業生産 前月比
5/18(水)
・ 07:45 NZ 1-3月期 四半期卸売物価指数(PPI) 前期比
・ 08:50 日本 3月 第三次産業活動指数 前月比
・ 17:30 英国 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
17:30 英国 4月 失業保険申請件数
17:30 英国 4月 失業率
・ 18:00 ユーロ圏 3月 建設支出 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 3月 建設支出 前年同月比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 21:30 カナダ 4月 景気先行指数 前月比
・ 21:30 カナダ 3月 卸売売上高 前月比
03:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
5/19(木)
08:50 日本 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値) 前期比
08:50 日本 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値) 年率換算
・ 13:30 日本 3月 鉱工業生産・確報値 前月比
17:30 英国 4月 小売売上高指数 前月比
・ 21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 23:00 米国 4月 中古住宅販売件数 前月比
23:00 米国 4月 中古住宅販売件数 年率換算件数
・ 23:00 米国 4月 景気先行指標総合指数 前月比
・ 23:00 米国 5月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
5/20(金)
00:00 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
・ 13:30 日本 3月 全産業活動指数 前月比
・ 15:00 ドイツ 4月 生産者物価指数(PPI) 前月比
・ 17:00 ユーロ圏 3月 経常収支
・ 20:00 カナダ 4月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 20:00 カナダ 4月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 20:00 カナダ 4月 消費者物価指数(CPIコア) 前月比
・ 20:00 カナダ 4月 消費者物価指数(CPIコア) 前年同月比
・ 21:30 カナダ 3月 小売売上高 前月比
・ 21:30 カナダ 3月 小売売上高(除自動車) 前月比
・ 23:00 ユーロ圏 5月 消費者信頼感(速報値)
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2011年5月14日 (土)

5/14 シカゴ通貨先物非商業ポジション

こんにちは。昨日はあまりの頭痛のひどさに半日で早退してしまいました。本日もまだ少し残っていますが、昨日よりはましになりました。数か月に1度くらいのペースでこうした頭痛に見舞われるようです。

13日に発表された10日現在のシカゴIMMの投機ポジションでは、ドルのネットショート(売)ポジションは約5.5万コントラクトの減少、円ネットはショートからロングへ転換、ユーロネットのロングは約4万コントラクト減少しました。カナダドルのネットロングが1.6万コントラクトの減少、豪ドルも1.3万コントラクトの減少となっています。

一時1ドル=79円台まで進んだ円高で本邦の震災から円安を見込んでいた投機筋の円ショート(売り)ポジションはほぼ解消されたように思います。また、ギリシャの債務再編問題や離脱節(すぐに否定)が出たユーロはネットのロングが約4万コントラクト減少、金額にすると68.6億ドルが買い戻されたことになります。ドル買いは2008年のリーマンショック以降では数週間(最長で8週間)しか続いたことがないため、余程の強いドル買い材料が出てこないとすぐにドル売りに転換する可能性が高いと思います。

■シカゴIMM非商業ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY 13,054 31,873 36,100 23,046 59,146
EUR 61,447 -38,069 98,054 36,607 134,661
GBP 18,118 -12,689 41,368 23,250 64,618
CHF 16,336 -2,045 27,905 11,569 39,474
CAD 37,203 -16,838 42,698 5,495 48,193
AUD 60,321 -13,100 72,871 12,550 85,421
NZD 13,714 914 22,828 9,114 31,942
MXN 13,054 31,873 36,100 23,046 59,146
source:CFTC

【USD】 USD
source:CFTC

ドルは56,149コントラクトのショート減少の338,258コントラクトのショートとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】 JPY
source:CFTC

円は31,873コントラクトのロング増加の13,054コントラクトのロングとなりました。

【EUR】 EUR
source:CFTC

ユーロは38,069コントラクトのロング減少の61,447コントラクトのロングになりました。

【CAD】 CAD
source:CFTC

カナダは16,838コントラクトのロング減少の37,203コントラクトのロングになりました。

【NZD】 NZD
source:CFTC

NZドルは914コントラクトのロング増加の13,714コントラクトのロングとなりました。
他のIMM通貨先物のポジション動向は上田ハーローレポートのシカゴIMM非商業ポジションを参照してください。(16日更新)

2011年5月13日 (金)

5/13 本日の戦略-ユーロ圏での指標、要人発言に注意-

おはようございます。福島原発1号機がメルトダウンしていることが昨日わかりました。だんだんと悪化しているようで、関係者の方の必死の努力もあるのでしょうが、事態の収拾がつくのか心配です。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

NZドル>ユーロ>円>ドル>豪ドル>ポンド
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は、中国のが預金準備率を0.5%引き上げましたが、既に市場では消費者物価指数の高止まりを背景とした引き締めが行われると予想していたため、反応は限定的となりました。ただ、食品価格は11.5%の上昇と国民の生活を圧迫してきていることから、政策金利の引き上げが近いうちに行われる可能性がありそうです。政策金利の引き上げは豪ドルやNZドルにとってはネガティブ(売り)材料となると思われます。

本日は欧州サイドで経済指標や要人の発言が多数予定されています。このところギリシャ問題からのユーロ弱含みが続いていますが、独1-3月期GDPやユーロ圏1-3月期GDPの速報値が発表されます。また、トリシェECBの講演も予定されています。昨日もクーン・ベルギー中銀総がECBによる利上げの可能性について発言していることなどを考えると、GDPが市場予想より上振れすると利上げ期待が高まり、ユーロが買われる可能性が高いと思います。また、本日21時30分に米国の消費者物価指数の発表が予定されています。生産者物価指数が上振れしていたことで、消費者物価指数の上振れの可能性もあります。米金利上昇 = ドル買いとなると思います。

■EURJPY 日足(一目均衡表、パラボリック、変化率) EURJPY
source: Uedaharlowfx

ユーロ/円は一目均衡表(日足)の雲の下限でかろうじて支えられているようです。パラボリックでは下降トレンドが継続中、21日の変化率(ROC)でも-5%前後で推移していますので、雲を下抜けすると3/17の安値の106.71円と4/11高値の123.31円を100%としたフィボナッチ61.8%押しの113.05円近辺まで下落する可能性があります。ただ、過去の変化率を見るとそろそろ反発してもいい水準と思われます。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ドル/円 一目均衡表(日足)の雲の下
ユーロ/ポンド 一目均衡表(日足)の雲を上抜け、ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
豪ドル/米ドル 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
NZドル/米ドル 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 08:11→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.49 ~ 81.27
EURJPY 114.30 ~ 116.00
GBPJPY 131.03 ~ 132.55
AUDJPY 85.66 ~ 86.97
NZDJPY 63.79 ~ 64.77
CADJPY 83.39 ~ 84.54
ZARJPY 11.59 ~ 11.79
NOKJPY 14.53 ~ 14.79
MXNJPY 6.86 ~ 6.97
HKDJPY 10.33 ~ 10.43
SGDJPY 64.95 ~ 65.68
EURUSD 1.4101 ~ 1.4320

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は、10時30分に発表された豪の新規雇用者数が市場予想から下振れしていたことで、豪ドルが下落する一方、ドルが上昇したことから、81円台前半で推移していたドル/円は81.34円まで上昇しました。ユーロ/円は115円台前半から115.60円まで連れ高、ユーロ/ドルは1.42ドル台前半のレンジの動きとなりました。ロンドン時間には、発表されたユーロ圏の鉱工業生産指数が市場予想より下振れしたことなどから欧州の株価が下落、リスク回避の動きでユーロ/ドルが1.4123ドル、ユーロ/円が114.18円、ドル/円も80.73円まで下落しました。NY時間には発表された米小売売上高が市場予想より下振れ、米新規失業保険申請件数が増加していたものの、米生産者物価指数が市場予想より上振れしていたこと、プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁が「緩和策の解除、近い将来必要になる公算大」と発言したことなどで、ドル/円は81.17円まで上昇しました。ユーロ/ドルはまとまったユーロ売りがあるとのマーケットの噂があり、戻りが鈍かったところに、クーン・ベルギー中銀総(ECB理事)の「物価上昇圧力は強まっている」「ECBは、4月の利上げが1回限りのものではないと明確に示唆」と発言したことなどから、ユーロ買いとなり、ユーロ/ドルは1.4277ドル、ユーロ/円は115.56円まで上昇、ドル/円は81円手前まで戻してクローズしました。
クローズはドル/円が80.91円、ユーロ/ドルが1.4244ドル、ユーロ/円は115.29円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9716.65 -147.61
FTSE100(英) 5944.96 -31.04
DAX(独) 7443.95 -51.10
NYダウ(米) 12695.92 65.89
S&P500(米) 1348.65 6.57
NASDAQ(米) 2863.04 17.98

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.22 0.06
日本10年債 1.125 -0.007
英10年債 3.37 -0.06
独10年債 3.11 -0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1506.80 5.40
NY原油(期近) 98.97 0.76

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/13(金)
15:00 ドイツ 1-3月期 国内総生産(GDP、速報値) 前期比
・ 15:00 ドイツ 1-3月期 国内総生産(GDP、速報値) 前年同期比
・ 16:15 スイス 4月 生産者輸入価格 前月比
・ 16:50 ユーロ圏 オルドネス・スペイン中銀総裁講演
17:00 ユーロ圏 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁講演
・ 17:00 ユーロ圏 トゥンペルグゲレルECB専務理事講演
・ 18:00 ユーロ圏 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、速報値) 前期比
・ 18:00 ユーロ圏 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、速報値) 前年同期比
・ 18:00 ユーロ圏 ビニスマギECB理事講演
21:30 米国 4月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 21:30 米国 4月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 21:30 米国 4月 消費者物価指数(CPIコア指数) 前月比
22:55 米国 5月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値
・ 01:30 ユーロ圏 シュタルクECB理事講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月12日 (木)

5/12 本日の戦略-米小売下振れならリスク回避継続と思われる-

おはようございます。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ドル>ポンド>円>NZドル>豪ドル>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は、中国の経済指標が発表され、鉱工業生産が+13.4%、小売売上高が+17.1%となり、ともに市場予想を下回った上、消費者物価指数は+5.3%と上昇していましたが、指標へのファーストアクションはほぼ無反応でした。ただ、これらの指標は、中国の貿易統計で世界経済の後退への懸念が和らぎかけたものが引き戻したとみられ、NY市場ではCMEのガソリン市場でサーキットブレイカーが発動したことなどをきっかけとして、原油価格が5ドル超、金価格1500ドルを割り込むなどコモディティ価格が下落、リスク回避の動きにつながりました。今週に入り、リスク選好ムードになりかけていたところですが、再び市場は不安定な動きとなっているように思います。こうした中で、ドル/円ではドルが米金利低下しているにもかかわらず上昇しています。先行とみられるドル/スイスも上昇しており、リスク回避が継続するのであればドルが底堅い動きをすると思われます。

■CBO米10年債利回り 10years T/N
source: Yahoo! finance

本日21時30分には米小売売上高の発表が予定されていることから、予想より悪化すると米国の景気に対しての不安感が浮上すると思われ、株価が下落すると思われます。ただ、株価の下落はリスク回避の動きにつながることから、ドルと円が買われる流れと思います。また、22時30分にはバーナンキ米FRB議長の議会証言が予定されていますが、こちらは、先のFOMC後の記者会見から大きく変わることはないと思われ、米雇用統計での失業率悪化(8.8%→9.0%)からの金融緩和継続の流れに変更がない場合には、米金利低下からドル/円でのドルの戻りは鈍くなることが予想されます。また、豪は10時30分に雇用(失業率、新規雇用者数)の発表が予定されていますので、ここの内容が悪くなると豪ドルが売られると思います。

■USDJPY 日足(一目均衡表、パラボリック、MACD) USDJPY
source: Uedaharlowfx

ドル/円はストキャスティックス(スロー)が既にゴールデンクロスし、パラボリックが上昇トレンドへ転換、MACDがゴールデンクロス間近となっています。一目均衡表(日足)の雲の下限付近で推移していることや雲の厚みが増すことから上昇したとしても雲の上限の82.20円か、基準線の82.50円近辺までに留まるのではないかと思います。戻りが小さければ再び80円割りとなる可能性が高くなります。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/円 一目均衡表(日足)の雲の上から中
豪ドル/円 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け(1日で)
ドル/スイス 21日移動平均線を上抜け
カナダドル/円 一目均衡表(日足)の雲の上から中
ユーロ/ポンド 一目均衡表(日足)の雲の上から中
豪ドル/米ドル 一目均衡表(日足)の雲の上から中

■変動率からの予想レンジ 07:47→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.58 ~ 81.39
EURJPY 113.97 ~ 115.70
GBPJPY 131.59 ~ 133.15
AUDJPY 85.93 ~ 87.27
NZDJPY 63.33 ~ 64.31
CADJPY 83.51 ~ 84.70
ZARJPY 11.63 ~ 11.83
NOKJPY 14.51 ~ 14.77
MXNJPY 6.86 ~ 6.97
HKDJPY 10.34 ~ 10.45
SGDJPY 65.11 ~ 65.86
EURUSD 1.3999 ~ 1.4265

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は、中国の小売売上高の発表があったものの、市場の反応は限定的でドル/円は81円を挟んでの小動き、ユーロ/ドルは1.44ドル台前半から1.4383ドルまで下の小幅下落、ユーロ/円は116.70円近辺から116.35円近辺での小動きにとどまりました。ロンドン時間に入ると発表された英インフレレポートで「インフレ率が今年5%に達する可能性は大きい」や英キング中銀総裁が「高水準の消費者物価指数がインフレ期待を押し上げるリスク」と発言したことなどを背景にユーロ/ポンドでユーロが売られたことやリスク回避ムードの中でドル/円は80.62円、ユーロ/ドルは1.4367ドル、ユーロ/円は115.93円まで下落しました。NY時間に入ると金や原油などコモディティ価格が下落したことをきっかけにリスク回避の動きからドルと円が買われ、ドル/円は一時81.33円まで上昇しましたが、米株価が下落、米10年債利回りが3.16%に低下すると、ドル/円は80.69円まで下落しました。ユーロ/ドルはクローズにかけてスペインでの地震もあり1.4172ドル、ユーロ/円は114.57円まで下落しました。ドル/円はクローズにかけて買われ81円近辺まで戻しました。
クローズはドル/円が81.03円、ユーロ/ドルが1.4189ドル、ユーロ/円は115.00円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9864.26 45.50
FTSE100(英) 5976.00 -42.89
DAX(独) 7495.05 -6.47
NYダウ(米) 12630.03 -130.33
S&P500(米) 1342.08 -15.08
NASDAQ(米) 2845.06 -26.83

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.16 -0.06
日本10年債 1.129 -0.016
英10年債 3.43 0.06
独10年債 3.13 0.01

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1501.40 -15.50
NY原油(期近) 98.21 -5.67

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/12(木)
・ 08:50 日本 4月 マネーストックM2 前年同月比
・ 08:50 日本 3月 国際収支・経常収支
・ 08:50 日本 3月 国際収支・貿易収支
10:30 豪 4月 新規雇用者数
10:30 豪 4月 失業率
・ 14:00 日本 4月 景気ウオッチャー調査-現状判断DI
・ 16:30 ユーロ圏 ユンケル・ルクセンブルク首相講演
・ 17:00 ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)月報
・ 17:30 英国 3月 鉱工業生産指数 前月比
・ 17:30 英国 3月 製造業生産指数 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 3月 鉱工業生産 前月比
・ 18:30 ユーロ圏 ゴンザレス・パラモ欧州中央銀行(ECB)理事講演
・ 21:30 カナダ 3月 新築住宅価格指数 前月比
・ 21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 21:30 米国 4月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 21:30 米国 4月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) 前月比
・ 21:30 米国 4月 小売売上高 前月比
・ 21:30 米国 プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演
・ 22:15 南ア 南アフリカ準備銀行(中央銀行)政策金利
・ 22:30 米国 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長議会証言
・ 23:00 米国 3月 企業在庫 前月比
・ 02:00 米国 米財務省30年債(160億ドル)入札
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月11日 (水)

5/11 本日の戦略-リスク選好継続は中国の経済指標次第か-

おはようございます。東日本大震災から2カ月、私事で恐縮ですが、骨折しました右手首もゆっくりですが回復に向かっているようです。ただ、朝方も緊急地震速報が出たりと地震についてはまだまだ予断を許さない状況ですので、気を緩めないようにしたいものです。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

豪ドル>ユーロ>ドル>ポンド>NZドル>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はCMEが原油先物取引の証拠金を引き上げたことや金の証拠金を引き上げるとの噂(こちらは後に否定)にコモディティ価格が一時緩み、資源国通貨が下落、IMFから最大20%過大評価されているとされたNZドルが弱含みとなったものの、中国の貿易収支で輸出が単独で過去最大となったことから、世界経済の減速懸念が後退したことで、円とドルが売られることになりましたが、米長期金利が上昇したことで円が主要通貨に対して一番売られました。本日これまでは81円台に戻していますが、本日も11時に中国の鉱工業生産、消費者物価指数、小売売上高など主要な指標の発表があることから、これらが市場予想より良い場合には、世界経済の減速懸念がさらに後退するものと思われ、クロス円の上昇につながると思います。リスクが低下傾向となっているのはVIX指数からも読み取れます。

■投資家恐怖心理指数(VIX) VIX
source: Yahoo! finance

ギリシャ問題は昨日、メルケル独首相がギリシャ政府が更なる金融支援を必要としているかどうか判断するのは時期尚早だと発言、来月のIMFやEU、ECBによる審査結果を待つと述べています。支援の前に「大胆な改革」がギリシャに求められることとなるため、ギリシャでのストなどの政治的不安が高まったり、ギリシャのユーロ離脱などの噂が再度浮上する可能性があり、ユーロの下落の火種は消えていないように思います。

■AUDJPY 日足(移動平均線) AUDJPY
source: Uedaharlowfx

2日連続で豪ドル/円ですが、ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス、一目均衡表(日足)の転換線、基準線を上に抜けてきています。昨日は21日移動平均線で押さえられましたが、本日これ(87.65円)を抜けるかに注目です。一方、5日移動平均線がサポートとみられますので、この86.58円を下に抜けると89日移動平均線の84.35円近辺を目指してくる可能性が出てきます。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ドル/円 一目均衡表(日足)の雲の下から中へ
ポンド/ドル ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
豪ドル/円 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 07:46→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.39 ~ 81.20
EURJPY 115.51 ~ 117.22
GBPJPY 131.44 ~ 132.97
AUDJPY 86.88 ~ 88.20
NZDJPY 63.69 ~ 64.67
CADJPY 83.80 ~ 84.96
ZARJPY 11.86 ~ 12.06
NOKJPY 14.74 ~ 15.01
MXNJPY 6.90 ~ 7.01
HKDJPY 10.32 ~ 10.43
SGDJPY 65.23 ~ 65.97
EURUSD 1.4251 ~ 1.4483

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は、ドル/円は80.17円まで下落したものの、CMEが原油先物の証拠金を引き上げるとの発表したことなどから、ユーロ/ドルは1.4360ドル近辺から1.4270ドルまで下落、ユーロ/円も115.30円近辺から114.77円まで下落、ドル/円は80.55円まで上昇しました。ロンドン時間には「来月にもギリシャ支援で総額600億ユーロの新支援策がまとまる見通し」と報じられたことから1.4379ドル、ユーロ/円は116.22円、ドル/円も80.88円まで上昇したものの、金の証拠金が引き上げれられるとの市場の噂から、ユーロ/ドルが1.4325ドルまで下落、ドル/円も80円台ミドル、ユーロ/円も115円台ミドルまで下落しました。NY時間には欧米の株価が堅調に推移したことから、ユーロ/ドルが1.4496ドル、ユーロ/円が116.08円まで上昇、ドル/円は80.54円まで下落しました。その後、米輸入物価指数が市場予想より上振れしたことやレーン欧州委員会委員が「(ギリシャの債務再編)選択肢にはない」と発言したものの、メルケル独首相が「ギリシャ向け一段の支援は決定しない、IMFやEU、ECBが来月実施する審査結果が出るまで」と発言したことで、ユーロ/ドルが1.4320ドル、ユーロ/円が115.45円まで下落、ドル/円は80.70円近辺へと上昇しました。クローズにかけてはNYダウが堅調に推移していることなどを背景にリスク選好となり、ドル/円は80.90円、ユーロ/円は116.55円、ユーロ/ドルは1.4413ドルまで上昇しました。
クローズはドル/円が80.85円、ユーロ/ドルが1.4406ドル、ユーロ/円は116.50円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9818.76 24.38
FTSE100(英) 6018.89 76.20
DAX(独) 7501.52 91.00
NYダウ(米) 12760.36 75.68
S&P500(米) 1357.16 10.87
NASDAQ(米) 2871.89 28.64

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.21 0.05
日本10年債 1.145 -0.005
英10年債 3.38 0.02
独10年債 3.12 0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1516.90 13.70
NY原油(期近) 103.88 1.33

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/11(水)
・ 08:50 日本 4月 外貨準備高
・ 14:00 日本 3月 景気一致指数(CI)・速報値
・ 14:00 日本 3月 景気先行指数(CI)・速報値
・ 15:00 ドイツ 4月 消費者物価指数(CPI、改定値) 前月比
・ 15:00 ドイツ 4月 卸売物価指数(WPI) 前月比
・ 16:00 ユーロ圏 メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁講演
17:30 英国 3月 貿易収支
・ 18:30 英国 英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)
・ 18:45 ユーロ圏 ビニスマギ欧州中央銀行(ECB)理事講演
・ 19:30 ユーロ圏 シュタルクECB理事講演
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 21:30 カナダ 3月 貿易収支
21:30 米国 3月 貿易収支
・ 00:15 ユーロ圏 オルファニデス・キプロス中銀総裁講演
・ 01:15 米国 ロックハート米アトランタ連銀総裁講演
・ 02:00 米国 コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁講演
・ 02:00 米国 ピアナルト米クリーブランド連銀総裁講演
・ 02:00 米国 米財務省10年債(240億ドル)入札
・ 03:00 米国 4月 月次財政収支
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月10日 (火)

5/10 本日の戦略-豪、中国の貿易収支に注目-

おはようございます。中部電力の浜岡原子力発電所の運転が停止されることが決まり、東電への電力供給がストップされることになりました。朝の地下鉄は蒸し暑く、夏が乗り切れるか心配です。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

豪ドル>NZドル>円>ユーロ>ポンド>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は格付け会社S&Pがギリシャの格付けを2段階引き下げ「B」とし、見通しは「ネガティブ」のままとしたことや、別の格付け期間ムーディーズも引き下げ方向で検討すると発表したことからギリシャに対するリスク高まりユーロが売られました。格下げは昨年4月から4回目であり、債務期限の延長が盛り込まれた場合には民間投資家に損失が及ぶ可能性があるとS&Pは指摘しています。これまで市場で一部織り込まれていたギリシャの債務再編は民間投資家への損失が及ばない形だったことから、懸念が高まったものと思われます。ギリシャの債務再編が実施された場合には、アイルランドなど他の債務国の資金調達への影響が出ることも予想されることから、今後の動向次第によってはユーロの弱含みが続く可能性がありますが、根っこの部分ではドル安が継続していることで、影響がギリシャにとどまればユーロは底堅く推移すると思っています。投資家恐怖心理指数(VIX)も昨日は-6.74%とリスク許容度が増加していることで、主要通貨に対してドル売りが再開されているようです。本日予定されていますデューク米連邦準備委員会(FRB)理事の講演、ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁の講演、米3年債入札により引き続き金利低下傾向となれば、ドルの弱含みが続きそうです。
■投資家恐怖心理指数(VIX) VIX
source: Yahoo! finance

本日も欧米では主要な経済指標の発表予定がありません。このため、個別では10時30分の豪の貿易収支が注目されると思います。先週のスワン豪財務相のタカ派的な発言もあり、貿易黒字が予想以上に大きいようであれば豪ドルが買われる可能性があります。ただ、11時には中国の貿易収支の発表が予定されているため、こちらが悪ければ豪ドルが売られる可能性があり、豪ドルは振り回されるかもしれません。チャートをみると、一目均衡表(日足)の遅行線が日々線の下を推移していることや、先週金曜日の戻り、昨日の戻りが基準線で止められていることから上値が重く感じられます。ストキャスティックス(スロー)ではゴールデンクロスしているものの、パラボリックでは下落トレンド継続中であることから、どちらかというと下落の可能性が高いと思われます。
■AUDJPY 日足(一目均衡表、パラボリック、MACD) AUDJPY
source: Uedaharlowfx

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
豪ドル/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ポンド/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
南アランド/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
豪ドル/米ドル ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
NZドル/米ドル ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス

■変動率からの予想レンジ 07:35→NYクローズ

Ccy予想レンジ
USDJPY79.87 ~ 80.67
EURJPY114.47 ~ 116.15
GBPJPY130.89 ~ 132.43
AUDJPY86.09 ~ 87.38
NZDJPY63.33 ~ 64.29
CADJPY82.84 ~ 83.97
ZARJPY11.83 ~ 12.02
NOKJPY14.52 ~ 14.77
MXNJPY6.82 ~ 6.92
HKDJPY10.25 ~ 10.36
SGDJPY64.85 ~ 65.59
EURUSD1.4212 ~ 1.4445

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯では、日経225平均株価が軟調に推移したものの、アジア株式市場が堅調となったことで、円とドルを売る動きが見られ、ドル/円は80.78円、ユーロ/ドルは1.44ドルちょうど近辺、ユーロ/円は116.30円近辺まで上昇したものの、上値が重くロンドン時間帯にはドルが売られたことで、ユーロ/ドルが一時1.4443ドル、ユーロ/円が116.48円まで上昇、ドル/円は80円台ミドル近辺から80.83円まで上昇しました。その後、格付け機関S&Pがギリシャの格付けを2段階引き下げ「B」とし、見通しも「ネガティブ」のままとしたことから、債務再編を含むリスク懸念からユーロが売られ、NY時間には別の格付け機関ムーディーズもギリシャの格付けを引き下げ方向で検討とのコメントが出ると、ユーロ/度rは1.4254ドル、ユーロ/円は115.04円まで下落、ドル/円は一時80.76円まで上昇しました。クローズにかけては米株式市場が堅調に推移する一方、原油価格が一時6ドル超の上昇を見せたこと、米金利が低下したことなどを背景にドル売りとなり、ドル/円は80.19円まで下落、ユーロ/ドルは1.4368ドルまで上昇、ユーロ/円は115円台前半でのレンジとなりました。
クローズはドル/円が80.33円、ユーロ/ドルが1.4362ドル、ユーロ/円は115.42円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9794.38 -64.82
FTSE100(英) 5942.69 -34.08
DAX(独) 7410.52 -81.73
NYダウ(米) 12684.68 45.94
S&P500(米) 1346.29 6.09
NASDAQ(米) 2843.25 15.69

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.16 0.01
日本10年債 1.150 0.001
英10年債 3.36 -0.02
独10年債 3.10 -0.07

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1503.20 11.60
NY原油(期近) 102.55 5.37

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1491.60 10.20
NY原油(期近) 97.18 -2.62

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/10(火)
・ 08:01 英国 4月 英小売連合(BRC)小売売上高調査 前年同月比
・ 08:01 英国 4月 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
10:30 豪 3月 貿易収支
・ 10:30 豪 4月 NAB企業景況感指数
・ 14:45 スイス 4月 スイスSECO消費者信頼感指数
・ 16:15 スイス 4月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 ビニスマギ欧州中央銀行(ECB)理事講演
・ 21:30 米国 4月 輸入物価指数 前月比
・ 21:30 米国 4月 輸出物価指数 前月比
・ 22:30 米国 デューク米連邦準備委員会(FRB)理事講演
・ 23:00 米国 3月 卸売在庫 前月比
・ 01:45 米国 ラッカー米リッチモンド連銀総裁講演
02:00 米国 米財務省3年債(320億ドル)入札
・ 03:00 英国 タッカー・イングランド銀行(BOE)副総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月 9日 (月)

5/9 本日の戦略-ギリシャ離脱の可能性は低く、ユーロの下げはいったん収束か-

おはようございます。昨日は母の日でしたが、我が家の状況では長女がカーネーションをプレゼントしている一方で、長男は(小遣いもないらしく)気持ちだけのようでした。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

豪ドル>NZドル>ドル>ポンド>円>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
先週末の独シュピーゲル誌の報道(ギリシャがユーロ離脱)に関しては、ユンケル・ユーログループ議長を筆頭に否定発言が相次ぎ、本日これまでもユーロが戻りの傾向を見せています。ただ、6日には同誌が指摘した緊急会合がルクセンブルグで開かれており、ギリシャの債務再編につながる可能性が高まるものと思われます。ギリシャのユーロ離脱の可能性は以前から何回か浮上していて、特に独世論がギリシャ救済に関しては否定的な見解を出していることから、最終的にユーロへの影響がほとんどないと判断された時には離脱の可能性は高まると個人的には思います。ただ、これにはかなりの時間的な経過と財政再建計画の進捗状況など多角的かつ段階的な経過が必要と思います。

一方、ドルは週末発表された米雇用統計で、非農業部門雇用者数が24.4万人の増加、民間部門雇用者数が26.8万人の増加と強い内容となりましたが、平均時給が0.1%に留まり、失業率も9.0%に上昇したことから見かけほど強くないとの見方があります。また、ダドリー米NY連銀総裁が「回復は緩やかなものに留まっており、完全雇用と物価安定という金融政策の2つの責務を果たすまでにはなおも相当長い道のりがある」と指摘しています。このため、しばらくは米金融緩和策が続くとみられ、ドルの戻りは押さえられると思います。先週のユーロや資源国通貨の下落はリスク回避の一時的な動きとみられ、株価の動向によって、リスクが選好されると再びドルが売られることとなると思います。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
NZドル/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
カナダドル/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ユーロ/ポンド 21日移動平均線を下抜け
豪ドル/米ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
NZドル/米ドル 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 07:33→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.02 ~ 80.83
EURJPY 114.47 ~ 116.16
GBPJPY 130.94 ~ 132.51
AUDJPY 85.39 ~ 86.70
NZDJPY 63.01 ~ 64.01
CADJPY 82.57 ~ 83.72
ZARJPY 11.90 ~ 12.10
NOKJPY 14.40 ~ 14.66
MXNJPY 6.84 ~ 6.94
HKDJPY 10.29 ~ 10.40
SGDJPY 64.52 ~ 65.26
EURUSD 1.4203 ~ 1.4422

■前日のサマリー
週末の東京時間帯は5日のNY市場でドル/円が一時79円台ミドルまで下落したことを受けて、本邦財務省・日銀による介入警戒が出たことや、連休明けでの本邦輸入企業からのドル買いなども加わり、ドル/円は80円台後半、ユーロ/円は117円台前半、ユーロ/ドルも1.45ドル台ミドルまで上昇しました。また、午前中に四半期報告では、「ある時点より高い金利が必要なる見通し」との内容であったことやスワン財務相も「中長期での経済の力強さを示している」と発言、これを受けて豪ドルが買われました。ロンドン時間では、米雇用統計を前にしたポジション調整などからドル/円は80.65円から80.21円へと下落、ユーロ/ドルは1.45ドル台後半から1.4518ドル、ユーロ/円も117.60円から116.38円へと下落しました。NY時間に入ると米雇用統計の非農業部門雇用者数が24.4万人と市場予想から上振れしたことから、ドル/円は80.95円、ユーロ/円は117.57円へと上昇、ユーロ/円は1.4457ドルまで下落後1.4575ドルまで上昇しました。その後、米長期金利が低下したことからドル/円は80円台前半へと下落、ユーロ/ドルは「ギリシャがユーロを離脱し独自通貨を再導入する可能性」と独シュピーゲル誌(電子版)が報じたことで、ユーロは1.4315ドル、ユーロ/円は115.24円まで大幅に下落、ドル/円は80.25円まで連れ安となりました。クローズにかけてはドル/円が80円台ミドル近辺に戻す一方、ユーロや安値圏でクローズしました。
クローズはドル/円が80.50円、ユーロ/ドルが1.4342ドル、ユーロ/円は115.46円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9859.20 -145.00
FTSE100(英) 5976.77 56.79
DAX(独) 7492.25 115.29
NYダウ(米) 12638.74 54.57
S&P500(米) 1340.20 5.10
NASDAQ(米) 2827.56 12.84

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.15 0.00
日本10年債 1.149 -0.060
英10年債 3.38 0.00
独10年債 3.17 -0.05

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1491.60 10.20
NY原油(期近) 97.18 -2.62

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/9(月)
・ 08:50 日本 日銀・金融政策決定会合議事要旨
・ 15:00 ドイツ 3月 経常収支
・ 15:00 ドイツ 3月 貿易収支
・ 21:15 カナダ 4月 住宅着工件数
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月 8日 (日)

5/9の週の見通し -ユーロの懸念継続、他はリスク回避動向次第-

こんにちは。本日はとっても良い天気でしたね。家の前の田んぼも大方田植えが終わりました。今回の東日本大震災で塩害以外にも作付ができなかった農家の方がたくさんいらっしゃいますので、どんな側面での支援ができるかを考えたいと思います。

■ドル/円 60分足 USDJPY
※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/ドル 60分足 EURUSD
※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/円 60分足 EURJPY
チャートをクリックすると拡大します。

先週は週初にアルカイダ指導者のウサマ・ビンラビン容疑者が殺害されたことでドルが買われ、ドル/円は一時81.69円まで上昇しましたが、本邦の大型連休中にアジア株などが軟調に推移、金や原油といった商品価格が下落したことなどで、全般的にリスク回避の動きとなり、野田財務相が「円高(は)、ドル安が主因、3月の円高と異なる」と発言したことから、本邦財務省・日銀による介入の可能性が低いとみられ、5日には再び80円を割り込み、一時79.57円まで下落しました。6日の米雇用統計では非農業部門雇用者数が24.4万人増と市場予想を大幅に上回った(失業率は9.0%へ悪化)ことから、80.93円まで戻したものの、戻りが鈍く80円台ミドルでクローズしました。

一方、ユーロ/ドルは1.4763ドルまで下落しましたが、ユンケル・ユーログループ議長が「ユーロ高を懸念していない」などと発言したことやユーロ圏の生産者物価指数、消費者物価指数が上昇したこと、米アドバイザリーレポートがECBがタカ派的なスタンスをとるとの内容との噂などから、豪ドルやNZドルなど資源国通貨などが調整入りする中で、ユーロは堅調推移、ポルトガルEU・IMFからの支援に合意したことから4日には1.4938ドルまで一時上昇しましたが、ECB理事会では政策金利が1.25%で据え置かれ、トリシェECB総裁も記者会見で「物価動向、注意深く監視(Monitoring Very Closely)」との発言に留まったことから、6月の利上げ観測も後退、更に6日には独シュピーゲル誌が「ギリシャはユーロ圏から脱退して、自国通貨に戻ることを検討」と報じたことから、1.4315ドルまで下落しました。

■週間騰落率(JPY) JPY
グラフをクリックすると拡大します。 ■週間騰落率(USD) USD
グラフをクリックすると拡大します。

■今週の見通し
先週週末の独シュピーゲル誌の記事Top-Okonom fordert Euro-Aus fur Griechenlandは、ユンケル・ユーログループ議長の「ギリシャのユーロ圏離脱については、協議していない。債務再編の可能性についても、排除している。」また、ギリシャの財務相も、「ギリシャがユーロ圏にとどまるかどうか、議題に上ったり、協議されたりしたことは、絶対にない」と否定発言しているものの、ギリシャの債務再編問題は避けられない状況であり、ドイツの一部議員からはギリシャがユーロ圏を離脱するのが望ましいとの発言が出るなど、ギリシャをめぐる不透明感がしばらくは続きそうで、今月16日のEUグループの会合まではユーロの弱含みが継続する可能性があります。

円は先週5日に対ドルで3月18日以来の1ドル=80円割れとなりました。翌6日には米雇用統計が上振れしたことから80円を回復していますし、原油価格は1バーレル=97.18ドルと100ドルを割り込んでいます。このため、週明けに株価が上昇するようであれば、リスク選好となり、円が売られる可能性があります。特に先週に大幅な調整を見せた豪ドルやNZドルは資源価格も上昇に転じるようであれば、戻りにつながる可能性があります。

こうした意味で今週の経済指標では、独貿易収支(9日)、ユーロ圏鉱工業生産(12日)、独1-3月期GDP速報値、ユーロ圏1-3月期GDP速報値(13日)の内容が悪い場合にはユーロの弱含みの状況が続くと思われます。一方、米貿易収支(11日)、米生産者物価指数(12日)、米消費者物価指数、ミシガン大米消費者信頼感指数(13日)の内容悪化の場合は米の長期金利低下観測などからドルが売られやすくなると思います。また、日本の貿易収支の発表(12日)が予定されていることで、予想以上に黒字額が減少している場合には短期的な円売りにつながる可能性があります。これ以外では豪貿易収支(9日)、豪失業率、豪新規雇用者数(11日)に予定されていることから、雇用の内容が良ければ利上げ時期の前倒し観測が浮上することも考えられます。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 79.00 81.70
ユーロ/ドル 1.4240 1.4500
ユーロ/円 113.20 117.80
ポンド/円 129.40 133.00
豪ドル/円 84.30 87.20
NZドル/円 62.50 64.50
南アランド/円 11.70 12.30


■注目イベント 5/9(月)
・ 08:50 日本 日銀・金融政策決定会合議事要旨
・ 15:00 ドイツ 3月 経常収支
・ 15:00 ドイツ 3月 貿易収支
・ 21:15 カナダ 4月 住宅着工件数
5/10(火)
・ 08:01 英国 4月 英小売連合(BRC)小売売上高調査 前年同月比
・ 08:01 英国 4月 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
10:30 豪 3月 貿易収支
・ 10:30 豪 4月 NAB企業景況感指数
・ 14:45 スイス 4月 スイスSECO消費者信頼感指数
・ 16:15 スイス 4月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 21:30 米国 4月 輸入物価指数 前月比
・ 21:30 米国 4月 輸出物価指数 前月比
・ 23:00 米国 3月 卸売在庫 前月比
・ 02:00 米国 米財務省3年債(320億ドル)入札
5/11(水)
・ 08:50 日本 4月 外貨準備高
・ 14:00 日本 3月 景気一致指数(CI)・速報値
・ 14:00 日本 3月 景気先行指数(CI)・速報値
・ 15:00 ドイツ 4月 消費者物価指数(CPI、改定値) 前月比
・ 15:00 ドイツ 4月 卸売物価指数(WPI) 前月比
17:30 英国 3月 貿易収支
・ 18:30 英国 英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 21:30 カナダ 3月 貿易収支
21:30 米国 3月 貿易収支
・ 02:00 米国 米財務省10年債(240億ドル)入札
・ 03:00 米国 4月 月次財政収支
5/12(木)
・ 08:50 日本 4月 マネーストックM2 前年同月比
・ 08:50 日本 3月 国際収支・経常収支
・ 08:50 日本 3月 国際収支・貿易収支
10:30 豪 4月 新規雇用者数
10:30 豪 4月 失業率
・ 14:00 日本 4月 景気ウオッチャー調査-現状判断DI
・ 17:00 ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)月報
・ 17:30 英国 3月 鉱工業生産指数 前月比
・ 17:30 英国 3月 製造業生産指数 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 3月 鉱工業生産 前月比
・ 21:30 カナダ 3月 新築住宅価格指数 前月比
・ 21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 21:30 米国 4月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 21:30 米国 4月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) 前月比
・ 21:30 米国 4月 小売売上高 前月比
・ 22:15 南ア 南アフリカ準備銀行(中央銀行)政策金利
・ 23:00 米国 3月 企業在庫 前月比
・ 02:00 米国 米財務省30年債(160億ドル)入札
5/13(金)
・ 07:45 NZ 3月 小売売上高指数 前月比
15:00 ドイツ 1-3月期 国内総生産(GDP、速報値) 前期比
・ 15:00 ドイツ 1-3月期 国内総生産(GDP、速報値) 前年同期比
・ 16:15 スイス 4月 生産者輸入価格 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、速報値) 前期比
・ 18:00 ユーロ圏 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、速報値) 前年同期比
21:30 米国 4月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 21:30 米国 4月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 21:30 米国 4月 消費者物価指数(CPIコア指数) 前月比
22:55 米国 5月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2011年5月 7日 (土)

5/7 シカゴ通貨先物非商業ポジション

こんにちは。昨日は菅総理が浜岡原子力発電所の運転停止を発表しました。夏場の電力不足も心配ですし、電力不足からの景気停滞や更なる負担増も懸念材料ですね。

6日に発表された3日現在のシカゴIMMの投機ポジションでは、ドルのネットショート(売)ポジションは約40万コントラクトと過去最高レベルに近づいています。円ネットショートは2週連続で約1.6万コントラクトの減少、ユーロネットのロングは約10万コントラクトへと増加、金が20万コントラクトを割り込み、原油も過去最高の約26万コントラクトから1.5万コントラクトの減少となっています。豪ドルは4週連続で年とのロングが減少しています。

IMMポジションは3日現在で、4日、5日と資源国を中心にポジション調整が出たことから、ユーロや豪ドルなどこれまでネットでロング積み上がっていたポジションの解消が出たものと思います。特にユーロは2007年7月10日以来となる99,516コントラクトまでポジションが増加、1週間で約3万コントラクト増加したことから、かなりの過熱感があったものと思われます。円は円高が進む中でのネットのショートポジションが減少しています。80円を一時割り込んだことでポジションとしてはほぼフラット状態ではないかと推測しています。金や原油のネットのロングポジションも行きすぎの修正となっているようですので、今週の減少分で調整されたかどうかと思われ、調整トレンドとなるかは次週の状況を見て判断したいと思います。

■シカゴIMM非商業ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY -18,819 18,178 19,779 38,598 58,377
EUR 99,516 31,237 128,460 28,944 157,404
GBP 30,807 -2,776 59,735 28,928 88,663
CHF 18,381 540 28,551 10,170 38,721
CAD 54,041 -5,022 59,863 5,822 65,685
AUD 73,421 -7,446 87,326 13,905 101,231
NZD 12,800 1,343 22,522 9,722 32,244
MXN -18,819 18,178 19,779 38,598 58,377
source:CFTC

【USD】 USD
source:CFTC

ドルは28,508コントラクトのショート増加の394,407コントラクトのショートとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】 JPY
source:CFTC

円は18,178コントラクトのショート減少の18,819コントラクトのショートとなりました。

【EUR】 EUR
source:CFTC

ユーロは31,237コントラクトのロング増加の99,516コントラクトのロングになりました。

【CAD】 CAD
source:CFTC

カナダは5,022コントラクトのロング減少の54,041コントラクトのロングになりました。

【NZD】 NZD
source:CFTC

NZドルは1,343コントラクトのロング増加の12,800コントラクトのロングとなりました。
他のIMM通貨先物のポジション動向は上田ハーローレポートのシカゴIMM非商業ポジションを参照してください。(9日更新)

2011年5月 6日 (金)

5/6 本日の戦略-米雇用統計悪化はある程度織り込み済みと思われる-

おはようございます。4日ぶりに会社でコメントを書いていますが、GW前にIE9にアップデートしたためか、本日はPCの起動に時間がかかりました。IE9はFirefoxより早いような記述で、確かに起動時間は早くなったように感じました。ブラウザの感じもなんとなく似てきたような。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

円>ドル>ポンド>NZドル>豪ドル>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
本日は、市場が注目しています米国の雇用統計が21時30分に発表されます。これまで順調に回復傾向を見せてきたとみられていました米国の雇用ですが、毎週発表されます米新規失業保険申請件数は4週続けて40万件を上回っています。昨日は47.4万件とNY州の季節調整がうまくいっていないことやオレゴン州で新しい緊急保険が導入されたこと等を加味したとしても弱い内容となっていることから、市場はすでにやや弱めを織り込んでいると思われます。先月27日のバーナンキ米FRB議長の会見でも雇用が懸念されていたことから、しばらくは緩和政策の継続と思われ、余程悪い内容でなければドル/円は80円を維持するのではないかと思います。昨日はリスク回避とユーロの失速、資源国通貨の大幅調整などから、主要通貨に対して「ドル」は「円」の次に買われていますので、米雇用統計が良ければ株価が上昇し「円」と「ドル」が売られることとなると思っています。この場合もドル/円は80円を維持できるのではないかとみています。

また、昨日は野田財務相が「最近ドルが弱含んでおり、日本市場も閉まっている。(協調介入を実施した)3月18日とは状況が違う」「いずれにせよマーケットの動向を注意深く見守っていきたい」と発言するにとどまっています。前回3月18日の協調介入はラガルド仏財務相による働きかけだったことで、本邦以外からの牽制発言が出る可能性があります(ただし、円に言及するとは限りません)が、個人的な見解としてはG7からの単独介入に対しての同意は得られる可能性があるが、協調はあり得ないといったところです。また、FRBやECBなどと密接?に情報を交換している可能性がありますので、本日の米国の雇用統計前に動く可能性は低いのではないでしょうか。

テクニカル分析では、21日移動平均線から-3%以上乖離した通貨ペアがユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円、NZドル/円、カナダドル/円、南アランド/円となっています。短期的な売られ過ぎの状態となっていますが、下降トレンド(パラボリックや一目均衡表の遅行線)とみられることで、2回目の-3%以上の乖離を待って仕掛けと思われます。

■ユーロ/円 日足(一目均衡表、パラボリック、乖離率)
EURJPY
source: uedaharlowfx

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 21日移動平均線を下抜け
ドル/円 一目均衡表(日足)の雲を下抜け
ポンド/円 21日移動平均線を下抜け
NZドル/円 一目均衡表(日足)の転換線が基準線を下抜け
豪ドル/米ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
NZドル/米ドル 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 08:37→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 79.59 ~ 80.38
EURJPY 115.42 ~ 117.11
GBPJPY 130.29 ~ 131.84
AUDJPY 83.94 ~ 85.20
NZDJPY 62.18 ~ 63.16
CADJPY 82.12 ~ 83.23
ZARJPY 11.76 ~ 11.95
NOKJPY 14.45 ~ 14.70
MXNJPY 6.73 ~ 6.83
HKDJPY 10.21 ~ 10.32
SGDJPY 64.05 ~ 64.76
EURUSD 1.4435 ~ 1.4620

■前日のサマリー
昨日はアジアの株式市場(特にインド)が下落すると、リスク回避の動きから円が買われる展開となり、ドル/円は80.60円近辺から80.34円まで下落しました。ユーロ/ドルは1.48ドル台前半から1.4875ドルまで上昇、ユーロ/円は119円台前半から119.76円まで上昇しました。ロンドン時間では、発表された独製造業受注が市場予想+0.4%のところ-0.4%と下振れしたことや野田財務相が「円高(は)、ドル安が主因、3月の円高と異なる」と発言したことから、ユーロ/円が119.60円近辺から117.97円、ドル/円も80.00円近辺から79.57円、ユーロ/ドルも1.49ドル近辺から1.4818ドルへと下落しました。NY時間帯には発表された米新規失業保険申請件数が大幅に増加(47.4万件)となっていたことからドル/円が一時79.64円まで下落する場面が見られましたが、トリシェECB総裁が「物価動向、注意深く監視(Monitoring Very Closely)」発言、一部で高まっていた6月利上げへの期待が冷やされた格好となりユーロが下落したため、クローズにかけては80円を回復し一時80.35円をつけました。ユーロ/ドルは1.48ドルミドル近辺から1.4510ドルまで大幅に下落、ユーロ/円は118円近辺から116.15円とこちらも大幅に下落してほぼ安値圏でクローズしました。
クローズはドル/円が80.06円、ユーロ/ドルが1.4535ドル、ユーロ/円は116.37円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 10004.20 -
FTSE100(英) 5919.98 -64.09
DAX(独) 7376.96 3.03
NYダウ(米) 12584.17 -139.41
S&P500(米) 1335.10 -12.22
NASDAQ(米) 2814.72 -13.51

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.15 -0.07
日本10年債 1.209 -
英10年債 3.38 0.01
独10年債 3.21 -0.08

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1481.40 -33.90
NY原油(期近) 99.80 -9.44

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/6(金)
・ 14:45 スイス 4月 失業率
・ 17:30 英国 4月 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI) 前年同月比
18:30 英国 キング・イングランド銀行(BOE)総裁講演
・ 19:00 ドイツ 3月 鉱工業生産 前月比
・ 20:00 カナダ 4月 新規雇用者数
・ 20:00 カナダ 4月 失業率
・ 20:30 米国 イエレン米連邦準備理事会(FRB)副議長講演
21:30 米国 4月 非農業部門雇用者数変化 前月比
21:30 米国 4月 失業率
・ 22:00 カナダ カーニー・カナダ中銀総裁講演
23:00 米国 ダドリー米ニューヨーク連銀総裁講演
・ 00:45 米国 ブラード米セントルイス連銀総裁講演
・ 04:00 米国 3月 消費者信用残高 前月比
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月 5日 (木)

5/5 本日の戦略-ユーロは当面の天井が近いと思われる-

おはようございます。本日は子供の日です。GWも最終日となります。ニュースを見ていますと、このGWをきっかけに自粛を緩和する動きが出ているようです。高速道路の渋滞も大変そうですが、こうした連休でのレジャーが経済効果を高めそうですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

円>ユーロ>ポンド>ドル>豪ドル>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は米非製造業ISMが市場予想を大幅に下回る結果となり、米国のみならず世界景気に対する懸念が出て、資源需要の低下観測からコモディティ価格が下落、豪ドルやNZドルなどが大幅に下落しました。米商品先物市場で上場されるCRB指数も4月上旬ころの水準まで低下しています(下のグラフ参照願います)。このため、リスク回避の動きで主要通貨の中では「円」が買われる一方、ドルは利上げ観測の高い欧州通貨に対しては下落したものの、資源国通貨に対しては上昇しています。引き続き、ユーロやスイスフランでドルは年初来最安値を更新していることから、本日のECB理事会後のトリシェECB総裁の記者会見(21時30分)の内容次第では、ドルの一段安の可能性があります。ただ、一方では、ラガルド仏財務相が「我々は力強いドルを好み、望んでいる」「欧州のインフレ上昇は少しだ」と発言、欧州要人からのユーロ高牽制発言が出始めていることや高値を更新しているものの、ユーロ/ドルは十字線の形が続き、団子天井(4月上旬は騙しになりましたが)を再び形成する可能性があることで、ユーロが調整入りする可能性が高いのではないでしょうか。

■CRB指数
CRB index

source: Jefferies & Company, Inc.

■ユーロ/ドル 日足(一目均衡表、21日移動平均線、変化率)
EURUSD

source: uedaharlowfx.jp

また、本日は英中銀(BOE)の金融政策委員会(MPC)が開催されます。年初は5月の委員会で利上げが予想されていましたが、1-3月期GDP速報値の内容や、直近2回のMPC議事録の内容からは今回の利上げの可能性は低いと思います。市場では10%位が今月の利上げを予想、25%位が来月(6月)での利上げを予想していることで、今回利上げを見送ったとしてもそれほど失望感は広がらならないと思います。

昨日は、ドル/円が一時80.50円を割り込みました。ドル/円での円高が進んでいることで、本邦財務省・日銀による介入に対する警戒も出始めていると思いますが、3月18日にG7の合意を得ての介入はユーロ高が進んでいることなどから、難しいのではないのでしょうか。個人的には3月17日の円急騰は特殊な要因が重なったものと思われますので、1995年4月19日の円の最高値の79.75円を更新したときに本邦が単独で介入を行う可能性があると思っていますので、過度に介入期待を持たないほうがよいのではないでしょうか。また、明日は米国の雇用統計です。本日は21時30分に米新規失業保険申請件数の発表が予定されています。市場の予想は41万件ですが、3週連続で雇用の善し悪しの分岐点となる40万件を上回っていることで、米雇用の悪化に対する警戒も出てきていますので、市場予想より大幅に悪化した場合には、長期金利の低下や緩和政策の長期化が連想され、ドル売りにつながる可能性が高くなります。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 年初来高値更新
ドル/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス(ただし、下落トレンド中)
ユーロ/円 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
豪ドル/円 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
ドル/スイス 年初来安値更新
NZドル/米ドル 21日移動平均線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 08:41→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.15 ~ 80.93
EURJPY 118.68 ~ 120.31
GBPJPY 132.08 ~ 133.67
AUDJPY 85.92 ~ 87.14
NZDJPY 63.09 ~ 64.05
CADJPY 83.39 ~ 84.48
ZARJPY 11.95 ~ 12.14
NOKJPY 14.99 ~ 15.24
MXNJPY 6.82 ~ 6.92
HKDJPY 10.29 ~ 10.40
SGDJPY 65.05 ~ 65.75
EURUSD 1.4781 ~ 1.4907

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は本邦はみどりの日で休場、序盤はドルの買い戻しなどでドル/円は81.11円まで上昇しましたが、アジア株価の下落などでリスク回避の動きとなり80.82円まで下落、ユーロ/円も120.26円から119.48円へ下落、ユーロ/ドルも1.4839ドルから1.4775ドルへと下落しました。しかし、更に「ドル」と「円」を買う材料にも乏しく売りが一巡した後にはドル/円は狭いレンジの動き、ユーロ/ドル、ユーロ/円は朝方のレベルまで戻しました。ロンドン時間に入ると、「ポルトガルがEUとIMFとの間で期間3年の金融支援で合意」が好感され、ユーロ/ドルは1.4879ドル、ユーロ/円は120.73円まで上昇、ドル/円も81円台前半での動きとなりました。NY時間では発表された米ADP雇用調査が市場予想を下回る17.9万人増となったほか、米供給管理協会(ISM)非製造業景気指数が市場予想57.5のところ52.8と大幅に下振れしていたことから、米長期金利が低下、NYダウも下落したことからリスク回避の「円買い」となり、ドル/円は80.43円、ユーロ/円は119.26円まで下落、ユーロ/ドルは1.4938ドルと年初来高値を更新した後に1.4825ドルまで下落しました。また、この日は著名な投資家のジョージ・ソロス氏がほとんどの金・銀を売却と報じられたことで金や原油などのコモディティ価格も下落の要因となり、資源国通貨としての豪ドルなどが大幅に下落していました。
クローズはドル/円が80.58円、ユーロ/ドルが1.4823ドル、ユーロ/円は119.51円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 10004.20 -
FTSE100(英) 5984.07 -98.81
DAX(独) 7373.93 -126.77
NYダウ(米) 12723.58 -83.93
S&P500(米) 1347.32 -9.30
NASDAQ(米) 2828.23 -13.39

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.22 -0.03
日本10年債 1.209 -
英10年債 3.38 -0.04
独10年債 3.29 0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1515.30 -25.10
NY原油(期近) 109.24 -1.81

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/5(木)
・ 10:30 豪 3月 住宅建設許可件数 前月比
・ 10:30 豪 3月 小売売上高 前月比
・ 17:30 英国 4月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
・ 19:00 ドイツ 3月 製造業新規受注 前月比
20:00 英国 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
20:45 ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)政策金利
・ 21:30 カナダ 3月 住宅建設許可件数 前月比
・ 21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 21:30 米国 1-3月期 四半期非農業部門労働生産性・速報値 前期比
21:30 ユーロ圏 トリシェECB総裁定例記者会見
22:30 米国 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演
・ 23:00 カナダ 4月 Ivey購買部協会指数
・ 02:15 米国 コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁講演

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

2011年5月 4日 (水)

5/4 本日の戦略-ADP雇用調査悪化ならドル売り回帰?-

おはようございます。昨日は夕方に雨が降り出してびっくりしました。一転して本日は晴天となり絶好の行楽日和のようですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

円>ドル>ユーロ>豪ドル>NZドル>ポンド
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はインド中銀が政策金利であるレポレートを6.75%から7.25%に引き上げた(市場予想は0.25%の引き上げ)ことで、新興国のインフレに対するリスクが浮上し、全般的にリスク回避の動きとなりました。リスク許容度を表すといわれるVIX(投資家恐怖心理指数)も16.70(+4.44%)上昇しています。

■VIX(投資家恐怖心理指数)

VIX

source:Yahoo! finance

このため、ドルと円が主要通貨の中では買われ、新興国に対するリスクから、金や原油などのコモディティ価格が下落、豪ドルなど資源国通貨売りとなりました。豪ドルは先に発表された中国製造業PMIが低下していることも要因としてあげられます。米主要企業の1-3月期決算もほとんど終わっていることから、調整ムードが先行する可能性があり、また、オサマ・ビンラディン容疑者の殺害で、米国とパキスタン情勢が悪化していることや、同容疑者の出身国のイエメンでも報復の機運が高まっているとみられることで、テロへの警戒からドルと円を見たときには円が選好されているのではないかと思われます。特に地政学的なリスクのときに買われるスイスフランが上昇(ドル/スイスでドルが下落)していることからもうかがわれます。本日は週末の米雇用統計の前哨戦となる民間の給与計算会社ADP雇用調査の発表があります。調整が入っているとはいえ、ドル売りセンチメントが残っていますので、ADPが下振れした場合にはドル安になる可能性があります。

一方、テクニカル分析からは豪ドル/円が21日移動平均線を下抜けてきました。4/11の高値の90.01円と4/28の高値の89.58円でダブルトップ(下のチャートパターンを参照)のようになっています。このため、早期に21日移動平均線を回復できないと、3/17の安値の74.69円と4/11の高値の90.01円を100%としたフィボナッチの23.6%押しとなる86.38円か、4/18の安値の85.99円、55日移動平均線の85.10円近辺まで下落する可能性が高くなります。

■AUDJPY 日足(21日,55日,89日,200日移動平均線、フィボナッチ)
AUDJPY source: uedaharlowfx

■チャートパターン(下げトレンド)
pattern

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/円 21日移動平均線を下抜け
豪ドル/円 21日移動平均線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 08:36→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.51 ~ 81.28
EURJPY 119.13 ~ 120.73
GBPJPY 132.58 ~ 134.15
AUDJPY 87.10 ~ 88.29
NZDJPY 64.06 ~ 65.00
CADJPY 84.33 ~ 85.41
ZARJPY 12.07 ~ 12.25
NOKJPY 15.17 ~ 15.42
MXNJPY 6.91 ~ 7.00
HKDJPY 10.33 ~ 10.44
SGDJPY 65.50 ~ 66.19
EURUSD 1.4788 ~ 1.4903

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は本邦が憲法記念日で休場だったものの、リスク回避の流れから「ドル」と「円」を買う動きで、ユーロ/ドルや豪ドル/米ドルのドルストレートやユーロ/円、豪ドル/円などのクロス円の通貨がポジション調整で下落、ユーロ/円は120円台前半から119.77円、ユーロ/ドルが1.48ドル台前半から1.4771ドルまで下落、ドル/円は81円台前半で上値の重い動きとなり、一時80.90円まで下落しました。その後、ユーロ/円は120.23円、ユーロ/ドルは1.4844ドルまで戻す動きが見られました。ロンドン時間にはユーロ圏生産者物価指数が発表され、前年同期比で6.7%となったことなどからユーロが買われたものの、反応は限定的でユーロ/ドルは1.47ドル台後半で推移、ドル/円は80.70円、ユーロ/円は119.21円まで下落しました。NY時間では米アドバイザリーレポートがECBの金融政策についてタカ派的な内容であったことなどを手掛かりにユーロが買われ、ユーロ/ドルは1.4889ドル、ユーロ/円は120.59円まで上昇、ドル/円も発表された米製造業受注が良かったことなどから81.06円まで上昇しました。クローズにかけては原油価格や貴金属(金、銀)などが下落、再びリスク回避の動きとなり、ユーロ/ドルが1.48ドル台前半、ユーロ/円は120円割れまで下落しました。
クローズはドル/円が80.93円、ユーロ/ドルが1.4822ドル、ユーロ/円は119.95円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 10004.20 154.46
FTSE100(英) 6082.88 12.98
DAX(独) 7500.70 -26.94
NYダウ(米) 12807.51 0.15
S&P500(米) 1356.62 -4.60
NASDAQ(米) 2841.62 -22.46

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.25 -0.01
日本10年債 1.209 -
英10年債 3.42 0.02
独10年債 3.28 0.01

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1540.40 0.70
NY原油(期近) 111.05 -0.41

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/4(水)
・ 15:00 英国 4月 ネーションワイド住宅価格 前月比
・ 17:00 ユーロ圏 4月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
・ 17:30 英国 3月 消費者信用残高
・ 17:30 英国 3月 マネーサプライM4 前月比
・ 17:30 英国 3月 マネーサプライM4 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 3月 小売売上高 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 3月 小売売上高 前年同月比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 20:30 米国 4月 チャレンジャー人員削減数 前年比
・ 21:00 米国 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演
21:15 米国 4月 ADP雇用統計 前月比
23:00 米国 4月 ISM非製造業景況指数(総合)
・ 04:30 米国 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演
・ 05:00 米国 フィッシャー米ダラス連銀総裁講演

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2011年5月 3日 (火)

5/3 本日の戦略-ドルストレートでの調整が先行か-

おはようございます。本日からGW後半です。朝から農家の方の田植えが忙しいようです。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ユーロ>ドル>円>豪ドル>ポンド>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は米ISM製造業景気指数が市場予想を上回ったものの、ドル買いへの反応はほとんど見られませんでした。特に先行指標と見られる新規受注指数は61.7と前回の63.3から低下、雇用指数も62.7と前回の63.0から低下となっています。このため、全体が上昇しても市場の反応は鈍かったものと思われます。本日は欧米での注目となる経済指標の発表が行われないことから、ドル売りのポジション調整が続くかどうかではないかと思われます。特に昨日対ドルで1.01ドルを一時超えた豪ドルは、本日の豪準備銀行(RBA)の金融政策の発表があるものの、4.75%の政策金利は据え置かれると予想されることなどから、これを前にしたポジション調整などが出ているとみられることで、声明でもハト派的な内容となった場合には更なる調整につながる可能性があります。

また、ドル売りのポジション調整が出ている背景として、懸念されいていた米連邦債務の上限に対して、ガイトナー米財務長官が「米債務は遅くても今月16日に上限到達へ、緊急措置などで8月2日まで借り入れが可能に」と発言したことから、足許での米国債のデフォルトの可能性がなくなったとみなされたこともあると思います。今週は木曜日のECB理事会と金曜日の米雇用統計が市場の注目となっていることで、それまではポジション調整を含めたレンジの動きが予想され、トレンドは出てこないと思われます。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 年初来高値更新
ユーロ/円 21日移動平均線を上抜け(僅か)
豪ドル/円 ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス
豪ドル/米ドル 年初来高値更新
NZドル/米ドル 年初来高値更新

■変動率からの予想レンジ 08:52→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.79 ~ 81.61
EURJPY 119.64 ~ 121.29
GBPJPY 134.51 ~ 136.12
AUDJPY 88.22 ~ 89.45
NZDJPY 64.96 ~ 65.93
CADJPY 84.82 ~ 85.96
ZARJPY 12.13 ~ 12.32
NOKJPY 15.32 ~ 15.57
MXNJPY 6.95 ~ 7.05
HKDJPY 10.38 ~ 10.49
SGDJPY 66.05 ~ 66.76
EURUSD 1.4789 ~ 1.4908

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯には、朝方にドルの下値を試す動きから、ドル/円は80.99円まで一時下落しましたが、シンガポールなどが休場で参加者も少なかったことから戻し、国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が殺害されたとの報道を受け、ドル買いとなり、ドル/円は81.69円まで上昇、ユーロ/ドルは1.48ドル台前半から1.4763ドルまで下落、ユーロ/円は120.71円まで上昇しました。しかし、同容疑者が殺害されてもテロの懸念が後退したわけではないことから、このニュースでの買いが一巡するとドルはじりじりと下落、欧州時間帯(ロンドン市場はバンクホリデーのため休場)には、発表された独製造業PMI、ユーロ圏製造業PMI(ともに確定値)が前回を上回っていたことでドル/円は81円台前半で推移、ユーロ/ドルは1.48ドル台ミドルへ上昇、ユーロ/円は121.01円まで一時上昇しました。NY時間帯には、発表された米ISM(米供給管理協会)製造業景気指数が60.4となったものの、市場の反応はほとんどなく、米株価が堅調に推移したやユンケル議長が「(ユーロ高は)懸念事項ではない」などと発言したことでドル売りが継続し、ドル/円は81.04円まで下落、ユーロ/ドルは1.4901ドルへと上昇、ユーロ/ドルは120円台ミドルを挟んでの小動きとなりました。クローズにかけては株価が下げ幅を縮小したこともあり、ややドルが買い戻されました。
クローズはドル/円が81.19円、ユーロ/ドルが1.4826ドル、ユーロ/円は120.41円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 10004.20 154.46
FTSE100(英) 6069.90 1.74
DAX(独) 7527.64 13.18
NYダウ(米) 12807.36 -3.18
S&P500(米) 1361.22 -2.39
NASDAQ(米) 2864.08 -9.46

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.28 -0.01
日本10年債 1.209 -0.006
英10年債 3.45 0.02
独10年債 3.24 0.01

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1557.10 0.70
NY原油(期近) 113.52 -0.41

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/3(火)
13:30 豪 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
・ 17:30 英国 4月 製造業購買担当者景気指数(PMI)
・ 18:00 ユーロ圏 3月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 3月 卸売物価指数(PPI) 前年同月比
・ 21:30 米国 ホーニッグ米カンザスシティー連銀総裁講演
・ 23:00 米国 3月 製造業新規受注 前月比

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

2011年5月 2日 (月)

5/2 本日の戦略-ISM悪化ならドル売り継続か-

おはようございます。明日からはGWの後半となります。どうも後半は天候も良くなりそうです。霧島の新燃岳の噴火や東日本大震災、福島原発と観光立国を目指す日本にとってはネガティブなことが多いのですが、景色がきれいなところが多いので、早く渡航者が増えて欲しいです。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

NZドル>円>ポンド>豪ドル>ドル>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
先週の動きをみていますと、これまで繰り返し書いています通り、市場のメインテーマといいますか、コア(核)としてのドル安が定着しているように見えます。米FOMC、週末のバーナンキの発言でも「弱い雇用」に対して、緩和策を維持するという同議長の一貫した政策スタンスが伺われる限りはこの傾向が継続すると思います。このため、明日からの本邦の大型連休後半もドル安が継続し、ドル/円で81円を割り込んでいく可能性が高いと思います。特に今週は本日は23時に発表されます米製造業ISMでは下振れする可能性が既に示されている(相関性が高いといわれていたフィラデルフィア連銀製造業指数が低下していた)ことや週末発表されたシカゴPMI(購買協会景気指数)でも生産が前回74.2から今回70.0、新規受注が前回74.5から今回66.3と大幅低下、雇用も前回65.6から今回63.7へと低下しています。このため、市場の予想以上にISMが下振れした場合にはドル安に拍車がかかり、前回G7で介入したレベルとなる79.75円(1995年4月19日のドルの安値)割れを再度試すことになりそうです。また、5日にはECB理事会が予定されていて、高止まりしている消費者物価指数に更に懸念が示されると、ユーロ買いとなりユーロ/ドルでの1.45ドル乗せがあり得るのではないかと思います。また、本日は次期ECB総裁となる可能性があるドラギ・イタリア中銀総裁の講演が予定されていて、この内容にも注目と思います。本日も英国はバンクホリデーで休場となることから、NY市場まではあまり動意がないのではないかと思います。

テクニカル的には年初来高値を更新しています豪ドル/米ドル、NZドル/米ドルではオシレータ系指標では過熱感があり、21日移動平均線からの乖離率も豪ドルは+3%を超えてきています。また、年初来安値を更新しているドル/スイスも同様に売られ過ぎの過熱感があり、21日移動平均線からの乖離利率も-3%を超えていることで、こちらも調整の可能性があります。ただ、ファンダメンタルズでのドル安のトレンドが続いていることで、ダマシが出やすい状況かもしれません。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/円 21移動平均線を下抜け
ドル/スイス 年初来安値更新
豪ドル/米ドル 年初来高値更新
NZドル/米ドル 年初来高値更新

■変動率からの予想レンジ 07:50→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.70 ~ 81.52
EURJPY 119.31 ~ 120.97
GBPJPY 134.76 ~ 136.39
AUDJPY 88.34 ~ 89.60
NZDJPY 65.17 ~ 66.15
CADJPY 85.25 ~ 86.40
ZARJPY 12.22 ~ 12.42
NOKJPY 15.32 ~ 15.58
MXNJPY 6.99 ~ 7.09
HKDJPY 10.38 ~ 10.50
SGDJPY 65.93 ~ 66.64
EURUSD 1.4774 ~ 1.4890

■前日のサマリー
週末は本邦が昭和の日で休場となったことや英国がロイヤル・ウエディングのため、休場となったことなどから、アジアや欧州時間での市場参加者が少なく、手掛かり難からドル/円は81円台後半からミドル近辺での動き、ユーロ/ドルも1.48ドル台ミドルから1.4804ドルまで一時下落したものの、この範囲での小動き、ユーロ/円も121円台前半から120円台後半での動きに留まりました。欧州時間帯では、ユーロ圏の消費者物価指数速報値が前年比で2.8%と市場予想より上振れしていたことから、ユーロ/ドルが1.4878ドルまで上昇、ドル/円が81円台前半へと下落、ユーロ/円も連れ安となりました。このため、NY時間序盤にはドル/円が81.12円、ユーロ/円が120.65円まで下落しました。その後、米個人消費支出が予想より上振れしていたことや米企業決算が好調だったことで、ドル/円は81.55円、ユーロ/円は120.97円まで上昇、ユーロ/ドルは1.4831ドルまで下落、クローズにかけてはバーナンキ米FRB議長の「米経済は、親億な景気後退から完全には回復していない」「住宅市場が、景気回復の足かせとなっている」「雇用市場と住宅市場の問題が無関係出ないことは明らかだ」と発言したことや北アフリカのリビアでガダフィ政権による船舶の攻撃が高まったとの懸念が出たことで、リスク回避の動きから円が買われドル/円は一時81.05円、ユーロ/円は120.06円、ユーロ/ドルも1.4804ドルまで下落しました。
クローズはドル/円が81.11円、ユーロ/ドルが1.4806ドル、ユーロ/円は120.09円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9849.74 157.90
FTSE100(英) 6069.90 1.74
DAX(独) 7514.46 39.24
NYダウ(米) 12810.54 47.23
S&P500(米) 1363.61 3.13
NASDAQ(米) 2873.54 1.01

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.29 -0.02
日本10年債 1.215 -
英10年債 3.42 -0.06
独10年債 3.24 -0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1531.20 14.10
NY原油(期近) 112.86 0.10

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
5/2(月)
10:30 豪ドル 1-3月期 四半期住宅価格指数 前期比
・ 10:30 豪ドル 1-3月期 四半期住宅価格指数 前年同期比
・ 10:30 日本 3月 毎月勤労統計調査-現金給与総額 前年同月比
・ 16:15 スイス 3月 実質小売売上高 前年同月比
・ 16:30 スイス 4月 SVME購買部協会景気指数
・ 16:45 ユーロ圏 コンスタンシオ欧州中央銀行(ECB)副総裁講演
・ 16:45 ユーロ圏 ドラギ・イタリア中銀総裁講演
・ 16:45 ユーロ圏 レーン欧州委員講演
・ 17:00 ユーロ圏 4月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
18:00 ユーロ圏 トリシェECB総裁講演
・ 19:30 ユーロ圏 ウェリンク・オランダ中銀総裁講演
・ 21:30 カナダ 3月 鉱工業製品価格 前月比
・ 21:30 カナダ 3月 原料価格指数 前月比
・ 22:00 英国 キング・イングランド銀行(BOE)総裁欧州議会で証言
・ 23:00 米国 3月 建設支出 前月比
23:00 米国 4月 ISM製造業景況指数
・ 00:15 ユーロ圏 コンスタンシオECB副総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年5月 1日 (日)

5/1 シカゴ通貨先物非商業ポジション

こんばんは。昨日・本日とバスツアーで埼玉県の秩父の芝桜公園と長野県の善光寺に行ってきました。今週の見通しは明日の朝に書きたいと思います。

29日に発表された26日現在のシカゴIMMの投機ポジションでは、ドルのネットショート(売)ポジションは4週連続増加、円ネットショートは約1.6万コントラクトの減少、ユーロネットのロングは増加、カナダドルのネットポジションは約5000コントラクトの減少、NZドルのネットポジションは6週連続でロングが増加しています。

ドルはドル安の流れが継続していることで、ネットポジションでもショートが増加しています。円はネットロングの減少分からは1.5円程度の円高規模と思われます。豪ドルは3週連続のネットポジションでロングが減少しているものの、年初来高値を更新しています。これは投機とあまり関係のない資金(リアルマネーなど長期の資金)が豪ドルに入ってきているようです。ポジション動向からは、きっかけがあればドル売りのポジションの巻き戻しの可能性が高いことを示していると思われます。

■シカゴIMM非商業ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY -36,997 15,986 14,063 51,060 65,123
EUR 68,279 6,084 105,683 37,404 143,087
GBP 33,583 3,408 56,867 23,284 80,151
CHF 17,841 467 27,549 9,708 37,257
CAD 59,063 -5,972 61,493 2,430 63,923
AUD 80,867 -4,094 88,675 7,808 96,483
NZD 11,457 2,118 19,205 7,748 26,953
MXN -36,997 15,986 14,063 51,060 65,123
source:CFTC

【USD】 USD
source:CFTC

ドルは15,674コントラクトのショート増加の365,899コントラクトのショートとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】 JPY
source:CFTC

円は15,986コントラクトのショート減少の36,997コントラクトのショートとなりました。

【EUR】 EUR
source:CFTC

ユーロは6,084コントラクトのロング増加の68,279コントラクトのロングになりました。

【CAD】 CAD
source:CFTC

カナダは5,972コントラクトのロング減少の61,493コントラクトのロングになりました。

【NZD】 NZD
source:CFTC

NZドルは2,118コントラクトのロング増加の11,457コントラクトのロングとなりました。
他のIMM通貨先物のポジション動向は上田ハーローレポートのシカゴIMM非商業ポジションを参照してください。(2日更新)

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    ■ドル円など主要通貨のスプレッド縮小



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