山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
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2011年6月30日 (木)

6/30 本日の戦略-日本時間20時はギリシャの採決-

おはようございます。まだ6月というのに暑い日が続きますね。身体が慣れていないこともあり、ひときわ暑さを感じます。皆様も熱中症には注意が必要ですので、こまめに水分補給などをしましょうね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
NZドル>豪ドル>ユーロ>ポンド>円>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は何とかギリシャで緊縮財政法案が可決されました。これにより7月3日の欧州財務相会合、7月8日のIMF理事会で融資が決定されると思います。当面は15日の国債償還と利払いが24億ユーロ予定されています。このため、足許では7月7日(木)に開催されるECB理事会での利上げの可能性が高いことを背景として、ユーロは確りした動きになると予想されます。ただ、今回の緊縮財政法案可決は問題の先送りとの見方もあり、ギリシャに返済能力があるのかが焦点となると思われます。第2次ギリシャ支援策は1,100-1,200億ユーロとみられ、デフォルト回避ができるように300億ユーロ程度の期限到来国債のロールオーバーを民間(銀行など)が自発的に行われるかどうかと思います。チャート上でも6/7の高値の1.4695ドル近辺までは可能性があります。

一方、ドル/円は5年債に続き7年債も入札が不調で利回りが上昇しています。ただ、利回りの情がドル高に結びついていないことで、ドルの上値の重さが意識されているようです。米ISM製造業指数や雇用統計などの結果待ちとなると思います。まだ、しばらくはユーロ主導の展開が続くと思います。

NZドル、豪ドルなどのクロス円が大幅に上昇しました。NYダウが3日連続で上昇していることもあり、リスク・オンの動きが続いています。ただ、米国の景気減速などの不安要因もあることから、このまま楽観的な状況が続くとは思えません。これらの通貨もチャート上では上昇トレンドのいくつかのシグナルが出ていますが、レンジの動きになるのではないと思います。

■EURJPY 日足(一目均衡表、パラボリック、MACD、ストキャスティックス) EURJPY source: Uedaharlowfx

ユーロ/円は一目均衡表(日足)の雲の上に抜け出てきましてが、雲を僅かに超えたばかりであり、遅行線も雲の中に入っていることから、明確に上昇トレンドとなったとはいえないようです。ストキャスティックス(スロー)では%Kスローが80を超えてきていることや6/7の高値の117.88円に接近していることで下落の可能性があります。今週末から次週週初にかけて雲のねじれがあることで、上に加速した場合には先々の一目均衡表(日足)の雲の上限となる118.30円近辺となると思います。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 21日移動平均線を上抜け
ドル/円 一目均衡表(日足)の雲を下抜け
豪ドル/円 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
ドル/スイス ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
カナダドル/円 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
豪ドル/米ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の雲を上抜け
NZドル/米ドル 21日移動平均線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 08:42→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.47 ~ 81.05
EURJPY 115.81 ~ 117.24
GBPJPY 129.00 ~ 130.30
AUDJPY 85.70 ~ 86.71
NZDJPY 66.19 ~ 67.11
CADJPY 82.74 ~ 83.76
ZARJPY 11.75 ~ 11.92
NOKJPY 14.86 ~ 15.10
MXNJPY 6.79 ~ 6.87
HKDJPY 10.31 ~ 10.40
SGDJPY 65.20 ~ 65.78
EURUSD 1.4330 ~ 1.4511

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯はギリシャの緊縮財政法案の可決を控え、東京時間は模様眺め気分からかドル/円は81円を挟んでの小動き、ユーロ/ドルは1.4340ドル近辺から1.4380ドル近辺、ユーロ/円は116.15円近辺から116.55円近辺のレンジの動きとなりました。ロンドン時間には欧州の株価が上昇したことや法案可決への楽観的な見方からドル/円は81.19円、ユーロ/ドルは1.4449ドル、ユーロ/円は117.17円まで上昇しました。ギリシャの法案の採決が日本時間21時30分ころから始まり、与党副首相が反対票を投じた(予告通り)ことで一時ユーロ売りとなったものの、22時過ぎには賛成155、反対138で可決され、ユーロ/ドルは1.4445ドル、ユーロ/円は116.98円まで上昇しましたが、材料出尽くし感から、ユーロとドルが売られて円が買われ、ドル/円は80.56円、ユーロ/ドルは1.4346ドル、ユーロ/円は115.90円を一時付けました。クローズにかけては米7年債の入札が不調だったことで、米長期金利が上昇、ドル/円は80.93円まで買われました。ユーロは米株価の上昇に伴い、ユーロ/ドルは1.4440ドル近辺、ユーロ/円は116.75円近辺まで上昇しました。
クローズはドル/円が80.76円、ユーロ/ドルが1.4431ドル、ユーロ/円は116.56円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9797.26 148.28
FTSE100(英) 5855.95 89.07
DAX(独) 7294.14 123.71
NYダウ(米) 12261.42 72.73
S&P500(米) 1307.41 10.74
NASDAQ(米) 2740.49 11.18

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.11 0.08
日本10年債 1.125 0.035
英10年債 3.32 0.06
独10年債 2.98 0.05

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1510.40 10.20
NY原油(期近) 94.77 1.88

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/30(木)
・ 08:01 英国 6月 GFK消費者信頼感調査
・ 10:00 NZ 6月 NBNZ企業信頼感
・ 14:00 日本 5月 新設住宅着工戸数 前年同月比
・ 15:00 南ア 5月 マネーサプライM3 前年同月比
15:00 ドイツ 5月 小売売上高指数 前月比
・ 15:00 ドイツ 5月 小売売上高指数 前年同月比
・ 16:00 ユーロ圏 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁、欧州議会で経済・金融問題に関する声明を発表
16:55 ドイツ 6月 失業者数 前月比
16:55 ドイツ 6月 失業率
・ 17:00 ユーロ圏 5月 マネーサプライM3 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 消費者物価指数(HICP、速報値) 前年同月比
・ 18:30 南ア 5月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 18:30 南ア 5月 卸売物価指数(PPI) 前年同月比
・ 20:00 ユーロ圏 クーン・ベルギー中銀総裁講演
・ 21:00 南ア 5月 貿易収支
・ 21:30 カナダ 4月 月次国内総生産(GDP) 前月比
・ 21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 22:45 米国 6月 シカゴ購買部協会景気指数
・ 23:00 米国 6月 製造業新規受注 前月比
・ 23:00 米国 ブラード米セントルイス連銀総裁講演
・ 23:00 米国 ホーニッグ米カンザスシティー連銀総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月29日 (水)

6/29 本日の戦略-日本時間20時はギリシャの採決-

おはようございます。昨日の東電の株主総会に続き、本日も関電など電力会社の株主総会が行われます。株主総会など関心が高まることは非常によいことだと思います。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
豪ドル>NZドル>ユーロ>ポンド>ドル>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
いよいよギリシャの緊縮財政の法案の採決が本日行われる予定となっています。野党は反対、ユニオンは48時間ストと予断を許さない状況に変わりはないですが、ECBは7月の利上げを行う意向であることがトリシェECB総裁の発言によって示された(?)こともあり、昨日は上昇しています。

仏の銀行によるギリシャ債のロールオーバーについては格付け会社がギリシャおよび同国既発債と新発債をデフォルト格付けに引き下げないことが条件となっているようです。フィッチ・レーティングスは民間投資家をギリシャ債ロールオーバーに参加させる計画が実行された場合は、ギリシャがデフォルトしたと判断する「公算が極めて大きい」と述べています。このため、ロールオーバーに対してもまだまだ懸念が残ります。

格付け機関ムーディーズはスペインの州政府が財政状況の改善が見られなければ格付けが「下げ圧力にさらされるだろう」としています。州政府の格付けですが、影響がイタリアやスペインにも広がってきていることや、欧州銀行のストレステストでは91行中、10-15行が不合格になる可能性があるとしています。こうした不安定な要因が多数あることから、仮に緊縮財政法案が可決してもリスク・オンとなる可能性はそれほど高くないかもしれません。

ドル/円は昨日ようやく81円台に上昇しました。チャートでも一目均衡表(日足)の雲の中に入ってきています。ただ、相変わらず81円台では売りが待ち構えていると思われることや、本邦の個人投資家の利益確定の売りも出やすい環境と思われることから、更に上昇するには、株価の上昇などのリスク・オンの動きが必要でしょう。

■GBPJPY 日足(ボリンジャーバンド、一目均衡表、パラボリック、変化率) GBPJPY source: Uedaharlowfx

ポンド/円は6/24に128.24円で目先の底打ちをし切り返しています。ただ、パラボリックでは売りトレンドが継続していることが示されていますし、変化率でももう少し下値余地があるように見えます。仮に前出の安値を下抜けたときは125円近辺まで下落すると思われます。一方、トレンドの転換としてはボリンジャーバンドのセンターラインの130.43円近辺を超えたところか一目均衡表の雲の下限となる131.51円近辺と思われます。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
ドル/円 一目均衡表(日足)の雲の下から中へ
ユーロ/円 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線、雲を上抜け
豪ドル/円 21日移動平均線を上抜け
カナダドル/円 21日移動平均線を上抜け
南アランド/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
NZドル/米ドル 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 07:50→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.83 ~ 81.40
EURJPY 115.81 ~ 117.21
GBPJPY 129.02 ~ 130.30
AUDJPY 84.94 ~ 85.91
NZDJPY 65.38 ~ 66.27
CADJPY 82.12 ~ 83.10
ZARJPY 11.69 ~ 11.86
NOKJPY 14.83 ~ 15.07
MXNJPY 6.79 ~ 6.87
HKDJPY 10.35 ~ 10.44
SGDJPY 65.21 ~ 65.77
EURUSD 1.4260 ~ 1.4443

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯はドル/円が手掛かり難から小動きとなり、ドル/円は80.70円近辺から80.90円近辺のレンジ、ユーロ/ドルは1.4320ドルから1.4266ドルまで下落、ユーロ/円は115.65円近辺から115.24円へと下落しました。ロンドン時間に入るとユーロ/ドルは1.4328ドル、ユーロ/円は115.79円まで上昇しましたが続かず、ユーロ/ドルは1.4237ドル、ユーロ/円は115.13円まで下落。その後、トリシェECB総裁が「ECB理事会が非常に強い警戒モードにあることは周知の通りだ」と発言したことで7月のユーロの利上げに期待が出て、NY時間にはユーロ/ドルは1.4397ドル、ユーロ/円は116.25円まで上昇、ドル/円は80.66円まで弱含みました。ただ、ドルの下値もここまでとなり、米5年債の入札が不調となったことから米長期金利が3%を超えてきたことから、ドル/円は81.27円まで上昇しました。
クローズはドル/円が81.10円、ユーロ/ドルが1.4367ドル、ユーロ/円は116.55円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9648.98 70.67
FTSE100(英) 5766.88 44.54
DAX(独) 7170.43 62.53
NYダウ(米) 12188.69 145.13
S&P500(米) 1296.67 16.57
NASDAQ(米) 2729.31 41.03

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.03 0.10
日本10年債 1.090 -0.010
英10年債 3.26 0.10
独10年債 2.93 0.04

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1500.20 3.80
NY原油(期近) 92.89 2.28

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/29(水)
・ 08:50 日本 5月 鉱工業生産・速報値 前月比
・ 17:30 英国 5月 消費者信用残高
・ 17:30 英国 5月 マネーサプライM4 前月比
・ 17:30 英国 5月 マネーサプライM4 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 消費者信頼感(確定値)
・ 18:30 スイス 6月 KOF景気先行指数
20:00 ユーロ圏 ギリシャ議会、中期財政計画を採決
20:00 ユーロ圏 ドラギ・イタリア中銀総裁講演
20:00 ユーロ圏 ショイブレ独財務相講演
・ 20:00 カナダ 5月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 20:00 カナダ 5月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 20:00 カナダ 5月 消費者物価指数(CPIコア) 前月比
・ 20:00 カナダ 5月 消費者物価指数(CPIコア) 前年同月比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 23:00 米国 5月 住宅販売保留指数 前月比
・ 01:00 米国 ラスキン米連邦準備理事会(FRB)理事講演
・ 02:00 米国 米財務省7年債入札(290億ドル)
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月28日 (火)

6/28 本日の戦略-仏独からのロールオーバーは示されたが-

おはようございます。国際刑事裁判所がリビアのガダフィ大佐ら3人に逮捕状を発行しました。リビアもNATOが軍事作戦に参加してから100日たったんですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ユーロ>ポンド>ドル>豪ドル>円>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はフランスの銀行、ドイツの銀行、保険会社がギリシャ国債の70%をロールオーバーすると方向で合意に向かっているというニュースと、法案可決が危ぶまれるギリシャに対しては、EUが緊急対応策をまとめているようです。また、ギリシャ国債のロールオーバーで新たに発行される国債に対しては、欧州投資銀行、もしくはEFSFが保証を与える可能性があることを明らかにしています。ただ、ギリシャで緊縮財政法案が可決・実施されることが望ましいく、ユーロの信認の観点からも引き続きギリシャでの法案採決待ちとなると思います。このため、更にユーロを買い上げる力はないと思われることで、1.43ドル台でのユーロは重くなると思います。

ドルは、ユーロに対する懸念が継続していることや米10年債利回りが上昇したことから、80円台後半で底堅く推移しています。ただ、昨日も81円をつけきれなかったこと、チャート上のポイントとなる一目均衡表(日足)の雲の下限に到達しているものの、なかなか雲の中には入れないことから、こちらも上値が重くなると思いますが、ギリシャ問題がくすぶり続けていることから、しばらくは底堅い動きとなると思います。

■AUDUSD 日足(ボリンジャーバンド、パラボリック、MACD) AUDUSD source: Uedaharlowfx

豪ドル/米ドルは5/25の安値の1.0440ドルを下に抜けてボリンジャーバンドの-2σに沿って下落しています。パラボリックでも下落トレンドが示され、MACDでもゼロラインを下回っています。ボリンジャーバンドのバンド幅の拡大が伴っていくようであれば、3/1の高値の1.0199ドルから3/17の安値の0.9696ドルと5/2の高値の1.1011ドルを100%としたフィボナッチ61.8%となる1.0181ドル近辺までの下落があるかもしれません。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/円 一目均衡表(日足)の雲の下から中へ
南アランド/円 一目均衡表(日足)の雲の下から中へ

■変動率からの予想レンジ 08:41→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.64 ~ 81.18
EURJPY 114.86 ~ 116.17
GBPJPY 128.64 ~ 129.86
AUDJPY 84.04 ~ 84.95
NZDJPY 64.77 ~ 65.61
CADJPY 81.52 ~ 82.46
ZARJPY 11.68 ~ 11.85
NOKJPY 14.66 ~ 14.89
MXNJPY 6.74 ~ 6.82
HKDJPY 10.34 ~ 10.42
SGDJPY 64.90 ~ 65.43
EURUSD 1.4190 ~ 1.4359

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は早朝にNZドルが下落、震災復興が遅れるとの観測や発表された貿易収支が下振れしたことで、NZドル/米ドルは0.8008ドル、NZドル/円は64.52円まで下落しました。ドルはギリシャに関するリスクの高まりと本邦の仲値に向けたドル買いから、朝方の80.40円近辺から80.89円まで上昇、ユーロ/ドルは1.4160ドル近辺から1.4103ドルまで下落しました。ユーロ/円は113.85円近辺から114.30円近辺まで一時上昇したものの、狭いレンジの動きとなりました。ロンドン時間にはサルコジ仏大統領が「同国の銀行が70%のロールオーバーに向けて調整している」「他の諸国も追随することを望む」と発言などからユーロが買われ、ユーロ/ドルは1.4237ドル、ユーロ/円は114.86円へと時上昇、ドル/円は小動きながら80.63円へと弱含みとなりました。NY時間に入ると発表された米個人消費などは市場予想と変わらなかったものの、ユーロに対する楽観的な見方がNYダウなどが大幅に上昇、更にEUはギリシャ議会が緊縮財政法案を通過させなかった場合の緊急プランにも取り組んでいるとのニュースにユーロ/ドルは1.4168ドルから1.4294ドル、ユーロ/円は114.60円から115.61円へ上昇、ドル/円は80.98円まで上昇し、いずれも高値圏でクローズしています。
クローズはドル/円が80.90円、ユーロ/ドルが1.4288ドル、ユーロ/円は115.57円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9578.31 -100.40
FTSE100(英) 5722.34 24.62
DAX(独) 7107.90 -13.48
NYダウ(米) 12043.56 108.98
S&P500(米) 1280.10 11.65
NASDAQ(米) 2688.28 35.39

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.93 0.07
日本10年債 1.100 -0.010
英10年債 3.16 0.03
独10年債 2.89 0.06

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1496.40 -4.50
NY原油(期近) 90.61 -0.55

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/28(火)
・ 08:50 日本 5月 小売業販売額 前年同月比
・ 08:50 日本 5月 大型小売店(既存店)販売額 前年同月比
・ 15:00 ドイツ 7月 GFK消費者信頼感調査
・ 15:00 ドイツ 5月 輸入物価指数 前月比
・ 15:00 ドイツ 5月 輸入物価指数 前年同月比
・ 17:30 英国 1-3月期 四半期経常収支
・ 17:30 英国 1-3月期 四半期国内総生産(GDP、確定値) 前期比
・ 17:30 英国 1-3月期 四半期国内総生産(GDP、確定値) 前年同期比
・ 18:00 英国 キング・イングランド銀行(BOE)総裁講演
・ 18:00 英国 タッカーBOE副総裁講演
・ 18:00 英国 デール英中銀金融政策委員会(MPC)委員講演
・ 18:00 英国 ポーゼンMPC委員講演
・ 18:00 英国 マイルズMPC委員講演
・ 19:00 英国 ビーンBOE副総裁講演
・ 20:00 ユーロ圏 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁、ウェリンク・オランダ中銀総裁セミナー後に会見
22:00 米国 4月 ケース・シラー米住宅価格指数
・ 22:00 米国 4月 ケース・シラー米住宅価格指数 前年同月比
・ 23:00 米国 6月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
・ 23:00 米国 6月 リッチモンド連銀製造業指数
・ 02:00 米国 フィッシャー米ダラス連銀総裁講演
・ 02:00 米国 米財務省5年債入札(350億ドル)
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月27日 (月)

6/27 本日の戦略-欧州の懸念が続きリスク回避へ-

おはようございます。今週で6月も終わってしまいますね。ドル/円は動かなくなってしまい、方向もわかりにくいですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ドル>円>NZドル>ポンド>豪ドル>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
本日朝方は、NZのクライストチャーチで発生した地震の復興が遅れるとの懸念から、NZドルが65円を割り込んでスタート、更に発表されたNZ5月の貿易収支が市場の予想を下回る1067NZ$となったことから64円台後半へと下落しています。これに連れ、豪ドルやユーロも弱含みでの推移となっています。本日はアジア、欧州での経済指標の発表が予定されていないことから、米国の個人消費の動向を見ての動きとなると思いますが、市場の焦点はギリシャの緊縮財政法案可決に係っていることで、引き続きリスク回避ムードが強い流れが予想されます。

ギリシャの採決の予定
29日 緊縮財政計画(日本時間18:00)
30日 緊縮財政の具体的な実行方法に関する法案


■NZDJPY 日足(移動平均線、ストキャスティックススロー) NZDJPY source: Uedaharlowfx

本日早朝に下落したNZドルですが、21日移動平均線で止められた上に、55日移動平均線を下に抜けています。また、ギャップ(窓)を開けて下落していることから、下方向に圧力がかかっているように見えます。6/16の安値の64.32円でサポートされなければ、下値目処としては一目均衡表(日足)の雲の上限の64.21円、89日移動平均線の63.21円近辺となると思います。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ドル/円 21位同意平均線が上抜け(僅か)

■変動率からの予想レンジ 08:23→NYクローズ

Ccy予想レンジ
USDJPY80.17 ~ 80.75
EURJPY113.37 ~ 114.74
GBPJPY127.75 ~ 129.00
AUDJPY83.88 ~ 84.84
NZDJPY64.85 ~ 65.74
CADJPY80.93 ~ 81.91
ZARJPY11.57 ~ 11.73
NOKJPY14.53 ~ 14.76
MXNJPY6.69 ~ 6.78
HKDJPY10.28 ~ 10.36
SGDJPY64.71 ~ 65.29
EURUSD1.4083 ~ 1.4258

■前日のサマリー
週末の東京時間帯はようすみき文が強く、ドル/円は80.36円から80.56円、ユーロ/ドルは1.4234ドルから1.4273ドル、ユーロ/円は114.59円から114.89円のいずれも狭いレンジに終始しました。ロンドン時間に入ると発表された独IFO景気動向指数が市場予想より良い内容となったことで、ユーロ/ドルが1.4198ドルから1.4306ドル、ユーロ/円が114.42円から114.75円まで上昇しましたが、格付け機関ムーディーズが23日にイタリアの16の銀行の格付けを引き下げ方向で見直すとしていたことから、イタリアの銀行株が急落したことで、リスク回避が強まり、ユーロ/ドルは1.4190ドル、ユーロ/円は113.78円、ドル/円は80.14円まで下落しました。NY時間に入り米耐久財受注が市場予想より上振れしたことから、ドル/円は80.51円まで戻しました。ユーロ/ドルはギリシャのほかにイタリアの銀行の資本増強を迫られる可能性があることから、一時1.4142ドルまで下落し、クローズにかけては1.4190ドル近辺まで戻しました。
クローズはドル/円が80.49円、ユーロ/ドルが1.4179ドル、ユーロ/円は114.12円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9678.71 81.97
FTSE100(英) 5697.72 23.34
DAX(独) 7121.38 -28.06
NYダウ(米) 11934.58 -115.42
S&P500(米) 1268.45 -15.05
NASDAQ(米) 2652.89 -33.86

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.86 -0.05
日本10年債 1.100 -0.005
英10年債 3.13 -0.02
独10年債 2.83 -0.03

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1500.90 -19.60
NY原油(期近) 91.16 0.14

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/27(月)
・ 21:30 米国 5月 個人所得 前月比
21:30 米国 5月 個人消費支出(PCE) 前月比
・ 21:30 米国 5月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) 前月比
・ 00:00 コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁講演
・ 02:00 ホーニッグ米カンザスシティー連銀総裁講演
・ 02:00 ポーゼン英中銀金融政策委員会(MPC)委員講演
02:00 米財務省2年債入札(350億ドル)
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月26日 (日)

6/27の週の見通し -ギリシャの緊縮財政案次第-

こんばんは。今日は小学生の長男とともにスカイツリー見物へといってきました。曇っていたこともあり、第2展望台以上は見えませんでしたが、かなり高かったです。

■ドル/円 60分足 USDJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/ドル 60分足 EURUSD ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/円 60分足 EURJPY チャートをクリックすると拡大します。

先週は週序盤にギリシャの改造内閣の信任投票が実施され、一時的にリスクの懸念が後退したため、ユーロ/ドルは週半ばに1.4441ドルまで上昇しましたが、ギリシャの緊縮財政案の可決に対するリスクやIEAが石油備蓄を1日200万バレル、30日放出の計画を発表でコモディティ価格などの下落を受け1.4125ドルへと下落、ギリシャとIFM/EUの調査団が財政緊縮計画で合意と関係筋と発表し、1.4304ドルまで上昇しましたが、クローズにかけてはNYダウなどが下落したことで1.4141ドルでクローズしています。ドル/円は注目の米FOMCを受け、ドル/円が80.80円まで一時上昇しましたが、主役がユーロとなり80円台前半から80.80円でのレンジになりました。

通貨別にみると、ポンド、豪ドル、ユーロが下落する一方、ドルと円が上昇、ドル/円でもドルが上昇しています。このままリスク回避が継続するとドルと円が買われることになりそうです。

■週間騰落率(JPY) JPY
グラフをクリックすると拡大します。 ■週間騰落率(USD) USD

グラフをクリックすると拡大します。

■今週の見通し
来週も主役はユーロとなりそうです。先週の動きを見ていますとスイスフランも上昇しています。この動きを見ていますと、ギリシャの緊縮財政の法案の可決が依然としてカギを握っていることになります。ドイツのメルケル首相は「EU首脳はユーロ安定に向けてあらゆる措置講じる、ギリシャ首相が緊縮策で議会の過半数支持得ると確信」「支援総額はギリシャ議会の採決まで分からない、EU首脳はギリシャ債保有者の自発的役割を支持」と発言、6月28日の採決までは予断を許さないところです。また、ムーディーズはイタリアの銀行13行の格付けを引き下げる方向で見直していますし、ギリシャ以外でもユーロへの懸念は継続することになりそうです。ただ、足許のギリシャの危機が後退するとユーロが買われることになりそうです。チャートでもユーロ/ドルは1.40ドルを割り込んでいないことから、5/23の安値の1.3969ドルを下抜けなければ戻ると思われます。

ドル/円は80円台前半で底堅くなっています。ただ、上値も6/16日の80.96円まででほとんどレンジの動きとなっています。レンジを抜けられるきっかけが見えないものの、7月1日の米供給管理協会(ISM)製造業景気指数や7/8の米国雇用統計の結果待ちとなると思います。ただ、バーナンキ米FRB議長などが「失業率の低下は、いらだつほどに遅い」「景気減速は、一部で長期化する可能性も」などと発言していることから、どんどんドルが上昇していく局面にはないと思います。ギリシャの懸念が継続すればドルの上昇、懸念が後退すればドルは下落するものの、シカゴ通貨先物のポジションからは円がそれほど買われるとは思います。もっとも市場で言われています79.50円のストップロスを付けて下落したときには78円近辺までの下落ということも考えられます。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 79.80 80.95
ユーロ/ドル 1.4070 1.4380
ユーロ/円 113.00 115.80
ポンド/円 126.00 130.30
豪ドル/円 80.45 85.45
NZドル/円 64.50 66.40
南アランド/円 11.45 11.80

■日、週、月、年騰落データ rate
※表をクリックすると拡大します。

■注目イベント 6/27(月)
・ 07:45 NZ 5月 貿易収支
・ 21:30 米国 5月 個人所得 前月比
21:30 米国 5月 個人消費支出(PCE) 前月比
・ 21:30 米国 5月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) 前月比
6/28(火)
・ 00:00 ドイツ 6月 消費者物価指数(CPI、速報値) 前月比
・ 08:50 日本 5月 小売業販売額 前年同月比
・ 08:50 日本 5月 大型小売店(既存店)販売額 前年同月比
・ 15:00 ドイツ 7月 GFK消費者信頼感調査
・ 15:00 ドイツ 5月 輸入物価指数 前月比
・ 15:00 ドイツ 5月 輸入物価指数 前年同月比
・ 17:30 英国 1-3月期 四半期経常収支
・ 17:30 英国 1-3月期 四半期国内総生産(GDP、確定値) 前期比
・ 17:30 英国 1-3月期 四半期国内総生産(GDP、確定値) 前年同期比
22:00 米国 4月 ケース・シラー米住宅価格指数
・ 22:00 米国 4月 ケース・シラー米住宅価格指数 前年同月比
・ 23:00 米国 6月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
・ 23:00 米国 6月 リッチモンド連銀製造業指数
6/29(水)
・ 08:50 日本 5月 鉱工業生産・速報値 前月比
・ 17:30 英国 5月 消費者信用残高
・ 17:30 英国 5月 マネーサプライM4 前月比
・ 17:30 英国 5月 マネーサプライM4 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 消費者信頼感(確定値)
・ 18:30 スイス 6月 KOF景気先行指数
・ 20:00 カナダ 5月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 20:00 カナダ 5月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 20:00 カナダ 5月 消費者物価指数(CPIコア) 前月比
・ 20:00 カナダ 5月 消費者物価指数(CPIコア) 前年同月比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 23:00 米国 5月 住宅販売保留指数 前月比
6/30(木)
・ 07:45 NZ 5月 住宅建設許可件数 前月比
・ 08:01 英国 6月 GFK消費者信頼感調査
・ 10:00 NZ 6月 NBNZ企業信頼感
・ 14:00 日本 5月 新設住宅着工戸数 前年同月比
・ 15:00 南ア 5月 マネーサプライM3 前年同月比
15:00 ドイツ 5月 小売売上高指数 前月比
・ 15:00 ドイツ 5月 小売売上高指数 前年同月比
16:55 ドイツ 6月 失業者数 前月比
16:55 ドイツ 6月 失業率
・ 17:00 ユーロ圏 5月 マネーサプライM3 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 消費者物価指数(HICP、速報値) 前年同月比
・ 18:30 南ア 5月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 18:30 南ア 5月 卸売物価指数(PPI) 前年同月比
・ 21:00 南ア 5月 貿易収支
・ 21:30 カナダ 4月 月次国内総生産(GDP) 前月比
・ 21:30 米国 6月 シカゴ購買部協会景気指数
・ 21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 23:00 米国 6月 製造業新規受注 前月比
7/1(金)
・ 08:30 日本 5月 有効求人倍率
・ 08:30 日本 5月 失業率
・ 08:30 日本 6月 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) 前年同月比
・ 08:30 日本 5月 全国消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 08:30 日本 5月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) 前年同月比
08:50 日本 4-6月期 日銀短観・四半期大企業製造業業況判断
08:50 日本 4-6月期 日銀短観・四半期大企業製造業先行き
08:50 日本 4-6月期 日銀短観・四半期大企業全産業設備投資 前年度比
・ 16:30 スイス 6月 SVME購買部協会景気指数
・ 17:00 ユーロ圏 6月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
・ 17:30 英国 6月 製造業購買担当者景気指数(PMI)
・ 18:00 ユーロ圏 5月 失業率
・ 22:55 米国 6月 ミシガン大学消費者態度指数・確報値
・ 23:00 米国 5月 建設支出 前月比
23:00 米国 6月 ISM製造業景況指数
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2011年6月25日 (土)

シカゴ通貨先物非商業ポジション(6/21現在)

こんばんわ。本日は3月の骨折の時に自転車を預かっていてもらっていたところに自転車を取りに行ってきました。特に壊れたところもなく無事でした。いままで預かっていただいてありがとうございました。

24日に発表された21日現在のシカゴIMMの非商業(投機)ポジションでは、円のネットポジションでロング(買)が更に増加、ドルのネットポジションではショート(売)が7万コントラクト強減少しています。ユーロはネットポジションでユーロが更に減少しましています。豪ドルはネットポジションでロングが大幅に減少、ポンドのネットポジションはロングからショートに1週で転換しています。

円はロングポジションは3.2万コントラクトまで増加、ユーロは2.9万コントラクトまで減少しています。また、カナダドル、ポンドも減少し、その分、ドルの買い戻しが進みまました。ドルは先週から7万コントラクト(概算)でショートが減少しています。ポジション動向からはドル/円の値動きが少ない割には円のロングが溜まってきていることから、ロングが増えても円が上昇する可能性が低いのではないかと思います。また、ユーロはギリシャの緊縮財政案の採決が予定されていることから、リスク回避のロングの減少が続く可能性が高いと思います。

■シカゴIMM非商業ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY 32,594 7,826 47,074 14,480 61,554
EUR 29,771 -20,123 72,153 42,382 114,535
GBP -11,360 -22,586 26,763 38,123 64,886
CHF 11,813 -1,474 23,700 11,887 35,587
CAD 2,204 -16,651 19,983 17,779 37,762
AUD 54,571 -13,099 66,796 12,225 79,021
NZD 18,849 -369 22,942 4,093 27,035
MXN 32,594 7,826 47,074 14,480 61,554
source:CFTC

【USD】 USD source:CFTC

ドルは73,216コントラクトのショート減少の179,216コントラクトのショートとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】 JPY source:CFTC

円は7,826コントラクトのロング増加の32,594コントラクトのロングとなりました。

【EUR】 EUR source:CFTC

ユーロは20,123コントラクトのロング減少の29,771コントラクトのロングになりました。

【CAD】 CAD source:CFTC

カナダは16,651コントラクトのロング減少の2,204コントラクトのロングになりました。

【NZD】 NZD
source:CFTC

NZドルは369コントラクトのロング減少の18,849コントラクトのロングとなりました。
他のIMM通貨先物のポジション動向は上田ハーローレポートのシカゴIMM非商業ポジションを参照してください。(27日更新)

2011年6月24日 (金)

6/24 本日の戦略-引き続きギリシャでの材料待ち-

おはようございます。長野県の上高地の土砂崩れで700人以上が孤立しているようです。今年のGWの連休で行ってきたばかりのところですので心配です。
※予想レンジが昨日のままでした。お詫びして訂正させていただきます。

 

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ドル>NZドル>円>ポンド>豪ドル>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
本日(24日)の日本時間の早朝には、ギリシャとIFM/EUの調査団が財政緊縮計画で合意と関係筋が発言しユーロは買い戻されました。ただ、「本日のEUサミットではギリシャ問題の具体的な行動計画を決定しない」とメルケル独首相が発言していることから、まだユーロには不安が残る内容となっています。次週に向けて、ギリシャの緊縮財政案で進展が見られるようであればリスク・オンの動きからユーロは買い戻されると思いますが、EUサミット2日目であることから、欧州サイドの要人の発言に振り回される可能性があります。

ドルは、昨日はインターバンク勢の短期のストップをつけた動きなどから一時80.80円まで上昇しています。オーダーでは80.80-90円にかけて売りがあるようですが、これをこなしていくようであれば、一目均衡表(日足)の雲に入ってくることから、雲の上抜け(81.50)を試す可能性もあります。経済指標では米耐久財受注の発表が予定されており、こちらが市場予想より強い内容となるとドルが買われることになりそうです。

■USDJPY 週足(一目均衡表、ストキャスティックススロー) USDJPY Week source: Uedaharlowfx

ドル/円の週足では、ストキャスティックススロー(計算期間9日、3日、3日)では、20以下でゴールデンクロスが出る可能性が高くなっています。基準線が80.98円ですのでこれを上抜ければ、雲の下限が83.53円近辺がターゲットとなると思います。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 一目均衡表(日足)の雲の下
ユーロ/円 一目均衡表(日足)の雲の下
ドル/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス

■変動率からの予想レンジ 10:29→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.17 ~ 80.75
EURJPY 114.01 ~ 115.38
GBPJPY 128.08 ~ 129.37
AUDJPY 84.12 ~ 85.11
NZDJPY 65.07 ~ 65.99
CADJPY 81.65 ~ 82.62
ZARJPY 11.64 ~ 11.80
NOKJPY 14.62 ~ 14.86
MXNJPY 6.70 ~ 6.79
HKDJPY 10.27 ~ 10.35
SGDJPY 64.81 ~ 65.39
EURUSD 1.4163 ~ 1.4330

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は米FOMCを受け、ドル買いの流れが継続、ドル/円は80円台前半から80.65円まで一時上昇、ユーロ/ドルは1.43ドル台ミドルから1.4284ドル、ユーロ/円は115.42円まで上昇したのち114.85円まで下落しました。ロンドン時間では、発表された独製造業景気指数、ユーロ圏製造業景気指数がともに市場予想から下振れしていたことで、リスク回避の動きからドル/円は80.64円まで上昇、ユーロ/ドルは1.4212ドル、ユーロ/円は114.40年近辺へと下落しました。NY時間には格付け機関S&Pがアングロ・アイリッシュ銀行の長期格付けを「CCC」に格下げ、米新規失業保険申請件数が市場予想より悪化、IEAが石油備蓄を1日200万バレル、30日放出すると発表、これらからリスク回避の動きが鮮明となり、ユーロ/ドルは1.4126ドル、ユーロ/円は113.85円まで下落、ドル/円は80.80円まで上昇後、80.39円まで下落しました。日本時間の午前4時ころ「ギリシャ、緊縮財政5カ年計画で、IMF/EU調査団と合意」とのヘッドラインが流れたことから、ユーロを買い戻す動きとなり、ユーロ/ドルは1.4264ドル、ユーロ/円は114.90円まで戻し、ドル/円も80.60円近辺まで一時戻しました。
クローズはドル/円が80.48円、ユーロ/ドルが1.4252ドル、ユーロ/円は114.75円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9596.74 -32.69
FTSE100(英) 5674.38 -98.61
DAX(独) 7149.44 -128.75
NYダウ(米) 12050.00 -59.67
S&P500(米) 1283.50 -3.64
NASDAQ(米) 2686.75 17.56

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.91 -0.07
日本10年債 1.115 -0.005
英10年債 3.15 -0.04
独10年債 2.86 -0.08

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1520.50 -32.90
NY原油(期近) 91.02 -4.39

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/24(金)
・ 08:50 日本 5月 企業向けサービス価格指数 前年同月比
17:00 ドイツ 6月 IFO企業景況感指数
・ 17:00 英国 ポーゼン英中銀金融政策委員会(MPC)委員講演
・ 18:30 英国 キング・イングランド銀行(BOE)総裁講演
・ 19:00 ユーロ圏 ゴンザレス・パラモ欧州中央銀行(ECB)理事講演
21:30 米国 5月 耐久財受注 前月比
・ 21:30 米国 5月 耐久財受注・輸送用機器除く 前月比
・ 21:30 米国 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、確定値) 前期比年率
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月23日 (木)

6/23 本日の戦略-FOMC後も方向感出しにくい-

おはようございます。昨日は夏至だったのですね。群馬の館林で36.5度だったそうです。館林といえば通勤で使っている東武線の沿線で春にはつつじがきれいなところです。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

NZドル>ドル>円>豪ドル>ユーロ>ポンド
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はギリシャのパパンドレウ政権の新内閣が議会で信任されたものの、メルケル独首相は「(ギリシャ国債の民間債権者にヘアカットを強いれば)現在自力で問題を解決できる国々をEFSF下に押し込むことになる」「これにより、ドイツ以外の国が市場のターゲットにならずに国内銀行の資本再構築を行うことが不可能となる状況が生じる」と発言、ギリシャの処理を間違えると、ユーロにとっては致命傷となる可能性があり、次週の28日といわれていますが、これまではユーロの弱含みが続くものと思われ、ユーロ/ドルは1.3200ドルから1.3450ドル近辺のレンジで推移すると思います。

また、米国のFOMCは声明の要旨が以下となります。
「景気減速は、一時的な現象の可能性が高い」
「景気回復のペースは、第3、第4四半期に上向きへ」
「6000億ドルの米国債購入計画は、予定通りに終了へ」
「長期にわたり、異例の低金利が正当化される可能性が高い」

また、バーナンキ米FRB議長の会見要旨は下記となります。
「もし、ギリシャがデフォルトしても、米銀への影響は非常に小さい見通し」、「欧州の国の無秩序なデフォルトは、金融市場を混乱させ、米国に影響する」
「失業率の低下は、いらだつほどに遅い」
「債券再投資の期間は、公約していない」
「逆風は、予想よりも強いかもしれない」
「景気減速は、一部で長期化する可能性も」
「FRBの立場は、昨年8月から変わった」
「インフレ目標は、検討に値する」
「インフレ目標を長期にわたり支持、インフレ期待の抑制に寄与」

と特にサプライズはありませんでしたが将来に向けインフレ目標を設定した場合はドルが買われやすくなると思います。ただ、今回の内容はドルを押し上げるには決め手を欠けること、80円後半ではドル売りオーダーが多いことなどから、ドルの上値は限定的(81円手前)となる可能性が高いです。本日は21時30分に米新規失業保険申請件数と23時に新築住宅販売件数の発表があります。

昨日はNZドルが1-3月期四半期の経常収支が良かったことから上昇しています。豪ドルやユーロに比べ底堅さが伺えます。

■NZDJPY 日足(一目均衡表、移動平均線、ストキャスティックススロー) NZDJPY source: Uedaharlowfx

NZドル/円は6/16の安値の64.32円でサポートされ、一目均衡表(日足)の雲の上を推移しています。遅行線も日々線の上を推移していることや55日移動平均線も上に抜けたことで、トレンドとして上昇の余地があります。ストキャスティックス(スロー)で見ても、まだ50手前であることから、まずは4/6のタオ明けの66.66円を目指すのではないかと思います。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 21日移動平均線を下抜け
ポンド/ドル ストキャスティックス(スロー)がデッドクス(ただし、30以下で)

■変動率からの予想レンジ 08:04→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 79.95 ~ 80.54
EURJPY 114.54 ~ 115.91
GBPJPY 128.29 ~ 129.61
AUDJPY 84.33 ~ 85.33
NZDJPY 64.93 ~ 65.87
CADJPY 81.86 ~ 82.82
ZARJPY 11.70 ~ 11.86
NOKJPY 14.61 ~ 14.84
MXNJPY 6.72 ~ 6.81
HKDJPY 10.24 ~ 10.32
SGDJPY 64.81 ~ 65.40
EURUSD 1.4284 ~ 1.4432

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は朝方にギリシャのパパンドレウ新内閣で信任投票が可決されたことから、ユーロ/ドルは一時1.4435ドル、ユーロ/円も115.85円まで上昇しましたが、材料出尽くしとの見方もあり、ユーロ/ドルは1.4345ドル、ユーロ/円は115.13円まで下落するも、ロンドン時間には再びユーロ/ドルが1.4420ドル、ユーロ/円は115.73円まで上昇するなどレンジの動きとなりました。ただ、仏原発で放射能漏れの噂が出たことからリスク回避の動きでユーロ/ドルが1.4354ドル、ユーロ/円は115.18円まで下落しました。NY時間にはFOMCを前にして80.02円までドル売りが進んだものの、FOMCの声明やバーナンキFRB議長の記者会見の中から特にサプライズはなく、発表後はドルが買い戻され、ドル/円は80.38円まで上昇する一方、ユーロ/ドルは1.4342ドル、ユーロ/円は115.22円まで下落してクローズしています。
クローズはドル/円が80.28円、ユーロ/ドルが1.4350ドル、ユーロ/円は115.24円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9629.43 169.77
FTSE100(英) 5772.99 -2.32
DAX(独) 7278.19 -7.32
NYダウ(米) 12109.67 -80.34
S&P500(米) 1287.14 -8.38
NASDAQ(米) 2669.19 -18.07

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.98 0.00
日本10年債 1.120 -0.010
英10年債 3.19 -0.03
独10年債 2.94 -0.04

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1553.40 7.00
NY原油(期近) 95.41 2.01

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/23(木)
・ 15:00 スイス 5月 貿易収支
・ 17:00 ユーロ圏 6月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 17:00 ユーロ圏 6月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
23:00 米国 5月 新築住宅販売件数 年率換算件数
・ 23:00 米国 5月 新築住宅販売件数 前月比
・ 01:00 英国 ポーゼン英中銀金融政策委員会(MPC)委員講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月22日 (水)

6/22 本日の戦略-本日は米FOMC-

おはようございます。昨日、1か月ぶりに整形外科に行きました。なかなか手首の治りが遅いのですが、先生曰く、ここまで堅い(動かない)と治るまでは1年くらいかかるかもしれないねとのことでした。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ユーロ>NZドル>ポンド>豪ドル>円>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
本日は米国のFOMCです。注目点は下記の3つと考えています。
①QE2の6月末での終了
②償還を迎えた債券の再投資による緩和的な政策
③FRBによる米国の成長見通しの引き下げ

基本的にはFOMCではサプライズはないと思われ、成長見通しの引き下げも日本の震災によるサプライチェーンの分断や、コモディティ価格の上昇などが背景にあることから、市場の予想通りとなるのではないでしょうか。ただ、その後もバーナンキ米FRB議長による定例記者会見では緩和状態が維持されることを表明すると思われます。このため、成長見通しの下方修正に対して、市場の予想以上の修正が入った場合にはドルが売られて、80円を割り込む可能性もあります。

注目していたギリシャのパパンドレウ政権の信任投票が行われ、結果は155対143で信任されたことから、一つのヤマは越え、次の緊縮財政政策の採決、実行に焦点が移ることから、6月末または7月月初まではユーロが重くなると思われます。ユーロ/ドルは1.42-1.44ドルの範囲で動くのではないでしょうか。

昨日は公表された豪準備銀行(RBA)の議事録は必要以上に悪く捉えられた可能性があります。昨日も書きましたがスティーブンスRBA総裁の発言と同様に7月のCPI発表を待って8月の金融政策で判断したとの考えだと思います。欧州のリスク懸念が後退すれば、リスク・オンの動きから豪ドルが買われる可能性が高まります。

■USDJPY 日足(一目均衡表、ボリンジャーバンド、パラボリック、MACD) USDJPY source: Uedaharlowfx

ドル/円は非常に狭いレンジの動きが2日間続いており、統計的にもエネルギーが溜まりつつあると思います。チャート上ではパラボリック(79.82)と、ボリンジャーバンド(79.63)のー2σがサポートとみられ、これを下に抜けると下落が継続する可能性が高まります。一方、レジスタンは引き続き一目均衡表(日足)の雲の下限80.98円近辺となりそうです。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 21日移動平均線を上抜け
ユーロ/ポンド 一目均衡表(日足)の雲を上抜け

■変動率からの予想レンジ 08:04→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 79.84 ~ 80.44
EURJPY 114.81 ~ 116.23
GBPJPY 129.51 ~ 130.85
AUDJPY 84.42 ~ 85.46
NZDJPY 64.67 ~ 65.61
CADJPY 81.99 ~ 82.97
ZARJPY 11.80 ~ 11.97
NOKJPY 14.48 ~ 14.72
MXNJPY 6.72 ~ 6.81
HKDJPY 10.23 ~ 10.31
SGDJPY 64.74 ~ 65.35
EURUSD 1.4299 ~ 1.4490

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は朝方こそ、リスク・オンの流れからドル/円は80.35円、ユーロ/円も115.35円、ユーロ/ドルも1.4384ドルまで上昇しましたが、10時30分に公表された豪準備銀行(RBA)の議事録がハト派的とみなされたことから、豪ドルが対ドルで1.0531ドル、対円で84.81円まで下落、ドル/円も80.09円、ユーロ/円も114.65円、ユーロ/ドルは1.4303ドルへと下落しました。ロンドン時間では発表された独ZEW景況感調査が市場予想より悪化していたことで、それまでに1.4377ドル近辺へ戻していたユーロ/ドルが1.4315ドル、ユーロ/円が115.25円から114.80円へと下落しました。その後、メルケル独首相が「独、ポーランド両国は強く安定したユーロを望む」と発言したことなどから、ユーロが徐々に上昇して、NY時間にはギリシャでのパパンドレウ内閣の信任がされるだろうとの見方でユーロ/ドルは1.4423ドル、ユーロ/円は116.23円まで上昇しました。ドル/円はNY時間に一時80.05円まで下落したものの、ガイトナー米財務長官の「超党派の債務上限引き上げ交渉で大きな進展」と発言したことなどから、この日も80円割れを回避しました。
クローズはドル/円が80.18円、ユーロ/ドルが1.4408ドル、ユーロ/円は115.57円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9459.66 105.34
FTSE100(英) 5775.31 81.92
DAX(独) 7285.51 135.30
NYダウ(米) 12190.01 109.63
S&P500(米) 1295.52 17.16
NASDAQ(米) 2687.26 57.60

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.98 0.03
日本10年債 1.130 0.005
英10年債 3.22 0.00
独10年債 2.98 0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1546.40 4.40
NY原油(期近) 93.40 0.14

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/22(水)
・ 07:45 NZ 1-3月期 四半期経常収支
・ 17:00 南ア 5月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 17:00 南ア 5月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 17:30 英国 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
・ 18:00 ユーロ圏 4月 製造業新規受注 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 4月 製造業新規受注 前年同月比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 23:00 ユーロ圏 6月 消費者信頼感(速報値)
・ 23:00 米国 4月 住宅価格指数 前月比
01:30 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
・ 01:30 ユーロ圏 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁講演
・ 01:30 英国 キング・イングランド銀行(BOE)総裁講演
03:15 米国 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長定例記者会見
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月21日 (火)

6/21 本日の戦略-ギリシャ信任投票がカギ-

おはようございます。本日、明日は中学に通う長女の初の中間テストです。問題を出してくれとのことだったので、教科書を見るとカラフルかつ体験学習などいろんな内容が書かれていますね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ポンド>ユーロ>ドル>円>NZドル>豪ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
欧州委員会のレーン委員は、ユーロ圏の財務相らは「ウィーン・イニシアティブ」に沿った形でのギリシャ債のロールオーバーが、ギリシャ向けの新支援パッケージで民間の投資を関与させる最善の方法との見解でまとまったと述べいています。このため、市場には足許では確実に支援されるという見方が広がり、ユーロ/ドルは1.43ドルを回復したと思われます。ただ、本日はギリシャ国内でパパンドレウ新内閣の信任投票が行われる予定となっていることで、信任が得られなければ緊縮財政の法案の可決が難しくなることから、ユーロが売られやすくなると思います。

ドルは2日連続(週末を挟んで)で80.02円で下値が堅くなっています。ただ、戻りも80円台前半に留まり、上値も重そうです。市場ではあまりのレンジの狭さに蚊帳の外に置かれています。ただ、先週週末にもありましたが、中国が人民元のレンジ幅を拡大するような動きが出れば、ドル/円は80円を割り込んでいく可能性が高く、80円近辺での個人投資家の買いも多いことから、ストップロスを巻き込んだ下げには注意となります。

本日は10時30分に豪準備銀行(RBA)の金融政策での議事が公開されます。声明はどちらかというとハト派のトーンだったことから、豪ドルは政策発表後に売られた経緯もありますが、スティーブンスRBA総裁が7月の消費者物価指数に注目していると述べていることで、本日の内容が弱めのトーンだったとしても、豪ドルの下落は限定的となると思います。

■EURJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックススロー) EURJPY
source: Uedaharlowfx

ストキャスティックス(スロー)が20近辺でゴールんでクロスしている上に、5/16の安値の113.40円で安値が支えられています。一目均衡表でも遅行線が雲の下に抜けたものの、下離れせず雲に戻ってきています。ロウソク足も雲の中に入ってくるようであれば、116.30円近辺までは上昇する可能性があります。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス

■変動率からの予想レンジ 07:54→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 79.90 ~ 80.50
EURJPY 114.02 ~ 115.46
GBPJPY 129.24 ~ 130.58
AUDJPY 84.34 ~ 85.37
NZDJPY 64.52 ~ 65.47
CADJPY 81.28 ~ 82.26
ZARJPY 11.69 ~ 11.85
NOKJPY 14.34 ~ 14.57
MXNJPY 6.67 ~ 6.76
HKDJPY 10.23 ~ 10.31
SGDJPY 64.58 ~ 65.19
EURUSD 1.4186 ~ 1.4378

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は、ドル/円は80円台前半で底堅い動きが続いたものの、上値も限られ80.10円近辺から80.25円近辺の動きとなりました。ユーロ/ドルはギリシャに関する懸念がくすぶるなかでユーロの戻りを売る動きから、1.43ドル近辺から1.4217ドルまで下落、ユーロ/円はドル/円と同じく狭いレンジ動きに終始ました。ロンドン時間に入るとドル/円がストップロスを巻き込んで80.02円まで下落したものの、80円を割り込まなかったことから反発、80.37円まで上昇しました。ユーロ/ドルも1.4191ドルまで下落したものの、欧州安定化メカニズム(ESM)についてユンケル議長が同意したことなどが伝わるとNY時間で1.4328ドルまで上昇、ユーロ/円も113.58円から115.00円まで一時上昇しました。ドル/円はNYダウが上昇したことで、80.31円まで上昇しました。
クローズはドル/円が80.23円、ユーロ/ドルが1.4301ドル、ユーロ/円は114.82円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9354.32 2.92
FTSE100(英) 5693.39 -21.55
DAX(独) 7150.21 -13.84
NYダウ(米) 12080.38 76.02
S&P500(米) 1278.36 6.86
NASDAQ(米) 2629.66 13.18

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.96 0.01
日本10年債 1.125 0.005
英10年債 3.22 0.03
独10年債 2.96 0.01

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1542.00 2.90
NY原油(期近) 93.26 0.25

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/21(火)
・ 10:30 豪 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
・ 13:30 日本 4月 全産業活動指数 前月比
・ 16:00 南ア 5月 マネーサプライM3 前年同月比
・ 17:00 南ア 1-3月期 四半期経常収支
・ 17:10 フィッシャー英中銀(BOE)理事講演
18:00 ドイツ 6月 ZEW景況感調査(期待指数)
・ 18:00 ユーロ圏 6月 ZEW景況感調査
・ 19:00 南ア 4-6月期 四半期 南アフリカ経済研究所(BER)消費者信頼感指数
・ 21:30 カナダ 5月 景気先行指数 前月比
・ 21:30 カナダ 4月 小売売上高 前月比
・ 21:30 カナダ 4月 小売売上高(除自動車) 前月比
・ 23:00 米国 5月 中古住宅販売件数 前月比
23:00 米国 5月 中古住宅販売件数 年率換算件数
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月20日 (月)

6/20 本日の戦略-足許ではギリシャの内政問題に注目-

おはようございます。本日は日経CNBCの為替電話リポートでした。今日はそれなりに話せた方だと思います。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

NZドル>円>ユーロ>豪ドル>ポンド>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
週末は仏独首脳会談からユーロ救済に向けての楽観的な見方が出て、ユーロが買い戻されましたが、内閣改造を行ったギリシャのパパンドレウ内閣の信任投票を21日(と思われる)に控えていることから、ギリシャ国内での不安要因が残るため、ユーロの上値も重くなると思われます。また、ギリシャへの融資の条件が緊縮財政案の可決・成立にあることで、これに向けてぎりぎりまで努力すると思います。このため、個人的にはギリシャのデフォルトはないと思っていますが、状況は予断を許さないところまで来ているようです。今週・来週が山場となるのではないかと思います。こうした中で本日もユーロ圏の要人の発言が予定されていることから、内容によってはユーロにとってネガティブ材料となる可能性があります。

ドルは週末にIMFが米成長見通しを引き下げたことで、米国の先行きに対する懸念が出ています。本日これまでは本邦の貿易収支が2カ月連続で赤字となり、市場予想より大きかったことなどから、やや円売りとなっていますが、全体の傾向としてはドル売りが継続していると思います。ただし、リスク・オンの動きにつながるような材料が欧州サイドから出てくるようであればドルは小幅ながら上昇すると思います。

■USDJPY 日足(ボリンジャーバンド、パラボリック、変化率) USDJPY source: Uedaharlowfx

ボリンジャーバンドのセンターラインで上値が2日連続で止められ下落してきています。変化率でもゼロライン近傍をうろうろしていましたが、少し下に離れてきていることから、パラボリックの79.77円を下に抜けてくるようだと、5/5の安値の79.57円を試し、ボリンジャーバンドの-2σの79.44円近辺がサポートとならなければ、その下の78円近辺まで下落するのではないかと思われます。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ドル/円 ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス
ユーロ/ポンド 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け、ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
南アランド/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
豪ドル/米ドル ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス
NZドル/米ドル 21日移動平均線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 07:49→NYクローズ

Ccy予想レンジ
USDJPY79.68 ~ 80.30
EURJPY113.67 ~ 115.09
GBPJPY128.78 ~ 130.11
AUDJPY84.40 ~ 85.44
NZDJPY64.55 ~ 65.50
CADJPY81.06 ~ 82.04
ZARJPY11.71 ~ 11.88
NOKJPY14.37 ~ 14.60
MXNJPY6.65 ~ 6.73
HKDJPY10.20 ~ 10.28
SGDJPY64.62 ~ 65.24
EURUSD1.4200 ~ 1.4378

■前日のサマリー
週末の東京時間帯は仏独首脳会談を前に様子見気分が強く、ドル/円は80.50円近辺から80.65円近辺の小動きとなりましたが、ユーロ/ドルはポジションを閉じる動きが先行し、1.4223ドルから1.4128ドル、ユーロ/円は114.70円から113.85円へと下落しました。ロンドン時間では仏独首脳会談でドイツが歩み寄りを見せ、ウィーン・イニシアティブ方式のロールオーバーで救済に合意したことから市場には安心感が広がり、ユーロが徐々に上昇し、ユーロ/ドルは下落前の水準を超える1.4290ドル、ユーロ/円は114.80円まで上昇しました。ドル/円は80.20円近辺まで下落。NY時間には発表されたミシガン大米消費者信頼感指数が予想より悪く、米景気先行指数が予想より良いというミックスの状態となったものの、IMFが米国の成長見通しを引き下げたことや週末の中国人民元のバンド幅を拡大するとの噂などもあり、ドル/円は80.02円まで下落する一方、ユーロ/ドルは1.4339ドル上昇、ユーロ/円は114.80円手前で底格推移しました。
クローズはドル/円が80.02円、ユーロ/ドルが1.4300ドル、ユーロ/円は114.43円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9351.40 -59.88
FTSE100(英) 5714.94 16.13
DAX(独) 7164.05 53.85
NYダウ(米) 12004.36 42.84
S&P500(米) 1271.50 3.86
NASDAQ(米) 2616.48 -7.22

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.94 0.02
日本10年債 1.120 0.000
英10年債 3.20 0.02
独10年債 2.96 0.04

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1539.10 9.20
NY原油(期近) 93.01 -1.94

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/20(月)
・ 08:50 日本 5月 貿易統計(通関ベース)
・ 14:00 日本 4月 景気一致指数(CI)・改定値
・ 14:00 日本 4月 景気先行指数(CI)・改定値
・ 15:00 ドイツ 5月 生産者物価指数(PPI) 前月比
・ 17:00 ユーロ圏 4月 経常収支
・ 18:00 英国 ポーゼン英中銀金融政策委員会(MPC)委員講演
23:30 ユーロ圏 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁議会証言
00:30 ユーロ圏 バイトマン独連銀総裁講演
・ 01:00 ユーロ圏 シュタルクECB理事講演

・ 23:00 米国 5月 景気先行指標総合指数 前月比
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月19日 (日)

6/20の週の見通し -ギリシャのリスクは後退か-

こんばんは。ジェリー・アンダーソンSF特撮DVDコレクション【サンダーバード】シリーズを定期購入してしまいました。全プレのサンダーバード2号が楽しみです(2年後ですが)

■ドル/円 60分足 USDJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/ドル 60分足 EURUSD
※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/円 60分足 EURJPY チャートをクリックすると拡大します。

先週は中国の鉱工業生産高や鉱工業生産が市場予想より良かったことをきっかけとして、一時リスク・オフの動きとなり、ドル/円が週半ばには81.04円まで上昇、ユーロ/ドルは1.4497ドル、ユーロ/円は116.69円まで上昇しましたが、週半ばにはギリシャの懸念から格付け機関ムーディーズが仏大手3行の格付けを引き下げ方向で見直すと発表、パパンドレウ・ギリシャ首相が最大野党の新民主主義党との大連立を条件に辞任をしてもよいと述べたこと、ウェリンク・オランダ中銀総裁が「欧州の救済基金を2倍に増やすべき」と発言したことなどから、ユーロに対する懸念が高まり、ユーロ/ドルは1.4073ドル、ユーロ/円は113.50円まで下落しました。週末には独仏首脳会台が開催され、メルケル独首相は「ギリシャ問題での投資家関与ではECBと取り組む意向」、サルコジ仏大統領はギリシャ対応策ではECBとの間で「完全合意」が必要、民間部門に関して「解決策を見いだした」と発言したことで、ユーロを買い戻す動きとなり、ユーロ/ドルは1.4338ドル、ユーロ/円114.79円まで上昇しました。ドルは、NY連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀指数、ミシガン大消費者信頼感指数が市場予想より悪化、住宅着工件数や景気先行指標総合指数は良かったもののドルのサポートとはならず、ドル安の流れの中で80.02円まで下落しました。

通貨別にみると、豪ドルがスティーブンス豪準備銀行(RBA)総裁が「物価抑制にはある段階での利上げが必要」「7月のCPI(消費者物価指数)重要」と発言したことから、8月の利上げの可能性が高まったとみなされ主要通貨に対して上昇し、そのほかでは、リスク回避の動きの高まりから「円」と「ドル」が主要通貨に対して上昇しました。

■週間騰落率(JPY) JPY
グラフをクリックすると拡大します。 ■週間騰落率(USD) USD
グラフをクリックすると拡大します。

■今週の見通し
パパンドレウ・ギリシャ首相は中期緊縮財政法案の可決に向け内閣改造を実施、エバンゲロス・ベニゼロス国防相を財務相に据えました。また、仏独首相はウィーンイニシアチブ(満期を迎えるギリシャ国債を保有している債権者に借り換えに応じてもらう内容)をベースとした民間部門の自発的参加を盛り込む追加支援を支持することに合意しました。このため、ギリシャのデフォルトのリスクは低下したとみられたことで週末はユーロが買い戻されています。20日にはユーロ圏財務相会合が開かれ欧州金融安定メカニズム( EFSM)について話し合われる予定です。また、21日にはギリシャでの中期緊縮財政法案の投票が予想され、これが可決すれば、24日のEUサミットを前にしてギリシャ問題もひとまず落ち着くものと思われます。このため、ムーディーズがイタリア国債の格下げを検討と発言していますが、悪材料出つくしからユーロが上昇するものと思います。

一方、ドルは週末にも中国が人民元の対米ドル変動幅を現在の0.5%から最大1.0%に拡大する見込みと報道されていたことから、ドル/円も80円近辺まで下落しています。週明けには80円を試す可能性がありますが、ギリシャ問題での進展がみられれば、リスク・オフの動きが出て上昇すると思われます。また、米FOMCが22日(日本時間23日)に発表され、量的緩和第2弾(QE2)が終了するとみられますが、量的緩和は継続されるとみられることから、これを持ってドルが上昇する流れにはならないと思います。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 79.50 80.90
ユーロ/ドル 1.4100 1.4450
ユーロ/円 113.40 115.60
ポンド/円 127.70 131.50
豪ドル/円 84.00 86.30
NZドル/円 64.10 65.60
南アランド/円 11.65 11.90

■日、週、月、年騰落データ rate
※表をクリックすると拡大します。

■注目イベント 6/20(月)
・ 07:45 NZ 1-3月期 四半期製造業売上高 前期比
・ 08:01 英国 6月 ライトムーブ住宅価格 前月比
・ 08:50 日本 5月 貿易統計(通関ベース)
・ 14:00 日本 4月 景気一致指数(CI)・改定値
・ 14:00 日本 4月 景気先行指数(CI)・改定値
・ 15:00 ドイツ 5月 生産者物価指数(PPI) 前月比
・ 17:00 ユーロ圏 4月 経常収支
6/21(火)
・ 10:30 豪 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
・ 13:30 日本 4月 全産業活動指数 前月比
・ 16:00 南ア 5月 マネーサプライM3 前年同月比
・ 17:00 南ア 1-3月期 四半期経常収支
18:00 ドイツ 6月 ZEW景況感調査(期待指数)
・ 18:00 ユーロ圏 6月 ZEW景況感調査
・ 19:00 南ア 4-6月期 四半期 南アフリカ経済研究所(BER)消費者信頼感指数
・ 21:30 カナダ 5月 景気先行指数 前月比
・ 21:30 カナダ 4月 小売売上高 前月比
・ 21:30 カナダ 4月 小売売上高(除自動車) 前月比
・ 23:00 米国 5月 中古住宅販売件数 前月比
23:00 米国 5月 中古住宅販売件数 年率換算件数
6/22(水)
・ 07:45 NZ 1-3月期 四半期経常収支
・ 17:00 南ア 5月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 17:00 南ア 5月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 17:30 英国 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
・ 18:00 ユーロ圏 4月 製造業新規受注 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 4月 製造業新規受注 前年同月比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 23:00 ユーロ圏 6月 消費者信頼感(速報値)
・ 23:00 米国 4月 住宅価格指数 前月比
01:30 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
6/23(木)
・ 06:45 NZ 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比
・ 15:00 スイス 5月 貿易収支
・ 17:00 ユーロ圏 6月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 17:00 ユーロ圏 6月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 23:00 米国 5月 新築住宅販売件数 年率換算件数
・ 23:00 米国 5月 新築住宅販売件数 前月比
6/24(金)
・ 08:50 日本 5月 企業向けサービス価格指数 前年同月比
17:00 ドイツ 6月 IFO企業景況感指数
21:30 米国 5月 耐久財受注 前月比
・ 21:30 米国 5月 耐久財受注・輸送用機器除く 前月比
・ 21:30 米国 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、確定値) 前期比年率
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2011年6月18日 (土)

シカゴ通貨先物非商業ポジション(6/14現在)

こんにちは。韓国軍がアシアナ航空の旅客機を北朝鮮機と間違えて発砲する事件が起きました。通常のルートから外れていなかったとのことですがコワイですね。

17日に発表された14日現在のシカゴIMMの非商業(投機)ポジションでは、円のネットポジションでロング(買)が増加、ドルのネットポジションではショート(売)が僅かに減少しています。ユーロはネットポジションでユーロが減少しました。豪ドルはネットポジションでロングが僅かに増加、ポンドのネットポジションはショートからロングに転換しています。。

円はロングポジションが約3,000コントラクト増加する一方、ショートは4,500コントラクト減少しました。ただ、ロング(円買い)が増加したものの、ドル/円の動きはドル高と逆の動きになりました。ただ、円のショートポジションは過去最低水準近くまで低下していることから、更にショートが減少するのは考えにくいと思われ、もしドル/円が80円を割り込んでいくようであればロングが積み上がっていくものと思います。ユーロは総取組で12万コントラクトとなっていて、ポジションの調整が進んでいることが伺われます。ドルは小動きとなっていますので、ユーロでのリスク回避の動向次第でロングが増加するか減少するかが決まると思われます。

■シカゴIMM非商業ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY 24,768 7,137 38,618 13,850 52,468
EUR 49,894 -1,942 84,580 34,686 119,266
GBP 11,226 12,976 36,684 25,458 62,142
CHF 13,287 -3,578 25,555 12,268 37,823
CAD 18,855 5,333 33,746 14,891 48,637
AUD 67,670 2,465 79,616 11,946 91,562
NZD 19,218 3,214 23,520 4,302 27,822
MXN 24,768 7,137 38,618 13,850 52,468
source:CFTC

【USD】 USDsource:CFTC

ドルは16,430コントラクトのショート減少の253,081コントラクトのショートとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】 JPY source:CFTC

円は7,137コントラクトのロング増加の24,768コントラクトのロングとなりました。

【EUR】 EUR source:CFTC

ユーロは1,942コントラクトのロング減少の49,894コントラクトのロングになりました。

【CAD】 CAD source:CFTC

カナダは5,333コントラクトのロング増加の18,855コントラクトのロングになりました。

【NZD】 NZD source:CFTC

NZドルは3,214コントラクトのロング増加の19,218コントラクトのロングとなりました。
他のIMM通貨先物のポジション動向は上田ハーローレポートのシカゴIMM非商業ポジションを参照してください。(20日更新)

2011年6月17日 (金)

6/17 本日の戦略-本日もユーロ主導か、仏独首脳会談に注目か-

おはようございます。昨日は某証券会社主催のセミナーに参加し、竹中平蔵氏、大前研一氏、寺島実郎氏の話しを聞いてきました。震災後の日本には厳しい目が向けられているようで、今後の日本の経済も変革を迫られることになりそうです。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

円>ユーロ>ドル>豪ドル>NZドル>ポンド
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日もギリシャ問題でユーロ主導の動きとなりました。その中でも注目すべきはギリシャの2年債利回りが30%を超えたことから、ギリシャのデフォルトの可能性が徐々に市場に織り込まれてきているように感じます。ただし、デフォルトについてはほとんどの市場関係者がない(EUとIMFが融資する)と思っています。本日も仏独首脳会談(時間は未定)が開催されるようですし、次週には19-20日にユーロ圏財務相会合、23-24日にユーロ圏首脳会談が予定されていることから、態度を少し軟化させているドイツと合意ができれば足許で必要な120億ユーロの融資が実施されると思われ、昨日のIMF報道官の「ギリシャへの金融支援の完全実施は進んでいる」との発言にもあった通り、実施に向けて進むものと思われます。これが実施されるにはギリシャで更なる緊縮財政の実施が求められることから、ギリシャ政府内で合意に至れるかもカギとなります。本日はまだ不安定な状態ですので、要人発言やギリシャ国債の対独スプレッドなどに振り回される可能性があります。

ドルは昨日発表されたフィラデルフィア連銀製造業景気指数が市場予想よりも下振れし、一時ドル売りとなりました。雇用指数が4.1(前回22.1)、新規受注が-7.6(前回5.4)といずれも悪化しています。特にこの指標は米供給管理協会(ISM)との相関が高いことで知られており、製造業の減速傾向が示されていると思われ、内容的には決してドルが良くないということを示していると思います。一部では米景気の2番底を指摘する声も聞こえてきていますので、リスク回避以外でのドルの上昇の可能性は低いと思われます。また、本日はミシガン大学消費者信頼感指数の発表が予定されていることから、こちらもよくなければドルも売られることになりそうです。ただ、FRBでインフレターゲットの導入の議論が出ているようですので、これが導入された時には、一時的にドルが買われることになると思います。

■NZDJPY 日足(一目均衡表、MACD) Blog20110617_01 source: Uedaharlowfx

NZドルは昨日、一目均衡表(日足)の基準線を下抜けました。MACDでもデッドクロスしていることから、雲の中に入ってくるようだと下落が継続し、5/5の安値の62.53円近辺まで下落する可能性があります。ただ、現在は、雲では支えられていますし、遅行線が日々線(ロウソク足)の上を推移しています。遅行線は日々線と接近してきていることで、このレベルで推移すようようであれば、来週には下抜けてくることになります。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
NZドル/円 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
カナダドル/円 21日移動平均線を上抜け(僅か)

■変動率からの予想レンジ 08:03→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.29 ~ 80.92
EURJPY 113.72 ~ 115.15
GBPJPY 129.51 ~ 130.88
AUDJPY 84.53 ~ 85.58
NZDJPY 64.40 ~ 65.35
CADJPY 81.53 ~ 82.53
ZARJPY 11.67 ~ 11.83
NOKJPY 14.49 ~ 14.73
MXNJPY 6.67 ~ 6.75
HKDJPY 10.27 ~ 10.36
SGDJPY 64.63 ~ 65.26
EURUSD 1.4079 ~ 1.4274

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は欧州要人の会談を控えていたこともあり、様子見気分が強い中で、ドル/円は利益確定の売りや本邦輸出企業などからの売りが出て、ドル/円は一時80.80円近辺まで下落しましたが、ユーロ/ドル、ユーロ/円ともに狭いレンジの動きに終始しました。ロンドン時間には、ウェリンク・オランダ中銀総裁が「欧州の救済基金を2倍に増やすべき」と発言したことから、ユーロに対する懸念が高まり、ユーロ/ドルが1.4073ドル、ユーロ/円が113.51円、ドル/円も80.48円まで下落しました。NY時間帯では、発表された米住宅着工件数、建設許可件数、米新規失業保険申請件数が揃って市場予想を上回ったことで、ドル/円は80.94円まで上昇しました。その後、フィナンシャル・タイムズ(FT)にEUとIMFがギリシャ救済に合意との記事(内容はギリシャが更なる緊縮財政を実施した場合に合意)がでて、ユーロは買い戻されてクローズにかけては1.4224ドル、ユーロ/円は114.65円まで上昇、ドル/円は80.60円まで下落しました。
クローズはドル/円が80.62円、ユーロ/ドルが1.4200ドル、ユーロ/円は114.49円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9411.28 -163.04
FTSE100(英) 5698.81 -43.74
DAX(独) 7110.20 -4.88
NYダウ(米) 11961.52 64.25
S&P500(米) 1267.64 2.22
NASDAQ(米) 2623.70 -7.76

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.93 -0.04
日本10年債 1.120 -0.045
英10年債 3.18 -0.06
独10年債 2.91 -0.04

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1529.90 3.70
NY原油(期近) 94.95 0.14

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/17(金)
・ 09:00 ユーロ圏 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁講演
・ 17:00 ユーロ圏 ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
・ 18:00 ユーロ圏 4月 建設支出 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 4月 建設支出 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 4月 貿易収支
・ 20:00 ユーロ圏 ビニスマギECB理事講演
・ 21:30 カナダ 4月 卸売売上高 前月比
22:55 米国 6月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値
・ 23:00 米国 5月 景気先行指標総合指数 前月比
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月16日 (木)

6/16 本日の戦略-主役はユーロ。要人の会談に注目-

おはようございます。生食肉の全国検査の結果を見ました。各県別を見ていましたら和歌山県が100%守られていなかったという驚きの結果でした。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ドル>円>豪ドル>ポンド>NZドル>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は燻り続けているギリシャ問題でユーロが主要通貨に対して下落、リスク回避からドルが主要通貨に対して買われました。上の通貨の強弱を見ていただいても、順番として「ドル」「円」となっています。本日もギリシャを巡る動きでは、バイトマン独連銀総裁とユンケル・ルクセンブルグ首相の会談、メルケル独首相とドラギ伊中銀総裁の会談が行われる予定となっています。昨日もドイツ財務省報道官からは「ユーロ圏当局はギリシャ支援への民間関与で同意、方法で激論」、ジョイブレ独財務相は「ユーロ圏はギリシャについて20日の決定促す」と発言、ギリシャ債務の民間関与を巡ってのドイツとECBの駆け引きが行われるのではないかと思います。また、昨日はムーディーズがフランスの大手銀行3行の格下げの可能性を示唆していることで、金融機関に波及するとユーロの一段安となると思います。ただ、既にルクセンブルグ財務相が決定は7月にずれ込む見込みをしめしていることから、20日に決定に至った場合にはドルは買われることになると思います。

ドル/円は昨日は米消費者物価指数の上振れ(その前の日は生産者物価指数)の上振れを受け上昇しましたが、同時刻に発表されたNY連銀製造業景気指数では、新規受注指数が-3.61(前回17.19)、雇用指数が10.20(前回24.73)といずれも悪化していることから、本日23時に発表されるフィラデルフィア連銀景気指数(ISMと相関が高いといわれています)も下振れするようだと、米の景気の先行きにも不安が継続していることになります。このため、ドル/円の上値も重くなると思われますが、80円割れには本邦投資家のドル買いも支えの一つとなっているため、79円から81.50円のレンジから大きく外れることはないかと思います。

また、昨日はスティーブンス豪準備銀行(RBA)総裁が「物価抑制にはある段階での利上げが必要」「7月のCPI(消費者物価指数)重要」と発言したことで一時、豪ドルが買われました。また、ロシア中銀第1副総裁が「6月に為替市場で15億ドル購入にした」「秋に豪ドルの購入を開始する計画」と発言、豪ドル買いに意欲を見せましたが、原油価格などの下落から対円電お86円台は重くなっているようです。こちらも、対ドルでは目先、6/3の高値の1.0772ドルでピークをつけていると思われます。

■EURUSD 日足(一目均衡表、エンベロープ、MACD) EURUSD source: Uedaharlowfx

ユーロ/ドルは一目均衡表(日足)の雲の下、21日移動平均線を下に抜け下落しています。MACDもデッドクロスしており下落が継続しそうです。これまでは比較的きれいに21日移動平均線から上下に3%の乖離をつなげたエンベロープの中に入っているため、下値の目標も-3%となる1.3910ドル近辺ではないでしょうか。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線、雲を下抜け
ポンド/ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線、雲を下抜け
ユーロ/円 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の雲を下抜け
ポンド/円 一目均衡表(日足)の雲を下抜け
NZドル/円 21日移動平均線を下抜け
カナダドル/円 21日移動平均線を下抜け
ユーロ/ポンド 21日移動平均線を下抜け
豪ドル/米ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
NZドル/米ドル 21日移動平均線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 08:10→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.63 ~ 81.28
EURJPY 114.04 ~ 115.49
GBPJPY 130.37 ~ 131.79
AUDJPY 85.02 ~ 86.09
NZDJPY 64.85 ~ 65.81
CADJPY 82.11 ~ 83.12
ZARJPY 11.73 ~ 11.90
NOKJPY 14.46 ~ 14.69
MXNJPY 6.71 ~ 6.80
HKDJPY 10.32 ~ 10.41
SGDJPY 65.07 ~ 65.72
EURUSD 1.4056 ~ 1.4252

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は本邦輸入企業などからのドル買いでドル/円は80.60円近辺まで上昇したものの、80.40円から80.60円の得レンジとなりました。ユーロはギリシャへの懸念がくすぶり、ユーロ/ドルは1.44ドル台前半から1.4381ドル、ユーロ/円は116.40円近辺から115.72円へと下落しました。ロンドン時間では、格付け機関ムーディーズが仏の大手3行の格付けを引き下げ方向で見直すとのヘッドラインなどもあり、ユーロ/ドルは1.4294ドル、ユーロ/円は115.30円近辺へと下落しました。ドル/円はリスク回避の動きからドルが買われ80.76円まで上昇しました。NY時間には発表された米消費者物価指数が市場予想より上振れしていたことなどでドル/円はストップロスを巻き込んで一時81.06円まで上昇しました。ユーロは、ギリシャのパパンドレウ首相が最大野党の新民主主義党との大連立を条件に辞任をしてもよいと述べたことや、ムーディーズがポルトガル銀行のブラジル国内にある子会社をおそらく格下げ方向で見直しとしたことでユーロ/ドルは1.4156ドル、ユーロ/円は114.56円まで下落、ドル/円は一時80.59まで下落していたものの、リスク回避のドル買いから81.08円まで上昇しました。
クローズはドル/円が80.94円、ユーロ/ドルが1.4176ドル、ユーロ/円は114.76円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9574.32 26.53
FTSE100(英) 5742.55 -60.58
DAX(独) 7115.08 -89.71
NYダウ(米) 11897.27 -178.84
S&P500(米) 1265.42 -22.45
NASDAQ(米) 2631.46 -47.26

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.97 -0.13
日本10年債 1.165 0.010
英10年債 3.23 -0.06
独10年債 2.95 -0.06

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1526.20 1.80
NY原油(期近) 94.81 -4.56

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/16(木)
・ 16:15 スイス 1-3月期 四半期鉱工業生産 前期比
・ 16:15 スイス 1-3月期 四半期鉱工業生産 前年同期比
16:30 スイス スイス国立銀行3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値
・ 17:00 ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)月報
・ 17:30 英国 5月 小売売上高指数 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 5月 消費者物価指数(HICP、改定値) 前年同月比
・ 19:00 ユーロ圏 ビニスマギ欧州中央銀行(ECB)理事講演
・ 21:30 カナダ 4月 対カナダ証券投資額
・ 21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 21:30 米国 5月 建設許可件数 年率換算件数
21:30 米国 5月 住宅着工件数 年率換算件数
・ 21:30 米国 1-3月期 四半期経常収支
21:50 ユーロ圏 バイトマン独連銀総裁とユンケル・ルクセンブルク首相が会談
23:00 米国 6月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
・ 23:00 米国 タルーロ米連邦準備理事会(FRB)理事議会証言
・ 01:00 ユーロ圏 メルケル・ドイツ首相とドラギ・イタリア中銀総裁が会談
01:30 ユーロ圏 メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁講演
・ 02:10 米国 フィッシャー米ダラス連銀総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月15日 (水)

6/15 本日の戦略-米小売は悪くなかったが・・・。NY連銀指数に注目-

おはようございます。最近のマーケットは方向感がつかみにくく、レンジを下抜けしたと思えば戻ってくるという私にとっては厄介な状況です。特にリスク・オフは長続きしない状況のように思います。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

豪ドル>NZドル>ユーロ>ドル>ポンド>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は中国の経済指標(特に鉱工業生産)と米国の小売売上高が市場予想より良かったことで、市場はリスク・オンの動きとなりました。このため、資源国通貨の豪ドルやNZドルなどが買われる結果となっています。先週は中国の貿易収支から景気後退懸念になっていましたが、この流れが巻き戻されたようです。こうした動きは、市場が過度にグローバルが景気後退に対して神経質になっていたとみることができ、ギリシャ問題が燻り続いていることから、完全にリスク・オンにはなっていないように思います。本日の21時30分に発表されます、米消費者物価指数よりもNY連銀製造業景気指数の悪化が示された場合には、再びリスク・オフとなる可能性も捨てきれません。

ギリシャ問題は、朝方にルクセンブルク財務省が「ギリシャ支援での合意は7月にずれ込む公算」と発言、ユーロが1.44ドル台ではあるものの、弱含みでの推移となっています。また、ドラギ伊中央銀行総裁は「ECBは債務再編やヘアカットには反対」と発言、オランダのデヤーヘル財務相は「民間セクターが全体の20-30%を負担すべき」との認識を示し、特に何も決まっていないことから、週末に開催される会合が再び焦点となる可能性があります。しかしながら、昨日の動きを見ていると、ギリシャ問題も「デフォルト」懸念が行き過ぎていたため、これの修正(ユーロ買い)が出たものと思いますが、更にユーロを押し上げる材料には乏しいのではないかでしょうか。

■AUDJPY 日足(ボリンジャーバンド、パラボリク、スローストキャスティックス、MACD) Blog20110615_01 source: Uedaharlowfx

豪ドル/円は昨日大幅に上昇、ボリンジャーバンドの-2σからセンターライン近辺まで上昇してきています。このままセンターラインを上抜け、MACDがゴールデンクロスすると上昇が継続すると思います。この場合には、87円位がターゲットとなると思います。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/ドル ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ユーロ/円 21日移動平均線を上抜け(僅か)
豪ドル/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ポンド/円 一目均衡表(日足)の雲の下から中へ
カナダドル/円 21日移動平均線を上抜け(僅か)
豪ドル/米ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を上抜け、ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス

■変動率からの予想レンジ 08:11→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.14 ~ 80.78
EURJPY 115.54 ~ 117.01
GBPJPY 131.03 ~ 132.45
AUDJPY 85.44 ~ 86.52
NZDJPY 65.38 ~ 66.36
CADJPY 82.55 ~ 83.55
ZARJPY 11.80 ~ 11.97
NOKJPY 14.75 ~ 14.99
MXNJPY 6.74 ~ 6.83
HKDJPY 10.27 ~ 10.36
SGDJPY 65.09 ~ 65.75
EURUSD 1.4348 ~ 1.4522

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は中国の経済指標待ちでドル/円は80円台前、ユーロ/円も115円台前半でさえない動きとなっていましたが、中国の小売売上高、鉱工業生産が市場予想より良かったことで、豪ドルやNZドルなど資源国通貨が買われ、ドル/円も80.37円まで、ユーロ/円は116.02円まで上昇、ユーロ/ドルもリスク懸念の後退で安値の1.4379ドルから1.4445ドルまで上昇しました。また、日銀の金融政策決定会合では、5000億円の新たな貸出枠の導入を発表しましたが影響は限定的となりました。ロンドン時間には、ドル/円は80.48円、ユーロ/ドルは1.4473ドル、ユーロ/円は116.44円まで上昇しましたが、中国人民銀行が預金準備率の0.50%引き上げ(20日から)を発表したことから、ドル/円は80.12円、ユーロ/円は115.62円、ユーロ/ドルは1.4425ドルまで下落しました。NY時間には発表された米小売売上高が市場予想を下回ったこと、米生産者物価指数が市場予想から上振れしたいてことで、悲観的だった米株にたいして資金が戻ってきたため、リスク・オンの様相となり、ドル/円は80.63円、ユーロ/円は116.69円、ユーロ/ドルは1.4498ドルまで上昇しました。その後は、日本時間の朝5時過ぎにブリュッセルでの緊急財務省会合後の会見が行われ、ジョイブレ財務相が「ギリシャに関して進展なし-結果出ていない」と発言、ルクセンブルク財務省は「ギリシャ支援での合意は7月にずれ込む公算」と発言、これを受けてユーロ/ドルは1.4435ドル、ユーロ/円は116.10円、ドル/円は80.41円まで一時下落しました。
クローズはドル/円が80.46円、ユーロ/ドルが1.4438ドル、ユーロ/円は116.21円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9547.79 99.58
FTSE100(英) 5803.13 29.67
DAX(独) 7204.79 119.65
NYダウ(米) 12076.11 123.14
S&P500(米) 1287.87 16.04
NASDAQ(米) 2678.72 39.03

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.10 0.11
日本10年債 1.155 0.010
英10年債 3.29 0.04
独10年債 3.01 0.06

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1524.40 8.80
NY原油(期近) 99.37 2.07

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/15(水)
・ 14:00 日本 金融経済月報(基本的見解)
・ 16:15 スイス 5月 生産者輸入価格 前月比
・ 17:30 英国 5月 失業保険申請件数
・ 17:30 英国 5月 失業率
・ 18:00 ユーロ圏 4月 鉱工業生産 前月比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 20:00 南ア 4月 小売売上高 前年同月比
・ 21:00 ユーロ圏 ビニスマギ欧州中央銀行(ECB)理事講演
・ 21:30 カナダ 4月 製造業出荷 前月比
・ 21:30 米国 5月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 21:30 米国 5月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
21:30 米国 5月 消費者物価指数(CPIコア指数) 前月比
21:30 米国 6月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・ 22:00 米国 4月 対米証券投資(短期債除く)
・ 22:00 ユーロ圏 コンスタンシオECB副総裁講演
22:15 米国 5月 鉱工業生産 前月比
・ 22:15 米国 5月 設備稼働率
・ 23:00 米国 6月 NAHB住宅市場指数
・ 04:35 カナダ カーニー・カナダ中銀総裁講演
・ 04:45 英国 キング・イングランド銀行(BOE)総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月14日 (火)

6/14 本日の戦略-中国、米国の小売売上高に注意-

おはようございます。イタリアの原発再開の是非を問う国民投票で再開反対派が圧勝のようです。脱原発の機運が高まりそうですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ポンド>豪ドル>ユーロ>円>ドル>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は格付け機関のS&Pがギリシャの長期債信用格付けを3段階引き下げ、今後12-18か月以内に更に格下げする可能性を示唆しています。また、ギリシャに対しては債務再編が行われる可能性が強く、その場合は「デフォルト」と判断するとしています。ギリシャ問題に関しては本日(14日)にユーログループ財務相臨時会議が開かれることになり、20日のユーロ圏財務相会議を経て、24日のEUサミットで包括合意が必要となります。EU当局者とドイツの意見の食い違いがあることから、まとまるかどうか予断を許さないところです。仮にまとまらなければ、昨日サポートされた日足の一目均衡を下抜けて1.40ドルを割り込むことも考えられます。

本日はいくつか重要な経済指標が発表されます。午前11時には中国の消費者物価指数、鉱工業生産、小売売上高が予定されています。鉱工業生産や小売売上高が市場予想から下振れするようであれば、世界景気に対する懸念が出る可能性があるます。また、先週から今週にかけて中国は6月中に政策金利を引き上げる可能性があるとの報道が出ていることから、利上げとなると豪ドルやNZドルが売られると思われます。また、21時30分には米国の小売売上高の発表も予定されており、こちらが市場予想よりも下振れすると、バーナンキFRB議長、ダドリーNY連銀総裁、昨日のラッカー・リッチモンド地区連銀総裁の発言にもある通り、米経済の回復は質的に過去の例と異なることが判明するかもしれないとしており、これを裏付ける形となる可能性もあることから、ドルの下落が継続するかもしれません。

■GBPJPY 日足(一目均衡表、移動平均線、スローストキャスティックス) GBPJPY source: Uedaharlowfx

ポンド/円は一目均衡表(日足)の雲を挟んで推移していますが、先週金曜日に129.74円と5/13の安値の130.27円を下に抜けました。遅行線が雲の中に入ってきたことで、このまま雲の下に抜けるようであればがらなる下落となる可能性があります。ただ、ストキャスティックス(スロー)では、20以下でゴールデンクロスとなっていることから、このレベルで下げ止まると21日移動平均線の132.18円を上抜けると戻りにつながると思います。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を上抜け、雲の下から中へ

■変動率からの予想レンジ 08:51→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 79.88 ~ 80.53
EURJPY 114.89 ~ 116.38
GBPJPY 130.64 ~ 132.08
AUDJPY 84.44 ~ 85.52
NZDJPY 64.94 ~ 65.93
CADJPY 81.59 ~ 82.60
ZARJPY 11.69 ~ 11.87
NOKJPY 14.64 ~ 14.87
MXNJPY 6.68 ~ 6.77
HKDJPY 10.24 ~ 10.33
SGDJPY 64.57 ~ 65.22
EURUSD 1.4325 ~ 1.4496

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は本邦輸入企業のドル買いとの噂などから、ドル/円は朝方の80.30円近辺から80.70円まで、ユーロ/円は115.10円近辺から115.66円まで上昇、ユーロ/ドルは1.4320ドル近辺から1.4360ドル近辺のレンジの動きとなりました。日本時価の正午前にNZのクライストチャーチで2月の余震とみられる地震が発生しNZドルが下落しました。また、アジアの株価がマイナス圏で推移する中で円が買われ、ロンドン時間にはドル/円は80.24円まで下落、ユーロ/円は115.10円近辺から115.60円まで上昇。ユーロ/ドルはこちらも1.4325ドルから1.4392ドルへと上昇しました。NY時間には米10年債利回りが3%台を回復、米原油価格も下落したことで、ドル/円は一時80.47円まで上昇しましたが、ドル買いが続かず、トリシェECB総裁が「ユーロの離脱はいかなる政府にとっても前提とならない」等と発言したことなどからユーロ/ドルは1.4404ドル、ユーロ/円は115.62円まで戻したものの、格付け会社S&Pがギリシャの長期信用格付けを3段階引き下げ「CCC」とし、見通しを「ネガティブ」としたことから、ユーロ/ドルが1.3447ドル、ユーロ/円は115.03円まで下落しました。クローズにかけては米株価がプラス圏内で取引を終えたことなどで、リスクに対する懸念が後退して、ユーロ/ドルは1.4430ドル、ユーロ/円は115.76円まで上昇しました。
クローズはドル/円が80.22円、ユーロ/ドルが1.4411ドル、ユーロ/円は115.62円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9448.21 -66.23
FTSE100(英) 5773.46 7.66
DAX(独) 7085.14 15.24
NYダウ(米) 11952.97 1.06
S&P500(米) 1271.83 0.85
NASDAQ(米) 2639.69 -4.04

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.98 0.02
日本10年債 1.145 0.005
英10年債 3.25 0.03
独10年債 2.96 0.00

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1515.60 -13.60
NY原油(期近) 97.30 -1.99

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/14(火)
・ 10:30 豪 5月 NAB企業景況感指数
・ 11:00 中国 5月消費者物価指数
・ 11:00 中国 5月鉱工業生産
・ 11:00 中国 5月小売売上高
00:00 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
・ 13:30 日本 4月 鉱工業生産・確報値 前月比
・ 15:30 日本 白川方明日銀総裁定例記者会見
・ 16:00 ユーロ圏 ノワイエ・フランス中銀総裁講演
・ 17:30 英国 5月 消費者物価指数(CPI) 前月比
17:30 英国 5月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 17:30 英国 5月 小売物価指数(RPI) 前月比
・ 17:30 英国 5月 小売物価指数(RPI) 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
・ 19:00 南ア 4-6月期 四半期 南アフリカ経済研究所(BER)消費者信頼感指数
・ 21:30 カナダ 1-3月期 四半期設備稼働率
・ 21:30 米国 5月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 21:30 米国 5月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) 前月比
21:30 米国 5月 小売売上高 前月比
・ 22:00 ユーロ圏 ドラギ・イタリア中銀総裁講演
・ 23:00 米国 4月 企業在庫 前月比
03:00 米国 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月13日 (月)

6/13 本日の戦略-明日の小売売上高待ちか-

おはようございます。本日もよろしくお願いします。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ドル>円>NZドル>豪ドル>ポンド>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
本日これまでは本邦の機械受注(前年比)が-3.3%となったことから、やや円が売られているようです。先週末も仲値の終了までドルが買われて、その後下落したという経緯もあることから、本日も同じような動きとなることが予想されます。本日は特に重要な経済指標の発表もないことから、市場としては明日の米小売売上高の発表を待つことになると思われ、22時のトリシェECB総裁の発言や22時30分のラッカー・リッチモンド連銀総裁の発言で目新しいものが出てこないと、小動きになる可能性が高いと思います。チャート上では、ユーロ/ドルが一目均衡表(日足)の雲の下をうかがう展開、ドル/円は戻りが一目均衡表(日足)の雲の下限の80.98円近辺が戻りの目処となります。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線、雲を下抜け
ユーロ/円 21日移動平均線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 08:37→NYクローズ

Ccy予想レンジ
USDJPY80.00 ~ 80.65
EURJPY114.50 ~ 116.01
GBPJPY129.53 ~ 130.98
AUDJPY83.98 ~ 85.08
NZDJPY65.53 ~ 66.54
CADJPY81.42 ~ 82.45
ZARJPY11.70 ~ 11.89
NOKJPY14.51 ~ 14.75
MXNJPY6.68 ~ 6.77
HKDJPY10.27 ~ 10.36
SGDJPY64.60 ~ 65.27
EURUSD1.4249 ~ 1.4430

■前日のサマリー
週末の東京時間帯は本邦仲値の9時55分に向けてドルが買われ、ドル/円は80.40円近辺へと上昇、ユーロ/えんも116.60円近辺から116.88円へと上昇、ユーロ/ドルも1.4552ドルまで上昇しました。しかし、仲値を過ぎると邦銀からのドル売りが観測され、ドル/円は80.03円まで下落、その後12時に発表された中国の収支が市場予想より下振れしたことから、ユーロが売られ、ユーロ/ドルは1.4465ドル、ユーロ/円は115.85円まで下落しました。ロンドン時間に入ると、ドイツの2011年の成長率予想が2.5%から3.1%に引き上げられたものの、影響は一時的となりました。NY時間では、米5月の輸入物価指数が市場予想に反して上昇したことやNYダウなどが下落したことから、リスク回避の動きとなり、ユーロ/ドルが1.4322ドル、ユーロ/円が114.94ドルまで下落、ドル/円はドルが買われ80.40円まで上昇しました。
クローズはドル/円が80.35円、ユーロ/ドルが1.4346ドル、ユーロ/円は115.26円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9514.44 47.29
FTSE100(英) 5765.80 -90.54
DAX(独) 7069.90 -89.76
NYダウ(米) 11951.91 -172.45
S&P500(米) 1270.98 -18.02
NASDAQ(米) 2643.73 -41.14

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.97 -0.03
日本10年債 1.140 0.005
英10年債 3.22 -0.05
独10年債 2.96 -0.07

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1529.20 -13.50
NY原油(期近) 99.29 -2.64

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/13(月)
・ 豪市場休場(女王誕生日)
・ スイス市場休場(聖霊降臨祭月曜日)
08:50 日本 4月 機械受注 前月比
22:00 ユーロ圏 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁講演
・ 22:30 米国 ラッカー米リッチモンド連銀総裁講演
・ 03:00 英国 ウィール英中銀金融政策委員会(MPC)委員講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月12日 (日)

6/13の週の見通し -リスク回避の動きが継続するか-

こんばんは。家の庭のアジサイの花もいくつかつぼみを付けています。そろそろ咲くころと思います。

■ドル/円 60分足
USDJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/ドル 60分足 EURUSD ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/円 60分足 EURJPY チャートをクリックすると拡大します。

先週はドル/円が79円台後半から80円台前半での狭いレンジの動きとなりました。ユーロは7日のECB理事会後のトリシェECB総裁の"strong vigiliance (強い警戒)"という文言が含まれていたものの、ECBが2012年のインフレ見通しを下方修正したことから、ECBの利上げペースが鈍化するとの見方が広がり、金利動向待ちだった市場の焦点が再びギリシャ問題などに戻ったことでユーロ/ドルは週の前半に付けた1.4695ドルから1.4322ドル、ユーロ/円は同じく週前半に付けた117.88円から114.95円へと下落しました。また、先週は豪準備銀行(RBA)の政策金利発表では、政策金利を据え置き、中銀の声明でも5月の内容とほとんどかららなかったため、こちらも豪の利上げのペースが鈍化するとの見方で豪ドルが売られる一方で、NZ準備銀行(RBNZ)は政策金利を据え置いたものの、ボラード中銀総裁が「NZ経済は3月から改善した」「今後2年間で段階的な利上げが必要となるだろう」と強い内容の発言をしたことから、NZドルは上昇しました。

通貨別にみると、豪、NZ、英、ECBと政策金利は据え置いたものの、声明ではNZドルがタカ派だったことから、主要通貨に対して上昇、ユーロが一番弱い通貨となりました。ドルと円はほぼ同じで他の通貨に対して上昇しています。

■週間騰落率(JPY) JPYグラフをクリックすると拡大します。
USDグラフをクリックすると拡大します。

■今週の見通し
週末は中国の貿易収支が市場予想より悪かったことやFRBがストレステストの対象金融機関を資産500億ドル以上に拡大を計画していることなどでNYダウや金、原油などが下落し、リスク回避の動きからドルが主要通貨に対して買われました。今週も米株価の下落が続くようであれば、グローバルな景気後退の懸念が強まることから、ユーロや豪ドルの下落が継続する可能性が高まります。ギリシャ問題についても民間投資家の関与などを条件とするギリシャ追加支援を支持する決議案を採択したドイツと欧州当局の間で対立が深まってきていることで、こうしたこともリスク回避を加速させる可能性があります。

また、今週は14日に米小売売上高、15日に米消費者物価、NY連銀製造業計指数、16日には米住宅着工件数、フィラデルフィア連銀景気指数の発表が予定されています。バーナンキ米FRB議長は景気回復について「いら立たしいほど緩慢」と発言、ダドリーNY連銀総裁も米経済は2011年下期に回復の勢いを一部取り戻すものの、成長ペースは引き続き多くの人々にとって「苦痛なほど鈍い」と発言、FOMCのメンバー2人が同じような発言をしていることから、米の利上げまで時間がかかると思われることから、米の経済指標が少々の回復を見せたとしてもセンチメントの改善までには時間がかかると思います。このため、リスク回避の動きが一巡するとドルの下値も限られると思います。

中東では米国がシリア政府に対して「常軌を逸した暴力行為」と非難し、英仏独など欧州4カ国が国連安全保障理事会に提示した非難決議案への支持表明したことから、中東に対するリスクも懸念されます。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 79.70 81.05
ユーロ/ドル 1.4150 1.4480
ユーロ/円 112.40 116.50
ポンド/円 127.70 132.40
豪ドル/円 83.40 86.10
NZドル/円 65.00 66.60
南アランド/円 11.65 12.10

■日、週、月、年騰落データ rate
※表をクリックすると拡大します。

■注目イベント 6/13(月)
08:50 日本 4月 機械受注 前月比
6/14(火)
・ 08:01 英国 5月 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
・ 08:50 日本 4-6月期 四半期法人企業景気予測調査・大企業業況判断指数(BSI)
・ 10:30 豪 5月 NAB企業景況感指数
00:00 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
・ 13:30 日本 4月 鉱工業生産・確報値 前月比
・ 17:30 英国 5月 消費者物価指数(CPI) 前月比
17:30 英国 5月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 17:30 英国 5月 小売物価指数(RPI) 前月比
・ 17:30 英国 5月 小売物価指数(RPI) 前年同月比
・ 19:00 南ア 4-6月期 四半期 南アフリカ経済研究所(BER)消費者信頼感指数
・ 21:30 カナダ 1-3月期 四半期設備稼働率
・ 21:30 米国 5月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 21:30 米国 5月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) 前月比
21:30 米国 5月 小売売上高 前月比
・ 23:00 米国 4月 企業在庫 前月比
6/15(水)
・ 07:45 NZ 4月 小売売上高指数 前月比
・ 07:45 NZ 1-3月期 四半期小売売上高指数 前期比
・ 14:00 日本 金融経済月報(基本的見解)
・ 16:15 スイス 5月 生産者輸入価格 前月比
・ 17:30 英国 5月 失業保険申請件数
・ 17:30 英国 5月 失業率
・ 18:00 ユーロ圏 4月 鉱工業生産 前月比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 20:00 南ア 4月 小売売上高 前年同月比
・ 21:30 カナダ 4月 製造業出荷 前月比
・ 21:30 米国 5月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 21:30 米国 5月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
21:30 米国 5月 消費者物価指数(CPIコア指数) 前月比
21:30 米国 6月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・ 22:00 米国 4月 対米証券投資(短期債除く)
22:15 米国 5月 鉱工業生産 前月比
・ 22:15 米国 5月 設備稼働率
・ 23:00 米国 6月 NAHB住宅市場指数
6/16(木)
・ 07:45 NZ 1-3月期 四半期製造業売上高 前期比
・ 16:15 スイス 1-3月期 四半期鉱工業生産 前期比
・ 16:15 スイス 1-3月期 四半期鉱工業生産 前年同期比
16:30 スイス スイス国立銀行3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値
・ 17:00 ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)月報
・ 17:30 英国 5月 小売売上高指数 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 5月 消費者物価指数(HICP、改定値) 前年同月比
・ 21:30 カナダ 4月 対カナダ証券投資額
・ 21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 21:30 米国 5月 建設許可件数 年率換算件数
21:30 米国 5月 住宅着工件数 年率換算件数
・ 21:30 米国 1-3月期 四半期経常収支
23:00 米国 6月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
6/17(金)
・ 18:00 ユーロ圏 4月 建設支出 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 4月 建設支出 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 4月 貿易収支
・ 21:30 カナダ 4月 卸売売上高 前月比
22:55 米国 6月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値
・ 23:00 米国 5月 景気先行指標総合指数 前月比
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2011年6月11日 (土)

シカゴ通貨先物非商業ポジション(6/7現在)

こんにちは。IMF専務理事の立候補が11日午前0時で締め切られます。現在はラガルド仏財務相とカルステンス・メキシコ中央銀行総裁が有力候補のようですが、立候補者が4人以上であれば理事会内で3人に絞るようです。順当にいけばラガルド氏でしょうね。

10に発表された7日現在のシカゴIMMの非商業(投機)ポジションでは、円のネットポジションが、円ロング(買い)にわずか1週で転換、ドルのネットポジションはショートが増加、ユーロのネットポジションはロングが大幅増加しました。豪ドル、NZドルもネットポジションではロングが増加しています。

ユーロはネットのロングポジションが先週から比べて約3万コントラクト増加(金額にして55億ドルの減少)、となりましたが、ECB理事会後のユーロ下落で、ポジションは大幅に減少していると思われます。円はネットのロングが増加したものの、小動きが続いています。ポジションの動向からは、ユーロはまだ下落余地があると思われます。また、NZドルが対ドルで史上最高値を更新したことから、NZドルのロングポジションも溜まってきているようですので、こちらも調整が出る可能性があります。

■シカゴIMM非商業ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY 17,631 19,279 35,883 18,252 54,135
EUR 51,836 29,866 96,555 44,719 141,274
GBP -1,750 79 33,554 35,304 68,858
CHF 16,865 -4,254 26,290 9,425 35,715
CAD 13,522 -12,880 32,631 19,109 51,740
AUD 65,205 5,190 78,547 13,342 91,889
NZD 16,004 280 23,573 7,569 31,142
MXN 17,631 19,279 35,883 18,252 54,135
ZAR 0 0 0 0 0
source:CFTC

【USD】 USD source:CFTC

ドルは19,490コントラクトのショート増加の269,511コントラクトのショートとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】 JPY source:CFTC

円は19,279コントラクトのロング増加の17,631コントラクトのロングとなりました。

【EUR】 EUR source:CFTC

ユーロは29,866コントラクトのロング増加の51,836コントラクトのロングになりました。

【CAD】 CAD source:CFTC

カナダは12,880コントラクトのロング減少の13,522コントラクトのロングになりました。

【NZD】 NZD source:CFTC

NZドルは280コントラクトのロング増加の16,004コントラクトのロングとなりました。
他のIMM通貨先物のポジション動向は上田ハーローレポートのシカゴIMM非商業ポジションを参照してください。(13日更新)

2011年6月10日 (金)

6/10 本日の戦略-ドル/円は79.50円の攻防か-

おはようございます。昨日のドルの下攻め予想は完全に外してしまいました。中長期では下を見ていますので、仮に戻りがったとしてもそれほど強くはないと思います。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

NZドル>豪ドル>ドル>ポンド>ユーロ>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はトリシェECB総裁の発言で7月のECB理事会での利上げが示唆されました。ただ、一方ではECBのインフレ見通しで、2012年の上限を2.3%と下方修正したことで、市場は四半期に1回程度の継続的な利上げが年内で終わるのではないかとの見方になったようで、更に「民間投資家がギリシャ債のロールオーバーに合意したとしても、ECBはギリシャ債をロールオーバーしない」と発言したこともギリシャに対する懸念を連想させ、ユーロ売りの要因となったようです。ギリシャ支援につきましては、本日、ドイツ議会が条件付きとなりますが支援第2弾を可決するものとみられ、昨日ユンケル・ユーログループ議長が「ギリシャ支援プログラムの第2弾があるのは明らか」と発言している通り、進捗が見られればユーロの下値も堅くなるものと思われます。

また、本日は11時に中国の貿易収支の発表があります。市場予想は193億ドルの黒字となっていますが、市場予想より内容良ければ豪ドル、NZドルなどオセアニア通貨が買われる可能性があります。ただ、昨日の米国の貿易収支では輸入が減少(主に自動車と原油)していることで、下振れのリスクもあります。結果後の株価の動きに注目と思われ、株価上昇ならば円が売られやすくなり、ドル/円、クロス円の上昇につながると思います。

■USDJPY 日足(一目均衡表、パラボリック、スローストキャスティックス) USDJPY source: Uedaharlowfx

ドル/円はスローストキャスティックスが20以下でゴールデンクロスしたことから、短期的に上昇する可能性があります。一目均衡表(日足)のでは遅行線のところのロウソク足が切り上がっていることで雲の上に抜け出ることが難しいと思われ、トレンド全体としては下を向いていると思います。トレンドの転換としては一目均衡表の転換線の80.73円、雲の下限の80.84円、パラボリックの81.07円近辺となります。抜ければ5/19の高値の82.23円近辺までか。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ドル/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
南アランド/円 一目均衡表(日足)の転換線が基準線を上抜け
NZドル/米ドル 年初来高値更新

■変動率からの予想レンジ 07:57→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.00 ~ 80.66
EURJPY 115.76 ~ 117.31
GBPJPY 130.73 ~ 132.22
AUDJPY 84.68 ~ 85.83
NZDJPY 65.78 ~ 66.80
CADJPY 81.95 ~ 83.01
ZARJPY 11.78 ~ 11.97
NOKJPY 14.67 ~ 14.91
MXNJPY 6.74 ~ 6.83
HKDJPY 10.23 ~ 10.32
SGDJPY 64.86 ~ 65.54
EURUSD 1.4439 ~ 1.4590

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は朝方に発表されたRBNZ(豪準備銀行)のタカ派的なコメントを受け(政策金利は据置)、NZドルが買われたことなどから、ドル/円は79.84円から80.31円、ユーロ/円も116.49円から117.46円、ユーロ/ドルも1.4570ドル近辺から1.4632ドルまで上昇しました。ロンドン時間ではECBによる政策金利発表を前に小動きとなりました。英中銀(BOE)、ECBともに政策金利を据え置きとなったことで、為替市場への影響は限定的となりました。NY時間では発表された米新規失業保険申請件数が市場予想より下振れしたものの、米貿易収支の赤字額が大幅に減少していたことで、ドルが買われ、21時30分から始まったトリシェECB総裁の記者会見で、"Strong Vigilance"の文言を用いたものの、2012年のインフレ見通しが1.1%-2.3%となり従来の1.0%-2.4%から修正されていたことから、連続利上げの可能性が低いとの見方が市場に広がり、ユーロ/ドルは1.4655ドルから1.4478ドル、ユーロ/円は117.37円から115.93円まで下落、ドル/円は80.26円まで上昇しました。クローズにかけては米30年債の入札を受けて米長期金利が上昇、ドル/円は80.42円まで上昇しました。
クローズはドル/円が80.34円、ユーロ/ドルが1.4507ドル、ユーロ/円は116.55円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9467.15 17.69
FTSE100(英) 5856.34 47.45
DAX(独) 7159.66 99.43
NYダウ(米) 12124.36 75.42
S&P500(米) 1289.00 9.44
NASDAQ(米) 2684.87 9.49

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.00 0.06
日本10年債 1.135 0.025
英10年債 3.27 -0.02
独10年債 3.03 -0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1542.70 4.00
NY原油(期近) 101.93 1.19

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/10(金)
・ 08:50 日本 5月 国内企業物価指数 前月比
・ 08:50 日本 5月 国内企業物価指数 前年同月比
・ 08:50 日本 4月 第三次産業活動指数 前月比
・ 15:00 ドイツ 5月 消費者物価指数(CPI、改定値) 前月比
・ 15:00 ドイツ 5月 卸売物価指数(WPI) 前月比
15:50 ユーロ圏 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁講演
17:30 英国 4月 鉱工業生産指数 前月比
・ 17:30 英国 4月 製造業生産指数 前月比
・ 17:30 英国 5月 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI) 前年同月比
・ 20:00 カナダ 5月 新規雇用者数
・ 20:00 カナダ 5月 失業率
・ 20:00 ユーロ圏 ゴンザレス・パラモECB理事講演
・ 21:30 カナダ 1-3月期 四半期労働生産性指数 前期比
・ 21:30 米国 5月 輸入物価指数 前月比
・ 21:30 米国 5月 輸出物価指数 前月比
22:00 米国 ダドリー米ニューヨーク連銀総裁講演
・ 03:00 米国 5月 月次財政収支
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月 9日 (木)

6/9 本日の戦略-ドル/円は79.50円の攻防か-

おはようございます。昨日は長女のクラブで使うらしくて「牡丹」の折り紙を3つ(30分かかって)ほど作るのを手伝いました。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

円>ドル>ポンド>NZドル>ユーロ>豪ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はOPEC総会で増産が合意に至らなかったため、原油価格が上昇しています。また、豪ドルなど資源国通貨も一時売られましたが、これまでのところは85円台を回復しています。本日朝方に開催されましたRBNZ(NZ準備銀行)の政策金利は2.5%のまま据え置かれましたが、声明文では「NZ経済は3月から改善した」「今後2年間で段階的な利上げが必要となるだろう」と強い内容になったため、NZドルは65.80円近辺まで上昇しています。ユーロやドルに不安の残る中で、比較的リスク要因が少ないこれらの通貨が選好される可能性があると思います。ただ、対円ではドルが弱含みの推移となっていることや連邦債務引き上げ問題では格付け機関フィッチが8月15日までの期限に債務上限を引き上げなければ「Watch Negative」にするとの見通しを出しています。ドル/円は本日も79.50円の攻防になる可能性があり、これを下抜けると79円を割り込む可能性もあります。

こうした中で、本日は英中銀(BOE)、欧州中銀(ECB)の政策金利の発表が予定されています。どちらも政策金利は据え置きとなると思いますが、ECBはトリシェECB総裁の記者会見で7月の利上げを示唆するとみられます。市場は既に来月利上げをある程度織り込んで動いているとみられることで、この発言での影響は限定的となと思いますし、仮に(Strong Vigilance)が用いられなかったときのリスクの方が怖いかもしれません。

■AUDJPY 日足(ボリンジャーバンド、パラボリック、MACD) AUDJPY source: Uedaharlowfx

チャートには含めていませんが、一目均衡表(日足)では上から雲の中に入っていることから、上値の重さが感じられることに加え、ボリンジャーバンドの幅拡大して、-2σの下に抜けました。また、パラボリックも売りに転換しており、5/5の安値の84.33円を下に抜けるようであれば、2/24の安値の81.90円近辺まで下落する可能性があります。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 一目均衡表(日足)の雲の上から中へ
ユーロ/円 ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス
ユーロ/ポンド ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス
豪ドル/米ドル 21日移動平均線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 08:00→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 79.53 ~ 80.19
EURJPY 115.68 ~ 117.24
GBPJPY 130.26 ~ 131.74
AUDJPY 84.14 ~ 85.30
NZDJPY 64.61 ~ 65.59
CADJPY 80.94 ~ 82.00
ZARJPY 11.73 ~ 11.93
NOKJPY 14.64 ~ 14.89
MXNJPY 6.65 ~ 6.74
HKDJPY 10.20 ~ 10.29
SGDJPY 64.38 ~ 65.06
EURUSD 1.4528 ~ 1.4663

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は本邦9時55分の仲値を過ぎたあたりから、邦銀のドル売り(CTAファンドなどとの噂あり)により、ドル/円は80.20円近辺から79.75円まで下落、ユーロ/円も117.79円近辺から116.90円、ユーロ/ドルも1.4685ドル近辺から1.4643ドルまで下落しました。この売りが一巡するとドル/円は81.18円、ユーロ/円は117.56円、ユーロ/ドルも1.4785ドル近辺まで戻しましたが、ロンドン時間に入ると再び円とドルが買われる動きから、ドル/円は79.79円、ユーロ/円は116.51円、ユーロ/ドルは1.4615ドルへと下落しました。NY時間には注目されていたOPEC総会ではサウジアラビアなどが主張した増産では合意できず現状維持となりました。また、ユーロがギリシャ問題で関係者の話として同国支援には数カ月かかる見込みとの話が伝わり、ジョイブレ財務相も「ギリシャ支援第2弾については、債券保有者からの『かなり』の貢献が必要」とネガティブな発言が相次いだことで、ユーロ/ドルが1.4569ドル、ユーロ/円は116.30円へと下落しました。
クローズはドル/円が79.87円、ユーロ/ドルが1.4580ドル、ユーロ/円は116.47円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9449.46 6.51
FTSE100(英) 5808.89 -55.76
DAX(独) 7060.23 -43.02
NYダウ(米) 12048.94 -21.87
S&P500(米) 1279.56 -5.38
NASDAQ(米) 2675.38 -26.18

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.94 -0.06
日本10年債 1.160 0.005
英10年債 3.29 -0.05
独10年債 3.05 -0.04

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1538.70 -5.30
NY原油(期近) 100.74 1.65

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/9(木)
・ 08:50 日本 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値) 年率換算
・ 08:50 日本 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値) 前期比
・ 10:30 豪 5月 新規雇用者数
・ 10:30 豪 5月 失業率
・ 14:00 日本 5月 消費者態度指数・一般世帯
・ 17:00 米国 プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演
・ 17:30 英国 4月 貿易収支
20:00 英国 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
20:45 ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)政策金利
・ 21:30 ユーロ圏 トリシェECB総裁定例記者会見
・ 21:30 カナダ 4月 新築住宅価格指数 前月比
・ 21:30 カナダ 4月 貿易収支
・ 21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
21:30 米国 4月 貿易収支
・ 23:00 米国 4月 卸売在庫 前月比
・ 01:00 ユーロ圏 メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁講演
・ 01:10 米国 イエレン米連邦準備理事会(FRB)副議長講演
・ 01:10 米国 ピアナルト米クリーブランド連銀総裁講演
・ 02:00 米国 米財務省30年債入札(130億ドル)
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月 8日 (水)

6/8 本日の戦略-小動きながら上値の重さを感じる-

おはようございます。本日早朝(5時過ぎ)に古川さんの乗るソユーズが打ち上げられました。ちょうどNHKニュースでLive中継をしていましたので見ましたが、打ち上げの瞬間と、軌道に乗った報告だけでした。ちょっとさみしいですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ユーロ>NZドル>ポンド>豪ドル>円>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
今週に入りドル/円、クロス円は手掛かりとなる材料がないことから、狭いレンジでの動きとなっています。本日も15時のドイツ貿易収支、18時のユーロ圏1-3月期GDP改定値以外の材料が見当たらないことから、小幅なレンジの動きとなることが予想されます。ただ、本日はOPEC総会で増産が決定される見込みとなっているため、増産が決定され、原油価格が低下するようであればドルが小幅上昇するのではないかと思います。

ユーロは、ギリシャ問題もEUとIMFの融資がほぼ決まっていることから、紙っ用は楽観的な見方をしています。明日のECB理事会を前に利上げ期待(利上げは8月と思われますが、トリシェコードでの"Strong Vigilance"待ち)で、底堅く推移しているように思います。ECBはギリシャや周辺国の債務問題と、インフレ警戒は別物と考えていると思いますが、仮にECBからタカ派的なコメントが聞かれない場合にはユーロの失望売りとなると思います。

■EURUSD 日足(ボリンジャーバンド、パラボリック、MACD) EURUSD source: Uedaharlowfx

ボリンジャーバンドはバンド幅が拡大しており、為替レートは+2σに沿って浄書していることから、上昇トレンドが継続しているように見えます。また、パラボリックも買いが継続しており、前回拡大しました3月上旬では約2月上昇が継続しました。既に5/4の高値の1.4938ドルと5/23の安値の1.3969ドルを100%としたフィボナッチの61.8%戻しを達成していることから、前出高値の1.4938ドルを目指してもおかしくないと思います。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/円 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け(日替わり)
ポンド/円 一目均衡表(日足)の転換線が基準線を上抜け
豪ドル/米ドル 一目均衡表(日足)の雲の上から中に

■変動率からの予想レンジ 07:48→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 79.72 ~ 80.39
EURJPY 116.82 ~ 118.39
GBPJPY 130.95 ~ 132.42
AUDJPY 85.20 ~ 86.34
NZDJPY 65.21 ~ 66.18
CADJPY 81.55 ~ 82.60
ZARJPY 11.78 ~ 11.98
NOKJPY 14.86 ~ 15.11
MXNJPY 6.72 ~ 6.82
HKDJPY 10.22 ~ 10.31
SGDJPY 64.91 ~ 65.57
EURUSD 1.4646 ~ 1.4775

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は豪中銀の政策金利が据え置かれ(市場の予想通り)たものの、声明は5月時点の内容とほとんど変化がなかったことから、豪ドルが失望売りで下落、豪ドル/円は85.66円と50ポイント近く、豪ドル/ドルは1.0670ドルと80ポイント近く下落しました。ドル/円は日経225平均株価が堅調に推移したことから80.33円まで上昇、ユーロ/ドルも1.4564ドルから1.4643ドル、ユーロ/円も116.78円から117.54円へと上昇しました。ロンドン時間では、欧州の株価が上昇したことを背景にユーロが買われ、ユーロ/ドルは1.4683ドル、ユーロ/円は117.77円まで上昇、ドル/円は89.16円へと下落しました。NY時間に入ると、ラガルド仏財務相が「ギリシャの支援パッケージの規模はまだ決まっていない」との発言やバローゾ欧州委員長が「ギリシャはユーロ離脱の意思ない」と発言したことで、ユーロ/ドルは1.4696ドル、ユーロ/円は117.90円へと上昇、ドルはバーナンキ米FRB長官が「過去数週間、労働市場の勢いの鈍化を示す指標」「雇用情勢、正常からは程遠い」となどと発言したことかドルが下落して79.98円を一時付けました。
クローズはドル/円が80.07円、ユーロ/ドルが1.4688ドル、ユーロ/円は117.60円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9442.95 62.60
FTSE100(英) 5864.65 1.49
DAX(独) 7103.25 18.68
NYダウ(米) 12070.81 -19.15
S&P500(米) 1284.94 -1.23
NASDAQ(米) 2701.56 -1.00

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.00 0.00
日本10年債 1.165 0.010
英10年債 3.33 0.06
独10年債 3.09 0.07

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1544.00 -3.20
NY原油(期近) 99.09 0.08

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/8(水)
・ 08:50 日本 4月 国際収支・経常収支
08:50 日本 4月 国際収支・貿易収支
・ 09:30 米国 ダドリー米ニューヨーク連銀総裁講演
・ 10:30 豪 4月 住宅ローン件数 前月比
・ 14:00 日本 5月 景気ウオッチャー調査-現状判断DI
・ 14:00 その他 リプスキー国際通貨基金(IMF)専務理事代行講演
・ 14:45 スイス 5月 失業率
・ 15:00 ドイツ 4月 経常収支
・ 15:00 ドイツ 4月 貿易収支
・ 18:00 ユーロ圏 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、改定値) 前期比
・ 18:00 ユーロ圏 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、改定値) 前年同期比
・ 19:00 ドイツ 4月 鉱工業生産 前月比
・ 21:15 カナダ 5月 住宅着工件数
・ 01:00 ユーロ圏 レーン欧州委員講演
・ 02:00 米国 米財務省10年債入札(210億ドル)
・ 03:00 米国 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・ 03:20 米国 ホーニッグ米カンザスシティー連銀総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月 7日 (火)

6/7 本日の戦略-豪金利以外は株価主導か?-

おはようございます。先週の日曜日にショッピングセンターの道路を挟んだ向かいに床屋があり、そこに「冷やしシャンプーはじめました」とののぼりが立っていました。涼しそうですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

円>ドル>豪ドル>NZドル>ポンド>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
本日も欧米では主要な経済指標の発表がありません。18時のユーロ圏小売売上高、19時の独製造業新規受注ですが、方向性が出るまでには至らないと思います。昨日もNYダウ等が下落していることから、本日アジアの株式市場の下げ幅が大きくなると、リスク回避からの円が買われやすくなるのではないかと思います。引き続きドル/円、クロス円は下振れ注意です。

一方、本日13時30分には豪準備銀行(RBA)が政策金利を発表します。市場の予想は4.75%で据え置きとなっていて、先に発表された1-3月期GDPが市場予想を下回ったことから、早期の利上げの可能性は低いと思います。前回のRBAの声明では「現在の金融政策は適正」「豪ドル高はインフレ抑制の助けとなる」「貿易収支は強く成長している」「雇用市場は成長している」とその前の声明とほぼ同じようになっています。一部強めの声明を予想する向きもあり、インフレを警戒するような声明となった場合には豪ドルが一時的に買われることとなりますが、株価の動向によっては上値も一時的になるかもしれません。

■AUDJPY 日足(一目均衡表、パラボリック、変化率) AUDJPY source: Uedaharlowfx

豪ドル/円は一目均衡表(日足)の雲の中に入っています。ただ、雲の厚みがあることから簡単には雲の下に抜け出ることはできないと思いますが、パラボリックが84.78に位置していることから、これを下に抜けると5/5の安値の84.33円がターゲットになると思います。また、変化率を見るとゼロライン付近で動いていることで、下に抜けると下げにつながる可能性があります。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/ドル 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
ユーロ/円 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
ポンド/円 一目均衡表(日足)の雲を下抜け

■変動率からの予想レンジ 09:00→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 79.75 ~ 80.44
EURJPY 115.91 ~ 117.52
GBPJPY 130.26 ~ 131.74
AUDJPY 85.15 ~ 86.36
NZDJPY 64.74 ~ 65.74
CADJPY 81.04 ~ 82.12
ZARJPY 11.66 ~ 11.86
NOKJPY 14.73 ~ 14.99
MXNJPY 6.73 ~ 6.83
HKDJPY 10.23 ~ 10.32
SGDJPY 64.75 ~ 65.45
EURUSD 1.4532 ~ 1.4656

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯はアジアの主要な市場が休場だったことで、朝方は仲値に向けてのドル買いが見られた程度でドル/円は80.40円、ユーロ/円は117.50円近辺、ユーロ/ドルも1.4656ドルまでの上昇に留まりました。ロンドン時間では、欧州の株価が下落したことで、リスク回避の動きから円とドルが買われ、ドル/円は79.98円、ユーロ/ドルは1.46ドル近辺、ユーロ/円は115.87円まで下落しました。NY時間にはユンケル・ユーログループ議長が「ユーロは過大評価されている」と発言したことで、ユーロ/ドルが1.4557ドル、ユーロ/円が116.59円まで売られる場面が見られました。ドル/円は80円台前半での小動きとなりました。
クローズはドル/円が80.09円、ユーロ/ドルが1.4573ドル、ユーロ/円は116.73円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9380.35 -111.86
FTSE100(英) 5863.16 8.15
DAX(独) 7084.57 -24.46
NYダウ(米) 12089.96 -61.30
S&P500(米) 1286.17 -13.99
NASDAQ(米) 2702.56 -30.22

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.00 0.01
日本10年債 1.155 0.015
英10年債 3.27 -0.02
独10年債 3.02 -0.03

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1547.20 4.80
NY原油(期近) 99.01 -1.21

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/7(火)
・ 08:01 英国 5月 英小売連合(BRC)小売売上高調査 前年同月比
・ 08:50 日本 5月 外貨準備高
・ 13:00 米国 ホーニッグ米カンザスシティー連銀総裁講演
13:30 豪 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
・ 14:00 日本 4月 景気一致指数(CI)・速報値
・ 14:00 日本 4月 景気先行指数(CI)・速報値
・ 16:15 スイス 5月 消費者物価指数(CPI) 前月比
18:00 ユーロ圏 4月 小売売上高 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 4月 小売売上高 前年同月比
・ 19:00 ドイツ 4月 製造業新規受注 前月比
・ 19:00 南ア 4-6月期 四半期 南アフリカ経済研究所(BER)企業信頼感指数
・ 01:30 米国 ロックハート米アトランタ連銀総裁講演
・ 02:00 米国 米財務省3年債入札(320億ドル)
・ 04:00 米国 4月 消費者信用残高 前月比
04:45 米国 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月 6日 (月)

6/6 本日の戦略-本日は材料少ないものの、ドル/円は80円割れリスクあり-

おはようございます。5日にポルトガルの選挙がおこなわれ、最大野党で中道右派の社会民主党が中道左派の与党社会党に勝利し、6年ぶりの政権交代が確実となりました。パソス・コエリョ社民党党首が新首相に就任する予定です。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ユーロ>円>豪ドル>ポンド>NZドル>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
週末の雇用統計は市場に失望を与えるものとなり、米国の長期の景気に対する懸念が改めて露呈する結果となったようです。米10年債利回りも3%を割り込んでいることから、株価の調整などリスク要因が高まれば、円が買われることになる可能性があります。この場合は、週末に80.05円でサポートされましたが、5月5日の安値の79.57円が目標となると思われます。特に本日は米国発表の経済指標がないことから、一気に下値を試す可能性は低いと思いますが、トリシェECB総裁やガイトナー米財務長官の講演内容では下に抜ける可能性があります。

■ZARJPY 日足(一目均衡表、パラボリック、MACD) ZARJPY source: Uedaharlowfx

南アランド/円はMACDでは既にゴールデンクロスしており、パラボリックも買いが継続しています。6/3に12.02円まで上昇していますので、3/10高値の12.04円とほぼ面を合わせていることから、目先の調整の可能性があります。ただ、一目均衡表(日足)の遅行線が日々線に接近してきていることで、仮にここを抜けると雲の上限となる12.20円近辺まで上昇すると思われます。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/ドル 一目均衡表(日足)の基準線、雲を上抜け
ユーロ/円 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
ドル/スイス 年初来安値更新
ポンド/スイス 年初来安値更新

■変動率からの予想レンジ 08:45→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 79.87 ~ 80.60
EURJPY 116.54 ~ 118.27
GBPJPY 131.03 ~ 132.55
AUDJPY 85.36 ~ 86.65
NZDJPY 64.98 ~ 66.02
CADJPY 81.50 ~ 82.64
ZARJPY 11.87 ~ 12.07
NOKJPY 14.92 ~ 15.19
MXNJPY 6.81 ~ 6.91
HKDJPY 10.26 ~ 10.36
SGDJPY 65.20 ~ 65.94
EURUSD 1.4602 ~ 1.4724

■前日のサマリー
週末の東京時間帯は米国の雇用統計が控えていることから、各通貨ともに全般的に動きが少なく、ドル/円は80.89円から80.64円、ユーロ/ドルは1.4518円から1.4463円、ユーロ/円は117.30円から116.67円まで下落しました。ロンドン時間も様子見気分が強く小動きとなりました。NY時間には発表された米国の雇用統計が市場予想を下回る内容となり、ドル/円は80.05円、ユーロ/円も115.92円、ユーロ/ドルも14451ドルまで下落しましたが、下落したところは利益確定の買いなどで上昇、ドル/円は80.66円まで戻しました。ユーロはEU、IMFによる検証が前向きな結果で完了との報告からギリシャに対する悲観的な見方が後退、ユンケル・ユーログループ議長が「ユーロ圏は新たなギリシャ支援計画を承認へ」と発言したことから、ユーロ/ドルが1.4641ドル、ユーロ/円が117.58円まで上昇しました。
クローズはドル/円が80.25円、ユーロ/ドルが1.4639ドル、ユーロ/円は117.48円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9492.21 -62.83
FTSE100(英) 5855.01 7.09
DAX(独) 7109.03 34.91
NYダウ(米) 12151.26 -97.29
S&P500(米) 1300.16 -12.78
NASDAQ(米) 2732.78 -40.53

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.99 -0.04
日本10年債 1.140 0.000
英10年債 3.28 0.04
独10年債 3.06 0.07

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1542.40 9.70
NY原油(期近) 100.22 -0.18

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/6(月)
・ 16:30 米国 プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演
・ 17:00 ユーロ圏 コンスタンシオ欧州中央銀行(ECB)副総裁講演
・ 18:00 ユーロ圏 4月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 4月 卸売物価指数(PPI) 前年同月比
・ 21:30 カナダ 4月 住宅建設許可件数 前月比
・ 23:00 カナダ 5月 Ivey購買部協会指数
01:00 ユーロ圏 トリシェECB総裁講演
02:15 米国 ガイトナー米財務長官講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月 5日 (日)

6/6の週の見通し -ドル上昇の手掛かりに乏しい-

こんばんは。本日は春日部市のクリーンディでした。市民参加の一斉掃除の日ですが、毎年参加者は少ないです。今年はなぜか耐火金庫やブラウン管TVの壊れたものがありました。

■ドル/円 60分足 USDJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/ドル 60分足 EURUSD ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/円 60分足 EURJPY チャートをクリックすると拡大します。

週初はロンドン(バンクホリデー)、米国(メモリアルデー)で休場となったことから、市場は手掛かりがなく小動きとなりました。31日にはWSJ(ウォール・ストリート・ジャール)電子版の"ドイツ・ギリシャ債務の早期再編要求撤回を検討"とのニュースに加え、格付け機関ムーディーズが「日本の格付けを引き下げる方向で見直す」と発言したことから、ギリシャに対する懸念が後退したことから、ドル/円は週初の80円台後半から81.77円まで上昇、ユーロ/円も117.79円まで上昇し、週の中では高値を付けました。その後も米国では連邦債務上限が米下院で否決されたり、ムーディーズが「米債務上限引き上げで、数週間以内に進展がなければ、米国債を引き下げ方向で見直す可能性」としたり、ドルに対してはネガティブな材料が続きました。3日の米国雇用統計では、非農業部門雇用者数が5.4万人増、失業率9.1%とどちらも市場予想より悪化していたことから、ドル/円は80.06円まで下落しました。ユーロはギリシャ関連でいろいろな発言がなされたものの、ユンケル議長が「ユーロ圏は新たなギリシャ支援計画を承認へ、欧州・IMFの検証結果はギリシャと欧州に『朗報』、ギリシャは民営化基金を創設へ」と発言、パパンドレウ首相も「ギリシャは責務を果たす、ギリシャ支援計画は成長と雇用を強化へ」と発言、ユーロ/ドルは1.4642ドルまで上昇しました。

通貨別にみると、懸念が和らいだユーロが円、ドルに対して上昇しています。また、引き続きスイスフランがドルとポンドに対しても上昇しています。

■週間騰落率(JPY) JPY グラフをクリックすると拡大します。

■週間騰落率(USD) USD グラフをクリックすると拡大します。

■今週の見通し
週末に発表された米国の雇用統計は市場の予想を下回り、QE3(量的緩和第3段)の言葉もマーケットには出てきたようです。来月の米FOMCでQE2を終了させる予定である中で、このような言葉が出てくる事態は、米国にとって回復への道のりが長いことが示されているようで、オバマ米大統領も「自動車産業だけでなく、米経済全体にとって、我々には依然として長い道のりが待ち受けている」とオハイオ州にあるクライスラーの工場で行った演説で強調しました。なかなか回復の兆しが見えてこない米国の住宅市場やエネルギー価格のの上昇による可処分所得の低下、雇用は増加しているものの、賃金の上昇が伴っていないなど、当面の間米国の低金利の状態が続くものと思われ、ドル/円においては5月5日に付けた安値の79.57円が完全に視野に入ってきているようです。このため、クロス円もなかなか上昇しにくいものと思います。豪ドルやNZドルも金融政策会合が開催されますが、GDPが下振れしていた豪ドルはすぐに利上げにつながるような内容となる可能性は低と思われます。

ユーロは週末にEU/ECB/IMFが連名で「ギリシャの債務問題の調査を終え、7月上旬にも既存の支援枠組みに基づく融資を実行する見込み」と発表しました。読売新聞の朝刊によると、EUとIMFによる追加融資は650億ユーロになる見通しで、20日のユーロ圏財務相会合までに詳細を詰める予定です。ギリシャは昨年5月にEUとIMFから2013年までに総額1100億ユーロの融資を受けることに合意しており、今回の融資はさらに上乗せされる形となります。EUは期限を2014年まで延長する案も浮上しているようです。こうした動きを秩序なき融資と懸念する声が一部にありますが、目先はギリシャの危機が先送りされる可能性が高くなったことでユーロが買われていると思われ、今週は9日のECB理事会後のトリシェECB総裁が「Strong vigilance(強い警戒)」を使う可能性があり、7月の利上げの可能性が高まればユーロが買われると思われますが、材料出尽くしとなる可能性もあります。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 79.30 80.90
ユーロ/ドル 1.4550 1.4800
ユーロ/円 115.70 118.00
ポンド/円 130.30 133.20
豪ドル/円 85.30 86.80
NZドル/円 64.95 66.65
南アランド/円 11.70 12.10


■日、週、月、年騰落データ rate ※表をクリックすると拡大します。

■注目イベント 6/6(月)
・ 18:00 ユーロ圏 4月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 4月 卸売物価指数(PPI) 前年同月比
・ 21:30 カナダ 4月 住宅建設許可件数 前月比
・ 23:00 カナダ 5月 Ivey購買部協会指数
6/7(火)
・ 08:01 英国 5月 英小売連合(BRC)小売売上高調査 前年同月比
・ 08:50 日本 5月 外貨準備高
13:30 豪 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
・ 14:00 日本 4月 景気一致指数(CI)・速報値
・ 14:00 日本 4月 景気先行指数(CI)・速報値
・ 16:15 スイス 5月 消費者物価指数(CPI) 前月比
18:00 ユーロ圏 4月 小売売上高 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 4月 小売売上高 前年同月比
・ 19:00 ドイツ 4月 製造業新規受注 前月比
・ 19:00 南ア 4-6月期 四半期 南アフリカ経済研究所(BER)企業信頼感指数
・ 04:00 米国 4月 消費者信用残高 前月比
6/8(水)
・ 08:50 日本 5月 マネーストックM2 前年同月比
・ 08:50 日本 4月 国際収支・経常収支
08:50 日本 4月 国際収支・貿易収支
・ 10:30 豪 4月 住宅ローン件数 前月比
・ 14:00 日本 5月 景気ウオッチャー調査-現状判断DI
・ 14:45 スイス 5月 失業率
・ 15:00 ドイツ 4月 経常収支
・ 15:00 ドイツ 4月 貿易収支
・ 18:00 ユーロ圏 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、改定値) 前期比
・ 18:00 ユーロ圏 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、改定値) 前年同期比
・ 19:00 ドイツ 4月 鉱工業生産 前月比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 21:15 カナダ 5月 住宅着工件数
・ 03:00 米国 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
6/9(木)
06:00 NZ ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
・ 08:50 日本 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値) 年率換算
・ 08:50 日本 1-3月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値) 前期比
・ 10:30 豪 5月 新規雇用者数
・ 10:30 豪 5月 失業率
・ 14:00 日本 5月 消費者態度指数・一般世帯
・ 17:30 英国 4月 貿易収支
20:00 英国 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
20:45 ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)政策金利
・ 21:30 カナダ 4月 新築住宅価格指数 前月比
・ 21:30 カナダ 4月 貿易収支
・ 21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
21:30 米国 4月 貿易収支
・ 23:00 米国 4月 卸売在庫 前月比
6/10(金)
・ 08:50 日本 5月 国内企業物価指数 前月比
・ 08:50 日本 5月 国内企業物価指数 前年同月比
・ 08:50 日本 4月 第三次産業活動指数 前月比
・ 15:00 ドイツ 5月 消費者物価指数(CPI、改定値) 前月比
・ 15:00 ドイツ 5月 卸売物価指数(WPI) 前月比
・ 17:30 英国 4月 鉱工業生産指数 前月比
・ 17:30 英国 4月 製造業生産指数 前月比
・ 17:30 英国 5月 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI) 前年同月比
・ 20:00 カナダ 5月 新規雇用者数
・ 20:00 カナダ 5月 失業率
・ 21:30 カナダ 1-3月期 四半期労働生産性指数 前期比
・ 21:30 米国 5月 輸入物価指数 前月比
・ 21:30 米国 5月 輸出物価指数 前月比
・ 03:00 米国 5月 月次財政収支
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2011年6月 4日 (土)

シカゴ通貨先物非商業ポジション(5/31現在)

こんにちは。今日は良い天気ですね。中国では干ばつで洪湖(湖北省)が干上がってしまったようです。今年は米国では竜巻が多発、中国も干ばつと異常気象が続いていますね。

3日に発表された31日現在のシカゴIMMの非商業(投機)ポジションでは、円のネットポジションでは、円ロング(買い)だったものがショート(売り)に転換、ドルのネットポジションはショートが増加、ユーロのネットポジションが4週ぶりにロングが増加しました。豪ドルのネットポジションは2週連続でロングが増加、カナダドル、NZドルもネットポジションではロングが増加しています。

今週発表された非商業ポジションでは円のネットポジションが僅かながらショートに転じました。ただ、ほぼフラットな状態ですので、今週後半の動きを見ていますとロングが増加したように見えます。また、豪ドルやNZドル、ユーロも反転してロングが増加しているため、ポジションの調整が進んだようにも見えます。投機のポジションからは、これらのポジション調整がひとまず終わった可能性があり、ドルのショートポジションが積み上がる可能性があります。

■シカゴIMM非商業ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY -1,648 -9,654 24,186 25,834 50,020
EUR 21,970 2,841 80,494 58,524 139,018
GBP -1,829 12,314 32,284 34,113 66,397
CHF 21,119 6,394 27,846 6,727 34,573
CAD 26,402 5,125 35,657 9,255 44,912
AUD 60,015 6,972 72,030 12,015 84,045
NZD 15,724 1,848 23,579 7,855 31,434
MXN -1,648 -9,654 24,186 25,834 50,020
source:CFTC

【USD】 USD source:CFTC

ドルは25,427コントラクトのショート増加の250,021コントラクトのショートとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】 JPY source:CFTC

円は9,654コントラクトのロング減少の1,648コントラクトのショートとなりました。

【EUR】 EUR source:CFTC

ユーロは2,841コントラクトのロング増加の21,970コントラクトのロングになりました。

【CAD】 CAD source:CFTC

カナダは5,125コントラクトのロング増加の26,402コントラクトのロングになりました。

【NZD】 NZD source:CFTC

NZドルは1,848コントラクトのロング増加の15,724コントラクトのロングとなりました。
他のIMM通貨先物のポジション動向は上田ハーローレポートのシカゴIMM非商業ポジションを参照してください。(6日更新)

2011年6月 3日 (金)

6/3 本日の戦略-米悪材料ながら下げ渋り、米金利からはある程度織り込み済み?-

おはようございます。本日は恒例の米国雇用統計です。既にドル安の方向性が出ていると思われますが、果たして発表後に加速するか、材料出尽くしとなるかですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

ユーロ>豪ドル>ポンド>NZドル>円>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
ユーロはギリシャ関連の発言に振り回される展開となっていますが、方向としては新たなスキームでの支援、EU・IMFによる支援のいずれかが行われるのでは以下との期待から、過度に悲観的にはならず、概ねユーロのポジティブ(ユーロの上昇材料)となっているようです。ユンケル議長は「ギリシャに関する報告書は数日内にまとまる公算、ギリシャに関する最終結論は月内を目指す」と発言、焦点は6月24日(金)のEUサミットになるのではないかとみられます。まだまだギリシャを巡っては要人からの発言も出てくることと思いますので、材料による反応度合を見たいと思います。よい材料が出ても上昇しにくければ、一旦は調整の可能性が高いと思います。

ドルは昨日、格付け機関ムーディーズが米債務上限引き上げで、デフォルト回避なら、AAAの格付け維持としているものの、数週間以内に進展がなければ格下げ方向で見直すとしています。また、米ゴールドマン・サックスがNY司法当局から召喚状、バンク・オブ・アメリカ、ウエルズファーゴ、シティ・グループを格下げを視野に見直しとしています。これらのニュースにはあまり反応していませんが、本日21時30分に発表されます米国雇用統計の内容が悪いと、これらのネガティブ材料も相まってドルが下落する可能性が高くなりそうです。また、昨日は3%を回復した米10年債利回りですが、こちらも3%を割り込んでくるようだとドル安要因となります。

■USDJPY 日足(ボリンジャーバンド、パラボリック) USDJPY source: Uedaharlowfx

ドル/円はトレンド系のボリンジャーバンド、パラボリックを見ていますと、下に抜けたときのリスクが高いのがわかります。ボリンジャーバンドのセンターラインの下を推移していること、ボリンジャーバンドのバンド幅が狭いこと、パラボリックも売りに転換していることが挙げられます。また過去2日間が80円台後半でクローズしてることもあります。仮にボリンジャーバンドの-2σ(80.27)を下抜けした場合には、まずはストップロスを巻き込んで79円台ミドルまでの下げの可能性があります。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 一目均衡表(日足)の基準線、雲を上抜け
ユーロ/ポンド 一目均衡表(日足)の基準線、雲を上抜け

■変動率からの予想レンジ 08:17→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.50 ~ 81.22
EURJPY 116.27 ~ 118.00
GBPJPY 131.70 ~ 133.22
AUDJPY 85.56 ~ 86.86
NZDJPY 65.47 ~ 66.51
CADJPY 82.23 ~ 83.36
ZARJPY 11.87 ~ 12.07
NOKJPY 14.91 ~ 15.18
MXNJPY 6.86 ~ 6.96
HKDJPY 10.32 ~ 10.42
SGDJPY 65.21 ~ 65.94
EURUSD 1.4455 ~ 1.4570

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は菅内閣の不信任案の議決を控えて円がやや売られる場面が見られ、ドル/円は81.33円、ユーロ/円は116.74円まで上昇しましたが、長続きせずドル/円は81円割れ、ユーロ/円は116円台前半まで下落しました。ユーロ/ドルは1.4325ドル近辺から1.4375ドル近辺までじりじりと上昇しました。ロンドン時間に入ると欧州株価が弱含みに推移したものの、トリシェECB総裁がユーロ圏財務省の創設を呼び掛けたことなどからユーロ/ドルは1.4487ドル、ユーロ/円は117.14円まで上昇しました。ドル/円は80.70円近辺へと下落。NY時間には発表された米新規失業保険申請件数が市場予想より下振れしたこともあり、ドル/円が80.55円まで、ユーロ/円も116.45円まで下落しました。ユーロ/ドルもじりじりと1.4402ドルまで下落となりました。その後、ユーロ圏高官の発言とし「対ギリシャの新たな3か年調整計画で原則合意」「同計画には、2014年半ばまでの新たな国債資金調達を含む。割り当ては以前合意せず」「民間セクターは新たなギリシャ支援計画に参加、詳細は調整中」などと大手通信社が報じたことから、ユーロ/ドルが1.4515ドル、ユーロ/円が117.32円まで上昇しました。ただ、別の大手情報ベンダーが前出の発言内容を「EUが否定」と報じたことから、一時ユーロは売られましたが、その後は底堅く推移しました。ドル/円は格付け機関ムーディーズが米債務上限引き上げで、数週間以内に進展がなければ、米国債を引き下げ方向で見直す可能性」としたことから、ドル/円は80.80円まで下落しましたが、影響は限定的にとどまりました。
クローズはドル/円が80.86円、ユーロ/ドルが1.4487ドル、ユーロ/円は117.19円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9555.04 -164.57
FTSE100(英) 5847.92 -80.69
DAX(独) 7074.12 -143.31
NYダウ(米) 12248.55 -41.59
S&P500(米) 1312.94 -1.61
NASDAQ(米) 2773.31 4.12

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.03 0.09
日本10年債 1.140 0.015
英10年債 3.24 0.00
独10年債 2.99 0.00

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1532.70 -10.50
NY原油(期近) 100.40 0.11

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/3(金)
・ 07:45 NZ 4月 住宅建設許可件数 前月比
・ 17:00 ユーロ圏 5月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
・ 17:30 英国 5月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
21:30 米国 5月 非農業部門雇用者数変化 前月比
21:30 米国 5月 失業率
23:00 米国 5月 ISM非製造業景況指数(総合)
・ 01:30 米国 タルーロ米連邦準備理事会(FRB)理事講演
・ 04:30 米国 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年6月 2日 (木)

6/2 本日の戦略-明日の米雇用統計前にドルは下値を試すか-

おはようございます。クールビズをするまでもなく寒いです。政治も本日内閣不信任案の議決があります。どのような結果になるのでしょうか。お寒くならないことを願うばかりです。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

円>ドル>ユーロ>豪ドル>ポンド>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は米ADP雇用調査が市場予想から大幅に下振れする3.8万人増に留まったことや米製造業ISMが53.5とこちらも景況感の悪化が示されたことから、米景気の先行きに対する懸念が出て、NYダウが大幅に下落、市場はリスク回避の動きを強め、「ドル」と「円」が買われました。株価の下落で債券が買われ、米長期金利が低下(債券価格が上昇すると利回りは低下)して、円が主要通貨に対して強含みました。本日は主要な経済指標として米新規失業保険申請件数の発表が21時30分に予定されています。本日の内容は明日の雇用統計に反映されないものの、内容が悪化していることが示されると、米景気の先行きに懸念が出てくると思われることで、クロス円を中心に下落が継続する可能性があります。チャート上では昨日の足の形が悪くなっている(大きな陰線が出ている)います。

ユーロはギリシャに対してのEUやIMF融資についての新聞報道などで一喜一憂しています。ただ、格付け機関ムーディーズはギリシャの格付けをを「B1」から「CAA1」に3段階引き下げ、見通しをネガティブとしています。ドイツ自由民主党(連立与党)は、IMFがギリシャへの次回支援分を実施しない場合、ドイツも同様に負担できないとの見解を示しており、先行きについては楽観できない状況となっています。昨日、パンガロス副首相は中期的財政プログラムの一環として実施される公的機関の統廃合計画で影響が及ぶのは75機関となると発表、同計画により年間27億ユーロが削減されるとしたものの、副首相府高官の話によると、2012-15年に削減される規模は6.5億ユーロに留まる模様です。また、6月の下旬に公表が予定されていた欧州金融機関のストレステストは銀行から新たなデータをとる必要があるとし、欧州銀行監督機構は公表が7月上旬にずれ込むとしています。このため、ギリシャ問題とストレステストの公表まではユーロの戻りは鈍くなると思われます。ユーロ/ドルは5/4の高値の1.4938ドルと5/23の安値の1.3969ドルの半値の1.4453ドル(6/1の高値が1.4458ドル)で止められたことで、一目均衡表の雲の下に抜けると再び1.40ドル割れを目指す可能性があります。

■ユーロ/円 日足(ボリンジャーバンド、パラボリック、ストキャスティックス) EURJPYsource: uedaharlowfx.jp

ユーロ/円はボリンジャーバンドのバンド幅が縮小してきています。現在はセンターラインの115.61円でサポートされたようですが、+2σが117.15円に位置していることで、これを上抜けし、バンド幅が拡大すれば4/11の高値の123.31円と5/16の安値の113.40円を100%としたフィボナッチ50.0%戻しの118.36円か61.8%戻しの119.53円近辺まで上昇する可能性がありますが、センターラインを維持できなければ前出安値の113.40円近辺を試すものと思います。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ドル/円 21日移動平均線下抜け、一目均衡表(日足)の基準線、雲の下へ
ポンド/ドル 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け、雲の上から中へ
豪ドル/円 21日移動平均線を下抜け、雲の上から中へ
ポンド/円 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
カナダドル/円 21日移動平均線を下抜け、雲の下へ
ドル/スイス 年初来高値更新
ユーロ/スイス 年初来高値更新
ポンド/スイス 年初来高値更新

■変動率からの予想レンジ 07:38→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 80.56 ~ 81.27
EURJPY 115.03 ~ 116.72
GBPJPY 131.40 ~ 132.97
AUDJPY 85.16 ~ 86.47
NZDJPY 65.39 ~ 66.44
CADJPY 82.16 ~ 83.30
ZARJPY 11.70 ~ 11.89
NOKJPY 14.70 ~ 14.97
MXNJPY 6.82 ~ 6.92
HKDJPY 10.33 ~ 10.43
SGDJPY 64.92 ~ 65.67
EURUSD 1.4292 ~ 1.4400

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯はドル/円の81円台ミドル近辺ではドル売り意欲が強く、米連ぷ債務上限引き上げに対して米下院が否決したとのことからの懸念などもあり一時81.15円まで下落しましたが、81円台前半での動きとなりました。ユーロ/ドルも1.44ドル台前半、ユーロ/円も117円台前半からミドルでの動きとなりました。ロンドン時間にはドイツの新聞で「6月末にIMFからギリシャへの支援がないことも考慮しなければならない」とのヘッドラインが流れ、ユーロ/ドルは1.4384ドルまで下落しましたが、「ギリシャの借り換えで投資家向けインセンティブを検討、ギリシャ借換え債で高クーポンや優先扱いを検討」とのニュースがでたことなどや米指標の悪化を受け1.4459ドルまで上昇、NY時間に入ると発表された米ADP雇用調査、米製造業ISMが下振れしたことからドルが下落、ロンドン時間に81.50円まで戻していたドル/円は80.66円、ユーロ/円は117円を割り込みました。クローズにかけてNYダウが200ドル超の下落となったことから、リスク・オフの流れとなりドルが買われたことで、ドル/円は81円手前まで上昇、ユーロ/円は1.4321ドル、ユーロ/円は115.88円まで下落しました。
クローズはドル/円が80.93円、ユーロ/ドルが1.4324ドル、ユーロ/円は115.98円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9719.61 25.88
FTSE100(英) 5928.61 -61.38
DAX(独) 7217.43 -76.26
NYダウ(米) 12290.14 -279.65
S&P500(米) 1314.55 -30.65
NASDAQ(米) 2769.19 -66.11

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.94 -0.12
日本10年債 1.155 -0.010
英10年債 3.25 -0.04
独10年債 2.99 -0.03

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1543.20 6.40
NY原油(期近) 100.29 -2.41

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/2(木)
10:30 豪 4月 貿易収支
10:30 豪 4月 小売売上高 前月比
・ 11:20 米国 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演
・ 18:15 ユーロ圏 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁講演
21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 21:30 米国 1-3月期 四半期非農業部門労働生産性・改定値 前期比
・ 23:00 米国 4月 製造業新規受注 前月比

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

2011年6月 1日 (水)

6/1 本日の戦略-米ISMが悪化ならドル売りか-

おはようございます。史上最大の6億円の現金強奪事件の犯人1人が捕まったようです。日銀に見学に行けば1億円の現金を見ることができるようですが、その固まりが6つ。想像できませんね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱

NZドル>ユーロ>ドル>ポンド>豪ドル>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はドイツがギリシャに対して早期の債務再編要求を撤回とのWSJの記事やムーディーズが本邦の国債格付けを引き下げ方向で見直すとのニュースに円が主要通貨に対して全面的に売られる結果となりました。また、格付け機関フィッチは、「EUが来年の資金需要300億ユーロ賄うとともに、EUとIMFによって相当規模の新規資金がギリシャに提供され、EUはギリシャ債の期限延長を求めないだろう」としています。ギリシャへの救済策発表は6月20日(月)になるようです。現時点では債務再編(期限延長を含む)の可能性は低いと思われますが、ゼネストなどが予定されているとの報道もあったことから、ギリシャの政情不安などの不確定要因もあり、債務再編を巡る問題はまだリスクが残っていると思われます。チャートではユーロ/ドルは一目均衡表(日足)の雲を上抜けていますので、上昇が継続する可能性もありますが、基準線の1.4453ドルが昨日もレジスタンスとなったこと、遅行線が雲の下を推移していることからこのレベルで上値が抑えられると雲の中でレンジとなる可能性があります。

主要通貨に対して昨日売られた円ですが、野党が本日、菅内閣に対する不信任決議案を提出し、明日採決される公算が大きくなっています。民主党内でも造反組の票が読めないことから、政局の行方はなお流動的ですが、仮に不信任案が可決(造反が81人以上)された場合には内閣総辞職か衆議院の解散総選挙となり、次の内閣の布陣によっては政策が遅れることになりそうです。このため、本来であれば円売り材料となると思われます。ただ、昨日は円売り材料が重なったと思われることから、短期的に円売り材料が出にくいと思わるため、本日円が買われる(ドル/円、クロス円が下落する)ようでしたら、しばらくは上値が重くなるのではないかと思います。

また、本日は10時30分に豪1-3月期GDP(予想はマイナス成長)、米ADP雇用調査(予想は17.5万人増)、米製造業ISM(予想は57.2)の予定があります。いずれも予想を下回るようでしたら、下落する可能性がありますが、豪は貿易収支や小売売上高、米国は雇用統計が明日以降に控えていることから、大きくは崩れていかないと思われます。

■NZDJPY 日足(一目均衡表、移動平均線、ストキャスティックス、乖離率) NZDJPY source: Uedaharlowfx

昨日年初来高値を更新しましたNZドル/円は21日移動平均線からの乖離率が+3%を超え、ストキャスティックス(スロー)も80以上で張り付きとなっています。一目均衡表(日足)でも遅行線がロウソク足の上を推移するなど上昇トレンドが継続しているように見えます。ただ、オシレーター系では高値圏が継続していることに加え、チャートのパターンで大きな陽線の後に比較的大きな陰線が出現すると調整が出る確率が高いことから、本日のロウソク足の形に注目したいと思います。調整めどは基準線の64.95円近辺から雲の上限の65.35円近辺ではないかと思います。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の雲を上抜け
ドル/円 21日移動平均線上抜け、一目均衡表(日足)の雲下から中へ
豪ドル/円 21日移動平均線を上抜け
ポンド/円 一目均衡表(日足)の雲の上へ
NZドル/円 年初来高値更新
カナダドル/円 21日移動平均線上抜け、一目均衡表(日足)の雲下から中へ
南アランド/円 21日移動平均線上抜け、一目均衡表(日足)の雲下から中へ
NZドル/米ドル 年初来高値更新
ドル/スイス ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス

■変動率からの予想レンジ 07:54→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 81.15 ~ 81.86
EURJPY 116.43 ~ 118.10
GBPJPY 133.30 ~ 134.84
AUDJPY 86.24 ~ 87.52
NZDJPY 66.63 ~ 67.67
CADJPY 83.51 ~ 84.64
ZARJPY 11.82 ~ 12.02
NOKJPY 15.00 ~ 15.26
MXNJPY 6.96 ~ 7.06
HKDJPY 10.41 ~ 10.50
SGDJPY 65.73 ~ 66.46
EURUSD 1.4358 ~ 1.4470

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は朝方にWSJ(ウォール・ストリート・ジャール)電子版の"ドイツ・ギリシャ債務の早期再編要求撤回を検討"とのニュースで、ユーロに対するポジティブな見方から、ユーロ/ドルが1.4406ドル、ユーロ/円は117.28円まで上昇、ドル/円は発表された本邦の鉱工業生産が市場予想より悪くなかったことで80.71円まで一時下落した後、格付け機関ムーディーズが"日本の格付けを引き下げる方向で見直す"と発言したことから、81.51円まで上昇しました。ロンドン時間帯でも円売りとリスク選好の姿勢は変わらず、ドル/円は81円台後半で小動きとなりましたが、一時81.77円まで上昇、ユーロ/ドルも1.4424ドルまで上昇、ユーロ/円も117.80円まで上昇しましたが、全般的には小動きとなりました。NY時間にはシカゴPMI、CB消費者信頼感指数がともに市場予想を下回ったことから、ドル/円は81.18円まで下落、シェフラー独国会議員が「ギリシャはユーロから離脱すべき」と発言したことで、ユーロ/ドルも1.4360ドル、ユーロ/円も116.74円まで下落しましたが、格付け機関フィッチが「フランスの『AAA』格付けを確認、債務増大には警告」「ギリシャはおそらくEUの支援獲得へ、デフォルト回避の公算」などと発表したことやNYダウが100ドル超の上昇となったことから、ドル/円は81円台ミドル、ユーロ/ドルは1.44ドル近辺、ユーロ/円は117.40円近辺まで上昇しました。
クローズはドル/円が81.49円、ユーロ/ドルが1.4393ドル、ユーロ/円は117.33円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9693.73 188.76
FTSE100(英) 5989.99 51.12
DAX(独) 7293.69 133.39
NYダウ(米) 12569.79 128.21
S&P500(米) 1345.20 14.10
NASDAQ(米) 2835.30 38.44

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 3.06 -0.01
日本10年債 1.165 0.035
英10年債 3.29 0.02
独10年債 3.02 0.04

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1536.80 -0.50
NY原油(期近) 102.70 2.11

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
6/1(水)
10:30 豪 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比
・ 10:30 豪 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) 前年同期比
・ 16:15 スイス 4月 実質小売売上高 前年同月比
・ 16:30 スイス 5月 SVME購買部協会景気指数
・ 17:00 ユーロ圏 5月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
17:30 英国 5月 製造業購買担当者景気指数(PMI)
・ 17:30 英国 4月 消費者信用残高
・ 20:30 米国 5月 チャレンジャー人員削減数 前年比
21:15 米国 5月 ADP雇用統計 前月比
22:00 ユーロ圏 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁講演
・ 23:00 米国 4月 建設支出 前月比
23:00 米国 5月 ISM製造業景況指数
・ 23:00 米国 ガイトナー米財務長官議会証言
・ 01:25 米国 ピアナルト米クリーブランド連銀総裁講演
・ 02:35 英国 タッカー・イングランド銀行(BOE)副総裁講演
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

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