山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
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2011年7月 3日 (日)

7/4の週の見通し -リスク選好は継続するか-

こんばんは。今日は約4カ月ぶりに洗車をしました。かなり汚れていて落としがいがありました。

■ドル/円 60分足
※チャートをクリックすると拡大します。 USDJPY

■ユーロ/ドル 60分足
※チャートをクリックすると拡大します。 EURUSD

■ユーロ/円 60分足
EURJPY チャートをクリックすると拡大します。

先週はギリシャの緊縮財政法案の採決に関心が集まりましたが、その前の週にパパンドレウ政権が信任されたことから、29日の採決の前から楽観的な見通しとなり、NYダウが週を通して上昇、週の始値11,934.73ドルから週の終値12,582.77ドルまで5日連続の上昇となったことで、リスク・オンの動きとなったことから、ユーロや豪ドル、NZドルなどが大幅に上昇、円が下落しました。特にNZドル/米ドルは変動相場制に移行後の最高値となる0.8316ドル(6/30)まで上昇しました。一方、ドルは実施された米国債の2年・5年・7年の入札がいずれも不調だったことから、米10年債の利回りが3%を回復してきたことから、ドル/円は81円台まで一時上昇しましたが本邦の個人投資家などの売りに押され80円台後半へと下落しています。

通貨別にみると円は主要通貨に対して売られました。また、ドルもスイスフランと円以外では下落、これまでユーロ圏のリスクから上昇してきたスイスフランも下落しています。

■週間騰落率(JPY) JPY
グラフをクリックすると拡大します。 ■週間騰落率(USD) USD
グラフをクリックすると拡大します。

■今週の見通し
今週は足許のギリシャの120億ユーロ(EUが87億ユーロ、IMFが33億ユーロ)の資金援助が2日の電話会議で決まりました。第5段融資は8日のIMF理事会の承認を経て7月15日までに実施されます。このため、目先の関心は今週7日に行われるECB理事会での政策金利の引き上げ(可能性はかなり高い)後のトリシェECB総裁の記者会見で次の利上げに対して示唆されるかどうかがカギとなり、市場が期待していた内容でない場合には、"buy the rumor, sell the fact(噂で買って、事実で売る)となり、ユーロの下落につながる可能性があります。また、次のギリシャの焦点は第2次金融支援の民間部門関与の具体的な方法や規模となり、ユンケルEUグループ議長は今後数週間以内に決まるとの見通しを示しました。これが順調に決まるようであれば、ギリシャのリスクは大幅に後退することになります。ただ、13日には欧州の91の銀行のストレステストの結果が公表されますので、その内容待ちとなります。

一方の、ドルは最大の注目材料は8日の米国の雇用統計となります。2010年10月以来、非農業部門雇用者数は増加していますが、先月は増加数が5.4万件に留まっています。これが一過性のものなのか、2カ月連続となるかによって大きく変わってきます。これまで発表されているNY連銀などの雇用指数をみると、直近に発表されたISM製造業景気指数の雇用指数以外は前月より悪化しています。現在、市場の予想では8.3万人増となっていますが、これが下振れするようであればドルが下落する可能性があり、昨年も雇用が回復しない状況の中でFRBがQE2に舵を切った経緯がありますので、QE2が6月末日で終了した以降数カ月の雇用の状況には注意が必要となります。

■非農業部門雇用者数 Blog20110702_07
※図をクリックすると拡大します。

こうした欧米の経済指標の陰に隠れて、中国の製造業PMIが市場予想を下回って悪化しています。また、中国は物価上昇が続いていることもあり、政策金利を引き上げる可能性も言われています。このため、中国の景気の減速が示されてくるようだと、別の要因からリスク回避が起こり、ドルと円が買われる可能性もあります。VIX(恐怖指数)はギリシャのパパンドレウ政権の信任投票の前に大幅に上昇しましたが、15.87まで低下してきたことから、かなり市場は楽観的と見られますので、先週上がりすぎた株価の調整の可能性があります。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 80.05 81.30
ユーロ/ドル 1.4400 1.4690
ユーロ/円 115.80 118.40
ポンド/円 128.40 132.30
豪ドル/円 86.30 88.70
NZドル/円 65.60 67.40
南アランド/円 11.70 12.10

■日、週、月、年騰落データ rate
※表をクリックすると拡大します。

■注目イベント 7/4(月)
・ 08:50 日本 6月 マネタリーベース 前年同月比
・ 10:30 豪 5月 住宅建設許可件数 前月比
10:30 豪 5月 小売売上高 前月比
・ 16:15 スイス 5月 実質小売売上高 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 5月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 5月 卸売物価指数(PPI) 前年同月比
・ 21:30 カナダ 5月 鉱工業製品価格 前月比
・ 21:30 カナダ 5月 原料価格指数 前月比
7/5(火)
10:30 豪 5月 貿易収支
・ 10:30 日本 5月 毎月勤労統計調査-現金給与総額 前年同月比
13:30 豪 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
・ 17:00 ユーロ圏 6月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
・ 17:30 英国 6月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
・ 18:00 ユーロ圏 5月 小売売上高 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 5月 小売売上高 前年同月比
・ 23:00 米国 5月 製造業新規受注 前月比
7/6(水)
・ 14:00 日本 5月 景気一致指数(CI)・速報値
・ 14:00 日本 5月 景気先行指数(CI)・速報値
・ 18:00 ユーロ圏 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、確定値) 前期比
・ 18:00 ユーロ圏 1-3月期 四半期域内総生産(GDP、確定値) 前年同期比
19:00 ドイツ 5月 製造業新規受注 前月比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 20:30 米国 6月 チャレンジャー人員削減数 前年比
・ 21:30 カナダ 5月 住宅建設許可件数 前月比
23:00 米国 6月 ISM非製造業景況指数(総合)
7/7(木)
・ 07:45 NZ 1-3月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比
・ 08:50 日本 5月 機械受注 前月比
・ 08:50 日本 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
・ 08:50 日本 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
・ 08:50 日本 6月 外貨準備高
10:30 豪 6月 新規雇用者数
10:30 豪 6月 失業率
・ 16:15 スイス 6月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 17:30 英国 5月 鉱工業生産指数 前月比
・ 17:30 英国 5月 製造業生産指数 前月比
・ 19:00 ドイツ 5月 鉱工業生産 前月比
・ 20:00 英国 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
20:45 ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:15 米国 6月 ADP雇用統計 前月比
・ 21:30 カナダ 5月 新築住宅価格指数 前月比
・ 21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 23:00 カナダ 6月 Ivey購買部協会指数
7/8(金)
・ 08:50 日本 5月 国際収支・経常収支
・ 08:50 日本 5月 国際収支・貿易収支
・ 14:00 日本 6月 景気ウオッチャー調査-現状判断DI
・ 14:45 スイス 6月 失業率
・ 15:00 ドイツ 5月 経常収支
・ 15:00 ドイツ 5月 貿易収支
・ 17:30 英国 6月 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI) 前年同月比
・ 20:00 カナダ 6月 新規雇用者数
・ 20:00 カナダ 6月 失業率
21:30 米国 6月 非農業部門雇用者数変化 前月比
21:30 米国 6月 失業率
・ 23:00 米国 5月 卸売在庫 前月比
・ 04:00 米国 5月 消費者信用残高 前月比
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

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    ■ドル円など主要通貨のスプレッド縮小



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