山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
    ブルームバーグTV


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2011年8月31日 (水)

8/31 本日の戦略-米雇用悪化なら金融緩和は避けられないか-

おはようございます。本日で子供たちの夏休みも終了します。長男は明日が休みにならないかと台風に期待しているようです。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
豪ドル>NZドル>円>ドル>ユーロ>ポンド
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日のイタリア国債の入札は不調に終わり、国債利回りが上昇、対独国債スプレッドも拡大しましたが、ECBがイタリア国債を買い入れたことから、落ち着きを取り戻しました。引き続きスペイン、フランスの国債入札(明日)が予定されています。一方、ユーロ圏景況感調査も2008年以来の悪化となっています。米国に続き欧州の景況感も悪化していることから、インフレを警戒しているECBが引き締め的な政策から変化を見せる可能性があり、次週のECB理事会で利下げの可能性などが話し合われるようであれば、ユーロ安につながりやすいと思います。この場合は欧州の株価が上昇し、「円」が売られやすくなると予想されることから、豪ドル円やNZドル円が上昇するものと思います。

一方の米国でも昨日発表されたコンファレンスボードでの消費者信頼感指数が44.5に急激に悪化しました。本日もシカゴ購買部協会指数(PMI)が発表されますが、こちらも悪化を示すようだと、センチメントの悪化が実体経済に及ぼす影響が懸念されます。特に明日の米供給管理協会(ISM)製造業景気指数が50を切るようだと、景気減速からリセッションの懸念が高まりそうで、FOMCでの量的緩和期待に市場がなりそうです。そうなると潜在的なドル安(円高)が継続することになると思います。

本日は21時15分の米ADP雇用調査が注目されると思います。労働省発表の非農業部門雇用者数のとの相関は低いものの、ファーストアクションとしては市場が反応しやすい指標と思われます。既に悪化は予想されているものの、市場予想から下振れした場合には、上記と同様に米金融緩和に対する市場の期待が高まるものとみています。その他の指標としては19時発表の本邦財務省の外国為替平衡操作の実施状況(介入額)でしょうか。市場予想では4兆5千億(8月4日実施分として)となっています。

■AUDUSD 日足(一目均衡表、ストキャスティックス、フィボナッチ) AUDUSD source:uedaharlowfx
豪ドル/米ドルは7/27の高値の1.1079ドルから8/9の安値の0.9926ドルを100%としたフィボナッチで61.8%戻しを達成しています。ただ、一目均衡表(日足)からは、雲の下限が1.0734ドルに位置していること、遅行線に対する雲の上限が1.07ドルに位置していること、ストキャスティックス(スロー)では%Kスロー、%Dスローがともに80以上であり、デッドクロスする可能性が高いことで、このまま上昇するというよりは調整するのではないかと思います。調整めどは転換線の1.05155ドル近辺と思います。逆に上に抜けてしまった場合はフィボナッチの100%戻しとなる1.1079ドルを目指すもと思います。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
ユーロ/円 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
ポンド/円 21日移動平均線を下抜け
NZドル/円 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 07:54→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.31 ~ 77.16
EURJPY 109.88 ~ 111.55
GBPJPY 124.10 ~ 125.81
AUDJPY 81.02 ~ 82.60
NZDJPY 64.60 ~ 66.00
CADJPY 77.77 ~ 78.99
ZARJPY 10.66 ~ 10.91
NOKJPY 14.15 ~ 14.42
MXNJPY 6.00 ~ 6.14
HKDJPY 9.76 ~ 9.88
SGDJPY 63.17 ~ 63.97
EURUSD 1.4370 ~ 1.4528

■前日のサマリー
昨日の東京時間は朝方発表されたNZの住宅着工が良かった以外は目立った材料がなく、ドル/円はじりじりと77円手前から76.70円近辺、ユーロ/円は1.4530ドル近辺から1.4496ドル、ユーロ/円は111.70円近辺から111.27円へと下落しました。ロンドン時間にはイタリア国債の入札が不調に終わったこと、ユーロ圏景況感指数が2008年以来となる最大の悪化を示したことなどから、ユーロ/ドルが1.4385ドル、ユーロ/円が110.44円まで下落、ドル/円は76.66円から76.89円まで上昇しました。NY時間には、エバンズ・シカゴ連銀総裁が「現時点では強力な緩和措置が好ましい」「金融緩和の余地はある」などと発言したことや米消費者信頼感指数が予想より大幅に下振れしたことで、ドル/円は76.61円まで一時下落、その後のFOMC議事録では反応は限定的となったものの、どちらかというと緩和的な色彩が強かったこともあり、弱含みでの推移となりました。ユーロはFOMC議事録などを受け、じりじりと上昇し、対ドルでは1.4466ドル、対円では110.91円を一時回復しました。
クローズはドル/円が76.71円、ユーロ/ドルが1.4437ドル、ユーロ/円は110.78円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8953.90 102.55
FTSE100(英) 5268.66 138.74
DAX(独) 5643.92 -26.15
NYダウ(米) 11559.95 20.70
S&P500(米) 1212.92 2.84
NASDAQ(米) 2576.11 14.00

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.18 -0.08
日本10年債 1.024 0.004
英10年債 2.50 0.00
独10年債 2.15 -0.07

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1829.80 38.20
NY原油(期近) 88.90 1.63

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/31(水)
・ 08:01 英国 8月 GFK消費者信頼感調査
・ 08:50 日本 7月 鉱工業生産・速報値 前月比
・ 10:00 NZ 8月 NBNZ企業信頼感
・ 10:30 日本 7月 毎月勤労統計調査-現金給与総額 前年同月比
・ 14:00 日本 7月 新設住宅着工戸数 前年同月比
・ 15:00 ドイツ 7月 小売売上高指数 前月比
・ 15:00 ドイツ 7月 小売売上高指数 前年同月比
16:55 ドイツ 8月 失業者数 前月比
16:55 ドイツ 8月 失業率
・ 18:00 ユーロ圏 8月 消費者物価指数(HICP、速報値) 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 7月 失業率
19:00 日本 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 20:30 米国 8月 チャレンジャー人員削減数 前年比
・ 21:00 南ア 7月 貿易収支
21:15 米国 8月 ADP雇用統計 前月比
・ 21:30 カナダ 6月 月次国内総生産(GDP) 前月比
・ 21:30 カナダ 4-6月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比年率
・ 22:45 米国 8月 シカゴ購買部協会景気指数
・ 23:00 米国 7月 製造業新規受注 前月比
・ 01:30 米国 ロックハート米アトランタ連銀総裁講演

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

2011年8月30日 (火)

8/30 本日の戦略-本日、明日の欧州周辺国国債入札に注意か-

おはようございます。長女の通う中学校は2学期制を採用しているので、夏休み明けの9月早々に期末テストがあるようです。夏休みは毎日クラブだったようで、テストはどうなる事やらです。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
豪ドル>NZドル>ポンド>ユーロ>ドル>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はギリシャ第2位と第3位の銀行が経営統合とのニュースに金融株を中心に上昇し、為替はリスク志向が高まり、「ドル」と「円」が売られるという典型的な動きとなりました。ただ、本日はイタリア国債の入札、明日はスペイン国債、フランス国債の入札が控えており、発行額が減少させられたイタリアの入札状況が不調であれば、欧州株価が下落して、ユーロ安につながる可能性があります。

一方、民主党代表選挙は決選投票の末、野田佳彦財務相が勝利しましたが、為替市場の反応は限定的となりました。組閣については9月2日か9月5日になるとの声もあり、財務相が誰になるかによって、介入警戒感を残せるのかどうかが見えてくるのではないかと思いますが、首相に財務相時代に介入を経験した野田氏が就任することで、一定の効果は残ると思います。ただ、円高傾向は外的な要因が強い(日本の対策が遅いとの見方もあるが)ことから、ドル/円でのドルの上昇は限定的と思われ、引き続き77円台前半からミドルまでで上値が重い状況となると思います。

先週のバーナンキ米FRB議長の講演では、次回FOMCを1日延長し、議論することが述べられていました。8月9日のFOMCでは声明で「物価の安定に伴ったより強い景気回復を促すための様々な手段を議論した」としており、9月のFOMCに向けて、金融刺激策のヒントとなる可能性があり、市場は注目していると思います。内容によってはドルの下落につながる可能性があると思っています。

■EURUSD 日足(一目均衡表、ストキャスティックス、トレンドライン) EURUSD source:uedaharlowfx
ユーロ/ドルはこれまでレンジとなっていた7/28の高値の1.4536を一時上抜け、次の目標となる7/4の高値の1.4577ドルを目指す展開となっています。一目均衡表(日足)の遅行線も雲の上に抜け出たことから、上昇が継続すると思われますが、ストキャスティックス(スロー)の%Kスローが80を超えてきているため、調整も入りやすくなっているとみられます。7/4の高値を上に抜ければ、6/7の高値の1.4695ドル近辺までは上昇すると思われます。逆にh攻勢となった場合には転換線の1.4402円近辺と思われます。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
豪ドル/円 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
NZドル/円 21日移動平均線を上抜け
カナダドル/円 21日移動平均線を上抜け(ただし、僅か)
ポンド/スイス 一目均衡表(日足)の雲の下から中へ
豪ドル/米ドル 一目均衡表(日足)の雲の下から中へ
NZドル/米ドル 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 07:58→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.38 ~ 77.26
EURJPY 110.56 ~ 112.23
GBPJPY 125.11 ~ 126.82
AUDJPY 80.87 ~ 82.48
NZDJPY 64.11 ~ 65.52
CADJPY 77.89 ~ 79.15
ZARJPY 10.70 ~ 10.95
NOKJPY 14.20 ~ 14.47
MXNJPY 6.05 ~ 6.19
HKDJPY 9.77 ~ 9.89
SGDJPY 63.28 ~ 64.10
EURUSD 1.4464 ~ 1.4602

■前日のサマリー
昨日の東京時間は目立った材料がなく、ドル/円は76円台後半での狭いレンジ動きとなりました。ユーロ/ドルは上海総合株価指数を除くアジア株式市場が堅調な動きとなったことから、1.45ドル台前半にあったストップロスをつけて1.4450ドルまで、ユーロ/円は111.55円まで上昇しました。ロンドン時間にもドル/円は小動きを続けながらも一時76.58円まで下落、一方、ユーロは上昇分を吐き出し、NY序盤にユーロ/ドルが1.4485ドル、ユーロ/円が111.05円まで下落しました。その後は、ギリシャ第3位のアルファ銀行が第2位のEFGユーロバンク・エルガシアスを買収すると発表したことから、金融株を主導に欧米の株価が上昇したため、ドル/円は77.02円、ユーロ/ドルは1.4547ドル、ユーロ/円は111.92円まで上昇し、クローズにかけてはやや緩みました。
クローズはドル/円が76.81円、ユーロ/ドルが1.4507ドル、ユーロ/円は111.46円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8851.35 53.57
FTSE100(英) 5129.92 -1.18
DAX(独) 5670.07 132.59
NYダウ(米) 11539.25 254.71
S&P500(米) 1210.08 33.28
NASDAQ(米) 2562.11 82.26

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.26 0.07
日本10年債 1.020 -0.023
英10年債 2.50 -
独10年債 2.22 0.07

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1791.60 -5.70
NY原油(期近) 87.27 1.90

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/30(火)
・ 07:45 NZ 7月 住宅建設許可件数 前月比
・ 08:30 日本 7月 有効求人倍率
・ 08:30 日本 7月 全世帯家計調査・消費支出 前年同月比
・ 08:30 日本 7月 失業率
・ 08:50 日本 7月 小売業販売額 前年同月比
・ 08:50 日本 7月 大型小売店(既存店)販売額 前年同月比
・ 10:30 豪 7月 住宅建設許可件数 前月比
・ 15:00 南ア 7月 マネーサプライM3 前年同月比
・ 17:30 英国 7月 消費者信用残高
・ 17:30 英国 7月 マネーサプライM4 前月比
・ 17:30 英国 7月 マネーサプライM4 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 8月 消費者信頼感(確定値)
・ 18:30 南ア 4-6月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比年率
・ 18:30 南ア 4-6月期 四半期国内総生産(GDP) 前年同期比
・ 21:30 カナダ 4-6月期 四半期経常収支
・ 21:30 カナダ 7月 鉱工業製品価格 前月比
・ 21:30 カナダ 7月 原料価格指数 前月比
・ 22:00 米国 6月 ケース・シラー米住宅価格指数
22:00 米国 6月 ケース・シラー米住宅価格指数 前年同月比
・ 23:00 米国 8月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
・ 01:15 米国 コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁講演
03:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

2011年8月29日 (月)

8/29 本日の戦略-欧州議会でのトリシェECB総裁らの証言待ち-

おはようございます。いつもウォーキングの折り返し点となる公園はグラウンド・ゴルフがあります。いつもは誰も行っていなかったのですが、昨日はたまたま親子連れがプレーしていて、パター・ゴルフよりもおもしろそうでした。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
NZドル>豪ドル>円>ユーロ>ポンド>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
週末のバーナンキ米FRB議長の講演からは特に目新しいものが聞かれませんでした。そのため、今週発表される米ISM製造業景気指数や米国の雇用統計が悪化し、FRBが対策を取らなかった場合は、米株価が下落して、リスク回避かからの円高、FRBが緩和策を発表した場合にはドル安からの円高に向かいやすく、どちらにしても円高圧力が継続することになりそうです。本日行われる民主党代表選挙での本邦の政権と財務大臣によっては市場が円の最高値を試しにくる公算が高まります。

また、本日は欧州会議にトリシェECB総裁、ユンケル・ルクセンブルグ首相、レーン欧州委員会委員が出席し、債務問題に関し証言します。内容によっては欧州の株価が下落する可能性もあり、リスク回避の「円買い」につながる可能性があります。

他の通貨は目立った材料が無いことから、引き続き株価の動きに影響を受け、株価が堅調に推移するようであれば「ドル」と「円」が売られることになりやすいため、クロス円が上昇するものと思います。

■NZDJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックス、フィボナッチ) NZDJPY source:uedaharlowfx
NZドル/円は8/9の安値の61.39円から切り返し、8/1の高値の68.86円から下落したフィボナッチでみると、38.2%戻しを達成しています。このため、同50%戻しの65.12円(=一目均衡表の基準線)まで戻す可能性が出ています。ただ、遅行線と実勢レートが依然として雲の下を推移していることやストキャスティックス(スロー)の%Kスローと%Dスローがいずれも80を超えてきていることから、調整が入りやすいとみられ、転換線となる63.52円近辺までありそうです。

ドル/円 21日移動平均線を下抜け
ポンド/ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を上抜け(ただし、僅か)
豪ドル/円 21日移動平均線を上抜け
豪ドル/米ドル 21日移動平均線を上抜け
NZドル/米ドル 21日移動平均線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 07:27→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.25 ~ 77.12
EURJPY 110.17 ~ 111.84
GBPJPY 124.63 ~ 126.30
AUDJPY 80.11 ~ 81.70
NZDJPY 63.53 ~ 64.91
CADJPY 77.37 ~ 78.61
ZARJPY 10.54 ~ 10.79
NOKJPY 14.13 ~ 14.40
MXNJPY 6.05 ~ 6.19
HKDJPY 9.77 ~ 9.89
SGDJPY 63.27 ~ 64.08
EURUSD 1.4445 ~ 1.4581

■前日のサマリー
週末の東京時間は週末でジャクソンホールでのバーナンキ米FRB議長の講演を控えていたこともあり、小動きながらじりじりとドルが売られる流れから、ドル/円は77円台ミドル近辺から77.15円近辺、ユーロ/円は111円台ミドルから前半まで下落、ユーロ/ドルは1.4380ドル近辺から1.4435ドル近辺まで上昇しました。ロンドン時間には欧州の株価が下落したこともあり、ドル/円は77円を去り込み76.70円近辺まで下落、ユーロ/円も111円ちょうど近辺まで下落しました。ユーロ/ドルは一時1.4453ドルまで上昇したものの、1.44ドル台前半まで緩みました。NY時間には発表された米4-6月期GDPの改定値は市場の予想の範囲に留まったことから反応は限定的となりましたが、欧州の株価が下落したことで、ドル/円は一時76.56円、ユーロ/円は110.40円、ユーロ/円は1.4392ドルまで下落しました。その後、注目のバーナンキ米FRB議長の講演が始まり、同議長が新たな具体的な手段には言及しなかったことから、リスク回避のドル買い、円買いとなり、ドル/円は76.50円、ユーロ/円は110.11円、ユーロ/ドルは1.4328ドルまで下落しましたが、同議長が「FOMCは、一連の追加的金融刺激手段の検討を続ける」「9月からのFOMCは、2日間あるので、十分な議論が可能」と述べたこともあり、米株価がプラス圏まで上昇、一転してドル売りとなり、一時77.07円まで上昇していたドル/円は76.53円まで下落後、76円台後半で推移しました。ユーロ/ドルは1.4502ドル、ユーロ/円は111.20円まで上昇して高値圏でクローズしました。
クローズはドル/円が76.69円、ユーロ/ドルが1.4488ドル、ユーロ/円は111.11円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8797.78 25.42
FTSE100(英) 5129.92 -1.18
DAX(独) 5537.48 -46.66
NYダウ(米) 11284.54 134.72
S&P500(米) 1176.80 17.53
NASDAQ(米) 2479.85 60.22

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.19 -0.04
日本10年債 1.043 0.001
英10年債 2.50 0.04
独10年債 2.15 -0.03

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1797.30 34.10
NY原油(期近) 85.37 0.07

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/29(月)
・ 英国 市場休場(バンクホリデー)
・ 21:30 米国 7月 個人消費支出(PCE) 前月比
・ 21:30 米国 7月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) 前月比
・ 21:30 米国 7月 個人所得 前月比
・ 22:00 ユーロ圏 トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁欧州議会議会証言
・ 22:00 ユーロ圏 ユンケル・ルクセンブルク首相欧州議会議会証言
・ 22:00 ユーロ圏 レーン欧州委員欧州議会議会証言
23:00 米国 7月 住宅販売保留指数 前月比

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

2011年8月28日 (日)

8/29の週の見通し -重要指標と本邦政権メンバーがカギか-

こんばんは。本日は家にある古いノートパソコンをリサイクルに出す用意をしていました。

■ドル/円 60分足
USDJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/ドル 60分足
EURUSD ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/円 60分足
EURJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

■先週の動き
先週のドル/円は週初から、本邦政府・日銀による介入警戒感が強く76円台後半でオープン、77円台に上昇するものの、上値にでは本邦輸出企業のドル売りなどから、週前半は大半が76円台の取引となりました。25日の木曜日にはドイツ国債の格下げのうわさが市場に出たこともあり、リスク回避のドル買いとなり、一時77.70円までドルが買われる場面が見られました。ただ、26日のバーナンキ米FRB議長の講演で、量的緩和第3弾には触れていないものの、「FOMCは、一連の追加的金融刺激手段の検討を続ける」「9月のFOMCは、2日間あるので、十分な議論が可能」と発言したこともあり76円台後半でクローズしました。

ユーロは、ドルが弱含みのとなる中で、上値は1.45ドル手前まで上昇したものの、ユーロ自体でもギリシャ債の利回りが上昇したことやカタイネン・フィンランド首相が「担保差し入れが拒否されれば、ギリシャ救済から離脱する」と発言したこと、ZEW景況感調査やIFO景気動向指数が市場予想より下振れし、1.43ドル台ミドルから後半まで下落しました。木曜日にはドイツの「AAA」格付けが引き下げられるとの噂が出て(後にCNBCはS&P、ムーディーズ、フィッチが格付けを維持するだろうと報道があった)、ユーロ/ドルは1.4328ドルまで下落しました。26日は欧州株価が下落したタイミングで1.4450ドル近辺まで上昇していたユーロ/ドルは1.4330ドルまで下落しましたが、バーナンキ米FRB議長の講演からドルが売られたため、ユーロ/ドルは1.4499ドルまで上昇してこのレベルでクローズしました。

通貨別に見ますと、円がポンド以外の通貨に対して下落、ドルはユーロとオセアニア通貨に対しては下落しています。

■週間騰落率(JPY)
JPY ※グラフをクリックすると拡大します。 ■週間騰落率(USD)
USD ※グラフをクリックすると拡大します。

■今週の見通し
先週金曜日のジャクソンホールでのバーナンキ米FRB議長の講演では、追加的金融緩和策などの具体的な新たな手段について言及はしなかったものの、「FOMCは、一連の追加的金融刺激手段の検討を続ける」「9月のFOMCは、2日間あるので十分な議論が可能」と発言したことから、9月のFOMCで追加緩和を決める可能性があると市場が受け止めた可能性があります。このため、ユーロ圏などで新たな懸念が浮上しなければ、欧米の株価の上昇とリスク・オンから「ドル安」と「円安」が継続し、金利差からは「円」より「ドル」が弱含ものと思われ、ドル/円は19日に付けた75.95円の最高値を試す可能性があり、特に週末の米国の雇用統計が悪化を示した場合にはその確率がかなり高くなります。

今週は月末月初に当たることから、重要な経済指標が発表されます。特に31日のADP雇用調査、1日の米製造業ISM、2日の米雇用統計が注目されます。欧州では、独の小売売上高、失業率の発表(31日)が予定されており、独の景気が減速するようであれば、欧州の株価の下落要因となりますので、こちらは警戒が必要です。

一方、クロス円は、週末に米の量的緩和の可能性から株価が上昇したこともあり、上記にも書きましたが、ドルと円が弱くなることで相対的に上昇するものと思われます。特に豪ドルはスティーブンス豪準備銀行(RBA)総裁の議会証言から、利下げの観測が後退したことで、リスク回避に市場が動いた場合には82円から83円近辺まで上昇する可能性があります。

最後に、31日に財務省から発表される外国為替平衡操作にも注目で、8月4日の「円売り」介入で4兆5千億円使ったとみられる介入額がどれくらいかと、4日の単発(31日の発表は詳細が示されない)だったのか(額からの推測)がなされると思います。また、事実上の首相を決める民主党の代表選が行われることと、次の財務大臣が誰になるのかが市場の焦点となり、財務相の人選によっては、円の最高値が試される可能性があると思っています。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 75.10 78.10
ユーロ/ドル 1.4300 1.4630
ユーロ/円 110.30 113.80
ポンド/円 124.50 127.40
豪ドル/円 78.90 82.40
NZドル/円 63.40 65.10
南アランド/円 10.40 10.90

■日、週、月、年騰落データ Rate ※表をクリックすると拡大します。

■注目イベント
8/29(月)
・ 21:30 米国 7月 個人消費支出(PCE) 前月比
・ 21:30 米国 7月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) 前月比
・ 21:30 米国 7月 個人所得 前月比
23:00 米国 7月 住宅販売保留指数 前月比
8/30(火)
・ 07:45 NZ 7月 住宅建設許可件数 前月比
・ 08:30 日本 7月 有効求人倍率
・ 08:30 日本 7月 全世帯家計調査・消費支出 前年同月比
・ 08:30 日本 7月 失業率
・ 08:50 日本 7月 小売業販売額 前年同月比
・ 08:50 日本 7月 大型小売店(既存店)販売額 前年同月比
・ 10:30 豪 7月 住宅建設許可件数 前月比
・ 15:00 南ア 7月 マネーサプライM3 前年同月比
・ 17:30 英国 7月 消費者信用残高
・ 17:30 英国 7月 マネーサプライM4 前月比
・ 17:30 英国 7月 マネーサプライM4 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 8月 消費者信頼感(確定値)
・ 18:30 南ア 4-6月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比年率
・ 18:30 南ア 4-6月期 四半期国内総生産(GDP) 前年同期比
・ 21:30 カナダ 4-6月期 四半期経常収支
・ 21:30 カナダ 7月 鉱工業製品価格 前月比
・ 21:30 カナダ 7月 原料価格指数 前月比
・ 22:00 米国 6月 ケース・シラー米住宅価格指数
22:00 米国 6月 ケース・シラー米住宅価格指数 前年同月比
・ 23:00 米国 8月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
03:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
8/31(水)
・ 08:01 英国 8月 GFK消費者信頼感調査
・ 08:50 日本 7月 鉱工業生産・速報値 前月比
・ 10:00 NZ 8月 NBNZ企業信頼感
・ 10:30 日本 7月 毎月勤労統計調査-現金給与総額 前年同月比
・ 14:00 日本 7月 新設住宅着工戸数 前年同月比
・ 15:00 ドイツ 7月 小売売上高指数 前月比
・ 15:00 ドイツ 7月 小売売上高指数 前年同月比
16:55 ドイツ 8月 失業者数 前月比
16:55 ドイツ 8月 失業率
・ 18:00 ユーロ圏 8月 消費者物価指数(HICP、速報値) 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 7月 失業率
19:00 日本 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 20:30 米国 8月 チャレンジャー人員削減数 前年比
・ 21:00 南ア 7月 貿易収支
21:15 米国 8月 ADP雇用統計 前月比
・ 21:30 カナダ 6月 月次国内総生産(GDP) 前月比
・ 21:30 カナダ 4-6月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比年率
・ 22:45 米国 8月 シカゴ購買部協会景気指数
・ 23:00 米国 7月 製造業新規受注 前月比
9/1(木)
・ 10:30 豪 4-6月期 四半期民間設備投資 前期比
10:30 豪 7月 小売売上高 前月比
・ 14:45 スイス 4-6月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比
・ 15:00 ドイツ 4-6月期 国内総生産(GDP、改定値) 前期比
・ 15:00 ドイツ 4-6月期 国内総生産(GDP、改定値) 前年同期比
・ 16:15 スイス 7月 実質小売売上高 前年同月比
・ 16:30 スイス 8月 SVME購買部協会景気指数
・ 17:00 ユーロ圏 8月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
・ 17:30 英国 8月 製造業購買担当者景気指数(PMI)
・ 21:30 米国 4-6月期 四半期非農業部門労働生産性・改定値 前期比
21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 23:00 米国 7月 建設支出 前月比
23:00 米国 8月 ISM製造業景況指数
9/2(金)
・ 08:50 日本 8月 マネタリーベース 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 7月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 7月 卸売物価指数(PPI) 前年同月比
21:30 米国 8月 非農業部門雇用者数変化 前月比
21:30 米国 8月 失業率
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2011年8月27日 (土)

シカゴ通貨先物非商業ポジション(8/23現在)

こんにちは。昨日は菅首相が退陣表明をし、事実上の首相選びとなる民主党の代表選が始まりました。細かいとこですが、出馬された各候補のインタビューで鹿野農水省の「国民の理解」「野党のご理解」というのが逆かなと思いました。国民の理解が大事で、国民のご理解が得られていれば、野党は理解せざるを得ないと思いますが・・・。

26日に発表された23日現在のシカゴIMMの非商業(投機)ポジションでは、ドルのネットポジションでのショート(売)が増加、円のネットポジションでのロングはほとんど変化がありませんでした。ユーロはネットポジションでのロングは減少しフラットになっています。カナダドル、豪ドルはロングが大幅増加となりました。

ポジションから見ると、ユーロは方向感がないことが示されていると思います。円は本邦政府・日銀による介入への警戒にもかかわらず、円のロングポジションが解消されていません。ドルは昨日のバーナンキ米FRB議長の講演で追加の金融緩和の姿勢が示されたとみられたことから、ドルのショートが増加することが予想されます。現在のドルのショートポジション残からは、まだまだドルショートの増加余地があると思います。

■シカゴIMM非商業ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY 47,139 -209 60,831 13,692 74,523
EUR 2,539 -4,187 47,711 45,172 92,883
GBP 10,961 14,057 40,888 29,927 70,815
CHF 9,637 629 14,889 5,252 20,141
CAD 8,804 4,683 23,368 14,564 37,932
AUD 43,574 13,851 50,917 7,343 58,260
NZD 16,876 -1,541 17,980 1,104 19,084
MXN 47,139 -209 60,831 13,692 74,523
source:CFTC

【USD】 USD source:CFTC

ドルは26,484コントラクトのショート増加の161,365コントラクトのショートとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】 JPY source:CFTC

円は209コントラクトのロング減少の47,139コントラクトのロングとなりました。

【EUR】 EUR source:CFTC

ユーロは4,187コントラクトのロング減少の2,539コントラクトのロングとなりました。

【CAD】 CAD source:CFTC

カナダドルは4,683コントラクトのロング増加の8,804コントラクトのロングとなりました。

【NZD】 NZD source:CFTC

NZドルは1,541コントラクトのロング減少の16,876コントラクトのロングとなりました。

他のIMM通貨先物のポジション動向は上田ハーローレポートのシカゴIMM非商業ポジションを参照してください。(29日更新)

2011年8月26日 (金)

8/26 本日の戦略-バーナンキ米FRB議長講演内容次第か-

おはようございます。本日もよろしくお願いします。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ドル>NZドル>ユーロ>豪ドル>ポンド>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は、ドイツの格下げのうわさなどが流れて、一時株式市場が混乱しましたが、欧州ではフィンランドが端を発したギリシャ支援で担保を求めている件の協議が本日行われると英FT紙が報じているようです。現金の担保についてはフィンランドとギリシャの2国間では合意していますが、ユーロ圏の承認を得なければならず、ドイツなどは反対しています。このため、現金以外の担保について話し合われるものと思われます。仮にまとまらなかった場合には、フィンランドがギリシャ救済から離脱する可能性も出てくることから、欧州の株価の下落につながり、ユーロが売られる可能性があります。

本日8時30分から行われていますスティーブンス豪準備銀行(RBA)総裁の議会証言では、「不確実性が高まっている」「信頼感の低下がインフレ抑制の公算」「1-3月期のGDPは弱かった」などとハト派的な発言をしたものの、「中国の成長は鈍化を見せているが以前かなり堅調」「豪州は概して米国や欧州の危機の影響を受けていない」などとの発言を行ったこともあり、豪ドル/円は81.19円まで一時上昇しましています。発言内容からはそれほど上昇するとは思えませんでしたが、市場が利下げ期待をしていたということでしょうか。ただ、今後も欧米などで不確実な状況が見られると思われることから、上昇が継続するかは疑問に思っています。

ドル/円は昨日に、ストップロスを巻き込んで一時77.70円まで上昇しましたが、さすがにこのレベルではドル売りが多く頭を押さえられたように思います。本日23時のバーナンキ米FRB議長の講演ではQE3に触れる可能性は低いとみられ、市場もこれを織り込んでいるように思います。このため、サプライズが無ければ、反応は限定的となると思っています。チャート上では一目均衡表(日足)の基準線の78.08円がレジスタンスとして位置しています。

■AUDJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックス) AUDJPY source:uedaharlowfx
豪ドル/円は足許では一目均衡表(日足)の転換線にサポートされて、上昇トレンドが継続しているように見えます。ただ、ストキャスティックス(スロー)が%Kスロー、%Dスローともに80を超えてきている(デッドクロスはしていないが)ことや、一目均衡表(日足)の基準線が81.34円に控えていることから、これを超えられないと下落につなっていく可能性が高いと思われます。この場合の直近のサポートは転換線の80.02円近辺になります。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ドル/円 21日移動平均線を上抜け
ポンド/ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
ユーロ/円 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 07:49→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 77.01 ~ 77.88
EURJPY 110.41 ~ 112.08
GBPJPY 125.19 ~ 126.84
AUDJPY 79.83 ~ 81.40
NZDJPY 63.20 ~ 64.56
CADJPY 77.65 ~ 78.87
ZARJPY 10.54 ~ 10.78
NOKJPY 14.08 ~ 14.34
MXNJPY 6.07 ~ 6.21
HKDJPY 9.85 ~ 9.97
SGDJPY 63.49 ~ 64.29
EURUSD 1.4326 ~ 1.4463

■前日のサマリー
昨日の東京時間は5・10日ということもあり、仲値不足の観測からドル/円が一時77円台、ユーロ/円が111円台に乗せましたが、すぐにドル/円は76.85円、ユーロ/円は110.59円まで下落しました。ただ、アジア株価が堅調に推移したことを受け、ロンドン時間にかけてドル/円は77円台前半、ユーロ/円は111円台前半、ユーロ/ドルは1.43ドル台後半から1.44ドル台前半へと上昇しました。ロンドン時間はおおむね堅調だったものの、ギリシャ債の利回りが上昇(債券価格は下落)したことで、ユーロ/ドルは一時1.4408ドル、ユーロ/円は111.12円まで下落しました。NY時間には発表された米新規失業保険申請件数が市場予想より悪かったことで、ドル/円は77.05円まで下落、ユーロ/ドルは1.4457ドルまで上昇しました。その後、ドイツの格下げの噂などから、欧州の株価が急落すると、ユーロ/ドルは1.4328ドル、ユーロ/円は110.86円まで下落する一方、ドル/円はストップロスをつけて77.70円まで上昇しました。ただ、CNBCがS&P、ムーディーズ、フィッチの格付け会社が「AAA」の維持をするだろうと報じたこともあり、ユーロ/ドルは1.4380ドル近辺へと戻し、ユーロ/円はドル/円に連れ111.64円の高値をつけました。
クローズはドル/円が77.43円、ユーロ/ドルが1.4375ドル、ユーロ/円は111.35円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8772.36 132.75
FTSE100(英) 5131.10 -74.75
DAX(独) 5584.14 -96.94
NYダウ(米) 11149.82 -170.89
S&P500(米) 1159.27 -18.33
NASDAQ(米) 2419.63 -48.06

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.23 -0.07
日本10年債 1.042 0.025
英10年債 2.46 -0.01
独10年債 2.18 -0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1763.20 5.90
NY原油(期近) 85.30 0.14

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/26(金)
・ 08:30 日本 8月 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) 前年同月比
・ 08:30 日本 7月 全国消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 08:30 日本 7月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) 前年同月比
・ 08:30 豪 スティーブンス豪準備銀行(中央銀行)総裁議会証言
・ 17:00 ユーロ圏 7月 マネーサプライM3 前年同月比
・ 17:30 英国 4-6月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) 前期比
・ 17:30 英国 4-6月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) 前年同期比
・ 18:30 スイス 8月 KOF景気先行指数
21:30 米国 4-6月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値) 前期比年率
・ 22:55 米国 8月 ミシガン大学消費者態度指数・確報値
23:00 米国 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演

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2011年8月25日 (木)

8/25 本日の戦略-ひとまず77円台に戻したが-

おはようございます。アップルの創始者のスティーブ・ジョブズがついにCEOを退任することになりました。残念です。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ドル>ユーロ>円>豪ドル>ポンド>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日、野田財務相が緊急記者会見で発表しました円高対応緊急パッケージについては、2つの柱があり

1.円高対応緊急ファシリティ(1,000億ドル)の創設
2.外国為替及び外国貿易法第55条の8に基づく外国為替の持ち高報告

となっています。具体的には、1.は外為特会から国際協力銀行に対して最大1,000億ドルを融通し、国際協力銀行から合計1,500億円規模(融通額の約2倍)を出資するというものです。これを利用して民間企業がM&Aやエネルギー確保等を行うことによって、ドル買い/円売りがされ、円高を抑止するというものです。2.は主要金融機関に対して、為替トレーダーが保有する外国為替の持ち高を報告させれるというものです。上記いずれも恒久的ではなく時限的な措置となります。個人的には、基金が一度に利用されれば効果があると思いますが、少しずつであれば、市場へ吸収されてしまうと思います。また、モニタリングに対しても、持ち高が増加したときに対応策が考えられているのか不明なことや、モニタリング対象が国内の主要な金融機関とみられることで、夜間の動きなどには対応できないと思います。市場では効果を疑問視しているとみられることで、次週の政治空白期に向けては、円高への懸念が残ると言ったところでしょうか。明日のバーナンキ米FRB議長の講演を前に様子見気分が強くなると思いますので、21時30分の米新規失業保険申請件数が大幅悪化しない限りは小動きとなると思います。

ユーロはメルケル独首相がユーロ圏の解体を否定、解決のためには全ての欧州諸国が緊縮財政を実施しなければならないと論じています。ECBがイタリア、スペイン国債の購入をしているものの、周辺国の利回りも上昇しているため、市場のリスクを軽減するには至っていないようです。足許は明日のバーナンキ米FRB議長の講演までは様子見気分が強く、レンジ取引の様相となっていますが、QE3に触れなければ、ユーロはレンジの下限を試すのではないでしょうか。

本日これまでは、ドル/円が77円に乗せてきています。このレベルから上には本邦輸出企業のドル売りも待ちかえていると思われ、本日引値でチャート上の節目となる77.15円を上抜けられれば、78.10円前後までは戻す場面が見られるのではないでしょうか。

■GBPJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックス、トレンドライン) GBPJPY source:uedaharlowfx
ポンド/円は5/31の高値の135.11円と8/5の高値の129.04円(介入時高値の130.79円は無視しています)を結んだレジスタンスラインが機能しており、一目均衡表(日足)からも下落トレンドが継続していることが見て取れます。ストキャスティックス(スロー)では80位下ながら、デッドクロスしていることや8/22に127.29円の高値をつけたことで、7/31の安値の124.90円から8/1安値の124.91円近辺まで下落してくる可能性があると思っています。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/円 21日移動平均線を下抜け
ドル/スイス 一目均衡表(日足)の転換線が基準線を上抜け
ユーロ/ポンド 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
ユーロ/スイス 一目均衡表(日足)の転換線が基準線を上抜け
ポンド/スイス 一目均衡表(日足)の転換線が基準線を上抜け
豪ドル/米ドル 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
NZドル/米ドル 一目均衡表(日足)の雲の上から中

■変動率からの予想レンジ 07:45→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.52 ~ 77.38
EURJPY 109.99 ~ 111.66
GBPJPY 125.09 ~ 126.75
AUDJPY 79.64 ~ 81.21
NZDJPY 62.88 ~ 64.22
CADJPY 77.25 ~ 78.45
ZARJPY 10.45 ~ 10.69
NOKJPY 13.99 ~ 14.25
MXNJPY 6.05 ~ 6.19
HKDJPY 9.79 ~ 9.91
SGDJPY 63.34 ~ 64.14
EURUSD 1.4348 ~ 1.4502

■前日のサマリー
昨日の東京時間は朝方に格付け会社ムーディーズが日本政府の格付けを「Aa3」へ1段階引き下げたことや野田財務相が11時30分に緊急の記者会見するという報道から円が売られ、ドル/円は76.88円、ユーロ/円は110.87円、ユーロ/ドルは1.44ドル台前半での小動きとなりました。野田財務相は1000億ドルの円高緊急対応の基金を創設するとしたものの、効果が不明なため、強めの対策を予想していた市場の失望から、ドル/円は76.53円、ユーロ/円は110.15円、ユーロ/ドルは1.4387ドルまで下落しました。ロンドン時間に入ると、独IFO景気動向指数が市場予想より悪い内容となったため、ユーロ/円は110.15円、ユーロ/ドルは1.4378ドルまで下落しましたが、ECBによるイタリア、スペイン国債の購入などから切り返し、ユーロ/伝は110円台後半、ユーロ/ドルは1.4475ドルまで上昇しました。ドル/円は76.48円まで下落してこのレベルで小動きとなりました。NY時間には米耐久財受注が良かったことに加え、米10年債利回りが上昇(価格は低下)したこと、著名なアドバイザリーレポートでジャクソンホールでバーナンキ米FRB議長のQE3発言はないとの見通しなどから、ドル/円はストップロスを巻き込み一時77.09円まで、ユーロ/円は111.15円まで上昇、ユーロ/ドルは1.4389ドルまで下落しました。クローズにかけては各通貨ともに小動きとなりました。
クローズはドル/円が76.95円、ユーロ/ドルが1.4410ドル、ユーロ/円は110.92円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8639.61 -93.40
FTSE100(英) 5205.85 76.43
DAX(独) 5681.08 148.70
NYダウ(米) 11320.71 143.95
S&P500(米) 1177.60 15.25
NASDAQ(米) 2467.69 21.63

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.30 0.15
日本10年債 1.017 0.003
英10年債 2.47 0.08
独10年債 2.20 0.08

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1757.30 -104.00
NY原油(期近) 85.16 -0.28

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/25(木)
・ 07:45 NZ 4-6月期 四半期小売売上高指数 前期比
・ 08:50 日本 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
・ 08:50 日本 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
・ 15:00 ドイツ 9月 GFK消費者信頼感調査
・ 18:30 南ア 7月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 18:30 南ア 7月 卸売物価指数(PPI) 前年同月比
・ 20:00 英国 ウィール英中銀金融政策委員会(MPC)委員講演
21:30 英国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 02:00 英国 米財務省7年債入札(290億ドル)

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2011年8月24日 (水)

8/24 本日の戦略-日本の格下げには反応なし、独IFO待ちか-

おはようございます。米ワシントンポストのアラートメールを受け取っているのですが、朝方のメールで米東海岸でM5.8の地震が発生したようです。西海岸の地震はよく聞きますが、東海岸とは珍しいので驚きました。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
NZドル>豪ドル>ユーロ>ポンド>円>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は今週末に向け量的緩和を期待(バーナンキ米FRB議長のジャクソンホールでの講演に期待)が高まったことや、FDIC(連邦預金保険公社)から、「2006年以来で初めて問題のある銀行の数が減少」との発表があったことなどが好感され株価が上昇、これまでのリスク回避を巻き戻す形で「ドル」と「円」が売られました(クロス円は上昇)。ただ、フィンランド首相がギリシャへの新規融資対する担保が拒否された場合にはギリシャ救済から離脱と発言するなどユーロに対しての懸念がくすぶり続けていることから、本日17時の独IFO景気動向指数や21時30分の米耐久財受注には注目しなければならないと思います。

ドル/円は昨日一時76.47円まで下落しましたが、この水準では政府・日銀による円売り介入への警戒もあり下げ渋り反発しています。ただ、次週は菅内閣の総辞職が予定されており、政治空白が出ることや、これまで3回の介入を実施した菅首相、野田財務相の後任が誰になるかによって、市場が75.95円の円の最高値を試してくることも想像に難くなく、円高圧力が継続していると思われます。

豪ドルは昨日、バッテリーノ豪準備銀行(RBA)副総裁が「現在の豪ドルは交易条件や商品価格に沿っている」「現在の豪ドルは為替介入を正当化しない」「為替介入には有意義な効果がない」等と発言したことや、原油価格が上昇したこと、NYダウが大幅に上昇したことなどを背景に堅調な動きとなりました。特に経済指標のは票の予定もないことで、外的要因が主導する展開が続くと思われます。ただ、先行きに関しては中国商務省高官が「中国は弱い外需とコスト高に直面している」「先進国の債務危機は中国を含めた新興経済に困難をもたらす」との認識を示していることで、中国の景気減速が鮮明となると下落につながる可能性が高くなります(これまでのところでは76円レベルで強力にサポートされているようです)。

また、本日朝に格付け会社ムーディーズが日本政府の格付けを「Aa2」から「Aa3」へ1段階格下げしました。見通しは「安定的」。ただ、市場の反応は限定的でドル/円の為替レートもほとんど動いていません。欧米市場で反応があるかないかといったところでしょうか。

■EURJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックス、トレンドライン) EURJPY source:uedaharlowfx
ユーロ/円は8/11に108.03円の安値をつけた後に、一目均衡表(日足)の基準線となる111.08円にタッチしています。本日これの上抜けを試してくると思われますが、成功すれば7/4の高値の117.73円と8/4の高値の114.14円を結んだレジスタンスラインの112円近辺まで上昇する可能性があります。ただ、ストキャスティックス(スロー)の%Kスローが80に接近していることから、レジスタンスラインを仮に上抜けたとしても112円台みどから後半までと思います。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/円 21日移動平均線を上抜け
ポンド/円 21日移動平均線を上抜け(僅か)
豪ドル/米ドル 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
NZドル/米ドル 一目均衡表(日足)の雲の上

■変動率からの予想レンジ 07:45→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.20 ~ 77.05
EURJPY 109.74 ~ 111.41
GBPJPY 125.51 ~ 127.17
AUDJPY 79.71 ~ 81.28
NZDJPY 63.22 ~ 64.56
CADJPY 76.93 ~ 78.12
ZARJPY 10.48 ~ 10.72
NOKJPY 13.96 ~ 14.22
MXNJPY 6.11 ~ 6.25
HKDJPY 9.74 ~ 9.86
SGDJPY 63.22 ~ 64.01
EURUSD 1.4372 ~ 1.4529

■前日のサマリー
昨日の東京時間は午前10時30分に発表されたHSBC中国製造業PMIが市場予想を上回ったことから、アジアの株価が上昇したことから、リスク回避の巻き戻しとなり、ドルが売られました。このため、ドル/円は76.95円から76.74円まで下落する一方、ユーロ/ドルは1.4350ドル近辺から1.44ドル手前、ユーロ/円は110円台前半からミドル近辺へと上昇しました。ロンドン時間に入ると、ユーロ圏の製造業、サービス業PMI、独ZEW景況感調査が市場予想から上振れしたことで、欧州の株価が上昇、ユーロ/ドルは一時1.45ドルちょうど、ユーロ/円は一時111.10円まで上昇しましたが、ドル/円は76.50円まで下落しました。NY時間にはグリーンスパン元FRB議長が「ユーロは崩壊しつつある」と発言したことや、カタイネン・フィンランド首相が「担保差し入れが拒否されれば、ギリシャ救済から離脱する」と質問に答える形で発言したことが嫌気され、ユーロ/ドルが1.4376ドル、ユーロ/円が110.09円まで下落し、ドル/円も76.47円まで小幅ながら下落しました。クローズにかけては米FRBの金融緩和期待などでNYダウが300ドル超の上昇となり、ドル/円は76.76円、ユーロ/ドルは1.4448ドル、ユーロ/円は110.77円まで戻しました。また、米東部のバージニア州でM5.8の地震が発生したものの影響は限定的となりました。
クローズはドル/円が76.63円、ユーロ/ドルが1.4438ドル、ユーロ/円は110.67円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8733.01 104.88
FTSE100(英) 5129.42 34.12
DAX(独) 5532.38 58.60
NYダウ(米) 11176.76 322.11
S&P500(米) 1162.35 38.53
NASDAQ(米) 2446.06 100.68

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.15 0.05
日本10年債 1.014 0.027
英10年債 2.39 0.01
独10年債 2.12 0.03

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1861.30 -30.60
NY原油(期近) 85.44 1.32

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/24(水)
・ 08:50 日本 7月 企業向けサービス価格指数 前年同月比
17:00 ドイツ 8月 IFO企業景況感指数
・ 17:00 南ア 7月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 17:00 南ア 7月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 製造業新規受注 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 製造業新規受注 前年同月比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
21:30 米国 7月 耐久財受注 前月比
・ 21:30 米国 7月 耐久財受注・輸送用機器除く 前月比
・ 23:00 米国 4-6月期 四半期住宅価格指数 前期比
・ 23:00 米国 6月 住宅価格指数 前月比
・ 02:00 米国 米財務省5年債入札(350億ドル)

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2011年8月23日 (火)

8/23 本日の戦略-材料少ない中でも円の最高値を試す可能性あり-

おはようございます。昨日は金が1トロイオンス=1900ドルを一時超えたようです。金価格の上昇はいつまで続くのでしょうか。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
NZドル>ドル>豪ドル>ポンド>ユーロ>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はリビア情勢の改善から戦闘終結が近いとの見方や26日のバーナンキ米FRB議長のジャクソン・ホールでの公演で量的緩和第3段(QE3)への期待などから欧米の株価が上昇しましたが、クローズにかけては上昇分を打ち消し、上げ下げまちまちとなりました。外国為替市場全体としてみると、株価がしっかりしたことや本邦政府・日銀による介入警戒が継続していることで、円が主要通貨に対して売られました。ただ、株価に対しては先行きが不透明なこともあり、本日は17時にユーロ圏製造業、サービス業のPMI(購買担当者景気指数)と18時に独ZEW景況感調査が発表されることから、これらのセンチメントが悪化していた場合には欧州株価が弱含む可能性があり、株価が下落した場合にはリスク回避に戻ると思われます。

格付け会社ムーディーズは、ギリシャへの新規融資に対して支援国が担保を求めていることについて、ギリシャおよび債務問題に直面する他のユーロ圏諸国の格付けに悪影響を及ぼすとの認識を示しています。また、ノボトニー・オーストリア中銀総裁はEFSFの機能拡充のユーロ圏加盟国の議会承認について、想定されている10月は無理かもしれないと発言しています。また、ECBが発表した先週の国債購入規模は142.91億ユーロでその前の週から減少しています。これはイタリアとスペインの国債利回りが低下しているという理由によるものですが、今後、利回りが上昇したときの持続性にも疑問が残り、冒頭のギリシャへの担保問題からドイツとの国債利回りスプレッドが拡大していることから、ユーロも依然として懸念が残っていることが伺われます。

資源国通貨は昨日のリビア情勢の好転を受けても原油価格の下落にはつながらず(生産回復までには時間がかかるとの見方)、株価が上昇したことにより、堅調な動きとなりました。引き続き株価動向が相場の方向を決めていくものと思います。

■USDJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックス、フィボナッチ) USDJPY source:uedaharlowfx
ドル/円は引き続きトレンドは下向きですが、政府・日銀による介入警戒から下げ渋っています。ストキャスティックス(スロー)では何度もダマシにあっているものの、今回は20以下でのデッドクロスで%kスローも30を超えてきています。また、これまで長期でレジスタンスとなっていた一目均衡表(日足)の転換線を上抜けしています。このため、7/8の高値の81.47円と8/19の安値の75.94円を100%としたフィボナッチの38.2%戻りとなる78.05円辺りが目処となると思います。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
特になし

■変動率からの予想レンジ 07:26→NYクローズ

Ccy予想レンジ
USDJPY76.34 ~ 77.19
EURJPY109.25 ~ 110.92
GBPJPY125.37 ~ 127.04
AUDJPY78.95 ~ 80.49
NZDJPY62.45 ~ 63.74
CADJPY76.78 ~ 77.99
ZARJPY10.47 ~ 10.72
NOKJPY13.91 ~ 14.17
MXNJPY6.08 ~ 6.22
HKDJPY9.76 ~ 9.88
SGDJPY63.06 ~ 63.86
EURUSD1.4274 ~ 1.4441

■前日のサマリー
昨日の東京時間は本邦政府・日銀による介入警戒が強い中で76円台後半のスタートとなりました。午前11時過ぎには米銀のドル買いなどから77円をストップロスをつけて一時77.23円まで上昇、ユーロ/円は110.94円まで上昇しました。ユーロ/ドルは1.4391ドルまで上昇したものの、すぐにドル/円は76円台後半、ユーロ/円は110円台前派、ユーロ/ドルは1.43ドル台ミドル近辺へ戻しました。ロンドン時間に入ると、戦闘状態にあるリビアでガダフィ政権が崩壊に近いことを好感し、欧州株価が上昇、ユーロ/ドルは1.4434ドル、ユーロ/円は110.84円まで上昇しました。ドル/円は76.67円から76.83円と膠着。NY時間にはNYダウが上昇して寄り付いたものの、クローズにかけて上げ幅を縮小したことから、ユーロ/ドルは1.4356ドル、ユーロ/円は110.25円まで下落、ドル/円は76.70から76.80近辺での狭いレンジの動きとなりました。
クローズはドル/円が76.76円、ユーロ/ドルが1.4356ドル、ユーロ/円は110.20円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8628.13 -91.11
FTSE100(英) 5095.30 54.54
DAX(独) 5473.78 -6.22
NYダウ(米) 10854.65 37.00
S&P500(米) 1123.82 0.29
NASDAQ(米) 2345.38 3.54

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.11 0.04
日本10年債 0.987 -0.003
英10年債 2.38 0.00
独10年債 2.10 0.00

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1891.90 39.70
NY原油(期近) 84.12 1.86

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/23(火)
・ 15:00 スイス 7月 貿易収支
・ 17:00 ユーロ圏 8月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 17:00 ユーロ圏 8月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 18:00 ユーロ圏 8月 ZEW景況感調査
18:00 ドイツ 8月 ZEW景況感調査(期待指数)
・ 21:30 カナダ 6月 小売売上高 前月比
・ 21:30 カナダ 6月 小売売上高(除自動車) 前月比
23:00 米国 7月 新築住宅販売件数 年率換算件数
・ 23:00 米国 7月 新築住宅販売件数 前月比
・ 23:00 米国 8月 リッチモンド連銀製造業指数
・ 23:00 ユーロ圏 8月 消費者信頼感(速報値)
・ 23:00 英国 ウィール英中銀金融政策委員会(MPC)委員講演
02:00 米国 米財務省2年債入札(350億ドル)

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2011年8月22日 (月)

8/22 本日の戦略-材料少ない中でも円の最高値を試す可能性あり-

 本日の予想レンジが先週金曜日と同じものでした。お詫びして訂正させていただきます。

おはようございます。昨日の24時間TVの徳光さんのマラソンが気になっていたらしいのですが、妻はTVをみるのではなく、携帯で検索して見ていたようです。70歳にして完走はすごいですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ユーロ>豪ドル>円>ドル>ポンド>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
週末の日本の新聞各紙は円が史上最高値を更新したことと、本邦の政府・日銀が単独介入や日銀の量的緩和、日銀の臨時の金融政策決定会合の可能性を伝える記事が多く掲載され、さながら介入を催促しているような内容となっています。これを受けて、海外でも本日の東京時間帯の本邦の行動に警戒をしているようです。これまでのところは76円台後半にドルが上昇していますが、77円台に乗せると売りが待ち構えていることもあり、介入がなければドルの上値は重くなると思われますし、本日介入がなければ海外時間帯には再びドルの最安値を試す可能性もあります。

昨日から本日にかけてはTVの報道もあり、リビアの情勢が急展開しています。ガダフィ大佐の息子が拘束されたとの報道やガダフィ大佐がリビア出国、暫定国民評議会がトリポリの空港を掌握とのニュースも入ってきています。仮にリビア情勢が落ち着きを取り戻した場合には、原油価格の下落を連想させ、また、支援をしてきたNATOのコストも低下すると思われることから、ユーロにとってはプラスの材料となると思います。また、原油価格の下落は資源国通貨安を連想させます。

今週は、まだまだ週末のバーナンキ米FRB議長によるジャクソン・ホールでの講演などが控えていて株価の安定までは程遠いと思います。このため、リスク回避の円高圧力は継続するものと思われます。一方のユーロはフィンランドが先週16日、ギリシャへの新規融資に際して20%の現金を受け取り、「AAA」格付けの債券に投資する案でギリシャ政府と合意し、同様の条件でオーストリア、オランダ、スロベニア、スロバキアがギリシャと交渉する方針を明らかにしています。このため、この交渉が進展すれば金融救済のパッケージの崩壊につながりかねない可能性があり、ユーロに対するリスクが高まります。他のユーロ圏諸国は承認しない(2国間の合意は他の諸国の承認が必要)ものと思われますが、なお予断を許さない状況が続くと思われます。

■NZDUSD 日足(一目均衡表、パラボリック、ストキャスティックス) Blog20110822_01 source:uedaharlowfx
NZドル/米ドルは8/9の安値をつけたときに一目均衡表(日足)の雲を下に抜けたものの、すぐに雲の上に抜け出しました。ただ、ストキャスティックス(スロー)が60近辺ながらデッドクロスしていることに加え、一目均衡表の雲の中に再び入ってきていることから、これの下限の0.8128ドル近辺を下抜けると、遅行線の雲の下限となる0.7938ドル近辺まで下落する可能性が高くなります。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 一目均衡表(日足)の雲の中から上へ
ドル/円 史上最安値更新
ポンド/ドル ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス

■変動率からの予想レンジ 09:59→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.06 ~ 76.91
EURJPY 109.15 ~ 110.86
GBPJPY 125.12 ~ 126.79
AUDJPY 78.73 ~ 80.26
NZDJPY 61.79 ~ 63.06
CADJPY 76.62 ~ 77.82
ZARJPY 10.48 ~ 10.73
NOKJPY 13.85 ~ 14.11
MXNJPY 6.12 ~ 6.26
HKDJPY 9.74 ~ 9.86
SGDJPY 62.77 ~ 63.56
EURUSD 1.4315 ~ 1.4485

■前日のサマリー
週末の東京時間は実質の5・10日にあたり、仲値にかけてドル買いとなったことから、ドル/円は一時77.00円、ユーロ/円は110.16円まで上昇しましたが、株価の全面安を受け、リスク回避の動きから、ドル/円は76.45円、ユーロ/円は109.34円、ユーロ/ドルは1.4283円まで下落しました。ロンドン時間にも株価の下落は継続したことやフィンランドがギリシャへの新規融資に対して担保を求めたことなどが伝わると、ドル/円は一時76.31円、ユーロ/円は109.03円、ユーロ/ドルは1.4259ドルまで下落しました。その後、スペイン議会が更なる財政削減案を承認したことなどから株価の下落幅が縮小し、ドル/円は76.64円、ユーロ/円は109.65円、ユーロ/ドルは1.4345ドルまで戻しました。NY時間帯には、WSJの「介入を頻繁に行う計画はない-日本の当局者」との内容の記事でドルが下落して、76.30円近辺からのストップロスを断続的につけて75.95円とドルの史上最安値を更新、ユーロ/円は110.25円近辺、ユーロ/ドルは1.4453ドルまで上昇しました。クローズにかけては米株価が下落したこともあり、ドル/円は76円台ミドル近辺、ユーロ/円は110円台前半、ユーロ/ドルは1.44ドル近辺となりました。
クローズはドル/円が76.55円、ユーロ/ドルが1.4331ドル、ユーロ/円は109.73円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8719.24 -224.52
FTSE100(英) 5040.76 -51.47
DAX(独) 5480.00 -122.80
NYダウ(米) 10817.65 -172.93
S&P500(米) 1123.53 -17.12
NASDAQ(米) 2341.84 -38.59

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.06 0.00
日本10年債 0.990 -0.007
英10年債 2.38 0.07
独10年債 2.10 0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1852.20 30.20
NY原油(期近) 82.26 -0.12

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/22(月)
特になし

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

2011年8月21日 (日)

8/22の週の見通し -週明けの介入の有無にかかわらず円高圧力継続の見通し-

こんばんは。本日は霧のような雨で、傘をさして歩いてもじわじわと濡れてきました。また、肌寒い日でしたね。

■ドル/円 60分足
USDJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/ドル 60分足
EURUSD ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/円 60分足
EURJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

■先週の動き
先週のドル/円は週初は本邦4-6月期GDPのマイナス幅が小さかったことやスイス政府と国立銀行がユーロ/スイスの目標設定を協議しているとの現地紙の報道などからドルが買われ、一時77.10円まで上昇しました。しかし、NY連銀製造業景気指数やフィラデルフィア連銀指数、中古住宅販売件数など発表された経済指標が悪化したため欧米の株価が下落し、リスク回避の動きから円が買われたものの、本邦政府・日銀の介入警戒との間で小動きとなりましたが、週末のNY市場で3月17日につけたドルの最安値の76.25円を下抜けして75.95円をつけましたが。その後は、週明けの本邦政府・日銀による介入への警戒から76円台ミドル近辺へ戻してクローズしました。

ユーロは、16日に実施された独仏首脳会談に期待が高まり、ユーロ/ドルは上昇しましたが、会談の内容はサルコジ仏大統領が「ユーロ防衛『絶対の決意』を独首相と共有」「ユーロ評議会の議長にファンロンパイEU大統領を提案」「金融取引税を9月に提案」、メルケル首相は「より強いユーロにはより強い経済のつながり必要、EUの債務規定を優先する必要」と発言するにとどまったことで、1.4470ドルまで上昇していたユーロは1.4353ドルまで下落しました。その後、英中銀(BOE)の議事録が公表され、9対0で英国の政策金利が据え置かれたことを受け、ユーロ/ポンドでポンドが下落したことから、ユーロ/ドルは1.4516ドルまで上昇しました。週末後半にはギリシャへの新規融資に対してフィンランドやオランダなどが担保を要求するとの噂や欧米の株価が下落したことから、一時1.4258ドルまで下落したものの、ドルが下落したことで1.4450ドル近辺まで戻してクローズしました。

通貨別に見ますと、スイスがユーロに対して通貨高防衛を打ち出したことなどから、ユーロやポンドが主要通貨に対して上昇しました。

■週間騰落率(JPY)
JPY
※グラフをクリックすると拡大します。 ■週間騰落率(USD)
USD ※グラフをクリックすると拡大します。

■今週の見通し
先週金曜日に円が最高値を更新し、一時1ドル=75.95円を付けたことから、翌朝の日本の新聞各紙は、「円が一段と急伸し、円高進行に歯止めがかからない場合には、相場の状況を見極めながら介入に踏み切る見通し-日経」「政府*日銀は、急遽、ドル買い円売り介入に向けた本格協議に入った。さらに、日銀は追加の金融緩和を検討している-読売新聞」「政府*日銀は、再度、円売りの市場介入と追加の金融緩和を検討する見通しだ-朝日新聞」「円が戦後最高値を更新、政府*日銀が円高を是正するための緊急対策の検討へ-産経新聞」「政府*日銀は、ドル買い円売りの再介入や追加金融緩和の検討に入った-毎日新聞」と各紙が介入を催促するような記事を掲載しました。このため、週明け月曜日の朝は本邦の政府・日銀による介入があるかどうかに注目しています。仮に介入が実施されても、円を押し下げる(ドルを押し上げる)には相当な金額が必要(今月4日の介入では4兆5千億円の金額を投入し、約3円の押し上げ)であり、今回は市場が介入を待ち構えて上で売ろうとしているため、同金額を使ったとしても2円程度しか押し上げることができないのではないかと思います。また、野田財務相が先週木曜日に「介入はサプライズ出ないと意味がない」と発言している通り、見え見えの介入でどこまで効果があるかも疑問が残ります。このため、介入の実施が見送られる可能性も高く、この場合には政府・日銀の警戒が続くものの、76円割れを試し、75円台が定着するかもしれませんし、さらなる円高につながると思われます。

また、今週は26日にジャクソン・ホールでのバーナンキ米FRB議長の講演ではQE3(米追加緩和第3段)への期待が株式市場を中心にある(2010年の同公園ではQE2が示された)ことから、QE3に振れなかった場合は株価の大幅な下落につながる可能性があり、リスク回避の動きに拍車がかかるものと思われます。この場合は円高の圧力が継続することになり、更に資源需要の減退の懸念につがなり、豪ドルなどの資源国通貨が売られることになりそうです。ます。逆にQE3に振れた場合にはドルの下落につながる確率が高まり、いずれにしても円高への圧力は継続することになります。

経済指標ではドイツのZEW景況感調査(23日)、独IFO景気動向指数(24日)に注目したいと思います。先に発表された独のGDPが悪化していることもあり、更に景況感の悪化が示されると現在問題となっている欧州周辺国の債務問題の更なる懸念を招く可能性もあります。ドルの弱含みが続いたとしてもユーロの上値の重さは残るものと思います。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 75.10 79.00
ユーロ/ドル 1.4020 1.4520
ユーロ/円 108.30 113.00
ポンド/円 123.60 128.00
豪ドル/円 78.00 82.10
NZドル/円 61.80 65.10
南アランド/円 10.10 10.95

■日、週、月、年騰落データ Rate ※表をクリックすると拡大します。

■注目イベント
8/23(火)
・ 15:00 スイス 7月 貿易収支
・ 17:00 ユーロ圏 8月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 17:00 ユーロ圏 8月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 18:00 ユーロ圏 8月 ZEW景況感調査
18:00 ドイツ 8月 ZEW景況感調査(期待指数)
・ 21:30 カナダ 6月 小売売上高 前月比
・ 21:30 カナダ 6月 小売売上高(除自動車) 前月比
23:00 米国 7月 新築住宅販売件数 年率換算件数
・ 23:00 米国 7月 新築住宅販売件数 前月比
・ 23:00 米国 8月 リッチモンド連銀製造業指数
・ 23:00 ユーロ圏 8月 消費者信頼感(速報値)
8/24(水)
・ 07:45 NZ 7月 貿易収支
・ 08:50 日本 7月 企業向けサービス価格指数 前年同月比
・ 17:00 ドイツ 8月 IFO企業景況感指数
・ 17:00 南ア 7月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 17:00 南ア 7月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 製造業新規受注 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 製造業新規受注 前年同月比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
21:30 米国 7月 耐久財受注 前月比
・ 21:30 米国 7月 耐久財受注・輸送用機器除く 前月比
・ 23:00 米国 4-6月期 四半期住宅価格指数 前期比
・ 23:00 米国 6月 住宅価格指数 前月比
8/25(木)
・ 07:45 NZ 4-6月期 四半期小売売上高指数 前期比
・ 08:50 日本 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
・ 08:50 日本 前週分 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
・ 15:00 ドイツ 9月 GFK消費者信頼感調査
・ 18:30 南ア 7月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 18:30 南ア 7月 卸売物価指数(PPI) 前年同月比
21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
8/26(金)
・ 08:30 日本 8月 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) 前年同月比
・ 08:30 日本 7月 全国消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 08:30 日本 7月 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く) 前年同月比
・ 17:00 ユーロ圏 7月 マネーサプライM3 前年同月比
・ 17:30 英国 4-6月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) 前期比
・ 17:30 英国 4-6月期 四半期国内総生産(GDP、速報値) 前年同期比
・ 18:30 スイス 8月 KOF景気先行指数
21:30 米国 4-6月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値) 前期比年率
・ 22:55 米国 8月 ミシガン大学消費者態度指数・確報値
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2011年8月20日 (土)

シカゴ通貨先物非商業ポジション(8/16現在)

こんばんは。涼しくて歩くにはちょうど良い日でした。

19日に発表された16日現在のシカゴIMMの非商業(投機)ポジションでは、ドルのネットポジションのショート(売)が減少、円のネットポジションのロングは増加となりました。先週ショートに転換したユーロは今週ロングに転換しました。カナダドル、豪ドルはロングが大幅減少となりました。

リスク回避を背景にドルのショートポジションが減少、円のロングポジションが増加しています。世界経済に対する不確実性が高まっていることから、株価の下落が続くようであれば、ドルのショートポジションの減少と円のロングポジションの増加は継続する可能性があります。同様に、資源国通貨は景気の悪化から資源需要が減少するとみられることで、こうした通貨のロングポジションが減少すると思われます。また、週明けにはポジション動向に関係なく本邦政府・日銀の介入があるのかが注目されています。

■シカゴIMM非商業ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY 47,348 5,199 59,060 11,712 70,772
EUR 6,726 14,999 47,094 40,368 87,462
GBP -3,096 -3,341 36,193 39,289 75,482
CHF 9,008 4,353 13,330 4,322 17,652
CAD 4,121 -19,583 23,153 19,032 42,185
AUD 29,723 707 41,286 11,563 52,849
NZD 18,417 -2,010 19,214 797 20,011
MXN 47,348 5,199 59,060 11,712 70,772
source:CFTC

【USD】 USD source:CFTC

ドルは18,335コントラクトのショート減少の134,881コントラクトのショートとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】 JPY source:CFTC

円は5,199コントラクトのロング増加の47,348コントラクトのロングとなりました。

【EUR】 EUR source:CFTC

ユーロは14,999コントラクトのロング増加の6,726コントラクトのロングになりました。

【CAD】 CAD source:CFTC

カナダは19,583コントラクトのロング減少の4,121コントラクトのロングになりました。

【NZD】 NZD source:CFTC

NZドルは2,011コントラクトのロング減少の18,417コントラクトのロングとなりました。
他のIMM通貨先物のポジション動向は上田ハーローレポートのシカゴIMM非商業ポジションを参照してください。(8日更新)

2011年8月19日 (金)

8/19 本日の戦略-材料少ない中でも円の最高値を試す可能性あり-

おはようございます。本日の関東地方は午後からは雨の予報ですが既に降ってきていますね。涼しくなってくれれば助かります。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
円>ドル>ポンド>ユーロ>豪ドル>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はリスクを回避する動きから米国債が買われ、米10年債利回りが史上初めて2%を割り込みみました(国債は価格が上昇すると利回りは低下する)。また、金が1トロイオンス(=31.1532g)=1,822ドルまで上昇、市場は再びリスク回避のムードに陥っています。こうした中では、「円」「ドル」「スイスフラン」が買われる流れになるのですが、本邦は政府・日銀が介入の構えをちらつかせている(中尾財務官と中曽日銀理事が会談したなど)ことから、「円」が買いにくく、スイス政府や国立銀行もスイスフラン高を阻止する行動を取っていることで、「スイスフラン」も買いにくくなっています。このため、ユーロや豪ドルなどといった通貨の下落が大きくなりました。本日は目立った材料がないことやアジアの株価が下落するとみられることで、円高圧力と介入警戒の駆け引きの日となると思います。ただ、昨日夕の野田財務相の発言を見てみると「介入はサプライズ出ないと意味はない」「(円高進行では)プラスの人もいるはず」と円高を容認?ともとれなくもない発言をしていることで、76.25円の円の史上最高値(ドルの最安値)を抜けてくる可能性があります。市場ではこのレベルにまとまったストップロスがあるとの見方が強く、材料がなくてもこのレベルを試すことは想像に難くなく、本邦からの何らかの行動がない場合には76円を下抜けてくる可能性も否定できません。

市場では、雇用や住宅の回復が見えないことに加え、先般発表されたNY連銀、昨日発表されたフィラデルフィア連銀製造業景気指数が大幅に下振れしたことで、今後発表が予定されているシカゴ購買部協会景気指数や米供給管理協会(ISM)製造業・非製造業景気指数が悪化することが予想されます。特にISMで分岐となる50を割り込んでくるようであれば、米国のリセッション入りの可能性も出てくることから、更に株価の下落となるのではないかと思われます。こうした中で、米国が財政出動しにくい状況にあり、また、QE2の効果を疑問視する向きもあるので、26日(金)23時に行われるジャクソンホールでのバーナンキ米FRB議長の講演でもQE3には触れない可能性もあり、そうなると失望から米国の株価が一段安となるかもしれません。依然としてリスクは円高方向にあります。

上にも書きましたが、昨日の動きが典型的なリスク回避の動きとなっていることで、本日もクロス円の下落には警戒と思います。

■AUDUSD 日足(一目均衡表、ストキャスティックス、フィボナッチ) AUDUSD source:uedaharlowfx
豪ドル/米ドルは8/17の高値の1.0599ドルが一目均衡表(日足)の雲の下限で止められたことやストキャスティックス(スロー)がデッドクロスする可能性が高いことから、本日引値でデッドクロスした場合には下落するものと思われます。8/9の安値の0.9926ドルと前出の高値を100%としたフィボナッチでみると、38.2%押しの1.0339ドルもしくは50%押しの1.0259ドル(=一目均衡表の転換線と同値)、61.8%押しの1.0179ドルで止まらない場合には前出安値の0.9926ドルを下抜ける可能性があります。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 一目均衡表(日足)の雲の上から中へ
ポンド/円 21日移動平均線を下抜け
NZドル/米ドル 一目均衡表(日足)の雲の上から中へ

■変動率からの予想レンジ 07:48→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.13 ~ 76.96
EURJPY 108.79 ~ 110.46
GBPJPY 125.53 ~ 127.20
AUDJPY 78.63 ~ 80.13
NZDJPY 62.07 ~ 63.32
CADJPY 76.56 ~ 77.75
ZARJPY 10.47 ~ 10.72
NOKJPY 13.83 ~ 14.09
MXNJPY 6.11 ~ 6.25
HKDJPY 9.73 ~ 9.85
SGDJPY 62.48 ~ 63.26
EURUSD 1.4250 ~ 1.4421

■前日のサマリー
昨日の東京時間は日経225平均株価やアジアの株価が下落したことから、全般的にリスク管理の動きとなり、ドル/円は76.55円近辺から76.70円近辺の小動き、ユーロ/ドルは1.4430ドル近辺から1.4385ドル近辺へ下落、ユーロ/円は110.20円近辺から110.55円近辺のレンジの動きとなりました。ロンドン時間には、フィンランドやオランダなどがギリシャへの新規融資に担保を要求するとの話から、欧州の株価も下落して、1.4452ドルまで一時上昇したユーロ/ドルは1.4358ドル、同じく110.72円まで上昇していたユーロ/円は109.94円まで下落しました。ドル/円は76円台ミドルから後半での狭いレンジの動き。NY時間には発表された米新規失業保険申請件数は小幅悪化だったものの、フィラデルフィア連銀製造業景気指数が大幅に悪化し、中古住宅販売件数も予想から下振れしていたことで、NYダウが大幅に下落、リスク回避の動きからドル/円は76.45円、ユーロ/ドルは1.4271ドル、ユーロ/円は109.25円まで下落しました。クローズにかけては米株式が下げ止まったこともあり、下値からは戻してクローズしています。
クローズはドル/円が76.55円、ユーロ/ドルが1.4331ドル、ユーロ/円は109.73円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8943.76 -113.50
FTSE100(英) 5092.23 -239.37
DAX(独) 5602.80 -346.14
NYダウ(米) 10990.58 -419.63
S&P500(米) 1140.65 -53.24
NASDAQ(米) 2380.43 -131.05

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.06 -0.10
日本10年債 0.997 -0.029
英10年債 2.31 -0.12
独10年債 2.08 -0.12

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1822.00 28.20
NY原油(期近) 82.38 -5.20

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/19(金)
・ 13:30 日本 6月 全産業活動指数 前月比
・ 15:00 ドイツ 7月 生産者物価指数(PPI) 前月比
・ 20:00 カナダ 7月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 20:00 カナダ 7月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 20:00 カナダ 7月 消費者物価指数(CPIコア) 前月比
・ 20:00 カナダ 7月 消費者物価指数(CPIコア) 前年同月比
・ 21:30 米国 ダドリー米NY連銀総裁講演
・ 21:35 米国 ピアナルト米クリーブランド連銀総裁講演
・ 22:00 カナダ カーニー・カナダ中銀総裁議会証言

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

2011年8月18日 (木)

8/18 本日の戦略-フィラデルフィア連銀指数悪化なら、円は最高値更新か-

おはようございます。昨日はエアコンのタイマーが切れた後は強烈に寝苦しかったです。暑さはひとまず本日までのようですので、涼しくなってくれればありがたいです。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
豪ドル>ポンド>円>NZドル>ユーロ>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日の英金融政策委員会(MPC)の議事録では、ディール委員とウィール委員がこれまでの利上げの主張を取り下げ、0.5%で政策金利を据え置くことに合意、一方、ポーゼン委員は引き続き500億ポンドの資産買い取りプログラムの増加を求めています。中銀は「最近の動向を受け、金融刺激策の一部が解除される可能性は低下した」として、緩和状態を続ける見通しとなったことから、英国も日本、米国同様に低金利が長期化しそうです。とはいうものの、対円、対ドルでは上昇しています。チャートでみる限りでは対円、対ドルで上昇の余地はありそうです。

昨日は目立った材料のない中で、欧米の株価の動向から円高圧力が継続、ドル/円は76円台が定着してきました。市場では76円台前半を何度か試しているものの、本邦政府・日銀の警戒姿勢薄れてきているのではないかと思う人たちも出てきていることから、本日21時30分に発表される米新規失業保険申請件数、23時に発表されるフィラデルフィア連銀指数が下振れするようだと、円の最高値の76.25円を抜けてくる可能性があり、このレベルでは短期スペック勢などのストップロスがおかれているため、ドルが76円を割り込む可能性があります。

いずれにしろ、ドルは下落圧力が継続中ですし、ユーロ/ドルはレンジの中での動きとなっていて、方向感が出にくいところであり、市場は次の材料を待っているところと思います。

■EURUSD 日足(一目均衡表、ストキャスティックス) EURUSD source:uedaharlowfx
ユーロ/ドルは7/4高値の1.4577ドル、7/27高値の1.4536ドル、8/17高値の1.4516ドルと、いずれも1.45ドル台では反落していること、6/16安値の1.4073ドル、8/5安値の1.4056ドルと1.40ドル台で反発していることから、1.40ドルと1.45ドルでのレンジとなっているように見えます(7/12安値の1.3838ドルは除外しています)。ストキャスティックス(スロー)を見ると80近辺でデッドクロス間近ですのでクロスした場合は、下落してくる可能性が高そうです。ただ、一目均衡表(日足)の遅行線が雲の上限に接近していることから、雲を抜け出て上昇するようだと、レンジから上放れることになりそうです。この場合は6/7高値の1.4695ドル近辺まで上昇する可能性があります。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/円 21日移動平均線を上抜け
豪ドル/米ドル 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 07:53→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.15 ~ 76.99
EURJPY 109.56 ~ 111.23
GBPJPY 125.82 ~ 127.49
AUDJPY 79.92 ~ 81.43
NZDJPY 63.34 ~ 64.61
CADJPY 77.40 ~ 78.60
ZARJPY 10.62 ~ 10.86
NOKJPY 14.05 ~ 14.31
MXNJPY 6.17 ~ 6.30
HKDJPY 9.74 ~ 9.86
SGDJPY 63.37 ~ 64.13
EURUSD 1.4357 ~ 1.4516

■前日のサマリー
昨日の東京時間は目立った材料がなく、ドル/円は日経225平均株価の下落などから朝方の76.85円近辺から76.60円近辺へと下落、一方のユーロは、スイスフランのユーロペッグ(固定)等を巡る思惑から、ユーロ買いが先行し、対ドルでは1.4355ドル近辺から1.4415ドル近辺、ユーロ/円は110.15円近辺から110.55円近辺まで上昇しました。ロンドン時間にはスイス政府・国立銀行から当座預金の残高目標引き上げが発表されたが、市場の予想よりは緩い内容となったことで、ユーロが売られ、スイスフランが買い戻されたことで、ユーロ/ドルが1.4325ドル、ユーロ/円は109.80円まで下落、ドル/円も欧州株価が下落していたことから76.50円を下抜けました。その後、英中銀の議事録が公表され、9対0で据え置きが決定されたことが分かると、ポンドがユーロに対して売られたことなどから、ユーロ/ドルは1.4454ドル、ユーロ/円は110.65円まで反発しました。NY時間にはNYダウが堅調に寄り付いたことからドルが主要通貨に対して売られる流れとなり、ドル/円は76.41円まで一時下落、ユーロ/ドルは1.4518ドル、ユーロ/円は110.97円まで上昇しました。その後、NYダウが下落に転じると、リスク回避の動きでドルが買い戻され、クローズにかけてはドル/円は76円台ミドルへ戻し、ユーロ/ドルは1.44ドル台前半、ユーロ/円は110円台ミドル近辺へと下落しました。
クローズはドル/円が76.57円、ユーロ/ドルが1.4422ドル、ユーロ/円は110.47円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9057.26 -50.17
FTSE100(英) 5331.60 -26.03
DAX(独) 5948.94 -45.96
NYダウ(米) 11410.21 4.28
S&P500(米) 1193.89 1.13
NASDAQ(米) 2511.48 -11.97

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.17 -0.05
日本10年債 1.026 -0.017
英10年債 2.43 -0.13
独10年債 2.20 -0.12

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1793.80 8.80
NY原油(期近) 87.58 0.93

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/18(木)
・ 08:50 日本 7月 貿易統計(通関ベース)
・ 14:00 日本 6月 景気一致指数(CI)・改定値
・ 14:00 日本 6月 景気先行指数(CI)・改定値
・ 17:30 英国 7月 小売売上高指数 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 建設支出 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 建設支出 前年同月比
・ 18:30 日本 野田佳彦財務相講演
・ 21:30 カナダ 7月 景気先行指数 前月比
・ 21:30 カナダ 6月 卸売売上高 前月比
・ 21:30 米国 7月 消費者物価指数(CPI) 前月比
21:30 米国 7月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
21:30 米国 7月 消費者物価指数(CPIコア指数) 前月比
21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 21:35 米国 ダドリー米NY連銀総裁講演
・ 23:00 米国 7月 中古住宅販売件数 前月比
23:00 米国 7月 中古住宅販売件数 年率換算件数
・ 23:00 米国 7月 景気先行指標総合指数 前月比
23:00 米国 8月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数

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2011年8月17日 (水)

8/17 本日の戦略-方向感定まらず、次のテーマ待ち-

おはようございます。円高のメリットを生かして本邦企業による海外企業のM&Aが進んでいるようですね。ただ、M&Aの資金で為替が大きく動くことはほとんどありません。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ポンド>NZドル>円>ドル>豪ドル>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日の独仏首脳会談ではユーロ防衛に向けての両国の意思がみられたものの、ユーロ圏共同債については統合の最終段階(サルコジ仏大統領)と先送りし、4400億ユーロの救済基金についても、現時点では必要ない(サルコジ仏大統領)としたことで、市場の予想の範疇だとは思われるものの、その前に上していたことで、ユーロは高値から約100ポイントほど下落しました。また、この日発表されたユーロ圏4-6月期のGDPは市場予想を下回っています。このため、ユーロ圏に対する不安の払しょくには至らず、引き続き方向感が定まりにくい展開を予想しています。また、小国ではありますが8月11日に格付け会社フィッチから「BB」に2段階引き下げられたキプロスが新たな火種になる可能性もあり、今後も欧州の株価の警戒は必要と思われます。

米国は昨日発表された鉱工業生産が市場予想を上回ったものの、住宅着工など先行指標の回復は思わしくありません。住宅の差し押さえでの在庫が住宅市場を長期低迷に導いていることで、こちらの回復が見えてこないとドルの上昇にはつながりにくいと思います。本日は米国の卸売物価指数の発表があるくらいですので、株価の動向が為替を動かす流れは継続すると思います。

チャート上では、一つ気になる動きがあり、ドル/円の変動幅がこの3日間極端に狭いことです。変動のエネルギーが高まりつつあると思いますが、円の史上最多稲の76.25円が射程に入っていることもあり、本邦政府・日銀の介入警戒で下攻めしにくい状況もあるとは思いますが、変動した場合のリスクは下と思われます。下抜けした場合の目先の目処は75.10円近辺か。

■ZARJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックス、フィボナッチ) ZARJPY source:uedaharlowfx
南アランド/円は過去2日間一目均衡表(日足)の転換線がレジスタンスとなり頭を押さえられました。この位置は7/8高値の12.16円と8/9安値の10.17円を100%としたフィボナッチ38.2%戻しとほぼ重なります。本日は転換線が10.82円へと切り下がってきていることで、これを超えていけないと上値が押さえられていくことになり、前出安値の10.17円を試しに行くと思われます。一方、超えた場合には一目均衡表(日足)の基準線が10.95円とフィボナッチ38.2%がほぼ重なることで、このレベルが再び厚いレジスタンスとなると思います。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
特になし

■変動率からの予想レンジ 07:49→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.34 ~ 77.18
EURJPY 109.69 ~ 111.37
GBPJPY 125.47 ~ 127.11
AUDJPY 79.64 ~ 81.13
NZDJPY 63.41 ~ 64.68
CADJPY 77.45 ~ 78.66
ZARJPY 10.56 ~ 10.80
NOKJPY 13.94 ~ 14.20
MXNJPY 6.14 ~ 6.27
HKDJPY 9.77 ~ 9.89
SGDJPY 63.56 ~ 64.32
EURUSD 1.4311 ~ 1.4493

■前日のサマリー
昨日の東京時間は独仏首脳会談を前に様子見気分が強かったことやアジアの株式市場もまちまちの動きとなったことで、ドル/円は76.71円から76.91円の狭い幅での小動きとなりましたが、15時に発表された独4-6月期GDPの内容が市場予想より悪化していたため、ユーロ/円が110.49円、ユーロ/ドルが1.4384ドルまで下落しました。ロンドン時間に入ると、欧州の株価が下落したこともあり、ドル/円は76.70円近辺、ユーロ/ドルは1.4360ドル近辺、ユーロ/円は110.20円近辺へと下落しました。NY時間には発表された米住宅着工件数が市場予想を下回ったものの、鉱工業生産が予想から上振れしたこと、格付け機関フィッチが米国の格付けを「AAA」、見通しを「安定的」としたことで、ドル/円は一時76.93円まで上昇しました。また、注目されていた独仏首脳会談はサルコジ仏大統領が「ユーロ防衛『絶対の決意』を独首相と共有」「ユーロ評議会の議長にファンロンパイEU大統領を提案」「金融取引税を9月に提案」、メルケル首相は「より強いユーロにはより強い経済のつながり必要、EUの債務規定を優勢ンする必要」としたことから、これらを好感しユーロ/ドルは一時1.4473ドル、ユーロ/円は一時111.00円まで上昇したものの、ユーロ圏共同債の発行や4400億ユーロの救済基金の拡充については否定したことで、これらが失望へとつながり、すぐにユーロ/ドルは1.4377ドル、ユーロ/円は110.31円へと下落しました。クローズにかけてはNYダウもこの日は下落したことで、ドル/円は76円台後半、ユーロ/ドルは1.44ドル台前半、ユーロ/円は110円台ミドル近辺でクローズしました。
クローズはドル/円が76.76円、ユーロ/ドルが1.4403ドル、ユーロ/円は110.61円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9107.43 21.02
FTSE100(英) 5357.63 7.05
DAX(独) 5994.90 -27.34
NYダウ(米) 11405.93 -76.97
S&P500(米) 1192.76 -11.73
NASDAQ(米) 2523.45 -31.75

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.22 -0.09
日本10年債 1.045 -0.002
英10年債 2.56 0.03
独10年債 2.32 0.00

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1785.00 27.00
NY原油(期近) 86.65 -1.23

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/17(水)
・ 07:45 NZ 4-6月期 四半期卸売物価指数(PPI) 前期比
・ 17:00 ユーロ圏 6月 経常収支
・ 17:30 英国 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
17:30 英国 7月 失業保険申請件数
17:30 英国 7月 失業率
・ 18:00 ユーロ圏 7月 消費者物価指数(HICP、改定値)
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 21:30 カナダ 6月 対カナダ証券投資額
・ 21:30 米国 7月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 21:30 米国 7月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) 前月比
・ 02:20 米国 フィッシャー米ダラス連銀総裁講演

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2011年8月16日 (火)

8/16 本日の戦略-独仏首脳会談は進展なしか-

おはようございます。昨日は66回目の終戦の日でした。今年は東日本大震災と重ねる報道が多かったようにも思います。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
豪ドル>ユーロ>ポンド>NZドル>ドル>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日の動きは、米国の経済指標が悪かったものの、欧米の株価が上昇したことでリスクオンの流れとなりました。また、原油価格も上昇したことで、豪ドル/円やNZドル/円などが買われています。ユーロも米国の経済指標の悪化を受けて1.44ドル台後半まで上昇、買いの主導はヘッジファンドや投機筋だったようです。こうした中で本日は独仏首脳会談が開催されますが、ザイベルト独首相報道官は「(市場は)大きな打開策が出てくるとの期待を持つべきではない」と発言しており、ユーロ共同債についても否定的な発言をしています。ただ、これを受けても昨日はユーロが上昇したことから、ネガティブな内容は織り込まれているとみられ、むしろポジティブな内容が出た場合にはユーロ/ドルで1.45ドル超えとなるのではないかと思います。

こうした中で、本日は15時に独4-6月期GDPと18時にユーロ圏4-6月期GDP速報値の発表が予定されています。いずれも前回より下振れが予想されていますが、予想より悪化した場合には、素直にユーロ売りにつながるものと思います。また、米国では住宅着工件数、住宅許可件数の発表が予定されています。昨日の米国は指標の悪化にもかかわらず、株価は上昇しましたが、仮に予想より下振れした場合に、株価が堅調に推移するのかが気になるところです。米国の経済指標の状況を見ると、円高圧力は継続していると思われます。

■NZDJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックス、フィボナッチ) NZDJPY source:uedaharlowfx
NZドル/円は昨日8/1高値の68.86円と8/9安値の61.39円を100%としたフィボナッチ38.2%を一時上に抜けたものの、その上にある一目均衡表(日足)の転換線の64.72円はレジスタンスとなりました。一目均衡表の遅行線はまだ雲の下に位置していることや日々線(ロウソク足)が今後切り上がっていくことから、しばらくは上値の重い展開が続くと思われ、戻りがあったとしても同フィボナッチ50%と一目均衡表の基準線、雲の下限となる65.15円近辺が目処となると思います。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 21日移動平均線を上抜け、一目均衡表(日足)の雲の下から中へ
ポンド/ドル 21日移動平均線を上抜け、一目均衡表(日足)の雲の上へ
ドル/スイス 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
ユーロ/スイス 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
ポンド/スイス 21日移動平均線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 08:04→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.39 ~ 77.23
EURJPY 110.05 ~ 111.72
GBPJPY 125.04 ~ 126.66
AUDJPY 79.85 ~ 81.35
NZDJPY 63.21 ~ 64.47
CADJPY 77.76 ~ 78.97
ZARJPY 10.69 ~ 10.93
NOKJPY 13.97 ~ 14.22
MXNJPY 6.16 ~ 6.29
HKDJPY 9.78 ~ 9.90
SGDJPY 63.58 ~ 64.34
EURUSD 1.4361 ~ 1.4531

■前日のサマリー
昨日の東京時間は本邦の4-6月GDPの前期比年率が-1.3%となったものの、市場予想よりはマイナス幅が少なかったことや早朝にスイス政府とスイス国立銀行がEUR/CHFの目標設定の可能性について協議したとの現地紙の報道からドルが買われ、ドル/円は77.10円、ユーロ/円は110.27円、ユーロ/ドルは1.4315ドル近辺まで上昇しました。その後はアジア株が上昇したことなどから、クロス円が上昇したものの、ドル/円は76円台後半、ユーロ/円は109円台後半まで下落しました。ロンドン時間に入ると、16日に開催が予定されてる独仏首脳会談でドイツのスポークスマンが「ユーロ圏共同債、独仏首脳会談の議題にはならない」との発言を受け、ユーロ/ドルが1.4264ドル、ユーロ/円が109.65円まで下落、ドル/円は76円台後半での小動きとなりました。NY時間では発表されたNY連銀製造業景気指数が市場予想を大幅に下回った上に、6月の対米証券投資も予想を大幅に下回る結果となり、ドル/円は76.60円まで一時下落、ユーロ/ドルは1.4477ドル、ユーロ/円は111.01円へと上昇しました。クローズにかけてはNYダウが213ドル上昇したこともあり、ドル/円の下値は堅くなりました。
クローズはドル/円が76.81円、ユーロ/ドルが1.4440ドル、ユーロ/円は110.95円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9086.41 122.69
FTSE100(英) 5350.58 30.55
DAX(独) 6022.24 24.50
NYダウ(米) 11482.90 213.88
S&P500(米) 1204.49 25.68
NASDAQ(米) 2555.20 47.22

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.31 0.05
日本10年債 1.045 -0.004
英10年債 2.53 0.00
独10年債 2.32 -0.01

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1758.00 15.40
NY原油(期近) 87.88 2.50

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/16(火)
15:00 ドイツ 4-6月期 国内総生産(GDP、速報値) 前期比
15:00 ドイツ 4-6月期 国内総生産(GDP、速報値) 前年同期比
17:30 英国 7月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 17:30 英国 7月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 17:30 英国 7月 小売物価指数(RPI) 前月比
・ 17:30 英国 7月 小売物価指数(RPI) 前年同月比
18:00 ユーロ圏 4-6月期 四半期域内総生産(GDP、速報値) 前期比
18:00 ユーロ圏 4-6月期 四半期域内総生産(GDP、速報値) 前年同期比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 貿易収支
・ 21:30 カナダ 6月 製造業出荷 前月比
・ 21:30 米国 7月 輸入物価指数 前月比
・ 21:30 米国 7月 輸出物価指数 前月比
・ 21:30 米国 7月 建設許可件数 前月比
・ 21:30 米国 7月 住宅着工件数 前月比
・ 21:30 米国 7月 建設許可件数 年率換算件数
・ 21:30 米国 7月 住宅着工件数 年率換算件数
・ 22:15 米国 7月 設備稼働率
・ 22:15 米国 7月 鉱工業生産 前月比

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

2011年8月15日 (月)

8/15 本日の戦略-本日のNY連銀指数に注目-

おはようございます。先週は休暇をいただいた関係上、簡易版や更新できない日もありご迷惑をおかけしました。今週からまたよろしくお願いいたします。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ポンド>豪ドル>NZドル>円>ユーロ>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
先ほど8時50分に発表された本邦4-6月期の実質GDPは前期比で-0.3%、前期比年率で-1.3%といずれも市場予想より良い結果となりました。また、週末のNYダウが上昇してクローズしたこともあり、日経225も上昇しています。このため、リスク回避の動きの巻き戻しから、ドル/円は76円台後半で底堅く推移しています。欧州は16日に独仏首脳会談が控えていることや空売り規制がこれまでのところ一定の効果を出しているとみられることで、株価が落ち着いてくるようであれば、ひとまず円が売られる展開になるのではないかと思います。こうした中では、ドルも売られることから、クロス円の上昇につながりやすいと思います。

本日は21時30分にNY連銀製造業景気指数の発表が予定されていることで、これが悪化するようであれば、NYダウの下落につながる可能性があり、株価下落の場合は円高の要因となると思われます。また、NAHB住宅市場指数が発表されますが、こちらもなかなか回復を見せない住宅市場の動向を探る上で注目されますが、インパクトは低いと思います。

■AUDJPY 日足(一目均衡表、パラボリック、乖離率、フィボナッチ) AUDJPY source:uedaharlowfx
豪ドル/円は8/9に76.52円の安値をつけ戻ってきています。同日の21日移動平均線乖離率は-6.48まで離れていましたが、8/12のクローズでは-4.36まで回復しています。7/8の高値の87.72円と前出安値の76.52円を100%としたフィボナッチでは38.2%戻しが80.78円に位置し、一目均衡表(日足)の転換線の80.82円とも同値であることから、ここを超えられるようであれば、フィボナッチ50%戻しとなる82.10円近辺までは戻すと思われます。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス
NZドル/米ドル 一目均衡表(日足)の雲の中から上へ

■変動率からの予想レンジ 07:06→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.38 ~ 77.27
EURJPY 108.49 ~ 110.19
GBPJPY 123.86 ~ 125.54
AUDJPY 78.66 ~ 80.16
NZDJPY 63.16 ~ 64.45
CADJPY 77.36 ~ 78.59
ZARJPY 10.50 ~ 10.73
NOKJPY 13.75 ~ 14.00
MXNJPY 6.14 ~ 6.27
HKDJPY 9.77 ~ 9.89
SGDJPY 63.12 ~ 63.91
EURUSD 1.4123 ~ 1.4330

■前日のサマリー
週末の東京時間はアジアの株価が堅調にスタートしたことから、ドル/円は一時77.02円まで上昇しましたが、その後は上値が重くなったことから、リスク回避の円買いの動きとなり、ドル/円は76.75円、ユーロ/ドルは1.4182ドル、ユーロ/円は108.82円まで下落しました。ロンドン時間には、ドル/円が76.60円、ユーロ/ドルが1.4150ドル、ユーロ/円が108.52円まで下落しましたが、空売り規制やECBによるスペイン、イタリア国債の買い入れなどもあり、ユーロ/ドルは1.4263ドル、ユーロ/円は109.35円まで反発しました。NY時間には発表された米小売売上高が(除く自動車)で市場予想を上回ったことから、76.52円まで下落していたドル/円は77.72円、ユーロ/ドルは1.4293ドル、ユーロ/円は109.51円までそれぞれ上昇shました。その後発表された米ミシガン大消費者信頼感指数は市場予想から急低下したものの、クローズにかけては米株価が上昇したこともあり、ドル/円は76円台後半、ユーロ/ドルは1.42ドル台ミドルから前半、ユーロ/円は109円台ミドル近辺で取引を終えました。
クローズはドル/円が76.82円、ユーロ/ドルが1.4236ドル、ユーロ/円は109.39円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8963.72 -18.22
FTSE100(英) 5320.03 157.20
DAX(独) 5997.74 200.08
NYダウ(米) 11269.02 125.71
S&P500(米) 1178.81 6.17
NASDAQ(米) 2507.98 15.30

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.26 -0.09
日本10年債 1.049 0.006
英10年債 2.53 -0.01
独10年債 2.33 0.02

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1742.60 -8.90
NY原油(期近) 85.38 -0.34

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/15(月)
・ 08:01 英国 8月 ライトムーブ住宅価格 前月比
08:50 日本 4-6月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値) 前期比
08:50 日本 4-6月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値) 年率換算
・ 16:15 スイス 7月 生産者輸入価格 前月比
21:30 米国 8月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・ 22:00 米国 6月 対米証券投資(短期債除く)
・ 23:00 米国 8月 NAHB住宅市場指数
・ 02:25 米国 ロックハート米アトランタ連銀総裁講演

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2011年8月14日 (日)

8/15の週の見通し -株価下げ止まりならクロス円上昇-

こんばんは。久しぶりにウォーキングを復活しました。ただ、歩いた距離は5Km弱ですが。

■ドル/円 60分足
USDJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/ドル 60分足
EURUSD ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/円 60分足
EURJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

■先週の動き
先週は5日の米国市場クローズ後に格付け会社S&Pが米国の格付けを一段階引き下げて「AA+」としたことで、週明けから株価が下落、リスク回避の動きとなったことで、円が主要通貨に対して上昇しました。その後はNYダウが一時反発を見せたものの、フランスの金融機関に対して懸念が高まったことで、欧州株主導で株価が下落、円は本年3月17日に付けた76.25円に迫る76.31円まで一時下落しました。ただ、本邦政府・日銀による介入警戒感が継続(日銀のレートチェックの噂などもあり)していることや、週末には欧州各国が株の空売り規制の実施に踏み切ったことで、やや下値から反発して取引を終えました。

ユーロは、米国の格下げからリスク回避の動きでドルが買われたことで、ユーロ/ドルが1.4130ドルまで下落しましたが、株価の反発やECBによるスペイン、イタリアの国債購入などから、1.43ドル後半まで一時上昇しました。しかしながら、フランスに対する格下げの懸念や同国の銀行や保険会社など金融機関に対する懸念が出たことで、再び1.4103ドルまで下落しました。週末にはスイスフランがユーロとペッグする可能性が浮上したほか、欧州各国の空売り規制の動きから、投機筋がユーロ/スイスでスイスフランを売る動きが見られ、1.42ドル台後半で取引を終えました。

他の通貨はNYダウが大幅に続落したこともあり、資源国通貨(豪ドル、NZドル、南アランドなど)が下落、豪ドル/円は76.52円、NZドル/円は61.39円、南アランド/円は10.17円まで下落しましたが、週後半に向かうに従い、NYダウの戻りなどもあり、これらのクロス通貨も下落前の水準を回復するには至りませんでしたが、安値からはほぼ戻した格好となりました。

■週間騰落率(JPY)
JPY ※グラフをクリックすると拡大します。 ■週間騰落率(USD)
USD ※グラフをクリックすると拡大します。

■今週の見通し
先週、スペインなどが実施した株の空売り規制で、NYダウが連騰となり、投資家心理を表すVIX指数も米国が格下げされた翌営業日の8日の48.00から12日のクローズベースで36.36まで低下しています。ひとまず、株の大幅な下落の可能性が低下したとみられることから、円高の圧力も幾分かは和らぐものと思われます。また、野田財務相は13日にも民法に出演し「市場を注視しながら、やるべき時に介入をする」とけん制発言を繰り返していることも、円の史上最高値の76.25円を目前としているものの、このレベルから更にドルを売り込むことを難しくしているとみられます。

ただ、週末に発表されたミシガン大消費者信頼感指数の期待指数が50を割り込み45.7まで低下していることから、米国の経済に対する先行きへの懸念が継続、ダドリーNY連銀総裁も「経済成長の見通しを下方 修正」「労働市場の状況は、悪化している」「政策当局者は、経済について慎重な予測を提示」「景気が二番底のリスクは、幾分、高まった」と発言しており、株価が安定してきた場合には、ドルが主要通貨に対して売られる流れが続きそうです。

一方、ユーロは先週に引き続き、フランスの格下げ懸念と仏の金融機関に対する懸念が継続することになりそうです。また、英国では各地で暴動が発生しており、これのゆくへも懸念されるところです。このため、リスクの回避傾向が高まればユーロが下落することになりそうです。クロス円も株価の動向次第で、リスク回避傾向が高まると下値を探ることになりそうですが、先週末の動きからは、まずはリスク・オンの方向に動く可能性のほうが高いと思われます。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 75.10 78.20
ユーロ/ドル 1.4100 1.4440
ユーロ/円 108.00 111.00
ポンド/円 124.00 126.70
豪ドル/円 78.00 82.10
NZドル/円 63.00 65.10
南アランド/円 10.40 10.95

■日、週、月、年騰落データ ※表をクリックすると拡大します。Rate

■注目イベント
8/15(月)
・ 08:01 英国 8月 ライトムーブ住宅価格 前月比
08:50 日本 4-6月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値) 前期比
08:50 日本 4-6月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値) 年率換算
・ 16:15 スイス 7月 生産者輸入価格 前月比
21:30 米国 8月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・ 22:00 米国 6月 対米証券投資(短期債除く)
・ 23:00 米国 8月 NAHB住宅市場指数
8/16(火)
15:00 ドイツ 4-6月期 国内総生産(GDP、速報値) 前期比
15:00 ドイツ 4-6月期 国内総生産(GDP、速報値) 前年同期比
17:30 英国 7月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 17:30 英国 7月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 17:30 英国 7月 小売物価指数(RPI) 前月比
・ 17:30 英国 7月 小売物価指数(RPI) 前年同月比
18:00 ユーロ圏 4-6月期 四半期域内総生産(GDP、速報値) 前期比
18:00 ユーロ圏 4-6月期 四半期域内総生産(GDP、速報値) 前年同期比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 貿易収支
・ 21:30 カナダ 6月 製造業出荷 前月比
・ 21:30 米国 7月 輸入物価指数 前月比
・ 21:30 米国 7月 輸出物価指数 前月比
・ 21:30 米国 7月 建設許可件数 前月比
・ 21:30 米国 7月 住宅着工件数 前月比
・ 21:30 米国 7月 建設許可件数 年率換算件数
・ 21:30 米国 7月 住宅着工件数 年率換算件数
・ 22:15 米国 7月 設備稼働率
・ 22:15 米国 7月 鉱工業生産 前月比
8/17(水)
・ 07:45 NZ 4-6月期 四半期卸売物価指数(PPI) 前期比
・ 17:00 ユーロ圏 6月 経常収支
・ 17:30 英国 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
・ 17:30 英国 7月 失業保険申請件数
・ 17:30 英国 7月 失業率
・ 18:00 ユーロ圏 7月 消費者物価指数(HICP、改定値)
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 21:30 カナダ 6月 対カナダ証券投資額
・ 21:30 米国 7月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 21:30 米国 7月 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く) 前月比
8/18(木)
・ 08:50 日本 7月 貿易統計(通関ベース)
・ 14:00 日本 6月 景気一致指数(CI)・改定値
・ 14:00 日本 6月 景気先行指数(CI)・改定値
・ 17:30 英国 7月 小売売上高指数 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 建設支出 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 建設支出 前年同月比
・ 21:30 カナダ 7月 景気先行指数 前月比
・ 21:30 カナダ 6月 卸売売上高 前月比
・ 21:30 米国 7月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 21:30 米国 7月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
21:30 米国 7月 消費者物価指数(CPIコア指数) 前月比
21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 23:00 米国 7月 中古住宅販売件数 前月比
・ 23:00 米国 7月 中古住宅販売件数 年率換算件数
・ 23:00 米国 7月 景気先行指標総合指数 前月比
・ 23:00 米国 8月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
8/19(金)
・ 13:30 日本 6月 全産業活動指数 前月比
・ 15:00 ドイツ 7月 生産者物価指数(PPI) 前月比
・ 20:00 カナダ 7月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 20:00 カナダ 7月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 20:00 カナダ 7月 消費者物価指数(CPIコア) 前月比
・ 20:00 カナダ 7月 消費者物価指数(CPIコア) 前年同月比
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2011年8月13日 (土)

シカゴ通貨先物非商業ポジション(8/9現在)

こんにちは。本日も暑くなりましたね。本日は2階の窓の外にできた蜂の巣の退治をしようと思っています。

12日に発表された9日現在のシカゴIMMの非商業(投機)ポジションでは、ドルのネットポジションのショート(売)が半減、円のネットポジションのロングは減少、ユーロはネットポジションはショートに転換しました。カナダドル、豪ドル、NZドルはロングが大幅減少となりました。

今週は米S&Pが米国の格付けを1段階引き下げたことで、世界的に株価が下落したため、リスク回避の動きとなりドルが買われたことで、ドルのショートポジションが約15万コントラクトと半減しました。それに伴い、円、ユーロ、豪ドルなどがロングポジションの減少となりました。欧州での株の空売り規制などから、株価が落ち着きを取り戻すと思われますし、短期的に投機ポジションの解消が進んでいることから、再びドルのショートポジションが積み上がる可能性が高そうです。

■シカゴIMM非商業ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY 42,149 -16,684 53,386 11,237 64,623
EUR -8,273 -10,036 49,029 57,302 106,331
GBP 245 -4,894 41,290 41,045 82,335
CHF 4,655 -7,686 14,449 9,794 24,243
CAD 23,704 -17,333 38,872 15,168 54,040
AUD 29,016 -46,582 40,840 11,824 52,664
NZD 20,427 -3,699 21,588 1,161 22,749
MXN 42,149 -16,684 53,386 11,237 64,623
source:CFTC

【USD】 USD source:CFTC

ドルは154,105コントラクトのショート減少の153,216コントラクトのショートとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】 JPY source:CFTC

円は16,684コントラクトのロング減少の42,149コントラクトのロングとなりました。

【EUR】 EUR source:CFTC

ユーロは10,036コントラクトのロング減少の8,273コントラクトのショートになりました。

【CAD】 CAD source:CFTC

カナダは17,333コントラクトのロング減少の23,704コントラクトのロングになりました。

【NZD】 NZD source:CFTC

NZドルは3,699コントラクトのロング減少の20,427コントラクトのロングとなりました。
他のIMM通貨先物のポジション動向は上田ハーローレポートのシカゴIMM非商業ポジションを参照してください。(15日更新)

2011年8月12日 (金)

8/12 本日の戦略-欧州の規制強化で株価は下げ止まるか-

おはようございます。本日も暑くなりそうですね。お盆休みで帰省ラッシュが始まっているようですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
NZドル>豪ドル>ポンド>ユーロ>円>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日のNY市場終了後、スペインは12日から15日間空売りの禁止、フランスは銀行と保険会社11社の株式の空売りを15日間禁止することを発表、イタリア、ベルギーも12日から空売りを禁止することを発表しました。空売り規制はリーマン・ショック後にも行われ、一定の効果をあげたとみられることから、投機筋もポジションをクローズしたようです。規制が行われている期間に市場が落ち着けば、株価下落からの円高圧力が低下すると思いますが、16日の独仏首脳会談(日本時間23時)の結果が思わしくない場合には、市場が不安定となることが予想されますので、円高圧力はまだ継続すると思います。これに対して、昨日も日銀のレートチェックの噂がでるなど、3月に付けた円の史上最高値近辺ではドルはサポートされるのではないかと思います。

また、ヨーダンSNB副総裁は、「(スイスフランを一時的にユーロにペッグさせる措置について)為替相場に影響を及ぼす一時的措置は、長期的な物価安定と両立し得る限り、中銀の責務の一部となる」と発言、これも投機筋のユーロ売りを解消する一つのきっかけとなり、スイスフランは主要通貨に対して大幅に下落しました。また、本日はEUとIMFがポルトガル支援条件の第1回目の調査を完了する見込みであり、日本時間17時に記者会見を開く予定としています。特に波乱がなければ、ユーロの支援材料となると思います。

本日は米国の小売売上高(21時30分)、ミシガン大学消費者信頼感指数の発表が予定されています。とくに後者のセンチメントの悪化には注意が必要となり、市場が思っているほど指数が悪化していない場合には株価の上昇が予想され、円が売られやすくなると思います。

■EURJPY 日足(一目均衡表、ボリンジャーバンド、パラボリック、ストキャスティックス) EURJPY source:uedaharlowfx
ユーロ/円は昨日108.31円と直近の安値を更新しましたが、ボリンジャーバンドの-2σの中に戻って、陽線でクローズしたことから、ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロスすると戻りにつながる可能性が高まります。戻りの目処はボリンジャーバンドのセンターラインと一目均衡表(日足)の転換線が重なる111.10円近辺となりそうです。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け(ただし、日替わり)
NZドル/米ドル 一目均衡表(日足)の雲の中から上へ

■変動率からの予想レンジ 07:06→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.38 ~ 77.27
EURJPY 108.49 ~ 110.19
GBPJPY 123.86 ~ 125.54
AUDJPY 78.66 ~ 80.16
NZDJPY 63.16 ~ 64.45
CADJPY 77.36 ~ 78.59
ZARJPY 10.50 ~ 10.73
NOKJPY 13.75 ~ 14.00
MXNJPY 6.14 ~ 6.27
HKDJPY 9.77 ~ 9.89
SGDJPY 63.12 ~ 63.91
EURUSD 1.4123 ~ 1.4330

■前日のサマリー
昨日の東京時間は朝方に米系投機筋の仕掛け的なドル買いがあり、ドル/円は77.15円近辺、ユーロ/円は109.40円近辺まで上昇しましたが、日経225平均株価が下落するなどリスク回避の動きが継続し、ドル/円は76.31円、ユーロ/円は108.66円まで下落しました。このレベルで、日銀からレートチェックが入ったとの噂で、ドル/円は77.30円、ユーロ/円は109.91円まで急上昇しましたが、介入ではないとの見方が広がり、急速に値を下げました。ユーロ/ドルはECBがイタリアとスペインの国債を購入とのニュースなどを受けて朝方の1.4125ドル近辺から1.4270ドルまで上昇しました。ロンドン時間には再びフランスの金融機関に対して噂や憶測が出てリスク回避の様相となり、NY時間序盤に歯、ユーロ/ドルは1.4104ドル、ユーロ/円は108.01円まで下落、ドル/円は新規失業保険申請件数が39.5万件に減少したことを受け、77.94円近辺まで上昇しましたが、同時に発表された貿易収支が悪化したこともあり、77円を超えることができませんでした。その後、独仏首相が16日に会談とのニュースや、EU当局が空売り規制を検討しているとの報道もあり、株価の買い戻しが進み、また、スイスフランがユーロとペッグするとの思惑なども出てユーロ/ドルは1.4295ドル、ユーロ/円は109.73円まで上昇しました。クローズにかけては、NYダウの大幅な反発もあり、高値圏を維持して取引を終えました。
クローズはドル/円が76.82円、ユーロ/ドルが1.4236ドル、ユーロ/円は109.39円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8981.94 -56.80
FTSE100(英) 5162.83 155.67
DAX(独) 5797.66 184.24
NYダウ(米) 11143.31 423.37
S&P500(米) 1172.64 51.88
NASDAQ(米) 2492.68 111.63

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.34 0.20
日本10年債 1.043 -0.009
英10年債 2.54 0.06
独10年債 2.31 0.12

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1751.50 -32.80
NY原油(期近) 85.72 2.83

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/12(金)
・ 13:30 日本 6月 鉱工業生産・確報値 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 鉱工業生産 前月比
21:30 米国 7月 小売売上高 前月比
22:55 米国 8月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値
・ 23:00 米国 6月 企業在庫 前月比
・ 23:00 米国 ダドリー米NY連銀総裁講演

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2011年8月11日 (木)

8/11 本日の戦略-市場心理は懐疑的な状態続く-

おはようございます。先週までの天気が嘘のように猛暑日が続いています。皆さんも熱中症には注意してください。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
円>ドル>ポンド>ユーロ>豪ドル>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はフランスの格下げの噂や銀行に対する懸念が出て、これをきっかけとして欧米の株が大幅に下落、市場はリスク回避のセンチメントとなり、円とドルが買われる動きとなっています。もうひとつのリスク回避通貨であるスイスフランは介入権限のあるスイス国立銀行(SNB)が「通貨高の抑制措置を拡大」とのコメントがありましたが、公開は一時的となっています。ドル/円は3月17日につけた76.25円の変動相場制移行後の史上最高値に迫る76.30円まで再び接近しましたが、このレベルでは本邦政府・日銀による介入警戒感が出て下げ止まっています。本邦政府・日銀の介入については過去2回の単独介入の方法を見ますと、介入後に即座にアナウンスするというもので、これまで行ってきたスムージング(覆面介入)の手法ではなく、一定レベル押し上げるという方法をとっていますので、今後もタイミングを見てこの方式を使ってくるのではないかと思われます。ただ、現在の市場情勢から考えると、介入の効果は一時的となると思われることで、介入警戒感が続いている状態では、野田財務相などの口先介入に留め、まだ踏み切らないものと思われますし、76円台など特定のレベル感を持っているわけではありませんので、期待はあまりしないほうがよいと思います。

本日はこの後10時30分に豪の失業率、新規雇用者数の発表が予定されています。リスク回避の動きから、豪ドル/米ドルは9日に一時1豪ドル=1ドルを割り込む水準まで下落しました。世界経済の不透明感が増す中で、自国の経済指標が悪化傾向を示した場合には、株価が下落して、豪ドルも売られることになると思います。また、本日は米国の貿易収支と米新規失業保険申請件数(21時30分)の発表が予定されています。こちらは良い結果は無視され、悪い結果には反応するという流れとなりやすい状況ですので、下振れリスクに注意してください。

■USDJPY 日足(一目均衡表、ボリンジャーバンド、パラボリック、ストキャスティックス) USDJPY source:uedaharlowfx
ドル/円はボリンジャーバンドの-2σに再び接近しています。一目均衡表(日足)では、「売りの三役」が点灯中であり、21日移動平均線も下向き、パラボリックも下降トレンドが継続していることを示しています。このため、直近安値の8月1日の76.29円を下に抜けてしまうと、3月17日の76.25円はすでに射程であることから、7月8日の高値の81.47円を起点とした一目均衡表のN計算値となる75.045円近辺が目標となると思われます。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/ドル 21日移動平均線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 07:15→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.36 ~ 77.27
EURJPY 107.96 ~ 109.72
GBPJPY 123.06 ~ 124.77
AUDJPY 77.31 ~ 78.79
NZDJPY 61.53 ~ 62.80
CADJPY 76.51 ~ 77.76
ZARJPY 10.40 ~ 10.63
NOKJPY 13.68 ~ 13.94
MXNJPY 6.01 ~ 6.13
HKDJPY 9.76 ~ 9.88
SGDJPY 62.52 ~ 63.31
EURUSD 1.4027 ~ 1.4261

■前日のサマリー
昨日の東京時間はNYダウが大幅反発してクローズしたことから、日経225平均株価の上昇期待から、ドル/円は77.40円近辺、ユーロ/円は111.20円近辺、ユーロ/ドルは1.44ドル手前へと上昇しましたが続かず、夕方にかけてだらだらと下落、ドル/円は76.70円近辺、ユーロ/円は109.90円近辺、ユーロ/ドルは1.4320ドル近辺へと下落しました。ロンドン時間に入ると市場ではフランスの格下げやサルコジ仏大統領が休暇返上で緊急会議、フランスの金融機関が危ないとの噂が流れたことで、フランスの金融株が大きく下落、NY史上に入って、NYダウも再び大幅な下落となったことで、ドル/円は76.35円、ユーロ/円は108.30円、ユーロ/ドルは1.4162ドルまで下落しました。フランスの格付けは格付け機関ムーディーズが「AAA」を維持、見通しを「STABLE」としたものの市場の不安を解消するまでには至りませんでした。クローズにかけては、本邦政府・日銀による介入警戒感もあり、ドル/円は76.90円近辺まで戻しましたが、ユーロ/ドルは一時1.42ドルを回復したものの、1.41ドル台後半、ユーロ/円は109.35円近辺まで上昇したものの、108.90円近辺でクローズしました。
クローズはドル/円が76.83円、ユーロ/ドルが1.4172ドル、ユーロ/円は108.95円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9038.74 94.26
FTSE100(英) 5007.16 -157.76
DAX(独) 5613.42 -303.66
NYダウ(米) 10719.94 -519.83
S&P500(米) 1120.76 -51.77
NASDAQ(米) 2381.05 -101.47

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.11 -0.14
日本10年債 1.043 -0.009
英10年債 2.48 -0.23
独10年債 2.19 -0.17

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1784.30 41.30
NY原油(期近) 82.89 3.59

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/11(木)
08:50 日本 6月 機械受注 前月比
10:30 豪ドル 7月 新規雇用者数
10:30 豪ドル 7月 失業率
・ 15:00 ドイツ 7月 卸売物価指数(WPI) 前月比
・ 17:00 ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)月報
・ 21:30 カナダ 6月 新築住宅価格指数 前月比
・ 21:30 カナダ 6月 貿易収支
21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
21:30 米国 6月 貿易収支
・ 02:00 米国 米財務省30年債入札(160億ドル)

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2011年8月 9日 (火)

8/9 本日の戦略-米FOMCでの失望リスク要警戒-

おはようございます。日本の原発での安全神話、米国の格付けは下がらないの安全神話が崩れてしまい、反動は大きいですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
円>ドル>ポンド>ユーロ>豪ドル>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
格付け会社S&Pによる米国の格下げで、昨日のNY市場で株価が大幅な続落となり、NYダウは-634.76(-5.55%)安、S&P500種は-79.92(-6.66%)安、NASDAQは-174.72(-6.90%)安となっています。これらを受け、NYMEX原油先物も5.57ドル安となり、豪ドルやNZドルなどの資源国通貨が大幅に下落、リスク回避の動きが継続しました。こうした中で逃避資産としての「金」や「米国債」が買われています。通貨では「ドル」と「円」が買われ、米国債の利回りが低下していることもあり、「円」が主要通貨他に対して強含みとなっています。

G7財務相・中央銀行総裁会合では、市場の懸念を払しょくできず、市場心理の転換の糸口が見えません。ただ、世界的な株価の下落は、G7のみならず各国政府が懸念を持っていると思われ、何らかの対策を打ち出してくる可能性はあります。本日は米国のFOMCが予定されていることから、FRBが声明で何らかの方策を打ち出してくる可能性があり、FOMCが終わるまでは様子見気分が強くなると思います。アジア時間では引き続き日経225平均株価や上海総合株価指数の下落が予想され、株価の下落はリスク回避の動きとなることから、本邦政府・日銀による円売り介入への警戒がどこまで円高をけん制できるのかが焦点となると思いますし、リスク回避が続けばドルが買われることになりそうです。

チャート上では21日移動平均線から-3%以上かい離した通貨ペアが数多くありますので、ここで下げ止まるとの断言はできませんが、売られすぎの域に達している可能性があり、不安材料が後退するような声明などが出された場合には一時的に反発するかもしれません。中長期では米国の経済を見極めなければなりません。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
ドル/円 21日移動平均線を下抜け
ポンド/ドル 一目均衡表(日足)の雲の上から中へ
ユーロ/円 21日移動平均線を下抜け
ポンド/円 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
NZドル/円 一目均衡表(日足)の雲の下

■変動率からの予想レンジ 06:32→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 77.29 ~ 78.18
EURJPY 109.20 ~ 110.97
GBPJPY 125.99 ~ 127.64
AUDJPY 78.40 ~ 79.74
NZDJPY 63.19 ~ 64.29
CADJPY 77.51 ~ 78.71
ZARJPY 10.66 ~ 10.87
NOKJPY 14.03 ~ 14.29
MXNJPY 6.22 ~ 6.33
HKDJPY 9.87 ~ 9.99
SGDJPY 63.15 ~ 63.92
EURUSD 1.4045 ~ 1.4254

■前日のサマリー(簡易版)
昨日は朝方のG7財務相・中央銀行総裁会合で「為替レートの過度な変動や無秩序な動きは、経済および金融の安定に対して悪影響を与える」と従来の文言を踏襲したうえで、先行きの行動に関して、為替市場における「行動に関して緊密に協議し、適切に協力する」としましたが、日経225平均株価、上海総合株価指数が下落する中、影響は限定的となり、ドル/円は77円台後半へと下落、リスク回避の様相が高まりました。株価下落の連鎖は欧州、米国市場に引き継がれ、ECBによるイタリア・スペイン国債の購入やオバマ米大統領の声明などは材料視されず、ドル/円は77.50円まで下落、77円台後半でクローズしました。この日はリスク回避の様相が強く、ユーロ/ドルも1.4130ドル、ユーロ/円は109.74円まで一時下落しました。
クローズはドル/円が77.74円、ユーロ/ドルが1.4174ドル、ユーロ/円は110.22円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9097.56 -202.32
FTSE100(英) 5068.95 -178.04
DAX(独) 5923.27 -312.89
NYダウ(米) 10809.85 -634.76
S&P500(米) 1119.46 -79.92
NASDAQ(米) 2357.69 -174.72

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.32 -0.24
日本10年債 1.013 0.006
英10年債 2.64 -0.04
独10年債 2.26 -0.08

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1713.20 61.40
NY原油(期近) 81.31 -5.57

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/9(火)
・ 08:01 英国 7月 英小売連合(BRC)小売売上高調査 前年同月比
・ 08:01 英国 7月 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
・ 08:50 日本 7月 マネーストックM2 前年同月比
・ 10:30 豪 7月 NAB企業景況感指数
・ 10:30 豪 6月 住宅ローン件数 前月比
・ 14:00 日本 7月 消費者態度指数・一般世帯
・ 14:45 スイス 7月 スイスSECO消費者信頼感指数
・ 15:00 ドイツ 6月 経常収支
・ 15:00 ドイツ 6月 貿易収支
・ 17:30 英国 6月 鉱工業生産指数 前月比
・ 17:30 英国 6月 製造業生産指数 前月比
・ 17:30 英国 6月 貿易収支
・ 21:15 カナダ 7月 住宅着工件数
・ 21:30 米国 4-6月期 四半期非農業部門労働生産性・速報値 前期比
03:15 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表

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2011年8月 8日 (月)

8/8 本日の戦略-G7協調と市場心理がカギ-

おはようございます。本日から夏期休暇をとらせていただいていますが、週末の大きなニュースで市場がどのように動くのか気になります。いろいろと予定がありますので、簡易版で申し訳ないのですがご了承お願いします。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ユーロ>NZドル>ポンド>円>豪ドル>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
週末の市場終了後に発表された格付け会社S&Pによる米国債の長期格付けの「AA+」への1段階引き下げにより、本日早朝のシドニー・ウエリントン市場では、ドル/円は一時77.60円までドルが売られたものの、G7が電話会談を行っていることから、市場はG7の結果を見極めたいとして、円買いも限定的となっているようです。また、欧州中央銀行(ECB)は「国債買い入れプログラムを積極的に実行」などと発表しています。こうした発表を受けて、本邦の株式市場がどのように反応するかに注目となります。また、世界経済で不確実性が高まっていることから、中国の上海総合株価指数を初め、欧米の株価の動向に注視が必要で、短期的にはG7効果が出たとしても、その後もじりじりとドルの売りが続く可能性があります。

これまで、米国債は最終的に資産の逃避先となっていた米国債以外(例えばスイスフランや円だけ)では、逃避資産の吸収は難しいと思われることから、市場が落ち着けば、結局はドルに戻ってくると思われます。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
ポンド/ドル 一目均衡表(日足)の雲の上
ユーロ/円 21日移動平均線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 05:59→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 78.11 ~ 79.00
EURJPY 111.25 ~ 112.99
GBPJPY 127.91 ~ 129.52
AUDJPY 81.44 ~ 82.76
NZDJPY 65.72 ~ 66.81
CADJPY 79.60 ~ 80.79
ZARJPY 11.29 ~ 11.49
NOKJPY 14.23 ~ 14.49
MXNJPY 6.48 ~ 6.58
HKDJPY 9.99 ~ 10.11
SGDJPY 64.18 ~ 64.93
EURUSD 1.4172 ~ 1.4370

■前日のサマリー(簡易版)
週末は、日経平均株価やアジアの株式市場が大幅下落となったことから、リスク回避の動きが継続し、4日の本邦政府・日銀が行った円売り介入の効果も半減、ドル/円は78円台ミドル近辺まで下落しました。ロンドン時間にはいってもリスク回避の動きが継続しましたが、NY時間では注目していた米国の雇用統計で非農業部門雇用者数が11.7万件増加、失業率が9.1%と改善を示したことで、NYダウが上昇したことや格付け会社S&Pによる米国債の格下げ懸念が高まったことで、クローズにかけてはユーロなどが買われ(ドルが売られ)てクローズしました。
クローズはドル/円が78.54円、ユーロ/ドルが1.4289ドル、ユーロ/円は112.19円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9299.88 -359.30
FTSE100(英) 5246.99 -146.15
DAX(独) 6236.16 -178.60
NYダウ(米) 11444.61 60.93
S&P500(米) 1199.38 -0.69
NASDAQ(米) 2532.41 -23.98

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.56 0.16
日本10年債 1.007 -0.016
英10年債 2.68 0.01
独10年債 2.34 0.05

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1651.80 -7.20
NY原油(期近) 86.88 0.25

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/8(月)
・ 08:50 日本 6月 国際収支・経常収支
・ 08:50 日本 6月 国際収支・貿易収支
・ 14:00 日本 7月 景気ウオッチャー調査-現状判断DI
・ 14:45 スイス 7月 失業率

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2011年8月 7日 (日)

8/8の週の見通し -ドル下落圧力とG7の協調はどこまで-

こんばんは。昨日実家に帰ってきましたが、ちょうど旧暦の七夕でした。仙台のように派手ではありませんが、何年か前から町内をあげて飾りつけをするようになっているそうです。

■ドル/円 60分足
USDJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/ドル 60分足
EURUSD ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/円 60分足
EURJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

先週は米国の債務上限引き上げ問題が大詰めを迎え、ギリギリのところで米民主党と共和党が合意に至り、法案は上院、下院を通過、オバマ米大統領が署名をし成立しました。この一連の過程で、ドル/円は一時3月17日以来となる76.29円まで下落したことから、本邦政府・日銀による介入の可能性が高まり、日経新聞電子版で報じられ、8月4日(木)の午前10時頃、本年3月18日以来の円売り介入に踏み切り、ドル/円は一時80.23円まで上昇したものの、木曜日に行われたECB理事会後のトリシェECB総裁が「景気の見通しに関して不確実性が高まっている」と発言したことから、NYダウが512ドル安と大幅下落、欧州の株価、新興国の株価も下落し、翌金曜日もアジア株などが大幅に下落しました。このため、約4兆5千億円の円売り介入の効果は1日で半減、米雇用統計も市場予想より上振れしたものの78円台前半でクローズしました。ユーロは米国の債務上限問題が決着したことで1.44ドル台から1.41ドル台まで下落しましたが、スイス国立銀行(SNB)が緊急利下げを行い、政策金利の誘導目標をゼロ近傍まで引き下げたことで、1.43ドル台まで戻しました。ただ、木曜日の株価急落で、1.4056ドルまで再び下落、週末はNYダウが反発したことで1.43ドル手前まで戻しました。

他の通貨では、豪ドルが2日の金融政策で、政策金利を据え置いたことに加え、豪準備銀行の声明で「世界の不確実さで金利維持が鮮明」としたことで、豪ドルが下落、その後はリスク回避の動きから豪ドルが売られ、7営業日連続下落で81.39円の安値を付けました。

通貨別では円が欧州通貨に対して下落した週となりました。また、ドルはスイスフランに対して下落した以外は主要通貨に対して上昇しています。

■週間騰落率(JPY)
JPY ※グラフをクリックすると拡大します。 ■週間騰落率(USD)
USD ※グラフをクリックすると拡大します。

■今週の見通し
週末のマーケット終了後に米格付け会社S&Pが米国債の長期格付けを「AA+」に最上級の「AAA」から1段階引き下げました。引き下げ後、すぐに米FRBは「米財務省証券と政府機関債のリスクウエートに変更はないと指摘」と声明を発表、週末にイタリアのベルルスコーニ首相が週末にG7財務相会議の開催を要請、フランスの支持を求めていたこともあり、本日7日にG7電話会談が行われ、「市場の混乱を回避させるため一致して協力することで合意」、8日に再協議を行う予定であることから、週明け8日の市場を見て、市場の混乱が収まらないようであれば、協調して行動(ドル買い介入を含む)することで一致した可能性もあります。特に週明けの日本市場では、ドルが下落した場合には、日本が介入を行い、G7がこれを支持する声明を発表するなどの可能性が考えられます。ただ、これまでの新聞、TVの報道を見ている限り、不安心理のほうが大きいことから、シドニー・ウエリントン市場では市場の参加者が少ないところで一時的にドル安が進むことも考えられます。

また、米国の長期格付けが引き下げられたことで、中国の次に米国債を保有している日本の円が継続的に買われるのか疑問があります。更に、今回格下げを行ったのがS&Pであり、フィッチも格下げを行う可能性があるもののムーディーズは「AAA」を維持するとしていることからジレンマを抱えながらも米国債を保有するということも起こりえますし、「AAA」の仏や英、ドイツなども格下げされる可能性があります。また、米国債の長期格付けが1段階引き下げられたからと言って、米国債がデフォルトするわけでもありませんので、市場の不安心理がこの休み中にどこまで解消されるかが焦点です。

もし、この格下げの影響が限定的もしくは、G7が協調して対策を行いドルの下落が食い止められた場合には、週末の米国の小売売上高やミシガン大学消費者信頼感指数などの米国の経済指標が焦点となると思いますが、ドル安のバイアスは当面続くと思います。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 75.00 79.70
ユーロ/ドル 1.3950 1.4500
ユーロ/円 109.60 113.20
ポンド/円 124.90 130.80
豪ドル/円 80.60 84.50
NZドル/円 64.10 67.00
南アランド/円 11.20 11.50

■日、週、月、年騰落データ Rate ※表をクリックすると拡大します。

■注目イベント
8/8(月)
・ 08:50 日本 6月 国際収支・経常収支
・ 08:50 日本 6月 国際収支・貿易収支
・ 14:00 日本 7月 景気ウオッチャー調査-現状判断DI
・ 14:45 スイス 7月 失業率
8/9(火)
・ 08:01 英国 7月 英小売連合(BRC)小売売上高調査 前年同月比
・ 08:01 英国 7月 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
・ 08:50 日本 7月 マネーストックM2 前年同月比
・ 10:30 豪ドル 7月 NAB企業景況感指数
・ 10:30 豪ドル 6月 住宅ローン件数 前月比
・ 14:00 日本 7月 消費者態度指数・一般世帯
・ 14:45 スイス 7月 スイスSECO消費者信頼感指数
・ 15:00 ドイツ 6月 経常収支
・ 15:00 ドイツ 6月 貿易収支
・ 17:30 英国 6月 鉱工業生産指数 前月比
・ 17:30 英国 6月 製造業生産指数 前月比
・ 17:30 英国 6月 貿易収支
・ 21:15 カナダ 7月 住宅着工件数
・ 21:30 米国 4-6月期 四半期非農業部門労働生産性・速報値 前期比
03:15 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
8/10(水)
・ 08:50 日本 6月 第三次産業活動指数 前月比
・ 08:50 日本 7月 国内企業物価指数 前月比
・ 08:50 日本 7月 国内企業物価指数 前年同月比
・ 08:50 日本 日銀・金融政策決定会合議事要旨
・ 15:00 ドイツ 7月 消費者物価指数(CPI、改定値) 前月比
18:30 英国 英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 23:00 米国 6月 卸売在庫 前月比
・ 03:00 米国 7月 月次財政収支
8/11(木)
08:50 日本 6月 機械受注 前月比
10:30 豪ドル 7月 新規雇用者数
10:30 豪ドル 7月 失業率
・ 15:00 ドイツ 7月 卸売物価指数(WPI) 前月比
・ 17:00 ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)月報
・ 21:30 カナダ 6月 新築住宅価格指数 前月比
・ 21:30 カナダ 6月 貿易収支
・ 21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 21:30 米国 6月 貿易収支
8/12(金)
・ 13:30 日本 6月 鉱工業生産・確報値 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 鉱工業生産 前月比
21:30 米国 7月 小売売上高 前月比
22:55 米国 8月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値
・ 23:00 米国 6月 企業在庫 前月比
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

2011年8月 6日 (土)

シカゴ通貨先物非商業ポジション(8/2現在)

こんにちは。本日は浜名湖の舘山寺のサンビーチによってから実家へ戻ってきました。サンビーチではアサリが自由にとれるのですが、今年は小ぶりなのが多かったです。

5日に発表された2日現在のシカゴIMMの非商業(投機)ポジションでは、ドルのネットポジションのショート(売)が減少する一方、円のネットポジションのロングは僅かに増加、ユーロはネットポジションのロングが減少しほぼフラットとなりました。カナダドル、豪ドル、NZドルは増減がまちまちとなりました。

今週は4日(木)に本邦政府・日銀がまとまった規模で円売り介入を行ったことやイタリアやスペインの懸念が継続し、ユーロが方向感の定まらない動きとなりました。介入によって、シカゴの非商業(投機筋)のポジションがどう動いているかが気になるところで、仮に円のロングポジションが減少しているようであれば、再度、円のロング構築に動いてくると思われ、ドルの下押し要因と思います。ユーロはネットポジションで1,763コントラクトとなり、今後どちらに動いてもおかしくない状況となりました。本日、格付け機関S&Pが米国の格付けを「AA」に引き下げたことから、ポジション動向よりは、週明けの市場の反応に注目です。

■シカゴIMM非商業ポジション

項目 Net(ネット) Dif(増減) Long(買) Short(売) All(総取組)
JPY 58,833 7,531 78,855 20,022 81,393
EUR 1,763 -15,275 58,313 56,550 114,863
GBP 5,139 3,917 43,266 38,127 81,393
CHF 12,341 4,464 25,593 13,252 38,845
CAD 41,037 4,896 57,482 16,445 73,927
AUD 75,598 -5,840 91,352 15,754 107,106
NZD 24,126 835 25,808 1,682 27,490
MXN 58,833 7,531 78,855 20,022 81,393
ZAR 0 0 0 0 0
source:CFTC

【USD】 USD source:CFTC

ドルは56,595コントラクトのショート減少の253,627コントラクトのショートとなりました。
※ドルのポジションは円、ユーロをはじめ、メキシコペソまでを合計して算出しています。レートはFRBのメジャーカレンシーインデックスを使用しています。

【JPY】 JPY source:CFTC

円は7,531コントラクトのロング増加の58,833コントラクトのロングとなりました。

【EUR】 EUR source:CFTC

ユーロは15,275コントラクトのロング減少の1,763コントラクトのロングになりました。

【CAD】 cad source:CFTC

カナダは4,896コントラクトのロング増加の41,037コントラクトのロングになりました。

【NZD】 NZD source:CFTC

NZドルは835コントラクトのロング増加の24,126コントラクトのロングとなりました。
他のIMM通貨先物のポジション動向は上田ハーローレポートのシカゴIMM非商業ポジションを参照してください。(8日更新)

2011年8月 5日 (金)

8/5 本日の戦略-株安から円高圧力継続-

おはようございます。来週1週間下記休暇を取らせていただく予定としています。ご不便をおかけしますがよろしくお願いします。できるだけ簡易でも懇親したいとは思っています。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ドル>ポンド>ユーロ>円>豪ドル>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日の本邦政府・日銀による円売り介入がなければ、昨日の欧米の株価の大幅な下落から、ドル/円は75円を割り込んでいた可能性があります。ドル/円は昨日付けた高値から1円以上下落していますが、78円台後半では底堅く推移、また、確認は取れていないものの、夜間も介入を行ったとの噂もあります(FRBや銀行への委託ではなく、最近は直接行うこともあります)。介入に関しては、昨年9月が2兆1249億円(単独)、本年3月が6925億円(G7協調)、今回が上昇幅から推測すると約3億円(単独)と思われますので、そう頻繁に実施できるものではないと思われ、介入警戒感がどこまで続くのかとなります。世界経済に不確実性が高まっていることで、リスク回避が続いた場合には、本邦政府・日銀の介入のレベル感を探ることになると思います。ただ、レベル感や防衛ラインは設けていないと思いますので、77円台や76円台で介入期待を持つのは禁物ですが、本日に下落してクローズした場合には月曜朝は介入を警戒となります。

本日の米国の雇用統計は、これまで発表されているADP雇用調査や新規失業保険申請件数からはそれほど下振れの懸念はないと思いますが、ISM雇用指数などからは引き続き雇用の状況が良くないといえそうです。このため、市場予想の8.5万人増から、上下5万人以内に留まれば、市場に与える影響は少ないと思いますが、下振れした場合には不安定な株価に下落バイアスがかかることから、ドルと円が買われる流れとなり、ユーロや豪ドルなどクロス円が下落することになると思います。

ユーロは昨日のECB理事会での「債券買い取の再開」の決定やECBによる国債買い取りの継続と、ポルトガル、アイルランドの国債購入はユーロ周辺国の懸念を払しょくするには至りませんでした。トリシェECB総裁はインフレ懸念と現在の政策金利が緩和的と発言しましたが、こちらもユーロのサポート要因とはなっていません。市場の懸念を払しょくする出口が見えませんので、ユーロも下方向のバイアスがかかっていると思います。

■ZAR/JPY 日足(一目均衡表、パラボリック、ストキャスティックス) ZARJPY source:uedaharlowfx
南アランド/円は8/3の安値の11.27円が7/19の安値の11.28円と面を合わせました。ストキャスティックス(スロー)ではゴールデンクロスが出現し、ここで反発すればダブル底になる可能性が高まります。まずは一目均衡表(日足)の基準線の11.71円近辺を目指すと思いますが、21日移動平均線(11.50円)、転換線(11.50円)と重なったレジスタンスがあることから、この近辺を上抜けできるかどうかにかかります。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
ドル/円 21日移動平均線を上抜け
ポンド/円 21日移動平均線を上抜け
ユーロ/スイス 年初来安値更新
豪ドル/米ドル 一目均衡表(日足)の雲の下
NZドル/米ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 07:57→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 78.44 ~ 79.30
EURJPY 110.18 ~ 111.87
GBPJPY 127.31 ~ 128.90
AUDJPY 81.84 ~ 83.11
NZDJPY 65.40 ~ 66.44
CADJPY 79.71 ~ 80.87
ZARJPY 11.23 ~ 11.43
NOKJPY 14.07 ~ 14.33
MXNJPY 6.46 ~ 6.56
HKDJPY 10.02 ~ 10.14
SGDJPY 64.03 ~ 64.77
EURUSD 1.3956 ~ 1.4157

■前日のサマリー
昨日の東京市場は午前10時ころ、本邦政府・日銀による円売り介入が実施され、ドル/円は77.00円近辺から79.47円、ユーロ/円は110.50円近辺から113.65円近辺まで上昇しました。また、2日間の開催が予定されていた金融政策決定会合が1日に短縮され、固定金利方式・共通担保資金供給オペレーションを35兆円に増額、資産の買い入れを15兆円に増額することを発表したことも円売りのサポートとなりましたが影響は限定的でした。ロンドン時間に入るとECB理事会では市場の予想通り政策金利を現行の1.5%で据え置きました。NY時間ではトリシェECB総裁が「(ECBの金融政策は)非常に緩和的」「(インフレ対するリスクは)依然上向き」などと発言したものの、市場の反応は限定的で、むしろ「緩やかな拡大が続くと予想されるものの、不透明感は特大に高い」との発言などから、ユーロ/ドルはじりじりと下落、ECBがポルトガル、アイルランドの国債を購入したものの、バイトマン独連銀総裁が「債券購入再開には反対」と発言(関係者筋)したことや欧米の株価が大幅な下落となったことからユーロ/ドルは1.4111ドル、ユーロ/円は111.28円、ドル/円は78.67円まで一時下落しました。
クローズはドル/円が78.86円、ユーロ/ドルが1.4085ドル、ユーロ/円は111.13円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9659.18 22.04
FTSE100(英) 5393.14 -191.37
DAX(独) 6414.76 -225.83
NYダウ(米) 11383.68 -512.76
S&P500(米) 1200.07 -60.27
NASDAQ(米) 2556.39 -136.68

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.40 -0.22
日本10年債 1.023 0.005
英10年債 2.68 -0.06
独10年債 2.30 -0.10

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1659.00 -7.30
NY原油(期近) 86.63 -5.30

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/5(金)
・ 08:50 日本 7月 外貨準備高
・ 14:00 日本 6月 景気一致指数(CI)・速報値
・ 14:00 日本 6月 景気先行指数(CI)・速報値
・ 14:00 日本 金融経済月報(基本的見解)
・ 16:15 スイス 7月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 17:30 英国 7月 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI) 前年同月比
19:00 ドイツ 6月 鉱工業生産 前月比
・ 20:00 カナダ 7月 新規雇用者数
・ 20:00 カナダ 7月 失業率
・ 21:30 カナダ 6月 住宅建設許可件数 前月比
21:30 米国 7月 非農業部門雇用者数変化 前月比
21:30 米国 7月 失業率
・ 23:00 カナダ 7月 Ivey購買部協会指数
・ 04:00 米国 6月 消費者信用残高 前月比
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年8月 4日 (木)

8/4 本日の戦略-ECBの判断に注目-

おはようございます。耳元での蚊の羽音は嫌なものですね。昨夜は久しぶりに悩まされました。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ユーロ>ポンド>円>ドル>豪ドル>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は、スイス国立銀行(中銀)の緊急利下げで、これまで0.25%の政策金利から「限りなくゼロに近く」としたことで、スイスフランが主要通貨に対して下落しました。このため、リスク回避の動きが一時小康状態になったようです。ただ、イタリアやスペイン、フランス、ベルギーのドイツとの国債利回りのスプレッドは拡大をしていることから、懸念が後退したとはいえません。こうした中で、本日はスペインの国債の入札が実施されますので、仮にイタリア同様、入札が不調となればユーロの弱含みの要因となると思います。ただ、本日はECB理事会で政策金利の発表(20時45分)とトリシェECB総裁記者会見(21時30分)の発表が予定されているため、来月の利上げを示唆する発言があれば、ユーロが買われるものと思います。市場は足許の域内経済や米国経済の減速懸念があることから、ECBがしばらくは政策金利を据え置くのではないかと予想しているようです。

一方、昨日発表された米供給管理協会(ISM)非製造業景況指数は、新規受注が51.7と前月の53.6~下振れ、雇用指数も52.5と前月の54.1から下振れしています。ADP雇用調査こそ、市場予想より良かったものの、景況感については悪化の傾向が続いていることで、明日発表される米国の雇用統計でも改善は見込めないものと思います。このため、ドルの戻りは売られやすい状況が継続すると思います。また、昨日はコーン元FRB理事がQE3を支持しているとWSJの記事がありましたが、米雇用統計が悪化し、非農業部門雇用者数が前月に比べ減少するようだと、俄かに市場もQE3期待へと動く可能性があり、こちらもドルの上値を抑えることとなるでしょう。ドル/円は早々に78円を回復しないと、75円の方向に向かっていくのではないでしょうか。

豪ドル、NZドルはリスク回避の流れが一旦落ち着いたものの、昨日発表された豪小売売上高が市場予想より良くなかったことで下落が継続しました。投資家心理を表すVIX指数では現在23.38と比較的リスク回避のセンチメントなっていることで、欧米に懸念が残っている現在は、これらの通貨も下方向のバイアスがかかっていると思います。

■NZD/JPY 日足(一目均衡表、トレンドライン、ストキャスティックス) NZDJPY source:uedaharlowfx
NZドル/円は、ここ数カ月、調整の場合は一目均衡表(日足)の雲(上限か下限)でサポートされています。今回も8/1の68.86円の高値をつけた後に調整となっていますが、雲の上限となる65.77円近辺か下限となる64.96円近辺でサポートされる可能性があります。また、5/5の安値の62.53円と7/13の安値の64.12円を結んだトレンドラインが前出の雲の下限と重なることから、比較的強いサポートとなると思います。ストキャスティックス(スロー)でも%Kスローが20を下回ってきていることから、ゴールデンクロスした場合には上昇に転じると思います。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 21日移動平均線を上抜け
ポンド/ドル 一目均衡表(日足)の雲の上
ユーロ/円 ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
豪ドル/米ドル 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 08:04→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.61 ~ 77.32
EURJPY 109.34 ~ 110.89
GBPJPY 125.74 ~ 127.16
AUDJPY 82.16 ~ 83.33
NZDJPY 65.98 ~ 66.96
CADJPY 79.43 ~ 80.49
ZARJPY 11.33 ~ 11.52
NOKJPY 14.19 ~ 14.43
MXNJPY 6.43 ~ 6.52
HKDJPY 9.79 ~ 9.89
SGDJPY 63.54 ~ 64.18
EURUSD 1.4213 ~ 1.4391

■前日のサマリー
昨日の東京市場は日経225平均株価が下落したものの、ドル/円は77円台前半でのレンジの動きとなり、ユーロ/ドルは1.4160ドル近辺から1.4220ドル近辺へ上昇、ユーロ/円も109.35円近辺から109.90円近辺へと上昇しました。ロンドン時間にはスイス国立銀行(SNB=中銀)が緊急利下げを発表し、短期市場でスイスフランの供給量を増やすと表明したことで、ユーロ/ドルが1.4345ドル、ユーロ/円が110.60円近辺まで上昇し、ドル/円も77.37円へと上昇しました。NY時間には、発表されたADP雇用調査が市場予想よりは上振れしたものの、ロンドン時間の高値は抜けませんでした。その後、米非製造業ISMが市場予想より下振れしたことから、下げ足を速め76.78円まで下落、クローズにかけてはNYダウが小幅ながら上昇したことで、77円近辺まで戻しました。一方のユーロは米ADPの内容を受け、対ドルで1.4345ドル、対円で110.55円の高値を付けましたが、米非製造業ISMの悪化からNYダウが下落すると、ユーロ/ドルは1.4258ドル、ユーロ/円は109.58円まで下落しました。クローズにかけては、ベルルスコーニ・イタリア首相がイタリアの銀行の株価下落は「行きすぎ」などと発言したことから、対ドルで1.43ドル台で底堅く推移、対円でも110円台前半での推移となりました。
クローズはドル/円が77.02円、ユーロ/ドルが1.4319ドル、ユーロ/円は110.32円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9637.14 -207.45
FTSE100(英) 5584.51 -133.88
DAX(独) 6640.59 -156.16
NYダウ(米) 11896.44 29.82
S&P500(米) 1260.34 6.29
NASDAQ(米) 2693.07 23.83

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.62 0.01
日本10年債 1.018 -0.030
英10年債 2.74 -0.03
独10年債 2.40 -0.01

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1666.30 21.80
NY原油(期近) 91.93 -1.86

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/4(木)
・ 19:00 ドイツ 6月 製造業新規受注 前月比
・ 20:00 英国 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
・ 20:45 ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
21:30 ユーロ圏 トリシェECB総裁定例記者会見
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年8月 3日 (水)

8/3 本日の戦略-スイスフラン高からリスク回避継続の様相-

おはようございます。7月からの省電は天候の助けもあって順調のようですが、報道などを見ていますと、各企業の担当者は監視に追われているようで、本当に大変だと思います。これが今夏で終わるとは思えませんので、本格的な対策が必要なのでしょうね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
円>ドル>ポンド>ユーロ>NZドル>豪ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
ようやく米国の債務引き上げ法案が成立しました。これを受けて格付け機関ムーディーズは「米国のAAA格付けを確認、見通しはネガティブ。米債務合意がデフォルトのリスクを解消」としたものの、フィッチは「米国の格付けは依然見直し対象、債務負担の増加で」としています。S&Pは先の発表で法案が通過したものの債務削減が4兆ドル規模にないことで、格下げのリスクが残っています。こうした懸念からドルの上値が重いことに加え、欧州では引き続きイタリア、スペインの国債が売られ、ドイツとのスプレッドがワイドニング化していることから、欧米の株価が大幅に下落、リスク回避の動きが継続しています。このため、安全通貨としての「スイスフラン」が大幅に上昇、対ドル、対スイスフラン、対ポンドでスイスフランの最高値を更新しています。また、リスク回避では「円」と「ドル」が買われやすい状況で、米国債が買われ(利回りが低下)、米国と日本の金利差が縮小したことから、ドル/円では円が買われています。この傾向は本日も継続すると思われ、豪ドルやNZドルなどクロス円も重いことから、引き続き円には上昇圧力がかかるものと思います。こうした中で、本邦政府・日銀による介入に対する警戒がどこまで有効かが試されるのではないかと思います。

こうした意味で本日は21時15分にADP雇用調査の発表が予定されています。労働省が発表する雇用統計との相関関係には疑問が残りますが、予想10万人増に対して下振れするようだと76円台のミドルから前半を試しに行くかもしれません。また、ユーロ圏からはイタリア、スペインに対しては発言などの動きもないことから、引き続きリスクが残る状態と思います。

■AUD/JPY 日足(トレンドチャネル、フィボナッチ) AUDJPY source:uedaharlowfx
豪ドル/円は昨日、大幅に下落し83.12円をつけ、7/13の安値の83.15円を下抜けしました。4/11の高値の90.01円を起点としてトレンドチャネルを引いてみると、緩やかなダウントレンドを形成していることが見て取れます。現在はチャネルの下限を試している状態で、3/17の安値の74.69円と4/11の高値の90.01円を100%としたフィボナッチ50%押しの手前でサポートされています。ストキャスティックス(スロー)は売られ過ぎに近付いていますが、まだ下落余地は残っていることから、仮にフィボナッチ50%押しの82.32円近辺を下に抜けてくると、同61.8%押しとなる80.57円近辺を目指すものと思われます。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
NZドル/円 21日移動平均線を下抜け
ドル/スイスフラン 年初来安値更新
ユーロ/スイス 年初来安値更新
ポンド/スイス 年初来安値更新
豪ドル/米ドル 21日移動平均線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 07:59→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.76 ~ 77.45
EURJPY 108.57 ~ 110.07
GBPJPY 124.90 ~ 126.27
AUDJPY 82.47 ~ 83.61
NZDJPY 66.34 ~ 67.30
CADJPY 79.62 ~ 80.66
ZARJPY 11.24 ~ 11.42
NOKJPY 14.09 ~ 14.31
MXNJPY 6.42 ~ 6.51
HKDJPY 9.81 ~ 9.91
SGDJPY 63.59 ~ 64.21
EURUSD 1.4071 ~ 1.4266

■前日のサマリー
昨日の東京市場は未明の日経新聞電子版の介入の検討に関する記事を受け警戒から、ドル/円は一時77.85円まで、ユーロ/円も一時111.01円まで上昇、ユーロ/ドルは1.4240ドル近辺から1.4280ドル近辺で推移しました。ロンドン時間に入ると、イタリア・スペインの国債がオープンとともに下落し、ドイツ国債とのスプレッドが拡大、欧州の株価も下落したことから、ユーロ/ドルは1.4158ドル、ユーロ/円は109.30円、ドル/円も77.18円まで下落しました。NY時間に入ると発表された米個人所得、個人消費ともに市場予想を下回る結果となり、リスク回避の動きからドル/円は一時77.30円、ユーロ/ドルも1.4151ドル、ユーロ/円は109.47円まで下落、その後、下落してオープンした米株価が下げ幅を縮小したことで、ユーロ/ドルは1.4283ドル、ユーロ/円は110.17円まで上昇、ドル/円は77.07円まで下落しました。クローズにかけては米株価が下げ幅を拡大したことや米10年債が買われ、利回りが2.64%となったことで、ドル/円は一時76.98円まで下落、ユーロ/ドルも一時1.4176ドル、ユーロ/円も一時109.21ドルまで下落しました。また、昨日に政策金利が据え置かれた豪ドルは豪準備銀行(RBA)の「世界の不確実さで金利維持が鮮明」との声明もあり、大幅に下落しました。
クローズはドル/円が77.16円、ユーロ/ドルが1.4199ドル、ユーロ/円は109.54円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9844.59 -120.42
FTSE100(英) 5718.39 -56.04
DAX(独) 6796.75 -157.23
NYダウ(米) 11866.62 -265.87
S&P500(米) 1254.05 -32.89
NASDAQ(米) 2669.24 -75.37

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.61 -0.13
日本10年債 1.048 -0.031
英10年債 2.76 -0.04
独10年債 2.41 -0.04

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1644.50 22.80
NY原油(期近) 93.79 -1.10

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/3(水)
10:30 豪 6月 貿易収支
10:30 豪 6月 小売売上高 前月比
・ 17:00 ユーロ圏 7月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
・ 17:30 英国 7月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
・ 18:00 ユーロ圏 6月 小売売上高 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 小売売上高 前年同月比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 20:30 米国 7月 チャレンジャー人員削減数 前年比
21:15 米国 7月 ADP雇用統計 前月比
23:00 米国 7月 ISM非製造業景況指数(総合)
・ 23:00 米国 6月 製造業新規受注 前月比
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年8月 2日 (火)

8/2 本日の戦略-本邦による介入警戒感はいつまで継続するか-

おはようございます。米債務上限の引き上げが合意に達したものの、円安は半日しか持ちませんでした。日本も決して良くないのですが、強固な円高が続きますね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ドル>豪ドル>NZドル>円>ポンド>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
米国の債務引き上げ問題は下院で法案が賛成269、反対161で可決されました。この後、米上院が米国東部時間2日の正午に採決を行い、オバマ大統領が承認という手続きを持って成立することになります。債務の削減額は2兆4000億ドルで、格付け機関S&Pが示していた「AAA」を維持するための削減額の4兆ドルとは乖離があることで、米国債の引き下げリスクが当面継続することになりそうです。引き下げタイミングは未定ですが、ウォッチネガティブとなっていることで、今月か来月には何らかの動きがあるかもしれません。また、先週発表された4-6月のGDP、昨日発表された米ISM製造業景況指数とも市場予想から下振れ、ISMは50.9とかろうじて景気の分岐となる50は下回らなかったものの、足許での米景気悪化の懸念は避けられず、ドルに対しての弱気な見方は継続しています。本日は米個人消費支出などの指標の発表がありますが、仮に内容が良くてもドルを押し上げるまでには至らないと思います。目先は78円まで届くかが焦点となりそうです。

日経新聞の電子版で報道された本邦財務省・日銀による円売り介入は、震災復興のための円高是正という大義名分の下、米国も事実上容認するとの見方が出ています。また、日銀も今週4・5日に開催される金融政策決定会合で追加緩和を行ってくる可能性があります。日経の記事の信ぴょう性がどこまであるかわかりませんが、野田財務相は「確り市場を見ていきたい」と発言するにとどまり、「介入についてのコメントはしない」としています。3月17日の円の史上最高値に迫ったことから、このレベルでは警戒感が高まると思います。ただ、介入は3月のときのようにG7協調ではなく、昨年9月の介入のときのように日本単独となると思いますので、押し上げは難しく、レベルとしても80を回復して維持するというのはかなり厳しいと思っています。

■USD/JPY 日足(ボリンジャーバンド、パラボリック、ストキャスティックス、フィボナッチ) USDJPY source:uedaharlowfx
ドル/円は昨日、3/17の安値の76.25円(当社のレートと異なります)に迫る76.29円まで一時下落しました。ボリンジャーバンドではバンド幅が拡大中で-2σに沿って下落を続けていますが、昨日はようやく-2σから少し中に入ってきて、これまで20以下で張り付いていたストキャスティックス(スロー)もゴールデンクロスしています。このため、パラボリックの78.02円を超えてくると戻る可能性が高まります。目処としては7/8の高値の81.47円と昨日の安値の76.29円を結んだフィボナッチの50%戻し(=ボリンジャーバンドのミッドラインとほぼ同値)となる78.86円近辺ではないでしょうか。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 21日移動平均線を下抜け
NZドル/円 年初来高値更新
ドル/スイスフラン 年初来安値更新
ユーロ/スイス 年初来安値更新
ポンド/スイス 年初来安値更新
NZドル/米ドル 年初来高値更新

■変動率からの予想レンジ 07:58→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.80 ~ 77.48
EURJPY 109.06 ~ 110.52
GBPJPY 125.01 ~ 126.35
AUDJPY 84.08 ~ 85.18
NZDJPY 67.18 ~ 68.11
CADJPY 80.05 ~ 81.07
ZARJPY 11.35 ~ 11.53
NOKJPY 14.16 ~ 14.38
MXNJPY 6.50 ~ 6.59
HKDJPY 9.83 ~ 9.92
SGDJPY 63.91 ~ 64.53
EURUSD 1.4134 ~ 1.4315

■前日のサマリー
昨日の東京市場は米債務上限問題で米民主党と共和党が合意に達したと報じられ、更に米オバマ大統領が「上下院両党の指導部が赤字を削減しデフォルトを回避する合意に達した」との声明もあり、これを好感してドル/円は78.05円、ユーロ/円は111.25円まで上昇しましたが、議会での可決まではまだ懸念が残ることでじりじりと下落、ユーロ/ドルは1.43ドル台ミドルから1.4420ドルまで上昇しました。ロンドン時間に入ると米国の格下げの懸念などもありドル/円は76.87円、ユーロ/円は111円台前半まで下落、ユーロ/ドルは一時1.4454ドルまで上昇しました。NY時間には発表された米ISM製造業景況指数が市場予想から下振れしたことで、ドル/円は76.29円まで下落、ユーロはイタリアの銀行の格下げの噂などがでて、欧州の株価が大幅下落、イタリア国債とドイツ国債の対独スプレッドが拡大する中で、ユーロ/ドルが1.4185ドル、ユーロ/円が109.74円まで下落しました。その後、日経新聞の記事で「政府が円高是正へ介入準備」「米国も事実上容認する姿勢」「日銀は追加の金融緩和に向け調整」と報じたことでドルが買われ、ドル/円は77.28円、ユーロ/円も110.11円まで戻しました。
クローズはドル/円が77.19円、ユーロ/ドルが1.4247ドル、ユーロ/円は110.00円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9965.01 131.98
FTSE100(英) 5774.43 -40.76
DAX(独) 6953.98 -204.79
NYダウ(米) 12132.49 -10.75
S&P500(米) 1286.94 -5.34
NASDAQ(米) 2744.61 -11.77

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.74 -0.04
日本10年債 1.079 -0.003
英10年債 2.80 -0.18
独10年債 2.45 -0.20

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1621.70 -6.60
NY原油(期近) 94.89 -0.81

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/2(火)
・ 10:30 日本 6月 毎月勤労統計調査-現金給与総額 前年同月比
・ 10:30 豪 4-6月期 四半期住宅価格指数 前期比
・ 10:30 豪 4-6月期 四半期住宅価格指数 前年同期比
・ 10:30 豪 6月 住宅建設許可件数 前月比
13:30 豪 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
・ 16:15 スイス 6月 実質小売売上高 前年同月比
・ 16:30 スイス 7月 SVME購買部協会景気指数
・ 18:00 ユーロ圏 6月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 卸売物価指数(PPI) 前年同月比
21:30 米国 6月 個人消費支出(PCE) 前月比
・ 21:30 米国 6月 個人所得 前月比
・ 21:30 米国 6月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) 前月比
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

2011年8月 1日 (月)

8/1 本日の戦略-米債務上限問題合意で焦点は米経済指標へ-

おはようございます。昨日の若洲海浜公園の続きですが、釣りは午後2時過ぎに終了し、レンタル自転車を借りて1週約5kmのサイクリングコースを回りました。長男には100m以上の差をつけられ、体力のなさを実感させられました。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
円>NZドル>ユーロ>ポンド>豪ドル>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
米国の債務引き上げ問題が本当に大詰めを迎えています。昨日に米ABCが「暫定合意」と報じたことに加え、リード上院院内総務が民主党上院議員の承認を得られることが前提としているものの、妥結の方向で動いていることから、足許のリスクは後退したとの見方で、ドル/円は77円台を回復しました。本日9時30分過ぎにリード上院院内総務が、教頭との電話会談で合意に達したと発表、オバマ米大統領が「合意に達した」との声明を発表したことでドル/円は77.94円まで上昇しました。ただ、本邦の仲値(9時55分)の直前であり、本日は米供給管理協会(ISM)の製造業景気指数の発表を控えているため、足許の経済指標の悪化が示されるとドルの下落につながると思います。

一方、ユーロも格付け会社ムーディーズがスペインの格付けを引き下げ方向で見直す、スペイン大手銀行サンタンデールなど金融機関の格付けを格下げ方向で見直す方針を明らかにしたことから、短期的には米国の弱含みでの対局のユーロとの位置づけや今週予定されているECB理事会での利上げの継続(8月は無いとほとんどの市場参加者が予想)の可能性から底堅い動きが予想されます。ただ、イタリアにも懸念が出ていることから、より深刻的な状況となれば、ユーロの下落トレンドにつながるのではないかと思っています。

■EUR/JPY 日足(移動平均線、一目均衡表、パラボリック、ストキャスティックス) EURJPY source:uedaharlowfx
ユーロ/円は7/12の安値の109.59円からの戻りが一目均衡表(日足)の基準線の113.66円で止められ下落、転換線を下抜けています。21日移動平均線、パラボリックでも、下落トレンドが継続していることが示されており、ストキャスティックス(スロー)でも%Kスローは20を下回っているものの、%Dスローからはまだ下落余地あるといえそうです。戻りで転換線の111.95円を上に抜けられないと前出109.59円を試しに行くことになると思われ、ここを下抜けると3/17の安値の106.71円を目指す可能性が高まります。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ドル/スイスフラン 年初来安値更新
NZドル/米ドル 年初来高値更新

■変動率からの予想レンジ 08:34→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.52 ~ 77.15
EURJPY 109.72 ~ 111.07
GBPJPY 125.49 ~ 126.70
AUDJPY 84.12 ~ 85.14
NZDJPY 67.22 ~ 68.08
CADJPY 79.87 ~ 80.81
ZARJPY 11.41 ~ 11.59
NOKJPY 14.16 ~ 14.37
MXNJPY 6.49 ~ 6.58
HKDJPY 9.81 ~ 9.90
SGDJPY 63.59 ~ 64.15
EURUSD 1.4290 ~ 1.4454

■前日のサマリー
週末の東京市場は米債務上限問題が重しとなり、アジアの株価が下落したことから、リスク回避の動きが継続し、ドル/円は戻りが77.87円までで77.45円まで下落しました。ユーロ/円はリスク回避の円買いで111.56円から110.65円へと下落、ユーロ/ドルは一時1.4364ドルまで上昇しましたが、ユーロ/円の下落につれ1.4275ドルまで下落しました。ロンドン時間にはサパテロ・スペイン首相が総選挙を11月20日に前倒しして実施することを発表したことで、ユーロ/ドルは1.4230ドル、ユーロ/円は110.50円まで下落しました。NY時間には発表された米4-6月期のGDPが市場予想から下振れしたことでドルが売られ、ドルが売られ、ドル/円は77.01円、ユーロ/円は110.39円まで下落、ユーロ/ドルは1.4393ドルまで上昇しました。その後は米債務上限問題で進展がないことが嫌気され、ドル/円は76.80円近辺、ユーロ/円は112.16円まで上昇していましたが110.60円近辺へと下落、ユーロ/ドルは1.44ドル台へと上昇しました。
クローズはドル/円が76.88円、ユーロ/ドルが1.4385ドル、ユーロ/円は110.57円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9833.03 -68.32
FTSE100(英) 5815.19 -58.02
DAX(独) 7158.77 -31.29
NYダウ(米) 12143.24 -96.87
S&P500(米) 1292.28 -8.39
NASDAQ(米) 2756.38 -9.87

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.80 -0.15
日本10年債 1.082 0.004
英10年債 2.86 -0.11
独10年債 2.54 -0.10

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1628.30 14.90
NY原油(期近) 95.70 -1.74

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/1(月)
・ 00:00 オーストラリア市場休場(バンクホリデー)
・ 00:00 カナダ市場休場(シビック・デー)
・ 17:00 ユーロ圏 7月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
・ 17:30 英国 7月 製造業購買担当者景気指数(PMI)
・ 18:00 ユーロ圏 6月 失業率
・ 23:00 米国 6月 建設支出 前月比
23:00 米国 7月 ISM製造業景況指数
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

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