山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
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« 8/1 本日の戦略-米債務上限問題合意で焦点は米経済指標へ- | メイン | 8/3 本日の戦略-スイスフラン高からリスク回避継続の様相- »

2011年8月 2日 (火)

8/2 本日の戦略-本邦による介入警戒感はいつまで継続するか-

おはようございます。米債務上限の引き上げが合意に達したものの、円安は半日しか持ちませんでした。日本も決して良くないのですが、強固な円高が続きますね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ドル>豪ドル>NZドル>円>ポンド>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
米国の債務引き上げ問題は下院で法案が賛成269、反対161で可決されました。この後、米上院が米国東部時間2日の正午に採決を行い、オバマ大統領が承認という手続きを持って成立することになります。債務の削減額は2兆4000億ドルで、格付け機関S&Pが示していた「AAA」を維持するための削減額の4兆ドルとは乖離があることで、米国債の引き下げリスクが当面継続することになりそうです。引き下げタイミングは未定ですが、ウォッチネガティブとなっていることで、今月か来月には何らかの動きがあるかもしれません。また、先週発表された4-6月のGDP、昨日発表された米ISM製造業景況指数とも市場予想から下振れ、ISMは50.9とかろうじて景気の分岐となる50は下回らなかったものの、足許での米景気悪化の懸念は避けられず、ドルに対しての弱気な見方は継続しています。本日は米個人消費支出などの指標の発表がありますが、仮に内容が良くてもドルを押し上げるまでには至らないと思います。目先は78円まで届くかが焦点となりそうです。

日経新聞の電子版で報道された本邦財務省・日銀による円売り介入は、震災復興のための円高是正という大義名分の下、米国も事実上容認するとの見方が出ています。また、日銀も今週4・5日に開催される金融政策決定会合で追加緩和を行ってくる可能性があります。日経の記事の信ぴょう性がどこまであるかわかりませんが、野田財務相は「確り市場を見ていきたい」と発言するにとどまり、「介入についてのコメントはしない」としています。3月17日の円の史上最高値に迫ったことから、このレベルでは警戒感が高まると思います。ただ、介入は3月のときのようにG7協調ではなく、昨年9月の介入のときのように日本単独となると思いますので、押し上げは難しく、レベルとしても80を回復して維持するというのはかなり厳しいと思っています。

■USD/JPY 日足(ボリンジャーバンド、パラボリック、ストキャスティックス、フィボナッチ) USDJPY source:uedaharlowfx
ドル/円は昨日、3/17の安値の76.25円(当社のレートと異なります)に迫る76.29円まで一時下落しました。ボリンジャーバンドではバンド幅が拡大中で-2σに沿って下落を続けていますが、昨日はようやく-2σから少し中に入ってきて、これまで20以下で張り付いていたストキャスティックス(スロー)もゴールデンクロスしています。このため、パラボリックの78.02円を超えてくると戻る可能性が高まります。目処としては7/8の高値の81.47円と昨日の安値の76.29円を結んだフィボナッチの50%戻し(=ボリンジャーバンドのミッドラインとほぼ同値)となる78.86円近辺ではないでしょうか。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 21日移動平均線を下抜け
NZドル/円 年初来高値更新
ドル/スイスフラン 年初来安値更新
ユーロ/スイス 年初来安値更新
ポンド/スイス 年初来安値更新
NZドル/米ドル 年初来高値更新

■変動率からの予想レンジ 07:58→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.80 ~ 77.48
EURJPY 109.06 ~ 110.52
GBPJPY 125.01 ~ 126.35
AUDJPY 84.08 ~ 85.18
NZDJPY 67.18 ~ 68.11
CADJPY 80.05 ~ 81.07
ZARJPY 11.35 ~ 11.53
NOKJPY 14.16 ~ 14.38
MXNJPY 6.50 ~ 6.59
HKDJPY 9.83 ~ 9.92
SGDJPY 63.91 ~ 64.53
EURUSD 1.4134 ~ 1.4315

■前日のサマリー
昨日の東京市場は米債務上限問題で米民主党と共和党が合意に達したと報じられ、更に米オバマ大統領が「上下院両党の指導部が赤字を削減しデフォルトを回避する合意に達した」との声明もあり、これを好感してドル/円は78.05円、ユーロ/円は111.25円まで上昇しましたが、議会での可決まではまだ懸念が残ることでじりじりと下落、ユーロ/ドルは1.43ドル台ミドルから1.4420ドルまで上昇しました。ロンドン時間に入ると米国の格下げの懸念などもありドル/円は76.87円、ユーロ/円は111円台前半まで下落、ユーロ/ドルは一時1.4454ドルまで上昇しました。NY時間には発表された米ISM製造業景況指数が市場予想から下振れしたことで、ドル/円は76.29円まで下落、ユーロはイタリアの銀行の格下げの噂などがでて、欧州の株価が大幅下落、イタリア国債とドイツ国債の対独スプレッドが拡大する中で、ユーロ/ドルが1.4185ドル、ユーロ/円が109.74円まで下落しました。その後、日経新聞の記事で「政府が円高是正へ介入準備」「米国も事実上容認する姿勢」「日銀は追加の金融緩和に向け調整」と報じたことでドルが買われ、ドル/円は77.28円、ユーロ/円も110.11円まで戻しました。
クローズはドル/円が77.19円、ユーロ/ドルが1.4247ドル、ユーロ/円は110.00円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9965.01 131.98
FTSE100(英) 5774.43 -40.76
DAX(独) 6953.98 -204.79
NYダウ(米) 12132.49 -10.75
S&P500(米) 1286.94 -5.34
NASDAQ(米) 2744.61 -11.77

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.74 -0.04
日本10年債 1.079 -0.003
英10年債 2.80 -0.18
独10年債 2.45 -0.20

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1621.70 -6.60
NY原油(期近) 94.89 -0.81

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/2(火)
・ 10:30 日本 6月 毎月勤労統計調査-現金給与総額 前年同月比
・ 10:30 豪 4-6月期 四半期住宅価格指数 前期比
・ 10:30 豪 4-6月期 四半期住宅価格指数 前年同期比
・ 10:30 豪 6月 住宅建設許可件数 前月比
13:30 豪 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
・ 16:15 スイス 6月 実質小売売上高 前年同月比
・ 16:30 スイス 7月 SVME購買部協会景気指数
・ 18:00 ユーロ圏 6月 卸売物価指数(PPI) 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 卸売物価指数(PPI) 前年同月比
21:30 米国 6月 個人消費支出(PCE) 前月比
・ 21:30 米国 6月 個人所得 前月比
・ 21:30 米国 6月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) 前月比
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

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    ■ドル円など主要通貨のスプレッド縮小



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