山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
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2011年8月 3日 (水)

8/3 本日の戦略-スイスフラン高からリスク回避継続の様相-

おはようございます。7月からの省電は天候の助けもあって順調のようですが、報道などを見ていますと、各企業の担当者は監視に追われているようで、本当に大変だと思います。これが今夏で終わるとは思えませんので、本格的な対策が必要なのでしょうね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
円>ドル>ポンド>ユーロ>NZドル>豪ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
ようやく米国の債務引き上げ法案が成立しました。これを受けて格付け機関ムーディーズは「米国のAAA格付けを確認、見通しはネガティブ。米債務合意がデフォルトのリスクを解消」としたものの、フィッチは「米国の格付けは依然見直し対象、債務負担の増加で」としています。S&Pは先の発表で法案が通過したものの債務削減が4兆ドル規模にないことで、格下げのリスクが残っています。こうした懸念からドルの上値が重いことに加え、欧州では引き続きイタリア、スペインの国債が売られ、ドイツとのスプレッドがワイドニング化していることから、欧米の株価が大幅に下落、リスク回避の動きが継続しています。このため、安全通貨としての「スイスフラン」が大幅に上昇、対ドル、対スイスフラン、対ポンドでスイスフランの最高値を更新しています。また、リスク回避では「円」と「ドル」が買われやすい状況で、米国債が買われ(利回りが低下)、米国と日本の金利差が縮小したことから、ドル/円では円が買われています。この傾向は本日も継続すると思われ、豪ドルやNZドルなどクロス円も重いことから、引き続き円には上昇圧力がかかるものと思います。こうした中で、本邦政府・日銀による介入に対する警戒がどこまで有効かが試されるのではないかと思います。

こうした意味で本日は21時15分にADP雇用調査の発表が予定されています。労働省が発表する雇用統計との相関関係には疑問が残りますが、予想10万人増に対して下振れするようだと76円台のミドルから前半を試しに行くかもしれません。また、ユーロ圏からはイタリア、スペインに対しては発言などの動きもないことから、引き続きリスクが残る状態と思います。

■AUD/JPY 日足(トレンドチャネル、フィボナッチ) AUDJPY source:uedaharlowfx
豪ドル/円は昨日、大幅に下落し83.12円をつけ、7/13の安値の83.15円を下抜けしました。4/11の高値の90.01円を起点としてトレンドチャネルを引いてみると、緩やかなダウントレンドを形成していることが見て取れます。現在はチャネルの下限を試している状態で、3/17の安値の74.69円と4/11の高値の90.01円を100%としたフィボナッチ50%押しの手前でサポートされています。ストキャスティックス(スロー)は売られ過ぎに近付いていますが、まだ下落余地は残っていることから、仮にフィボナッチ50%押しの82.32円近辺を下に抜けてくると、同61.8%押しとなる80.57円近辺を目指すものと思われます。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
NZドル/円 21日移動平均線を下抜け
ドル/スイスフラン 年初来安値更新
ユーロ/スイス 年初来安値更新
ポンド/スイス 年初来安値更新
豪ドル/米ドル 21日移動平均線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 07:59→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.76 ~ 77.45
EURJPY 108.57 ~ 110.07
GBPJPY 124.90 ~ 126.27
AUDJPY 82.47 ~ 83.61
NZDJPY 66.34 ~ 67.30
CADJPY 79.62 ~ 80.66
ZARJPY 11.24 ~ 11.42
NOKJPY 14.09 ~ 14.31
MXNJPY 6.42 ~ 6.51
HKDJPY 9.81 ~ 9.91
SGDJPY 63.59 ~ 64.21
EURUSD 1.4071 ~ 1.4266

■前日のサマリー
昨日の東京市場は未明の日経新聞電子版の介入の検討に関する記事を受け警戒から、ドル/円は一時77.85円まで、ユーロ/円も一時111.01円まで上昇、ユーロ/ドルは1.4240ドル近辺から1.4280ドル近辺で推移しました。ロンドン時間に入ると、イタリア・スペインの国債がオープンとともに下落し、ドイツ国債とのスプレッドが拡大、欧州の株価も下落したことから、ユーロ/ドルは1.4158ドル、ユーロ/円は109.30円、ドル/円も77.18円まで下落しました。NY時間に入ると発表された米個人所得、個人消費ともに市場予想を下回る結果となり、リスク回避の動きからドル/円は一時77.30円、ユーロ/ドルも1.4151ドル、ユーロ/円は109.47円まで下落、その後、下落してオープンした米株価が下げ幅を縮小したことで、ユーロ/ドルは1.4283ドル、ユーロ/円は110.17円まで上昇、ドル/円は77.07円まで下落しました。クローズにかけては米株価が下げ幅を拡大したことや米10年債が買われ、利回りが2.64%となったことで、ドル/円は一時76.98円まで下落、ユーロ/ドルも一時1.4176ドル、ユーロ/円も一時109.21ドルまで下落しました。また、昨日に政策金利が据え置かれた豪ドルは豪準備銀行(RBA)の「世界の不確実さで金利維持が鮮明」との声明もあり、大幅に下落しました。
クローズはドル/円が77.16円、ユーロ/ドルが1.4199ドル、ユーロ/円は109.54円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9844.59 -120.42
FTSE100(英) 5718.39 -56.04
DAX(独) 6796.75 -157.23
NYダウ(米) 11866.62 -265.87
S&P500(米) 1254.05 -32.89
NASDAQ(米) 2669.24 -75.37

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.61 -0.13
日本10年債 1.048 -0.031
英10年債 2.76 -0.04
独10年債 2.41 -0.04

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1644.50 22.80
NY原油(期近) 93.79 -1.10

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/3(水)
10:30 豪 6月 貿易収支
10:30 豪 6月 小売売上高 前月比
・ 17:00 ユーロ圏 7月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
・ 17:30 英国 7月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
・ 18:00 ユーロ圏 6月 小売売上高 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 6月 小売売上高 前年同月比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 20:30 米国 7月 チャレンジャー人員削減数 前年比
21:15 米国 7月 ADP雇用統計 前月比
23:00 米国 7月 ISM非製造業景況指数(総合)
・ 23:00 米国 6月 製造業新規受注 前月比
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

リンク

  • ■新取引システムUHFX Proリリース!!


    ■ドル円など主要通貨のスプレッド縮小



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