山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
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2011年8月31日 (水)

8/31 本日の戦略-米雇用悪化なら金融緩和は避けられないか-

おはようございます。本日で子供たちの夏休みも終了します。長男は明日が休みにならないかと台風に期待しているようです。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
豪ドル>NZドル>円>ドル>ユーロ>ポンド
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日のイタリア国債の入札は不調に終わり、国債利回りが上昇、対独国債スプレッドも拡大しましたが、ECBがイタリア国債を買い入れたことから、落ち着きを取り戻しました。引き続きスペイン、フランスの国債入札(明日)が予定されています。一方、ユーロ圏景況感調査も2008年以来の悪化となっています。米国に続き欧州の景況感も悪化していることから、インフレを警戒しているECBが引き締め的な政策から変化を見せる可能性があり、次週のECB理事会で利下げの可能性などが話し合われるようであれば、ユーロ安につながりやすいと思います。この場合は欧州の株価が上昇し、「円」が売られやすくなると予想されることから、豪ドル円やNZドル円が上昇するものと思います。

一方の米国でも昨日発表されたコンファレンスボードでの消費者信頼感指数が44.5に急激に悪化しました。本日もシカゴ購買部協会指数(PMI)が発表されますが、こちらも悪化を示すようだと、センチメントの悪化が実体経済に及ぼす影響が懸念されます。特に明日の米供給管理協会(ISM)製造業景気指数が50を切るようだと、景気減速からリセッションの懸念が高まりそうで、FOMCでの量的緩和期待に市場がなりそうです。そうなると潜在的なドル安(円高)が継続することになると思います。

本日は21時15分の米ADP雇用調査が注目されると思います。労働省発表の非農業部門雇用者数のとの相関は低いものの、ファーストアクションとしては市場が反応しやすい指標と思われます。既に悪化は予想されているものの、市場予想から下振れした場合には、上記と同様に米金融緩和に対する市場の期待が高まるものとみています。その他の指標としては19時発表の本邦財務省の外国為替平衡操作の実施状況(介入額)でしょうか。市場予想では4兆5千億(8月4日実施分として)となっています。

■AUDUSD 日足(一目均衡表、ストキャスティックス、フィボナッチ) AUDUSD source:uedaharlowfx
豪ドル/米ドルは7/27の高値の1.1079ドルから8/9の安値の0.9926ドルを100%としたフィボナッチで61.8%戻しを達成しています。ただ、一目均衡表(日足)からは、雲の下限が1.0734ドルに位置していること、遅行線に対する雲の上限が1.07ドルに位置していること、ストキャスティックス(スロー)では%Kスロー、%Dスローがともに80以上であり、デッドクロスする可能性が高いことで、このまま上昇するというよりは調整するのではないかと思います。調整めどは転換線の1.05155ドル近辺と思います。逆に上に抜けてしまった場合はフィボナッチの100%戻しとなる1.1079ドルを目指すもと思います。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
ユーロ/円 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
ポンド/円 21日移動平均線を下抜け
NZドル/円 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 07:54→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.31 ~ 77.16
EURJPY 109.88 ~ 111.55
GBPJPY 124.10 ~ 125.81
AUDJPY 81.02 ~ 82.60
NZDJPY 64.60 ~ 66.00
CADJPY 77.77 ~ 78.99
ZARJPY 10.66 ~ 10.91
NOKJPY 14.15 ~ 14.42
MXNJPY 6.00 ~ 6.14
HKDJPY 9.76 ~ 9.88
SGDJPY 63.17 ~ 63.97
EURUSD 1.4370 ~ 1.4528

■前日のサマリー
昨日の東京時間は朝方発表されたNZの住宅着工が良かった以外は目立った材料がなく、ドル/円はじりじりと77円手前から76.70円近辺、ユーロ/円は1.4530ドル近辺から1.4496ドル、ユーロ/円は111.70円近辺から111.27円へと下落しました。ロンドン時間にはイタリア国債の入札が不調に終わったこと、ユーロ圏景況感指数が2008年以来となる最大の悪化を示したことなどから、ユーロ/ドルが1.4385ドル、ユーロ/円が110.44円まで下落、ドル/円は76.66円から76.89円まで上昇しました。NY時間には、エバンズ・シカゴ連銀総裁が「現時点では強力な緩和措置が好ましい」「金融緩和の余地はある」などと発言したことや米消費者信頼感指数が予想より大幅に下振れしたことで、ドル/円は76.61円まで一時下落、その後のFOMC議事録では反応は限定的となったものの、どちらかというと緩和的な色彩が強かったこともあり、弱含みでの推移となりました。ユーロはFOMC議事録などを受け、じりじりと上昇し、対ドルでは1.4466ドル、対円では110.91円を一時回復しました。
クローズはドル/円が76.71円、ユーロ/ドルが1.4437ドル、ユーロ/円は110.78円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8953.90 102.55
FTSE100(英) 5268.66 138.74
DAX(独) 5643.92 -26.15
NYダウ(米) 11559.95 20.70
S&P500(米) 1212.92 2.84
NASDAQ(米) 2576.11 14.00

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.18 -0.08
日本10年債 1.024 0.004
英10年債 2.50 0.00
独10年債 2.15 -0.07

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1829.80 38.20
NY原油(期近) 88.90 1.63

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/31(水)
・ 08:01 英国 8月 GFK消費者信頼感調査
・ 08:50 日本 7月 鉱工業生産・速報値 前月比
・ 10:00 NZ 8月 NBNZ企業信頼感
・ 10:30 日本 7月 毎月勤労統計調査-現金給与総額 前年同月比
・ 14:00 日本 7月 新設住宅着工戸数 前年同月比
・ 15:00 ドイツ 7月 小売売上高指数 前月比
・ 15:00 ドイツ 7月 小売売上高指数 前年同月比
16:55 ドイツ 8月 失業者数 前月比
16:55 ドイツ 8月 失業率
・ 18:00 ユーロ圏 8月 消費者物価指数(HICP、速報値) 前年同月比
・ 18:00 ユーロ圏 7月 失業率
19:00 日本 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 20:30 米国 8月 チャレンジャー人員削減数 前年比
・ 21:00 南ア 7月 貿易収支
21:15 米国 8月 ADP雇用統計 前月比
・ 21:30 カナダ 6月 月次国内総生産(GDP) 前月比
・ 21:30 カナダ 4-6月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比年率
・ 22:45 米国 8月 シカゴ購買部協会景気指数
・ 23:00 米国 7月 製造業新規受注 前月比
・ 01:30 米国 ロックハート米アトランタ連銀総裁講演

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

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    ■ドル円など主要通貨のスプレッド縮小



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