山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
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2011年8月 5日 (金)

8/5 本日の戦略-株安から円高圧力継続-

おはようございます。来週1週間下記休暇を取らせていただく予定としています。ご不便をおかけしますがよろしくお願いします。できるだけ簡易でも懇親したいとは思っています。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ドル>ポンド>ユーロ>円>豪ドル>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日の本邦政府・日銀による円売り介入がなければ、昨日の欧米の株価の大幅な下落から、ドル/円は75円を割り込んでいた可能性があります。ドル/円は昨日付けた高値から1円以上下落していますが、78円台後半では底堅く推移、また、確認は取れていないものの、夜間も介入を行ったとの噂もあります(FRBや銀行への委託ではなく、最近は直接行うこともあります)。介入に関しては、昨年9月が2兆1249億円(単独)、本年3月が6925億円(G7協調)、今回が上昇幅から推測すると約3億円(単独)と思われますので、そう頻繁に実施できるものではないと思われ、介入警戒感がどこまで続くのかとなります。世界経済に不確実性が高まっていることで、リスク回避が続いた場合には、本邦政府・日銀の介入のレベル感を探ることになると思います。ただ、レベル感や防衛ラインは設けていないと思いますので、77円台や76円台で介入期待を持つのは禁物ですが、本日に下落してクローズした場合には月曜朝は介入を警戒となります。

本日の米国の雇用統計は、これまで発表されているADP雇用調査や新規失業保険申請件数からはそれほど下振れの懸念はないと思いますが、ISM雇用指数などからは引き続き雇用の状況が良くないといえそうです。このため、市場予想の8.5万人増から、上下5万人以内に留まれば、市場に与える影響は少ないと思いますが、下振れした場合には不安定な株価に下落バイアスがかかることから、ドルと円が買われる流れとなり、ユーロや豪ドルなどクロス円が下落することになると思います。

ユーロは昨日のECB理事会での「債券買い取の再開」の決定やECBによる国債買い取りの継続と、ポルトガル、アイルランドの国債購入はユーロ周辺国の懸念を払しょくするには至りませんでした。トリシェECB総裁はインフレ懸念と現在の政策金利が緩和的と発言しましたが、こちらもユーロのサポート要因とはなっていません。市場の懸念を払しょくする出口が見えませんので、ユーロも下方向のバイアスがかかっていると思います。

■ZAR/JPY 日足(一目均衡表、パラボリック、ストキャスティックス) ZARJPY source:uedaharlowfx
南アランド/円は8/3の安値の11.27円が7/19の安値の11.28円と面を合わせました。ストキャスティックス(スロー)ではゴールデンクロスが出現し、ここで反発すればダブル底になる可能性が高まります。まずは一目均衡表(日足)の基準線の11.71円近辺を目指すと思いますが、21日移動平均線(11.50円)、転換線(11.50円)と重なったレジスタンスがあることから、この近辺を上抜けできるかどうかにかかります。

■日足からのテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
ドル/円 21日移動平均線を上抜け
ポンド/円 21日移動平均線を上抜け
ユーロ/スイス 年初来安値更新
豪ドル/米ドル 一目均衡表(日足)の雲の下
NZドル/米ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 07:57→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 78.44 ~ 79.30
EURJPY 110.18 ~ 111.87
GBPJPY 127.31 ~ 128.90
AUDJPY 81.84 ~ 83.11
NZDJPY 65.40 ~ 66.44
CADJPY 79.71 ~ 80.87
ZARJPY 11.23 ~ 11.43
NOKJPY 14.07 ~ 14.33
MXNJPY 6.46 ~ 6.56
HKDJPY 10.02 ~ 10.14
SGDJPY 64.03 ~ 64.77
EURUSD 1.3956 ~ 1.4157

■前日のサマリー
昨日の東京市場は午前10時ころ、本邦政府・日銀による円売り介入が実施され、ドル/円は77.00円近辺から79.47円、ユーロ/円は110.50円近辺から113.65円近辺まで上昇しました。また、2日間の開催が予定されていた金融政策決定会合が1日に短縮され、固定金利方式・共通担保資金供給オペレーションを35兆円に増額、資産の買い入れを15兆円に増額することを発表したことも円売りのサポートとなりましたが影響は限定的でした。ロンドン時間に入るとECB理事会では市場の予想通り政策金利を現行の1.5%で据え置きました。NY時間ではトリシェECB総裁が「(ECBの金融政策は)非常に緩和的」「(インフレ対するリスクは)依然上向き」などと発言したものの、市場の反応は限定的で、むしろ「緩やかな拡大が続くと予想されるものの、不透明感は特大に高い」との発言などから、ユーロ/ドルはじりじりと下落、ECBがポルトガル、アイルランドの国債を購入したものの、バイトマン独連銀総裁が「債券購入再開には反対」と発言(関係者筋)したことや欧米の株価が大幅な下落となったことからユーロ/ドルは1.4111ドル、ユーロ/円は111.28円、ドル/円は78.67円まで一時下落しました。
クローズはドル/円が78.86円、ユーロ/ドルが1.4085ドル、ユーロ/円は111.13円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9659.18 22.04
FTSE100(英) 5393.14 -191.37
DAX(独) 6414.76 -225.83
NYダウ(米) 11383.68 -512.76
S&P500(米) 1200.07 -60.27
NASDAQ(米) 2556.39 -136.68

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.40 -0.22
日本10年債 1.023 0.005
英10年債 2.68 -0.06
独10年債 2.30 -0.10

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1659.00 -7.30
NY原油(期近) 86.63 -5.30

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
8/5(金)
・ 08:50 日本 7月 外貨準備高
・ 14:00 日本 6月 景気一致指数(CI)・速報値
・ 14:00 日本 6月 景気先行指数(CI)・速報値
・ 14:00 日本 金融経済月報(基本的見解)
・ 16:15 スイス 7月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 17:30 英国 7月 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI) 前年同月比
19:00 ドイツ 6月 鉱工業生産 前月比
・ 20:00 カナダ 7月 新規雇用者数
・ 20:00 カナダ 7月 失業率
・ 21:30 カナダ 6月 住宅建設許可件数 前月比
21:30 米国 7月 非農業部門雇用者数変化 前月比
21:30 米国 7月 失業率
・ 23:00 カナダ 7月 Ivey購買部協会指数
・ 04:00 米国 6月 消費者信用残高 前月比
※経済指標の発表予定は予告なく変更になることがあります。

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    ■ドル円など主要通貨のスプレッド縮小



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