山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
    ブルームバーグTV


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2011年9月18日 (日)

9/19の週の見通し -EU・米ともに重大な局面を迎える週となりそう-

こんばんは。本日放送されたNHKの「宇宙の渚」は、宇宙からの映像を超高感度で見せてくれました。ここまで見れるとは思いませんでした。

■ドル/円 60分足
USDJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/ドル 60分足
EURUSD ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/円 60分足
EURJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

■先週の動き
先週は9-10日に開催されたG7財務相・中央銀行総裁会合で、ユーロ圏の債務問題に対して有効な手段が出なかったことなどが嫌気され、ユーロ売り圧力が継続したこともあり、ユーロ/円が10年ぶりの水準となる103.90円、ユーロ/ドルは1.3500ドルまで下落、ドル/円も76.76円までつれ安となりました。その後はトリシェECB総裁が「流動性を供給する準備はできている」と発言したことやECBがイタリア、スペイン国債を購入したこと、仏独首脳がギリシャ首相と3者電話会談後に「仏独、ギリシャが将来もユーロ圏に留まると確信」と共同声明を出したことなどから、市場のリスク懸念が後退して、ユーロ/ドルは15日には1.3935ドル、ユーロ/円は106.97円まで上昇しました。ドル/円は日銀のレートチェックの噂もあり、77.29円まで上昇しました。週末には開催されたEU財務相会合でギリシャ救済融資の次回実行が10月3日に決定を目指すことと、14日に実施方針を示したものの、これは5月に決められた救済の枠組みにすぎないことから、ユーロが下落してクローズしました。

通貨別では円がカナダドルに対して下落した以外では主要通貨に対して強含みました。ドルはまちまちでした。また、豪統計局が消費者物価の計算方法を変更したことに伴い、再計算後の消費者物価指数が抑えれているため、0.25%の利下げ観測から下落しました。

■週間騰落率(JPY)
JPY ※グラフをクリックすると拡大します。

■週間騰落率(USD)
USD ※グラフをクリックすると拡大します。

■今週の見通し
EU財務相非公式会合はガイトナー米財務長官が参加し、欧州金融救済ファシリティー(EFSF)の拡充を求めたのに対し、欧州の一部の国が不快感を示すなど、ユーロ圏でのまとまりは見られませんでした。また、ユーロ共通債については素案を示したレーン欧州委員が「財政や経済セ町の持続含む経済統治の強化が必要だ。それがなければ、共通債はジャンクポンドになる」と発言しています。20日にはラガルドIMF専務理事とパパンドレウ・ギリシャ首相の会合、20日と23日にフィンランドの議会がEFSF拡充について協議の予定があります。ギリシャ支援の民間の参加率は未達で、期限を10月中旬にまで延期しています。格付け機関ムーディーズも「イタリアの格下げ方向での見直しを1か月以内に終了する」とアナウンスしていることから、イタリアの格下げが近い将来行われる可能性が高いと思われます。このため、ユーロの下落圧力が継続し、週明けの欧州の株価の動き次第では、再びユーロが下落する可能性があります。

一方、米国ではバーナンキ米FRB議長がジャクソンホールの講演で延長を示したFOMCが20・21日に開催されます。現在のところは、量的緩和としてツイスト・オペレーション(期間の短い債券から期間の長い債券への乗り換え)が予想され、短期債が売られる(債券価格の下落)ことで、短期金利差からドルが買われる可能性がありますが、本邦輸出企業のドル売りが月末にかけて暑くなると予想されることやツイスト・オペレーションでは金融緩和が不十分との見方も強いことから、米国の株価が下落する可能性もあり、円高圧力が継続しやすいと思われます。引き続き本邦政府・日銀による介入警戒との綱引きとなると思います。このため、豪ドルなどのクロス円には下落圧力が続くと思います。

その他では、22日に予定されていまG20では声明が見送られる公算ですし、14日にラガルドIMF専務理事が「中国、ブラジル、ロシア、インドなど主要新興国による欧州債券への投資が、独英などリスクが低い域内国の国債に限定されないことを望む」と発言していますが、22日のBRICs会合でこの意向が盛り込まれるかは未定です。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 75.90 77.20
ユーロ/ドル 1.3500 1.3930
ユーロ/円 103.90 106.90
ポンド/円 119.30 123.90
豪ドル/円 78.10 80.90
NZドル/円 62.30 64.70
南アランド/円 9.80 10.50

■日、週、月、年騰落データ Rate ※表をクリックすると拡大します。

■注目イベント
9/19(月)
・ 08:01 英国 9月 ライトムーブ住宅価格 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 7月 建設支出 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 7月 建設支出 前年同月比
・ 23:00 米国 9月 NAHB住宅市場指数
9/20(火)
・ 10:30 豪ドル 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
・ 14:00 日本 7月 景気一致指数(CI)・改定値
・ 14:00 日本 7月 景気先行指数(CI)・改定値
・ 15:00 ドイツ 8月 生産者物価指数(PPI) 前月比
・ 15:00 スイス 8月 貿易収支
・ 18:00 ユーロ圏 9月 ZEW景況感調査
18:00 ドイツ 9月 ZEW景況感調査(期待指数)
・ 21:30 カナダ 8月 景気先行指数 前月比
・ 21:30 カナダ 7月 卸売売上高 前月比
21:30 米国 8月 住宅着工件数 年率換算件数
・ 21:30 米国 8月 住宅着工件数 前月比
21:30 米国 8月 建設許可件数 年率換算件数
・ 21:30 米国 8月 建設許可件数 前月比
9/21(水)
・ 07:45 NZ 4-6月期 四半期経常収支
・ 08:50 日本 8月 貿易統計(通関ベース)
・ 13:30 日本 7月 全産業活動指数 前月比
・ 17:00 南ア 8月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 17:00 南ア 8月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 17:30 英国 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
・ 20:00 カナダ 8月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 20:00 カナダ 8月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 20:00 カナダ 8月 消費者物価指数(CPIコア) 前月比
・ 20:00 カナダ 8月 消費者物価指数(CPIコア) 前年同月比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
・ 20:00 南ア 8月 小売売上高 前年同月比
23:00 米国 8月 中古住宅販売件数 年率換算件数
・ 23:00 米国 8月 中古住宅販売件数 前月比
03:15 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
9/22(木)
・ 07:45 NZ 4-6月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比
・ 17:00 ユーロ圏 9月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 17:00 ユーロ圏 9月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 18:00 ユーロ圏 7月 製造業新規受注 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 7月 製造業新規受注 前年同月比
・ 21:30 カナダ 7月 小売売上高 前月比
・ 21:30 カナダ 7月 小売売上高(除自動車) 前月比
21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 未定 南ア 9月 南アフリカ準備銀行(中央銀行)政策金利
・ 23:00 ユーロ圏 9月 消費者信頼感(速報値)
・ 23:00 米国 7月 住宅価格指数 前月比
・ 23:00 米国 8月 景気先行指標総合指数 前月比
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

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