山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
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2011年9月22日 (木)

9/22 本日の戦略-市場の注目は再び欧州に戻るとみられる-

おはようございます。昨日は台風15号の影響で帰宅に通常より多くの時間を費やしてしまいましたが、交通機関が完全に止まったところに比べれば「まし」な方でした。皆様はこの台風大丈夫だったでしょうか。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ドル>円>ユーロ>ポンド>豪ドル>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日の米FOMCでは、大方の市場の予想通り「オペレーション・ツイスト」が決定されました。内容は2012年6月までに4000億ドルの期間3年以内の国債を売却し、残存期間6~30年の国債を購入するというものです。これはより長い金利を押し下げるという効果がありますが、足許では短期金利が上昇しています。為替への影響としては、足許では短期金利差の拡大からのドル買いとなりますが、この金利差によるドル買いの効果は限定的と思われます。

さて、昨日は米FOMCの結果に失望したためか、NYダウが大幅な下落となり、リスク回避の典型的なパターンである「ドル買い」と「円買い」につながりました。このため、クロス円が大きく下落、また、資源国通貨も大幅な下落となりました。これらは、欧州の債務危機問題からの一連の下落により、チャート上の21日移動平均線乖離率から見ると、売られ過ぎの状態となっている通貨ペアが数多くあります。21日移動平均線からの乖離率は山内俊哉のココに注目!を参照してください。特に南アランド/円は-12%強とかなり行き過ぎた状態のように思いますので戻りが期待されます。本日、南ア準備銀行(中銀)による金融政策の発表が予定されていて、政策金利は据え置きが予想されています。

また、本日はユーロ圏でPMIの速報値、米では新規失業申請件数やガイトナー米財務長官の講演が予定されていることから、株価の上昇につながる内容となった場合にはクロス円の上昇につながると思います。一方、ドル/円につては9月期末前での介入期待が根強くあることから、いつ介入をしてもおかしくないとは思いますが、現在のレベルで留まっている打と、なかなか介入に踏み切る決断にはいかないのではないでしょうか。週末のG20後のドル/円のレベルによっては介入が実施される可能性もありと思います。

■EURJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックス、トレンドチャネル)EURUSD source:uedaharlowfx
ユーロ/円は7/4の高値の117.73円と8/4の高値の114.14円を結んだトレンドチャネルの中で(ダウントレンド)動いているようです。9/12につけた年初来安値も下に抜けたことから、下落が継続しているとみられ、トレンドチャネルの下限の102円近辺まで下落する可能性が高いとみられます。ただ、21日移動平均線からの乖離が-3.8%に達していることやストキャスティックス(スロー)でもゴールデンクロスしていないものの、%Kスロー、%Dスローがともに20以下で推移していることから、ゴールデンクロスをすると反転上昇につながるものと思います。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/円 年初来安値更新
ポンド/円 年初来安値更新
NZドル/円 年初来安値更新
南アランド/円 年初来安値更新

■変動率からの予想レンジ 08:15→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.14 ~ 76.72
EURJPY 102.95 ~ 104.22
GBPJPY 117.74 ~ 118.94
AUDJPY 76.07 ~ 77.15
NZDJPY 60.71 ~ 61.64
CADJPY 75.27 ~ 76.16
ZARJPY 9.13 ~ 9.32
NOKJPY 13.16 ~ 13.39
MXNJPY 5.49 ~ 5.59
HKDJPY 9.74 ~ 9.82
SGDJPY 58.60 ~ 59.25
EURUSD 1.3476 ~ 1.3642

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は、小動きの中、ドル/円が一時76.12円まで下落、日銀によるレートチェックとの噂に76.86円まで上昇しましたが続かず、76円台前半でのもみ合いとなりました。ユーロ/円もレートチェックの噂に一時105.21円まで上昇したものの、104円台後半での動きとなりました。ユーロ/ドルは1.37ドルを挟んでの高時となりました。ロンドン時間は手掛かりに乏しく方向感がない中で各通貨とも小動きとなりましたが、ユーロ/ドルが1.3637ドル、ユーロ/円が104.10円近辺まで下落する場面が見られました。NY時間では発表された米中古住宅販売が市場予想を上回ったことからドル/円が76.48円まで上昇したものの、ギリシャ政府報道官が「ギリシャはユーロ圏に留まる」「今回の措置、2014年までのEU・IMF支援計画の条件順守可能」と発言したことから、ドル/円は76.28円へ下落、ユーロ/ドルは1.3799ドル、ユーロ/円は105.40円まで上昇しました。注目されていた米FOMCでは、「長期国債を4000億ドル購入、短期国債を4000億ドル売却」「保有国債の平均償還期間を長期化へ」予想通りだったため市場に失望が出て、更に景気見通しで「著しい下向きリスク」との声明などがリスク回避の動きにつながり、ユーロ/ドルが1.3564ドル、ユーロ/円が103.70円まで下落、ドル/円は76.74円まで上昇しました。
クローズはドル/円が76.43円、ユーロ/ドルが1.3569ドル、ユーロ/円は103.75円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8741.16 19.92
FTSE100(英) 5288.41 -75.30
DAX(独) 5433.80 -137.88
NYダウ(米) 11124.84 -283.82
S&P500(米) 1166.76 -35.33
NASDAQ(米) 2538.19 -52.05

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 1.86 -0.08
日本10年債 0.992 -0.004
英10年債 2.41 0.03
独10年債 1.77 -0.03

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1808.10 -1.00
NY原油(期近) 85.92 -1.00

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
9/22(木)
・ 07:45 NZ 4-6月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比
・ 17:00 ユーロ圏 9月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 17:00 ユーロ圏 9月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 18:00 ユーロ圏 7月 製造業新規受注 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 7月 製造業新規受注 前年同月比
・ 21:30 カナダ 7月 小売売上高 前月比
・ 21:30 カナダ 7月 小売売上高(除自動車) 前月比
21:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
21:30 米国 ガイトナー米財務長官講演
・ 未定 南ア 9月 南アフリカ準備銀行(中央銀行)政策金利
・ 23:00 ユーロ圏 9月 消費者信頼感(速報値)
・ 23:00 米国 7月 住宅価格指数 前月比
・ 23:00 米国 8月 景気先行指標総合指数 前月比

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

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    ■ドル円など主要通貨のスプレッド縮小



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