山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
    ブルームバーグTV


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2011年9月 7日 (水)

9/7 本日の戦略-欧州のリスクは依然変わらず-

おはようございます。虫の声が涼しさを感じさせる季節になってきました。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ドル>豪ドル>ユーロ>円>ポンド>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はスイス中銀が「ユーロ/スイスフランの水準が1ユーロ=1.20スイスフランを下回る水準を容認しない」「為替ターゲットを最大の決意で守る」と発表したことから、スイスフランが主要通貨に対して下落、ユーロ/スイスでのユーロの上昇から、ユーロ/ドルも一時1.42ドル台後半まで急上昇しましたが、ユーロ圏内の債務問題に進展があったわけではないことから、上昇は一時的に終わったようです。また、ギリシャ問題では独、オランダ、フィンランドの財務相で話し合いは合意に至らなかった模様で、メルケル独首相もユーロ圏からギリシャの離脱を警告」などもあり、次回融資への懸念もくすぶるなかで、ユーロ回の要因を見つけるのが難しくなってきています。ギリシャ2年債は利回りが52.3%にも達していることから、ギリシャのデフォルトリスクは高まっているといえます。早急に債務に対する対策が出されないと、ユーロの一段安の可能性が高まると思います。

一方、ドルはリスク回避から買われた流れで、ドル/円も77円台後半まで上昇しています。昨日発表されたISM非製造業指数はヘッドラインが53.3だったものの、雇用指数をみると51.6(前月は52.5)に低下しており、依然としてリスクが残っている状態と思われます。こうした中で、本日は日銀の金融政策決定会合が行われていて、12時から13時の間に金融政策が発表されると思います。ただ、日銀ができる行動も限られていることから、それほど大きなインパクトはないと思います。引き続き77円台は本邦輸出企業などの売りがあると思われることで、ドル/円の78円台はチャートでも抵抗がいくつか存在しますので、簡単には超えていかないと思います。

■NZDJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックス、フィボナッチ) NZDJPY source:uedaharlowfx
NZドル/円は9/1に65.75円をつけ調整に入っています。8/9の安値の61.39円から見たフィボナッチでは、昨日の安値ベースで50%押しを達成しています。一目均衡表(日足)では実勢レートの戻りが雲の下限、遅行線では雲の上限で押さえられました。このため、再び50%押しとなる63.56円近辺を下回ってきた場合で、61.8%押しとなる63.05円も下回ると更なる下落につながると思います。ストキャスティックス(スロー)でも下落余地が残っています。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
豪ドル/円 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
ドル/スイス 一目均衡表(日足)の雲を上抜け
カナダドル/円 21移動平均線を上抜け
ユーロ/スイス 一目均衡表(日足)の雲を上抜け
ポンド/スイス 一目均衡表(日足)の雲を上抜け
豪ドル/米ドル 21日移動平均線を下抜け(僅か)

■変動率からの予想レンジ 07:37→NYクローズ

Ccy予想レンジ
USDJPY77.28 ~ 77.93
EURJPY107.83 ~ 109.18
GBPJPY122.93 ~ 124.29
AUDJPY80.62 ~ 81.94
NZDJPY63.11 ~ 64.34
CADJPY77.74 ~ 78.77
ZARJPY10.67 ~ 10.90
NOKJPY14.21 ~ 14.45
MXNJPY6.09 ~ 6.23
HKDJPY9.88 ~ 9.97
SGDJPY63.71 ~ 64.35
EURUSD1.3894 ~ 1.4072

■前日のサマリー
昨日の東京時間はアジアの株価が下落したこともあり、全般的にリスクを回避する動きからドル/円は76.95円近辺から76.72円、ユーロ/円は108.40円近辺から107.80円、ユーロ/ドルは1.4090ドル近辺から1.4039ドルまで下落しました。ロンドン時間に入ると、スイス国立銀行(中銀)がユーロ/スイスフランの下限を1ユーロ=1.20スイスフランに設定すると発表したことから、ユーロが主要通貨に対して大幅に下落、ドルが買われる動きとなり、ドル/円は77.61円、ユーロ/円は109.95円、ユーロ/ドルは1.4284ドルまで急上昇しました。その後は、独製造業受注gア市場予想より下振れしたことから、ユーロの上昇も続きませんでした。NY時間には発表された米非製造業ISMが市場予想より良かったものの、米株価が一時大幅に下落したことから、リスク回避のドル買いと円買いとなり、ドル/円は一時77.08円まで下落したものの、クローズにかけては77.73円まで上昇、ユーロ/ドルは1.3972ドルまで下落し安値圏でクローズ、ユーロ/円は108.05円まで下落後、108円台後半へ戻してクローズしました。
クローズはドル/円が77.63円、ユーロ/ドルが1.3995ドル、ユーロ/円は108.67円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8590.57 -193.89
FTSE100(英) 5156.84 54.26
DAX(独) 5193.97 -52.21
NYダウ(米) 11139.30 -100.96
S&P500(米) 1165.24 -8.73
NASDAQ(米) 2473.83 -6.50

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 1.98 0.00
日本10年債 0.987 -0.032
英10年債 2.29 0.01
独10年債 1.84 0.00

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1873.30 -3.60
NY原油(期近) 86.02 -0.43

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
9/7(水)
・ 08:50 日本 8月 外貨準備高
10:30 豪 4-6月期 四半期国内総生産(GDP) 前期比
10:30 豪 4-6月期 四半期国内総生産(GDP) 前年同期比
00:00 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
・ 14:00 日本 7月 景気一致指数(CI)・速報値
・ 14:00 日本 7月 景気先行指数(CI)・速報値
17:30 英国 7月 鉱工業生産指数 前月比
17:30 英国 7月 製造業生産指数 前月比
・ 19:00 ドイツ 7月 鉱工業生産 前月比
・ 20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数 前週比
22:00 カナダ カナダ銀行 政策金利
・ 23:00 カナダ 8月 Ivey購買部協会指数
・ 00:15 米国 エバンズ米シカゴ連銀総裁講演
・ 03:00 米国 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・ 05:00 米国 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

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