山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
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2011年9月 9日 (金)

9/9 本日の戦略-G7財務相・中央銀行総裁会合を前に動きにくいがユーロはリスク-

おはようございます。近くの田んぼで稲刈りが始まりました。稲刈りが終わると秋だなっていう感じになります。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ドル>NZドル>円>ポンド>豪ドル>ユーロ
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はトリシェECB総裁が政策のスタンスを「中立」に変更したとみられることから、ユーロが売られ、バーナンキ米FRB議長が手段はあると発言したものの、具体的な内容が示されなかったことから、株価が下落し、リスク回避からもユーロが売られるという結果となりました。バーナンキ米FRB議長が具体的な手段を示せない背景には、FRBの中で意見の一致をみるのが難しい状況が続いていると推測できそうです。今月20・21日に行われるFOMCでも有効な手段が出せなかった場合には、世界的な株安の連鎖が続き、「ドル」「円」に上昇圧力がかかるものと思われ、「ユーロ」「豪ドル」などが売られると思います。本日のこれまでの動きを見ていますと、オバマ米大統領により4470億ドルの米雇用対策が発表されましたが、市場の反応は今一つであることから、本日から開催されるG7財務相・中央銀行を前にして動きにく、現状方向性(ユーロ安、ドル高)が継続するのではないかと思います。

また、本日は10時30分に中国の消費者物価指数が発表されます。小売売上高も発表される予定ですが、時間は未定のようです。消費者物価の上昇は中国の引き締めが懸念されることから、株価が下落した場合には、リスク回避から「ドル」「円」が買われやすくなると思います。

ユーロ圏では本日がギリシャ債のロールオーバーの締切日となっています。参加率が90%に届かなかった場合にどのような措置が取られるのかが未定であり、ユーロにリスクが残る状態が続いています。イタリアやスペインの国債も売られ続けていることから、リスクはよりユーロに強いと思われます。

■USDJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックス) USDJPY source:uedaharlowfx
ドル/円は一目均衡表(日足)の転換線に支えられて底堅く推移しています。遅行線は日々線(ロウソク足)の下にありますが、このレベルを維持できれば日々線の上に抜けだせることから、雲の下限となる78.56円近辺まで上昇が継続する可能性があります。ただ、ストキャスティックス(スロー)では%Kスローが80に接近していることでこれまでの流れからは反転の可能性も出ています。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
該当なし

■変動率からの予想レンジ 08:25→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 77.17 ~ 77.77
EURJPY 106.77 ~ 108.02
GBPJPY 122.96 ~ 124.19
AUDJPY 81.36 ~ 82.48
NZDJPY 63.82 ~ 64.87
CADJPY 77.78 ~ 78.68
ZARJPY 10.67 ~ 10.86
NOKJPY 14.18 ~ 14.40
MXNJPY 6.09 ~ 6.20
HKDJPY 9.86 ~ 9.95
SGDJPY 63.40 ~ 63.98
EURUSD 1.3778 ~ 1.3953

■前日のサマリー
昨日の東京時間はドルが底堅い動きとなり、ドル/円は77.25円近辺から77.42円まで上昇したものの、狭いレンジの動きとなりました。ユーロ/ドルは1.4080ドル近辺から1.4051ドル、ユーロ/円は108.90円近辺から108.71円まで小幅な動きとなりました。ロンドン時間は、ECB理事会を控えて小動きとなる中、欧州系ファンドの売りでドル/円が77.15円、ユーロ/円は109.04円から108.40円近辺、ユーロ/ドルが1.4089ドルから1.4040ドル近辺へと下落しました。NY時間に入り、発表された米貿易収支は市場予想より減少していたものの、新規失業保険指数が悪化していたものの、同時刻に始まったトリシェECB総裁の記者会見で「ユーロ圏経済は特段に泰赤不確実性と、従来より強い下方向リスクに直面している」「インフレは均衡でもはや上向きではない」と発言すると、ユーロ/ドルは1.4060ドル近辺から1.3943ドルまで下落、ユーロ/円も108.53円から107.96円へと下落しました。ドル/円は77.42円まで上昇しました。その後はバーナンキ米FRB議長の講演で「FOMCは一連の手段を適切に利用する用意がある」「FOMCは一段の景気し下に向け手段を持つ」と発言したものの、具体的な内容には言及しなかったため、市場では失望となり、株価が下落し、リスク回避のドル買いから、ドル/円は77.59円まで上昇、ユーロ/ドルは1.3875ドル、ユーロ/円は107.54円まで一時下落しました。
クローズはドル/円が77.47円、ユーロ/ドルが1.3880ドル、ユーロ/円は107.51円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8793.12 29.71
FTSE100(英) 5340.38 21.79
DAX(独) 5408.46 2.93
NYダウ(米) 11295.81 -119.05
S&P500(米) 1185.90 -12.72
NASDAQ(米) 2529.14 -19.80

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 1.98 -0.06
日本10年債 1.018 0.009
英10年債 2.35 0.01
独10年債 1.87 -0.04

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1857.50 39.90
NY原油(期近) 86.05 -0.29

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
9/9(金)
・ 08:50 日本 8月 マネーストックM2 前年同月比
・ 08:50 日本 4-6月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値) 年率換算
・ 08:50 日本 4-6月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値) 前期比
・ 14:00 日本 8月 消費者態度指数・一般世帯
・ 15:00 ドイツ 8月 国内総生産(GDP、改定値) 前期比
・ 15:00 ドイツ 8月 国内総生産(GDP、改定値) 前年同期比
・ 15:00 ドイツ 8月 消費者物価指数(CPI、改定値) 前月比
・ 15:00 ドイツ 8月 卸売物価指数(WPI) 前月比
・ 17:30 英国 8月 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI) 前年同月比
・ 20:00 カナダ 8月 失業率
・ 20:00 カナダ 8月 新規雇用者数
・ 21:15 カナダ 8月 住宅着工件数
・ 21:30 カナダ 4-6月期 四半期労働生産性指数 前期比
・ 23:00 米国 7月 卸売在庫 前月比
・ 00:30 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演
未定 G7財務相・中央銀行総裁会合(10日まで)

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

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