山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
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« 10/18 本日の戦略-ドル円77円台定着にはならなかった?- | メイン | 10/20 本日の戦略-本邦円高対策は期待外れだが、介入にはなお警戒- »

2011年10月19日 (水)

10/19 本日の戦略-23日まではユーロ圏の材料に振り回されそう-

おはようございます。本日は肌寒い日となりましたね。近年冷え症なのか足元が冷えるので、これだけはご勘弁願いたいです。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
豪ドル>NZドル>ユーロ>円>ドル>ポンド
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は欧州時間まで23日のユーロ圏首脳会議に対する懸念から株価が軟調に推移したこともあり、リスク回避の動きとなりユーロやクロス円が大きく下落する動きとなりましたが、英ガーディアンがEFSFを2兆ユーロに拡大すると仏独が合意と報じたことから、NY時間にはリスク回避を巻き戻す動きとなり、ユーロやクロス円が上昇、NYダウも上昇となりました。ただ、この報道は当局者が否定とダウ・ジョーンズが報じたこともあり、ユーロ関連のニュースに振り回される展開となりました。また、朝方には格付け機関ムーディーズがスペインを2段階引き下げ「A1」見通しを「ネガティブ」としています。この格下げはS&P、フィッチに続くもので新鮮味がないため、影響は限定的となると思いますが、今後もスペインの格付けが引き下げられる可能性が高いことで、スペインの調達コストの上昇などの懸念がつきまといます。このため、23日のユーロ圏首脳会議後もECBによる利下げ観測などが出ると思われ、ユーロやクロス円の上値が重くなると思います。

ドル円は先週末に報道された政府の円高対策の内容(最終案)が日経新聞の電子版で報道されていました。
「円相場が大幅に上昇する局面ではあらゆる措置を排除しないと最終案に明記し、円売りドル買いの市場介入に踏み切る考えを示唆した」
もちろん為替の水準には言及していませんが、円の史上最高値の75.95円を意識していると思いますので、76円台前半からは円が買いにくい(ドルが売りにくい)状況になると思われ、ドル/円はこのレベルでしばらく下支えされそうです。

本日は米国で消費者物価指数、住宅着工件数、建設許可件数の発表が予定されています。市場予想では変動の大きい食料品とエネルギーを除いたコアの物価指数が前月比0.2%、住宅着工件数が年率換算で59万戸、建設許可件数が同610万戸となっていて、物価指数が抑えられている限りはQE3の可能性が残りますし、住宅指標が改善しているようであれば、米景気に対する期待が出てくるものと思います。このため、これらが良ければドルとクロス円の上昇につながりやすいと思います。ただ、今週も米国の経済指標は従(主はユーロ圏)の位置づけとなることから、ユーロ圏の材料にほんろうされる展開が続きそうです。

全体を通しても個別の国または地域の材料というよりはユーロはつの材料で①リスク回避通貨(ドルと円)②リスク志向通貨(ユーロ、豪ドル、ポンド、NZドルなど)のどちらが選好されるのかといった単純な動きになっています。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
カナダドル/円 一目均衡表(日足)の基準線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 07:47→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 76.53 ~ 77.09
EURJPY 104.74 ~ 106.43
GBPJPY 119.80 ~ 121.48
AUDJPY 77.86 ~ 79.66
NZDJPY 60.33 ~ 61.70
CADJPY 74.97 ~ 76.26
ZARJPY 9.44 ~ 9.76
NOKJPY 13.51 ~ 13.80
MXNJPY 5.62 ~ 5.78
HKDJPY 9.82 ~ 9.90
SGDJPY 60.10 ~ 61.12
EURUSD 1.3661 ~ 1.3844

■前日のサマリー
昨日の東京時間はアジアの株価が堅調に推移したこともあり、ドル/円は77円台前半で推移したものの、上海総合株価指数が一時マイナスへと下落すると77.09円まで下落、ユーロ/ドルも1.3875ドル近辺からじりじりと下落し1.3828ドル、ユーロ/円も107.15円近辺から106.76円まで下落しました。ロンドン時間帯にはG20財務相・中央銀行総裁会議に対する期待などが先行し、欧州の株価が上昇したこともあり、ドル/円は77.45円、ユーロ/ドルは1.3914ドル、ユーロ/円は107.65円まで一部ストップロスを巻き込んで上昇しました。しかしながら、ジョイブレ独財務相が「23日のEU首脳会談ではユーロ圏債務危機の最終的な解決策は提示されない」と発言、更に独政府首席報道官が「ユーロ圏危機が即解決するとの夢は実現しない。来年に入っても続くことは確実だ」と発言したことから、欧州の株価が上げ幅を縮小したことから、ドル/円は77.17円、ユーロ/ドルは1.3770ドル、ユーロ/円は106.33円まで下落しました。NY時間には発表されたNY連銀製造業景気指数が市場予想を下回り、金融株が主導してNYダウが下落したことから、リスク回避の流れとなり、ドルと円が買われる一方で、資源国通貨が売られました。このため、ストップロスを巻き込んでドル/円は76.60円、ユーロ/ドルは1.3726ドル、ユーロ/円は105.36円まで下落しました。クローズにかけては下値からやや戻す場面も見られました。
クローズはドル/円が76.79円、ユーロ/ドルが1.3748ドル、ユーロ/円は105.60円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8741.91 -137.69
FTSE100(英) 5410.35 -26.35
DAX(独) 5877.41 17.98
NYダウ(米) 11577.05 180.05
S&P500(米) 1225.38 24.52
NASDAQ(米) 2657.43 42.51

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.18 0.02
日本10年債 1.028 0.009
英10年債 2.43 -0.10
独10年債 2.01 -0.09

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1652.80 -23.80
NY原油(期近) 88.34 1.96

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
10/19(水)
・ 13:30 日本 8月 全産業活動指数 前月比
・ 17:00 ユーロ圏 8月 経常収支
・ 17:00 南ア 9月 消費者物価指数(CPI) 前月比
・ 17:00 南ア 9月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
・ 17:30 英国 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
・ 18:00 ユーロ圏 8月 建設支出 前月比
・ 18:00 ユーロ圏 8月 建設支出 前年同月比
・ 19:30 米国 バンク・オブ・ニューヨーク・メロン第3四半期決算
・ 20:00 南ア 8月 小売売上高 前年同月比
・ 20:15 米国 モルガン・スタンレー第3四半期決算
・ 21:30 カナダ 9月 景気先行指数 前月比
21:30 米国 9月 消費者物価指数(CPIコア指数) 前月比
・ 21:30 米国 9月 消費者物価指数(CPI) 前年同月比
21:30 米国 9月 住宅着工件数 年率換算件数
21:30 米国 9月 建設許可件数 年率換算件数
・ 21:30 米国 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演
・ 23:00 ユーロ圏 メルケル独首相、トリシェ欧州中央銀行(ECB)総裁の送別会であいさつ
・ 03:00 米国 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

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    ■ドル円など主要通貨のスプレッド縮小



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