山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
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2011年10月31日 (月)

10/31 本日の戦略-本日早朝に円の戦後最高値更新-

おはようございます。本日で10月も終わりです。この時期になるとそろそろ「1年が早い」という話題が多くなってきます。先日2012年のカレンダーの製作に着手しましたので、実感としても2011年の終わりという感じです。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
円>ポンド>ドル>ユーロ>豪ドル>NZドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
本日早朝のシドニー・ウエリントン時間帯(東京時間のオープン前)にドル/円は1ドル=75.34円とドルの戦後最安値を更新しました。ただ、このレベルでは本邦政府・日銀への介入警戒もあり、現時点では75円台後半へと戻しています。実際に介入が行われるかについては未知数ですが、本来為替政策は2国間の問題という観点に立てば、ドル安に対する介入の実施はあり得ると思います。ただ、10月初旬のように円の全面高ではなく、クロス円では上昇していることやカンヌでのG20首脳会議を週末に控えていることから、政府・日銀も動きにくいとみられ、ドル/円で75円を割り込み大幅なドル安が進まない限りは実施の可能性は低いと思います。このため、介入期待での安易なポジションを作ることは控えたほうがよさそうです。

ユーロに関しては、先週26日にユーロ圏首脳会議で包括策が合意されていますが、これの進展については今後を見ないとわかりません。格付け会社フィッチがギリシャ債について50%のヘアカットを民間投資家が受け入れた場合に、デフォルトイベントとなるという認識を示しています。また、イタリアの国債入札(2014年償還)は利回りが4.93%と前回入札の4.68%から上昇しています。このため、市場の懸念は完全に払しょくはできていないと思いますが、ドルの先安観測からユーロは底堅く推移すると思われます。

本日は月末ということもあり、需給でドル/円は朝方に買われやすくなると思いますが、76円台を回復できないようであれば、ますます76円台が遠くなります。本邦輸出もオーダーを下してこなければなくなるため、ドルの上値が押さえらることになります。また、海外時間でのユーロのフィキシング(21時ころ)やロンドンフィキシング(深夜2時ころ)に、大口のドル売りなどが持ち込まれる可能性があります。一方、経済指標は16時のドイツ小売売上高、22時45分のシカゴ購買部協会景気指数があるくらいで、週後半に控えているイベントを待っていると思いますので、積極的に取引は手控えら得るのではないでしょうか。

■NZDJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックス、トレンドライン) NZDJPY source:uedaharlowfx
NZドル/円は10/17の高値の62.44円を僅かに超えた62.59円の高値を10/28につけました。このままで下落して一目均衡表(日足)の転換線を下に抜けるようであればダブル天井(M型天井)となる可能性があります。この場合には10/4につけた57.33円と前出高値を100%としたフィボナッチ38.2%押しとなる60.58円から50%押しとなる59.97円近辺まで下落する可能性が出てきます。逆に前出高値の62.59円を上に抜けるようであれば雲の上抜けを試しに行くと思われ63.55円が目標値となりそうです。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
該当なし

■変動率からの予想レンジ 07:17→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 75.53 ~ 76.06
EURJPY 106.57 ~ 108.19
GBPJPY 121.46 ~ 122.96
AUDJPY 80.47 ~ 82.05
NZDJPY 61.60 ~ 62.78
CADJPY 75.85 ~ 77.05
ZARJPY 9.69 ~ 9.94
NOKJPY 13.87 ~ 14.11
MXNJPY 5.76 ~ 5.89
HKDJPY 9.72 ~ 9.80
SGDJPY 60.66 ~ 61.50
EURUSD 1.4095 ~ 1.4268

■前日のサマリー
週末の東京時間は仲値にかけてドルが買われたことで、ドル/円が76.00円をつけましたが、ここで戻りいっぱいとなりました。ユーロ/ドルはアジアの株価が堅調に推移したものの、対ドルで1.4199ドル、対円で107.87円まで上昇するに留まり、それぞれ1.4160ドル、107.40円との間のレンジの動きとなりました。欧州時間に入ると、株価が飲み悩みとなる中、方向感が出ず、ドル/円は戻りが75.94円で75.75近辺まで下落、ユーロはイタリア国債の入札が低調だったことやギリシャ債のヘアカットはデフォルトイベントと見なすとの認識を示したことで、対ドルでは一時1.4134ドル、対円で107.12円まで下落しました。NY時間には、米個人所得、個人支出はいずれも材料とはならず、市場が薄い中でドル/円は75.68円まで一時下落、ユーロ/ドルは1.4135ドル近辺から1.4190ドル近辺、ユーロ/円は107.10円近辺から107.48円近辺での小動きに終始しました。
クローズはドル/円が75.81円、ユーロ/ドルが1.4159ドル、ユーロ/円は107.32円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9050.47 123.93
FTSE100(英) 5702.24 -11.58
DAX(独) 6346.19 8.35
NYダウ(米) 12231.11 22.56
S&P500(米) 1285.09 0.50
NASDAQ(米) 2737.15 -1.48

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.32 -0.08
日本10年債 1.044 0.032
英10年債 2.60 -0.01
独10年債 2.17 -

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1747.20 -0.50
NY原油(期近) 93.32 -0.64

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
10/31(月)
・ 14:00 日本 9月 新設住宅着工戸数
・ 15:00 南ア 9月 マネーサプライM3
・ 16:00 ドイツ 9月 小売売上高指数
・ 18:30 英国 9月 消費者信用残高
・ 18:30 英国 9月 マネーサプライM4
・ 19:00 ユーロ圏 10月 消費者物価指数(HICP、速報値)
・ 19:00 ユーロ圏 9月 失業率
19:00 日本 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
・ 21:00 南ア 9月 貿易収支
・ 21:30 カナダ 8月 月次国内総生産(GDP)
・ 21:30 カナダ 9月 鉱工業製品価格
・ 21:30 カナダ 9月 原料価格指数
・ 22:45 米国 10月 シカゴ購買部協会景気指数

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

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    ■ドル円など主要通貨のスプレッド縮小



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