山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
    ブルームバーグTV


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2011年11月13日 (日)

11/14の週の見通し -欧州が落ち着けば、米国の経済指標へ-

こんばんは。いつもは週末に発表されるCFTCの縦玉報告はベテランズデーのため、週明けの14日に発表されます。

■ドル/円 60分足
※チャートをクリックすると拡大します。 USDJPY

■ユーロ/ドル 60分足
EURUSD ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/円 60分足
EURJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

■先週の動き
先週はユーロ/ドルは1.3820ドル、ユーロ/円は108.10円近辺でオープンしたものの、G20サミットの声明を受け、ギリシャよりむしろイタリアの債務に対しての関心が高まったことから、ギリシャの国債が売られ、指標となる10年祭国債の利回りが、一時は自力での再建が困難とされる7%台へ上昇したことから、リスク回避の動きが強まり、ユーロは対ドルで1.3484ドル、対円で104.73円まで下落しました。週末にかけては、ギリシャの首相にパパデモス元ECB副総裁が就任することが有力となったことやECBがイタリア国債の購入を継続していることなどにより、10年債利回りが6%台へ低下したこと、ベルルスコーニ伊首相の辞任の条件となっていた債務削減の法案が上院で可決したことから、対ドルでは1.3795ドル、対円で106.35円まで戻しました。

一方、ドル/円はコリンズ米財務次官補が「市場が大きく荒れていることがない場合には、市場の力に応じ、為替レートが柔軟に動くことを容認するのがG7の約束」と発言したことなどから、政府・日銀が更なる介入を実施しにくいとの見方などで、ドルが売られ78円を割り込みました。その後も78円を回復することなく、77.05円まで一時下落して、安値圏でクローズしました。

通貨別では、主要通貨に対して円が上昇、ドルはポンド以外での上昇となりました。

■週間騰落率(JPY)
JPY ※グラフをクリックすると拡大します。

■週間騰落率(USD)
USD ※グラフをクリックすると拡大します。

■今週の見通し
ベルルスコーニ伊首相は財政緊縮法案が11日に上院、12日に下院で可決しナポリターノ大統領へ上表を提出、受理されました。同大統領はモンティ氏を軸に組閣を指示するとみられ、明日のマーケットオープンまでに新内閣の発足を目指すものと思います。週末はイタリアの次期政権に対する期待感などが先行して株価などが上昇したことから、流れとしては、週明けのアジア市場の株価も上昇するとみられ、ユーロや豪ドルなどが上昇、ドルや円が下落すると思われます。ただ、市場にはここまでは織り込まれている可能性があることから、上昇幅は限られ、トレンドが転換するまでには至らないものと思います。

一方、ドル/円は本邦政府・日銀が覆面介入を実施しているかとの質問に対して、安住財務相はコメントを控えました。ただ、これまで78.00円を大きく割れなかったドル/円相場はコリンズ米財務次官補の発言以降に78円を割り込み、週末までに78円を回復することはありませんでした。訪日中のラガルドIMF専務理事(仏)は「(日本の介入は)G7声明に沿ったものと認識している」と発言しているものの、もともと為替は2国間の問題であり、米国サイドからは同様の発言が聞かれないため、引き続き米国の牽制が残っていると思われますので、週明けには株価の下落などのきっかけがあればドル/円は77円を割り込み76円台前半まで下落する可能性があります。

こうした中で、ギリシャ、イタリアの政治的な混乱が落ち着けば、市場は米国の経済指標に注目してくると思います。特に15日(火)の米小売売上高、NY連銀製造業景気指数、16日(水)の消費者物価指数、鉱工業生産、17日(木)の住宅着工件数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数が注目されると思います。これらの指標が良い場合には、米国の追加金融緩和の期待が後退するとみられますので、株価の下落からドルが買われやすくなるものと思います。ユーロは15日(火)の独GDP、ユーロ圏GDP、独ZEW景況感調査が注目されるとみられます。豪は15日(火)の豪準備銀行(RBA)の金融政策議事、ポンドは16日(水)の失業率と中銀のインフレリポートが注目されるものと思います。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 76.30 78.05
ユーロ/ドル 1.3480 1.3950
ユーロ/円 104.70 107.50
ポンド/円 122.90 125.40
豪ドル/円 78.00 80.60
NZドル/円 59.10 61.80
南アランド/円 9.75 9.95

■日、週、月、年騰落データRate ※表をクリックすると拡大します。

■注目イベント
11/14(月)
・ 06:45 NZ 7-9月期 四半期小売売上高指数
08:50 日本 7-9月期 四半期実質国内総生産(GDP、速報値)
・ 17:15 スイス 10月 生産者輸入価格
・ 19:00 ユーロ圏 9月 鉱工業生産
11/15(火)
・ 09:30 豪 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
・ 16:00 ドイツ 7-9月期 国内総生産(GDP、速報値)
・ 18:30 英国 10月 消費者物価指数(CPI)
・ 18:30 英国 10月 小売物価指数(RPI)
・ 19:00 ユーロ圏 7-9月期 四半期域内総生産(GDP、速報値)
・ 19:00 ユーロ圏 11月 ZEW景況感調査
19:00 ドイツ 11月 ZEW景況感調査(期待指数)
・ 19:00 ユーロ圏 9月 貿易収支
・ 22:30 カナダ 9月 製造業出荷
・ 22:30 米国 10月 卸売物価指数(PPI)
22:30 米国 10月 小売売上高
22:30 米国 11月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
・ 00:00 米国 9月 企業在庫
11/16(水)
・ 00:00 日本 日銀金融政策決定会合
・ 18:30 英国 10月 失業保険申請件数
18:30 英国 10月 失業率
・ 19:00 ユーロ圏 10月 消費者物価指数(HICP、改定値)
19:30 英国 英中銀インフレリポート
・ 20:00 南ア 9月 小売売上高
22:30 米国 10月 消費者物価指数(CPI)
・ 23:00 米国 9月 対米証券投資
・ 23:15 米国 10月 鉱工業生産
・ 23:15 米国 10月 設備稼働率
・ 00:00 米国 11月 NAHB住宅市場指数
11/17(木)
・ 06:45 NZ 7-9月期 四半期卸売物価指数(PPI)
・ 18:30 英国 10月 小売売上高指数
・ 19:00 ユーロ圏 9月 建設支出
・ 19:00 ユーロ圏 9月 建設支出
・ 22:30 カナダ 9月 対カナダ証券投資額
22:30 米国 10月 住宅着工件数
・ 22:30 米国 10月 建設許可件数
・ 22:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 00:00 米国 11月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
11/18(金)
・ 16:00 ドイツ 10月 生産者物価指数(PPI)
・ 21:00 カナダ 10月 消費者物価指数(CPI)
・ 22:30 カナダ 10月 景気先行指数
00:00 米国 10月 景気先行指標総合指数
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

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  • ■新取引システムUHFX Proリリース!!


    ■ドル円など主要通貨のスプレッド縮小



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