山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
    ブルームバーグTV


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2011年11月20日 (日)

11/21の週の見通し -ユーロに注目は変わらず-

こんばんは。今日は季節外れのあたたかさのせいか夕立にあってしまいました。びっくりです。

■ドル/円 60分足
USDJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/ドル 60分足
EURUSD ※チャートをクリックすると拡大します。

■ユーロ/円 60分足
EURJPY ※チャートをクリックすると拡大します。

■先週の動き
先週はイタリアのベルルスコーニ首相が辞任し、後任としてモンティ元欧州委員がナポリターノ大統領によって首相に指名されたことから、期待感が先行したことで、ユーロ/ドルは1.3805ドル近辺、ユーロ/円は106.70円近辺でオープンしましたが、既に市場に織り込まれていたことから、オープン後はじりじりとユーロが下落し、イタリアの10年債利回りが自力再建困難となる7%を一時超えたことから、リスクを回避する動きが継続して、スペイン国債の入札が不調だった17日には対ドルで1.3437ドル、対円で103円台前半まで下落しました。週末にかけてはECBがイタリア国債を購入したことや、ドイツとECBがIMFへ出資する話を前向きに検討するかもしれないとのダウ・ジョーンズの報道を受け、対ドルで1.3612ドル、対円で104.28円まで戻しましたが、クローズは対ドルで1.35ドル台前半、対円で103円台後半となりました。

一方、ドル/円は77.25円近辺でスタート、15日の火曜日には米系証券のまとまったドル買いに反応し、ドルは一時77.49円まで上昇したものの、本邦政府・日銀の介入ではないと判明するとすぐに下落しました。その後は週末に欧州のリスクが高まったことなどを背景とした円買いにドルは76.57円まで一時下落しましたが、介入警戒感などから77円手前まで戻してクローズしました。

通貨別では、主要通貨に対して2週間連続で円が上昇、ドルは円以外での上昇となりました。

■週間騰落率(JPY)
JPY ※グラフをクリックすると拡大します。

■週間騰落率(USD)
USD ※グラフをクリックすると拡大します。

■今週の見通し
週末にはモンティ伊首相がイタリアの上院および下院で信任されました。週明けの市場がこれによって落ちつきを見せ、ECBによるイタリア国債の購入がなくても、イタリアの国債の利回りが安定するのかが最大の焦点となると思います。こうした意味からは、21日にはフランスの短期債(70億ユーロ)の入札結果や、パパデモス・ギリシャ首相とファンパイロンEU大統領、バローゾ委員長の会談が無難にこなされ、ギリシャへの融資が前向きに進むことが重要になります。また、22日は前回予定額を調達できなかったスペイン債の入札も控えていることから、引き続きユーロが中心となると思います。チャートからはいったんユーロは戻りを見せる可能性がありますが、大きなトレンドはユーロの下落方向を示しているとみられることで、戻りは売られやすくなると思います。豪ドルやNZドルなどの資源国通貨やクロス円もリスク回避が強まった場合には10月上に付けた下値を試す可能性が高まると思います。

一方、ドル/円は週末に一時76.57円まで下落しています。10月31日の本邦政府・日銀によるドル買い/円売り介入で79円台まで上昇して以来、じりじりと下落し続けています。これまでは75円台に突入して2回の介入があったことから、市場はこれを意識しているものの、前回の介入は欧米から理解を得られていない可能性が高いと市場は見ていると思われ、米国の量的緩和期待などからドルは下値を試しに行くと思われます。特に本邦が勤労感謝の日となる23日と米国のサンクス・ギビングで市場が薄くなることが考えられるため、76円割れを試してくることが考えられます。ただ、ユーロの懸念が後退した場合には、77円台に戻るものと思います。

経済指標では、米国の中古住宅販売件数(21日)、米国7-9月期GDP改定値(22日)、米国耐久財受注(23日)が注目されると思われます。また、23日は米超党派による財政赤字削減の合意の期限であり、合意に至らない場合には、自動的な予算削減策が実施されることから、これに伴う不安感からドルが売られる可能性があります。ユーロはフランス(21日)、スペイン(22日)、ドイツ(23日)の国債入札が予定されています。また、23日はユーロ圏製造業PMI速報値、独7-9月期GDP改定値、独IFO景気動向指数の発表が予定されています。これらが悪いようであれば、ユーロは売られやすくなると思います。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 76.10 77.20
ユーロ/ドル 1.3300 1.3750
ユーロ/円 101.50 106.40
ポンド/円 119.80 123.20
豪ドル/円 74.90 78.80
NZドル/円 57.30 60.10
南アランド/円 9.00 9.60

■日、週、月、年騰落データ Rate ※表をクリックすると拡大します。

■注目イベント
11/21(月)
・ 08:50 日本 10月 貿易統計(通関ベース)
・ 08:50 日本 日銀・金融政策決定会合議事要旨
・ 09:01 英国 11月 ライトムーブ住宅価格
・ 13:30 日本 9月 全産業活動指数
・ 14:00 日本 9月 景気一致指数(CI)・改定値
・ 14:00 日本 9月 景気先行指数(CI)・改定値
・ 18:00 ユーロ圏 9月 経常収支
・ 22:30 カナダ 9月 卸売売上高
00:00 米国 10月 中古住宅販売件数
11/22(火)
・ 16:00 スイス 10月 貿易収支
・ 22:30 カナダ 9月 小売売上高
・ 22:30 カナダ 9月 小売売上高(除自動車)
22:30 米国 7-9月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)
00:00 米国 11月 リッチモンド連銀製造業指数
・ 00:00 ユーロ圏 11月 消費者信頼感(速報値)
・ 04:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
11/23(水)
・ 17:00 南ア 10月 消費者物価指数(CPI)
18:00 ユーロ圏 11月 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 18:00 ユーロ圏 11月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
・ 18:30 英国 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
・ 19:00 ユーロ圏 9月 製造業新規受注
・ 21:00 米国 MBA住宅ローン申請指数
22:30 米国 10月 耐久財受注
・ 22:30 米国 10月 耐久財受注・輸送用機器除く
・ 22:30 米国 10月 個人消費支出(PCE)
・ 22:30 米国 10月 個人所得
・ 22:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 23:55 米国 11月 ミシガン大学消費者態度指数・確報値
11/24(木)
・ 06:45 NZ 10月 貿易収支
16:00 ドイツ 7-9月期 国内総生産(GDP、改定値)
18:00 ドイツ 11月 IFO企業景況感指数
・ 18:30 南ア 10月 卸売物価指数(PPI)
18:30 英国 7-9月期 四半期国内総生産(GDP、改定値)
11/25(金)
・ 08:30 日本 11月 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)
・ 08:30 日本 10月 全国消費者物価指数(CPI)
・ 08:50 日本 10月 企業向けサービス価格指数
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

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