山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
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2011年11月29日 (火)

11/29 本日の戦略-主役はユーロ、ユーロ圏財務相会合とイタリア国債入札に注目-

おはようございます。大阪府と大阪市のダブル選挙は大阪維新の会が圧勝しましたね。閉塞感が強かったとの分析を多く見かけましたが、先週のエコノミスト(毎日新聞社)の中に、閉塞感を持っているのは30代から40代で、20代はむしろ、今の生活に満足しているという内容がありました。危機感や閉塞感を持っている比較的高い年齢層の有権者が変革を望んでいるということですかね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
NZドル>豪ドル>ユーロ>ポンド>ドル>円
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はユーロ圏に対する救済策への期待やブラックフライデー(感謝祭明けの最初の金曜日)で、クリスマス商戦の売り上げが好調だったことなどを背景にして、NYダウが一時300ドル超の上昇を示したことで、リスク回避を巻き戻す動きが続いたと思います。冷静に見れば、欧州で新しい材料が出たわけでもなく、イタリアの国債入札は目標額に到達せず、ベルギーの10年債入札は前回よりも利回りは上昇しているため、戻りの動きは長く続かないのではないかと思います。本日もイタリア国債の入札結果やユーロ・グループでの財務相会合でEFSFに進展が見られるかが注目されます。とくに後者に進展がなければ、市場は再び失望が出てきて、ユーロや豪ドルなどが弱含みとなると思われます。

ドル/円は昨日、本邦政府・日銀による介入以来、約3週間ぶりに78.24円まで上昇しました。このところ、欧州債務危機の進展とともに本邦の10年債も売られる場面が見られるようになり、これが円を弱くしているのではないかとみられます。このため、リスク回避になったとしてもドルに対しての円買い圧力は鈍いと予想され、ドル/円は77円台では下値が堅くなると思います。ただ、昨日は格付け機関フィッチが米国の格付けの「AAA」を確認したものの、見通しは「ネガティブ」にしています。このため、12月中旬以降では、円高方向に動く可能性が高いと思います。

■EURJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックス、フィボナッチ) EURJPY source:uedaharlowfx
ユーロ/円はストキャスティックス(スロー)が20以下でゴールデンクロスし、一目均衡表(日足)の転換線を上に抜けたことから、11/25の安値の102.49円で目先は底をつけた可能性があります。10/31の高値の111.53円と前出安値の102.49円を100%としたフィボナッチでみると、38.2%戻しとなる105.95円近辺まで上昇する可能性があります。ただ、ここまで戻りきれず下落して前出の安値を下に抜けた場合には10/4の安値の100.74円近辺を試しに行くと思います。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ドル ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
ポンド/ドル ストキャスティックス(スロー)がゴールデンクロス
豪ドル/円 一目均衡表(日足)の雲の下から中へ
ポンド/円 一目均衡表(日足)の雲の下から中へ
ドル/スイス ストキャスティックス(スロー)がデッドクロス
ユーロ/スイス 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
ポンド/スイス 21日移動平均線を下抜け

■変動率からの予想レンジ 08:03→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 77.76 ~ 78.37
EURJPY 103.14 ~ 104.44
GBPJPY 120.27 ~ 121.57
AUDJPY 76.44 ~ 77.74
NZDJPY 58.29 ~ 59.22
CADJPY 74.83 ~ 75.86
ZARJPY 9.17 ~ 9.37
NOKJPY 13.09 ~ 13.29
MXNJPY 5.49 ~ 5.59
HKDJPY 9.95 ~ 10.04
SGDJPY 59.49 ~ 60.19
EURUSD 1.3208 ~ 1.3374

■前日のサマリー
昨日は休日中に報道されたIMFによる6000億ユーロのイタリア支援(イタリア紙)や独仏が新たな安定協定を計画(ドイツ紙)などのニュースが好感され、東京オープン前からユーロなどが上昇していたことで、窓(ギャップ)を開けて、ドル/円が77.55円近辺、ユーロ/ドルが1.3320ドル近辺、ユーロ/円は103.20円近辺でそれぞれスタートしました。しかし、ユーロ圏で国債の入札が相次いで予定されていたことから、ユーロは上値の表いんかいとなり、1.3277ドルから1.3335ドルのレンジ、ユーロ/円は103.10円から103.50円、ドル/円は77.47円から77.69円で小動きとなりました。ロンドン時間に入ると、イタリアの入札は調達額が目標額以下となり、調達コストが上昇したことや、ベルギーの10年債入札は利回り5.659%と前回に比べ上昇していたことなど悪材料もありましたが、欧州の株価が堅調に推移したことからリスク回避を巻き戻す動きとなり、ユーロ/ドルは1.3399ドル、ユーロ/円は104.05円、ドル/円は77.77円まで上昇しました。NY時間に入ってもNYダウなど米国の株価が堅調に推移し、NYダウは一時300ドルを超えたことから、ドル/円は78.24円、1.3348ドルまで下落していたユーロ/ドルは1.3396ドル、ユーロ/円は104.53円まで上昇しました。その後、ラガルドIMF専務理事はイタリア、スペインから支援要請受けてないと発言したことから高値からは下落してクローズしました。
クローズはドル/円が77.96円、ユーロ/ドルが1.3316ドル、ユーロ/円は103.84円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8287.49 127.48
FTSE100(英) 5312.76 148.11
DAX(独) 5745.33 252.46
NYダウ(米) 11523.01 291.23
S&P500(米) 1192.55 33.88
NASDAQ(米) 2527.34 85.83

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 1.97 0.01
日本10年債 1.058 0.030
英10年債 2.27 -0.02
独10年債 2.29 0.04

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1710.80 25.10
NY原油(期近) 98.21 1.44

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
11/29(火)
・ 08:30 日本 10月 有効求人倍率
・ 08:30 日本 10月 全世帯家計調査・消費支出
・ 08:30 日本 10月 失業率
・ 08:50 日本 10月 小売業販売額
・ 08:50 日本 10月 大型小売店(既存店)販売額
・ 15:00 南ア 10月 マネーサプライM3
・ 16:00 英国 11月 ネーションワイド住宅価格
・ 18:30 英国 10月 消費者信用残高
・ 18:30 英国 10月 マネーサプライM4
・ 18:30 南ア 7-9月期 四半期国内総生産(GDP)
・ 19:00 ユーロ圏 11月 消費者信頼感(確定値)
・ 21:30 英国 オズボーン英財務相講演
・ 22:30 カナダ 7-9月期 四半期経常収支
23:00 米国 9月 ケース・シラー米住宅価格指数
00:00 米国 11月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
・ 00:00 米国 9月 住宅価格指数
・ 00:00 米国 7-9月期 四半期住宅価格指数
・ 01:30 米国 イエレン米連邦準備理事会(FRB)副議長講演
・ 02:15 米国 ラスキン米FRB理事講演
・ 02:30 米国 ロックハート米アトランタ連銀総裁講演
・ 06:30 米国 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

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