11/9 本日の戦略-中国の指標がカギ、円高圧力は継続するか-
おはようございます。昨日NHKのラジオ深夜便をきいていましたら、ちょうどイタリアからのレポートで、本題が違うのですが、ベルルスコーニ首相の問題にも触れていましたので紹介します。女性問題も辞任してほしい理由の一つだそうですが、イタリア国民が閉塞感からの変革を願っているという理由が大きいのではないかということでした。日本とそっくりですね。また、イタリアでは地区によって暖房を使える制限(法律)があるそうで、個別にエアコンを設置している日本とは大きく違うなと思いました。
■変化率から見た前日の通貨の強弱
円>ユーロ>ポンド>豪ドル>NZドル>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。
■本日の見通し
本日は午前11時に発表される中国の消費者物価指数、鉱工業生産、小売売上高に注目が集まると思います。欧州の懸念材料であったギリシャの政権はパパデモス元ECB理事が首相に就任することで決まったようですし、ベルルスコーニ伊首相は財政緊縮法案が来週議会で可決され次第という条件を出しているものの、辞任を発表しました。これを受けて、債務危機問題に進展があるとの期待感が先行したことなどでリスク回避の動きの巻き戻しにつながったものと思います。ここからリスク志向となるのか、リスク回避となるのかが冒頭の中国の指標になると思います。特に鉱工業生産や小売売上高が低下しているようだと、中国の成長への減速懸念につながるため、株価の下落と豪ドルなどの資源国通貨の下落につながるものと思います。
昨日は10月31日の政府・日銀による介入以来となる1ドル=77.57円までドルが下落しました。これまで78円で覆面介入を実施しているとの噂が市場に流れていただけに、78円を割り込んでから一度も78円を回復しなかったことには驚いています。円高が進んだ要因として7日(月)にコリンズ米財務次官補が「市場が大きく荒れていることがない場合には、市場の力に応じ、為替レートが柔軟に動くことを容認するのがG7の約束」と発言していて、昨日はこれが介入に対する批判と取られ、介入がしにくくなったと見た投機筋に77円台後半から置かれていたストップロスを狙われたものと思います。現在のレベルで政府・日銀からアクション(口先介入含む)が見られないと「政府が円高を容認した」と見られかねないため、介入レベルの75円台まで円高が進む可能性があります。
そのほかの経済指標や要人の講演予定からは、23時30分のバーナンキ米FRB議長の講演が予定されています。内容は中小企業と景気についてと目されますが、質疑応答で金融緩和には言及しないと思われますので、為替への影響は少ないと思います。
ユーロにいては、成長見通しが引き下げられている上に、ECBの追加利下げとの見方や、ECBによる国債買い入れについても、ユーロ圏の高債務国の国債を買い続け、流動性で銀行システムをあふれさせても、域内のソブリン危機を解決することができないと一部理事が発言していることやバイトマン独連銀総裁が「ECBは公的債務を支えるために紙幣増刷できない」「外貨準備を使ったEFSFレバレッジは禁じられている」「金融性s買うと財政政策の境界があいまいになっている」などと発言していることで限界が見えてきているように思いますが、これらの材料は足許では重視されず、なるべく楽観的な見通しにつながる材料を探して株価やユーロが上昇しているように思います。欧州の債務問題は来年春頃まで時間がかかると思われますので、いずれはこうした問題が注目される可能性があります。
■AUDJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックス)
source:uedaharlowfx
豪ドル/円は実勢レートは一目均衡表(日足)の雲の上を推移しているものの、遅行線は雲の下に抜け出てきています。このため、もう一度雲の上限となる82.12円を試しに行くのか、雲に沿って下落していくのかのどちらかと思います。転換線の81.80円が抵抗となっている一方で、10/4の安値の72.05円と10/31の高値の83.96円を100%としたフィボナッチ38.2%押しの79.40円がサポートとなっています。ストキャスティックス(スロー)からは%Kスローが加工を続け40後半で再びデッドクロスしていることで、まだ下落余地があると見られるため、同フィボナッチ61.8%押しの76.58円近辺まで下落する可能性は高いと思います。
■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
該当ありません
■変動率からの予想レンジ 07:36→NYクローズ
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■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は、日経225平均株価がオリンパスの不正経理問題などで下落したことなどから、ユーロ/ドルが1.3775ドル近辺から1.3735ドル、ユーロ/円が107.50円から107.25円のレンジで推移、ドル/円は78.08円から78.02円の狭いレンジので動きとなりました。ロンドン時間に入ると、フランスの貿易赤字が悪化していたことやイタリアの2年債利回りがユーロ導入以来の高水準となったことで、ユーロは対ドルで1.3725ドル、対円で107.14円まで下落しました。その後、ギリシャの首相がパパデモス氏で合意に近いとの報道などから、対ドルで1.3793ドル、対円で107.59円まで切り返しました。NY時間に入ると、ドル/円がこれまで支えられていた78円を割り込むとストップロスを巻き込んで77.57円まで一時下落、ユーロ/ドルはギリシャの次期首相がパパデモス氏となったことから、1.3845ドルへと上昇しました。しかし、イタリアの議会が予算関連法案を可決したのニュースでユーロは対ドルで1.3774ドル、対円で107.14円まで下落しました。去就が注目されていたベルルスコーニ伊首相が辞任するとのニュースが流れると、期待感からユーロが買われ、対ドルで1.3847ドル、対円で107.59円まで上昇し、高値圏でクローズしました。ドル/円は78円を割り込んだ後は78円を回復することなく、77円台後半で推移しています。
クローズはドル/円が77.72円、ユーロ/ドルが1.3831ドル、ユーロ/円は107.50円。
■株価(bloomberg.co.jp)
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■金利(bloomberg.co.jp)
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■コモディティ価格
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■本日の指標発表(FXミュージアムより)
11/9(水)
・ 08:50 日本 9月 国際収支・経常収支
・ 08:50 日本 9月 国際収支・貿易収支
・ 09:30 豪 9月 住宅ローン件数
・ 14:00 日本 10月 景気ウオッチャー調査-現状判断DI
・ 18:30 英国 9月 貿易収支
・ 22:30 カナダ 9月 新築住宅価格指数
・ 23:30 米国 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長講演
・ 00:00 米国 9月 卸売在庫
・ 02:15 米国 タルーロFRB理事講演
・ 03:00 米国 米財務省10年債入札(240億ドル)
・ 04:00 ユーロ圏 シュタルク欧州中央銀行(ECB)理事講演
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