おはようございます。2011年最後の取引日となりました。本年も拙い文章・コメントでありながらお付き合いいただき誠にありがとうございます。2012年もよろしくお願いします。
■変化率から見た前日の通貨の強弱
豪ドル>NZドル>円>ユーロ>ドル>ポンド
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。
■本日の見通し
昨日はECBのバランスシートの拡大やイタリアの10年債入札を前に、ユーロに対する懸念が高まり、ユーロ/ドルは1.29ドルのオプションの防戦買いも破られ、一時1.2858ドルまで下落、ユーロ/円は100.06円とかろうじて100円割れを免れています。クローズにかけてユーロが持ち直した要因は、サルコジ仏大統領とメルケル独首相が2012年1月9日(月)にベルリンで会談すると当局者が発表したこと、モンティ伊首相が「債務圧縮で一段と積極的な取り組み排除せず」と発言したこと、ECBのノボトニー氏が「(ユーロ圏のインフレ率について)主にエネルギーと資源価格の上昇で押し上げられた2011年の高めの水準から低下する」との見解を示していることがありますが、一番大きな理由は米経済指標が好調だったことで、NYダウが130ドル超の上昇になったということではないでしょうか。このため、ユーロが早々に1.30ドルを回復しないと、再び下方向を試し、特に対円では目先の目標となる100円割れを試す可能性が高いのではないかと思います。
ドル/円は78円が遠くなってしまったようです。このところの少しずつ円高に振れているのは、米10年債などの利回りが低下してきていることによる金利差縮小もあるのではないかと思います。ただ、面白いことに、チャートでは当てにならないと言われている厚みのない一目均衡表(日足)の雲がサポートとなっています。本日は経済指標の発表もなく、手掛かりに乏しいことから、月末による実需の動きなどが出ればそれに左右されるのではないかと思います。いずれにしろ77.50円~78円のレンジは抜けられないのではないでしょうか。
ドル、ユーロ、円を横目に見ながら、リスク・オンに一番感応度が高くなっているのが豪ドルのようです。現在の通貨のファンディング(投資などの調達)通貨としての度合いを見ると、
①ドル
②円
③ポンド
④ユーロ
の順になっているのではないかと思います。このため、株価の上昇局面ではドルから順番に売られる流れになりますし、逆はドルから順番に買われる流れになります。通貨ごとに材料がある場合にはこの限りではありません。ただ、この対極に豪ドル、NZドル、新興国通貨がありますので、これまでとはユーロとポンドの位置がファンディング通貨側に変わっているように思います。
■USDJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックス)
source:uedaharlowfx
ドル/円は11/29の高値が78.28円、12/23の高値が78.22円と78円台前半が抵抗となり、一目均衡表(日足)の雲の上限となる77.56円でサポートされています。ただ、雲の厚みがほとんどなく、基準線も下抜けたことから、雲を下に抜けてくるのは時間の問題のように思います。遅行線も日々線(ロウソク足)に迫っていて、下抜けする可能性が高いことも目先のトレンドが下向きとなったように見えます。ストキャスティックス(スロー)では%Kスローが20に接近しているものの、まだ下落余地はあると思いますので、雲を下抜けした場合には11/18の安値の76.57円近辺まで下落するのではないでしょうか。
■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ドル/円 21日移動平均線を下抜け
南アランド/円 21日移動平均線を上抜け
ポンド/スイス 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
豪ドル/米ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の雲を上抜け
NZドル/米ドル 21日移動平均線を上抜け
■変動率からの予想レンジ 07:25→NYクローズ
| Ccy | 予想レンジ |
| USDJPY | 77.41 ~ 77.77 |
| EURJPY | 100.09 ~ 100.93 |
| GBPJPY | 119.14 ~ 120.08 |
| AUDJPY | 78.18 ~ 79.08 |
| NZDJPY | 59.46 ~ 60.15 |
| CADJPY | 75.75 ~ 76.40 |
| ZARJPY | 9.41 ~ 9.59 |
| NOKJPY | 12.84 ~ 13.00 |
| MXNJPY | 5.49 ~ 5.57 |
| HKDJPY | 9.93 ~ 9.99 |
| SGDJPY | 59.47 ~ 59.89 |
| EURUSD | 1.2891 ~ 1.3016 |
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■前日のサマリー
昨日の東京時間帯はアジアの株価が下落したことから円が買われ、ドル/円は77.70円まで下落、ユーロは対ドルで1.29ドルのオプション防戦買いが破られ、1.2887ドル、対円では100.35円まで下落しましたが、アジアの株価が反発したことで1.2943ドル、100.55円まで戻しました。ロンドン時間に入ると、イタリアの国債入札を前にユーロを売る動きが出て1.2912ドル、100.33円まで下落、ドル/円も77.68円まで下落しました。イタリア国債の入札は目標額には達しなかったものの、調達コストは低下したことで、一時ユーロ買いとなりました。しかし、長くは続かず、モンティ伊首相が「ECBによるイタリア国債購入はもう終わり」などと発言したことなどで1.2858ドル、100.06円まで下落しました。ドル/円は77.88円まで上昇。NY時間には米新規失業保険申請件数が市場予想より弱かったものの、シカゴ購買部協会景気指数、中古住宅販売成約が良かったこともあり、米株価が上昇してリスク・オンとなり、ユーロ/ドルは1.2965ドル、ユーロ/円は100.70円まで上昇、ドル/円は77.60円まで下落しました。
クローズはドル/円が77.61円、ユーロ/ドルが1.2956ドル、ユーロ/円は100.57円。
■株価(bloomberg.co.jp)
| Index |
引値 |
前日比 |
| 日経225 |
8398.89 |
-24.73 |
| FTSE100(英) |
5566.77 |
59.37 |
| DAX(独) |
5848.78 |
77.51 |
| NYダウ(米) |
12287.04 |
135.63 |
| S&P500(米) |
1263.02 |
13.38 |
| NASDAQ(米) |
2613.74 |
23.76 |
|
■金利(bloomberg.co.jp)
| Country |
利回り |
前日比 |
| 米10年債 |
1.90 |
-0.02 |
| 日本10年債 |
1.000 |
0.002 |
| 英10年債 |
1.96 |
-0.05 |
| 独10年債 |
1.84 |
-0.05 |
|
■コモディティ価格
| Commodities |
引値 |
前日比 |
| NY金(期近) |
1540.90 |
-23.20 |
| NY原油(期近) |
99.65 |
0.29 |
|
■本日の指標発表(FXミュージアムより)
12/30(金)
・ 15:00 南ア 11月 マネーサプライM3
・ 16:00 英国 12月 ネーションワイド住宅価格
・ 19:00 日本 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
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