山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
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2011年12月 1日 (木)

12/1 本日の戦略-6カ国による通貨スワップ協定効果はいつまでもつか-

おはようございます。本日から12月ですね。2011年もあと1カ月を残すばかりとなりました。光陰矢のごとしという諺もありますし、1年はあっという間ですね。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
豪ドル>NZドル>ユーロ>ポンド>円>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日は、中国が預金準備率を0.5%引き下げたことや主要6カ国・地域の中央銀行(日銀、FRB、欧州中銀、英中銀、カナダ中銀、スイス国立銀行)が通貨スワップ協定での金利の0.5%引き下げと期間の6カ月延長(2013年2月1日まで)としたことから、市場はリスク・オンとなり、資源国つの通貨が大幅に上昇、ドルが主要通貨に対して下落しました。通貨スワップ協定の合意により、欧州の金融機関はドルの調達がしやすくなったとは思いますが、これが欧州の債務危機の問題解決には直接つながらないと思われるため、効果がどこまで続くのか疑問に残ります。一時的に、悪い中でのよい材料に反応していると見られるため、昨日低下したイタリアなどの国債利回りが再び上昇するようであれば、懸念が再燃するものと思います。こうした意味では、本日実施されるスペインとフランス国債の入札に注目です。

一方、米国の経済指標は、ADP雇用調査、シカゴPMI、中古住宅販売制約指数ともによい内容となりました。このため、本日22:30に発表されます米新規失業保険申請件数や0:00の米供給管理協会(ISM)製造業指数もよい内容と思われます。このため、足許では米国のQE3の可能性が後退していると思われ、リスク回避の動きからのドル買いで、ドルが円に対して買われる一つの要因となっていると思います。足許ではこうしたよい内容の経済指標に支えれてドルは底堅く推移するものと思います。

来週は豪準備銀行、英中銀、欧州中銀と政策金利の発表が予定されていることで、金融緩和に動いた通貨は売られることになると思います。

■AUDJPY 日足(一目均衡表、エンベロープ) AUDJPY source:uedaharlowfx
ポンド/円は11/24の安値の74.79円から反発、5日連続で上昇、一目均衡表(日足)の雲の上に抜け出て、基準線も上抜けています。また、遅行線も雲の中に入ってきていて、雲を上抜けられれば上昇につながり、10/31の高値の83.96円を目指すものと思います。ただ、ストキャスティックス(スロー)では%Kスローが80を超えてきていることから、短期的には買われ過ぎにもみえます。また、10/17の高値の80.28円とほぼ面を合わせたこともあり、反転下落する可能性もあります。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ドル/円 ストキャスティクス(スロー)がゴールデンクロス
豪ドル/円 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線を上抜け
NZドル/円 21日移動平均線を上抜け
豪ドル/米ドル 21日移動平均線、一目均衡表(日足)の基準線、雲を上抜け
NZドル/米ドル 21日移動平均線を上抜け

■変動率からの予想レンジ 08:58→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 77.37 ~ 77.85
EURJPY 103.62 ~ 104.80
GBPJPY 121.19 ~ 122.35
AUDJPY 78.97 ~ 80.31
NZDJPY 59.96 ~ 60.89
CADJPY 75.69 ~ 76.63
ZARJPY 9.42 ~ 9.64
NOKJPY 13.31 ~ 13.51
MXNJPY 5.61 ~ 5.71
HKDJPY 9.93 ~ 10.00
SGDJPY 60.17 ~ 60.78
EURUSD 1.3345 ~ 1.3515

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は、ユーロ圏財務相会合でEFSFのレバレッジについて合意されたものの、内容に目新しさがないこともあり、アジアの株価が下落、ドル/円78.12円から77.87円まで下落、ユーロ/ドルは1.33ドル前半からミドルでのレンジ、ユーロ/円は103.75円近辺から104.10円近辺でのレンジの動きとなりました。ロンドン時間には、中国が預金準備率を0.5%引き下げたことから、欧州の株価が上昇、資源国通貨が買われ、ドル/円は78.15円まで上昇、ユーロ/ドルは1.32ドル台後半まで下落、序盤に103.35円まで下落していたユーロ/円は104.03円まで上昇しました。NY時間に入ると、日銀、FRB、カナダ中銀、欧州中銀、スイス中銀、英中銀が現行ののドルスワップ協定の金利を0.5%引き下げることで合意したことを発表、これを好感し、欧米の株価が大幅上昇となると、リスク志向のドル売りとなり、ドル/円はストップロスを巻き込んで77.29円まで下落、ユーロ/ドルは1.3533ドル、ユーロ/円は104.73円まで一時上昇しました。また、その後に発表された米ADP雇用調査も20.6万人の増加となり、シカゴ購買部協会景況感調査も62.6に改善していたことから、ドル/円は77.80円まで戻しました。クローズにかけては、NYダウは490ドル高となったものの、上昇スピードも速かったことなどからユーロはやや上げ幅を縮小しました。
クローズはドル/円が77.60円、ユーロ/ドルが1.3442ドル、ユーロ/円は104.33円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8434.61 -43.21
FTSE100(英) 5505.42 168.42
DAX(独) 6088.84 288.93
NYダウ(米) 12045.68 490.05
S&P500(米) 1246.96 51.77
NASDAQ(米) 2620.34 104.83

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.07 0.08
日本10年債 1.072 0.010
英10年債 2.31 0.08
独10年債 2.27 -0.05

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1750.30 31.40
NY原油(期近) 100.36 0.57

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
12/1(木)
09:30 豪 10月 小売売上高
・ 15:45 スイス 7-9月期 四半期国内総生産(GDP)
17:00 ユーロ圏 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁講演
・ 17:30 スイス 11月 SVME購買部協会景気指数
・ 18:00 ユーロ圏 11月 製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
・ 18:30 英国 11月 製造業購買担当者景気指数(PMI)
22:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 23:00 米国 ロックハート米アトランタ連銀総裁講演
・ 23:05 米国 ブラード米セントルイス連銀総裁講演
・ 00:00 米国 10月 建設支出
00:00 米国 11月 ISM製造業景況指数

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

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