山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
    ブルームバーグTV


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2011年12月 2日 (金)

12/2 本日の戦略-本日の雇用統計は期待が先行し過ぎか-

おはようございます。ようやく週末ですね。この土日は自宅のPCの修理に充てようと思っています。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ユーロ>ドル>ポンド>円>NZドル>豪ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日のスペイン、フランスの国債入札状況を見ていますと、市場は一時の悲観からは落ち着いてきたように見えます。ただ、ドラギECB総裁は「ECBの債券市場への介入は限定的にのみ可能」と発言していることや、メルケル独首相は「ECBの役割は今は拒否、統合強化が先」と発言していることから、ECBの役割変更については、12月9日に開催されるEUサミットでも変更がないものと思われます。また、仏独首脳は来週に「欧州の未来を保証する提案」を行う予定です。市場がこれを評価すれば、和らいだ不安が更に後退すると見られ、リスク志向の動きからユーロやクロス円が買われ、ドルが下落する流れとなると思います。

一方、本日は米国の雇用統計が発表されます。先に発表されていますADP雇用調査が市場予想を上回る結果となったことで、市場は期待感を持っていると思います。市場の事前予想は非農業部門雇用者数が12.5万人の増加、失業率は9.0%です。各雇用指数をみるとフィラデルフィア連銀製造業景気指数が12(前回1.4)、NY連銀製造業計指数が-3.66(前回3.37)、シカゴPMIが56.9(前回62.3)、ISM製造業景気指数が51.8(前回53.5)となっています。このため、見かけよりは良くない可能性もあり、結果が予想通りであった場合には、株価下落からのリスク回避の動きとなると思います。ただ、引き続き市場の関心は欧州にあると見られることで、雇用統計での反応も一時的になるのではないかと思います。

その他の通貨で目立ったところではスイス政府が「スイス政府はスイスフラン高に対抗するスイス中銀をサポートするために追加手段としてマイナス金利を検討するかもしれない」と発言しています。なりふり構わないとも見られるスイスフラン防衛策はまだ続きそうであることから、スイスフランの上値は限定的で、継続しそうです。

■NZDJPY 日足(一目均衡表、ストキャスティックス) NZDJPY source:uedaharlowfx
NZドル/円は11/24の安値の57.03円が目先の底値となり反発し、一目均衡表(日足)の雲の下限のところまで上昇してきています。ただ、遅行線が日々線(ロウソク足)の下を推移していて、ストキャスティックス(スロー)も%Kスロー、%Dスローともに80以上で推移していることから、上昇するにしても一度調整が入るものと思います。目処は転換線の58.89円近辺とみられます。

■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ユーロ/ポンド 21日移動平均線を上抜け
ユーロ/スイス 一目均衡表(日足)の基準線、雲を上抜け
豪ドル/米ドル 一目均衡表(日足)の雲の上から中へ

■変動率からの予想レンジ 07:52→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 77.45 ~ 77.90
EURJPY 103.92 ~ 105.02
GBPJPY 121.26 ~ 122.36
AUDJPY 78.81 ~ 80.06
NZDJPY 59.97 ~ 60.84
CADJPY 76.10 ~ 76.97
ZARJPY 9.47 ~ 9.68
NOKJPY 13.25 ~ 13.44
MXNJPY 5.63 ~ 5.72
HKDJPY 9.94 ~ 10.00
SGDJPY 60.24 ~ 60.81
EURUSD 1.3371 ~ 1.3534

■前日のサマリー
昨日の東京時間帯はアジアの株価が堅調な推移となったことで、朝方に発表された豪の小売売上高が弱かったことや、中国のPMIが50を割り込んでいたいたことをあまり材料視せず、ドル/円は中国指標を受け、一時77.49円まで下落したものの77.72円まで上昇、ユーロ/円は104.27円から104.66円まで上昇、ユーロ/ドルは1.3430ドルから1.3473ドルのレンジとなりましたロンドン時間に入ると、ドラギECB総裁が「ECBの債券市場への介入は限定的にのみ可能」などと発言したことから、ドル/円は77.56円、ユーロ/ドルは1.3417ドル、ユーロ/円は104.22円まで下落しましたが、スペインの国債入札は目標額を調達、応札倍率も2倍を超え好調だったこと、フランス国債入札も前回より利回りが低下していたことなどでユーロが買われ、対ドルでは1.3505ドル、対円では104.98円まで上昇、ドル/円も77.74円まで連れ高となりました。NY時間序盤には、ユーロ/ドルが米新規失業保険申請件数が悪化していたことからリスク回避の動きとなり、ドル/円は77.80円に上昇、ユーロ/ドルは1.3466ドル、ユーロ/円は104.75円へと下落しました。その後発表された米ISM製造業景気指数が予想を上まったことで、ドル/円は77.80円まで再び上昇、ユーロ/ドルは1.3513ドル、ユーロ/円は105.05円まで上昇しましたが、IMF報道官が「イタリアとはいかなる形のIMF融資について協議していない」と発言したことから、ドル/円は77.58円、ユーロ/ドルは1.3443ドル、ドル/円は104.47円まで下落しました。
クローズはドル/円が77.68円、ユーロ/ドルが1.3458ドル、ユーロ/円は104.56円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 8597.38 162.77
FTSE100(英) 5489.34 -16.08
DAX(独) 6035.88 -52.96
NYダウ(米) 12020.03 -25.65
S&P500(米) 1244.58 -2.38
NASDAQ(米) 2626.20 5.86

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.09 0.02
日本10年債 1.065 -0.007
英10年債 2.26 -0.05
独10年債 2.17 -0.10

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1735.30 -10.20
NY原油(期近) 100.20 -0.16

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
12/2(金)
・ 08:50 日本 11月 マネタリーベース
・ 08:50 日本 7-9月期 四半期法人企業統計調査
・ 09:30 豪 10月 住宅建設許可件数
・ 17:15 スイス 10月 実質小売売上高
・ 19:00 ユーロ圏 10月 卸売物価指数(PPI)
・ 19:00 ユーロ圏 10月 卸売物価指数(PPI)
・ 21:00 カナダ 11月 失業率
・ 21:00 カナダ 11月 新規雇用者数
22:30 米国 11月 非農業部門雇用者数変化
22:30 米国 11月 失業率
・ 23:00 米国 フィッシャー米ダラス連銀総裁講演
・ 00:00 米国 プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演
・ 00:00 ユーロ圏 コスタ・ポルトガル中銀総裁講演
・ 02:30 ユーロ圏 シュタルク欧州中央銀行(ECB)理事講演
・ 03:30 米国 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

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