12/9 本日の戦略-EUサミット失望ならユーロ圏の格下げリスク増大-
おはようございます。昨日はドラギECB総裁の一言から流れが大きく変わりましたね。NHKの朝のラジオでの解説も欧州問題ばかりです。
■変化率から見た前日の通貨の強弱
円>ドル>ポンド>ユーロ>NZドル>豪ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。
■本日の見通し
昨日は、ドラギECB総裁の定例記者会見で、ECBによる国債購入拡大が否定されたことから、市場が失望し、ユーロや資源国通貨などが売られ、ドルや円が買われるリスク回避の典型的なパターンとなりました。また、欧州銀行監督機構(EBA)は欧州の銀行の資本不足額を合計で1147億ユーロと発表しました。主要な銀行の不足額は下の票の通りです。
■欧州銀行監督機構(EBA)が発表した欧州の大手銀行の資本不足額
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本日はEU首脳会合2日目となり、市場は何らかの合意がなされることが期待されますが、各国が置かれている状況が異なるため、先般ドイツとフランスで合意された財政規律の案も合意に至る可能性は低いのではないかと思われます。市場が求めているのはECBによる最後の貸し手としての機能強化やECBがIMFを通じて融資を行うという直接的な危機を食い止める手段だと思います。今回の会合でも進展がなければ、S&Pなどの格付け機関から格付けが引き下げられる可能性が高まり、リスク回避の動きが長期化すると思います。米国が格下げされた時は影響は一時的でしたが、これとは異なり、ユーロ圏の場合は、EFSFの資金確保の問題など高債務国の救済の道筋が狂う可能性があり、危機が深刻化するものとみられます。資源国通貨なども同様に下振れのリスクが伴っています。
ドル/円は昨日、ダウ・ジョーンズの報道で本国投資法(HIA2)の法案が成立する見込みがなくなったことも一部材料視され、一時77.13円まで下落しました。ただ、77円台前半では底堅く推移しています。発表された米新規失業保険申請件数も40万件を大幅に下回る38.1万件となりました。クリスマス商戦のため、雇用が伸びていると思いますが、失業者の減少はいい兆候とみられますので、欧州が混迷を深めた場合にはドルが買われるものと思います。
■EURUSD 日足(一目均衡表、ストキャスティックス)
source:uedaharlowfx
ユーロ/ドルは一目均衡表(日足)では三役逆転(転換線が基準線の下、実勢レートが雲の下、遅行線が日々線の下)が継続しています。昨日の引値が転換線を下抜けしたことから、本日、転換線が抵抗となった場合には下落が継続すると思います。まずは11/25の1.3212ドルを目指すと思いますが、これを下抜ければ10/4の安値の1.3146ドルを試すと思います。
■本日のテクニカルでの注目点(矢印はトレンドの方向を予想しています)
ポンド/ドル 21日移動平均線を下抜け
豪ドル/円 一目均衡表(日足)の転換線が基準線を上抜け、雲の上から中へ
豪ドル/米ドル 一目均衡表(日足)の転換線が基準線を上抜け、雲の上から中へ
カナダドル/円 一目均衡表(日足)の雲を下抜け
南アランド/円 一目均衡表(日足)の基準線を下抜け
■変動率からの予想レンジ 07:55→NYクローズ
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■前日のサマリー
昨日の東京時間帯は発表された豪11月の新規失業者数が市場予想に反して減少していたことから豪ドルが主要通貨に対して売られましたが、ドル/円は77.59円~77.70円の極めて狭いレンジ、ユーロ/ドルは1.3392ドルから1.3412ドルのレンジ、ユーロ/円も103.98円~104.16円のレンジとなりました。ロンドン時間序盤ではユーロ/ドルが1.3430ドル、ユーロ/円が104.22円まで上昇しましたが続かず、リスク回避の動きとなり、ドル/円はストップロスを巻き込んで77.31円、ユーロ/ドルは1.3380ドル、ユーロ/円は103.50円まで下落しました。NY時間にはECB理事会で政策金利を0.25%引き下げたものの、ドラギECB総裁が「ECBは銀行支援で批評人的措置を採用」「銀行向け3年もの資金供給を実施する」「ECBは銀行向け融資で担保基準を緩和する」などと発言したことを好感して、ユーロ/ドルは1.3460ドル、ユーロ/円は103.91円まで上昇しました。しかし、「ECBによる国債購入拡大を先週示唆した覚えはない」などと同総裁が発言したことから、ユーロ/ドルが1.3289ドル、ユーロ/円が103.00円まで反転急落、ドル/円は本国投資法の成立が困難との報道もあり、77.13円まで下落しました。ドル/円は新規失業保険申請件数が市場予想よりよかったことで77.79円まで上昇しました。クローズにかけては、「ESMに銀行免許を付与し、救済ファンドは資本構成を変更する銀行に直接注入する可能性」と当局者が発言したことで、ユーロが買い戻され、ユーロ/ドルが1.3375ドル、ユーロ/円は103.85円まで上昇しましたが、ドイツがこの案を否定したことで、戻りも限られました。
クローズはドル/円が77.65円、ユーロ/ドルが1.3409ドル、ユーロ/円は104.14円。
■株価(bloomberg.co.jp)
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■金利(bloomberg.co.jp)
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■コモディティ価格
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■本日の指標発表(FXミュージアムより)
・ 12/9(金)
・ 08:50 日本 10-12月期 四半期法人企業景気予測調査・大企業業況判断指数(BSI)
・ 08:50 日本 7-9月期 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)
・ 08:50 日本 11月 マネーストックM2
・ 16:00 ドイツ 10月 経常収支
・ 16:00 ドイツ 10月 貿易収支
・ 16:00 ドイツ 11月 消費者物価指数(CPI、改定値)
・ 16:45 フランス 10月 鉱工業生産指数
・ 16:45 フランス 10月 財政収支
・ 18:00 ユーロ圏 クノット・オランダ中銀総裁講演
・ 18:00 ユーロ圏 ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
・ 18:30 英国 11月 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)
・ 18:30 英国 10月 貿易収支
・ 22:30 カナダ 7-9月期 四半期労働生産性指数
・ 22:30 カナダ 10月 貿易収支
・ 22:30 米国 10月 貿易収支
・ 23:55 米国 12月 ミシガン大学消費者態度指数・速報値
・ 00:15 プラート欧州中央銀行(ECB)理事講演
・ 未定 欧州連合(EU)首脳会議
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