山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
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« 2/23 本日の戦略-ドル高が継続するか、米新規失業保険申請件数に注目- | メイン | シカゴ通貨先物非商業ポジション(2/21現在) »

2012年2月24日 (金)

2/24 本日の戦略-週末のG20では、ユーロ支援への結論は出ない見込み-

おはようございます。週末ですね。本日もよろしくお願いします。

■変化率から見た前日の通貨の強弱
ユーロ>NZドル>豪ドル>ポンド>円>ドル
※ ">" の左側の通貨が右側の通貨より強いことを示しています。

■本日の見通し
昨日はギリシャ議会が集団行動条項(CAC)を承認しました。投票に先立ちベニゼロス・ギリシャ財務相は「ギリシャはこの国債交換によってこれまでとは異なる国になる」、「債務交換によってCDSの決済につながるかどうか懸念していない」と発言しています。民間債権者の一部が自発的に国債交換に応じなく、CACが発動された場合についてはCDSの決済につながる可能性が依然として残っていると思われることから、ドイツなど議会で承認が必要な国の動向とともにリスクが残っていることになります。昨日のユーロの動きはこれらをあまり意識していないものと思われますので、ユーロが一本調子で上昇していくことは考えにくいと思っています。

本日から開催されるG20財務相・中央銀行総裁会合では、ユーロ支援が議題に上っていますが、IMFを通じた5000億ドルの欧州向け支援についての決定は見送られるものと思います。これは、3/1-2にEU首脳会合が予定されていることから、ここで欧州安定化メカニズム(ESM)などの施策を見極めてから4/20のG20で再度協議されることと思います。このため、この週末で何らかのコミットが出る可能性は低く、相場が動く要因にはならない見込みです。

本日朝方、スティーブンス豪準備銀行総裁が、「政策は当面、ほぼ適切」「インフレは目標に合致」「成長はトレンドに近いと予想」「懸念は完全に払しょくされていない」などと発言、これを受けて前回会合の議事録等を受けて利下げ観測が出ていた豪ドルが買われる動きとなっています。欧州の状況によりますが、新規雇用者数などが増加している豪の利下げは少なくとも3月にはなくなったと思われます。このため、リスク志向が続いている間は、豪ドルに資金が向かいやすくなり、対ドル、対円での上昇は継続するのではないでしょうか。

本日は、米新築住宅着工件数の発表が予定されています。先に発表された米中古住宅販売件数は増加していたものの、販売価格が低下していたことを考えると、ディスカウントして在庫調整を行ったと見てもよいのかもしれません。ただ、住宅関連の指標が改善傾向を続けていけば、米の低金利の時間軸が前倒しの期待が出ることが考えられるため、結果が良ければ一時的にドル買いになるものと思われます。その後の地区連銀理事らの講演内容(ハト派が多い)には注意です。
■ギリシャを巡る重要なイベント(新たに加えたところは赤字)

日付 イベント
2/22 民間債権者と交渉開始
2/23 ギリシャでCAC法案可決
2/24 ギリシャ債の債務交換手続き開始の可能性(ギリシャ関係筋)
2/24-26 G20財務相・中央銀行総裁会合(メキシコ)
IMFのリソースに対し合意は通り(カナダ当局者)
2/27 ドイツでギリシャ第2次支援策に対する法案採決
2/27 ギリシャ債務交換の告示
3/1-2 EU首脳会合
3/8 民間債権者の募集締切
3/8以降 CAC発動、CDSトリガー(?)
3/12 ギリシャ債務交換
3/20 ギリシャ債償還(145億ユーロ)

■主要通貨の短期のトレンド
USDJPY  5日移動平均線(79.81円)がサポート
EURJPY  年初高値更新、21日移動平均線からの乖離が4.254%
GBPJPY  5日移動平均線(125.89円)がサポート
AUDJPY  5日移動平均線(85.36円)がサポート
NZDJPY  5日移動平均線(66.56円)がサポート
CADJPY  5日移動平均線(80.05円)がサポート
ZARJPY  年初高値更新、21日移動平均線からの乖離が3.173%
NOKJPY  年初高値更新、21日移動平均線からの乖離が5.36%
MXNJPY  5日移動平均線(6.20円)がサポート
HKDJPY  5日移動平均線(10.26円)がサポート
SGDJPY  5日移動平均線(63.51円)がサポート
EURUSD  一目均衡表(日足)の遅行線が雲の下から中へ

■変動率からの予想レンジ 09:06→NYクローズ

Ccy 予想レンジ
USDJPY 79.77 ~ 80.32
EURJPY 106.44 ~ 107.63
GBPJPY 125.47 ~ 126.59
AUDJPY 85.29 ~ 86.31
NZDJPY 66.56 ~ 67.35
CADJPY 79.86 ~ 80.60
ZARJPY 10.33 ~ 10.50
NOKJPY 14.15 ~ 14.34
MXNJPY 6.17 ~ 6.26
HKDJPY 10.26 ~ 10.34
SGDJPY 63.50 ~ 64.11
EURUSD 1.3309 ~ 1.3441

■前日のサマリー
昨日はロンドン時間に発表された独IFO景況感指数が109.6と市場予想(108.8)を上回ったことで欧州の株価(DAXを除く)が上昇、リスク・オンの動きからドルが売られ、ドル/円は一時80.05円まで下落しましたが、NY時間では米新規失業保険申請件数が35.1万件と小幅良かったことで80.31円まで回復ものの、米7年債入札が堅調な結果となったことで、利回りが低下して、一時79.86円までドルが下落しました。

ユーロは、IFO景況感指数が良かったことからユーロ/ドルが1.3343ドルと昨年12月半ば以来の水準へ上昇し、ユーロ/円も106.87円まで上昇しました。その後、欧州の決済機関のLCHクリアネットがスペイン、イタリア、ベルギー債の担保価額割引率を引き上げたことで、一時弱含みましたが、米長期金利が低下したこともあり、ユーロ/ドルは1.3379ドル、ユーロ/円は107.02円まで上昇しました。

ポンドや豪ドル、NZドルは昨日はリスク・オンで全般的のドル売りとなったことで、対ドル、対円で上昇しました。
クローズはドル/円が79.97円、ユーロ/ドルが1.3370ドル、ユーロ/円は106.94円。

■株価(bloomberg.co.jp)

Index 引値 前日比
日経225 9595.57 41.57
FTSE100(英) 5937.89 21.34
DAX(独) 6809.46 -34.41
NYダウ(米) 12984.69 46.02
S&P500(米) 1363.46 5.80
NASDAQ(米) 2956.98 23.81

■金利(bloomberg.co.jp)

Country 利回り 前日比
米10年債 2.00 -0.01
日本10年債 0.978 0.000
英10年債 2.10 -0.01
独10年債 1.88 -0.01

■コモディティ価格

Commodities 引値 前日比
NY金(期近) 1786.30 15.00
NY原油(期近) 107.83 1.55

■本日の指標発表(FXミュージアムより)
2/24(金)
・ 08:50 日本 1月 企業向けサービス価格指数
・ 16:00 ドイツ 10-12月期 国内総生産改定値(GDP)
・ 16:45 フランス 2月 消費者信頼感指数
・ 17:45 ユーロ圏 バイトマン独連銀総裁講演
・ 18:00 ユーロ圏 ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
・ 18:30 英国 10-12月期 四半期国内総生産改定値(GDP)
・ 19:00 ユーロ圏 イタリア国債入札
・ 23:45 カナダ カーニー・カナダ中銀(BOC)総裁講演
・ 23:55 米国 2月 ミシガン大学消費者態度指数確報値
00:00 米国 1月 新築住宅販売件数
・ 00:45 米国 ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁講演
・ 01:35 米国 ブラード米セントルイス連銀総裁講演
・ 03:30 米国 ダドリー米ニューヨーク連銀総裁講演
・ 03:30 米国 プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演

ピボットポイントなどは山内俊哉のココに注目!もご覧ください

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