山内 俊哉



  • 金融ビッグバンの目玉「外為法」改正により、 外貨保証金取引のカバー取引で外為業務に従事。 ファンダメンタルズ、テクニカルで外為を予測。
    日経CNBC「朝エクスプレス」為替電話レポートに出演中
    日本FP協会会員(AFP)
    NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定会員


    【出演経験】
    テレビ東京「オープニング・ベル、為替コーナー」
    ブルームバーグTV


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2012年2月 5日 (日)

2/6の週の見通し -IMFの円高に対する協議の影響は未知数-

こんばんは。本日は高齢の図書館通いです。いつ行っても人が多いです。このところ寒い日が続いていたので、歩いていると今日は暑く感じました。

■日、週、月、年データ Rate ※表をクリックすると拡大します。

■今週の見通し
先週もギリシャと民間債権者の債務交換の進捗が不透明となったことが嫌気され、リスク回避のが先行し、ドル買いと円買いとなったことから、2/1にはユーロ/円が99.24円、ポンド/円は119.59、円豪ドル/円は80.56円まで一時下落しましたが、中国や欧州のPMI(購買担当者景気指数)が市場予想より良かったことに加え、週末には米雇用統計が市場予想より約10万件多い24.3万件、失業率が8.3%となり、市場に楽観的な見方が広がり、米株価が堅調に推移したことから、ドルと円が売られることになり、クローズにかけてドル/円が76.73円、ユーロ/円が100.84円、豪ドル/円が82.60円、NZドル/円が64.16円まで一時上昇し、高値圏でクローズしました。

【ドル/円】
先週末に発表された米国の雇用統計が予想より良かったことに加え、ISM非製造業景気指数が56.8と市場予想から上振れしたこともあり、米国の追加緩和第3弾(QE3)の実施時期の後退、先の米FOMCで示された2014年後半までと示された低金利の引き上げが前倒しされる可能性があるとの期待感が出ていることで、週初はリスク先行での円売りにつながりやすいと思います。また、「IMF代表団、来週訪日して欧州債務危機や円高が日本経済に与える影響について日本の当局者らと協議する」とIMFアジア・太平洋局長が発言したことで、日銀の追加緩和への期待などが高まった場合には円が売られる可能性があり、すときゃスティクス(スロー)でもゴールデンクロスしていることから、76円を割り込むよりも77円を超える可能性出ていると思います。

【ユーロ】
ギリシャ政府と民間債権者の債務交換はこの週末にも合意に至りませんでした。ベニゼロス・ギリシャ財務相は、「トロイカとの協議で、多くの問題が解決した」「民間の関与は今ではプロセスのもっとも簡単な部分」と発言しています。また、「ユーロ圏財務相はギリシャ問題を議論するため8日(水)に会合するだろう」とも発言しています。一方、メルケル独首相は「ギリシャへのこれ以上の救済は望まない」、ユーロ圏の「AAA」格付けの4カ国はギリシャ向け支援拡大を協議せずと発言するなど、不透明感は続いています。公的部門の関与に関心が集まっているECBは「ギリシャ救済で保有債の活用を検討中」と発言しています。ECBの選択肢は①ECBが保有するギリシャ債を購入価格でEFSFに売ることを可能にする②ユーロ圏の中央銀行に対して、ポートフォリオに保有するギリシャ債での利益放棄もしくは損失の受け入れを求める③ECB自身が保有しているギリシャ債の利益放棄もしくは損失の受け入れなどの選択肢を検討していると見られます。公的部門を含めた合意の場合は、ファーストアクションはユーロ買いとなると思われますが、公的部門の影響が大きくなるとみなした場合には、ユーロは売られやすくなります。また、9日(木)にはECB理事会が予定されていて、今回は政策金利、金融政策に変更がないとの予想ですが、ドラギECB総裁の発言には注意が必要です。

【ポンド】
英国は先週発表された製造業PMIが52.1、非製造業PMIが56.0と市場予想より上振れしていることに加え、製造業PMIが景気の良し悪しの分岐点の50を回復してきたことから、9日(木)の金融政策の発表では、資産買い入れプログラムの現状維持となる可能性があります。英国では15日(水)にインフレレポートの発表を控えていることで、これを確認しての追加緩和という可能性が残ります。市場は750億ポンドまたは500億ポンドの追加緩和増額を予想していることから、見送られた場合にはポンドの戻りにつながると思います。この他にも鉱工業生産指数、製造業生産指数、貿易収支の発表が予定されていますが、9日に集中しているため、金融政策が最大の注目となります。

【豪ドル】
VIX指数(下のグラフを参照)をみると、ギリシャの債務交換の合意までが長引いているものの、欧米の低金利政策により株価が底固くしっかりした動きとなっていることから、豪ドル、NZドルなどの資源国通貨が相対的に上昇しています。豪ドル/米ドルは高値を1.0792ドル、NZドル/米ドルは0.8877ドルまで上昇、チャート上でも買われすぎの位置まで上昇しています。豪は7日(火)に金融政策の発表が予定されていて、市場は0.25%の利下げの可能性も一部には出ていることから、新規雇用者数以外(新規雇用者数が大幅に減少したもののパートタイムが減少でフルタイムは増加していた)では、経済指標も好調に近いことから、声明で利下げの可能性が後退した場合には、豪ドルの一段高につながる可能性が高まります。

■VIX(投資家心理指数) VIX source:CBOE,uedaharlowfx
※表をクリックすると拡大します。

■今週の予想レンジ

Ccy Low(下)   High(上)
ドル/円 76.00 77.30
ユーロ/ドル 1.2940 1.3240
ユーロ/円 99.40 102.20
ポンド/円 119.60 122.80
豪ドル/円 80.50 83.70
NZドル/円 63.00 64.70
南アランド/円 9.75 10.80

■注目イベント
2/6(月)
09:30 豪 12月 小売売上高
・ 20:00 ドイツ 12月 製造業新規受注
・ 00:00 カナダ 1月 Ivey購買部協会指数
2/7(火)
・ 09:01 英国 1月 英小売連合(BRC)小売売上高調査
・ 09:30 豪 12月 NAB企業景況感指数
12:30 豪 豪準備銀行(RBA)政策金利発表
・ 14:00 日本 12月 景気一致指数(CI)速報値
・ 14:00 日本 12月 景気先行指数(CI)速報値
・ 16:45 フランス 12月 貿易収支
・ 20:00 ドイツ 12月 鉱工業生産
・ 22:30 カナダ 12月 住宅建設許可件数
・ 05:00 米国 12月 消費者信用残高
2/8(水)
・ 08:50 日本 12月 国際収支・経常収支
08:50 日本 12月 国際収支・貿易収支
・ 15:45 スイス 1月 失業率
・ 16:00 ドイツ 12月 経常収支
16:00 ドイツ 12月 貿易収支
・ 16:45 フランス 12月 財政収支
・ 22:15 カナダ 1月 住宅着工件数
2/9(木)
・ 06:45 nzd 10-12月期 四半期失業率
・ 08:50 日本 1月 マネーストックM2
・ 08:50 日本 12月 機械受注
・ 14:00 日本 1月 消費者態度指数・一般世帯
・ 15:45 スイス 1月 スイスSECO消費者信頼感指数
・ 18:30 英国 12月 鉱工業生産指数
・ 18:30 英国 12月 製造業生産指数
・ 18:30 英国 12月 貿易収支
21:00 英国 イングランド銀行(BOE)金利発表
21:45 ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)政策金利
・ 22:30 カナダ 12月 新築住宅価格指数
・ 22:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
・ 00:00 米国 12月 卸売在庫
2/10(金)
・ 08:50 日本 1月 国内企業物価指数
・ 08:50 日本 1月 国内企業物価指数
・ 16:00 ドイツ 1月 消費者物価指数(CPI)改定値
・ 16:45 フランス 12月 鉱工業生産指数 前月比
・ 16:45 フランス 12月 経常収支
17:15 スイス 1月 消費者物価指数(CPI)
・ 18:30 英国 1月 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)
・ 22:30 カナダ 12月 貿易収支
・ 22:30 米国 12月 貿易収支
23:55 米国 2月 ミシガン大学消費者態度指数速報値
・ 04:00 米国 1月 月次財政収支
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。

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    ■ドル円など主要通貨のスプレッド縮小



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